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バトルロワイアルぺティー

311ノア </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/06/21(月) 01:07 ID:2KqO5TgA
ふと、海貴が言った。「そういえば、マックで会ったよね」
「うん。愛希の愚痴言ってた」
「……そんなこともあったな。懐かしい……」海貴は遠くを見ていた。

覚えてたんだ。雪燈は意外に思った。

「愛希……わがままでも何でもいいから、帰ってこないかな」海貴は目頭を押さえた。「無理だよな」


雪燈は何だか悲しくなった。悲しみは伝染するんだ。多分。


「元気出せー!」声を出して、海貴の手を持ち上げた。
「どうしようもなく寂しくなったら、あたしが慰めてあげてもいいよ」雪燈はそう言って、笑った。
海貴はきょとんとして、それから少し笑みを浮かべた。「まあ、気が向いたら、ね」



二人は、I=8についた。湿った、森の奥地のような場所だった。空気その物が柔らかく、木も草も、土も、自由に生きているかのように伸びていた。
朝露が雪燈の肌を濡らした。冷たいけど、不快な感じではなかった。

「雨が降って欲しいな」雪燈は、ふと呟いた。
横で、海貴が不可思議な表情をするのが見えた。
「何で?」
「全てを洗い流してくれそうだから。小雨じゃやだ。土砂降りになって欲しい」
海貴は不思議そうな表情をすると、「変なの」と言った。

雪燈は思った。変でもいいの。雨が降って欲しい。そう願っていた。
【残り18人】

振り分けミスで4つにまたがってしまいました。すいません。
そしてHN間違えたついでに変えます。
これからはノアで行くので、よろしくお願いします。


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