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バトルロワイアルぺティー

69リズコ:2004/03/13(土) 01:20 ID:1Nf1VncU
天野夕海(女子一番)と望月さくら(女子二十番)は、二人で行動していた。スタートは女子三番の有山鳴からだったので、さくらの後は、ほんの三人(梁島裕之、冬峯雪燈、代々木信介)しかいなかったためだ。そして、その次は夕海。

それでも待つのは危険なことだとわかっていたし、すぐ傍には死体があって怖かったが、一人でいるのは、もっと怖かった。

さくらは、いつも夕海と鳴と一緒にいた。鳴は一番最初に出発してしまったので、さくらは夕海一人を待つことになった。
しかし、鳴がいないのは何か物足りなかった。ジグソーパズルの残り一ピースがないような気持ち悪さを感じていた。まあ、さくらはジグソーパズルなんてしないのだが。


てゆーかなんであたしがこんなゲームに参加しなきゃいけないの?
さくらは不満で仕方なかった。委員会で嫌な役を押しつけられる時に、じゃんけんに負けた時によく似ていた。さくらは前にそれで風紀委員をやらされたことがあった。どう見ても、校則を一番やぶっているのは自分なのに。

でも、それよりもずっと貧乏くじをひいた気分。きにいらない。さくらはそんな理由で怒っていた。



「ねえ」夕海がさくらに話しかけてきた。
「なに?」
「ここのエリアってどこだっけ?」
「はあ?地図みなよ」視線を下げた。夕海は既に地図を持っていた。
「みたってわかんないじゃん」

こんなことでこの先大丈夫なのか、実に心配である。


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