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バトルロワイアルぺティー

141リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/04/06(火) 23:20 ID:1Nf1VncU
 梅原ゆき(女子八番)は、I=4の森で座り込んだまま、立つことが出来なかった。あれから三十分も立つのに、胸の動悸は抑えられず、息使いは荒いままだった。
・・・どうしたんだろ。普段なら、これくらいもう回復してるはずなのに。

ゆきの体からはじっとりと汗が流れ出し、焼けるような暑さが皮膚を焦がしていた。

ここは日差しが強すぎる。移動しなきゃ。

ゆきは疲れた体に鞭を打って、もう一度立ち上がろうとしていた。
喉が渇いてたまらなかった。水が飲みたい、水・・・

ぼんやりとした頭で考えた。もう、千嶋和輝(男子九番)達はいないだろう。私は、あの二人を襲った時にデイバックを忘れてきた。そこへ戻れば、デイバックがあるはず。
それで、デイバックの中には、水がある!


ゆきは足を速めていた。頭がボーっとし、汗がだらだらと流れた。


ゆきは敗血症を起こしかけていた。新島敏紀(男子十四番)に撃たれた時の傷は、消毒もせずに、ハンカチを巻いただけだった。

傷口から流れる血は赤黒く固まり始め、腕全体を彩っていた。

だが、今のゆきにとっては、撃たれたことはずっと昔に起こったことで、大した問題ではなかった。
ただ・・・水が飲みたい。それだけのために、歩いていた。



ゆきは自分がかつていた場所に戻り、デイバックを探していた。

あれ?ここの辺りに置いたはずなのに。もしかして、誰かに持っていかれたのかな。ゆきはそう考えて、ぞっとした。

そんな。他の物は持ってってもいいから水だけは返してよ。必死で探した。しかし、デイバックは見つからなかった。

ハッ、ハッと、短い息づかいが、ゆきの口から漏れた。完全に水分がなくなってしまったのかと思えるほど、喉は渇いていた。
もう、限界。

ゆきがそう思った時、ガサッと草むらから音がした。


誰?ゆきはビクッとして、音がした方を見た。


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