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バトルロワイアルぺティー

217リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/05/07(金) 23:37 ID:2KqO5TgA

 ガタッ。
ドアから物音が聞こえたので、聖子は驚いて、バッと後ろを振り返った。
そこには、銃を右手に持った、新島敏紀(男子十四番)がいた。

チッ、遊んでないで早く殺せばよかった。
敏紀は特に驚いた様子もなく、ただ、聖子に銃口を向けた。

聖子も銃を向けたが、ふと、あることに気づいた。


まずい。この銃はもう弾切れだ。新しく詰め直さなきゃ使えない。


聖子が窓に向かって走りだしたので、敏紀は慌てて撃った。



ぱん。ぱん。


二発の銃声がしたが、どうやら当たらなかったようだ。


聖子は窓から飛び降りた。
「うっ……」
慎重に降りたつもりだったが、それでも足には、ジーンとした痛みがあった。
でも、足なんか気にかけている場合じゃなかった。


聖子は全速力で走った。中学時代は陸上部に所属していたので、足の速さには自信があった。特に、逃げ足はね。

ぱん。

銃声が聞こえたので聖子は更に速度を上げた。後ろを振り返ると、敏紀が、建物の窓から自分を狙っているのが見えた。

なによー、しつこいっつの! 聖子は、デイバックからイングラムを取り出した。


ぱらぱらぱら。

古びたタイプライターのような音が聞こえ、それっきり、敏紀は攻撃してこなかった。

フン、銃とマシンガンじゃ、勝ち目がないってことに気づいたようね。
聖子は、安心して、走った。


そのまま走り続けた。G=7の森に入るまで、走った。

暗い森に入った時、ようやく足を止めた。そして、苦しそうに呼吸をすると、その場に座り込んだ。涼しい風が、聖子の髪を揺らしていた。

まだまだ死んでもらわなきゃね。

頑張らなくちゃ。聖子の頭の中は、静かな狂気で支配されていた。
【残り26人】


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