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それは散り逝く者への子守唄(半リレー)
322
:
レベッカ </b><font color=#FF0000>(db9uPG2s)</font><b>
:2004/06/13(日) 22:53 ID:YTYwXmtA
119 その選択が示すもの〜Those which the selection shows〜
体に途轍もない緊張感が走る。
ここまで緊張した事なんか・・・多分ほとんど無いだろう。
ふぅ。あと数秒後にはどちらかが死んでるんだよな・・・・・・
なんで俺・・・こんなに冷静なんだろ・・・。
チャッ―――
銃口を向ける。
相手との間合いはまだある―――
まだ・・・な
引き金に力が篭る
照準―――OK!
イケる・・・勝った、クタバレ匠!!!
カッ―――
パァァァァン・・・・・・カンッ
「っあ。え・・・」
「・・・すまんな。雅貴・・・俺。お前の事・・・やっぱり信用できないや」
銃があったその場所に・・・つま先があった。
翔吾は、体がとても柔らかい。それ故、ある程度の身長差があっても・・・かかと落としが決められるのだった。
「・・・くっ」
殺気を感じ。咄嗟に身を引く
次の瞬間―――鎌が掠めた。
「っ・・・」
「逃げろ!!!」
それは姫達に向けたもの―――
だが・・・彼女らは動けなかった。
死を感じているのだろう。
匠からでる圧倒的な死―――
「ちっ・・・」
思考しているヒマは無かった。直感で全てを感じ・・・直感で避けなければ・・・
だが―――
ザグシュッッ―――ドサッッッ
「あぐ・・・」
翔吾の銃を蹴り飛ばした、その脚が落ちた。
「あ・・・あう・・・あうあうあう・・・」
匠は笑っていた。
「あうあうあう・・・ああああああああああああああああああああああああああしあしあしあしあし・・・返・・・せああああ」
ザシュ―――
「死ね・・・」
右胸に一回
「ああ゛・・・う・・・・・・あ」
ザシュ―――
左胸に一回
「・・・・あ・・・」
そのまま・・・バランスを崩した肉人形は後ろに倒れた。
それを見ているだけだった―――
まずい・・・
そう思ったのは・・・遅すぎた
匠はすでに・・・鎌をこちらに向けていた。
「・・・ちっ」
雅貴は自分を呪った。
【残り17名 男子13番水島 翔吾 死亡】
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