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バトルロワイアルぺティー

163リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/04/17(土) 10:43 ID:1Nf1VncU
大島薫は、部屋の中に座った。きったない家。薫は不満の表情をした。
少し、後悔していた。けど、仕方ないよね。私は絶対に生き残りたい。加奈は友達だったから、殺せない、けど、もし仕掛けられたら、やるしかないと思う。


薫は優等生で、真面目な性格だった。いや、中学の時はそうでもなかったのだが、高校受験で、行きたかった高校に落ちてしまった時から、今までの怠惰な自分を改め、一所懸命勉強を頑張っていたのだ。そして、将来は国立の某有名大学に入るようにと、父から言われていた。
薫の家はあまり裕福な方ではなかったし、兄と姉に金を回してしまったので、薫には、殆ど金はかけられないという感じだった。それから、薫は国立に受かるべく、凄く努力してきたのだ。

それなのに・・・ここで死ぬということは、その努力が、全て無駄になるということだ。そんなの、耐えられなかった。

ここで人生を終わらせるわけにはいかない。私は、選ばれた道を行く権利があるの。そうじゃなかったら―――今まで生きてきた勉強ばかりの人生が、何の意味もなくなる。
絶対に死なない。そのためなら、どんなことでも―――殺人だって、後悔しない。
薫はそう思って、少しだけ笑んだ。


その笑みが、不意に止んだ。薫は目を見開いた。

「何よ、近寄らないでよ!」
「大丈夫、何もしないから」

男子生徒だった。ニヤニヤ笑いながら、薫に近づいてくる。薫は銃を持ち上げた。


ぱん。


当たらなかった。男子生徒は薫を見た。「出てって!」薫は叫んだ。
それでも、近づいてきた。薫はもう一度、引き金を引こうとした。


その前に、男子生徒が薫の懐に飛び込んできた。薫の首を掴んだ。


ぎりぎりと首が絞まった。「や、めて・・・」震える手から、銃が落ちた。


私は、こんなところで死ぬわけにはいかないの―――

男子生徒は、近くにあった、元々加奈の物だったカマを、手に取った。

嫌だ!薫は泣きそうになっていた。


私は大学に入って―――それから、どうしたいんだろう。
とにかく、死にたくなかった。このまま何もない状態で死ぬなんて。そんなの―――


薫は震えた。男子生徒は、カマを振り上げた。



硬い肉を切るような音と感触が、した。
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