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バトルロワイアルぺティー

447ノア </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/09/17(金) 21:28 ID:igZ3kd.k

 エピローグ

九月になり、新学期も始まった。

田阪健臣、いや、元田阪健臣は、未だに慣れない男子校の教室の窓から、外を覗いていた。

優勝者がいなく、失敗に終わった試験プログラムのことは、ニュースでは小さくしか取り上げられなかった。
ちなみに、対象クラスの生徒は全員死亡、ということになってある。健臣と、あともう一人生き残った高城麻耶は、名前と戸籍を変え、全く違う地域で生活することを強要された。勿論、プログラムについて他言は無用だそうだ。


そうこうして地方の男子校にやってきたのはいいが、やはりショックがあるのだろうか。健臣は生徒と話すことを、固く拒んでいた。
なぜだかはよくわからない。ただ、万が一のことがあった時に、また、友人達が死ぬのが嫌なのかもしれない。それを恐れて、深く関わるのが怖いのかもしれない。


頬杖をつき、教室を見回す。目を閉じると、時に、心地よい錯覚に包まれることがあった。

特に、こんな天気のいい昼休みは――二年A組のクラスメイト達が、今もここで笑っているような気がした。

自分が殺してしまった梅原ゆき(女子八番)や永良博巳(男子十二番)のことも、思い出しては悔やんでいた。

「ごめん、みんな。きっと、ずっと忘れないから」

健臣はそう呟いて、窓に向き直った。


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