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バトルロワイアルぺティー

156リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/04/14(水) 00:25 ID:1Nf1VncU
 ひゅっと風を切る音がして、達也の足のすぐ傍を、ゴルフバッドが通った。
達也は、かろうじて、よけていた。

達也は銃を持ち上げた。


亘祐はそれにもかかわらず、ゴルフバッドを達也の手に向けて、振り回した。


ガツン、と力強い音がして、グロックにゴルフバッドが当たった。


手がじんじんした。達也は銃を取り落とした。

クソッ。達也は、銃を取ろうとした。


亘祐はもう一度ゴルフバッドを振り下ろした。


骨の砕ける音がした。達也の右手に、激痛が走った。


更に振り下ろそうとしていた。もう、銃などにかまっている暇はなかった。


達也は愛希をぐいっと引っ張って立たせると、逃げ出した。



「やった、銃だ」
亘祐はそれを、美保に渡した。美保は目を細めて、喜びの表情をした。


すっと水平に持ち上げると、逃げる二人に狙いを定めた。銃を発射した。



恐ろしく大きな破裂音が、近くで響いた。


「きゃあ!」愛希は叫んで、座り込んで頭を押さえた。

「伊藤、当たってないから、早く!」

達也は右手を差し出した。形が崩れた右手に、愛希は少し、気味の悪い顔をした。
「いいから早く立てよ!」達也は怒鳴った。

思い切り右腕を掴まれたので、先ほどと同じような激痛が走った。しかし、それどころではなかった。

二人は逃げた。


背後でもう一度銃声が聞こえた。後ろを振り向いた。
二人は追ってきていた。美保の銃を持つ右手が、すっとあがった。


やばい。

「荒瀬くん、前・・・」
「へ?」

達也が愛希の方を向いたのと、道が突然下り坂になっていて、足を踏み外すのは、同時に起こったことだった。


「きゃあ!」
「うわっ・・・」二人は下の方まで、たっぷり十メートルほど転げ落ちた。


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