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バトルロワイアルぺティー

17リズコ:2004/03/06(土) 21:10 ID:1Nf1VncU
「ルールを説明します。ルールは簡単。とにかく殺し合うことです。武器は今から配るデイバックに入ってるからそれを使うように。元々ナイフなどを所持している人は・・・持ってていいです。デイバックには武器の他にも、水二本、食料、地図、懐中電灯、磁石、時計が入っているから、もらったらちゃんと中身を確認するように。エリアはこの学校を出ると公園があるから、そことその付近の民家数軒がエリア。勿論中の人には出ていってもらったから気にせず汚していいですよ。そして、そこを越えると、君達の首にある首輪が爆発するから出ないようにしてください。あと、夜中の十二時、朝の六時、昼の十二時、夕方の六時と放送をして、その時点での死亡者と禁止エリアを発表します。地図を見ればわかるだろうけど、地図にはそれぞれのエリアの番号が入ってるから。たとえばこの学校はエリアH=2。ここは出発してから二十分後に禁止エリアになります。二つの首輪の他は絶対に入ることが出来ないからさっさと出ましょう。もし、入ろうとしたら首が飛びます。他の場所もそう。こっちは時間になってもまだいると、問答無用で首が吹っ飛ぶから、覚えておくように」

 北川の声以外は、何も聞こえなかった。時々、兵士の咳払いと、誰かの、鼻をすするような音が聞こえるだけだった。和輝は聞きながらも思った。島崎は大丈夫なのかな。青ざめていて、首の周りに爪のような痕があるのが目についた。和輝は自分の心臓の音が、だんだん大きくなっていくのを感じた。
横目でクラスメイト達を見た。ゲームに乗る奴。わからない。中西達が一番危ない。あとは、梁島裕之(男子二十番)。クラスで仲のいい人間はいなかった。何を考えているかもわからない。それを言うなら、国見悠(男子三番)もそうだ。女子は・・・よく知らない。俺は誰の人間性も何も知らない。
「じゃあ、皆自分のバックを机の上に出して」唐突な北川の言葉に、生徒の顔が動揺していた。「バックは取りあげないよ。携帯を没収します」クラス全員が「えー」と言う声を、心の中であげた(に違いない)。
「携帯を出さない人は、バックの中身を調べるから先に出した方がいいよ。持ってない奴も一応調べることになるから。じゃあ、没収します」そして、一人ずつ、携帯を回収していった。
 高城麻耶(女子十七番)の番になった。麻耶は北川を睨んで、はっきりと言った。「私は携帯なんか持ってない」
「そっか・・・でも、一応調べさせてもらうから」北川はそう言って、通学用バックに触れようとした。
「やめて!」麻耶は急いでバックを掴んだ。両手で抱え込んで、北川を睨んだ。
「あのね。君だけ特別ってわけにはいかないんだよ。早く出して」
「嫌っ!持ってないって言ってるでしょ!」麻耶の声が響いた。
生徒達はあっけにとられて、麻耶の行動を見ていた。北川は困ったような顔をした。「すぐ終わるから。何か見られちゃいけない物でも入ってんの?」
麻耶の顔が歪んだ。「入ってないけど・・・触られたくないの!あんた達なんかに!」
「あんだとこのガキャア!」横山が銃を向けたが、北川がそれを制した。「何でだよ。こんなガキ殺したって・・・」横山は不服そうに言った。
「いやー、何か凄い勇気だから殺すのもったいないかなって」北川は言った。
「あんたは所詮バイトだろ?オレたちの方が慣れてるんだよ」そう言って、四方の兵士に合図をした。一斉に、銃口が麻耶を取り囲んだ。麻耶はびくっとした。
「待ってください!」後方の席にいた飛山隆利(男子十七番)が叫んだ。「そいつ本当に携帯なんか持ってないです!お願いだから、殺さないでやってください!お願いします!」頭を下げた。横山と北川は隆利を見た。北川は言った。「横山さん。なるべく生徒同士で殺させましょうよ。ねっ?」
「でも・・・」横山は納得がいっていないようだった。北川は、生徒に聞こえないように呟いた。「それに、この子結構人気あるでしょ。今殺したら非難がきますって」
「・・・なるほど。そうだな」横山が銃を下げた。それと同時に、四方の兵士達も銃を下ろした。
「今度なめた真似しやがったら有無を言わせず射殺だからな」横山は、麻耶にそう浴びせた。和輝はホッとした。北川は隆利に言った。「いい度胸してるね。まあ頑張ってよ」
「あ、はい」隆利は腰を下ろした。心から安堵した様子だった。


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