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バトルロワイアルぺティー

442ノア </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/09/14(火) 02:31 ID:igZ3kd.k

 大迫治巳は、暗い道を歩きながら、自分のポケットに収めていたナイフを取り出した。錆び付いて、血がこびり付いたナイフ。
……もう、いらない。

治巳はナイフを道端に投げ捨てた。



「こらー、お前らー!」

耳に響く大音量でその音は聞こえた。治巳は驚いて、空を見た。

「あと三十分以内に殺しあわないと、ただちに首輪を爆破させるわよ! 死にたくなきゃ早く殺しなさい!」怒りを感じさせるアニメ声。女は早口で言った後、放送が切れた。


――そんな。

治巳は急いで、和輝達のいる方向へと向かった。



「和輝、どうしよう!」加奈は怯えて、和輝の腕を引っ張った。
「あと三十分で爆発するって!」

和輝は忌々しげに上を睨んだ後、加奈の背中をぽん、と叩いた。
「やっぱり、加奈は残る?」

加奈は驚いたように目を見開くと、強い口調で言った。「やだ!」

「……頑固だな」和輝は笑みを浮かべた。



「和輝! 笹川ちゃん!」
治巳が走ってきた。

和輝は向き直って、言った。「どうする?」
「時間を延ばしたいならオレを殺せばいい。死ぬ時間がちょっと早くなっただけだし、別にいいよ」治巳はそう言って、笑った。
「バカ。何でそんなことする必要があるんだよ」そう言うと、和輝は座り込んだ。
「このプログラムは失敗。優勝者なし。面白いじゃん」


二人も、その場に腰を下ろした。

「三十分か……笹川ちゃん、使わないの?」治巳が言った。
「使わないってば!」
「何が?」和輝はきょとんとした表情で、二人を見た。
「何でもない! 気にしないで!」加奈が言った。

よくわからなかった。


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