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バトルロワイアルぺティー

419ノア </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/08/31(火) 16:00 ID:igZ3kd.k

 ダァァン。


耳をつんざくような音が聞こえて、海貴のネックレスが爆発した。


「きゃあ!」

聖子は衝撃で吹っ飛ばされ、また、壁に頭を打ちつけた。



「う……」


――痛い。

聖子は自分の右手を見た。「あ、あああ……」


声にもならない声を上げた。自分の右手から、指がごっそりとなくなっていた。
「きゃああああああ!」聖子は狂って声を上げた。


「嫌、私の手が……ああああああああ!」その声は、山までこだましただろう。



さて、海貴の支給武器は精巧に作られたおもちゃの手榴弾だ。相手をひるませる以外の役目はないが、真の役割を果たすべく一緒についていた武器は、ネックレス型の小型爆弾だった。
手榴弾に比べて殺傷能力は極めて小さく、せいぜい一人の頭を吹っ飛ばすくらいの火薬しか使われてなかった。
主に自殺か、またはプレゼントとして騙して殺す用の道具だ。海貴はこれを自殺に使ったのだが、聖子には予想以上のショックを与えたと言っても過言ではないだろう。



聖子は泣き疲れて、海貴のまだ残っている部分を睨んだ。
「よくも……」
これじゃ、銃の引き金が引けない。

血がだらだらと出続ける右手に、タオルを巻いた。

更に、自分の腹が痛んだ。肋骨が折れているのがわかった。
多分、撃たれた時に折れたのだろう。


「絶対に、許さないから」

聖子は呟いて、左手でイングラムを掴んだ。
とりあえず、ここを出なきゃいけない。あと三人殺せば。たった二人だ。


聖子は燃える闘志で、階段を下った。
【残り4人】


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