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バトルロワイアルぺティー

212リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/05/06(木) 22:14 ID:1Nf1VncU
信介は和輝の胸倉を掴んだ。

くっ……
和輝は苦しさに顔を歪めた。何なんだ、こいつは。いつ死ぬんだよ。

も、もしかして、死なないのか? 和輝は絶望した。


信介は何を思ったのかレミントンを捨ててしまっていた。
凶器はない。それなのに、信介が恐ろしかった。

「代々木……」和輝は呟いた。信介の狂気じみた顔がかすかに笑んだ。
「……やめてくれ」

信介は何も言わなかった。だが、首を締め付けている信介の手がゆるくなった。
信介は手を離し、立ち上がって和輝を見下ろした。



和輝は拍子抜けしていた。こうも簡単に、説得が成功するとは思っていなかったからだ。だが、人生はそんなに甘くなかった。


思いっきり蹴飛ばされて、和輝は階段を落ちた。


「うわああああ」

階段の尖った部分に、何度も頭をぶつけた。
意識が朦朧とする中、もはやこれまでか、という思いが頭をよぎった。


加奈は逃げてくれたのかな。和輝は一瞬心配になった。


和輝はかろうじて止まった。階段の中間地点の、若干広くなっているところだ。
体中が痛かった。意識がなくなりかけていた。頭が真っ白になった。

加奈、先に逝くことになって、ごめん……



和輝がお花畑に旅立っていったのを見て、信介は満足そうな笑みを漏らした。

と、同時に、自分もその場に倒れた。


血が辺りに広がって、若草色の葉っぱが赤く染まった。
【残り27人】


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