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番人

1NEW2:2009/08/14(金) 15:56:25 ID:2J7sQ6HY
 トレジャーハンターのクリスは、ついに最後の部屋へたどり着いた。
ここにはものすごいお宝が眠っている。しかし、最後の部屋を守る
番人により宝を求めたものは行方不明になったり、恐怖のあまり逃げ帰り
宝を手に入れたものはいないという。
「番人というのは、何者かしら。」
 彼女は慎重に部屋の扉を開けた。

27BIG TOWER:2010/08/16(月) 00:02:25 ID:uO0PoG6Q
「お前にチンコを揉まれ、俺は負けを認めたんだったな」
「いや、あれはほとんどあなたが自分で揉んだり擦ったりしたんでしょ…」
「自分一人で揉むのと、クリスを間に挟んで揉むのとでは、刺激が段違いだ。
 あれはお前の力と言っても良い。
 その後、チンコが巨大化したり、粘液を吐き出したり、再びしぼんだり…。
 驚くべき新たな発見を幾つもした。クリスのお陰だ。
 俺は、俺の認める人間に敗北したことを、誇りに思っている」
「そんな、大袈裟な…」
「大袈裟などではない。お前だからこそ、巨人の弱点であるチンコのすぐ傍に
 置いておくことが出来るんだ」

「それに…」と付け加えると、巨人は人差し指をクリスの頭に乗せ、軽く撫でた。
「んっ…」
優しいこそばゆさに、クリスは小さく声を上げた。

「クリスにチンコを抱いてもらえると、俺も気分が良いしな。
 クリスも俺のチンコのことを気に入っているみたいだし、お前さえ良ければ
 ずっと乗っていても良いんだぞ」
「えぇ!? そ、そんな私…別に気に入ってる…わけじゃ…」

巨大ペニスの感触を気に入っていることを認めてしまうのは、何となく気恥ずかしい気がして
ついしどろもどろに否定してしまう。

「む。そうだったのか。
 てっきりクリスも気に入っているものだとばかり思っていたが」

巨人は別段怒っているわけではなく、ただただ意外だといった表情でつぶやいた。

「あ、いや…」
「どうやら思い違いをしていたようだ。悪いことをしたな。
 お前に触ってもらえなくなるのは残念だが、
 これからはなるべくチンコを使わないようにしなければ…」
「ち、違うのッ!!」

巨人の言葉を遮るように、クリスは叫んだ。

認めてしまうのは恥ずかしかったが、まるで嫌っているかのように誤解されてしまうのは耐えられなかった。

「………………いじゃないわ……」
「ん?」
「嫌いじゃないわ…。あなたの…おちんちん……。
 抱き心地とか、乗り心地とか、私はその……す、好きよ………!」

かあっとクリスの頬が赤く染まる。
まるで愛の告白をするかのように、緊張してしまった。
巨人の顔を見上げることが出来ず、ついチンコの方に顔を背けてしまう。

クリスの心の揺れをよそに、巨人は彼女の言葉を聞いて嬉しそうだった。

「そうか、矢張り気に入ってくれていたか。良かった。
 同じ気持ちを分かち合えて、俺は嬉しいぞ」
「う、うん……」

28BIG TOWER:2010/08/16(月) 00:02:58 ID:uO0PoG6Q
「よし、そろそろ果物採りを再開するか」

随分話し込んでしまっていたが、本来の目的は
クリスの朝食を採ってくることだった。

巨人は、先程脚から引き抜いたビキニを肩に掛けた。

「クリスの目が覚め、チンコも硬く巨大になっている今、
 ビキニを穿く必要は無いだろう。
 ビキニの中にクリスを入れると
 クリスの姿が見えなくなってしまうし、話も出来なくなってしまうからな。
 それで良いか? クリス」
「え、ええ。良いわよ…」

ビキニの中は安全だが、中に入ってしまえばどうしてもクリスの声が
巨人に届かなくなってしまう。
用があるときや話したいことがあるときは、ペニスを叩くなどして巨人に知らせればよいのだが、
特に危険の無いこの森林でそこまでする必要は無さそうだ。

「あっ…。でも、ビキニの中がイヤってわけじゃないからね。
 包み込まれている感触も、結構…好きよ…?」

先程のように誤解を与えてしまわぬよう、クリスは巨人に伝えた。
好きな物は好きと素直に言ってしまった方が、お互い幸せに決まっている。
ただ、矢張りまだ羞恥心を感じてしまうのか、堂々とは言えなかった。

「ああ、俺も好きだぞ。
 確かに姿は見えなくなるが、抱きついてくれればクリスの存在を感じることが出来るしな。
 剥き出しのチンコの上にクリスを乗せるときは、チンコが硬くなっている時でないとダメだが、
 ビキニを穿いていれば、柔らかいときでも平気だな」

どちらも一長一短ということで、今後はその時の気分や状況によって
ビキニの有無を決めることにした。

29BIG TOWER:2010/08/16(月) 00:04:50 ID:uO0PoG6Q
ずしん、ずしん…

「わぁ、すごい…」

巨人が歩くことで流れる風景を、クリスは眺めていた。
勃起したチンコが目前にある為、前方の風景を見ることは出来ないが、
まるで空を散歩しているようで快適だった。

「それに…」

人間のクリスから見れば、巨人の歩行スピードは相当な速さの筈だが、
クリスが強風に晒されることはなかった。
それは、目の前のチンコがブロックしているからだった。

(守ってくれてるんだ…。頼もしいね…)


今まで単にチンコの根元に跨っていただけのクリスだったが、
隆起した肉棒に寄り添い、やや強めに抱きしめた。
後ろまで腕を回せない程太いペニスだが、両腕を一杯に広げ、手で皮を掴んだ。
クリスの体は、チンコにぴたりと密着している。

「ん? どうした、クリス。
 揺れが強かったか?」

それに気付いた巨人が足を止め、クリスに話しかけた。
クリスを気に掛けながら歩いていたようだ。

「ううん。そんなことないわ。
 何だか、こうしたくなっただけ…」
「そうか? まあ、俺も強く抱きしめられた方が嬉しいがな」

納得したようで、再び巨人は地響きを立てて歩き始めた。

30BIG TOWER:2010/11/28(日) 00:28:43 ID:x55fru3c
「よし、ここが良い」

巨人は歩みを止める。目の前には、巨人と同じくらいの高さの巨木がそびえ立っていた。
巨人は器用に生い茂っている枝葉の中をまさぐった。
手を引き抜いた巨人の指先に摘まれているのは、彼から見れば豆粒ほどの果実だった。

「もしかしてそれ、私の朝ごはん? 私の為に採ってくれたの?」
「ああそうだ。朝食の支度をするから少し待っていてくれ」

採ったばかりの果実を潰さないように摘みながら、巨人は巨木を背に腰を降ろした。
そして、チンコの根元に座っていたクリスを片方の手で摘みあげ、
勃起し真上を向いているチンコの先端に再び座らせた。

「これでよし。さあ、食べてくれ」

亀頭の上のクリスに指を近づけ、それに乗っている果実を差し出した。

「あ、ありが…とう…。
 あの…、ちょっと聞いていいかしら?」

お礼を言いながら果実を受け取りながら、クリスは巨人に尋ねる。

「ん? 何だ?」
「朝食の支度するって、私をおちんちんの先に乗せること?
 どうしてこんなことを…」
「『おはようのキス』同様、人間のことを調べたときに知ったんだ。
 人間は、山の上で食べる食事を美味しく感じる特性があるそうじゃないか」
「特性っていうか…。それって登山の後に食べるご飯が美味しいっていう意味だと思うけど…。
 …それじゃあ、今私が乗っているおちんちんが、その山ってこと?」
「その通りだ。お前から見れば、チンコも十分山に見えるだろう」

巨人の人間に対する認識は、いつも偏っている…。
そう思うクリスであったが、今回も巨人はクリスを喜ばせようとしてくれたことに変わりはない。

尻の下に感じる、熱いくらいの温もり。
どっしりと構えた巨大な山の頂きに座るということは、確かに悪い気分ではなかった。

「うん、山の上での食事、結構いいかも…」

いただきます、と小さく呟き、リンゴに似たやや大きめの果実を口にする。

31BIG TOWER:2010/11/28(日) 00:29:13 ID:x55fru3c
「ふー。ごちそうさま…」

果実を食べ終えたクリスは、満足げに腹部をさすった。
味も良かったし、1つ食べただけで十分な満腹感を得られた。

「とってもおいしかったわ。ありがとう」
「喜んでもらえたようで俺も嬉しい。
 矢張り、山頂で食べたのが良かったようだな」

巨人はクリスの乗っているチンコを軽く指でさすった。

「チンコというものは便利だな。
 人間を乗せることが出来るだけでなく、山としての役目も果たすのだから。
 だが、チンコの中でも用途が解らない部位が存在する」
「部位? それってどこ?」

巨人はクリスの胴体を摘み、地面へと降ろした。
空いた手で、自身の睾丸を指差し、クリスに見せた。

「ここにくっ付いている、2つの玉だ。
 肉棒と違い、人間を乗せることが出来ないし、何のために存在しているのか解らない」

人間の為に役立てることが出来ないことから、睾丸の存在意義が見出せないようだ。

「もしかしたら肉棒のように、握り具合が良いのかもしれない。
 ちょっと強く握ってみるか」

そう言いながら、巨人は股間に手を伸ばす。
それを慌てて止めるクリス。

「ダ、ダメよ! そこを強く握ったりしちゃ。
 そこはとっても弱いところなのよ。
 もしその玉が潰れたりしたら、もうおちんちんを硬く出来なくなるかもしれないのよ?」
「何…!?
 この玉は、そんなに重要な役割を持っていたのか…」
「そうだよ…。ここはとっても大切にしなきゃダメだよ。
 それに、ぶつけたりしたらとっても痛いって聞くし…」

クリスは一方の睾丸に歩み寄り、優しく手で撫でた。

「ん…! クリスの手で撫でられると、くすぐったく気持ちいいな…。
 痛いのは何とか我慢出来るだろうが、
 チンコが硬くならなくなってしまったら、クリスを乗せてやることが出来なくなって困るな…。
 このことは絶対に忘れないようにしておこう」

32NEW2:2011/07/30(土) 03:53:28 ID:w/JndsT2
>>31
「そうだわ、今日は天気もよさそうだし 山の方にでも行ってみない?」
 クリスの突然の提案に巨人は、
「なんだと、お前は俺の用意した山では満足できないというのか?」
「違うわ。
 そうじゃなくてあなたとちょっと遠くの方に行ってみたいなぁ......
 なーんて。」
「そうか、俺は確かに遠出をしたことがない。案内を頼む。」
「期待に添えるかどうかわからないけどね。」
「知ってる範囲でいい。」


 こうして山の方に歩きだした一行。日も高くなった頃巨人は
クリスをビキニから取り出し、手のひらに乗せて自分の顔に近づける。
「ふう、ここまでくるとかなり疲れるな。やすまないか?」
「そうね。あら?」
 巨人はクリスを降ろすと体を横にしてもう眠っていた。
「当然ね。あんなに嬉しそうに早足で歩いたら......。」
 クリスは、
「こに人の体ってチンコ以外よく知らない......。
 ちょっと探検してみようかしら。」
 クリスは巨人の顔の前からビキニパンツの前まで移動した。


「ふう......。自分の力だけじゃ結構大変ね。」
 ビキニパンツの端を利用してなんとか巨人の体の登頂に成功した。
その大きく膨らんだ部分をクリスはしゃがんで触りながら、
「この下にいつも私がお世話になっている......。ふふふ......。きゃぁっ!」
 彼女のすぐ後ろに巨人の手が迫っていたのだ。

33NEW2:2011/07/30(土) 06:13:20 ID:w/JndsT2
>>32
 巨人は寝ぼけて何かをつかもうとしていたのだろうか。
クリスは、咄嗟(とっさ)に逃げたため事なきを得た。
「危なかったわ、普段なら手加減をしてくれているけど、
 寝ぼけているみたいだから握り潰されていたかもしれないわ。」
 クリスは巨人のビキニパンツの中に避難するため端っこを持ち上げようとした。
「う…うーんっ!」
 巨人の力で難なく着脱できるビキニパンツも、
彼女だけの力では自分が入り込める隙間すら作れないのだ。

ーズズズ……ー

 寝ぼけたままの巨人は再び手を動かし、股間を覆う。
「困ったわ……。」
 大事なところはクリスの巨人への唯一の連絡先である。
覆われてしまっては、それもできない。
彼女は仕方なく巨人の太ももの方へと移動を始めた。
「ここも、結構柔らかいのね……。」
 そう思いながら慎重に移動しているつもりだった。
「!」

ーぐうぅ……ー

 巨人の太ももの筋肉に力が入り固くなる。
クリスは太ももの内側に落ちそうになった。
「危なかったわ、これだけでも結構な高さよね。」
 上まではいあがろうとする彼女の背後から、
もう一方の太ももが迫っていた。

34NEW2:2011/10/31(月) 05:53:27 ID:Y3JwbAX6
>>33
 岩山と違い硬くなったり柔らかくなったりする
巨人の太ももを登るのは容易ではない。
それでもクリスはなんとか上を目指していく。

「きゃぁっ!」

 彼女は巨人の太もものわずかな動きでも
大きく下に落ち込んでしまう。
その直後、片足に衝撃と圧力を感じた。

「まさか……。」

 クリスの左足が巨人の太ももに挟まれてしまったのだ。
巨大な筋肉の塊は不気味な音を立てて
ゆっくりと両側から彼女に迫ってきていた。

35NEW2:2012/07/01(日) 06:04:55 ID:NpMV2vc2
>>34
「お願い!起きて!」
 クリスは目の前の筋肉の壁を必死で叩いた。ダメかもしれない。
だが、巨人に比べ非力なクリスにできることは限られている。
巨人は起きてくれるだろうか、いや、
気づいて起きようとして無意識に太ももを動かしてしまったら……。

ーゴゴゴ……ー

 反応があった。巨人の太ももの筋肉が動き始める。

36NEW2:2012/09/05(水) 06:26:46 ID:/FZdqsPk
>>35
 その頃、付近を別の若い男女ひと組一行が通りかかった。
だがこの二人、
明らかにデートとか夫婦とか交尾ではなく恋人同士ととかでは多分ない。
男の名はディーン、トレジャーハンター。
女の名はグレース、考古学者だ。
「あのクリスでさえ行方不明になって帰ってこない。かなり危険だ。
 覚悟は出来てるな。」
 ディーンが言うとグレースは、
「ええ。幻の魔法文明遺跡が発見できたら……。
 これは父の遺志でもありますのよ。」
 でも、ここまで誰も出会いませんね。
 ほかの方から情報が得られるとよろしいのですが。」
「俺からの情報じゃ不満なのか?」
「いえ……あの……。」
「なんだ?」
「どなたかいらっしゃいます?」
「は?」
「遠くから人の声が。」
「まさか。」
「女の方のようですが。」

-しばらく静寂-

「間違いない。」
「でしょう。」
「あの声はクリスだ。」

37NEW2:2013/02/11(月) 04:37:21 ID:leWjQfKs
>>36
 一方クリスは、
「なんとか今のうちに登りきらないと。」
 少し動き、広くなった巨大な筋肉の隙間を登っていた。しかし、

−ゴゴゴ……−

 不気味な音ともに巨人の太ももの筋肉が突然動いた。

「!」

 彼女は対応しきれず、下に落ち込む。

「ああっ!」

 さらに巨大な筋肉は動き、
そのまま挟まれてほとんど動けなくなってしまった。

「もし、これ以上隙間が狭まったら 潰される……。」

38NEW2:2013/02/12(火) 11:17:24 ID:.E4Z2beo
>>37
 さて、クリスの声を聞きつけたディーンとグレース、
「間違いなくこのあたりなんだが……。なんだ?この布は?」
 ディーンが言うとグレースは、
「何かの遺跡でしょうか?巨大な一枚岩に布が……。」
「まったくわけがわからんな。」
「なんとかこの布に掴まって上に登れませんか?
 高い所なら何かわかるかも……。」
「そうか……ん?」
「どうしました?」
「この岩。なんか変だ。硬いようでなんだか柔らかい。」
“巨大な一枚岩”に何気なく手を置いたディーンが異常に気づいた。
その時既にグレースは布に掴まって上に登り始めていた。

39NEW2:2013/05/10(金) 06:20:03 ID:HJUMq3z.
>>38
 さてクリスはというと、やはり巨大な筋肉のあいだで動けないでいた。
「ダメだわ。あの人が起きてくれない限りどうしようもないわ。」
 その時、聞き覚えのある声がどこからか聞こえてきた。
「もしかしてグレース?もうひとりは誰かしら?」

40NEW2:2013/08/10(土) 21:08:46 ID:bvDnEKJg
>>39
 クリスは、
「とにかくここに居ることを知らせないと。」

-ググググ-

 しばらく動かないでいた彼女を挟み付ける巨大な筋肉は
突然少しずつ狭まり始めた。クリスは、
「早く来て!助けて!つぶされる !」

41NEW2:2013/11/10(日) 07:29:13 ID:S6E.CmzU

>>40
 一方、ディーンはグレースを追って布に掴まって
“巨大な一枚岩”の上まで登った。ディーンは、
「よく調べもしないでこんなところに登ったりして。」
 グレースは、
「2人で登ってきても何事もありませんでしたわ。」
「ところで、クリスは?」
「それらしき人は見当たりませんでしたわ。」
 その時上の方からはっきりとした大きな声で、
「クリスはどこだ?そこに誰かいるのか?」

42NEW2:2014/05/14(水) 06:09:57 ID:CP0nJBOE
>>41
「男の方のようですが、どなたで……きゃあっ!」
 グレースは先ほどの声に答えようとしたが突然足元が動き倒れそうになった。
「何なんだこれは 地震とも違うようだ。この岩おかしいぞ。」
 先ほどの声が、
「お前たちは何者だ。クリスを知っているのか?」

43NEW2:2014/08/28(木) 03:41:46 ID:VWSVm97M
>>42
 グレースは、
「そっちこそ何者だ。声ははっきり聞こえるが 姿を見せろ。」
「いや、姿といってももう見ているはずだ。」
「お互い、顔を見ないことには納得できないな。」
「分かった、顔をはっきり確認しよう。」
 そのあと、二人の上に巨大な何かが降りてきた。

44名無しのこびとさん:2014/10/18(土) 07:50:18 ID:l71iwcNs
「うわぁ!?」
「きゃっ!?」

グレースとディーンは、巨大な“何か”に掴まれ、持ち上げられてしまった。
二人の前に現れたのは……。

「……ッ!」

二人して、声にならない悲鳴を上げた。
そこには、大きな顔があった。
巨大な男――巨人が、指先で捕らえている男女を、じっと見据えている。

「何だ? お前らは。クリスをどこへやった」

重々しい声で、二人を睨めつけながら、巨人が問う。
その迫力に、ディーンは顔面を蒼白させ、グレースは「あわわわ……」と恐れおののいている。

そこへ――

「わ、私はここよ〜……」

トレジャーハンターの男と考古学者の女にとって、救いの声が小さく響いた。

「クリス? どうしてそんなところにいるんだ?」

無意識の内に挟んでいたことにも気付かなかった巨人が、太ももに挟まったクリスを見て、首を傾げた。

45NEW2:2015/04/18(土) 09:32:41 ID:pB3/YpeI
>>44
「はぁはぁ……もうすこしでつぶされるところだったわ……。」
 クリスははさむ力が弱まった巨人の太ももの間から自力ではい出してきた。
「大丈夫か?」
 巨人の手の中でグレースは、
「あのぉ。こちらも握る力を弱めてくださると助かるのですが……。」

46NEW2:2016/03/27(日) 18:04:56 ID:7eIoFe6Q
>>45
 巨人は黙ったままだった。
「おい、どうした。」
 ディーンは巨人に尋ねる。クリスも、
「まさか、握りつぶそうなんて思ってないでしょうね。」
 巨人は、
「そうじゃない。悪いがしばらく待ってほしい。」

47NEW2:2016/05/03(火) 16:13:18 ID:XTgseprc
>>46
「何を言うんだ、放せ。」
 ディーンはグレースをしっかり拘束する巨人の指を引き離そうとした。
クリスも、
「いったい何してるの。」
 グレースは、
「さっきはびっくりしたけど、悪い人じゃないみたいだし。」
 巨人は、
「女は皆同じようなものと思っていたが、クリスとは明らかに違う。
 その違いを確かめたい。」

48NEW2:2016/10/11(火) 05:58:20 ID:.hUYLkno
>>47
 そう言ってグレースを自分の顔に近づけようとする。
「ちょっと!」
 クリスはグレースを握る手に飛びついたが、
巨人はそのまま顔に近づけた。
クリスは振り落とされないようしっかり巨大な手にしがみついていた。

49NEW2:2021/08/22(日) 13:53:58 ID:XDISmbGw
>>48

「何をしてる、やめろ!」
 ディーンの声が響く。
「あ……あ……。」
 しばらくは平然としていたグレースが苦しそうな声を上げ始めた。
このままでは彼女は握りつぶされてしまう。
クリスは必死で巨人の指を引きはがそうとするが、
巨人が握る力を弱めない限り どうしようもないのだ。


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