したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

バトルロワイアルぺティー

116リズコ:2004/03/24(水) 20:43 ID:1Nf1VncU
その瞬間、和輝はゆきの凶器を奪いにかかった。

「きゃあああ」ゆきは悲鳴をあげながら、凶器を取られないように逃げ回った。明らかに精神がまいってしまっているようだった。

「落ち着けよ梅原!」和輝は説得を試みようとしたが、ゆきは凄い形相で、何と言っているのかもわからないような叫びをあげながら、金槌を加奈の方へ投げた。
和輝は驚いて、加奈の方を見た。


金槌はまるでブーメランのように回り、加奈に目がけて飛んでいった。



「きゃあ」加奈はかろうじて避けて、後ろにしりもちをついた。

金槌は、加奈の前に、ドスッと音を立てて落ちた。


よかった、当たらなかった。和輝はホッとしたが、梅原ゆきを捕まえなくてはならないと思った。


ゆきは魂がぬけたかのように茫然と立っていた。また、笹川に飛びかかってくるかもしれない。和輝はゆきに、銃口を向けた。


ゆきはビクッとして、こちらを見た。「千嶋くん、なんで?」絞り出すような声で呟いた。
和輝は言った。「今すぐここから消えてくれ。そうじゃないと容赦しない」

後ろでは、加奈が心配そうな顔をして見ていた。そうだ、これは殺し合いゲームだ。
ゆきはこのゲームの中でおかしくなっていたのだが、同情することは出来なかった。

ゆきは今にも泣き出しそうな顔をして、森の中へと走っていった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板