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バトルロワイアルぺティー
387
:
ノア </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>
:2004/08/08(日) 21:22 ID:2KqO5TgA
笹川加奈(女子十四番)は、目を開けた。
――あれー? ここ、どこだっけ。
加奈は目蓋を擦りながら、その部屋の中を見た。
…………あ! 思い出した。中西君と別れて、ここで眠っちゃったんだ。
ひゃー。出なきゃ。加奈は立ち上がって、ドアに向かって歩き出した。
ノブを引こうとして、随分重いことに気づく。
――開かない。
「嘘っ!」加奈は力任せにドアを叩いた。
「やだ! 開けてよ!」加奈は泣きそうな声になって、言った。
このままじゃ、禁止エリアになったら死んじゃう。
ちょっとー、何で開かないのよー!
冷静に考えて、気づいた。
私が力任せにゴルフバッドで叩いたから、ドアが変形してるの?
サーッと、血の気が引いた。
そう、説明すると、ドアは内側に無理に圧力を加えられたため、鍵が開かなくなってしまったのだ。千嶋和輝(男子九番)と大迫治巳(男子二番)が訪れた時は半開きのため、問題はなかった。中西諒(男子十番)と共に戻ってきた時も、若干開いていたので、開け閉めはできた。諒が去った後、僅かな歪みを持ったドアはうまく閉まらず、加奈が寝ている間、何かの弾みで、閉まってしまった。そして、そのまま固定されたのだ。
「開けろー! 開けやがれー!」
加奈は泣き叫びながら、無理やりドアノブを捻りまわした。
「開けてー!」
必死でドアを叩いたが、強力なその敵(ドア)は、加奈の前に立ち塞がった。
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