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バトルロワイアルぺティー

35リズコ:2004/03/08(月) 18:31 ID:1Nf1VncU
プログラムを知ってるかい?プログラムっていうのは、全国の中学三年生のクラスから毎年五十組を選んで、クラス内で殺し合いをさせるという法律だ。正式名称は、戦闘実験第六十八番プログラム。別名バトルロワイアル。おっと、そんなことはどうでもいいか。

でも、このプログラムは、道徳的にも社会的にもよくないんじゃないかってことで、99年に廃止になったんだ。

はー、一安心。皆そう思った。しかし、それは全面的に廃止されたわけじゃなかった。政府はずっと新しい案を練っていた。そして、ついに施行されたんだ。


二〇〇五年、七月。新BR法試験プログラム。第一回。対象クラスは、県立第三高校英文科、二年A組。総勢43人。


そして僕は―――その中の一人、男子十三番那須野聖人さ!



聖人は地図を見た。ここはH=4だ。雑木林に一本の道が、中央の広場に続いていた。だが、そんなことは、聖人には全くわからなかった。

ただ、落ちついていられなかった。プログラムだって?何でそんなものにオレが巻き込まれなきゃいけないんだ!誰だよ、対象年齢をあげようとかほざいた奴は!殺してやる!てゆーかお前が参加しろ!

聖人は息がつまりそうになるほど怯えていた。もう人は死んでる。聖人は、門を出る途中、田辺卓郎(男子八番)の死体が、無惨にも転がっていたのを見てしまったのだ。

気づけば、恐ろしくなって、やみくもに走り出していた。そして、疲れてやっと立ち止まった時には、よくわからない森の中に入ってきてしまった。

どこなのかはわからなかった。時折聞こえる鳥の鳴き声の他は、シーンと静まりかえっていて、不気味な感じがした。

何か出そうな森だなオイ。まあ、今一番怖いのは、幽霊よりも、むしろ人間だろうけど。
でも、やっぱりここは怖いな。もっと明るい場所に行こうか。でも公園の中心の池の周りは、目立つ。ここで朝が来るのを待とう。聖人はそう思い、腰を下ろした。


ふー。しっかし、何でオレがこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!オレ、何も悪いことしてないじゃんか!聖人は怒っていた。
でも、とりあえず参加することになったわけだし、やるしかないよな・・・


聖人は懐中電灯でデイバックを照らしながら、中身を探った。
おっ、軍用ナイフだ。銃じゃないのは残念だけど、相手も銃じゃないなら、十分勝ち目はあるよな。


軍用ナイフを手元に置いて、聖人はボーっとしていた。だんだんと、睡魔が襲ってきていた。
ヤバい。眠くなってきた。でも、寝てる場合じゃないな。生き残るためには睡眠時間を削らなきゃ。でも、人間って寝ないと死ぬんだよな。
あれ?どの程度寝ないと死ぬんだ?いくらなんでも三日じゃ死なねーよな。


呑気なことを考えていると、その耳に不可思議な音が響いてきた。

「うわっ!」聖人は怯えた。逃げなきゃ、早く!
そう思っていても、足が動かなかった。それでも、意を決してやっと立ち上がった。
しかし、もう遅かったようだ。


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