したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

バトルロワイアルぺティー

128リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/03/29(月) 16:22 ID:1Nf1VncU
女子生徒が振り向いた。目尻がきゅっと上がった特徴的なバンビ目に、これまた特徴的なオパール色の大きな瞳。彼女は、涙を流していた。


海貴は慌てた。少し怖くも感じたが、言った。「お前が殺したの?」

女生徒の目が見開かれ、それからすぐに不服そうな表情に変わった。
「失礼なこと言わないでよ。あたしは・・・通りがかっただけ」

海貴は吐き捨てるように言った。「わかるもんか」
もし相手がやる気になっているのなら、さっさと逃げた方がいいのだろう。しかし、反発心(?)が、それをためらわせていた。


冬峯雪燈(女子二十一番)は声を荒らげた。「何言ってんのよ!あたしが殺すわけないでしょ!あゆみは・・・友達だったのに」そう言って、また少し涙ぐんだ。


えっ―――

「・・・濱村?」海貴は死体をまじまじと見つめた。
よく見ると、髪の色や質感が、愛希とは全然違っていた。

愛希でなかったことに安堵したが、あゆみに失礼だと思い、そんな自分を反省した。


「誰が、こんなに惨いこと・・・」
海貴は沈痛な思いで二人を見ながら、雪燈の涙を初めて見たことを意外に思った。ちょっと可愛いなと思って、そんな自分をまた反省した。


海貴は言った。「元気出せよ」
「うるさいよ。疑ってたくせに」
 ムカッ。海貴はむきになって言った。「だって目の前に死体があって、すぐ傍に人がいたら疑うのも当たり前だろ」
「何でよ。あたしの武器は銃だもん。それに、あたしはこんな酷いことしないし!」
「そう?俺は冬峯ならやりかねないと思ったけど」
「何だとこら!」

その後、二十分間口喧嘩をして、二人は疲れて座り込んだ。


雪燈が言った。「てゆーかさ、話すの久しぶりだよね」
「・・・そうだね」海貴はくぐもりながら言った。
 雪燈はまた、不服そうな表情をした。
「何よ、人がせっかく友好的な態度で接してあげてるのに」
「別にそんなんいらねーよ、バーカ」
「あんた小学生?馬鹿はそっちだっつの!」

それから二十分間言い争って、二人はまた疲れた。


海貴は言った。「・・・とりあえず、ここは人がくるかもしれないから、移動しない?」
「はあ?何であたしがあんたなんかと一緒に行動しなきゃいけないんだよ」
「そんなこと一言も言ってねーだろ。ただ人のこない場所で、決着つけようって言ってるだけだよ!」
「いらねーよそんなもん!馬鹿かお前」
「あんだとこら!」

それから二十分言い争って、二人は今度こそ疲れて、黙り込んだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板