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バトルロワイアルぺティー
173
:
ジェイスン
:2004/04/22(木) 18:50 ID:QL2bqOU2
ネオマト新撰組!編 − 愛刀配分! うなれ備前長船! −
──どうしよかな…。
E−5(製鉄所)。
その外、和泉守兼定、と刀身に小さく彫られた愛刀(元は鉄パイプ)に、グリップとなる荒縄を捲きながら翡翠は考えた。溜息を一つ付くと、傍らの古い木の長椅子に腰を掛ける。
(このまま、この狂人部隊にいて良いのかな…)
自分自身目標もなく、展開上、流されてここへきたのだけは明確であった。しかし──さすがにそろそろ付いて行けない。
ここへ来てまもなく。局長、ジェイスンは中へ入ると鉄パイプを4本、棚から抜き出し、なにやら機械を稼働させ、金槌持ち出した。
局長の指示で、外では遊撃隊、傭兵騎士とDボーイズ(何で名前なのに複数形なんだろう…)が戸口で見張る。
ジェイスンは鉄パイプを机に並べると、大きな音をたてて鉄パイプを叩き、中を潰し始めた。4本、全て中を潰すと今度は機械削り、その刀身に切っ先を鋭く付けた。
──音が大きい。
しかし、声を掛ける暇もなく、作業は敏速かつ正確に終わりを告げた。──凄いんだか、アホなんだか。
一同が会し、ジェイスンは出来上がった力作、それぞれの愛刀に付いて説明をする。
「急ごしらえですが、その辺のなまくらよりは使い物になりますよ。鋭い切っ先を生かして、主に突き技で戦って下さい。強度にも優れてるので鈍器として扱うことも可能です」
──テレフォンショッピングじゃないんだから…。
「ヒッキー」
「…は、はい」
不意に慣れないニックネームで呼ばれる。
「これを──和泉守兼定、土方歳三の愛刀です」
(カネサダ??)
かなりマニアックな話と言う事しかわからないが、とにかくそれを受け取る。支給された『伝説の剣』よりは使い物になるだろう。受け取るとジェイスンが続けた。
「グリップにはその辺にある縄でも捲いて下さい、しばらく小休止。各自、休める内に身体を休めて下さい」
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