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バトルロワイアルぺティー

101リズコ:2004/03/20(土) 15:11 ID:1Nf1VncU
仲田は、ゴルフバッドを見つめて、それからあゆみを見た。少し、冷や汗が浮かんでいた。
こいつ、今迷ってる。あゆみはそう予測した。早く、逃げなきゃ。


あゆみは湿った土を握り、仲田に投げつけた。
「うっ・・・」仲田は目をつぶった。

その隙に、あゆみは立ち上がって、反対方向に向かった。


「クソッ。待て!」後ろで、仲田の焦ったような声が聞こえた。



亘佑は、あゆみの通学用カバンからティッシュを取り出して、神経質に何度も拭いた。あとで洗いに行こう。亘佑はそう思った。
まあ、その前に追いかけなきゃな。亘佑はティッシュをその場にポイ捨てした。


ふと、背後に異質な空気を感じた。誰かいる。亘佑はバッと振り向いた。


セミロングの髪、垂れ目で睫毛が長い。その子は、グラビアアイドルを細くしたような、少年漫画に出てくる女の子のような体型をしていた。
新井美保(女子二番)は、亘佑を見た。


亘佑は怪訝な顔で言った。「何だお前、殺されてーのか?」ゴルフバッドをかまえた。


「早く!あゆみが逃げちゃうよ!」そう言って亘佑の腕を掴んだ。
「こっち行った!」あゆみの逃げた方向に指を差した。

「はあ?」
何だこの女。しかし、かまってる暇はなかった。こいつは、あとで殺そう。


「お前もこい!」美保の腕を掴んで、あゆみが逃げた方向に走り出した。


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