レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
他人が書いた小説の一部を批評するスレ
-
書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。
-
否定はしない。好きになるのはかまわないと思う。
子供同士のつたない恋愛というのも、それはそれで許容範囲。
でも露骨に性の対象として描写しちゃあかんよ。
>>449-450の文章からは、いやらしさを真っ先に感じる。それが嫌。生理的にダメ。
やるならマリみてのようにオブラートとリボンをで包みまくって、なんだかこれも良いかもと錯覚させてくれなきゃ。
素っ裸で剥き出しにされても困る。
この手のジャンルは考えている以上に料理が難しいということを念頭において、装飾するべし。
とにかく裸はダメ。発禁。
-
この話についてはこれが最後です。次から別の作品にとりかかります。
放課後、チトセは同じクラスの友達とも帰らず、一人とぼとぼと歩いていた。
(なによ、フッくんてば、鈴蘭ちゃんが美人だからってデレデレしちゃって…)
昼のことを思い出して苦い気持ちになる。
(でも、鈴蘭ちゃんて本当にカワイくてキレイだなあ…
フッくんもキレイだし…)
認めたくはないが、二人並んでベンチに座ってるところはお似合いだと思った。
(ううん! あんなエッチな男とイヤミなオバンだからお似合いなのよ!)
ぶんぶん首をふって否定しようとした矢先、いちばん認めやくない顔が現れた。
「一緒に帰らない?」
校門を出たところに鈴蘭が立っていた。
「……」
黙って回れ右をしようとする。
「待って、チトセちゃん!」
鈴蘭がチトセの腕をつかむ。
「離してよッ!」
「離さない! あなたがあたしとお友達になってくれるまで!」
「お友達?」
チトセはきょとんとする。
「そうよ、昼間はひどいこと言っちゃってごめんね。でも、あたし
チトセちゃんみたいな子ってうらやましい。好きな男の子が他の女の
子と一緒にいただけで、あんなに怒れるぐらい自分の気持ちに正直な
子って素敵だと思う。だから、お友達になりたい」
-
そう言われても、にわかには信じ難い。世間の注目を一身に浴びる美少女
モデルが、自分のような取るに足らぬガキンチョを、うらやましくて素敵だ
と言っているのだから。
「……うそ」
「ウソじゃないわ。本気でそう思ってる」
「うそだもん……チトセなんてチビで、ちんちくりんで、お子ちゃまで、
おっぱいぺったんこで、うらやましいわけないもん…」
「ぺったんこなのはあたしも……ゴホンッ……それにね、チトセちゃん
だって、本当はまだフブキのことが好きでしょう?」
「キ、キライだもん! あんなスケベ!」
「あら、好きでいてもらわないと困るわ」
「えっ……?」
鈴蘭は大げさに肩をすくめてみせて、
「あなたはフブキが浮気したって誤解してるみたいだけど、あんなの
こっちでお断りよ。エッチで、女にだらしなくて、あなたにでも面倒み
てもらわないとね」
「な、何よお、それ!」
チトセは怒った猫みたいにふたつのおさげを逆立てた。
「そりゃ、フッくんはエッチだよ! チトセのスカートめくるだけじゃなくて、
パンツ下げてお尻まで見たりするもん! でも、エッチなだけじゃないんだよ。
カッコいいときはすごくカッコよくてやさしいんだから! 昔、チトセの傘を
とってくれたこともあるんだよ!」
「ほーら、彼を悪く言われると怒るじゃない。やっぱり好きなんだ」
鈴蘭がクスクス笑う。チトセはまんまとのせられたことに気づいたがもう遅い。
「う……うん……好きだよ」
これ以上、意地をはっても無駄だと思ったのか急に素直になった。
-
>>459-460
うーん、逆に聞きたいんだけどさ。
君はこれのどのへんが問題だと思ってるの?
文章?内容?どこをどう克服したいと思ってるの?
いままで同じ作品の違う部分を抜き出してきてさ、ほぼ似たようなレスをもらってるじゃん。
こっちからすると君がどうしてほしいのかわからんのよ。
方向性としてどういう方向にもっていくつもりなのかも聞きたい。電撃みたいないわゆるラノベか、萌え王か、もしかしたらポルノ小説なのか。どこに応募するかだけでも書き方は全然違ってくるからね。
-
>>459-460
ぶつ切り説明調の地の文に芸が無さすぎ。
-
>461
文章です。
>462
そう、まさにそういうのを気にしていたんです。
どうすればただの説明から描写になるのか、と。
-
方向性としては、やはり電撃みたいなラノベです。
しかし、どうしてもイヤラシイことを書きたくなってくるので、
どこへの投稿を目指せばいいのか迷っています。
ラノベにしては品がない、ポルノにしてはやってることが児戯のレベル。
あんまり濃い鬼畜なエロはあまり好みじゃないんです。
地文の味気なさに関しては、似たような場面をプロの小説から探してきて、
その描写を参考にしてますが、そのまま写すわけにもいかないので、
ああでもないこうでもないと考えているうちに今みたいなのになってしまいます。
-
>>464
うーんなるほどね。というかそれってものすごい中途半端な状態だな。
絞ったほうがいいよ。時間の無駄。自分でもいってるように。ラノベにしては品がないってのはわかってるわけでしょ。その時点でポルノか萌え王しかない。でも過激な描写はいやだ。だったらこの作品は萌え王だと割り切ってさ、ラノベは別の作品で書けばいい。
ざっと見たところ、冒頭の放課後〜いちばん認めたくない顔が現れた。の部分が気になるな。ここで一気に説明してしまおうって思ったでしょ。それがおそらく462氏の指摘してるポイント。チトセの頭の中で全部表現できればそりゃあ簡単なんだけど、雑だともいえるわな。地の文章がおもろいなら別なんだけど、まあ普通だし。チトセの行動や、鈴蘭とかからみの中で同じことが表現できれば、それは描写になる。
あと、じゃっかん気になったのが鈴蘭かな。チトセ(八才の、なくて当たり前ぐらいの年頃のガキ)が胸のないのを気にしたら、ちょっとむかつたりしない? 自分がぺったんこを気にしてるならなおさらだと思うんだけどなあ。
-
以前晒したノウハウではヌルー、同人板で晒されてボボン扱いされたものです。
この後も読み進めたい気になるかどうか知りたかったのですが
結局わからずじまいでしたので、良かったら批評お願いします。
--------------------------------------------------------------
勇者サラマンド。
13にして王国を襲ったドラゴンをうち倒した男。
その後も国に降りかかる数々の難問を解決に導いた男。
わずか15にして勇者の称号を得た、大陸唯一の男。
けれど勇者は、突如として姿を消した。
数々の名誉も地位もうち捨てて。
8年で、彼は伝説になった。
だが、王国に闇が影を落とす今、再び勇者は姿を現す。
クールでニヒルなナイスガイ。サラマンド山田。
今、彼の運命が変わろうとしていた。
-
不穏な空気を感じ取ったサラマンドは、己に課した禁忌を破り、一路王都へと向かった。
国にも民衆にも、もう何の義理も未練も感じない。
何より、今では誰も彼の姿を覚えてはいないだろう。
『暁の勇者』
その名前だけが一人歩きしているのが現状だ。
まるで都合の良い神のように、何でも叶えてくれる魔法の呪文のように、人々はその名を呼ぶのだ。
そんな状況に嫌気が差して姿を消したはずなのに、今また、彼は王都へ向かっている。
『暁の勇者』
彼にとって重荷でしかないその呼び名が、今も彼を縛り続けているのだ。
迷いの森と呼ばれる難所にさしかかった時だった。
サラマンドは前方に、なにやら怪しい人影を見とめた。
怪しさこそあれど、危険を感じる事はなかったのだが、サラマンドは慎重を期して、静かに間合いを詰めた。
人影の正体は、小柄な少女。
ふわりとした優しい感じの服を着ていて、
とてもこんな危険な場所にいるような格好だとは思えない。
最初、森に迷い込んだ村娘かとも思ったが、
その背には華奢な体と服装にそぐわぬごついリュックを背負って、
しかもよく見れば剣まで所持していた。
少女は見るからに疲労の色を隠せない様子で、それでも一心に前を目指して歩いている。
ただの迷い込んだ村娘ではないようだったが、手練の冒険者とはとても思えない。
この森は、そんな娘が、しかも一人で気軽に来れるような場所ではない。
-
一体少女にどのような理由があるのかはわからないが、
如何にクールでニヒルなサラマンドであろうとも、
この状況を見過ごす事はできなかった。
一歩また一歩と、ピンクのボンボンが可愛く揺れる少女に近づいていくサラマンドは、
次第に、なんだか隠しようのない違和感を感じ始めていた。
更に近づいて、そして理解した。
彼女が持っていたのは、荷物だけではなかったのだ。
少女は、男二人をロープに縛り付け、引きずるようにして歩いていた。
それは確かに疲れるだろうと、サラマンドはしみじみと納得した。
察するに、彼女はひとりで森に入ったのではなく、
先の戦闘でその二人が戦闘不能に陥ってしまったが為にひとりになってしまったのだろう。
これでますます見過ごすことが出来なくなってしまった。
サラマンドは少女に声をかけるべく一歩踏み出した。
今では認めざるを得ない。
それは間違いだったのだと。
彼は良心など捨てるべきだったのだ。
完全なる失敗。
だが、それに気付く事が出来なかった。
今彼は、転落の人生への一歩を踏み出した。
けれどそれを知るのは、もう少し先の話になるだろう。
-
>>466
文の書き方も話の内容もボボン。
小説読みなさい。
山田さんはこの話の何が面白くて他人に見て欲しいと思いますか?
-
ボボンって何……?
話の中身ですが、残念ながら気になるほどではないです。文章もやや読みにくい。
この調子で続くんだったら私は短編でも挫折する自信があります。
-
>>466
勇者ものへのアンチテーゼみたいな作品は君が思ってる以上に多い。
ぶっちゃけ飽き飽き。
地の文章で笑いをとれれば読めるんだろうけど、とれてないし。
この先があったとしたら、たぶん少女のキャラが判明するところまでは読むと思う。
-
山田よ、お前はあらすじを書いている。小説を書いていない。
-
早速の批評ありがとうございます。
最初はナレーション調で進めようとしてたけど
やはり読みづらいようですね。
途中からは普通の文章になるのですが
冒頭で引き返されることが多いので、やはり書き直したいと思います。
>>469
ちぐはぐなパーティーを無理やり組む羽目になって
苦労しながらやっていくサラマンド山田の苦悩が
深刻ではなくギャグっぽく伝わればいいと思ってます。
ですが、伝わらないようでは意味がないので、もう少し考えようと思います。
小説は、あまり心動かすようなものがないので
最近ではアガサ・クリスティ以外読まなくなりました。
>>470
短編でも無理ですか。
文章の読みやすさを考えなおして、
冒頭で読み手を引き込めるようにしたいと思います。
>>471
勇者もののアンチテーゼという気はまったくありませんでした。
ただ、いくら伝説の勇者でも、仲間が弱かったら苦労するんだろうな、
と思い書き始めたものです。
そのおかしさが伝わらないのでは、やはり意味がないですね。
ずっと悩んでましたが、全文改稿したいと思います。
ありがとうございました。
-
>>472
目から鱗です。
確かに、ナレーション調で書けば、あらすじにしかなりませんね。
最初はこの書き方が面白いかも、と何故か思っていたのですが
それが気のせいだという事に気づきました。ありがとう。
-
かつて投稿を目的として書いていたけど、諸事情あって没にした小説の冒頭です。
久々に書いた小説なので、読みにくいかもしれませんが、よかったら感想をください。
少年は、赤い髪を存分に風になぶらせて、サンドスクーターを飛ばした。ゴーグル越しの景色は、
今日もクリアだ。すぐそこのキャラバンも、よく見える。
長い袖に隠れた手を上げ、合図の煙幕弾を打ち上げる。くすんだ赤の煙が、彼の手と空を繋ぐ線
を、伸びやかに描いた。
商人やその護衛たちも気づいただろうか。まあ、気づいたところで、大したことはない。少年の、マ
ントの襟元で覆い隠した口許が、自信に溢れた笑みを作る。陣風と呼ばれる俺たちが、ヘボい商人
どもに捕まるわけがない。
スロットルを開く。砂を含む風に音を消されているが、すぐ後ろに仲間たちがいるのを感じる。
無意識に小さく頷くと、最後尾のカーゴに突っ込んだ。
片側のグリップには足をかけ、もう片方は膝を当てて操作する。多少の蛇行ぐらいで振り落とされ
たりはしない。背中に回していた、バズーカに似た銃を肩に担ぎ、構える。
パスッと乾いた音がして、縄がカーゴへ飛んでいく。先には鉄の筒がついている。それで船体に穴
を開けるのだ。その衝撃で傘が開いて、筒だったものは穴よりも大きくなる。そうして固定したロープ
を伝って、船にお邪魔するという算段。
砂漠での立ち往生は、限りなく死に近い。救援は砂嵐にかき消され、周囲には水も生物も存在しな
い。それを回避するために、とにかく燃費を抑えようと、大概の船は軽量化されている。こうやって、
風穴を開けることが可能なほどに。
ロープが伸びきって、それでもさらに前に進もうとするサンドスクーターを解放してやる。少年から
解放された愛機は少し走ってから安定を失って倒れ、鉄馬から解放された少年は、振り子の要領で、
吸い寄せられるように船体に近づいた。体全体でぶつかることがないように、両足を前方へ突き出す。
-
>>475
いきなりたくさん情報与えられてもなー。しかもたいして意味のない動作多いっしょ。
早く話を始めなさい。
ただでさえだらけてるのに視点が少年視点と神視点で混在しているのはまずい。
しゃきっとしなさい。
-
情報の詰め込みすぎは、気にしてるのですが、直ってないみたいですね…。
もう少し取捨選択して、必要な情報を書くように心がけます。
情報が多いから展開が遅くなってしまうというのもあるような気もしますし、
両方を加味して考えてみます。
視点の混在は、やっぱりまずいんですね。
よく、主人公の思考が地の文に混ざるような、あんなイメージだったのですが、
一人称が出てきてしまうのは駄目ということでしょうか。
次は、そのあたりも気をつけてみたいと思います。
レスありがとうございました。
-
>>475
説明が多くて妙に間延びした感じ。
あと、読点が多くて文がぶつ切りの印象。
三人称かと思ったら一人称でびっくりしたと思ったらまた三人称だし。
この場面ではスピード感を重視して、勢いで読ませた方がいいと思う。
-
>>478
レスありがとうございます。
読点の多さは、こうやってレスを書いているときも気にしていることなのですが、
すらすら読むには多いですよね。これは、より一層気をつけたいと思います。
一人称が出てくるのはやっぱりまずそうなので、今後は書き方を改めて、
地の文での思考は、もう少しなめらかになるように頑張ってみたいと思います。
スピード感を活かすということについて、もう少し勉強してみます。
ありがとうございました。
-
>>475
神視点に一人称を混ぜてやるのは正直プロのすることだと思う。
デビュー目的のアマがやると、ただ単に書き分けのできない奴と勘違いされる可能性があり、危険。
シーン的にはテンポよく書けばもっとうまくみせられる。
>>無意識に小さく頷くと
ここは仲間に指を立てて合図を送ったりしたほうが動きが出る。まあ好みの問題かもしれんが。
-
>>480
視点のことは、なるほど、納得しました。
確かにこちらの意図はそうであっても、書きわけられないと思われる可能性は十分ありますね。
自分はまだアマなんだということを肝に銘じておきます。
仲間に合図のことは、単純に、小さな動きは砂煙で見えないかなと思ったので
(合図を煙幕にしたのもそういう理由からなのですが)、やめてみました。
でも、腕の振りとかなら見えますよね。
テンポや動きといったところを、もう少し小説を読んで、研究してみたいと思います。
ありがとうございました。
-
辛口の批評をお願いいたします。
去年富士見に送ろうとして自主没にしたものの、冒頭です。
夜の沙漠に、満月が昇った。
「やめろ、ばか」
銀の煙管にくわえた途端、隣に胡座をかく相棒に後ろ頭をはたかれた。
容赦ない勢いの一撃に、思わずエルクの上体が前に傾ぐ。煙管は、座る
足元の岩肌に落ちた。
カツン――という軽い音が、静寂の岩場に響く。
「煙を立ててどうする。待ち伏せしてる自覚あるのか、おまえ」
赤褐色の大岩にもたれた相棒――ハディスが、周囲の夜気より冷ややかに言った。
散切りの黒髪の下、眦の切れ上がった目元にはむやみな迫力がある。だが
エルクは、十年来の悪友に白眼視されるのに慣れっこだ。
がしがしと赤髪をかき上げながら、エルクは口を尖らせる。
「だって暇じゃないかよー。待ち伏せ徹夜でもう三日目、オアシスもない殺風景な
岩沙漠で男と二人きり。しかもそいつは無愛想で目つきが悪いときたら」
「他はともかく、俺の目つきは関係ないだろ」
「とっておきの冗談に半眼を返されると、へこむんだろ人として」
「おまえの話はつまらん」
不意の冷たい風が、二人の髪と、部族お仕着せの青い戦装束をはためかせた。
昼間は鍋底のような熱砂地帯ながら、夜には七分袖から出た腕に、鳥肌が立つ。
かといって、焚き火をするわけにはいかない。隊商を狙う凶族を待ち伏せして
いるというのに、「ここにいますよ」と知らせる馬鹿はいない。が。
「……でも正直、俺もいい加減、奴らを誘いだしたい。狼煙でも上げてな」
砂まじりの突風がおさまったのに、うんざりとハディスがため息ついた。
だろう? とエルクが頷きかけた。その瞬間だった。
-
星月夜の底――二人して隠れる岩壁の向こうで、なにかが動く気配がした。
蠍や山猫ではない。大きな生き物が、複数連れ立って忍び足をしている。
おでましだ。エルクはハディスと視線を重ねて頷く。
風にまぎれそうな声で、エルクは呟いた。血が騒ぐ。
「何人いるか、賭けない?」
「……十人」
短く応じるハディスは、緊張で硬い横顔を見せていた。エルクは笑って、
その背を叩いてやる。
「そんなら俺は十二人。おまえが負けたら、おまえの書いた詩集を見せろな」
相棒は、生真面目に唇を結んだまま頷きかけ――ぎょっとしたふうにこちらを
振り返った。
「待ておまえ、なんでそんなことを知ってる!?」
「え? だっておまえ、なんかこそこそ帳面に書いてるだろいつも。この前
ちらっと覗いてみたらば、あらまあ浪漫あふれる文章が、」
「わあああああ! 忘れろー!! 今すぐ忘れ――」
それまでの冷淡な表情を吹き飛ばし、全身で暴れはじめるハディスの口を
ふさいで、エルクは真面目に息をひそめた。
幸い、大岩の向こうにいる連中に、こちらに気づいた気配はない。岩壁と強い
夜風が、いい具合に声を遮ってくれた。
「落ち着けハディス。おまえが勝てば、部族のみんなには秘密にしとくから」
「…………そうやって、俺を働かせようとしてるな?」
鋭い指摘に肩をすくめ、エルクは傍らに置いていた弓を手にとる。憮然としながらも、
ハディスも曲剣を腰に佩いた。そして。
二人は、岩陰で立ち上がった。
-
待ち伏せしてるなら相手の人数くらい把握しておきたい。
あと、そんなに恥ずかしいならハディスは賭けなどという勝負を断るべきだ。
っつーか、がんばっても結果変わらないだろ。
ゆえに、「何人殺(と)るか」の勝負にした方が意味が通じる。ただ、主人公
にあんま血みどろキャラになって欲しくないなら、そういう勝負もできんがな。
あと、煙草を吸うなら煙より匂いの方を気にしれ。んでハディスは、渋がって
るポエットにしちゃ台詞に捻りがない。あと、エルクの詩集発言に「待て!
お前なんでーーーーまさか見たのか!?」にすると(これもまあテンプレっぽ
いが)、一応ものを考えてるように見える。
-
>>482
思いっきし私感です。
まず、冒頭からキャラの掛け合いはやめて欲しいなあ。
よほど面白いなら別ですが、たいていの場合げんなりします。
文章がいいだけにもったいない。
キャラの対比のさせ方は良。陽気な主人公と冷静な相棒ね。
ただ、男性向レーベルに送るなら、この配置は逆の方がいいかも。
もし可能なら、ハディスからの視点で話を進めてはどうでしょう?
個人的にはもう少し周囲の描写が欲しいとこだけど、これは好き好きかな。
とりあえず続きを読んでみようという気にはなりましたので、冒頭としては
及第点だと思います。
後は、それに続くネタ次第ですね。がんばって下さい。
以上です。
-
>>482
テンポよく話が進んでいて、続きを読みたいという気になりました。
ちょっと改行というか空行が多いような気はしますが、
書き込みだと投稿で区切れちゃうから、感覚がわからないので、保留…。
キャラ二人の会話は、ある程度はしょうがないかとは思いますが、
ちょっと説明的?かも???
会話だけでもキャラを立たせられそうですし、無理に説明を詰め込まない方が、
すんなり読めるように思います。
あと、煙草の煙って、夜でもそんなに目立つのかというのが疑問でした。
煙草に火をつける時の明かりは見えるかもしれないけど…。
街灯がある都会の夜しか知りませんが、待ち伏せしている相手が相当近くにいない限り、
見えないんじゃないかしら、と思いますがどうでしょうか?
-
これと言って違和感はないかと。
強烈にひきつけるものは無いものの、文章に安定感もあるし、始まりを予感させるには充分。
ああ、でも一つ。何で七分袖なんていう中途半端な服装なんだろう。
沙漠だから長袖、というのは当方の勝手なイメージかな。
-
感覚的なもんだけど、もうちょっと文章を簡略化したほうが
読みやすいんじゃないかと思いました。
「やめろ、ばか」
煙管をくわえた途端、エルクは相棒に頭をはたかれた。
容赦ない一撃に、思わず体が前に傾ぐ。
銀の煙管が足元に落ちて、カツン、と軽い音が静寂の岩場に響いた。
-
>>482
文章↓
銀の煙管にくわえた途端→銀の煙管をくわえた途端
隣に胡座をかく相棒に→隣で胡座をかく相棒に
など、おかしな部分が見受けられる。推敲しなおしたほうがいいかも。
状況↓
待ち伏せ徹夜でもう3日目〜二人いるんだから交代で睡眠とれるじゃん。
七分袖〜身軽である必要があるのかどうかはしらないが、あまりにも軽装すぎるんじゃないか?
台詞↓
おまえが勝てば、部族のみんなには〜「部族の」はいらない。
足りない部分↓
隊商をおとりにして待ち伏せているのだろうが、だったら隊商の描写が欲しい。どうも位置関係がはっきりしないので。
-
最近書き始めた小説の冒頭です。
よろしければ批評お願いいたします。
「もしもし、おばあちゃん?」
夜の空港は国内線ということもあり、人はまばらであった。そのターミナルの片隅で公衆電話を利用している高校生が一人。
すこしよれた制服が、あまりパッとしない顔にいかにもマッチしていた。
「そう、今から飛行機に乗るから。そっちに着くのは夜中だと思う。―うん、空港からはタクシー乗ってくから先に寝てていいよ」
その後、5分くらい話したあと紀伊国鈴太はため息をつきつつ受話器を置いた。
「ばあちゃんも心配しすぎなんだよな」
そう呟きながら鈴太は、電子音と共に吐き出されたテレホンカードを財布の中へしまうと横に置いてあったスポーツバッグを肩に背負った。
鈴太は毎年二回、夏と冬に飛行機を利用して祖母の家へ訪れるようにしていた。祖父が他界してから一人きりで暮らしている祖母にとって、年に二回の孫の来訪は何よりの楽しみらしく、鈴汰が訪れると心から嬉しそうに歓迎してくれる。そして数年前に両親を失くし、東京で一人暮らししている鈴太にとっても唯一の肉親である祖母の家へ訪れるのは一年のうちでもっとも楽しみなイベントであった。
「十九時三十五分発、北海道行きNH1717便に搭乗予定のお客様――」
不意にターミナルに鈴太が乗る飛行機の搭乗アナウンスが響き渡った。
「え?もうそんな時間!?」
あわてて腕時計を覗きこむと…針は十九時三十五分を指していた。
生まれつき絶望的なまでの寝起きの悪さと芸術的なまでの運動おんちを兼ね備えている鈴太は、身の回りにある時計の針を五分進めるようにしている。
つまり現在の時刻は十九時三十分。
「やっばい!急がないと」
鈴太は、大またに走り出した。
鈴太が座席に座ると同時に機内放送が流れ、かすかな振動と共に機体がゆっくりと動きだした。
-
汗を拭いながら時間を確かめる。出発は遅れたようだ。針は予定の時刻よりやや先を指している。
心なしか、周囲の視線が冷たく感じられるのは気のせいではないだろう。
鈴太は、制服の上着を脱ぎ、それをカバンへしまうと、ゆっくりとため息をついた。
「まあ、間に合ったからいいか…」
シートベルト締めると同時に機体が浮かび上がった。
離陸直後の激しいGも、飛行高度に達すれば心地良い振動へと変わる。
鈴太は、機内の暗さも相まって、いつしか深い眠りについていた。
そして、この二時間と一五分後、紀伊国鈴太は死亡した
-
批評ありがとうございました!
自分じゃ気づかぬ欠落やミスに気づけて勉強になりました。
ありがとうございます。
>>484
!言われてみればその通りでした……気をつけます。
匂い、なるほどです。自分煙草吸わないので失念しておりました。
「殺るか」にしなかったのは、お察しの通り、主人公ズを冷酷っぽく
見せたくなかったが故ですが、結果的にどうにもズレた会話になって
ましたね……よかった、推敲せずに投稿せんで。
>>485
掛け合いで始めた方が、とっつきやすいかと思い込んでおりましたが、
なるほど、げんなり要素でもあったのですね。参考になりました。
蛇足ながら、本編は、二人の視点を切り替えつつ書いておりました。
>>486
説明台詞、気をつけます……! 短いパラグラフで色々伝えたくなって
しまうたちなので、つい。空行は、投稿にあたって入れました。
読みやすくしようと思ったのですが、まぎらわしくてすみません……。
煙草は、ハディスの神経質な性格を表そうかと思ってのネタでしたが、
おっしゃる通り説明不足でした。反省です。
>>487
今読むと、自分でも陳腐だと思います……ああ発想力が欲しい。
七部袖は、当方の勝手な趣味でした。現実的には長袖でマントズルズル
なのですが、軽快さを出したくてつい。夢見がちでした。
>>488
なるほど。くどさ削減に向けがんばります!
>>489
! すみません、一部コピーの途中で文章が途絶えてました……!
待ち伏せ作戦、おっしゃる通り完全に描写不足でした。
さりげなーく地の文に入れ込めばよかったですね。
交代で睡眠、そういえばその通りです……二人組してる意味ないよ自分。
-
>>490
まず、『テレカ!?』と思うのは俺だけじゃないと思う。もしかして苦学生な
のか? それとも携帯持たない主義? 伏線や必然性がないなら説明を入れる
か、素直に携帯にしておいた方が無難だと思う。
あと、周囲の描写ももう少しした方が、場面を滑らかに想像できると思う。例
えば空港の規模や主人公の制服。詰め襟かブレザーか、あと色ぐらいは欲しい。
これも描写に類するが、主人公の表情を描くと、もっと感情移入(感情移入す
るほどの長さはないが)がスムーズにできるハズ。楽しみにしているなら軽く
笑顔ぐらい浮かべさせたい。
他にも、『激しいG』というのはちょっと記号的な表現な気もする。というよ
り、俺が『激しいG』という表現を使うとしたら、戦闘機の離陸とかになるな。
これら以外は特に癖もなく、読みやすい文章だと思う。
-
>>490
凄いどうでもいい事だけどさ、肩に背負うほどの大きなスポーツバッグって
自分で持って飛行機に乗るんじゃなくて出発ロビーに入る前に預けないか?
後、空港にもよりけりだが、帰省シーズンなら19時台で人がまばらと言う事は有り得ない。
最後に「北海道行き」って。飛行機の目的地名なら「新千歳空港行き」とかじゃない?
以上、どうでもいい揚げ足どりでした。……失礼なようだけど、一人で飛行機乗ったことある?
-
年に二回訪問するのに「一年のうち一番楽しいイベント」なのは微妙かも。
あと、こういう雰囲気の文章なら周囲の風景とかの描写がもう少しあってもいい気がする。
「激しいG」は前の人があげてるから割愛。
-
>>490
うう、書いたのにIEが落ちた…。
最後の行が印象的で、おお、と思いました。
文章も全体的に読みやすく、引っかかりもなく読めました。
ただ、読みやすかったせいなのか、最後の行以外の印象があまり残っていません。
情報だけが入ってきているという感じで。
もう少し物語っぽい方がよかったかもしれません。
あと、現代物は、説明をしなくても読者がわかってくれるという利点がある反面、
嘘を書いたら一発でばれるという危険性がありますから、
もう少し調べてから書いた方がいいかもしれませんね。
-
>>490
運動音値とか寝起きの悪さを説明だけで済ませてしまうのはもったいない。ドタバタ感を出したり鈴太のキャラの演出に使ったほうがいいべ。
その他の描写は他の人がいってるので、それ以外に気になったこと。いや、どうでもいいことなんだけどさ。田舎に帰省するときってお土産とか買っていかねえ?
-
数々の批評ありがとうございます。
>>493
この小説は「読みやすさ、読む時のテンポの良さ」を優先させるつもりで書いたんですが
簡略化しすぎたみたいですね・・・。
周囲の描写をもう少し自然な感じで織り交ぜていくよう努力します。
テレカに関しては下の「数年前に両親を失くし云々」の一節で補っているつもりだったんですが
これだけでは描写不足ですね。フォローする説明を足しておきます。
激しいGに関しても、もう少しくだけた表現に置き換えてみます。
>>494
完全に勉強不足でした・・・。特に北海道行き・・・。
国内線はまだ乗ったことないです。
実家に帰るときも飛行機どころか新幹線でもなく青春18切符・・・。
>>495
やはり周囲の描写不足が一番の問題ですね。
読み手のテンポと自然描写のバランスが難しいです。
>>496
問題点の鋭い指摘ありがとうございます。
印象に残りにくいというのは確かに自分も感じます。
あと自分自身の勉強不足も今後の大きな課題ですね・・・。(北海道行きとか北海道行きとか)
>>497
土産・・・
そこまで頭が回りませんでした。少し織り交ぜてみようと思います。
やはり全体的な描写不足が当面の問題ですね。
みなさんの意見を踏まえた上で一度書き直してみようと思います。
-
>>498
>テレカに関しては下の「数年前に両親を失くし云々」の一節で補っているつもりだったんですが
両親が死亡=携帯も持てないほど生活が苦しい、とは繋がりにくいと思う。
それなら祖母の説明時に「経済的な援助」云々を付け加えた方がよかったかと。
ついでに私見なのだが、もしも主人公が一人暮らしならば、家に電話線を引くくらいなら
携帯電話を買うと思う。実際、ケータイあっても家の電話はない奴多いし。
唯一の肉親である孫と離れて暮らすならなおさら祖母は常に連絡できる手段を持っておきたいと思う。
なんか色々重箱の隅をつついているが、この冒頭は先の展開が気になるのでがんがってクレ。
あとあんまり気になるなら一度近場の空港行け(w
-
───ここか。
男が立つその先には、重厚な作りの木造の門が立ちはだかっていた。
門の表札には、でかでかと達筆でこうかかれてある。
「ジェノサイド医食同源の道場!!」
「!!」という感嘆符までびっちりとしたためられている所から
ここの道場主の気迫が感じられる。
閑古鳥すら寄り付かないような静寂が、門周辺を包み込んでいる。
これもまた、道場主の威厳によるものなのかもしれない。
── 一体、どんな奴が師範をやっているんだ。
そう考えただけで男は心臓を鷲づかみにされたような圧迫感と恐怖を覚えた。
全身の鳥肌が一気に逆立ち、胃の内容物が一気に逆流しそうな勢いだ。
大学中卒、ただ今無職。古ぼけたセーターに、整えられた七三分け、小ぶりなメガネがちょっとしたチャームポイント、
そんな普通の男、山下 次郎は、この「ジェノサイド医食同源の道場」の前に仁王立ちをしている。
いや、この「男」と呼ぶにはいささか語弊があるかもしれない。
山下は今この瞬間、「男」ではなくなり「漢」としてこの場に居るのだ。
それだけ、彼のこのハートはただならぬ決意によって煮えたぎっていたのである。
季節は夏、本来なら暑くて、すべての物がとろけそうな季節である。
しかし、今は朝方というのもあるのだろうか道場の周りには冷たい風が吹き荒れていて
肌寒くさえ感じるほどだった。
-
とりあえず、文章についてだけ。
誤表記がひとつ。大学は中卒ではなく中退だYO!
あと、下に引用した部分が散漫になってる気がした。
>季節は夏、本来なら暑くて、すべての物がとろけそうな季節である。
>しかし、今は朝方というのもあるのだろうか道場の周りには冷たい風が吹き荒れていて
>肌寒くさえ感じるほどだった。
神視点から登場人物の視点に切り替わるポイントでもあるので、
もうちょっと漢の主観にフォーカスした方がいいかと。
それから、夏の暑さなんて誰でも知ってるのに、
”本来なら”と断って書くのも野暮ったい気がする。
こんなんどう?↓
季節は夏。日中の猛暑は、すべての物をとろかしてしまいそうである。
しかし、朝方とはいえ、道場の周りには冷たい風が吹き荒れている。
肌寒くさえ感じられ、男は身震いをした。
-
>>500
「心臓を鷲づかみにされたような」、「胃の内容物が・・・」などの表現が
少し不自然な気がします。あと、二行目で門の前にいるのはわかるのに、あ
とで「…の前に仁王立ちしている」と書くのは重複ではないかと。でも、道場
の中身は気になる…。
以上、久々のレスです。
-
>>500
普段読まない系統の文章(というか内容)なので、本当に感想になってしまいますが。
とりあえず、名前すごいですね…ジェノサイドって(笑)。
これは、内容を鑑みて、わざとの可能性もあるかなとも思うのですが、
少々文章がこってりというか、くどい感じが…。
語尾や言葉の選択が、今ひとつ内容とあっていないところがあるようにも思いますので、
そのあたりをもう少し工夫すると、解消されるかな?という気がします。
-
批評ありがとうございます。やはり自分でも感じてた通り
くどいですね(笑
表現の不自然さも確かに目立ちます・・・(汗
いきなり批評をもらったついでと言ってはなんですが、
この物語の序盤の別の部分のワンシーンを貼ってみます。
── 山下とて、並々ならぬ決意をしてこの道場にやってきたのだ。
医食同源のなんたるかについてはすでに熟知しているつもりだった。
医食同源とはすなわち、「医=食事」という発想。すなわち「医学」とは「食事学」であり
「治療」とは「食事そのもの」なのである。
つまり、医食同源とは栄養バランスに富んだ、良い食事を毎日かかさずに行う事で、体の健康を保ち、幸せな
人生を送ろうという中国4000年の歴史が織り成す、先人達の知恵である。
この男、山下 一郎は今年で20歳、無職だ・・・・・
彼は先月まで山田大学に通う一人の学生であった。
──先月前のある日、山下は一本のカニカマを手に取り考えていた。
「こんな、添加物まみれのコピー食品が今、世の中に大量に出回っている。はたして
こんな事で日本の食生活はいいのだろうか・・・」
彼の言うとおり、日本の食生活は害悪に満ち溢れていた。
化学調味料(例:○の素)やカニカマを筆頭としたコピー食品、
さらには、見るからにいかがわしい色で子供達を誘惑する怪しげな駄菓子(例:ねるねるね○ね)・・・
日本の悲しい未来を想像した山下は、手にしているカニカマを思いっきり握り締め、そしてひねり潰した。
その顔は今にも燃え出さんとばかりに高潮し、湯気さえ立ち上っている。
カニカマが粉砕された後も、その握り拳にはなおも力が加わり、小刻みに振動している。
目からぽろり、ぽろりと悔しさの雫が搾り出される。
日本の子供達の未来を想像すると、泣いても泣ききれない。怒っても怒りきれない。
苦悩はもはや限界をブッちぎっていた。
「こんな事では駄目だーーーーーーー!!!!」
山下はたけ狂う猛獣のごとく目の前のちゃぶ台をひっくり返した。
幸い、一人暮らしの為、誰も彼をとがめる者はいない。
彼はその勢いですぐさま、退学届けをしたため、すぐさま山田大学に提出した。
退学届けをしたためるその様は、まさに速記者のようだったと目撃者は
語っている・・・・
-
>カニカマが粉砕された後も、その握り拳にはなおも力が加わり、小刻みに振動している。
>目からぽろり、ぽろりと悔しさの雫が搾り出される。
>日本の子供達の未来を想像すると、泣いても泣ききれない。怒っても怒りきれない。
>苦悩はもはや限界をブッちぎっていた。
このあたりがくどいかなぁ・・・と自分では思ってます。
次からはその点を留意して書き直してみるつもり
-
>>503
追記となりますが、先ほどの文の内容と表現はおっしゃるとおり、
わざとそうしたつもりです。
ただ、くどくて見苦しいと感じるようであれば改善すべきかなぁと思ってます。
-
くどいと言うか…なんか凄い話ですね。(感嘆半分)というより、これは
どこのレーベルを狙ってるんでしょうか?でも、もうちょい自然に読ませれば
ハイテンションギャグとして面白いかも。
-
割り込むような形になってしまいますが批評願えるでしょうか。
現在書いているもののワンシーンです。
知りたいのは動きがすんなりと頭に入ってくるかどうか。
普段のアクションシーンから文体を変えて、スピード感を押さえ気味に説明を多めにしてみたのですが
逆にわかりづらくなったような気がしています。
どんなもんでしょうか。
――――――
裂帛の気合が走り抜ける。
下から上へ。剣道のセオリーを無視した斬撃は、蘭子の胴をかすめて天頂に跳ね上がった。
「ちいっ!」
防具のむこうで斬撃を放った相手が舌打ちした。全身をバネにして一直線に伸び上げた腕をくるりと返し、そのまま前方に飛び込みながら打ち下ろす。間隙のない連打。竹刀が空気を裂き、全体重を乗せた一打が床を叩く。
その軌道上にすでに蘭子の姿はない。脚の組位置を変えてわずかに下がったのだ。ただそれだけのことで二度の攻撃をかわし、まったく体勢も崩さなかった。傍から見ていれば蘭子は微動だにせず、相手が勝手に空振りしたかのように映ったかもしれない。
蘭子が攻撃に転じた。床に脚が吸い付いているかのような動きで、すい――と前に踏み出し、気負いもなにもない打を一直線に振り下ろした。
研ぎ澄ました刃のような一打だった。空間に白い残像が残る。断ち斬るための一打はしかしその半ばで竹刀に受け止められ軌道を逸らされた。
腰が完全に落ちた無理な体勢で蘭子の打を受け止めた相手は、そのまま力負けしたかのように床に沈んだ。
――ちがう。受けきっても不利な体勢になると読み、そのまま転がるようにして距離をとったのだ。
剣道の動きではない。いかなる剣術の動きでもない。ただ本能のままに身体を動かしている、それだけだ。
長い歴史に裏打ちされ徹底して無駄を殺ぎ落とした蘭子の太刀筋に比べ、あまりにも粗野で荒削りだった。それは磨きあげた日本刀と、鋼を叩きあげたなまくら刀[#「なまくら刀」に傍点]の闘いといってもいい。蘭子は断ち斬り、相手は叩き斬る。技と力の争い。
双方の距離は約3メートル。一足で切っ先が届く間合いであり、それゆえの緊張が狭い剣道場に満ちた。
ささくれだつような一瞬を気合が突き破った。
っ――――――――――――――ぁ!!
言葉にならな気合が蘭子を叩き、それを追いかけるように相手が跳び込んでくる。
蘭子は薙いだ。真横。相手の身体が床をこするまで沈み込み、蘭子の剣閃とクロスするように逆方向から竹刀を振った。剣道ではありえない脚部を狙った攻撃。避けることも受けることもできない、そう確信した捨て身の一撃。
しかし蘭子はそれを避けていた。ただ片足を持ち上げ相手の剣閃をやり過ごし、そのまま上げた足で踏み込みながら体重を乗せた一撃を打ち下ろした。
叩き伏せた――――
すさまじい一撃を頭頂に受け、相手は床に倒れこんだ。
勝負あり、だ。誰の目から見ても疑いようのない決着だった。
がくりと膝をつき、平伏すような姿で身動きしない相手に、蘭子は竹刀を足元に置きながら心配そうに声をかけた。
「あ、あの、大丈夫……?」
相手は返事をしない。
もしかして気を失ってる――?
ひやりと背筋に冷たいものが走り、蘭子は慌てて甲手を外し自由になった手で面を取った。湯気のように熱気が立ち上っていく。
「門真くん!? ねえってば、門真くん!!」
「……うるさい」
――――――
-
>>508
プロのものでもこれ以下の戦闘シーンを見かける事もあるが、悪いがプロっぽ
いという意味でもない。
全体的には上手くまとまっていると思う。が、ところどころに無理が見える。
まず、飛び込んで来た相手の剣を避けて微動だにしない(ように見える)のは
不可能。蘭子の薙いだ剣をくぐった(?)シーンの描写が分かりにくい。とい
うか、少しどういう状況か考えてしまい、俺の中で流れが止まった。
例えば、『ヘッドスライディングをするように身体を投げ出し〜〜』とかいう、
少し記号的な表現の方が、動きの多いシーンでは良いと俺は思う。
あと、相手はともかく蘭子は、打つ時に声を出した方が良い。というか、剣道
やってるならそれが当たり前。
ここからあとは俺の好みだが、武道のシーンでは『静と動』のメリハリをつけ
て欲しい。せっかく緊張感を出すのにちょうどいい場面なんだから。
-
六三四の剣に嵐子(らんこ)っていう少女剣士が出てくるけど、
それと思いっ切りかぶってるよ。
-
>>500
そういう色の作家なんだっていうことがわかっていたら、好きな人は読むと思いますし、
山下君のように(笑)突き詰めるのも手かと思います。
私はあまり手を伸ばさないかもしれませんが…。
さらに深く追求するなら、これがわざとだってわかるようにするのがいいかと。
今だと、わざとだということが伝わりにくいですから。
-
>>508
どっちがどの動作をしているのかがわかりづらくて、
考えながら読むことになってしまいました。
結果として、ほんらいなら流れているであろう動作がぶつ切りになってしまい、
あまり上手くない漫画家のコマ割みたいな映像が…。
シーンに似合う言葉を探して書かれたので、
どうしても語彙が少なめになってしまったのかもしれませんが、
読み手にわかりづらいのでは困りますので、もう少し詳しく書いて欲しいです。
それと、蘭子を際だたせたいのはわかるのですが、少々無理があるように思います。
実際その動きを想像して、描写と食い違いがなく、どこにも無理はないということでしたら、
描写が足りないとかで、読み手に正しい情報が伝わってないと言うことでしょうから、
文章を書くときに工夫してみてください。
-
タイミングを見計らってたんだが、迷ってるといつまでも貼れそうにないので、
割り込みになって申し訳ないが貼らせてもらいます。できれば長所短所を指摘
して貰えるとありがたいです。
脇腹が痒い。
眠い。うるさい。
頭がイマイチ回っていない。
最後のは少しばかりまずいので、俺はヘタり気味のクラッチを繋ぐように思考を開始した。いや、車運転した事ほとんどないけどな。
この世には望んで手に入るものとそうでないものがあって、容姿を始め身体的な特徴は後者にカテゴライズされる。当然以前の問題として、たまにしか意識されないけどな。人はその中で妥協なり努力なりをして何者かになるんだが、欲を言えば俺はもっとマイルドな外見が欲しかった。具体的に言うなら、頭痛がしている時に通りすがりの女の子をちらっと見ても『ひっ』とか言われない程度だ。いや違う。俺は断じて睨んだりしていない。そいつの着ていたものが上から下までどピンクだったからぎょっとしただけだ。あ、えーと、例え話だったな。だからその、将来的にそう言った事がありそうかなと。
その点、目の前にいるこの娘、逆島アヤノは、自分の容姿に対して俺と同じような諦観を抱いている。俺から言わせてもらえば贅沢な悩みで、俺自身も『贅沢な悩みだ』と言われた事があったりするが。別に俺もアヤノも自慢で言ってはいない。一九〇以上の背丈がある奴に訊いて回れば、十人目ぐらいで『別に背が高くたって良い事ない』と苦々しく言う奴が見つかるはずだ。
っと。アヤノの事だよな。こいつはなんつーか、ガムシロップをリッター単位で使ったようなパーツを、気合いの入った表情でまとめた感じか。髪はショートだし、眉なんかデフォルトが逆ハの字だ。形自体は良いと思うんだがな。まあ、あれだ。何を隠そうこいつは現代格闘研究会なんつー部活でマネージャーやってるからな。性格も話し方も体育会系だ。身につけてるモンぐらいは周りの影響で洒落てたりするが。
ついでだから周囲の評価も言っとくか。俺の相方で、現代格闘研究会の部員であるところの真山隆司は、『んー? ガキっぽいのでパス』と言っていた。が、この年増好きの抜かす事は無視して良い。次にウチのクラスが密かに誇る、(要するに誇ってないって事だ)《お笑い高校生ウルトラクイズ》制覇のオタク四天王は『激萌え! あれで気弱なところも見せてくれたら萌え死ぬ。一度で良いからあの眉をハの字にしてみたい!』とコメントしていた。ああ、大丈夫だ。ちゃんと殴っておいた。『モエ』と言うのが良く分からないが、クラスの女の子がネコの写真を見て『きゃーカワイイ。萌え萌え〜』と言っていたあれと同じなのだろうか? ならつまり可愛いという評価だ。他には、…………居やしねえ。
知り合い、と言うか、暫定的中立勢力や敵は多いのだが、友人と言える奴は少ない事に気付いた。寝起きなのに鬱が入る話だ。くそ。
あー、アレだ。俺が寝起きな理由は、ここが俺のマンションだから。現にケツの下にはベッド代わりのソファーがあるし、俺の格好はダークグレーのスウェットだ。このマンションは仕事が趣味な両親が俺に置いて行ったもので、あの二人は一度も足を踏み入れた事がない。部屋は──広い。少なくとも、高校生の一人暮らしには分不相応なほどに。
でもって、アヤノが何故ここに居るのかに関しては、
「先輩先輩先輩ぃ〜。聞いてますか? 聞いて下さいってばぁ〜!」
いや、普段は語尾に『ッス』一人称は『自分』、口癖は『イチイチ腕立てッス!』だからな。ああ、イチイチ腕立てってのは一分間に百回の腕立てをやる事だ。『グラウンド十周』とかと同じようなモンだな。
俺はぼーっとした頭で、それでもやるべき事を思い出し、アヤノに返事をした。
「あー、聞いてる聞いてる。分かったから続けろ」
返事をしたのに、アヤノの不機嫌顔は戻っていない。『あー』の時にあくびをしたのと、スウェットの裾から手を突っ込んで脇腹を掻いたのが良くなかったらしい。
「先輩最近冷たいッス……」
ん、口調が戻ってるな。俺のリアクションが余程気に入らなかったのか。
まあいい、それよりも、俺にだって言いたい事はある。
「たりめーだ。何が悲しくて朝っぱらから『リュージ先輩がどうした』だの『リュージ先輩がああ言った』だの聞かなきゃならんのだ。お前は俺をホモにでもする気か?」
「だって先輩以外に相談できる人居ないんスよ〜」
「作れ」
「無理ッス〜!」
「お得意の気合いだ」
「気合い入れても無理ッス! 自分の友達、みんなリュージ先輩のファンなんスから」
-
まあ、アヤノの発言のあとに解説するまでもないと思うが、隆司はいわゆるモテ男だ。でもって、アヤノは隆司が好きだ。でもって俺は、部室でアヤノが隆司のスポーツウェアを胸に抱いているのを発見し、うわヤバっていうかナニやってんのコイツ、ストーカー? とか固まっている間に目が合い、──以来相談役となっている。
超面倒臭え。
視界が狭まっている。眠気はもうあまりないのだが…………ああなんだ、半眼になってるだけか。
その翳った視界の中で、アヤノは居心地悪そうにもぞもぞとし始めた。こいつは動いてないと落ち着かない種類の人間だからな。まあ、『ちゃんと座ってる』って目的があれば、長時間座ってる事もできるみたいだが。つまりは、手持ち無沙汰なのがダメなんだろう。
そんな事を考えていると、アヤノはおもむろに立ち上がり、勝手知ったるといった感じでキッチンに向かった。
「先輩。コーヒー飲んで良いッスか? 先輩の分も淹れるッスよ?」
カウンター越しにアヤノの上半身が見える。あ、ここリビングなんだよ。昨日借りたゲームやってて力尽きてな。
「ブラックはダメだ」
「分かってるッスよ。これでも敏腕マネージャーッス」
「敏腕が余分」
「はいッス。む〜」
取りあえず返事してから不機嫌な声を出すあたりが筋金入りな感じだ。
「つーかそんなん隆司にやってれよ」
「コ、コーヒー……ッスか?」
「いや、朝勝手に部屋に入ってきて、叩き起こすところから」
「勝手にって、カギに自分の指紋も入ってるじゃないッスか」
ウチのカギは指紋照合だからな。んでいつぞや、『これってどう登録するんスか?』とか聞いてきたので教えてやったら、勝手に登録しやがった。まあこのへんは、登録抹消しない俺も俺かも知れないが。
「おめーはカギが開くならどこでも入るのか? それ以前に俺のプライバシーを考えろ。オナニーでもしてたらどうするつもりだ」
どうやらコーヒーは本格的に淹れるらしく、アヤノはドリッパーやらろ紙やらが入っている棚を探っていたが、俺の言葉で、見えていたケツがぴたりと動きを止めた。
そして、なにやら押さえた声で、
「先輩、それセクハラ気味ッス」
「その発言は彼氏でもない野郎の部屋に上がり込んでる時点で不許可だ」
「はいッス。…………むぅ〜」
そりゃもちろん思うところがあるのだろう。アヤノは口を噤んだ。
それを見て、ったく、その通りだよと、俺は自分の言葉に相槌を打った。
本当に、何を考えているんだろうな。高校生の男が一人暮らしをしている部屋に上がり込むなど、エロ女かバカ女のやる事だ。アヤノはどちらでもないと思うのだが、と言う事は、…………俺って安全牌に見えんのか?
いっぺん襲ってやれば認識を改めるのだろうが。
いかん。考えるとそういう気分になってくる。ただでさえ朝だし。
ああもうウゼえ。超面倒臭え。
頭をバリバリと掻くと、湿った髪のまま寝てしまったため、結構パンク調な寝癖になっているのが分かる。
コーヒー用の薬缶がコポコポと鳴るのが聞こえてきた。
苛つく頭がコーヒーの良い香りで解され、その隙間から思考がこぼれた。
なんで俺はこいつなんかに惚れたんだろうな。
──面倒臭えの嫌いなんだがな。
-
>>513
主人公、自転車乗ってるのかと思ったら、室内にいたのか。
>っと。アヤノの事だよな。
だれも聞いてないよ。少なくとも俺は聞いてねえ(´Д`;)
だからアヤノ云々のとこは流し読み。
で、起き抜けらしいとわかって、「なぁんだ、話なんにも始まってねえのか」
と思って読むのやめますた。
-
>>513
語りが変だよ。
ラブコメとして見た場合、キャラ造型や台詞まわしはなかなかいい。
ただ、構成や文章力が厳しいので読めない。もったいない。
せっかく容姿についての語りが印象的なんだから、
そのテーマを受け継いだイベントに移行すべきではないかとも思う。
例えば、容姿についての考察を冒頭において、
・容姿について。
・側にいるアヤノの外見について
(屋内にいる時の行動を取らせておく。
たとえば”俺”の布団を畳んでいたりして、おっと思わせる)
・時に、ここは俺の部屋 → アヤノが側にいる理由
・アヤノは隆司が好き → じゃあなんで俺の部屋にいんだよ
という流れにすれば、すんなり読者の頭にも入ってくる。
また、
>なんで俺はこいつなんかに惚れたんだろうな。
というような直接的な描写は避けて、匂わせる程度に留めといたらどうか。
一人称が多くを語りすぎてる。
関係ないけど、ヒロインについての描写を読んだとき、なぜかよしみるのイラストがぱっと頭に浮かんだ。
-
しくじった。
例をあげたのは、容姿についての語りを引き継いだ例ではなくて、
単なるプロットの改訂案。そのつもりで読んでください。
-
批評ありがとうございました。
>>509
>飛び込んで来た相手の剣を避けて微動だにしない(ように見える)のは不可能
ここは「蘭子スゲー」という場面なので、できればそのまま使いたかったりします。
はったりですから「基本的に無理」ということを承知の上で、以下の説明(屁理屈)を
付け加えてみようかなと考えています。
傍から見ていれば蘭子は微動だにせず、相手が勝手に空振りしたかのように映ったかもしれない。打ち込みが終わった前と後で、間合いがほとんど変化していないためだ。踏み込みと同時に同じ距離だけ下がる――ただそれだけの、しかし事実上不可能に近い動作を蘭子は自然にこなしていた。
>蘭子の薙いだ剣をくぐった(?)シーンの描写が分かりにくい
これはもう、その通りでした。
くぐりぬけたことがはっきりとわかる描写を追加します。
>蘭子は、打つ時に声を出した方が良い。というか、剣道やってるならそれが当たり前
じつは剣道の試合じゃなかったりします(汗
正統な剣術家と、無手勝手流のケンカのような決闘のような、そんなシーンなんです。
前後をはしょってるので、わかるわけないですよね……。
一応、蘭子は剣術家で、打つための剣ではなく、斬るための剣を振るいます。
最後まで振り切っているのはそれが理由という、まあ屁理屈ですが。
>武道のシーンでは『静と動』のメリハリをつけて欲しい
うあーー、「静」が書けません。
いっつも、動動動です。
なんかもう、半ば諦めてたり。
>>510
ありがちな名前ですからねえ。
ちょっと考え直します。でもそれっぽい名前ってまた被りそうだなぁ……。
>>512
>どっちがどの動作をしているのかがわかりづらくて
やはりそうですか。
特に前半部が拙そうな気がしていたんですが、かといってあまり描写を増やしすぎても
もっさりした感じになるし。
視点があやふやなのが最大の原因かなあと感じたので、試しに蘭子視点であることをはっきり
させながら書き直してみようと思います
>蘭子を際だたせたいのはわかるのですが、少々無理があるように思います
これはもう開き直ってます(笑
はったりです。ぶっちゃけありえないです。全編通してこんな感じです。
リアルな方向で動きを作れないので、苦肉の策です。
全編をこの「微妙にファンタジー」で統一するつもりなので、なんとかなるかなぁ、と。
御意見ありがとうございました。
書き直す部分が見えてきましたので修正してみます。
-
>>513
ちょっぴり読みにくかったです…。
理由を考えてみたのですが、語り口調が癖があるせいでしょうかね。
何というか、自分のペースで読めない感じ…。
話が転々として、転がった先の話題にフォーカスをあわせたら、
おっと話を戻そうかってな感じに引き戻される、私はそんな具合でした。
キャラクターはすごくしっかりしてそうですね。
この娘が女っぽい一面とか見せてくれると、ふらっといきそう(笑)。
とりあえず、あとは…高校生より、大学生っぽく見えてしまっているので、
どこか高校生っぽいイメージがあるといいかも?という感じでした。
-
>>508
視点があやふや、ってのはもういわれてるのか。
微妙にファンタジー……んー、ほんとに微妙すぎる。
萌子を際だたせたいならもっと有りえない動きを増やした方が際だつ。
読者が頭の中でシーンを構築してみて初めて「ありえない」とわかるのでは遅すぎる。テンポよく動動動で畳み掛けろ。
記号的表現が一番やりやすいかな。「踏み込みで床板割れる」とか「竹刀だけど石灯篭を切り倒す」とか、見た瞬間にありえねー、と思わせるくらいのものを交ぜるといい感じ。
>>513
冒頭がもたついてる印象。これは説明が多すぎるんだな。一気に出さず小出しにしたほうがいいだろう。
マイルドな外見のエピソードについては、「相手がおかしな格好をしてたから」ではなく、「目つきが悪い」からのほうがすっきりする。そのほうがキャラを立てやすい。せっかくの欠点なんだし、有効に活用すべし。
ガムシロップをリッター単位で〜というのはちょっと想像できない。
デフォルトが〜基本が、でいいじゃん。表現として使うと浮いてる気がする。
アヤノのキャラにはすこし萌えた。おまえの勝ちだ orz
-
>>516
おれはなんとかホライゾンというバレーボール漫画を思い出した。長身の女子バレーボール選手。
-
>>513-514
戯言がギリギリの許容値で舞城の「土か煙か食い物」を2Pで放り投げた俺には読めん。スマンかった。
後上でも挙げられているが「ガムシロップをリッター単位で〜」という表現はどういう顔か全くわからない。
大量の地の文で圧倒する手法自体の良い悪いは抜きにしてもこの手の書き方の作品の中でも圧倒的に読みにくい。
文中に理由が書いてあったのに「高校生なのに分不相応な一人暮らしだな〜」と思ってしまったくらい。
うーん、具体的にどう悪いか指摘できなくて恐縮だが、主人公の語りが余りにもあっちこっちに跳びすぎてるのが一因だとは思う。
ただ、キャラクターは個性的でパワーが有りそうな感じがして面白そう。
-
数々のアドバイス、言葉もないです。
テンポが悪い、話がふらふらと跳ぶなど、総合的に分かりにくい事が指摘され
ていて、読み返してみたらああなるほどと思えました。自分では気持ち良く書
いているので、そこまで気が回らなかったようです。やっぱり人に見てもらう
事は必要なのだと切実に感じました。
反面、キャラクターの個性に好意的な意見を頂き、こっそり狂喜乱舞していま
す。ていうか☆よしみるですか……。いや、爆乳以外は嫌いじゃないですよ?
そして、数々の指摘があった『ガムシロップ〜』ですが、アヤノのキャピキャ
ピ(死語)した外見を表現したかったのと、主人公の回りくどい思考を表現す
るために考えたもので、迷ったのですが、どうにも捨てられない表現です。
アドバイスを考慮した改良版を書いたのですが、また長々とここに張るのが気
が引けて、(マカーだからか)うpロダも使えなかったので、長期間放置されてい
るスレに張ってしまいました。
やってしまってからラ板と同じノリで張るのはまずかったのではないかと気付
き、恐縮しております。管理人様につきましては、全面的にこちらの非ですの
で、消去して下さっても一向に構いません。
場所はこちらです。
http://jbbs.livedoor.com/bbs/read.cgi/movie/2689/1051805278/r114-117
厚かましい話ですが、こちらに付いても感想を頂ければと思います。
-
あいかわらずアヤノの顔がイメージできません。
>ガムシロップをリッター単位で使ったような、実に甘ったるいパーツ
>アイドル歌手とフランス人形を足したような外見
>童顔と言ってもクレームは出ないであろう、整った顔
最後のはまだなんとなくわかるような気もするけど、
上の二つは何をイメージすればいいのか悩む。
-
>>513
読みやすくなってました。でも、パワーダウンしたような気も…。
キャラクターの個性がしっかりと書かれているのは変わりはないのですが、
どうしても高校生に見えないのは私だけでしょうか。
あと、逆ハの字眉毛のフランス人形って、どんな感じなんでしょうか。
アイドルまでならわかりますけど…。
アイドルとフランス人形を足されても、全然異質なもののような気がするので、
やっぱり顔が今ひとつイメージできませんでした。
主人公の顔のイメージは、BASTARD!!のDS(髪は短い)になっちゃいました…。
-
>>523
アイドル歌手とフランス人形を足すと……なんだろう、リカちゃん人形とかか?
まあなんにしても、わかりにくい。主人公の回りくどい性格を表現したいのだとはいっても、最低限読者につたわらなければ意味がないだろう。どうしてもやりたいなら表現を練り直すべき。「回りくどいけど、わかりやすい表現」という、やたら難しいことなんだけど、君が挑戦しようとしているのはそういうこと。「回りくどいし、わかりにくい表現」じゃ誰も読んでくれません。
-
描写を欲張りすぎてるのがよくない。
ある描写のついでに別のことを描写する場合は、
よっぽど上手くやらないと二兎を追うものは一兎をも得ずの結果になる。
>知り合い、と言うか、暫定的中立勢力や敵は多いのだが、
>友人と言える奴は少ない事に気付いた。
>寝起きなのに鬱が入る話だ。くそ。
これは思いっ切り蛇足。語るべきはアヤノの外見についてなのに、
急に語り手が自分語りを始めてしまい、結果的にどちらの印象も薄くなってる。
「他には、」以降をばっさり削るか、「周囲の評価も言っとくと」を
「数少ない友人の評価も言っとくと」あたりに改変した方がいいと思う。
それ以上のことを語ろうと思っているなら欲張りすぎ。
意識を流れを描き出そうとしてるようにも見えるけど、素人にはおすすめできない。
マンションについての説明も不要。
ここが”俺”の部屋だということを読者に知らせたければ、
「汚いですねぇ。パンツくらい片づけてくださいよ」
「うるせえ。俺の部屋だ文句あるなら出てけ」
とか言わせておけばバッチリ印象づけられると思う。
それから、両親はどちらかと言えば甘やかしているのでは。
設備のいいマンション与えてるわけだし。
指紋照合のエピソードは、
アヤノへの思いを匂わせるために入れたにしても蛇足。
どうしても描きたければ、別の機会でも充分だと思う。
さんざん叩かれてる比喩については、
不器用ながらも勢いで伝わってくるので俺は否定しない。
作者が自覚できてれば、じゅうぶん持ち味にもなり得る。
だけど、改訂後もやっぱり文章がよくない。基礎力がない。
偉そうに言うけど、読み書きの経験値を溜めるなり、
好きな作家の文体を完コピするところから始めた方がよいのかも。
-
ある程度ストレートが投げれないと変化球なんざ投げられるわけが無いって話だな。
ただ、ノリは個人的には好みなので是非この方向で精進して欲しい。
-
いま書いている作品の冒頭です。
批評、よろしくお願いします。
自然と込み上げてくる笑いを、俺は抑えられなかった。そんな場合じゃないことは、十分に承知していたが、それでも気分は高まり笑いへと変わっていく。
目の前には鎖帷子を着込み、幅広の剣と雫型の盾を構えた四、五十の男。丸い兜からは鼻と眉間を守るためなのか、T字型に短い鉄板が伸びている。その両側にある真っ青な瞳が、俺のことを苛立たしげに睨んでいた。
ゲーム、漫画、映画。あらゆる娯楽に出てくるまんまの騎士。違うのは、本物ということだけだ。そして向き合っているのは、剣道の防具に木の棒という装備の、一介の高校生。
こんな馬鹿馬鹿しいシチュエーションで、笑わずにいられるものか。
ククッと笑い声が漏れる。騎士は顔をしかめ何事か叫ぶと、剣を振り上げ襲ってきた。
上段からの打ち込みを棒で払う。だが鈍い音がし、刃が棒に食い込んでしまった。予想以上の衝撃に痺れた両腕と、思いがけないことに一瞬、反応が遅れる。騎士の引いた剣に棒を取られそうになり、慌てて手首を返し刃をはずした。棒から削れた木片が飛ぶ。
騎士の二撃目は大振りの横薙ぎだった。今度は余裕を持ってよけられ、隙の出来た手元を狙って打ち込む。剣は間に合わない。入った、と確信した瞬間、甲高い音が響き棒の切っ先が折れ飛んだ。盾の上から見える青い目が笑っている。
後ろへ跳ぶ。追うように盾の陰から剣が突き出された。反射的に払おうとしたが、長さが足りず籠手をこすった。
急いで間合いを取る。
距離を保ちつつ、左手にチラリと目をやる。甲部分に切れ目が入り、中綿がはみ出していた。盾を持って戦うなんて、戦いにくいんじゃないかと思っていたのだが。なるほど、防御に使うだけではなかったらしい。
短く息を吐き出し、棒を握り直した。標準的な竹刀の長さに削っていた棒は、あっという間に半分近くなった。RPGの初期装備と言えば、棍棒と相場が決まっているものだが、やっぱり現実は厳しいらしい。硬い素材を選んだつもりでも、たった一撃で役立たずだ。
自分の思考がおかしく、またも笑いが浮かぶ。それが気に食わなかったのか、騎士の顔が大きく歪んだ。盾を構え跳びかかってくる。
俺は騎士の左に回り込み、突きをかわした。そのまま背後に回ろうとするが、雫型の盾を横に構え進路を断たれる。とっさに短くなった棒を投げつけると、騎士は顔をかばうのに盾を持ち上げた。チャンスとばかりに無防備になった下半身目がけ、蹴りを放つ。視界を盾で塞いでいた騎士は、呆気なく地面に倒れ込んだ。
盾を蹴り飛ばし、騎士を跨いで後ろ向きに立つ。両足を取り脇にしっかり挟み込むと、そのまま腰を下ろして胸を思い切り反らした。地面を叩くような音に首だけで振り向くと、騎士が地面を掻いていた。呻き声と、おそらくは罵声を飛ばしながら、必死に逃れようと暴れる。しかし、振るった剣には力がこもっておらず、伸ばした左腕も届かずむなしい抵抗だ。ちょっと力を込めると、剣まで放り出し喘ぐだけになった。
師範に怒られながらも、遊んでいたかいがあったというものだ。三十秒もかかっていないだろう。騎士が息も絶え絶えに、かすれた声でなにか言うと、それが途切れないうちに周囲で歓声が上がった。ギャラリーがいたことをすっかり忘れていた俺は、驚いた弾みで思い切り騎士の足を捻ってしまった。声にならない悲鳴が上がる。
さすがに哀れになり、自由にしてやることにした。観客の喜びようから察するに、俺の勝ちで間違いないだろう。足を放し、立ち上がりざま剣を拾い上げる。思いがけない重さに取り落とし、騎士の鎖帷子とぶつかり金属音を立てた。
とたんにシンと静まり返る。みんな息を呑んで俺のことを見ていた。まだ俺が続けると思っているのだろうか? 今度は力を込めて剣を拾い上げ、辺りをうかがいながら騎士から離れた。するとギャラリーの九割を超える村人たちの間から、ブーイングが起こった。それに対するように、騎士に付いてきていた従者数人が村人に向かって怒鳴り始める。
ワケが解からず唖然として見ていたら、村人の何人かが物を投げ始めた。石だったり、薪だったり、水汲みの桶にニワトリと思しきものまで。二十歳前後の男が騎士に駆け寄り、飛んできたものから守るように助け起こした。淡い金髪の、見覚えがある男だった。しかし、そんなことなど誰も気付かず争いは続く。
-
リトライにも関わらずまたアドバイスを下さり、ありがとうございます。
やっぱアヤノの顔、イメージできませんか……。まあ、俺自身もそう詳しく考
えて居ないんですが(ぉぃ ていうか、キャラ造形って「なんとなくこういう
感じ」って説明するぐらいにしたいんですよね。各自補完して欲しいと言うか。
それと、『敵が多い』の話は後のストーリーに絡みます。「でもくどい」と言
われればそれまでなんですが。
しかし……パワーダウンですか。難しいですね。入れるべきところに力を入れ
るって、その「入れるべきところ」を自覚していないといけませんしね。多分
俺はまだ自覚できてません;
てわけで。気合い入れて精進します。ありがとうございました。
-
>>529
文章の勢いが冒頭らしくないというのが第一印象です。
小エピソードを一つぐらい終えた後ならこういう落ち着いた文章でもいいかと思いますが、
冒頭でこれだと、やっぱり弱いかな?と思います。
一つ一つの動作はよくわかるけど、コマ送りを見ているような…
前後のシーンが映像としてうまくつながらない、そんな感じでした。
あと、あまりに状況がわからなさすぎて、最後の観客のシーンで、
あらそういうことだったの?と、すこし面食らいました。
ない情報は勝手に脳内保管されてしまうので、あまり情報を後出しすると、
作者の想定している状況と、読者の想像とが食い違ってきてしまうかと思います。
最初の方から少しずつ、周囲や主人公の描写を入れていった方が、
すんなり、流れに乗って読めるのではないでしょうか。
あと、これは純粋に疑問なのですが(あまり詳しくない人間ですので)、
西洋の幅広の剣は両手剣であることが多いように思いますが、
片手用の幅の広い剣もあるんですか?
-
531さん、ありがとうございます!
勢いがありませんか。多分、全編こんな感じです……。(ーー;)
状況は、一人称で書くのは久々だったので感じがつかめず
主人公視点にこだわっていたのが、まずかったですね。
バランスに注意しながら書き直してみます。
幅広の片手剣。
自分も詳しいわけではないんですが。
調べてみた限りでは、ブロードソードやロングソードなんかが
片手用、幅広と紹介されていました。
なので、多分、あるかと思います。
読みにくかったのに、ありがとうございました。
-
>>532
>調べてみた限りでは、ブロードソードやロングソードなんかが
>片手用、幅広と紹介されていました。
そっか、あれ幅広いほうなんだ。意外でした。
確かにレイピアとかエストックなんかに比べたら広いか…。
私の想像していた剣が幅広すぎたんですね(笑)。
わざわざ回答ありがとうございます。
-
>>529
本物の剣で攻撃されても笑う余裕があるとは、主人公すごいですな。まあそういうキャラなのかもしれんが、なんかバキっぽく見えるのは俺の気のせい?
-
534さん、ありがとうございます!
主人公が余裕に見えるのは、現実逃避中で実感がないからです。
主人公の変化がテーマなので、そこら辺は後々書いていこうかな、と。
バキっぽく見えますか。読んだことありませんけど、バキですか……。
突き抜けるだけの勢いは欲しいです。(-ω-;)
ありがとうございました。
-
……ケツが痛ぇ。
桑原は機嫌が悪かった。
とっくの昔に慣れてしまった痛みだが、それは我慢できるかできないかというレベルの話であって、痛みそのものが消えるわけでは断じてない。ましてや、じくじくとした肛門の鈍痛で起床を促されようものなら、機嫌の良かろう筈もなかった。
寝直そうにも、アドレナリンの分泌ですっかり目が覚めてしまった。朝っぱらから怒りなど覚えるものではない。仕方なく静は身を起こした。
擦り切れたランニングにトランクス。十七歳だが、どうかすると小学生にすら見えてしまいそうな小柄な少年である。赤い瞳に白い髪は先天的な遺伝子の異常を示しており、なまっちろい肌と相まって病的な危うさを生み出している。たおやかな百合の花に毎日LSDでも注射し続けたら、似たような雰囲気を醸し出すかもしれない。
ベッドの上に身を起こすと、なで肩からランニングがずり落ちた。むき出しの腕に七文字刻まれている。アルファベットと数字の組み合わせ。
MMJA349――彼の地で作られし者の349番。
ぼりぼりと頭をかきながら、手持ちぶさたにPCの電源を入れた。脳天気な笑顔で、お天気レポーターが今日の降水確率を述べている。60パーセント。微妙なライン。
雨……降らねえかなあ……。
桑原はそんなことを思った。雨の日はあまり「客」も来ないので、このまま家でごろごろする言い訳が立つ。もともと誰に頼まれて始めた「仕事」でもないのだから休むも休まないも自由なのだが、逼迫していた昔の思い出が背中をどやしつける。
それにつけても。
ケツが痛ぇ……。
肛門の痛みの原因――貧相なモノを誇らしげに反らした中年親父を思い出した。真珠を埋め込んだとかいうグロテスクな「それ」。もはや人の備えし器官とも思えなかった。裂けなかったのが不思議なぐらいだ。
特別料金をたんまりせしめたので懐はだいぶ暖かくなったが、失ったものも大きかった。さすがに昨日の今日で客を取る気にはなれない。
雨が降ることを祈りつつ、サイドボードから煙草を取り出す。現代では稀少品の――違法化の向きさえある――「有毒物質」の含まれた代物である。
一本抜き出し――
口の中に放り込み――
荒々しく咀嚼し――
無雑作に嚥下した。
「ああああああっ! な、なな、なに食べてるんですかぁっ!?」
「んなっ!?」
自分以外いるはずのない部屋である。桑原は驚いた。
攻撃衝動をトリガー>戦闘態勢へシフト/塩基配列変換>高速細胞分裂及び壊死を開始/網膜解像度上昇/筋強化/接触性毒物の精製>爪部へ注入/皮膚硬化/インプラ■■#%…\@■
-
「っ……ぁ……!」
勝手に暴れだした右腕を体全体で押さえつけるように床にダイブした。カップメンやジュースの空き缶を蹴り倒し、押し潰しながら転げ回る。壁に背中を打ちつけたところでようやくおさまった。
目眩がした。全身を覆っていた灼熱感がどこかに引いていく。決定的な変異を遂げる前に死滅した細胞が垢のようになって肌に積もる。
「だ、大丈夫ですか!? ああもうやっぱり煙草なんて食べるから――」
大きく息を吸い、吐く。
駆け寄ってこようとした「その人物」を手で制する。
ようやく相手を観察する余裕ができた。
少女だった。せいぜい自分と同年代か、少し下ぐらいの女の子。寝癖のついた栗色の髪。よく動く大きな瞳。小柄な自分よりさらにちまっこく、地味なブラウンのスーツを着込んでいるのがかけらも似合っていない。
そして――ここが重要だが――知った顔ではなかった。
そもそも、自宅の住所を他人に教えたことなどない。である以上ここを訪れる自分のことを知っている客というのは、例外なく面倒な用件と言い切っていいだろう。
なにより、
「……てめぇ、どうやって入った……?」
治安の悪い区画ということもあり、自前の錠前を三つ追加してある。
「あ、そうそう。ひどいじゃないですかっ。何度も何度も何度も何度も呼び鈴押したのに全然出てきてくれなくて。わざわざ屋上からベランダに回ったんですよっ」
なるほど。
桑原はうなずいた。
インターホンの存在など忘れ去って久しいが、そもそもインターホンですらなくなっていたらしい。彼女は呼び鈴が壊れていることに気付かず頑張った挙げ句、ご苦労にもロッククライミングを敢行して幸い最上階だったこの部屋への侵入を果たしたと。
つまり。
「押し込み強盗か……」
ゆらり。目に剣呑なものを宿し、桑原は立ち上がった。
「あああああ違います違います違いますっ! わたしっ、わたしこういう者ですっ!」
ばたばたと慌ただしく、少女は懐から手帳を取り出した。
桜を意匠化したマークは記号的に「とあるもの」を連想させたが、瞬間的に却下する。
まさかそんな。それだけはあるまいて。それ以外思いつかないけど。いやいや騙されないぞ。そんなはず無いよな。……でも言うだけならタダだし。いやいや。
「……警察?」
自信なさげに――実際には認めたくない気持ちで――恐る恐る問うと、少女はぱっと顔を輝かせた。
「そうですっ! わたし、お巡りさんなんです!」
盛大なSEを響かせて、桑原の中で何かが――世界への信頼とでもいうべき何かが崩れ落ちた。
近未来風です。よろしくお願いします。
-
ああ、ミスです。五行目の「仕方なく静かは身を起こした。」は無視してください。
-
>>536
投稿先を選ぶような内容…かな、と…少女向けのレーベルなんだと想像しましたが…。
よくあるシチュエーションだなと思いました(すみません)。
男娼っていうのも、アルビノっていうのも、腕に記号も、女の子が転がり込んでくるのも…。
(人造人間か改造人間が研究所から逃げ出して)働く手段がないから身をひさぐっていうのも、
わりとよくある手段ですし。
全然違う話なら、これで始めちゃうのは、そういう意味でもったいないと思います。
また、このままならそれほど意外性のある状況ではないと思うので、
何かインパクトのあるものがほしいかなあというのが感想です。
もちろんレーベルによるんでしょうけど、女の子が出てきてるし、
いわゆるやってればいい(…)BL系ではないと思いますから、
何か一押しのつかみはあった方がいいんじゃないでしょうか。
変身シーンはそれ用に入れられたのかもしれませんが(最初、文字化け?と思いました;)、
せっかくだからもうちょっと書き込んでもいいかな?と思います。…が、この辺は好みでしょうか。
>決定的な変異を遂げる前に死滅した細胞が垢のようになって肌に積もる。
これちょっとよくわかりませんでした。肩にふけが…状態のことですか?
ちょっと辛口です。ごめんなさい。
-
>>536
あー、辛口になってしまうが、ライトノベルレーベルで賞はとれないと思った
方が良い。この作品が面白い場合の例えだが、バトロワみたいな感じで。
ライトノベル読んでると、時々「ええ? こんな話?(エログロ方向)」って
のがあるが、そういうのは編集が知り合い(セミプロレベル)に書いてもらっ
たり、デビューしたはいいがパッとしない作家が書いたりする。
まあ、相応に面白かったら編集さんから電話が来ると思うが。
文章自体に対して言うと、手慣れた感じはする。淡々としすぎている印象はあ
るが、読みやすい。SFテイストもライトノベルっぽく出てると思う。ただ、目
新しいものはないな。
あと、細かいツッコミとしては、LSDの一般的な使い方は希釈物を紙に染み込
ませて肌に貼るとか食べるとかだぞ? まあ、注射しない事もないが。あと、
「ナニに真珠」をやるのは主にヤっちゃんだが、分かってる? 分かってるな
らいい。けど、「貧相だが裂けなかったのが不思議」ってどういうこっちゃ?
と混乱した。他には、ネクロージスやらなんやら意図的にいじれる(?)なら
ケツ直せよ。とか思った。もし自分の意志でコントロールできないなら馬鹿一。
長くなったな。そろそろうんざり? まあいいや、他には「垢が降り積もる」
って表現じゃなくて、「〜垢により、肌の表面が乾燥し、ひび割れたように見
えた」とか「〜色が鑞のようにくすんだ」とかの方が、視覚的に分かりやすい
と思う。
ここで評価する時は意識的にきつく評する事にしてるが、話の雰囲気は嫌いじ
ゃないぞ。むしろ好きだ。
あとは、「キーリ」の壁井ユカコの、電撃hp短編最終候補にも似たようなのが
あったのを思い出した。興味があったら探してみると良い。
-
批評ありがとうございます。
>>539
いえいえ、辛口上等でございます。
いつも硬い話になってしまうので、わかりやすくべたべたなお話を、と思って書きました。そのまますぎるようなので、もうちょいひねってみます。
自分の中にあるSFっぽいものを書いたらこうなったので、とくに少女向けとかは意識してないです。でも冷静になってみると後ろの経験ありな主人公は一般向けではないですな……。
垢の表現は540さんのがわかりやすいですかね。だいたいあんな感じでございます。
>>540
なるほど。なんとなく静注するものなのかと思ってました。SF的な部分も考証しなおしてみまする。
壁井ユカコの作品も探してみます。
-
パッパッ。
いまにも切れそうな蛍光灯が、点滅を繰り返している。
ババババババババババ。
終点に向かうローカル線のバスの車内に滝のような大雨の音が響く。それは先週の初めから降り始め、今もやまない。
永遠にやまないのかもしれない。キルは思った。自分の心が晴れないように、世界を覆うこの厚い雲は二度と晴れないのかもしれない。きっと、このまま世界は水に飲まれて水没してしまうんだ。
「雨雨降れ降れも〜っと降れ〜♪」
女が歌っている。雨にも負けじと声を張り上げて。
キル以外にはお客の乗っていないバスの中。酒に焼けたしゃがれ声で歌っている。
豊満な体のラインを浮き彫りにするような赤いマイクロミニのワンピース。水商売でもやっているのかもしれない。黒い小さなバッグとウイスキーの小瓶をお供に、仕事のうさでも晴らしているのだろうか。
「雨雨降れ降れも〜っと降れ〜♪私のいい人連れて来て〜♪」
それがかつての流行曲であることなどキルには知る由もなかった。なにせキルが生まれる前の曲だったから。
女は窓ガラスに頬をくっつけるようにして外を見ていた。時折小瓶を口元に運んでは、中身のないのを嘆いている。
「ねえ、僕」
女に呼びかけられてキルはぎくりとした。じっと見ていた不躾さをとがめられるのだろうか。あるいは酔っ払いらしい理不尽さで絡んでくるつもりなのだろうか。
「お酒、持ってない? 持ってるわけないか」
ひとりで勝手に納得すると、女はギャハハと笑った。歌いながら立ち上がり、つり革をとっかえひっかえしながらよろよろとキルの席に近寄ってくる。
「僕、一人?」
女がキルの隣の席に滑り込んできた。酒臭い息を耳に吹きかけてくる。
キルは席を移動しようかと思ったが、そこまであからさまに拒否するとどんな難癖をつけられるかわからないのでやめた。救いを求めて運転手のほうを伺ったが、水の深みにタイヤをとられないように必死で、とても乗客のことにまで注意を向ける余裕はなさそうだ。
「耳、聞こえないの?」
柔らかくて暖かいものが腕に触れる。キルは身を固くした。このまま地蔵になってしまいたかった。
「聞こえますよ。僕は一人です」
「リュックなんか背負っちゃってるけど、どこに行くの?」
「別に……」
「あてのない旅ってわけ? 傷心旅行とか? やるねー、一人前じゃん」
女は豊かな黒髪をかきあげて、猫のように目を細めた。キルは一瞬その眼差しに吸いつけられた。おばさんかと思ったら存外若い。せいぜい二十代半ばといったところだろうか。酔っ払いでなく、ギャハハなんて下品な笑い方さえしなければ美人といえるかもしれない。
「そんなんじゃないです。あてはありますよ」
「あらそうなの。どこ行くの?」
「それを探してるんです」
「詩的だねー」
「そういうのとも微妙に違うんですけど……」
「でもねえ、僕。行き先は告げておかなきゃいけないよ。あてがないならせめて旅に出るってぐらいはね。身内とか友達とか恋人とかにはさ」
「伝えましたよ」
「ならいいの。私の男が僕よりガキだったってだけの話だから」
ほんとバカだよなー、と女はつぶやく。放埓にあぐらをかいて小瓶を傾け、舌打ちした。
「行き倒れ同然のところを拾ってやってさ。手厚く介抱してやって飯も食わせてやって仕事見つかるまでヒモ同然の暮らしさせてやったってのに。いざ見つかったと思ったらぷいと出ていっちまいやがった。一宿一飯どころか一年丸々だぜ。そんな恩、犬でも忘れねーっつーの。あーあ、やだやだ」
女は背もたれに沈み込むと、両手で顔を覆った。
「私のこと、必要だっていったじゃんかあ……」
ぐす。ぐすぐす、ひっく、うぇ〜ん。
女があまりにも哀れっぽい声で泣くので、キルはたまらなくなった。
「あの、僕でよかったら話聞きますけど。えっと、その、失礼でなければ……」
女はパッと泣き止むと、両手の指の間からまじまじとキルを見つめた。
「あら僕、若いのにしっかりしてるねー」
「いえ、僕の友人がいつも僕にそうしてくれるから。っていうか、あれ、泣いてたんじゃ……」
「いい友達もってるんだ」
からりと笑顔になった女の豹変ぶりに混乱しながら、キルはうなずいた。実際にはルナはいい友達、なんて簡単な存在ではないのだけれど、説明するのに適当な言葉も思いつかなかった。
****年**月**日
To ルナ
Title 無題
本文 ルナへ。僕の大切なルナへ。僕は旅に出ます。
ルナのいっていた場所を探しに。それはどこにあるかわからないし、どこにもないのかもしれないけど。
僕にもルナにも、きっとそれが必要だから。
女の話に耳を傾けながら、キルはそっと携帯を開いた。返信はまだない。
-
パッパッ。
いまにも切れそうな蛍光灯が、点滅を繰り返している。
ババババババババババ。
終点に向かうローカル線のバスの車内に滝のような大雨の音が響く。それは先週の初めから降り始め、今もやまない。
永遠にやまないのかもしれない。キルは思った。自分の心が晴れないように、世界を覆うこの厚い雲は二度と晴れないのかもしれない。きっと、このまま世界は水に飲まれて水没してしまうんだ。
「雨雨降れ降れも〜っと降れ〜♪」
女が歌っている。雨にも負けじと声を張り上げて。
キル以外にはお客の乗っていないバスの中。酒に焼けたしゃがれ声で歌っている。
豊満な体のラインを浮き彫りにするような赤いマイクロミニのワンピース。水商売でもやっているのかもしれない。黒い小さなバッグとウイスキーの小瓶をお供に、仕事のうさでも晴らしているのだろうか。
「雨雨降れ降れも〜っと降れ〜♪私のいい人連れて来て〜♪」
それがかつての流行曲であることなどキルには知る由もなかった。なにせキルが生まれる前の曲だったから。
女は窓ガラスに頬をくっつけるようにして外を見ていた。時折小瓶を口元に運んでは、中身のないのを嘆いている。
「ねえ、僕」
女に呼びかけられてキルはぎくりとした。じっと見ていた不躾さをとがめられるのだろうか。あるいは酔っ払いらしい理不尽さで絡んでくるつもりなのだろうか。
「お酒、持ってない? 持ってるわけないか」
ひとりで勝手に納得すると、女はギャハハと笑った。歌いながら立ち上がり、つり革をとっかえひっかえしながらよろよろとキルの席に近寄ってくる。
「僕、一人?」
女がキルの隣の席に滑り込んできた。酒臭い息を耳に吹きかけてくる。
キルは席を移動しようかと思ったが、そこまであからさまに拒否するとどんな難癖をつけられるかわからないのでやめた。救いを求めて運転手のほうを伺ったが、水の深みにタイヤをとられないように必死で、とても乗客のことにまで注意を向ける余裕はなさそうだ。
「耳、聞こえないの?」
柔らかくて暖かいものが腕に触れる。キルは身を固くした。このまま地蔵になってしまいたかった。
「聞こえますよ。僕は一人です」
「リュックなんか背負っちゃってるけど、どこに行くの?」
「別に……」
「あてのない旅ってわけ? 傷心旅行とか? やるねー、一人前じゃん」
女は豊かな黒髪をかきあげて、猫のように目を細めた。キルは一瞬その眼差しに吸いつけられた。おばさんかと思ったら存外若い。せいぜい二十代半ばといったところだろうか。酔っ払いでなく、ギャハハなんて下品な笑い方さえしなければ美人といえるかもしれない。
「そんなんじゃないです。あてはありますよ」
「あらそうなの。どこ行くの?」
「それを探してるんです」
「詩的だねー」
「そういうのとも微妙に違うんですけど……」
「でもねえ、僕。行き先は告げておかなきゃいけないよ。あてがないならせめて旅に出るってぐらいはね。身内とか友達とか恋人とかにはさ」
「伝えましたよ」
「ならいいの。私の男が僕よりガキだったってだけの話だから」
ほんとバカだよなー、と女はつぶやく。放埓にあぐらをかいて小瓶を傾け、舌打ちした。
「行き倒れ同然のところを拾ってやってさ。手厚く介抱してやって飯も食わせてやって仕事見つかるまでヒモ同然の暮らしさせてやったってのに。いざ見つかったと思ったらぷいと出ていっちまいやがった。一宿一飯どころか一年丸々だぜ。そんな恩、犬でも忘れねーっつーの。あーあ、やだやだ」
女は背もたれに沈み込むと、両手で顔を覆った。
「私のこと、必要だっていったじゃんかあ……」
ぐす。ぐすぐす、ひっく、うぇ〜ん。
女があまりにも哀れっぽい声で泣くので、キルはたまらなくなった。
「あの、僕でよかったら話聞きますけど。えっと、その、失礼でなければ……」
女はパッと泣き止むと、両手の指の間からまじまじとキルを見つめた。
「あら僕、若いのにしっかりしてるねー」
「いえ、僕の友人がいつも僕にそうしてくれるから。っていうか、あれ、泣いてたんじゃ……」
「いい友達もってるんだ」
からりと笑顔になった女の豹変ぶりに混乱しながら、キルはうなずいた。実際にはルナはいい友達、なんて簡単な存在ではないのだけれど、説明するのに適当な言葉も思いつかなかった。
****年**月**日
To ルナ
Title 無題
本文 ルナへ。僕の大切なルナへ。僕は旅に出ます。
ルナのいっていた場所を探しに。それはどこにあるかわからないし、どこにもないのかもしれないけど。
僕にもルナにも、きっとそれが必要だから。
女の話に耳を傾けながら、キルはそっと携帯を開いた。返信はまだない。
-
ぐああ、しまった。二重投稿です。ごめんなさい。
今回は一人称的三人称を目指してみました。アドバイスお願いします。
あと、実在する歌の歌詞って書いちゃだめなんでしょうか。基本的なことなんですが、よくわからないので……。
-
>>544
ジャスラックにお金を取られる<実在する歌詞。
もっとも投稿作品を出版するなら当然編集の手直しが入るので商品名とかと一緒で
そこまで神経質に気にする必要は無いかと。
-
>>542
文章ではなく、主人公の思考そのものがどうもカクカクした感じで、すんなり同調できなかったのですが、
読みづらいというほどではなかったし、このシーンについては、一人称的三人称としては悪くないと思います。
ただ、一人称とか一人称的三人称は、そのシーンの主人公に同調して読むので、
長い文章がずっとこの感じで続いていたら、少しつらいかもしれません。
文も少しこなれていないところがあるような気がしました。
こなれていないのとは違うのかな? 描写に入り込む前に次のシーンに行ってしまうような、そんな感じです。
たとえば出だしの主人公の思考が「〜水没してしまうんだ。」で切れて、直後に女の台詞になっている、
そこでもう少し、思考でも描写でも、地の文が続いてくれればテンポに乗りやすいかという気がします(個人的にですが)。
おそらく、主人公に同調しづらいのと原因は同じで、作者の気持ちが、描写より速い速度で先に行きたがってしまっているのでは。
もう少しそのシーンをゆっくり流してくれた方が、少なくとも私は読みやすくなるのですが。
-
>>545
おお、氷解しました。ありがとうございます。
>>546
なるほど。テンポに気を配りつつ地の文を増やしてみます。ありがとうございました。
-
質素な木造の小屋に掛けてある看板には、『ストーンロード一番の霊媒師』と書かれている。
小屋の中から、時折り老婆の絶叫が聞こえてくる。が、道を行き交う人は気にも留めない。いつものことだからだ。
「おぎゃあああ! むうう! 見える! 私には霊が見える! お主はとんでもない悪霊に取り憑かれておるぞ!」
紫色のフード付きローブを被ったいかにもな風体の老婆が、水晶球を睨みながら叫び声を上げた。
「……どんな悪霊が憑いてるんだ?」
傷の目立つプレートメイルを装備している、黒髪の冒険者リストは、一応老婆に訊ねてみた。
だが、既に彼はこの老婆がいんちき霊媒師であることを見抜いていた。
「おお、恐ろしい、恐ろしい悪霊じゃあ!」
水晶球に、ぴしりとヒビが入る。魔術による、ただの演出だ。しかし、これですっかり騙される者がいるからこそ、老婆の商売は成り立っている。
だがリストは、まったく騙されなかった。この手のいんちき霊媒師を、それこそ何十人も見てきたからだ。
「もしもーし? 俺のどこが悪霊なんですか? 善良な一般幽霊ですよ?」
老婆の顔の前で、半透明の青年アーウィンが、面白そうに手を振ったり部屋中を飛び回ったりしている。だが、老婆にはその姿が見えていない。
汗を流しながら何やら必死で呪文を唱えている老婆を尻目に、
「駄目だな。こいつも偽者だ」
アーウィンは急に興味を失ったのか、冷たく言い放った。リストが軽く頷く。
二人のやり取りに気付かない老婆は、ここが稼ぎ時と、口角泡を飛ばしながらセールストークを始めた。
「おお、大悪霊じゃあ! この悪霊は、貴様に必ずや不幸をもたらすぞ! 具体的には頭痛肩こり生理痛、胃痛神経痛などなどの各種の体調不良じゃ!」
「俺、男なんだけど……生理痛?」
「ええい、細かいことは気にするな! とにかく、様々な諸症状の改善にはこれ、『元気になる秘薬、ヒヤックンⅤ』じゃあ!」
老婆は、緑色の液体に満たされたフラスコをリストに手渡した。剥がれかかったラベルには、思いっきりドクロマークが描かれていた。ドクロの下には『成分未調整』と書いてある。
「どうじゃ? 今なら十本ご購入の方にはもれなくもう一本サービスするぞ」
「……何の成分が未調整なんだ……? いや、そもそもいつの間に薬の宣伝になったんだ?」
「あ、間違えた!……い、いちいち細かい奴じゃな貴様は! と、とにかく、悪霊は今すぐ除霊しなければならん! 除霊には本来五万ペソドル必要じゃが、今なら、初めての人にはお試し価格でご奉仕中じゃから、三万ドルペソで手を打とう! さあ、除霊をしてやるから金をよこせ!」
三万ペソドル。大金だ。一ヶ月は三食付の宿屋に泊まれる。老婆は、リストのことを、冒険帰りで金をたんまり持っていると睨んだのだ。大間違いだった。
いつまでも偽者に構っていられないと、
「あの、ばーさん。興奮しているところ悪いんだけど、もういいよ。ありがとう、そしてさようなら」
リストはすっくと席を立ち、霊媒師の小屋から出て行った。
アーウィンは、小屋を出るときに老婆に向かって思い切りあかんべえをした。
獲物を逃したいんちき霊媒師は、次からは十本購入の方には二本サービスすれば逃げられないだろうなどと、見当違いなことを考えた。
-
hidoi
-
長い小説の中のほんの一幕って感じだな。中味については評価不能。
会話ギャグとしてはちょっとテンポが悪いかも。
面白い風に書いてあるだけで、面白くはない。でも生理痛はややウケ。
なにも酷いってこたあない。
>紫色のフード付きローブを被ったいかにもな風体の老婆が、水晶球を睨みながら叫び声を上げた。
>傷の目立つプレートメイルを装備している、黒髪の冒険者リストは、一応老婆に訊ねてみた。
>だが、既に彼はこの老婆がいんちき霊媒師であることを見抜いていた。
このへん、説明的すぎて野暮ったい。もっと他に書きようはないのか。
「叫び声をあげたのは、いかにもな風体の老婆だ。
紫のローブを身にまとい、水晶球を睨みつけている。」
こんな風に二文に分けて書けば、若干こなれる気がしない?
後は、フードが付いてることまで無理に詰め込まず、情報量を削ることとか。
一気に書かずとも、また後の方でおいおい書いていけばいいわけだしね。
-
とりあえずペソドルはやめておけと。あまりにもアホっぽすぎる。
あと、冒険者リストと続けて書かれると、冒険者の名前がずらりと書かれたリストを想像してしまう。
-
>>548
内容については、まだ事件が発生しておらず、もう少し読んでみないとわかりませんので割愛。
このシーンを読んだ感じ、老婆の存在が浮いちゃっているように見えます。
せっかくの老婆の勢いを主人公が打ち消しちゃってるんじゃないでしょうか。
ギャグにするなら、主人公側にも流れに乗れる勢いがないとつらいかと。
せっかく主人公サイドに二人いるので、どちらかをギャグ担当にしてみるとか。
今のままだと、ギャグとシリアスのどっちつかずな感じになりそうな気がします。
-
>>550
説明的過ぎると言うのは、よく言われることです。文を分けて、とにかくこなれた
感じを出すしかないですね。
面白い風に書いてあるだけで、面白くはない……
長編の、結構自信があった序盤シーンだったんですがまだまだだったらしいです。
>>551
ペソドルと、リスト……ネーミングセンスに問題がありますね……
冒険者リスト。確かに作者の頭の中ではリスト君のイメージが出来上がって
いましたが、読者側から見れば……反省します。
>>552
どっちつかず……打ち消しあい……個人的には「ノリ突っ込み」とか
が苦手なので、どうしてもこういったテンポのギャグになってしまいます。
独りよがりなギャグにせずに、もっと修行するべきですね。
-
ギャグマンガを書く時の心構えに「自分が10面白いと思うものは他人が読んだら1くらいしか価値がないと思え」と言う物がある。
特に意味は無い。
-
>>554
ならば、自分が千面白いと思えば、他人が読んだら百の価値があるというわけです。
努力します
-
ギャグの方向性としては、キノの旅とか読んでみたらどうかね。
-
>>556
キノの旅。ギャグなのですかアレは。読んだことがないのですが、
てっきりしんみり系だと思っていました。書店で目を通してみることにします。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板