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真夜中 なんとかファイト

1名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:04:46 ID:M13UpcCU0

           / ̄ ̄ ̄\
      __/ ̄ ̄(        ̄ ̄ ̄`゙''ー、_
     /     ヽ    √         \
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   ゝ  、  、                    }
   /  /ヽ  |ヽ, /\ ∧  /           }
   〈   i \_ ∨ _,.-‐''"/\  ィ |      |
    \ |,.-‐一\  ',,.-‐一フ ヽ/ | /      |
     | ヾ ◎ ::::::::  ◎ ;;;;;;U |/      /
     \|    く          /       /
       i    ___      /      /
       i    エエエエェ| __/      / な…なによ前ファイトの最後のほう…
   < ̄"ゝ   |    | \        / 書き込みエラーが続いたと思ったらなんか同じ書き込み連投されてるじゃない!
    \__,.\  ェェェェェェ|   `゙''ー‐    \ 予定狂ったわよバカヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!
        _\ ̄ ̄ ̄__,.-‐''"´|WW\| ̄
   __,.-‐一''"´ ̄< ̄ ̄ ̄`゙''ー‐┴-、__
            _>           \

2名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:06:45 ID:M13UpcCU0
《なんとかファイトファイトまとめ1》


【超神会編】

糞スレ創作
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219852732/224-

(一応の○○編と括りがあるが 打ち切りのため続きは存在しない)


{以降の話補足}

魔力を失い幼女化したフーリャンは魔力を取り戻すため、世界各地に存在する魔力が湧き出るの『魔力地場』を巡る旅に出る。
しかし魔力を失い幼女になったフーリャンにとってその旅は過酷であり、思うようにいかない自分に苛立っていた。
そんな旅の中でフーリャンは色々な人々に出会い、そしてあらゆる場面で助けられた。
今までそんなパンピー達を『弱者』として目にも掛けず虐殺しまくっていたフーリャンは、ここに来て人の善意に触れちょっぴり考えを改めたのだった。

旅が続くに連れ、旅に同行する仲間も次第に増えていった。
ねこの親友うさぎ、
チェリー魔法使いサナバー、
笑い男ワラース、
ロリコン騎士発泡スチロール(当時マリモス)……。
そんな心強い仲間と共に世界を巡り、少しずつ魔力を回復しつつ…カルト教団超神会と戦いを繰り広げ、そしてその背後にうごめく陰謀に触れて行くのだった。

旅も終盤に掛かり、魔力がほぼ回復したフーリャンの前に、かつてフーリャンの魔力を奪った宿敵ミャンチューが現れる。
絶大な魔法耐性能力を持つミャンチューを前に、魔力が回復したにもかかわらずフーリャンは手も足も出ず、仲間達もミャンチューには敵わなかった。
そして…ついにミャンチューがフーリャンにトドメを刺そうとした……その時
いぬがフーリャンを庇い、命を落とした。
いぬはフーリャンに故郷を滅ぼされ、怨みを持っていた。
しかし、それでもいぬはフーリャンを守ったのだった。

いぬを侮辱するミャンチューにフーリャンは怒り、暴走モードへと覚醒。
急上昇した魔力により魔法耐性を持つミャンチューですら防ぎ切れず、フーリャンはミャンチューに勝利した。
そのあと、他の超神会の幹部達を破ったフーリャン一行は、超神会が復活させた黒幕にして“終わりを司る神”……『終末の影・エス』と対峙する。

エスは世界を終わらせる力を持つ神である。
暗い未来しかないこの世界を哀んだエスは、せめて苦しみなく平等に死を世界の人々に与えるため、この時代に復活したという。
超神会を利用し世界に終末感を蔓延させ力を増大させていたエスは、ついに世界を滅ぼす力を発動する…。
だが世界各地を回り、あらゆる希望や夢に触れてきたフーリャン一行はそれに反抗し立ち向かう。

他人のために命を投げ出したいぬの姿を脳裏に刻みながら
フーリャンは初めて人々のために戦おうと決意し
最強の『英雄』へと覚醒……そしてついにエスを打ち破ったのだった。

3名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:08:31 ID:M13UpcCU0
《なんとかファイトファイトまとめ2》


【夢編】

うんこ小説
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1249284639/

それでは! なんとかファイト!
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1260210952/

それでは!! なんとかファイト!!
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1269349433/

それでは!!! なんとかファイト!!!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1277892965/

4名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:08:50 ID:M13UpcCU0
それでは!!!! なんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281701648/

恐怖の なんとかファイト…‥
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1287897248/

なんとかファイトでかたたたたたたき
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1292216615/

7つ集めると金のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295790667/

5名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:09:04 ID:M13UpcCU0
八つなんとかファイト村
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1298009776/

なんとかファイトQ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1300467535/

なんとかファイト天国
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1303749690/

いいなんとかファイトですね!!!!!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1306585978/

6名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:09:38 ID:M13UpcCU0
夢のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1309443655/

隠された なんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1311948608/

普通のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1314352626/

7名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:10:04 ID:M13UpcCU0
いちご味のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1317026680/

なんとかファイト色
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1319988280/

なんとかファイトがいない………
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1324297918/


(夢編以上、全18スレ)

8名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:10:47 ID:M13UpcCU0
《なんとかファイトファイトまとめ3》


【魔反会編 第一部】

なんとかファイト耳
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1328288406/

なんとかファイトでGO
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1331618359/

においたつなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1335452396/

なんこつなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1338891788/

9名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:11:22 ID:M13UpcCU0
なんとかファイト不通
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1341398191/

なんとかファイト文
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1344171613/

不思議ななんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1346418394/

なんとかファイトの残像
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1349219330/

10名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:11:59 ID:M13UpcCU0
醤油辛いなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1352470320/

なんとかファイトになった貝
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1355862797/

なんとかファイトvs鶏
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1359463860/

なんとかファイトははたけのお肉
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1362058326/

11名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:12:23 ID:M13UpcCU0
みそじ過ぎてもなんとかファイト!!
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1365246320/

なんとかファイトあいす
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1370160460/

ミニミニなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1372846972/

なんとかファイト耳 ふたたび
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1375835878/

12名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:12:44 ID:M13UpcCU0
必殺の なんとかファイト縫い
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1378545680/

みこみこ なんとかファイトみーこ<3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1381048110/

なんとかファイト 目力勝負
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1384013536/

なんとかファイト三男坊
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1389274672/

13名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:13:10 ID:M13UpcCU0
なんとかファイト参り
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1393329555/

ありがとうなんとかファイト(棒)
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1397488242/

四十路過ぎてもなんとかファイト
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1400077329/


(魔反会編第一部以上、23スレ)

14名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:13:35 ID:M13UpcCU0
《なんとかファイトファイトまとめ4》


【魔反会編 第二部】

それでは!!!!!!!!!! なんとかファイト
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1403327104/

なんとかファイト フォーメーションC!!
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1403014906/

死んで蘇る なんとかファイト
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1426247063/

15名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:18:38 ID:M13UpcCU0
なんとかファイト流 しし舞おどり
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1454429542/

ドスコイ! なんとかファイト大相撲http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1480866732/

明日の なんとかファイト ジョー
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1512579858/-319 

>>319まで)魔反会編第二部以上、6スレ

16名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:20:56 ID:M13UpcCU0
《なんとかファイトまとめまとめ5》


【魔反会編第3部】

明日の なんとかファイト ジョー
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1512579858/


以上、現行2スレ目

17名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 22:36:15 ID:VlkslTq6O
ありがとう2019

作詞作曲:デスワームビーム
歌:大魔女フーリャン


令和かまぼこって知っているか!?

かまぼこに令和ってかいてあるイカしたやつさ

かまぼこ上にかまぼこの身で書いたやつ… デコレーションみたくしてあるやつ…

何が言いたいかというと… 平成が終わってしまった…

あぁ…我が魂の平成… 2019年4月末…

平成も色々あったけどなんというか…あれさ…

色々……これもんが これもんで… えぇ…

つまり… 蟻が10匹いてさ…

……………ありがとうってやつだよ!////////////

平成は色々お世話になりましてね…みなさん…まぢ…サンクス…

ほんと…… 見てくれてほんと……… 蟻が10匹… アントテンパル…………

令和も多分… やってると思うんで…多分…

前よりゆっくりめでもやってると思うんで…

あと10年くらいは…やってると思うんで… 多分…

よろしくお願いします…

…なんだって!? 『お令和(礼は)いらない』って!!?

ダンナ、してやられたぜ…☆

18名無しさん@避難中:2019/05/15(水) 23:20:30 ID:M13UpcCU0
フーリャンチーム 各信頼度
https://i.imgur.com/jajUHwu.png

19名無しさん@避難中:2019/05/16(木) 01:20:56 ID:GYB/wWJwO
【登場人物・現代】


《フーリャンチーム》



大魔女フーリャン
22歳
現代の大魔女。まだ本領を発揮できる状況になく魔反会に対して後手にまわることも多い。
しかしそれをよしとせず 貪欲に新たな戦術を模索している。
魔女なので本来は魔力を使った魔法を得意としているが
魔反会の退魔に対抗するため、気を利用したマジックインキ(気色の術)を習得しようとしている。


ねこ(ララミー・マルタイ)
21歳
結界魔法使いの生き残りで忍者のパイオツカイデー。
フーリャンに自分の人生のすべてを捧げているが
最近は結婚を約束した彼氏がいるので、自分の人生についても考えはじめている。
マジックインキ(気色の術)は忍者の技なのでねこは既に使える。


うさぎ(チコ・リーター)
20歳
アホ野生少女。
アホだが実力は折り紙つき。


サナバー・ステーキー
23歳
器用貧乏な魔法使い。チェリーでフーリャンが好き。
幼なじみの少女・ピリットマルミシーコHEAVENが魔反会に洗脳され、魔反会の本拠地防衛軍の副隊長をしている。


チロリーン・ムスメス・グリーブルー
22歳
勇者の家系に生まれた少女でジュリーの子孫。
高い実力を持ちフーリャンからの信頼と胸板が厚い。


エンデリル・デヴァー
23歳
吟遊詩人魔法使いの記者。
うるさいだけの一般人だが吟遊詩人魔法の真髄を発揮できればフーリャンでさえ手こずる実力を見せるらしい。


ジュリー(ジュルジュリ・センゾス・グリーブルー)
約3000歳くらい
チロリーンの先祖。
3000年前の退魔戦争で活躍した英雄。

20名無しさん@避難中:2019/05/17(金) 01:13:53 ID:Gy8EXBdQO
《ネアメ・ルート》

ディミリア・リレクタ
治癒魔法使い。ネアメのリーダーの一人。
魔力も魔法の腕も一流。

スパルティー・ギギギ
正義感の強い凄腕の傭兵でネアメのリーダーの一人。
定礎を蒐集するフーリャンに困っている

ヒャダオ・サイクル
元ネアメのリーダー。
第一次ネアメ・ルートの生き残り。
仲間を皆殺しにされたトラウマで精神を病んでいる。

ダジー・クロベ
転換魔法使いのヘタレ。

ムイ・ウナベッチャ
体感魔法使いのヘタレ。

才ーキド・マサラ
召喚魔法使い。小さい20代半ば。

スコ山ポン酢
最近ネアメにやってきた一般人。


HPST(発泡スチロール)
かつてフーリャンチームの一人だった発泡スチロールの変わり果てた姿。
激闘の末に息絶えた発泡スチロールの体を利用して作り出された生体ロボット。
見た目は発泡スチロールそのものだが発泡スチロールの意思は宿っていない…

21名無しさん@避難中:2019/05/17(金) 10:24:15 ID:Gy8EXBdQO
《魔反会》


ヤンムジャルック
魔反会の総帥。ミャラダインの子孫。
昼夜逆転能力(チェンジリング)という異能を持つ。

プリミティ
魔反会の公認傭兵部隊の総指揮官。
スパルティーの父親で、古いスパルタ思想を信条にしている横暴な武人。

アイゼン・ミャー
魔反会の本拠防衛軍隊長で魔反会の最強の戦力。
テキトーな性格だがピリコに対しては異様な執着を見せる。

ピリットマルムシーコHEAVEN(ピリコ)
本拠防衛軍の副隊長。サナバーの幼なじみだが昔に魔反会に誘拐されてしまっていた。
洗脳されているわけではないが、アイゼンには逆らえないようだ。

セルライターX
魔反会の暗殺部隊・特務班の班長。
凶悪な性格をしているが現在療養中。

シンクレア
魔反会の退魔班の班長。
ジュキの親代わり。

ジュキ
退魔班の副班長。
義姉の花子をフーリャン達に殺され狂ってしまう。
復讐のために対フーリャンに特化した退魔兵器を発明したり姉の姿をした怪物を製造したりしている。

シューゴレク
魔反会の地方班の班長。
チロリーンのいとこ。自分の正義に則って魔反会に付いているが、最近は迷いが生じている。

メロンピルト
宣伝戦略班の班長。
人を操る声色でネアメを幾多も追い詰めたが、ネアメの特外部隊によって倒され現在療養中。

ペイリグロ
魔反会の特殊研究班の班長。
3000年前の退魔師の復活や神降ろし幼女部隊『YSS』の研究を主導した人物。

ナナタイマ
魔反会の発掘班の班長。いつも寝ている。

パブロ
魔反会の兵器班の班長。
兵器の機能美を愛する変態。

ラクータ
武器会社『デス社』の取締役で兵器班の外部顧問。
常に気楽な表情を浮かべているがその本性はどす黒い。

www(ワラース)
ラクータの側近。顔の半分が爛れていていつも仮面を被っている赤アフロ。
その正体はフーリャンチームの一人で、長らく行方不明になっていたワラース。
かつての笑い上戸も消え、今は半分洗脳されているかのようにラクータに従っている。

おかず
魔反会の魔獣班の班長。茶わん蒸しの超真虫(茶わん蒸しが魔力によって命を宿した存在)。
魔反会が生み出した人造をまとめているが、大して強くはない。

ブルーマオラ
魔反会に従う魔法使い『聖魔隊』の隊長。
魔反会から生存を許されてはいるが、扱いは奴隷のようなもの。

キンリミテシミテ
聖魔隊の副隊長。
元全軍統括班の兵で、シューゴレクとは同期だった。
シューゴレクの目の前でセシルに粛清されたが…

ディエパ
魔反会の施設班の班長。まだ10代前半の子供。
魔反会の小間使いをしていた同年代のボンクールに友達以上の感情を持っていたが、
ボンクールがアーク復活の贄とされてしまいその心は深い闇に落ちる。

グググン
ディエパの守護者。
ディエパの父親で前任の施設班班長の時代から仕えている。
ディエパを妹のように思っており必ず守り通すと誓っている。

22名無しさん@避難中:2019/05/18(土) 00:52:30 ID:KjXGqcqQO
《元魔反会》


アラプマ
元魔反会で元全軍統括班班長。
フーリャン奪還戦の際にスパルティーに敗れてネアメに捕まる。
その後はネアメに手を貸し大きな戦力の一つとなる。

リクリィ
特務班の副班長。
ネアメの特外部隊に敗れ捕虜になる。
ハニートラップが得意な危険人物。

ワシューナ
特務班の黒女長。
元兵器班の副班長で武器の扱いに長ける。
気性は荒いが義に篤く仲間を救うために投降した。

ホタテマン
元全軍統括班兵。宍道湖でよく採れる海のミルク。

ワキミセー
元全軍統括班兵。ワキタレ。

23名無しさん@避難中:2019/05/18(土) 01:16:07 ID:KjXGqcqQO
《3000年前の退魔師たち》



アーク
魔反会が復活させた強大なる存在。
人間の神と呼ばれている退魔の人型人造兵器。
魔法使いの完全排除のみを目的としており、まったくの容赦がない。
あらゆる退魔の能力を身に宿すという。


セシル
アークに仕える4人の戦士…『四減魔師』の一人。
アークに心酔しており、アークの思想を徹底的に実現するために尽くしている。
頭に変なアンテナを刺している。
得意な退魔は圧倒的な退魔気の圧力で魔法使い押し潰す『魔圧』の極致…『封魔結界』。
異能は条件を提示して相手の運命を強制的に絞る『禁じられた独り遊び(フォビドゥン セレクト)』。

イリリシカ
四減魔師の紅一点。
非常にクールな性格をしているが微妙に軽いところもある。
かつてジュリーの戦友として長く共に戦っていたのでジュリーに対して思うところがあるようで、ジュリーを仲間に引き込もうとしている。
全身のあらゆる部分を欠損したり傷を負ったりしている。
得意な退魔は魔法の威力や運動をそのままに相手に返す『魔反鏡』。
異能は契約を結んで死者を蘇らせる『契約蘇生』。

ミャラダイン
四減魔師随一の巨人。
圧倒的な肉体の強固さで魔法使いもそれ以外も破壊し尽くすバーサーカー。
四減魔師の中では最も戦闘力が高かった。
退魔は使えないが、体質として『魔法超絶耐性』を持ち、魔法効果が一切通じない。
異能は人を殺せば殺すほどエネルギーが溜まり、任意で体を数十倍に巨大化させる『キリングジャイアント』。
大変暴れ回ったが、フーリャンチームとネアメの協力によって霊峰アンギラーズの谷の底に封印された…。

ぬるもっこり
四減魔師の中の年長者。
魔法・物理に対して徹底した超防御性能を持つ。
得意退魔は受けた魔法を足から受け流す『減魔ヨガ』。
異能はある条件を満たさなかった物理攻撃を受けても傷がほんの一瞬で回復する『超再生』。
現代に復活して間もない時にフーリャンチームと交戦…追い詰めるも敗北し、死亡した。

24名無しさん@避難中:2019/05/19(日) 01:15:08 ID:cPKjf35cO
《3000年前編》

ジュリーが本来生きていた時代…3000年前。
それは魔法使いと真人間の戦争『退魔戦争』の時代…。
その時代に戦士として訓練校を卒業したジュリーはさっそく戦場へ駆り出され、凄惨な戦争という現実を目の当たりにしてゆく…。



ジュリー
18歳 178cm
退魔の訓練校を首席で卒業した注目株の駆け出し退魔兵。
『魔掴み』や『魔流し』といった本来微妙な技術を洗練化させ一級の技に練り上げた。
3000年前基準で言うとかなりのチビの部類に入る。

イリリシカ
17歳 195cm
ジュリーの同期。気性の優しい女の子。
人懐こく、訓練生時代にインキャだったジュリーともすぐに打ち解けた。
心優しいが戦闘となると男顔負けの戦いを見せ、ジュリーの同期の中でも上位の実力を持つ。
ジュリーより1つ歳が下だが、幼い頃に戦争で両親を亡くしそれから訓練校に引き取られ宿舎に暮らしていた関係で
普通の者達より1年早く訓練生として教育を受けていたのでジュリーとは同期ということになっている。
妹がおり、名前はカナリ。14歳。

ミャラダイン
20歳 265cm
3000年前の基準でもかなりの巨体を誇る退魔兵士。
その大きさと大雑把な性格で新人からは恐れられているが、
実際は非常に面倒見のいい青年。
退魔師としての実力は、退魔の技が一切使えないので微妙。
しかしあらゆる魔法を無効化する体質と高い戦闘力が評価され、隊長補佐の役割を与えられている。
この頃はまだ体質の『魔法超絶耐性』が完成されておらず、効果によっては防げない魔法もあった。

ぬるもっこり
21歳 230cm
21歳という若さで隊長を任せられる若手の実力者。
特殊な技能を持つ名家の生まれで、
本来精神統一のルーティンの一つに過ぎなかった『減魔ヨガ』に絶対防御の効果を付加さすたのもその家独自の秘術とされている。
この頃の減魔ヨガはタメが長かったとされている。
減魔ヨガをマスターするうえで必要な乳首開発を済ましているため、乳首を押さえただけで絶頂する変態であり、両刀でイケる変態。

イキル
18歳 184cm (シヌカの先祖)
ジュリーとイリリシカの同期。
特にイリリシカとは親友といえる間柄で、いつも一緒にいる。
親しい者以外には当たりがキツく、すぐにイキッて煽るような態度を見せる。
実力は下の中くらいで大したことはないが、土壇場になるとそれ以上のガッツを見せる時もある。
ぬるもっこりのような男がタイプの変人。
座右の銘は『豊富なビタミンを摂取し色鮮やかなオシッコでお友達と差をつけろっ!』
実家が呉服屋でそこの長女だが、弟が正式な跡継ぎと親が決めてしまい
半ば家から追い出されるように徴兵に駆り出された。

しめてくれ…
28歳 206cm (あけてくれ…の先祖)
ぬるもっこりの部隊とは別の隊の中級隊長だが、何故か居座っている。
魔女との戦いで片腕と片足を失った。

リーベス
44歳 250cm
ミャラダインに負けないくらい巨体の戦士。
退魔軍の戦闘部隊の元帥でかなりの実力を誇る。
人情味が強く、常に部下を労る優しさを持つ。
抜けたところがあり、よく女中に小言を言われている。

ラスパピルト
31歳 200cm (メロンピルトの先祖)
リーベス専任の女中で、退魔軍全体の女中長。
物怖じしない性格で、例え相手がトップの人間であってもズバズバ意見を言う。
常に笑顔を見せる人物。

25名無しさん@避難中:2019/05/19(日) 01:50:01 ID:cPKjf35cO
《十大魔女》
魔法使い軍の切り札といえる10人の魔法使い。
恐るべき魔力を持ったこの魔女たちは、それぞれに属性を与えられており因んだ魔法を得意としている。


マクリコ
土の魔女。リーベス隊と上位の退魔部隊によって討伐された。

メクリスタ
13歳 179cm
後任の土の魔女。幼いが大魔女に相応しいの魔力を持つ。
更に残虐で、他者の命を奪うことに一切躊躇いを見せない。
ジュリー達と交戦し倒され、現在捕らえられている。



《特血魔法使い》
普通の属性魔法には分類されない魔法を扱う家系に属する魔法使い達の総称
現代ではよく使われる魔法も、この時代では希少なものとされているものもある。


ウアシ
23歳 200cm
フワラル(飛行魔法)の特血。
実力は2流。

サアシ
同上

ヒョウシギ
23歳 214cm
吟遊詩人魔法の特血。
対策のしづらい吟遊詩人魔法を使いこなす実力者。リーベスに殺された。



《五大魔法貴族》
特血の中でも格式の高い家には貴族号が与えられる。
貴族号を持つ特血は普通の特血よりも魔力に優れ、人物によっては大魔女に匹敵する力を持つものもいるという。
魔法使い軍の戦力の要のひとつ。


ミリヤ
26歳 210cm
色魔法使いの特血で貴族号を持つ家系の人間。
色魔法は全局面的なオールマイティな魔法で、ミリヤはそれを使いこなしている。
しかしイリリシカに敗北し捕らえられる。

26名無しさん@避難中:2019/05/20(月) 00:46:02 ID:2YnRYkhAO
――――… 戦いから数日が経った…


ジュリー「…ふわぁぁ〜〜〜…あ」

イリリシカ「おはようジュリー」

ジュリー「あぁ おはよう
イリリシカ…怪我の具合はどうだい?」

イリリシカ「見て
もうほとんど綺麗になった」

ジュリー「ほ…本当だ!!
元の通りの綺麗な肌だよ」

イリリシカ「もう治癒の札も必要なくて自然治癒でいいんだって
痛いところないし全快って感じかな」

ジュリー「良かったよ…」

イリリシカ「今日から私も訓練を再開するよ
皆に差を付けられたら悔しいもん」

ジュリー「君は治療中もイメージトレーニングを欠かさなかったんだ
きっとすぐに追いつくよ」

イリリシカ「ありがと…………そういえばジュリーに見せたいものがあったんだ」

ジュリー「なんだい?」

イリリシカ「特血との戦いの時に思いついた技なんだけど…ジュリーの感想を聞きたくて…
えっと…」






ガァンガァンガァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「?!!!!!!
な…なんだいッ!!!!!!!!?」

イリリシカ「外からだっ…行ってみよう!!!!!!!!」



――― 外


ガンガンガ〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!
ガンガンガンガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギャーギャー!!!!!!!!



ざわざわざわ…
《赤口門の広場には数台の車両と多くの退魔兵士達の野次馬があった…》


ザザッ
ジュリー「な…なんだ!!!!? …あの馬車から何かを叩く音がする!!!!!」

イリリシカ「あれは……牢車だよ!!
捕まえてた魔法使いがどこかに運ばれるんだ…」

イキル「よっすー2人とも
見た………あれ! 中身!」

イリリシカ「イキル…今日は誰が運ばれるの?」

イキル「それがさ……魔女だよ!!!!!!!!
あの魔女が聖都に連れてかれんだ!」

ジュリー「土の魔女をか…」

イキル「魔女ならワンチャン聖都で幽閉されて人質や情報源として利用されるらしいんだけどさ
あの魔女はその価値もないみたいだよ
聖都に連れてかれて処刑だってさ…」

ジュリー「!!! …!」

イリリシカ「………じゃあこれは今…必死の抵抗をしてるんだね…」




ガンガンガンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ガンガンガンガンガンガンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メクリスタ「やだアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出してぇ!!!!!!!!!!!!!!!! 怖いとこ連れてかないでよぉォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュ…チュミー死にたくないよぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うえぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パパァ…!!!!!!!! ママァ…!!!!!!!!
わアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガンガンガンガン!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒュッ… バチャッ!!!!!!!!
《メクリスタの牢車に生卵がぶつけられた!》


退魔兵1「黙れ!!!!!! 魔女が命ごいなんてしやがって!!!!!!!!」

退魔兵2「よくも俺達の仲間を殺したな!!!!! ちくしょう!!!!!
さっさと死んじまえ!!!!!!!!」

退魔兵3「この世で最も苦しい死をうけろ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブーブー!!!!!!!!
ワァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒュンヒュンヒュン!!!!
《兵士達はゴミや石をメクリスタに投げ付ける…》



イキル「おほーっ!!!!!!!! 楽しそうじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
よっしゃ!!!!!!!! あーしもいっちょお漏らししたパンティーでも投げてやるか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぬぎっ!!!!!!!!

イリリシカ「イキル…
それは女として…いやもう人としてどうかと思うからやめて」

27名無しさん@避難中:2019/05/20(月) 02:32:32 ID:IlF3Ku2M0
マクリコ
https://i.imgur.com/7cyPm4g.jpg

28名無しさん@避難中:2019/05/20(月) 22:21:32 ID:2YnRYkhAO
退魔兵達『死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ヒュンヒュン!!!!!!!!


ガココォンッ!!!!!!!! ガガッ!!!!!!!!

バギィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メクリスタ「ギィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やめてよホォ…!!!!! チュミーもう魔力が使えないのにぃぃぃ…!!!!!!!」


退魔兵4「うるせぇ!!!! 処刑の前に俺達の手で報いを与えねーとこっちの気が済まねー!!!!!!!!」
ヒュンヒュン!!!!!!!!

退魔兵5「お前なんてここで殺しちまってもいいんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュウン!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガガ!!!!!!!!


メクリスタ「パ…パパァ…ママァ…!!!!!!!!」
ぽろぽろ…



ジュリー「く………」

退魔兵6「おれもやってやるぜ!!!!! 石で目を潰してやる!!!!!!!!」
バ…!

ジュリー「やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!

退魔兵6「ギッ…なにしやがる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「相手は子供だぞ………それくらいにしたらどうだい!!!!!!!!?」

退魔兵6「だ…だけど魔女だぜ!!!!!!!!
俺達の仲間が奴に殺されたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前野蛮な魔法使いの肩を持つのか!!!!」

ジュリー「肩を持つとか持たないとかそんな話じゃない!!!!!!!!
相手はもう無抵抗だぞ…! そんな相手に寄ってたかって…!!
野蛮というなら君達もそうだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!

退魔兵6「なにをォッッ……ァいてててて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
か…関節!!!!!! キ…キマッてるキマッてる〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダン!!!!!!!!

メキメキメキ…ギュリリ…
ジュリー「…他の皆もそうだ!!!!!!!
これ以上あそこにモノを投げるようなやつは組み伏せる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『…!!』


ゴォォォォォォォォォォォォォ…



しめてくれ…「おい!!!!! なにをしている!!!!!!!!!!!!!!!!」


退魔兵7「し…しめてくれ…中隊長!!!!!
グリーブルーのやつが急に…」

しめてくれ…「“元”隊長だ
…………とりあえず……全員散れ!!
お前ら………魔法使いに憎悪を抱き怒りをぶつけるのはいい…………だがそれは戦場でやれ!!!!!!!
こんなみっともない方法で発散するようなバカはこの場には要らん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわ…… しーん…


退魔兵達『………………』
すごすごすご…



がらーん…

イキル「………皆帰っちったなぁ
…………よし!!!! あーし一人でお漏らしパンティー投げ放題だぜぇーー!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「この状況でもやろうとするメンタルがすごいよ」


ジュリー「…先輩 ありがとうございます」

しめてくれ…「ありがとうだと?」

ヒュッ… パチィン!!!!!!!!!

ジュリー「うぐ!!!!!!!!!!!!!!!!」

しめてくれ…「勘違いするな
俺は騒ぎが起きていたこの場をおさめただけだ
お前の意見に同意したわけじゃねぇぞ
…グリーブルー……お前 あの魔女に同情していただろ?
処刑されることを可哀相って思って庇うような真似をしたんだろう…
だがそれは間違いだ あの魔女は決して可哀相な事なんてない
あいつはこれまでに何人も俺達の仲間を殺してるんだ
いくらガキでも…あいつは恐ろしい魔力を携えた悪魔なんだ
悪魔に同情していると…お前の心が悪魔に乗っ取られるぞ」

ジュリー「……」

しめてくれ…「…………納得してないって顔だな…
………だがな…こんなことはこの世界の他の場所でも毎日起こっているんだ
俺達側でも…魔法使い側でもな
そこに相手への同情をいちいち携えてたら…持たねぇぞ
これからも戦場に居続けるなら…この程度の事は受け入れるんだな」
ガッコ… ガッコ… ガッコ…

ジュリー「…」

29名無しさん@避難中:2019/05/21(火) 00:54:36 ID:jhxB5GRUO
ジュリー「……受け入れる…?」


ガガァン!!!!!!!!!!!!!!!!
メクリスタ「わァァァァァァん!!!!!!!!!!!!!!!!
もうわるいごどしないがら許してくだざい!!!!!!!!!!!!!!!!
パパママ助けて…!!!!!!!! 死にたくない!!!!!!!!!!!!!!!!
チュミー……学校で魔力が一番高かったから魔女にされただけだよぉぉぉ!!!!!!!
…『神に選ばれた魔女は魔女らしくしろ』って…
光の魔女がチュミーに言うから…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当はあんなひどいこと…したくなかった…………でもやらなきゃチュミーは…チュミーの家族は……みんな………ウゥゥ
お願いだよぉ… 助けてよ……
おうちに返して……………ひぐっ… ひぐっ…」



ジュリー(…子供に命ごいをさせる……こんな現実を受け入れろというのか!!!!!!!!
これが現実…!? 世界中で起きているこの現実を受け入れろって…!?
いやだ…俺はその全てが…受け入れられない!!!!!!!! こんなのは間違ってる!!!!!!!
あの子だって…魔女にと祭り上げられていなければ…こんなことにはならなかった…
あの子だけじゃない………争いに巻き込まれ死んだ人…故郷を失った人……
それによって生まれた悲しみ…絶望…怒り…憎悪………その全て…
その全ては………戦争さえなければ…!)
グ…!

イリリシカ「ジュリー………行こう…」

ジュリー「…く…」
ザ…

イキル「あーしもなんか投げたかったなー」


ジュリー(………俺が絶対に終わらせる!!!!!
この戦争を…!
人の狂気を引き出した………この戦争を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

30名無しさん@避難中:2019/05/22(水) 10:45:53 ID:NFae4A8AO
《そしてメクリスタは聖都へと連れていかれた…》

ドナドナド〜ナ〜ドーナーー…



―――

ジュリー「……!!!!!!!!」
バババババババババババッ!!!!!!!!


イキル「こいつ 昼からずっと本読んでるな」

イリリシカ「急になにを調べているの?
少しは休憩した方がいいよ…」

ジュリー「あぁ…もう少し…」
ペラ…


ジュリー(戦争を止めるには戦争を主導している者達をなんとかする必要がある!
…この退魔側はともかく…魔法使い側の指揮系統はどうなっている!?
これまでの戦争の記録を見ると…魔法使い側には一般的な“軍”らしい階級は存在しないように思える
だけど必ず兵達を導く“上層部”は存在するはずだ!)
ペラペラ…

ジュリー(……全体の指揮をしているのは十大魔女か?
いや……十大魔女は戦力の要だ……
前線に出る者を軍の顔にこそせよトップに据えるなんてことは………完全実力主義ならありえない事ではないが…
他には………特血……………そうだ五大魔法貴族…!!
その有力者が集まった…所謂元老院形式という可能性もあるぞ…!!!!
………今のところこれが一番ありそうだな)
ブツブツブツ…


イキル「こいつ止まらねーな」

イリリシカ「なんで今更魔法使い関連の資料調べてるんだろう
でもジュリーが重要だと思うんならきっと何かあるんだろうね
私達も手伝ってあげよっか
資料室から本持ってこよう」

イキル「え〜…
あーし失禁で本がシケッちゃうから本読むの苦手なんだよね」

イリリシカ「そんな拒否のされかた初めてだよ…」


―――…

ペラ… ペラ…

イリリシカ「…うーん…」
ペラペラ…


ジュリー「……………く…」
ペラ…

ジュリー(元老院…委員会………あたりを付けたのはいいが確証が得られる記述がどこにもないな…
確証がないものをやみくもに追うわけには………)

イリリシカ「…こっちもなかったよ
元老院も委員会も…他のそれっぽい記述も
……………ここにある資料は偏ってるから仕方ないね…」
パタン…

ジュリー「そうか……
ごめんよ こんな不毛なことに付き合わせて
…俺が言ってるのは全部仮説だから……幻影を追ってるだけかもしれない」

イリリシカ「ううん
私はジュリーの言うことに一理あると思ってるから…………
……………でも…………
もし魔法使い側の“上”が分かったとして………ジュリーはどうしたいの?」

ジュリー「向こうも長い戦いに疲れてると思うんだ……
…………だから説得して和平を結べば…………」

イリリシカ「…どうかな…
私は魔法使いと仲良く出来るとは思わないけど………」

ジュリー「…………」

イリリシカ「…………ねぇ…
思うところがあるなら元帥に相談してみたら?
元帥なら魔法使い側の深い情報を知ってるかもしれないよ」

ジュリー「…………俺みたいな新米の…こんな理想論を聞いてくれるかな…
…………最悪危険思想だって言われて捕まるかもしれないし」

イリリシカ「ああ………ラスパピルトさんはそんなこと言ってたね
じゃあ無理か…」

ジュリー「……今日はもうやめようか
イキルさんはもう寝てるみたいだし」



イキル「…チョーロチョーロチョーロチョロチョロジョバー…(いびき)」


イリリシカ「まったくイキルったら…
読んでる資料も……………資料っていうかお伽話みたいなやつだし」

ジュリー「なにを読んでいたんだい?」

イリリシカ「魔法使い側で作られた子供向けの本みたいだよ
『はじまりのまほうつかいのたたかい』……だって…
魔法使い達が帝国を打ち倒した物語を描いてるんだって…」

ジュリー「! ちょっとそれを見せてくれ…!」

31名無しさん@避難中:2019/05/22(水) 23:37:22 ID:NFae4A8AO
―――

ジュリー「………ふむ…」
ペラ…

イリリシカ「すごく真面目に読み込んでるけどソレただのお伽話だよ」

ジュリー「あぁ だけど実際の歴史を基にしている
固有名詞は違うものが付けられているが
この本に出てくる帝国は恐らく『カオス帝国』…
そして出てくる魔法使いは魔女フゥリンとその仲間達…
その戦いを子供向けに書き直してるんだ」

イリリシカ「そうなんだ…
でもそんな話なら重要なものはないんじゃない?
その辺りの歴史は私達にも馴染みがあって習ったこともあるし…」

ジュリー「そうだね
だけどこの本は恐らく魔法使い側で発行されたものだ
どういう経緯でここにあるのかは分からないが……ともかく
こちら側の視点で編綴されたものとは違う…別角度からの事実が見えて来るかもしれないよ」

イリリシカ「……確かに…」

ジュリー「イリリシカも気付いた事があったら教えてくれ…」
ペラ…ペラペラ…


〜〜〜

ながいながいたたかいのすえ

まじょフーリンとなかまたちはヨコパイ帝国のまおうをブッアレしました

せかいにへいわがおとずれ、ひとびとがフーリンたちをいわいます


〜〜〜

イリリシカ「…皮肉だね
その平和も次の新しい戦争の序章だったなんて…
この魔女達はそれを予測していたのかな…」

ジュリー「…カオス帝国に苦しめられていた人達は実際にたくさんいた…
それを打ち倒そうと思ったということは…彼らには苦しむ人達に嘆き平和を願う気持ちがあったのは間違いないはずさ…
…後に続くもの達がその意志をどこまで汲めるかどうか…
大切なのはそこなんだろう…」


〜〜〜

そのごしばらくして、まじょフーリンはやまいにたおれました

そのまま、フーリンがめざめることは ありませんでした

ひとびとはかなしみのなかにおとされます

そしてせめてフーリンの魂がやすらかにねむれるよう、フーリンのためのおはかをたてました

フーリンのおはかは聖地とよばれ、ひとびとにあいされました

そして…すう百ねんご…

せかいの、あらゆるばしょでおおきなあらそいがおきてしまいます

ふたたびせかいにこんとんがおとずれたのです

もちろんまじょフーリンの聖地にも、せんかがふりかかります

このままでは聖地がならずものたちにふみあらされてしまうでしょう

かつてフーリンとともにたたかった魔法使いのしそんである司祭はそれをなげきました

そして聖地をまもるため、フーリンのようなつよいいしとまりょくをもつ十人の魔法使いをえらんだのです

十人の魔法使いたちはフーリンのような魔女となり、いまも聖地を、そしてまじょフーリンを慕うひとびとをまもっているのです

おしマイケル


〜〜〜

ジュリー「………!」

イリリシカ「…ジュリー……これ…!」

ジュリー「…あ…あぁ…!
…これまでに…見たことない記述だ…!
………十人魔女を生み出した………“司祭”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは間違いなく…魔法使い側の重要ポストに居る存在だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

32名無しさん@避難中:2019/05/24(金) 00:54:54 ID:kc.6kmvQO
イリリシカ「…司祭…がトップってことでいいのかな…」

ジュリー「なんともいえないが…
……他の名前に変えられてるカオス帝国やフゥリンのように名称は違ってもこの司祭に相当する人物は…居るかもしれない…!
大きな収穫なのは間違いない…!!!!!
イキルさんの手柄だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「…本人は完全にサボってただけだけどね…」


ジュリー(…これを手掛かりに探っていこう!!!!!!!!!!!!
魔法使い領を調査出来る機会があれば…もっと核心に近づけるはずだ!!!!
…それか…魔法使いに話を聞くか…!
素直に話してくれるかは分からないけど…
………………………)



ジュリー(…………
出来ることなら説得して終わらせたい
…………だけどこの長く続いた戦争は…そう簡単にはいかないだろう
この“司祭”にたどり着くまでにも…きっと多くの魔法使い達と戦い………殺すことになるだろう………
…………本当なら戦いたくはない………だけどそんな甘い気持ちでいたら…死ぬのは俺だ
…………………この戦争は必ず終結させる………だからそれまでの戦いも……俺は全力で戦い抜く……生き抜く……!!!!!!!!!!
全てが終わる…その時まで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「……」




ギコ…

ミャラダイン「おうここにおったかや…ワぁやつ
こっちに来い 召集だずや…元帥のな」


ジュリー「!?」

ゴォォ…

33名無しさん@避難中:2019/05/24(金) 01:48:43 ID:kc.6kmvQO
――――…… 魔法使い領のどこか…


??1「…」


??2「お姉様
レティシアお姉様?」


ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レティシア「どうしたのじゃ? ルーミィ?」

ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【十大魔女 光のレティシア】


オォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ルーミィ「メクリスタがやられましてよ……今テレパスが…」

バァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【十大魔女 闇のルーミィ】



レティシア「メクリスタ?
……………はて……どこのどいつじゃったか」

ルーミィ「まぁ………お姉様…
私達とおんなじ魔女でしてよ……土の…」

レティシア「ふむ?
………おぉ…マクリコの後任か!
そうか……死におったか
……不甲斐ない…! 魔女ともあろうものが!!!!
誰にやられた? マクリコは無魔共の大将にやられたと聞いたが…?」

ルーミィ「驚きましてよ…
辺境を防衛する10等級の無魔の軍隊に負けたとか………」

レティシア「なんだと…?
……重ね重ね不甲斐ない!!!!!!!!
我々魔女は決して負けてはなるというのに!!!!!
マクリコも…メクリスタも…!」

ルーミィ「ふふ…………『土』はもうダメなのではなくて…?
あの属性は応用が効きませんもの……
歴代の魔女達を見ても…土の魔女は一歩劣る存在でしょう」

レティシア「フン
雑魚属性といえど十大魔女には欠かせぬ席じゃ
…………まったく…………しかしまぁわらわはこうなると思っておった…
あの二人には十大魔女であるにあたって明らかに足りぬものがあったからのぉ
ルーミィよ 十大魔女になるうえで必要なものを言ってみよ」

ルーミィ「あら……簡単な問題ですこと…
十大魔女は…

・人を超えた魔力を持つこと
・ある属性を徹底的に極めること
・全ての行為において残虐であり、容赦しないこと
・ミニスカを履きこなすこと…………以上にございまし…」

レティシア「正解だ
…あの二人はその4つの中で圧倒的に満たしていないものがあった…

それは…………そう ミニスカじゃ

あの2人はミニスカを履きこなしておらぬかった
………マクリコは長い間魔女を努めていた故…加齢による劣化でさすがにミニスカがキツくなっていたのは仕方ないが…
あのメクリスタという小娘は……未熟故に恥じらいがあった
あれではミニスカを履いているのではなく…“履かれている”という感じだった…
その上実戦不足………負けるのも仕方あるまい
………10等級に敗れるのは流石に想定外じゃが」

ルーミィ「それで………新たな“土の魔女”についてのお話が………『上』から……
十大魔女の長であるお姉様の意見もお聞きしたいと…」

レティシア「そうか
なれば私の意見を言わせてもらおうおう
…………土の魔女は…………いらぬ!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ルーミィ「空席になさると?」

レティシア「十大魔女という存在は我々魔法使い達の象徴じゃ
すぐに落ちるような輩ははじめから置かない方が良い
そも後任の土の魔女に『魔流学院』の小娘を引っ張って来ている時点でまともな土属性の人材がおらぬ証じゃ
相応しい土属性の使い手が現れるまで不在で良かろう
そう伝えておけ」

ルーミィ「そうですの…
ならばしばらくは九大魔女でしょうか………語呂が悪くてよ
でも……まぁ…残りの魔女達は土の魔女とは違って……十大魔女に相応しい力を持った者達ばかりですことよ」

レティシア「…………ふん…………だと良いがな…
………“あの阿呆”も最近は不審な動きが多いからのぉ…
……あとで私から全員にテレパスをして気を引き締めておくか」

ルーミィ「あら…グループトークですこと?
何時でしょう? 時間を見て私もトークルームで待っていますわ」

レティシア「………テレパスはLINEじゃないぞ……ルーミィ…」



レティシア(………しかし気になるな…
メクリスタを落とした…10等級…………)

ゴゴゴゴゴ…

34名無しさん@避難中:2019/05/25(土) 02:05:04 ID:y/.w1g.wO
――― 赤口門…広場

ざわ…


リーベス「皆のもの 急な呼び出しですまない!
昨日の2つの戦いの疲労は癒えただろうか?
まずはここで改めて君達を労おうと思う!
大魔女の討伐と特血達の迎撃……よくやってけれた!
君達のやってくれたことはここ数年の戦争の中でも最も大きい成果といえる!
見たまえ! 今のこの赤口門を………人魔境の一つであるこの地の状況を………
いま…この人魔境には我々退魔軍しかいない……この地に魔法使いはいないのだ!!!!!!!!!
長らく拮抗していた人魔境のパワーバランスは………この赤口門でのみ…我々退魔側に偏った!!!!!!!!!
この機に赤口門を強固に築き魔法使いを寄せつけない体制を整えれば…この地はを我々が奪い返したと言って過言ではない!!!!!
しかし人間というものは 一つのチャンスを掴めば次の新たなチャンスを目指したくなるものだ!!!!
私はこれを機に…かねてより構想にあったある作戦を実行したいと思う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわ…


ジュリー「…作戦?!」



リーベス「それは魔法使い領への更なる侵攻である!!!!
我々退魔側の制圧領域を更に広げるのだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



イキル「え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!?」
ジョババー!!!!!!!!

イリリシカ「…侵攻…!!!!!?」

ジュリー「し…侵攻して退魔側の領域を拡大するということは……
どこかに新たな人魔境となる拠点を作るということですか?
……しかし…魔法使い側の領はここ十数年未知の領域です…
拠点を作れるような場所があるのかどうか…」


リーベス「そのあたりの目処はたっている
この人魔境から魔法使い領を東に進んでいったところにある『ワンダー大橋門』…!
そこはかつて…数十年前の退魔軍が建造した“水門”だ
かつてはこの水門を利用して辺りの水路を全て掌握していた
……しかし約19年前…魔法使い達に奪われてしまった
……そう…つまりその地はかつて…我々の土地だったのだ」


ざわざわざわ…


イリリシカ「そうなんだ…」

ジュリー「……この辺りの水路を統べる水門か…
それを魔法使い達に奪われていた…」

リーベス「うむ
本来ならこの赤口門も大橋門の治水の恩恵を受けているはずだった
しかし魔法使いに大橋門を奪われてたから…我々の所まで水が届かなくなってしまっていた
今はなんとか別の水源から水を引っ張ってきているが…便利とはいい難いだろう」



イキル「そういえばこの基地内で汲み上げた水はクソマジーな」

ミャラダイン「当然だ
ワどやつが普段使ってる水は、トウフを茹でたお湯を一回濾して再利用してるやつだからな」

イキル「知りたくなかったそんなの」
ぞ〜ん


リーベス「今回君達にはこの水門から魔法使い達を追い出し…奪い返して来てしてもらいたい!!!!!!!!!
先程この作戦は侵攻といったが………実際は…奪還作戦だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
水門を解放し再び我々の手でこの辺りの水路を全て制圧するのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

35名無しさん@避難中:2019/05/25(土) 23:59:14 ID:y/.w1g.wO
ゴォオオオオオオオオオオ…


ざわざわざわ…

退魔兵1「侵攻だって…」

退魔兵2「い…行きたくね〜…」


カッ!!!!!!!!
ミャラダイン「おぉホ!!!!!!!! 侵攻だててや!!!!!!!!!!!!!!!!
こぎゃんとこをずっと守っとーよりなんぼも楽しそうだがや!!!!!!!!!!!!!!!!
なぁぬるもっこり!!!!!!!!?」

ぬるもっこり「…………ワンダー大橋門……………!…」

ミャラダイン「どげしたかぁ?!」

ぬるもっこり「……………
…………元帥殿!!!!!!!!」

リーベス「なんだ?」

ぬるもっこり「その作戦…! どうかこのぬるもっこり隊に任せては下さいませぬか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわっ… ざわっ…


ジュリー「ぬ…ぬるもっこり隊長?!」

ぬるもっこり「その作戦! 恐らくこの赤口門の戦力から分散して別働隊を結成すると推測致しました!!!!!
その別働隊にどうか我がJ―098隊を指名して頂きたく!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン(こいつが自分から上に要請するとは珍しのぉ
……ワンダー大橋門………―――まさか…)


リーベス「…その意気や良し!!!!!!!!
……と…言うが…そもそも無論!!!!!!!
私は君達を指名するつもりで居たぞ!」
バンッ!!!!!!!


ぬるもっこり「!!!!!」

ミャラダイン「おぉ!!!!!!!!!!!!!!!! 話が分かるなこのハゲーーーー!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!

イキル「ええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

リーベス「先の戦いではぬるもっこり隊が先導し見事な結果を収めた!
私はそこを評価したい!
そこで!!! これは私の独断だが…
今日づけで君達の部隊はJからI………つまり9等級に繰り上げる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日からI―098部隊と名乗りたまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!

ザワワァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミャラダイン「おぉーーーーーー!!!!!!!!!!
1ケタ等級かァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
えすこだぞぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「…ありがたき誉れ…!」


イリリシカ「9等級だって…………すごいね
多分ジュリーの功績だよ!」

ジュリー「ど…どうかなぁ〜〜」


ラスパピルト「あらあら…また勝手にお決めになって…
聖都のご老人達がまたうるさそうですわ」

リーベス「言うな
既にポンポンが痛い」
キリキリキリ…


リーベス「それはさておき…
君達を9等級に繰り上げたのは軍規定的な理由もある
10等級以上…所謂2ケタ等級の部隊は人魔境よりこちら側…つまり退魔側の領域内でしか活動出来ない決まりになっているが
1ケタ等級の部隊は魔法使い側の領域への移動………つまり“侵攻”が許さる
この奪還作戦を君達にまかせるために急遽繰り上げた……というのは建て前で
本音はもちろん君達の功績を認めてだぞ

……こう説明した方が聖都の老人達も納得するのでね…」
キリキリキリ…


ジュリー(苦労してんだなこの人…)



リーベス「……さて……というわけで早速君達にはこの任務の準備を……といいたい所だが
多分この部隊の中には納得していないものも居るだろう
侵攻作戦など参加したくない者………取り分け最近来たような新兵達はな」


新兵達(……)
コクコクコク



リーベス「そこで
この機にぬるもっこり隊を改めて再編する
侵攻に適した人材を選り抜いて50〜100人までの少数精鋭部隊とする
既に私とラスパピルトで君達のデータと先の戦いの記録を見て『推薦リスト』を作成した
一人ずつ名前を呼ぶので 呼ばれた者は手を挙げて答えるように
もちろんそれでもこの任務に参加したくないものは辞退してもらって構わない
いいかな?」



イリリシカ「…わわっ…いきなり?!」

イキル「………せ…精鋭部隊…………………」


ざわざわ…

36名無しさん@避難中:2019/05/26(日) 23:26:13 ID:ut2dKBhEO
しゃらん…
ラスパピルト「ここからは私が…
こちらのリストに載っている方達をお呼び出ししますので背筋を伸ばして元気に手を挙げて答えて下さいね
まず…………ぬるもっこり隊長」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬるもっこり「ンハァイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!


ジュリー「すごい模範的な応答…!」

イリリシカ「すごく気合い入ってるね
なんでだろう」

イキル(ぬるもっこり様のパンティーを縫いたい……キャッ///)


ラスパピルト「続いてミャラダイン隊長補佐」

ズンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおやってやーずぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ぬるもっこり「ミャラダイン!!! ちゃんと背筋を伸ばせ!!!!」

ミャラダイン「うっせわや!!!!!!!!! ワどは猫背だけん!!!!!!!!
そーよりやっちゃーぞ! ぬるもっこりよぉ!!!!!!!!」

ぬるもっこり「……ふん…お前との腐れ縁もなかなか切れんぞな」


ラスパピルト「続いて…ジュルジュリ隊員」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「は…はいぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!

ざわ…!


イリリシカ「ジュリー…! すごい…三番手だよ…!」


リーベス「君はまだ新兵だが文句なしの実力がある
これから経験をつめばまだまだ強くなるだろう……期待しているぞ」


ジュリー「ブ…ブラジャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!

イリリシカ(…………ジュリーが行くのなら……………私…)
ぐ…



ラスパピルト「続いて…しめてくれ…隊員」


ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
しめてくれ…「ハッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ジュリー「! しめてくれ…先輩は他所の部隊の人なのに…!
関係なしなんだな…!」


ラスパピルト「しめてくれ…隊員は中級隊長を辞意され今回新たにぬるもっこり隊に編入なされます
先の大魔女との戦闘で片腕片足を失っておられますが それでも高い実力を持っていると判断しましたわ」

リーベス「義腕と義足の調子はどうだい?」


しめてくれ…「ハッ!! 聖都の技術で作られたこの2つのからくり…!
なんの問題もなく私の体に馴染んでいます!!!!!!
これさえあれば前のように…いや前以上に…この軍のために戦えます!!!!!!!!!
…今回の選別…感謝致します…!!!!!!」
ぐっ…!!!!!!!!


ラスパピルト「ここからは続けていきますわ

チンなめボンバー三郎隊員
チンなめミラクル太郎隊員
チンなめファイナル司隊員
チンなめファビュラス次郎ヱ門隊員」


そいつら『ふぁい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
どどどん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



イリリシカ「ひどい名前が連続で来たね」

ジュリー「チンなめっていうのは確か旧もやし国領に多い名字だ
きっと同郷なんだろう」

イリリシカ「現時点で私の中で最も住みたくない土地になったよ」

37名無しさん@避難中:2019/05/27(月) 00:49:20 ID:9.bJTHmAO
―――… それから…

ラスパピルト「――…アスパラノビーナ隊員」

アスパラノビーナ「はい!」

ラスパピルト「バンビすこるぴ隊員」

バンビすこるぴ「じ…辞退します…」

ラスパピルト「ウンティモ隊員」

ウンティモ「ま…魔法使いの土地に行くのは怖いんで……ちょっと勘弁してください…」




ジュリー「……」

イリリシカ「…結構辞退する人多いね」

ジュリー「そうだね…半々くらいかな?
しかし……責められはしないな
数年ぶりの本格的な侵攻だ……何が起こるか分からないから…」

イリリシカ「………あのリスト……そろそろ終わるみたいだね…」

ジュリー「そうだね…」


イリリシカ(…私の名前は…まだ呼ばれていない
……きっと私はリストには入っていないんだ
…………選ばれなかったら…それは仕方ない……私には実力がなかったんだ
……仕方ない…………仕方ない…けど…
なんだろう…この胸が締め付けられる思い…
私………………………離れたくない…
……………ジュリー…と………)
ドクッ…!



ラスパピルト「………それでは………………
イリリシカ隊員…如何でしょう?」


ブワァ!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「!!!!!!!!!! ………あっ…」


ガタッ…
イリリシカ「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私…が…頑張ります!!!!!!!! ありがとうございますっ!!!!!!!!!!!!」
ビシンッ!!!!!!!!

リーベス「君もまた先の戦いの功労者だ
だが…怪我の具合はどうだ? まだ癒えていないならば無理はさせられん」

イリリシカ「ラスパピルトさんから借りた治癒の札のおかげで全快です!!!!!!!!
問題なく行けます!!!!! が…頑張りますっ!!!!!!!!」

リーベス「そうかい 期待しているよ」
にこっ



イリリシカ「……! …ハ…! ハ…!」
プルプルプル

ジュリー「…君も一緒か
気安く話せる人が来てくれて良かった」

イリリシカ「う…うん…! 私も良かった…!!!!
ジュ…ジュリーと一緒に行けるなら…!」

ジュリー「…え?」

イリリシカ「! …うっ……ぐ…
な…なんでもないよ! …よろしくね…」



ラスパピルト「さてさて………次は…………あら?
どうやらイリリシカ隊員で最後だったみたいですわ
……ということは……引き受けて下さったこの51人が…」

リーベス「新たなぬるもっこり隊………9等級の精鋭部隊だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「終わった………51人か……………
ほぼ最低限だな………」

イリリシカ「………え? 終わりって……………
そんな…まだ…」


イキル「………」
しーん…


ジュリー「イ…イキルさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!

38名無しさん@避難中:2019/05/28(火) 00:27:05 ID:yZoDysu.O
イキル「…………」
ずず〜ん


ジュリー「イ…イキルさん…!」

イリリシカ「イキル…」

ひそ…
ジュリー「イ…イリリシカ……イキルさんって呼ばれてないよね…?」

イリリシカ「うん…イキルの生の字もなかったよ
……………そんな…………イキルと離れるの…?」

イキル「……………」

オオオオオオオオオオ…

イキル「……………………や」



ガタァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「やッッほォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
せいやーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッツガッツーーーー!!!!!!!!

ジュリー「めっちゃ喜んでる〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!

イキル「! …イキル…」


イキル「ッカぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぢ嬉しいわ〜〜〜〜〜〜… 居残れて!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いの縄張りに侵攻とかあーしマッハで死ぬし絶対行きたくねーーし!!!!!!!!!!!!!!!!
あーしはこの辺鄙な場所で異世界スローライフ決めときますわぁ!!!!!!!!
ンマーッお二人さんは頑張ってね〜〜〜〜〜お土産ヨロ!!!!!!!!!!!!!!!!
でも剣に龍絡まってるやつはいらないからなぁ!!!!!」
ニコニコ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「そ…そうか…イキルさんも居残り希望だったか………なら仕方ないな…
折角仲良くなれたのに残念だけど…」

イキル「誰がいつ仲良くなったよオメーよとーっ!!!!!!!!!!」

イリリシカ「…………」


イリリシカ「………………イキル……嘘でしょ?」

イキル「は…ぁ?」
ドキ…

イリリシカ「選ばれなくて良かったなんて…! 本当に思ってるわけじゃないでしょ…!
……私には分かるんだよ……イキルが嘘をついても…
…………イキルは嘘を付くとき……股間を押さえて自然の失禁を止めるんだ…」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「ハッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぎゅ〜…!


ジュリー「本当だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだその癖!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そして自然の失禁って何!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ばば〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

39名無しさん@避難中:2019/05/29(水) 15:52:16 ID:4PF4qvqkO
イキル「………ぐ…!」

イリリシカ「イキル……本当の気持ちを教えてよ」

イキル「………
……………………」
ス…
ジョバァ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「手離した瞬間に溢れ出したーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキルさんは尿道を自然にまかせすぎだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


イキル「ッ………嘘なんかじゃねーしっ…
あーしは弱いから侵攻なんて怖くてしたくない…安全な所にいたいに決まってるじゃん…!
………でも…………あーし………それよりも………
………イリと…離れるのは…嫌だなって…思ってる…!!!
…あーしはこんな性格だから……イリみたいに気安く話せる友達なんて他にいないし…!」

ジュリー(その自覚はあったのか…)
ずーん…

イリリシカ「私の交遊関係なんて広くて浅いだけだよ
私が本当に親友って言えるのは………イキルだけなんだもん
ずっと一緒にいられると思ってた…」

イキル「………く…!
………仕方ないよ…! あーしは選ばれなかった
あーしが弱かった……それだけなんだからっ
………どうしようも………ないよ……」




ざわざわざわ…

リーベス「ふーむ…」

ラスパピルト「リーベス様……以上になりますが…」

リーベス「51名か………それだけ勇敢なものが居たのは褒めるべき事だが…………やはり少ないな
先程は辞退したが…やっぱり気が変わった者はいないかね?」


しん…


リーベス「……ふむ……居ないか……」


ジュリー「…あの…ちょっといいですか?」
ス…

イリリシカ「ジュリー…?」


リーベス「うん? ジュルジュリ隊員……どうした?
君は承諾した側だろう…」

ジュリー「これって推薦とかありますか?
データだけでは計れない事もあると思うんです」

リーベス「ほう? まぁ確かに我々は客観的にしか見れないからね…
ということは我々が選ばなかった…我々の知らない実力者がまだ居るということか?
君の推薦なら期待が出来る……言ってくれたまえ」

ジュリー「はいっ!!!!!
俺はこの…イキルさんを推薦します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「!!!?」

イキル「ちょっ…おまッ…え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!


リーベス「…イキル…?
ラスパピルト…データは?」

ラスパピルト「こちらに…
アシタ イキル………老舗呉服屋のご息女ですわ
ジュルジュリ隊員とは同期になります」

リーベス「能力測定のデータを」

ラスパピルト「体力:C、攻撃:D、防御:E、素早さ:C、知略:D、退魔気:E………
得意退魔はなし………総合評価はD…ですわ
学内順位は162位………後ろから数えた方が早いですわね」

ミャラダイン「ジュルジュリィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁ!!!! そんな雑魚推薦してどげすーか!!!!!!!?
ワどやつの隊のレベルを下げー気か!!!!!!!!」


イキル「………///」
ずーん……


リーベス「…あー…だが君がそういうという事は…彼女に何かあるんだろう?」

ジュリー「そ…それは……もちろん!!!
…ミャラダインさん!!!!! 忘れたんですか!?
俺達がメクリスタに勝てたのはイキルさんの働きのおかげじゃないですか!!」

ミャラダイン「ム
まぁ…確かにそげだったかもっせんが…」

ジュリー「彼女はあの時たった一人で魔女の気を引いたんです!!!!!
確かにデータ上での実力は微妙かもしれない…
でもイキルさんにはここぞと言うときに立ち向かえる…“心”がある!!!!!!!!
その強い“心”も…魔法使いと戦うために大切な能力の一つじゃないですか?!!」
バンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リーベス「……ふむ……」

ジュリー「あ…あと素人にチン毛が生えた程度には弓矢の扱いもわりと上手かったし………
そ…それに彼女結構性格キツくて無駄にに偉そうなんですけどね それが逆に闘志に火を付けてくれる場合もあるかもしれないし…
あ…あとしょっちゅう失禁するから場を和ましてくれる事もあるかもですし……」

イキル「おい!!!!!!!! フォローしてんのかソレ!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

40名無しさん@避難中:2019/05/30(木) 01:56:39 ID:GfIpQI7cO
リーベス「…………話は分かった
………確かに苦難に立ち向かう事の出来る強い心は…必要だ
心がスペックを遥かに凌駕することも確かにある…
だが一つ聞いておきたい
イキル君?」

イキル「……!!!!!」
ブシャーッ!!!!!!!!

リーベス「君の意志を確認しておきたい…!
心が強くとも…あの魔法使い領では…覚悟を決めるより早く不意の死が襲い掛かる事だってある
…君の能力では…成す術なく死んでしまう事も…あるかもしれない…!!!!!
それでも…付いていけるか…?!!」
ゴォォォ…!!!!!!!!

イキル「……!!!!!
……………………!!!!!!!!!」
ジョバーッ!!!!!!!!

リーベス「…その勢い…言わずもがなというところか…!!!!!!!!
ならば君も…精鋭部隊の一人だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頑張りたまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「―――――!!!!!!!!!!!!!!!!」
チョロ〜〜〜〜!!!!!


イリリシカ「イキル……さっきから失禁で返事してる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ていうか気絶してるんじゃない!!!!?」
ズーン!!!!!!!!



――― そすて…


ざわざわざわ…


ジュリー「…あれから辞退していた何人かが辞退を取り消して部隊入りして…
最終的に65人になったな」

イリリシカ「イキルみたいな子でも頑張れるんだ…って勇気付けられたんだね
すごいよイキル!」

イキル「自分より底辺が居ると安心する、みたいな感覚じゃねーかソレ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

イリリシカ「でもまた一緒だね!」
ぎゅ〜!

イキル「…むぐっ!!!!!!!!!」

ジュリー「いやー…良かった良かった」

イキル「……………」
ジッ…

ジュリー「な…なんだい?」

イキル「…………余計な事いいやがってよー
おかげでいい晒しもんだよ!!!!! まったく……
……………でも……………
…………………サンキュな…ジュルジュリ…」

ジュリー「イ…イキルさん…!」
じ〜ん…

イキル「…ふんっ」
ス…

ガシッ…
ジュリー「…お!? 握手かい!!!!!!!!?
いいね!!!!!! それじゃ…これからもヨロシ………ふぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ビッチャアァ〜〜〜〜…
ジュリー「て…手がビチャビチャになったァーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まさか手に失禁を染み込ませたブービートラップ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ずずーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「べ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前にはアンモニアがお似合いだ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「自分のおしっこをそんな風に活用する人いないよ」



リーベス「…さて! これで新たなぬるもっこり隊が決まったわけだが…
そんな君達に私から一つ贈りものがある!!!!!!」

ぬるもっこり「贈りもの………とは?」

リーベス「…人材だ!!!!!!!!!!!!!!!
私の隊から数人……兵を送ろう!!!!!!!!!!
彼らも君達の隊の一員にして欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「ぬ…ぬう!!!!!!!!?
それはつまり…1等級レベルの戦力を!!!!!!!!!!?
なんと…心強い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リーベス「彼らだ」



ザッ… ザッ… ザッ…
ズラリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

41名無しさん@避難中:2019/05/31(金) 02:09:09 ID:KF.gfQS6O
リーベス「まずはラスパピルト女中長が推薦した3人からだ
3人とも前へ……一人ずつ自己紹介を」

ザザンッッ!
??1「…」


??1「…

…」
しーん…


イキル「な…なんだ?! しゃべんねーじゃねーか!!!?」

リーベス「もっと耳を澄まして………いや
脳を澄まして聞いてみたまえ」

ジュリー「脳を…? ………」
スゥー…


??1(こんにちは…あたいはモシメベ…よろしくね…)
パァァァァ…

ジュリー「の…脳内に直接!!!!!!!!!?」
ブブー!!!!!!

バンッ!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1230/IMG_20190531_011331~01.jpg
【退魔兵 モシメベ(イチモシの先祖)】


イキル「なんだ!!? こいつエスパーか!!?」

リーベス「いや 彼女は普通の子だ………だが体が特殊でね
彼女は幼い頃に戦火に巻き込まれ声帯を潰されている
しかし最新の技術で声帯の代わりとなるカラクリを喉に埋めてある
それを使うことで超音波……まぁ所謂モスキート音の応用で会話するわけだ
慣れていないとよく聞こえないが 上手く意志疎通してやってくれ」

イキル「謎理論すぎんだろ……」

ジュリー「境遇を考えるとなかなか大変な人なんだな…」

イリリシカ「仲良くなれるといいね
よろしくね」

モシメベ「… …」


モシメベ(ファミチキ下さい)
パァァ…


ジュリー「脳内に謎の催促が?!!!!」
ズーン!!!!!!!

リーベス「彼女自身もこのカラクリを使いこなせていないらしい
たまに全然関係ない思考を飛ばしてくることもあるが気にしないでやってくれ」

イキル「初っ端からヤバすぎるやつきたな…」


リーベス「次」


ザッ!!!!!!
??2「けんねちェあぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」
パンパカパ〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「なんて?!!!」

??「あてせセコンペェっつぇんでぇ!!!!!!!!
めんねてぇねけぇけせてぇけれェえれせけねぇ〜〜〜〜!!!!!!!!
てけぇねけてぇーれぇれてぇエヘレぇけせけてぇ!!!!!!!!!!
へけねぇかぜぜんぺぇてけぇでけれねんでめてぇってけれぇ!!!!!!!!!!!!!」
ドォ〜〜〜〜〜〜ン!!!!

イキル「なんだコイツーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
異星人かーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずずーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「あぁ? こりゃただの方言だがや
訛り的にみてイナカマツリ地方あたりのカカロッ語だねか
『私の名前はスコンビュー! みんなと仲良くしたいからよろしくねー!
得意なことは料理とお風呂沸かすこと!
他にも家事全般得意だからなんでも言ってね!』って感じの事を言っとったずや」

ジュリー「分かるんスか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!

ぬるもっこり「田舎もん同士通じ合うんだろうぞな」


スコンビュー「めんねぇけげぇねぇスコってえんでけれぇ」

ぞんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1231/IMG_20190531_011124~01.jpg
【退魔兵 スコンビュー(ガムとフーリャンの先祖)】


イキル「…やべぇよ…ここまで意志疎通出来る気がしねぇのばっかじゃねぇか…
3人目はどんなのが飛び出すんだよ…」

ジュリー「い…いやさすがに今度はまともでしょ…」


??3「そう!!!!! 僕はまともさ!!!!!!!!!!」
ザッ



イキル「…おぉ!!!!!!!? やっとまともな言葉しゃべるやつが来たぞ!!!!!!!!!!!
今度こそ普通なやつが―――」



??3「普通――――ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕は普通を超えた世紀のファッショニスト………――――
プティング・アラモード学園――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピカァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スッパァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1232/IMG_20190531_011223~01.jpg
【退魔兵 プティング・アラモード学園(プリンムシの先祖)】


イキル「一番やべーヤツきたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

42名無しさん@避難中:2019/05/31(金) 02:16:55 ID:OIY3F2tk0
スコンビュー再
https://i.imgur.com/Ir0uP1F.jpg

43名無しさん@避難中:2019/06/01(土) 23:30:31 ID:UbawG8H2O
イキル「なんだコイツ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
全裸だーーーー!!!!!!!!!
変態が混ざってんぞぉーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
どぉ〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!

プティング「ふっふっふっ!!!!!!
こいつは驚いた…まさかこんなに目が節穴の人間が居るとはね…
よく見てみなさい? 私は……眼鏡を着ている―――…」
パパァァ〜〜〜…

イキル「着るもんじゃねーーだろ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!

プティング「…ふん!!!!! 君は何も分かっちゃいないな?
眼鏡というのはただのアクセサリーに非ず…
人の美しさは全て眼鏡で決まると言って過言ではない
眼鏡こそファッションの要なのだよ………
どんなに顔立ちが整っていようと…眼鏡がダサければ全て台なし…
その人の美醜の全てが眼鏡で分かってしまう………
その境地にたどり着いた私は――――
全身を眼鏡で着飾るという真理を見出だしたのだ…」
ヒカァァー…

イキル「あきらかに邪道だろそれーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ず〜〜〜〜〜ん!!!!!

ブチッ!!!!!!!!
プティング「なんだとぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スチャアァー!!!!!!!!


ジュリー「?!! 眼鏡が一瞬で…SM嬢みたいなトンガリ眼鏡になった!!!!?」


プティング「君のような眼鏡に理解のない愚劣がいるからいつまで経っても眼鏡はファッションのおまけ程度の認識から解放されないんだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この眼鏡たちを見ろォッ!!!!!!!! この一つ一つがお前の着てるぼろ布なんかより上質で品があるんだぞぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
それを嫌味も違和感もなく着こなしている私の凄さが分からんか〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
お前のような貧乏人はそんな安っぽい布で体を包んでる己のみすぼらしさを理解しろォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
眼鏡フレームアターーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メゴシャアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「ごんトゥグッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャーッ!!!!!!!!

プティング「お前みたいなやつは眼鏡のパッドを喉に詰まらせて死ねばいいんだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザババババ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!

イキル「アバババボボボ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

イリリシカ「イキルが眼鏡の鼻当てに殺される」
ずーん…


ラスパピルト「プティング隊員」
すんっ…


ビクッ!!!!!
プティング「はっ…はひっ!!!!!!?」

ラスパピルト「彼女とはこれからチームメイトになるんですよ
そのような諍いは極力控えるように」

プティング「もっ…申し訳ありません…っ」
スチャリ…

ジュリー「また眼鏡が一瞬で変わった?!
今度は真っ青な眼鏡!!!?」

モシメベ(彼は…自分の感情を眼鏡にも表すのが…癖なの
一瞬の眼鏡変えもその癖から発展したもの…
そしてあの青い眼鏡は恐怖を表す眼鏡…)

ジュリー「な…なんだその意味があるんだかないん分からない癖は…」
ずーん…

リーベス「プティング!!!!! 剽軽にいけぇ!!!!!!」

プティング「は…はっ!!!!!
剽軽はですね…この眉毛と付け鼻がついたパーティー眼鏡…」
ごそごそ…

イキル「お…お前それ股間の眼鏡じゃねーか!!!!!!!!
それを取ったらッ…!!!!」

プティング「ふん!!!!!!!! 心配無用!!!!!!
このパーティー眼鏡の下にもちゃんと別の眼鏡がつけてある!!!!!!!!」
キラーーン!!!!!!!!
シュンッッ!!!!!!!!


イキル「ほんとだーーーーーーーーー!!!!!!!! 極細長い眼鏡だ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
それでち○こ隠れるとかミニマムすぎんだろ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!

44名無しさん@避難中:2019/06/02(日) 02:10:46 ID:M9Y/bTjYO
リーベス「以上がラスパピルト女中長の推薦した兵士達だ!!!
仲良くなれそうかな?」

イキル「無理です
係わり合いたくありません」

プティング「なんだとっ(怒)△-△」
スチャリ!

スコンビュー「せんねけてえうぇねーでぇー! ねけぇけせぇーえ!!!!!!!!」

モシメベ(ホテルニューアワジ♪)

イキル「うっせ!!!!!!!!!!!!
あーしみたいなパンイツはおめーらみたいなアブノーマルとは適合出来ねんだ!!!!!!!!!
ねぇイリ!!!!!!!!!?」

イリリシカ「イキルとこの人達は気が合いそうなきがするなぁ」

イキル「イリッ?!!!!!!!!!」
ずずーん!!!!!!!!

ジュリー「まぁせっかくだから仲良くすべきだよ」

プティング「君達は物分かりがよさそうだね(喜)○-○
これは私からの親睦眼鏡だよ
女子の君にはアンダーブローな眼鏡が似合いそうだ
小さい君にはラウンドタイプの眼鏡できゅんカワ子供感をアップだ」
スチャチャ…

ジュリー「あ…ありがとう…」

イリリシカ「わ……本当にいい眼鏡だ……もらっていいの?」

わいわい…


イキル「馴れ合うなよ2人ともー!!!!!」

スコンビュー「メェメェ! せぇえわぜね!!!!!
えてせててもえへねせせめせぇへぇ!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(ホテルニューアワジ♪)

イキル「お前は何言ってるか分かんねーしソッチのお前はさっきからローカルのCMソングをリピートしてんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ででーん!!!!!!!!!!!!!!!!


リーベス「おっ…ほぉん…アー
こちらの話はまだ終わっていない
実はあと2人…君達に送る兵力がある
この2人は私の推薦……そして私の忠臣だ
軍部付特殊上級隊長のリハン…そして特殊上級副隊長のゲンキだ…前へ」


ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1233/IMG_20190601_215850~01.jpg


リハン「…」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【退魔兵 特派員 リハン(ギルの先祖)】


ゲンキ「押忍ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【退魔兵 特派員 ゲンキ(ヤンデルの先祖)】



ジュリー「でッ…でかア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブー!!!!!!!!

ぬるもっこり「ぬ…! ミャラダイン……そなたと大して変わらぬ体躯ではないか?」

ミャラダイン「…あー…
ワどとここまで張り合えるやつは…なかなかみらんわ…

イキル「…ひぇー…また…近寄りがたいな……
仮面かぶって顔隠してるし…」」

イリリシカ「……特派員……って…てなんだろう?」


リーベス「そのままの意味だ
彼らは普段は私の隊に所属している兵だが
特殊な任務の際は彼ら2人のみでそれを遂行する
私が最も頼りにしている側近の1組だ」

ぬるもっこり「ぬ…ぬぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!
正真正銘の1等級の…最上級の兵力…ぞ…!!!!!!!!
凄まじいオーラぞな…!!!!!!!!!」


リーベス「リハン ゲンキ
なにか挨拶はあるかね」

ピシッ…
リハン「特には
自分は彼らと馴れ合うつもりはありませんので
元帥のご命令のままに 任務の成功へ導くのみ」

ゲンキ「同意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしも馴れ合うつもり気はねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただまぁ組み手ぐらいなら付き合ってやるがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
9等級の実力なんざぁ期待していねぇが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミャラダイン「……ほぉぉん…」
ピクン…



イキル「こっちとも絶対仲良く出来ねーよ…」
ズーン…

45名無しさん@避難中:2019/06/02(日) 20:10:44 ID:wyhvDV8I0
ホテルニューアワジ
https://youtu.be/9xeFHUgCbrQ

46名無しさん@避難中:2019/06/04(火) 01:52:25 ID:q4xYJHQcO
リーベス「…話は以上!!!!!!
何か質問はあるかね」

ミャラダイン「ハイハイハイハイ!!!!!!!!」
ぴ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

リーベス「はいミャラダイン君!!!!!!! 元気だな!!!!!!!!
どうしたのかな!!!!!!?」

ミャラダイン「ワ…………元帥殿!!!!!!
元帥殿はなんで最初は『ゐ』とか『ゑ』とか言っていたのに今は普通の喋り方だかや!!!!!!!!!!!?」

リーベス「予測変換が面倒くさかったから 以上!
他にはあるか?」

ミャラダイン「ハイハイハイハイハイハイハイハイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リーベス「はいミャラダイン君!!!!!!!!

ミャラダイン「そいつら………いや 元帥殿が貸してくれるその兵達…
特にその特派員とかいう二人だが…
そいつらはワどやつの命令に従うだかや?
階級で言うとそっちが上だーが」

リーベス「そのあたりの部分は私が口を挟む事ではない
当事者同士で話を決めてくれ」

ミャラダイン「そげかい……じゃああとで話してみーわ」


リハン「…」

ゲンキ「……」


リーベス「それでは今度こそ話は終了……
出立は明日の明朝となる それまで準備を進めるように………解散!!!!!!!!!!」


ざわざわざわざわ…




ぬるもっこり「…おいミャラダイン! 失礼な物言いを…!
彼らは元帥殿の直属の部下だぞな…!」

ミャラダイン「だが明日からこのぬるもっこり隊だらぁが!!!!!!!!
ワぁが隊長だずね!!? ワぁがしっかりせんと他の奴らに示しもつかんがや!!!!
…ワぁも来い!! そこんところをハッキリさせとかんとえけのが!」

ぬるもっこり「…」



―――

ザ…
リハン「!」


ミャラダイン「おう ちょっとえかい」

ゲンキ「お前らか…なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「さっきの話だがや
ワぁやつは明日からぬるもっこり隊になるわけだが
ワどやつに従う気があるかや?」

ゲンキ「あぁ〜?!!!!!!!!!」

リハン「…そんなつもりはありませんよ
我々の主君はリーベス様のみ……そのリーベス様の命令で貴様らに付いていくだけで
貴様らに従うつもりはない」

ぬるもっこり「…!」

ミャラダイン「なんだとやぁ!!!!!? ワぁやつ…協力するつもりはないかや!!!!!!!!?」

リハン「協力というならば当然そのつもりです
ですが我々は基本的にその都度独断で動くつもりです
故に貴様らの考えた作戦には我々を頭数に入れないようにして下さい」

ミャラダイン「……バカにしさがって………9等級の作戦は付き合うに値しないっつーことかや」

ゲンキ「まぁ言うなれば…な!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日の日今日やっと1ケタ等級になったばかりの連中の経験値なんざタカが知れている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一線を戦ってきたわしらの経験値の方が優れていよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「一線の経験値…! ならそれを共有しよっつーつもりはねーかや!!!!? あぁ…!!!!!!?」

リハン「言ったはずだ
貴様らと馴れ合うつもりはない」

ゲンキ「ま……ずっとこんな田舎を担当していたやつらにわしらの次元の話した所で何も理解出来んだろうしな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「ぐ…!」

ビキ…!
ミャラダイン「…イラがつくのぉ…!!!!
こういうやつらは…一度叩き伏せてやったがいかや!!!!!!!!!?」

ゲンキ「…なんだぁ? お前 わしらを実力で上回れるとでも思っているのか?」

ミャラダイン「試してみるか?!!!!!!」
パキ…ポキ…


リハン「………ミャラダイン・ミャミャミャ〜ミャン☆」

ミャラダイン「あ!!!!?」

リハン「かつてカオス帝国で将軍を努めた家系の子孫…
血筋で言えばサラブレッドといってもいい貴様がこんな田舎でに配属されている時点で想像がつきませんか?」

ミャラダイン「…なにが言いたい…?!」

リハン「……井の中の蛙………
貴様に相応しい言葉です」

ブチチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「ワぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぉ!!!!!!!!

ぬるもっこり「ミャラダインッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

47名無しさん@避難中:2019/06/04(火) 11:16:49 ID:q4xYJHQcO
ミャラダイン「ワどの家の名を持ち出してバカにすることは許さんがや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁが仕掛けた喧嘩だずやーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リハン「…」
ス…

ゲンキ「ああ まかせろや」
ズズ…


ミャラダイン「どぉぉぉッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「軽ぃなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パシンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「ぬッッッ……片腕で…!」

ゲンキ「まぁあわてるなや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだ日も明るい!!!!!!!!! 今コトを起こしたら騒ぎになる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やるなら夜にやろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「ッ…この場でやれィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンキ「そう言うな!!!!!!!!!!!!!!!!
今やったらリーベス様やお前の部下達がギャラリーとして集まるだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これはお前達への温情だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!?
上司や部下に自分の失態を見られたくなかろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「その言葉……そっくりそのまま返してやーわ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンキ「ふんッ!!! 威勢がいいのは褒めてやろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がわしを倒せたらお前達に従ってやるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいよなぁリハン君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

リハン「……
貴方にまかせますよ ゲンキさん」

ミャラダイン「………ならば…夜だな…!
0時を過ぎたら…ここに来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンキ「あぁ!!!!!!!!
楽しみにしているぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンズン!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「……」
スタスタ…




ぬるもっこり「…ミャラダイン……勝手な事を…!
相手は………ぬん?! どうした…」

ミャラダイン「…く…!!!! ……受け止められた拳が……痺れーわ…!」
ビキ…ビキキ…

ぬるもっこり「…お前が……そこまで…」

ミャラダイン「あの男…!
あの右腕…!! 異様に発達していさがー…!
包帯が巻き付けてあった左腕が使えんのか…! その分右腕に全ての力が集まっとーかや…!!?
…今までこの体で…ワどを超える身体能力を持った者はおらんと思っとったが……」

ぬるもっこり「…井の中の蛙…
彼らの見立ては間違っていなかったかもしれぬな…」

ミャラダイン「…………だが…………このままでいかんけんなぁ…!!!
ミャ☆の名誉の為にも…! そして……」
チラ…

ぬるもっこり「…なんぞな?」

ミャラダイン「……例の大橋門…………あそこだろう…?!
ワぁの………………!」

ぬるもっこり「! ……よく分かったな…」

ミャラダイン「何年の付き合いだ思っとーか
ワぁの表情を見れば分かる
……だからこそこの作戦はワどやつの力で成功させるべきだーが
このままじゃあの2人に横取りされーがや
そんなことはさせんずや…」

ぬるもっこり「ミャラダイン…」

48名無しさん@避難中:2019/06/06(木) 00:14:42 ID:lLL00au6O
次の日………


キキルコッコー!!!!!!!!


ざわざわざわ…

イリリシカ「…とうとう出発の朝だね
私達も魔法使いの領へ…」

ジュリー「あぁ…準備は万端だね?
怪我の方は?」

イリリシカ「もう大丈夫………………って…アレ…」



バァーーーン…
ミャラダイン「……」
ボロボロロ〜〜〜〜〜ン…



ジュリー「えーーーーー!!!!!!!!? ミャラダインさんがボロボロに!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ミャラダイン「…あぁ? なんだや…」

ジュリー「いや………どうしたんスかそのザマは?!!!!!!!!!!
昨日までそんなことなかったじゃないですか!!!!!!!!!!!?」

ミャラダイン「きゃんもん………寝返りで怪我しただけだがや!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!

ジュリー「どんな激しい寝返りだったんです!!!!!!!!!!!!!!!!?」

イリリシカ「2階くらいの高さのベッドからでも落ちたんですか?」

ミャラダイン「く…!! なんでもねわ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゲンキ「くっくっく…おい若手ェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんまり詮索してやるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
先輩にも知られたくない失敗もあるんだよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ケタタタタタ!!!!!!!!


ミャラダイン「黙れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…だぁわッ!!!!!!!! …やいやいッ…!!!!!!!!!」
ビキビキ…


イリリシカ「…なんだろう…」

ジュリー「…さぁ……分からないが………
あの特派員の人と何かがあったのは確かだろうが………」



ミャラダイン(…くそッッ…覚えとくたぞ…!!!!!!!!!!)
ギギギギギリ…!!!!!!!!

49名無しさん@避難中:2019/06/07(金) 01:33:16 ID:F8RyimLYO
ざわ…ざわ

リーベス「集まったな」
ザン…


しん…


リーベス「これよりぬるもっこり隊は魔法使い領へと侵攻する!!!
目的地はワンダー大橋門!!!!
そこを魔法使い達から奪還し新たな拠点とすること!!!!!!!
この任務はこれからの気運を占う重要なものとなる!!!!!!!
心してかかれ!!!!!!!!!」


みんな『はっ!!!!!!!!!!!!!!!!』


リーベス「侵攻といっても今回は本格的な戦いのための手回しといえる作戦だ!
故に行軍は基本隠密となる!!!!!!
まず南のギャンオー山脈へ行き 人目につかない山道を通るルートで目的地を目指せ!!!!!!
本来のルートより険しく長い道のりになるが気合いで乗り切れ!!!!!!!
作戦の成否は伝書ペトリで我々に送ってくれたまえ!!!!
成功の報を受けた時は新拠点補強のための援軍を即座に送る!!!!!!
話は以上!!!!!!!!! 健闘を祈る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


オオオオォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― そして…


ヒュコォオオオオオオオオオオオオオオ…

ぬるもっこり「…さぁ出発だ!!!!!!!!!!
元帥殿の激励も受けた…! 期待に応えるぞな!!!!!!!!!!
ここからが…数年我々が足を踏み入れられなかった…正真正銘…魔法使い達の領だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我々にとっては小さな一歩でも…
退魔軍にとっては大きな一歩だ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンッッ!!!!!!!!


イキル「ックィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブルルルッッ…プシャーーーッ!!!!!!!!

イリリシカ「一瞬月に来たのかと思った」

ジュリー「…まぁ………だけど言いたい事は分かる
……ここ数年停滞していたこの戦争……
きっとこの一歩が大きく広がり…いつしか流れが変わってくるぞ…!
これは重い一歩だ…!!!!!!!」
ゴゴォ… ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


プティング「ふふん 楽しくなってきたね☆-☆
今のうちに全身の眼鏡を拭き上げておくよ…!!!」
キュ…!

スコンビュー「えっせぁ〜〜〜!
えてせ! ぜってぇ〜てげれてって けけーにてげめえけれでっ!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(養命酒)


ズンッ!!! ズンッ!!! ズンッ!!!





ザ…

ゲンキ「リハン君!!!!!! どう思う連中は!!!!!!!!!
若手も多い中で…ほぼ全員が初侵攻だ!!!!!!!!!!!!!!!!
今回の大役……こなせると思うか!!!!!!!!!!!?」

リハン「…さぁ…分かりません…
…………というか興味がありません
彼らが成功しようがしまいが…“我々は”元帥の命を遂行するのみですよ」

ゲンキ「ガッハッハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そらァもう期待してねーって言ってるようなもんだねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「…それよりゲンキさん…
昨夜の彼は…どうでしたか?」

ゲンキ「あぁ ミャ☆のやつか
大した事ねーなぁ!!!!!!!! 所詮典型的な脳筋だ!!!!!!!!
力こそパワー!!!!! って勘違いしてるクチだな
ありゃあそのうち死ぬだろうさ
…勿体ないねぇ……あの肉体をもっと生かす道はあるだろうによぉ?
似たタイプの師匠でもいりゃあ……………」

リハン「……ゲンキさん…」

ゲンキ「分かってる分かってる
深入りはしねーさ…………
俺達特派員の掟さ」

オオオオオオオォォォ…

50名無しさん@避難中:2019/06/08(土) 00:25:50 ID:Em97i3xUO
―――…道中…


キュッキュッキュッ…
プティング「お…オゥイィエェェ〜〜〜〜〜………フゥゥゥゥッ↑↑↑↑↑↑
マイゴォ〜〜〜ッズ…… ズィラァァァァ〜〜〜〜……」
ハァハァハァハァ…

イキル「うっせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おい全身眼鏡!!!!!!!! さっきから何やってんだゴラ!!!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(両腕に花をいっぱい抱えた
私は私達の部屋に入った
疲れた心で)

プティング「なにって? (?)-(?)
見ての通り眼鏡を拭いているのだが?」

イキル「だったら静かにしろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アンアンオンオンうるせーぞ!!!!!!!! その風体で色々紛らわしんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

プティング「ふん…それは仕方ないだろう?
私は眼鏡を10年近く着ているために体と眼鏡が一体化してしまったのだ
眼鏡を拭くということは私の体を愛撫してるのと同義なのだよ
見たまえ…今右乳首に着ていた眼鏡を拭いたから…
それに呼応して右乳首がピンと勃っているだろう?」
ビンッ…

モシメベ(だって、私にはもう分かっていたのだ
あんたは来ないだろうと
そして私は歌った)

イキル「ファニーな共感覚携えてんじゃねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゃあなにか!!!!!!! この股間の鼻眼鏡拭いてやったら手○○したことになるのかオラッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュッキュッキュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「アッ…アッッーーーーモイゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビンクッビクンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


プティング「……/// …やっ…やさしくしてェ…ン…////」
ハァハァ…

イキル「キメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッリーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「ぎぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビック〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「ハァハァ…」


モシメベ(愛と苦しみの歌を
私は一人ぼっちでいた
そして声を殺して啜り泣いた
木枯らしがうめき叫ぶのを聞きながら)

イキル「んでオメーーーーーーー!!!!!!!!!!
黒目!!!!! さっきからあーしの思考の合間にチョクチョク入り込んでんじゃねー!!!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(あ…ゴメンね
また関係ない思考飛んじゃってた?)

イキル「メッチャ歌唄ってたじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
なんの歌だよそれで」

モシメベ(『暗い日曜日』…)

ズコーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「聞いた人間が自殺する歌じゃねーか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
呪いの歌を鼻唄レベルで垂れ流してんじゃねーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズ〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スコンビュー「エケレせん!!!!! メセメベつぇんえケケェねつけぇーけてがめでねれてねーけれえれせてえってけれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「オメーは何言ってるか分かんねーしよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだよコイツらまぢーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


モシメベ(スコンビューちゃん…
ほんとスコ………)
トゥンク…



イリリシカ「やっぱり気が合うんだね その人達とイキル」

イキル「そう見えるゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞぞーん!!!!!!!!

51名無しさん@避難中:2019/06/08(土) 02:46:00 ID:Em97i3xUO
イリリシカ「私もイキルみたいに仲良くしたいよ」

ジュリー「あぁ 折角こうして一緒な隊になったんだしね」

プティング「ふんっ!!!!! ▲-▲
同じ隊になったのではない…なってやった…のだ!!!!!!!!!
だから肩を並べたと思うな!!!!!!?
私達と君達ではレヴェルが違うんだよ!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!(゚o+)-(゚o+)」
ぴし〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!
キラキラキラキラ…

イキル「くっ…!!!
キラキラ目のムカつく眼鏡しやがるッ!!!!!!!!」

ジュリー「エリート………確かにそうですね
俺達とあまり変わらないのにいきなり1等級の…元帥と同じ隊に配属されるなんて」

ミャラダイン「ワぁ…ワどと同い年だったな
だどもがワどはワぁなんぞ知らんかったずや
どこの訓練校の出かや? ワどと同じ西部ではねだが? 東部の方かや?」

プティング「…ふんっっ!!!!!!!
西でも東でもはたまた北や南でもない!!!!!!!!
私とスコンビュー…モシメベは中央…!!!!
つまり聖都にある軍部付属のアカデミー出身さ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「! 軍部付属の…!!!!
朕達が出た各地方の訓練校はいわば分校…
聖都にある訓練校(アカデミー)は選ばれた者しか入れない退魔兵養成学校の本流ぞな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

しめてくれ…「こりゃあ…つまり将来軍の幹部確定のエリート様か!!!!!!!!?」

プティング「わはははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達の凄さが分かったかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
☆-☆ ○-○ ■-■ ◇-◇ 〔 〕-〔 〕」
じゃーーーーんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スチャスチャスチャスチャスチャスチャスチャスチャ


モシメベ(出た!!!!!!!! プティングさんのスーパーイキり高速眼鏡変え!!!!!!!!!)

イキル「エリートのくせになんでこんな変な奴ばっかなんだよ…」


プティング「だから君達のような下等と分かりあえることなんてあるはずもない…バカバカしいにも程があるよ…
私もスコンビューもモシメベも…リハン様達と同じように君達と馴れ合うつもりは…」



スコンビュー「けれえつぇのえねけでてれてデェケンでせぇ
ねめでもえけれんでえけってれてべてけれ!!!!!!!!」

イリリシカ「わぁ大根!? 大きい…ですね」

シャクシャクシャクシャク
ジュリー「生でもイケますねこれ!!!!」

モシメベ(スコンビューちゃんの実家は農家をしてるんだよ…
たまに仕送りしてくれるんだ)

ジュリー「わぁ〜〜〜〜!!!!!! ニンジンも美味い!!!!!!!!
いくらでもいけるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
…こんなご時世にこんな新鮮な野菜なかなか食べられないよ…!
すごく嬉しい…です!!!」

スコンビュー「えへへへへ〜
えてせがへてねてめねでけれけてはけれけれぇでけれ(私が人のために出来ることはこれくらいだから)…!
え…えて ねんれぇはええでけでヘツェーねてめげつぇでへねせてええけれね(あ…あと 年齢は上ダケドフツーにタメ口で話していいからね)!」

モシメベ(あたいも)

イリリシカ「じゃ……それなら遠慮しないよ!
ありがとうスコンビュー モシメベもよろしくね」

モシメベ(うん!)

スコンビュー「えれせけぇ!!!!!」
ふゎ…


ジュリー(…くっ!!!!!!!! いまパンチラしかけたのに…!)
ハァハァ…!

わいわい…キャッキャッ



プティング「めっちゃ馴れ合ってるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!



ス…
プティング「あいつらダメですね
1等級の兵としての自覚がありませんよ
エリートとしての質を保つために我々は我々のみの意識の高い関係を続けましょう
リハン様 ゲンキ様」


リハン「…」
むし〜〜〜〜ん…

ゲンキ「…」
ハナホジホジ…


プティング(…え…?! 私どっちからものけ者…!!? *-*)

ずぞぞ〜〜〜ん…!

52名無しさん@避難中:2019/06/08(土) 22:59:58 ID:Em97i3xUO
【なんとか的Q&A】

Q.
大魔女メクリスタと大魔女フーリャンはどっちがつおいですか?

A.(フーリャン)
わたし。
土魔法なんか使ってる時点で雑魚。



※Q 募集中※

53名無しさん@避難中:2019/06/10(月) 02:11:03 ID:GaiWzoX2O
プティング「えぇえい!!!!!!!!!!!!!!!!
こうなったら私の凄さをもっと知らしめねばならないな…!!!!!
私はただ中央のアカデミー出身なだけでなく…成績もトップクラス…!!!!
卒業時は上から数えて5番目の成績を修めたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「5番目って…………すげーのかよソレ」

プティング「当たり前だ!!!!!!!!!!!
アカデミーの1ケタレベルの上位陣となればエリート中のエリート…!!!!!!!!
選ばれたスーパーエリートだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうだ!!!!? 5本の指に入る私のオーラは!!!!!!!!!!!
君達のような凡夫とは違うのだよ!!!!!!!!!!」
ペッカァァーーーーーーーー!!!!!!!!


イリリシカ「えー
でもジュリーは訓練校を首席卒業だったよ」

イキル「イリは何番だったっけ?」

イリリシカ「卒業の時は……4番だったかな」


プティング「………………
…ただの分校でしかない地方のアカデミーと中央のアカデミーの順位の価値は違う…!

…そ…それと…まだ!!!!!!!! 私はその年代の卒業生の中で最もあらゆる退魔の技を最高レベルまで極めた記録保持者だ!!!!!!!!!
教えてやろうか?!
『魔知感』『破魔言』『呪魔返し』『退魔壁』『退魔針』『詠唱阻止』『魔圧』『乱魔消』『魔尻拭』『退魔走り』『魔封鉢』『タイマッサージ』『タイ米目利き』……これら全てを1級で取得している!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「おい後半東南アジア混ざってんぞ」

ジュリー「……」

イキル「聞いたことないもんもあるなー
『魔尻拭』ってなんだ?」

ジュリー「魔法でウンコが止まらなくなった時に綺麗にケツが拭けるようになる退魔の技だよ」

イキル「なんだその限定的な退魔は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
退魔の技である必要あるのかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか意味もなく資格とる奴みたいに手当たり次第簡単そうな退魔を習ってんじゃないのオメー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「そ…そそっ!!!!!!!! そんなことはないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
ど…どれも一級品の退魔だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どやっ!!!!!!!!

ジュリー(『退魔走り』…『魔知感』……これらは近代に新しい研究が進んで代替えの技術や道具が既にあるから……わざわざ退魔で修めておく必要はない技だ…
……『魔封鉢』や『呪魔返し』は下準備が面倒だから実用的とは言えないな…
…といっても それらが決して無駄ってわけではないから 彼の努力を否定するつもりはないが…)


ミャラダイン「攻撃系が少ねのぉ」

プティング「て…点打や退魔砲なら基礎は抑えている エ-エ
あとは実戦で磨いていけばすぐにモノに出来るはずだ…@-@」

ミャラダイン「ほんにかいな」

イリリシカ「『魔流し』と『魔掴み』は修めてないんだ」

プティング「魔流し? 魔掴み?
そんなの退魔全体の基礎中の基礎でしかないだろう?
そんなものを一級まで修める意味なんてない
…私は無駄な事はしないのが性分なんでね…フフ…(☆)-(☆)」

イリリシカ「…ふーん…」

イキル「………ぷぷぷっ…偉そうな事言ってたけど今の発言で形なしだァな…」


にまにまにま…


プティング「な…なんだ君達その小バカにしたような顔はーーーーー?!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

54名無しさん@避難中:2019/06/10(月) 15:49:44 ID:GaiWzoX2O
【大魔女フーリャンの属性魔法解説】

大魔女フーリャンよ。
出番がなくて暇なので私がこの世界の魔法を説明してやるわ。
私は大魔女と呼ばれるだけあって魔法の勉強は欠かしていないので、私以上に魔法に詳しいヤツなんていないからねぇ!!!!!!!!!
今回の魔法はこれよ!!!!!!!!!!!!!!!!


《土魔法》

〔評価〕
普及度:A
便利度:C
威力:A
燃費:B
応用力:D

〔基本呪文〕
マグ → 地面から石礫を飛ばす
マグナ → 地面を隆起させる

〔土魔法のここがスゴイ!〕
・土や岩があるところならどこでも簡単に使える
・メコ級からでもある程度威力のある攻撃が出来る
・防御にも使える
・岩塊で相手を押し潰せば死体が見えないから精神衛生上にも良い

〔土魔法のここがショボい!〕
・やれることが限られる
・発動速度が遅い
・空中戦では使えない


〔大魔女フーリャン評〕
オーソドックスな属性魔法の中でも一際劣る雑魚魔法。

地面がある地上戦なら無双出来そうなイメージだけどそうでもない。
何故なら土魔法は基本的に操作型の魔法なため地面に魔力を通して発動するまでに僅かにラグがある。
レベルの高い敵との戦いではそのラグは致命的。
あらかじめ戦闘を行うフィールドに魔力を通しておけば発動までのラグを短縮出来るけど雑魚魔法使いには神経使いそうなやり方ね。
それが出来れば山の中では確かに強いんだけどね……。
でも出来ることが岩を吹っ飛ばすか地面を針みたいに隆起させるか…そのくらい。
地震や地割れを起こすのも範疇だけどせいぜい雑魚専だわね。
どれもありきたりで対応されやすいし。
あと空中戦では殆ど意味がないところが悲しい。
一応地面がなくても、魔力から岩塊を作り出すことも出来るけど…そんな手間なことするくらいなら爆発魔法でも撃っといたが良い。
まぁ雑魚属性といっても威力はあるから、敵をどうにかしてハメておいて、最後のトドメに使うくらいなら価値はあるかもしれない。


〔大魔女フーリャンの使う土魔法〕

マグドラ メガリュード メコレ:隆起した土を蛇のように操り敵を轢き潰す

マグガ ゴレムス メコレ:土の巨人を作りだし自動で動かす

55名無しさん@避難中:2019/06/11(火) 12:24:16 ID:pYNNA6LQO
―――…

ヒュコォオオオオオオオオオオ…………

ザン…
イリリシカ「ふぅ…………まだ山は見えないね」

イキル「つ…疲れた……魔法使い領広すぎだろ…
歩いてるだけで生命力を吸い取られる感じがする…
見ろ……この場所にはぺんぺん草一つ生えてねー…
やっぱり魔法使い達の土地は恐ろしい場所だ……くっ…」
よろ…

イリリシカ「イキル!」

ジュリー「せ…生命力を奪う土地…!!?
魔法使い達の支配地域にはそんな効果があるのか…!?」

ぬるもっこり「いやそんなものはないぞな」

しめてくれ…「ただ単にそいつの体力がないだけじゃねぇか?」

イキル「……うぐっ!」
ドキンッ…


モシメベ(でもこの土地は本当に生命力が奪われてるんじゃないかってくらい荒れ果ててる…
なにをどうしたらこんな死んだ大地みたいになるんだろう…)

モシメベ(ファミチキ食べたい)

プティング「ふんっ! ⊆⊇-⊆⊇
モシメベ! 君も中央出のエリートなら少しくらい調べておきたまえ!
ここは『フィリーブ領の敗走』と呼ばれる戦いの跡地だ!」

ジュリー「『フィリーブ領の敗走』……あぁ!
このあたりの退魔軍の領域の大部分が魔法使い達によって奪われた時の戦いの名称か!」

プティング「ほう…知っているか
20年ほど前に起きた戦いだ
その戦いで退魔軍はワンダー大橋門を奪われ今の『赤口門』まで後退することになったのさ…
その時の戦いはあまりにも凄まじく…大地は焦土と化したと聞く…」

イリリシカ「その跡がこれってことか…」

モシメベ(Lチキ食べたい)


ぬるもっこり「………
………20年間…奪われたものを今回取り戻すわけだぞな…
この大地は蘇らないかもしれぬが……ワンダー大橋門は再び我々の手に…取り戻す!!!!!!!!!!」
グッ!!!!!!!!

みんな『……!!!!!!!!』
コクン…


モシメベ(ななチキ食べたい)

イキル「オメーファミマでもローソンでもセブンイレブンでもどれでもいいのかよ」


―――…

スコンビュー「ほぇー!!!! せっつぇねぜめてねめつぇべてけがえれんでせけーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
へねせへけけべけけへでえつぇねぜめててねてめせねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「あげだのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁの地元も相当な田舎みたいだのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワどのまわりは都会育ちが多いけん肩身が狭いと思っとったがやっと話が分かるヤツが来たのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「えてせめでせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
えめめでえねけめねえねけめねってベケにせれててけねせけってでせけでメレデェンせんねえけげでぜせんげつぇけめせて!!!!!!!!!!!!!!!!
えてせめげんべれべてぇつぇえねねれれんでって…!!!!!!!」

ミャラダイン「おぉー!!!! えけェーわえけェーわ!!!!!!!!
まぁ同じ田舎のよしみだけん!!!!!!!! なんでも聞くだずぅー!!!!!!!!
スコンビューだったか…ワぁとは仲良く出来そうだのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「へェ!!!!!!!! えれせけえねげぇせめせ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「なんでも聞くだずやぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!

《↑後世で子孫と殺し合いするやつ》


イキル「田舎もん同士でめっちゃ仲良くなってんじゃねーか」

イリリシカ「スコンビューの言葉……私達分からないからなぁ…」
少しはなんとなく分かるけど

モシメベ(スコンビューちゃんが………男と…………)
ビキッ… ビキッ…

56名無しさん@避難中:2019/06/13(木) 00:04:37 ID:Sen//sCkO
――― そして…


ぬるもっこり「着いた…! ここがギャンオー山脈!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズォオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!


プティング「ぬぅ……大きい…山々だ…∧-∧」

イキル「マジか〜〜〜〜!!!!!
こんな道行くの!!!!!!!!!? ギブギブ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「苦難を超えた先にこそ栄光がある
文句言うな」

イキル「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜い<3<3
ぬるもっこり様〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
きゅんっ!!!!!!!!



ザザンッ!!!!!!!!
??「お前らナニモンじゃ!!!!!!!!」

ドンッ!!!!!!!!
ズラッ!!!!!!!!!!!!!!!!


スコンビュー「ねんでせけ!!!!?
べけへえっぺぇめってへててつぇねてれけけめぇーてせめってべ!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「こ…こ…この品のない武装集団…! 盗賊か!!!!!!!?」

モシメベ(と…盗賊なんて…いるの…!? 魔法使いにも…)

しめてくれ…「そりゃあナラズ者はどこにでもいらァ……
しかしまいったな まさかこの山が盗賊のねじろとは」

ミャラダイン「…ふん…数だけだがァ!!
大したやつらだねが」


盗賊ボス「…お前らなんだ…? 無魔か?!
なんで無魔がこんな場所に…!!!!!!
…なんでもいい!!!!!! 身ぐるみ剥いでやるぜ!!!!!
そして無魔なら…容赦なく殺す!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「やる気まんまんだ!!!!!!!!!!」
ザッ!!!!!!!!

ぬるもっこり「こんなところで騒ぎを起こしたくないぞな…
速攻で蹴散らすか」

ミャラダイン「待て
丁度いいザコだ
あいつらのテストに使おう」
ビシ…


スコンビュー「…およ?」


ミャラダイン「ワやつ!!!!!!! 中央のエリートとやらの力を見せてみいだ!!!!!!!!
エリートならこんな連中なんとだいないだら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


モシメベ(あ…あたい達だけってこと?!!!!!)

スコンビュー「せ…せんねぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「…いや…やろう!!!!!!!!!!!!!!!!≪≫-≪≫
彼らに中央の格の違いを見せ我々を敬わせるチャンスだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ミャラダイン「おう ワやつもだず」



ゲンキ「おうリハン君……どうする?」

リハン「…」




盗賊ボス「おいおい…そんな若造どもだけをけしかけるってのか!!!!!!!!!?
無魔ってのは噂通り…魔力が頭に通ってねぇから脳が腐ってやがる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かかれぃ!!!!!!!!!!!!!!!!」



盗賊達『イーーッ!!!!!!!! イーーッ!!!!!!!!』
シュバーーー!!!!!!!!



イリリシカ「…来たよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



盗賊ザコ「バクサーレ メコル!!!!!!!!!!!!!!!!」
バオーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「魔法も普通に使えるのか!!!!!!!!!!!!!!!!
油断出来ないぞーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


オオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「…ふん……勝負メガネを掛けるには…いい日だ…」
ス…

チャアァァァァァァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プティング「かかってきな…20-00」
ギンッ…!!!!!!!!


イキル「2000(ミレニアム)眼鏡が勝負メガネ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ダセェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

57名無しさん@避難中:2019/06/13(木) 01:08:57 ID:Sen//sCkO
プティング「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
覚悟しろ魔溜まりぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドォ!!!!!!!!

≪ひとり敵の中へ突っ込むプティング!≫



イリリシカ「……スコンビュー!!!! モシメベ!!!!!
大丈夫!?」


スコンビュー「でぇぜぇべでせ
ててけぇのけけれぇはつぁんとあれませけれ」
スチャ…

モシメベ(…あたいも…試したいことがあったから…)
ジャキッ…


ジュリー「ぬ!!!!!? あれは!!!!!?」


ジャカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「ほあたぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「…ヌンチャク…か!!!!!!!!!
近接戦闘に特化した超攻撃的武器!!!!!!!!!
見た目によらず武闘派なのか…?!」

イキル「ゲゲーーーーー!!!!!!!!
あっちも見ろよモシメベの方!!!!!!!」



モシメベ(長いもまんじゅうは出来んかいなぁ?
あっ、そっだ)
シュカカンッ!!!!!!!!

モシメベ(これを長いもまんじゅうにしてもらえんかいなぁ?)
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!!!!
ガキィン!!!!!!!!

モシメベ(長いもまんじゅうです。はい!
なんじゃいこりゃあ?!)
シャキーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「なんか謎の思考を飛ばしながらモシメベの足が変形したぞ!!!!!!!!?」

ミャラダイン「今のは……『長いもまんじゅう』のCMの流れだがや!!!!!!!!!!!!!!!!
あの名番組『嗚呼ばら色の珍生』の放送時に必ず流れとった山陰(島根&鳥取)のローカルCMだずね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
懐かしやぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「いやどこに反応してるんですか!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「…モシメベの足にあんな仕掛けが…?」


モシメベ(実はあたい…喉だけじゃなくて脚も再起不能の怪我を負っていたの…
でも喉と同じように最新のカラクリを足に取り付けて…こうして歩けるようになって…
その上…足を戦闘用に改良してるんだ!!!!!
この足と…足技中心に鍛えたあたいの戦闘力が合わされば…こんな盗賊イチコロだよ!!!!!!!!
行ってくる!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「…ぬー…みんなすごそうだぞ!!!!!!!」

ミャラダイン「あぁ…案外やーかもっせんなあの3人…
…ちっ…あやつらの実力は見れんかいなこりゃあ…」




ズォオオオオオオオオオオ…

リハン「…」

ゲンキ「…ふふん…」

58名無しさん@避難中:2019/06/13(木) 01:46:12 ID:Sen//sCkO
―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

盗賊1「イーッ!!!!!!!!
女ァ!!!!! たった一人で立ち向かえると思っているのかぁ!!!!!!!?」

盗賊2「キキキキッ…イジめてやるぜぇぇ…お嬢ちゃん…?!!」

盗賊3「はぁはぁ…興奮してきたぜ…」


スコンビュー「…えてせげえんねねけでけれってえめけめてめせて…
せけせ…えてせうぇえねててつぇねえーねえっけねえれれれへでけうぇーげねえれえんねねけでぇえれめせんえ…
えてせねめぜせぇえねけうぇめめれてめ…けーでぇええよぇえめめぇーてめゲンへめへせせげてえてせ…
えめめえせぇをえけってけれれえやや…
てげえーええけってけれれえめーててつぇねえめぇをせぇってれけげぇ…
ぜってぇーめけれけげせねぇでせ!!!!!!!!」
えぜけけげ!!!!!!!!!!! えねててつぇめけけげェけめてけでせぇえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!

盗賊達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


盗賊達(なに言ってるか全然分からん…)
ズーン…

スコンビュー「あっちゃあァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《スコンビューはヌンチャクを激しく振り回し始めた!!!!!!!!!!!!!!!!》


スコンビュー「ほあほぉぉぉあああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュンビュンビュンビュンビュンビュン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊1「ぐ…!!!!!!!! 近づけねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「ッちゃあぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あッちゃあァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほあッほあッッ!!!!!!!! ホアァァァーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「ほあッッたァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じゃーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

《勢いよく振り回したヌンチャクを最後に格好よく止めるスコンビュー!!!
その顔は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


プスプスプスプスプス…
スコンビュー「……うきゅうぅー…」
ピクピク…ブシュ…


盗賊2「顔メッチャ腫れてるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!

盗賊3「こいつ自分で振り回してたヌンチャクを全部自分の顔にぶち当ててたぜ?!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


〜〜〜

グニャ…グニャ……ぼろ〜〜〜〜ん…
モシメベ(足絡まったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
チ〜〜〜〜〜〜〜〜ン…


〜〜〜


盗賊4「死ねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボカッ!!!!!!!! ドカカッ!!!!!!!!

盗賊5「さっきの威勢はどうしたオラーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシバシバキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「あべぶぇええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
たずげてぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシュ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――…

ミャラダイン「全然ダメだこいつらーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

59名無しさん@避難中:2019/06/15(土) 02:48:40 ID:WLitJ0s2O
ミャラダイン「…なんだや…? どげしたことかい…
こりゃ中央のギャグかや?」

ぬるもっこり「ギャグにしてはあまり面白くないが…」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


スコンビュー「べ…べぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
て…てせけてーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


モシメベ(青雲それは君がみた光 僕の見た希望
青雲 それはふれあいの心 幸せの…青い雲…)


プティング「ご…ごろざれる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



盗賊ボス「口ほどにもねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっちまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

盗賊達『イーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』




ジュリー「ま…まずい!!!!!!!! 助けよッ…」


ブォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


イリリシカ「!!!!!!!!? と…突風!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ズシャッ…
ゲンキ「いや……
拳圧だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊達『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!』

《ゲンキの巨大な右腕が起こした圧力に盗賊達は吹っ飛ばされた!!!!!》



ぬるもっこり「ッ!!」

ミャラダイン「動きさがったッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ッ…よォく見てろッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



リハン「……仕様がありませんね……」
チャキ…

ゾクッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊ボス「なッ…なんだお前らッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
う…動く――――――」


シュンッッッ…
リハン「……………」
…チキンッ…

《盗賊ボスが言い終わるより早くリハンはいつの間にか盗賊ボスの背後に移動し剣を鞘におさめていた……》

リハン「『疾風牙』」



ズッッ…パァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊ボス「な――――――――――――――――――」

《盗賊ボスの頭が胴体から切り離された!!!!!!!!!!!!!!!!》



みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

ジュリー「なッッッ……ああぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ミャラダイン「……見えたか?」

ぬるもっこり「……………全く…!!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
リハン「………」

ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

60名無しさん@避難中:2019/06/17(月) 00:38:29 ID:w82WGEDAO
夜…


ぬるもっこり「本格的な山登りの前に今日はここで夜営をするぞな
ちょうど山賊達のキャンプ場所があった……ここを借りよう」

しめてくれ…「食事を用意する班と寝床を整える班は作業開始!
哨戒班も持ち場へ! 3時間おきに交代!
それ以外は休息!!」


―――

わいわいわい…


イキル「さーて…説明してもらおうかねぇ」


チョコーン…
プティング「…く…」

スコンビュー「…」

モシメベ(おしっこ行きたい)


イキル「おめーら…」

イキル「超絶ヨエーじゃね〜〜〜か〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこがエリートだ!!!!!!? あ!!!!!!!!!?
あんなザコにやられちまってよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「し…失礼な!!!!!!!!!!!!
我々は聖都のアカデミー出身で…! 第1等級の隊に所属していたん…だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それがエリートでなく…なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!


モシメベ(お…おしっこ…)


ジュリー「……」

ミャラダイン「あんなザマみたら訝しむのも当たり前だらぁがや
数の差は確かにあれど…中央のエリートだったらあれくらい退けて当然だがや
ワぁ…多くの退魔を修めてるとか言っとっただねか?
それを使えばあの状況なんざいくらでも打開出来とっただねかや?
なら何故使わんか…? …えや…使えらんのだねか?」

プティング「わ…私は…アカデミーを5位の成績で卒業して……」

ミャラダイン「それは実技かや?
もしやそれは座学の成績のことだねわな?」

プティング「……!」


スコンビュー「…ペテングくん…
…メェ…へんてねけてを…」

モシメベ(おっ…おしッ……おし…こ…!)

プティング「…黙れスコンビュー!!!!!!!!
わ…私達は……私達は……!」


ミャラダイン「まぁ待て………
なら体を張って証明してみろ……
……組み手だ!!!!!
誰かこいつらと戦ってみるだ!!!!!!
…ジュルジュリ!! ワぁはスコンビューと!!! イリリシカはモシメベと!!!!
イキル………ワぁはプティングとやってみろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「!?」

イキル「はぁ!!!? なんであーしが!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

ジュリー「急ですね…」


ザ…
ぬるもっこり「ちょうどいい
やってみるがいいぞなもし」

ジュリー「隊長!!?」


ぬるもっこり「珍も部隊を率いる隊長として君達の本当の力を測っておきたい
そして君達はエリートとしての実力を示すこともできる…悪い話ではないはずだ」


プティング「…
分かった…………やろう…」

スコンビュー「…!!」

イキル「………ぬるぽ様が言うなら…やるけど…」

イリリシカ「いつの間にそんな愛称ガッ!?」
ズーン…!!!!!!!!!!!!!!!!


ミャラダイン「…よし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さっそくはじめーず!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


モシメベ(おじっごおじっごおじっごォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ブクブクブクブクブクブク

ジュリー「すいません先にモシメベさんをトイレに行かせてあげてください…」

61名無しさん@避難中:2019/06/18(火) 00:53:26 ID:EIrvf9jUO
――― そして…


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「…ふー…」

ボロ……
スコンビュー「…! つ…つぇええ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガグ…


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「 怪我はない?」

シュウゥゥ〜〜〜〜〜…
モシメベ(大丈夫………………な…なにも出来なかった…)


ミャラダイン「終わったな…
あとは…………」





イキル「ちぇいなーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばびーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「ぬぅぅぅ眼鏡ブーメラン!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「イキルガード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ!!!!!!!!

ドガガガガガ!!!!!!!!
イキル「おぎゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「スキありッ!!!!!!!! メリケンメガネ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォン!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「ウェッティボム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジュポォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「濡れたパンツ!!!!!!!!!!!!!!!!? 汚ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メガネガード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グシュアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「うおぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ファイナルイキリックスボンバーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「メガネラッシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




しめてくれ…「世紀の凡戦すぎる………」

ぬるもっこり「……まぁ大体分かったな…」

ミャラダイン「ああ…
そこまで!!!!!!!!!!!!!!!! そこまでだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



イキル「ハァハァハァ…激闘だったぜ…
おしっこが汗として出てきたくらいだ…!」
プシューー…

プティング「…………く………」


―――

オオオオオオオオオオォ…

プティング「…………………。_。」

スコンビュー「…ペテングく…えけれめよぇ…」

モシメベ(………うん………もう見栄なんて張れないよ)

プティング「…………ああ……………
………………そうだ お察しの通り…
私達は……落ちこぼれだ」

ジュリー「……………しかし………君達が聖都の学校を出て…1等級に所属していたのは本当だろう?
それが落ちこぼれなんて…」


プティング「………それは全て………忖度によるものだ」

イキル「忖度?!」

62名無しさん@避難中:2019/06/18(火) 01:37:14 ID:EIrvf9jUO
プティング「君達は今の社会の暗黙の了解を知っているか?
『どの家からも必ず子供を一人戦争に送らなければならない』」

イキル「!!!!!! ……!」

プティング「毎日のように減りつづける兵を増やすため…全ての家庭に課される“裏のルール”…
もちろん法律で決められた事じゃない…行かせたくなければ行かせなくたっていい
だけど…それをすれば全ての人々から後ろ指をさされ…蔑まれる…
下流家庭であろうとも…上流家庭であろうとも…関係ない
…そういうものがこの社会にはある」

イキル「…あー……よく知ってるよ」

イリリシカ「………イキル………」

プティング「だけど親の中には子供を危険に晒したくないって人も居る
……私達もそのクチだ
私達の親は軍に金で根回しした
そして軍はそんな親達に忖度して私達を優遇してくれたんだ
なんの才能もないのに実力派のエリートご用達の聖都のアカデミーに入校させてくれたのもそう…
第1等級に配属させてくれたのもそう…」

ジュリー「1等級に配属されるのも…忖度なのかい?」

プティング「1番安全だからさ
猛者の兵達が私達を守ってくれるからね
なにより私達の居た隊にはあの元帥様がいらっしゃる…」

ぬるもっこり「…確かにこの上なく安全そうぞな…」

ミャラダイン「まーず…ワぁやつの親はナニモンだや」

プティング「私の親は官僚だ
スコンビューはあぁ見えて地方と聖都を繋ぐ交易ルートを取り仕切る豪商の娘だ」

スコンビュー「せんでれべせへェえなけでせけでね…(住んでる場所は田舎ですけどね…)」

プティング「モシメベは両親が元2等級と3等級の隊長級だった」

モシメベ(今は二人ともポプラを経営しています)

プティング「……そんな親達の威光に守られてきたんだ…
私達は何もせずに……何も成さずに…………」

ジュリー「………え………それなのにこんな危険な任務に借り出されたのかい?!」

プティング「はは……………
最初は私達の実力を認めて…選んで下さったのかと…喜んだ…
だけどラスパピルト様の推薦と聞いて…理解した…
私達は体よく追い出されたんだ………あの隊には不要だってね………」

モシメベ(リーベス元帥は分け隔てなくあたい達にも良くしてくれたけど…
………ラスパピルト様は忖度の制度に懐疑的であたい達に冷たかったからね………)

プティング「……………分かったろう
私達は正真正銘の落ちこぼれ……いや今この戦場においてはそれ以下の…存在さ
笑いたきゃ笑え…」

イキル「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひょっひょひょひょ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「めっちゃ笑ってる〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


イキル「なんかと思ったら親自慢かよ!!!!!!
あーしも実はイイトコのオジョ〜サマだけどよぉ〜〜〜!!!!!!
ウチの親は忖度ムーブなんて一切しなかったぞド畜生ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「キレるのソコ!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

イキル「だけど親がポンコツのおかげであーし自身はお前らよりも優れてるって断言出来るぜ!!!!!!!!!
親への反骨心が戦い方を習う原動力にもなったし
親が空気読まずに地方の訓練校送ってくれたおかげで…
イイ友達出来たしな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシガシッ!!!!!!!!

《ジュリーとイリリシカの肩を持つイキル》

イリリシカ「イキル…」

ジュリー「イキルさん…!」
じ〜〜〜〜〜〜ん…

イキル「…ま!!!! 実力はあーしもクソ落ちこぼれだけどな!!!!!!!
だけどこの二人や…ぬるぽ様みたいな素敵な隊長と居たらあーしはこれからもっともっと強くなれると感じてる!!!!!!!!
だからお前らも喜びな!!!!!!! ここに居れば…
お前らも強くなれる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…一緒になッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


3人『……………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

63名無しさん@避難中:2019/06/18(火) 22:56:05 ID:EIrvf9jUO
ぬるもっこり「………ぬふぅ…落ちこぼれをつかまされるとはなぁ…
まぁ…もし本物のエリートだったとしても 扱いに困っていたところだが…」

プティング「…ぬるもっこり隊長殿
これまでの不遜な態度は詫びなければなりません◎^◎
我々は確かに落ちこぼれかもしれません…しかしこれからきっと強くなる
いや…強くしてもらいたいッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このぬるもっこり隊で……どうか!!!! よろしくお願いします…!!!!!!」
ペコォ…!!!!!!!!

ぬるもっこり「…………まさかそんな申し出をされるとも思わなかったぞなもし…
………エリートでなかったとしても朕らがどこぞの富豪の子息や令嬢であるのは変わらないぞな
それを死なせたら後々面倒だ
これからもついて来るなら確かに強くなってもらわねば困る
……………ジュルジュリ………こいつらは朕にまかせたぞよ
道中の合間を見て訓練をつけてやれ」

ジュリー「わ…分かりました!!!!!!!!!」

ミャラダイン「ワども手伝っちゃ〜わ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁはタメだしのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムキムキムキィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!

プティング「お…お手柔らかに…!!!!!」
ぞぞーん…



―――…

わいわい…


イキル「よっしゃア!!!!!!!!!!!!!!!!
んじゃあ今日からオミーらはこのグリーブルーwithイリ&あーしの下に付くことになった!!!!!!!!!!!!!!!!
つまりあーし達は師範だ!!!!!!!! ビッグボスだ!!!!!!!!
これからはあーし達の言うことには全て『イエスタピオカーッ』って答えるのが決まりだぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいかーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「ぇえすたぺえかぁーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(イエス 高須ぅクリニィック↑↑↑!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

プティング「…なんで君が仕切るんだ?(?)-(?)
なんか納得出来ないんだが…」

イキル「あーしの方がつぇぇって証明されただルルォお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

プティング「いや完全に拮抗していただろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分で言うのもなんだが私の戦闘能力はスコンビューにもモシメベにも劣るミジンコだぞ!!!!!!!!?
そんな私と張り合ってた時点で君もヤバいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「ゴチャゴチャうるせーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とりあえず退魔の真髄を見せてやるァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当の魔流しと魔掴みってやつをよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこになおれーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!

イリリシカ「いやイキルも余裕でそこになおる立場だよ
魔流しも魔掴みも出来ないでしょ」

ジュリー「う…うん じゃあ4人に訓練をつけようか」


わいわい ぎゃーぎゃーっ!!!!

64名無しさん@避難中:2019/06/19(水) 00:30:31 ID:NiSAlIpwO
×
朕ら、朕


お前ら、お前

65名無しさん@避難中:2019/06/19(水) 00:40:12 ID:NiSAlIpwO
ぬるもっこり「…やつらはジュルジュリ達にまかせておけば良いな…
もう夜も深い…そろそろ休んで明日に備えるぞな」

ミャラダイン「ああ
だどもがワどにはまだやーことがあーがな
全員が寝静まった後にだが…」

ぬるもっこり「…何をする気だ?」

ミャラダイン「…リベンジだ…!!!
あのゲンキとかいうやつを打ち負かせねーと気が済まんわや…!
プティングどもの序列がハッキリしところで…
次はあいつらだ…!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「それはもう終わっただろう!!!!?
またやる気なのか!!!!!!!!?」

ミャラダイン「当たり前だ!!!!!!!!
ワどは勝つまでやーぞッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対にあの二人を超えて屈服さすわや…!!!!!!!!!!!!!!!!
そげだねと収まらん…!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「なにをそこまで…意地になって」

ミャラダイン「ワどが『ミャ☆家』の人間だけんだわや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この名を背負う人間として……ワどは…誰かに負けるなんて許せんわや!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャ☆の血を引く者としてワどは誰よりも最強になりたいけん…!!!!!!!!!!!!!!!!
最強……つまりキング………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
K.O.M(キング オブ ミャミャミャ〜ミャン☆)に…ワどはなる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぬるもっこり「ミャラダイン……………この強情クソハードめが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キラン…ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

66名無しさん@避難中:2019/06/21(金) 00:37:50 ID:a768qChsO
――― 次の日


ぬるもっこり「さぁ出発だー!!!!!
今日から道中の厳しさが増す!!!!!
気を抜くなよ!!!!!!!」


ざわざわざわ…

イキル「っかぁ〜!
今日から山登りかよぉ」

イリリシカ「訓練校の時の山岳訓練を思い出すね」

プティング「山か…………
厳しい環境と悪路になりそうだな………
よし…ここは用心して………
強化ガラスの眼鏡に変えておくか…〔。+〕-〔。+〕」
スチャ…

イキル「お前はまず服着ろや」

イリリシカ「…………
………ジュリー………あれ…」

ジュリー「ん…? ………あ…あぁ…」



ボロロロンッ…
ミャラダイン「……」



ジュリー「ミャラダインさん………また体がボロボロじゃないですか?」

ミャラダイン「んあぁ? まぁちょっこしな…」

ジュリー「ちょっとどころじゃないですよ
前もそうだったけど…夜の間に一体何を…」

ミャラダイン「ジュルジュリぃ……ワぁ!!!!!!!
男が夜の間にすることといったらヒトツしかないだらァ!!!!!!?
言わせーだねッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「いやどんな激しいソロプレイしたらそんな体になるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン…!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「興味があーかイキル?
ワぁ…変態だのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「知りたくねーーーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズ〜〜〜ン!

ジュリー「…」


―――…


ズォンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ぬるもっこり「…どうやらこの地図だとこの斜面を超えて行かねばならぬようだが…」

イリリシカ「うわ…!!!!! ほぼ壁…!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「えよえよえのつぃのせんぺぇせねけねんねぇけんじにねってけめせてねぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

プティング「フ…ふふん……こ…こういうときの為に登山用ゴーグルがあるのだ…仝-仝」
スチャ…

ジュリー「……足を踏み出すのに少し………勇気がいるな…………」
ゴク…



リハン「…」
ス…ガシッ… ガッシガッシ…

ゲンキ「ふん
いい筋トレだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズガガガッ!!!!!!!! ガッシガッシ!!!!!!!!


しめてくれ…「…この手足じゃちとキツいが…
こんくらい制覇出来なきゃ今後の先行きも怪しいからな
やってやるぜ」
ガチィッ… ズシャッ… ズシャッ…


イリリシカ「…年長組が行った!!!!!!!」

ジュリー「…さすが…経験値が多い人達は違うな…
……………いつまでもウダウダしていられないな
行くか…」

ガクガクガクガク…
スコンビュー「……えてせ…こえぇでせ…………」

モシメベ(スコンビューちゃん………大丈夫…?)

ミャラダイン「おぜかぁ? スコンビュー
だったらワどの先に登ればえがや
もしワぁが滑り落ちてもワどのマげな体で受け止めてやーけん」

スコンビュー「ほ…ほんてぇでせかぁ…?!
せれならあんせんでせぇ…!!!!!!
ざァ…えてせさけねえくんで…あてからおねげーせめせ…」

ミャラダイン「まかせておけ!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ミャラダインさん優しいなぁ…」

ひそ…
ミャラダイン「ジュルジュリ…ワぁはワどと並んで行け」

ジュリー「え?」

ミャラダイン「下からスコンビューのパンツを見まくるチャンスだず…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
きゅぴ〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ミャラダインさん………やらしぃなぁ………!!!!!!!」
ハァハァハァ…ブシュ〜〜〜〜〜!!!!!!!!

67名無しさん@避難中:2019/06/21(金) 01:09:45 ID:a768qChsO
ガシ… ガシ… よじよじよじよじ…
スコンビュー「え…えいそ…えいそ…えいそ…
……へ…へあぁ〜〜〜〜…て…てけぇ〜〜〜〜〜〜〜…!!!!
メ…メレデェンせぇ〜〜〜ん…フェ…フェレーせてけれてめせけァ〜〜〜〜〜?!」
ビクビクビク…

ヒュオォーーーーーー…ふぁさぁ…
ワァーーーーーーーーーォ<3<3



ミャラダイン「えずぅ〜〜〜〜〜〜<3!!!!!!!!
いつでもフォローしてやーけん!!!!!!!!
安心して登りさがれ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ブ…ブボァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な…なんて凶悪なアングルなんだぁぁ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミヤ…ミャラダインさん……ぅありがとぅーございますぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュシュシューーーーーー!!!!!!!!
ブルブルブルブルブルブル!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「ワぁ!!!!!!!!!!!!!!!! 落ちーだねず!!!!!!!!!!!!!!!!
どんなに幸せなモーメントでも死んだらオシマイだけぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
理性を保って楽しむのがコツだずやぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ふぁい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


モシメベ(よいしょ)
ズィ…ダンッ!!!!!!!!

グサーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ぎぃやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「あいたやな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッサァ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーとミャラダインの背中にモシメベの脚の鉤爪が深々と突き立てられた!!!!!!!!!》


モシメベ(ご…ごめんなさい!!!!!!!!!!!!!!!!
足を引っ掛ける場所がなくて間違えて……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


モシメベ(オスが………
あたいのスコンビューちゃんを変な目で見てたら潰すぞ…)
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

ジュリー「なんか物騒な思考が漏れ出てるっぽいんですけど気のせいですかね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ぬるもっこり「お前ら…」
ズズ…

ぬるもっこり「そんなに人の尻がみたいなら朕の尻でも見ていろ…」
ぷり〜〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!

《ジュリーとミャラダインの眼前にぬるもっこりの生尻が陣取った!!!!!!!!!!!!!!!!》


ミャラダイン「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちけわァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



イリリシカ「もう…」

プティング「何やってんだか彼らは…」

イキル「は…はひー…あいつら余裕だなぁ……」



ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

《ぬるもっこり隊は山を登っていく…
しかし山の強い風が兵達の体力を奪っていく…! そして…!》


ガコ… ガコ…
兵1「ハァハァハァハァ…くっ…」
スーー… ガシッ…

ガラッ…ガガッ!!!!!!!!
兵1「…うッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
わ……ァあーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガラァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

68名無しさん@避難中:2019/06/21(金) 01:32:05 ID:a768qChsO
兵1「ひぃやァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




イキル「う…わわぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だれか落ちたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゲンキ「…愚図め!!!!!!!!!!!!!!!!」



ガラララ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
兵1「うわぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
助けてくれぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! 死にたくない〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
が…がふッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガガッ…グゥン!!!!!!!!!!!!!!!!



ぬるもっこり(ッ!!!!!!!!!!!!!!!!
山肌にぶつかって更に空中に弾かれた!!!!!!!
朕らも壁にしがみついた状態で手を伸ばしたとて掴めん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ジュリー「く…くそぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「ジュルジュリ!!!!!!!! 無理だ!!!!!!!
そいつはもう助から―――」

ジュリー「だ…だからって俺は諦めないぃぃッ…たァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーは兵が落ちて来るタイミングを見計らって壁から飛び出した!!!!
そして兵に手を伸ばす!!!!!!!!!!!!!!!!》



イリリシカ「ジュリー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

イキル「じ…自分も奈落に落ちる気か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ジュリー「うおおおおおああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォアアアッ!!!!!!!!
ガシンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーが伸ばした手は兵の足を掴んだ!!!!
だがジュリーは兵ととまに落ちて行く――――》



ミャラダイン「んぬぅゥンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッシィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーの足を更にミャラダインが掴んだ!!!!!!!!》


ミャラダイン「…間一髪…だな」


ぷら〜〜〜〜ん…
ジュリー「ハァ…! ハァ…! ハァ…!」

兵1「は…はひ…はひは…!」
ぱくぱく…



――― 壁を超えた先…


ぬるもっこり「………ハァァァ………
厳しい道が終わった………
………なんとか一人も欠けずに済んだな…
…それもこれも…ジュルジュリ!!!!!!!!!
よく仲間を助けた…! よくあの時飛び出した!!!!!!!!!!」

兵1「あ…ありがとうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…ぐすッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
す…すまねぇよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…

ジュリー「あ…当たり前の事をしまでだよ…」

プティング「し…しかしよくあそこで飛び出せたな…
ミャラダイン隊長補佐が掴んでくれなかったら…」

ジュリー「ミャラダインさんの事を信じていたからね!!!!!!!!」

ミャラダイン「……へっ!!!!!!! 言うわぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシィンッ!!!!!!!!

ジュリー「あいだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわいわい…




リハン「…
自分でミスをした兵など捨て置けば良いのに
……………無謀な救助………そしてそれを隊長が賛美するとは………
思った以上に甘い隊ですね
こんな様子ではいずれ全滅するのは目に見えている…」

ゲンキ「くっく…それならそれで“わしらの仕事”が楽になるだけさ!!!!!!!!
まぁリハン君には悪ィがわしはああいう度胸のあるヤツは嫌いじゃねぇぜ……!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィッ…

リハン「…………」

69名無しさん@避難中:2019/06/23(日) 00:57:34 ID:abSLBezUO
その夜…


プティング「ぐっ……魔流しや魔掴みにこんな力があったなんて…!!!!!!」

モシメベ(あたい達にも使えるようになるかな…)

ジュリー「訓練あるのみさ
少なくともイリリシカは一週間そこそこで体得してる」

スコンビュー「はぇ〜〜〜
えてせてちもげんべんねぇてねぇ……」

ジュリー「今日はここまでにしよう
寝る時間だ」


はーい


わいわいわい…

イリリシカ「お疲れ様
もう寝る?」

ジュリー「ああ…そうだね……ん?」



コォォォォ…
《ジュリーの目に どこかへ向かうミャラダインの姿が見えた》

イリリシカ「どうしたの?」

ジュリー「いや……
………先に寝ててくれ
ちょっと…」

イキル「こんな遅くにどこに行きやがるんだよ
怪しいな」

プティング「フフ…聞かなくとも分かるだろ?
野生の眼鏡を探しに……だろう…?」

ジュリー「全然違うよ!!!!!!!!!!!!
野生の眼鏡ってなんだ?!」
ズズーン!!!!!!!!


―――…

オオオオオオオオオオ…


こそ…
ジュリー「ミャラダインさんは一体どこに…?
こんな遅くに野営地を離れて……
ここのところ傷だらけの体になにか関係があるのかも………あっ
いた………! ………あれは…」




バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「…よォ…」

ゲンキ「……また来たのかオメェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



ジュリー(…リハンさんと…ゲンキさん………
そうかあの二人は俺達とは離れた場所でテントをしていたな…
あの二人のもとにミャラダインさんは何を…)




ミャラダイン「今日もだでや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日は……今日こそ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁを倒す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズゥン…
ゲンキ「…ふん……懲りねぇな……………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
毎日毎日同じ結果の繰り返しでワシも飽きてきたところなんだが」

ミャラダイン「いいからさっさと構えろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「…………くくくく
お前はなかなか部下から慕われ頼られているているようだが…
そんなお前が毎晩ワシにボコボコにされてると知ったらそいつらはどう思うかねぇ
日ごとに生傷が増えていけばそろそろ感づくやつも出てくるぜ」

ミャラダイン「関係あるかぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日こそはワどが勝つからなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おおおおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゲンキ「…ふふんっっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミキッ…!!!!!!!!




バガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

70名無しさん@避難中:2019/06/24(月) 00:38:10 ID:SYlCvUoAO
――― 次の日…

ミャラダイン「ファイットォ!! ファイットォ!!!!!
厳しい山道も恐らく今日で最後だでぇ!!!!!!!
ここまでよく頑張ったがや!!!!! あと少しだけんキバーだずーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぼろぉ〜〜〜〜〜ん…


スコンビュー「…メレデェンせん…でぇせてんでせぇ…
けぇが…」

イキル「やべーな
目がデメキンばりに飛び出して鼻が陥没して口がクチパッチみたいになってやがる…」


イリリシカ「ミャラダインさん どうしたんですかそのザマは」

ミャラダイン「あぁ!!? これか!!!!!?
これはだな……アレよ………少しスポーツにハマッててな…
高さ30mの崖から飛び降りて顔から着地するっつー先進的なスポーツなんだが…」

イキル「そんな未開の土地の謎の儀式みたいなスポーツがあってたまるかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「えぇいうっせやな!!!!!!!!!
大人には大人の世界があーわや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!


ジュリー「……」



―――

ミャラダイン「…いつつ…」

ジュリー「ミャラダインさん」

ミャラダイン「ジュルジュリか どげしたかや?」

ジュリー「…………見ました 昨夜の…
ミャラダインさんがゲンキさんに決闘を申し込んでいるのを」

ミャラダイン「!! …………
…そげだったか……恥ずかしのぉ」

ジュリー「なんであんなことを? 何か因縁でも…?」

ミャラダイン「因縁なんてねが…ただの意地だわや
ワどは生まれてこのかたワどより優れた肉体を持ったやつは見たことがなかった
退魔の技ならともかく…純粋な肉体の力でワどに勝るやつなどいないと思っていた
そこにあの…リーベスという男とリハンという男…そしてゲンキ…
奴らの肉体はワどと同類だった
それを目の当たりにした時 ワどは自身の見識の狭さを恥じると同時に…ある感情が湧いてきた!
『こいつらに勝ちたい!』…と!!!!!!!
あいつらを倒せば…ワどの力が最強だと証明されるはずだろうと…確信した!!!!!!!!!!!!!
………だが………やはりワどは井の中の蛙だったみてだのぉ
これまでゲンキとは何度も闘ってきたが…一度も勝てなかった…それどころか…攻撃が掠りさえ…!!!!!!
まるでガキみてーにあしらわれてばっかだ…
みっともねのは分かっとる だがワどは……このまま引き下がりたくねわや」

ジュリー「日ごと増える生傷はそういうことか…」

ミャラダイン「幻滅したか?」

ジュリー「いやそんなことはないですよ
…………………」

ミャラダイン「何を難しい顔をしとーや?」

ジュリー「昨日の闘いを思い出していました…
ゲンキさんとミャラダインさんの闘いで………ミャラダインさんには足りないものがあった気がして…」

ミャラダイン「…足りないもの?!!!!」

ジュリー「………はい」

ミャラダイン「………ワぁ………
夜の休憩時間の時にワどの所に来い
詳しく話を聞かせーだ」

ゴォォォォォ…

71名無しさん@避難中:2019/06/24(月) 01:49:46 ID:SYlCvUoAO
―――… 夜…


イリリシカ「じゃあ訓練始めるね」

スコンビュー「あれ…エレレセカつぁん?
ズルズリくんェでけね?」

イリリシカ「ジュリーはなんか知らないけど用事
今日は私が代理でみんなに教えるよ」

モシメベ(どうしたんだろうね)

プティング「…ふーむ…」

イキル「言っとくが絶対に野生の眼鏡を探しに行ったんじゃないと思うぜ」

プティング「いや………
もしかしたら眼鏡を収穫しに行っているのでは…? と…」

イキル「お前の中での眼鏡って一体なんなんだ………」



―――

ジュリー「き…来ましたが…」


ミャラダイン「来さがったか!
じゃー早速やーだか」

ジュリー「やるって…え!?」

ミャラダイン「ワぁ
ワどがヤツに勝てん理由…ワどの弱点を見破っただらぁが?
だったらそれを実戦でワどに知らしめてみぃだ!
言葉で説明するなんて間怠っこい事より簡潔でいい!!!!!!!!」
ズゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「い…いやッ急すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちはなんの準備も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「問答無用輪ゴムは揉む用!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「こ…この人は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! くっ…やるしかないかっ」
ス…

ジュリー「……スゥーー…フゥーーーッ…」
スススススス…

ミャラダイン「ちぇあッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「流ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガググッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「おぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ジュリーは撫でるような動作でミャラダインの拳の軌道を変えた!!》

ジュリー「フゥーーーーッ…ホぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ククンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドドォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「ンゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミャラダインの鳩尾に強力な掌底打ちが入った!》


ジュリー「てりゃあッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バカーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!
《更に身長差を利用した懐からのアッパーで顎を突き抜いた!》


ミャラダイン「―――…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズシーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シュタ…
ジュリー「は…はぁ…はぁ…」


ズ…
ミャラダイン「…ぐ…ぐは…
ま…負けたがや……ジュルジュリ…ワぁ…一体……!」

ジュリー「ミャラダインさんに足りないものは今の…コレなんです
つまり………『技』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

72名無しさん@避難中:2019/06/25(火) 14:12:10 ID:EmReKJrUO
ミャラダイン「…技!!!! 技…か
ワどは今…ワぁの技に負けたわけだな」

ジュリー「まぁ今のは身長差とかで俺とミャラダインさんの相性もあったと思いますけど…
でもまぁ今俺が技を使ったのは確かです」

ミャラダイン「簡単にいなされてしまったがや」

ジュリー「ミャラダインさんはなんというか…真っすぐすぎるんです
パンチするのも飛び掛かるのも…視線のままに真っすぐくる
当たれば必殺かもしれませんが……避けやすい」

ミャラダイン「ふむ……」

ジュリー「そこに一工夫いれるだけでも相手には脅威になるはずです
動きに変化をつけてフェイントをかけたり相手の裏を突いたり
今みたいに相手の攻撃を受け流す守りの技だってあります」

ミャラダイン「そういうのはショに合わんでのぉ
卑怯くさいと言うかいのぉ」

ジュリー「スポーツならミャラダインさんのその考えは尊重されるべきですが
これは…戦争ですから……相手はスポーツマンではない………魔法も使ってくるし」

ミャラダイン「魔法なんてワどには効かんけんのぉ」

ジュリー「そうかもしれませんが 肉体強化の魔法を使ってくる魔法使いもいるでしょう
そんな相手と闘いになったらミャラダインさんの真っすぐの攻撃は絶対に当たりませんよ
それに魔法使い軍の中には真人間でありながら魔法使い達に与する者も居ると聞きますし…
絶対に技は覚えておいたほうがいい」

ミャラダイン「…退魔の技と同じでワどには無理かもせん」

ジュリー「大丈夫ですよ!!!!!!!!!
退魔の技と違って気の操作なんて重要になりません
ただ…動かせる体があれば!!!!!!!!!
既に鍛え上げられている肉体のミャラダインさんならきっと技を修得できます!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「ジュルジュリ……
ぬぅぅ…そう言われたらなんかやる気が出て来たぞぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
よぉしジュルジュリ!!!!!!!! ならばワぁ…今日からワどのトレーナーになってごいた!!!!!!!!」
ビシンッ!!!!!!!!

ジュリー「ええ!!!!!!!!!!?
俺は…プティングさん達の訓練もあるんですが…」

ミャラダイン「並行してやれ!!!!!!!!!
ワどは後でもいいけん!!!!!!!!!!!!!!!!
なんとかアイツらをキャアッて言わせたいわな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「そんなかわいい悲鳴をあげるとは思えませんが………うーん…
…分かりました
俺の知っている技をミャラダインさんに伝授します!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

ミャラダイン「おォ頼んだずや!!!!!!!!
ジュルジュリ師匠!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「師匠はちょっと……」
ずーん…


―――… 次の日


ミャラダイン「♪〜 ♪〜」
ちゅる〜〜〜ん…


ジュリー「…うぐぐぐ…」
ぼろ〜〜〜ん…

イリリシカ「なんで今日はミャラダインさんの体はピカピカなのにジュリーの体はボロボロなの?」

イキル「昨日はなかなか帰って来なかったけど結局なんだったんだよ」

ジュリー「な…なんでもないよ…この体は昨日散歩してたら転んだだけで…」



ジュリー(ミャラダインさんの訓練を快諾したのはいいけど思った以上にハードだった…
攻撃は当たらずともあの運動量についていくのはなかなかだな…
ミャラダインさんには他の皆には内緒にって言われたけど…
この調子じゃそのうちバレそうだ…ミャラダインさんだけじゃなく俺自身も鍛えないとな)
ぐっ…

73名無しさん@避難中:2019/06/26(水) 00:30:47 ID:CuRY45aYO
そして…


パァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「ッくぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!!
山を抜けたぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「てぇへんでせてねぇー…
でめ…でれめけけねけてえけって…」

ぬるもっこり「皆ご苦労
ここから数日歩けばワンダー大橋門だ
そこに着けば奪還作戦が開始される
ここからは道中で戦いの備えをしながら進むように」

はーい!!!!!!!!


―――


ゲンキ「おい……お前!!!!!!!
昨日は来なかったなぁ? 一応待っててやったんだがよぉ!!!!!!!!!!
臆病風に吹かれたかい
ワシの買い被りだったかぁ?」

ミャラダイン「…」

ゲンキ「ふん…ミャ☆の血筋も所詮この程度か…」

ミャラダイン「ごちゃごちゃと……
よほどワどが恋しかったかいや?
よげになかなか可愛いげなとこがあーだねか」

ゲンキ「あ〜?」

ミャラダイン「ふん……安心しさがー!!
ワどは別に諦めたわけでも臆病風に吹かれたわけでも無ッ!!!!!!!!
しばらく待ってろ………次に挑む時にはワぁを吹っ飛ばしてやーけん」
ビシッ!!!!!!!!

ゲンキ「…へぇぇ」
ギロ…

リハン「……」


―――…

《それから数日……ジュリーはプティング達の訓練とミャラダインの訓練を同時に行いつつ進んで行った…
そして………》


―――

ぬるもっこり「…見ろ…ついたぞ…!」




バンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



イリリシカ「あれが…ワンダー大橋門…」

イキル「でっけー橋!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「ただの橋じゃない
見たまえ…あの橋そのものが水門になっている
橋の上にある建物で水門を操作して上流から下流に流れる水の量を調整しているんだな…
見ろ…あの溜め込まれた水…!
まるでダムのようになっている」

モシメベ(あれだけあるのに自分達だけに水を独占して…ずるい!!!!!!!)

スコンビュー「てれけぇーせねぇて」

ぬるもっこり「…………ずいぶん………様変わりしたな…」

ジュリー「…ぬるもっこり隊長? ここには以前来たことが…?」

ミャラダイン「来たも何も本来はここがぬるもっこりの故郷だけん」

イリリシカ「そうなんですか?」

ぬるもっこり「正確にはこの橋の上流の川の側にあった村が……だがな
………朕が幼い頃…あの大きな争いに巻き込まれ村から追い出されて…それきりだった…
いずれ戻ろうと密かに誓っていたが…………
このダムのように変貌した大橋門を見るに…
朕の故郷は水の底に沈められてしまったか……もはや影も形もあるまい」

ジュリー「…隊長…」

ミャラダイン「何も村だけじゃねーだい
この近くにどこかワぁの思い出の場所が残っとーわや
だけんさっさとあいつらを追い払ってしまうずや」

ぬるもっこり「そうだな…
それではこれから作戦だ!!!!!!
まずは……えーと…」

リハン「敵の戦力を調べるべきでしょう
『魔分析符』の使用を勧めます」

ぬるもっこり「そ…そうですな」

イキル「魔分析符って?」

ジュリー「魔法使いはその場所に立っているだけでその土地に自身の痕跡…つまり魔力を残すんだ
その性質を利用して…特殊な紙を地面に張り付けてどんな魔力かを分析するんだ
そうすればどんな魔法を使う魔法使いが居るか大体推測することが出来る
あれほどの施設なら多分特血とかも居るだろうし
予め情報が知れたらかなり有利だ」

モシメベ(プティングさんの『魔知感』みたいだね)

ジュリー「そうだね
ぶっちゃけ上位互換の最新技術さ」

プティング「ひ…一言余計だぞっ…々-々」

74名無しさん@避難中:2019/06/27(木) 00:52:52 ID:lGr13GgQO
ぺら…

ジュリー「これが魔分析符だよ」

ミャラダイン「それをどげ使ーかい」

ジュリー「これを地面に貼れば………しかし
詳しく正確に調べるならあの橋に直接………例えばあの欄干とかに貼れたら一番いい…」

イキル「貼りに行くってことぉ?」

イリリシカ「それ危ないんじゃ…」

ジュリー「確かに…見つかったら大変だ…
何かバレずに貼り付けることが出来れば…」

ぬるもっこり「弓矢に付けてここから撃つか?」

ジュリー「それがいいかもしれません」

ぬるもっこり「誰か弓矢が得意な者はいないぞな?」


ざわざわざわ…


ジュリー「それだったら…イキルさんなら」

イキル「あ…あーし!!!!!!!!?
何言い出すんだよグリーブルー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「イキルさんは魔女メクリスタとの戦いの時に弓矢を使ってたけどなかなかサマになっていたじゃないか
正確だったし あの時の腕を見せれば楽勝だよ!!!!!」

イキル「なっ……んなんッ……あっ…あの時は色々あれだったから…」

ぬるもっこり「ジュルジュリがそこまで言うなら…イキル…頼めるか?」

イキル「くっ…………ぬるもっこり様がそんなイイ声で言うなら…
や…やりますよ!!!!!!!!!!!!!!!!
グリーブルー弓矢貸せ弓矢!!!!!!!!」

ジュリー「は…はい!」

パシッ!!!!!!!!
イキル「あそこに撃てばいんだな!!?
んん…んっ!!!!!!」
ギギギギギ……パシュンッ!!!!!!!!


カカッ!!!!!!!!!!!!!!!!



イリリシカ「すごい!!!!!!! どんぴしゃり!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「やっぱり見込んだ通りだ!!!!!!」

イキル「は…はぇ〜…本当に当たっちまった…」
ぞ〜ん…

プティング「ほう………なかなかやるな」

ぬるもっこり「よくやった!!!!! これで解析出来る!!!!!!!」

スコンビュー「けけけれ…でぇせれんでせ?」

ジュリー「魔分析符を貼り付けたら ソレと対となる『魔解析図』に情報が転写されるんだ」

ミャラダイン「こいつだな」
バササァー…

モシメベ(大きな紙!!)

モシメベ(この紙でスコンビューちゃんの体拓取りたいな…)
ハァハァ…

しめてくれ…「見ろ…既に情報が浮かび上がってきている」


ジジジジジジジ…


イキル「ほんとだ!!!!! インクもないのに一体どんな原理で…
でもこれ…なんて書いてあんだよ!!!!
つか…文字かコレ!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「文字じゃないよ
その場所に記憶された魔力の波長をグラフみたいにして写しているだけだから」

プティング「ぬ…ぬぬぬ…
どんどんとグラフが足されていくじゃないか…
ど…どれがどれだか…」

ゲンキ「かなりの数の魔法使いが居るみてぇだな」

リハン「このグラフは一つ一つが独立しています
それらをちゃんと見極められればどんな魔法使いか…どれだけ強力か大体推測出来ます
この解析図を読み解ける者は居ますか?」


しーん…


リハン「……元から期待していませんが
…仕方ありませんね」


ジュリー「…あ…えっと……俺は大体分かりました
ざっとですけど」

リハン「!」

ぬるもっこり「本当か!? 言ってみろ ジュルジュリ」

ジュリー「まずこの大橋門の内部に居る魔法使いの数ですが…
おそらく400人ほど………しかし全体的に魔力のレベルが高いという感じではないですね
平均レベルは赤口門に居た魔法使い達より低いかと…
魔法の属性は特に統一されていませんが…
一部に特徴的な波長があります
しかもこの中では高い魔力のようです
恐らくは…」

ぬるもっこり「特血…だな!!!!!?
その魔法は分かるか!!!!!!?」

ジュリー「………多分…………
ひとつは…治癒魔法と…………これは…………!
………『流動魔法』か…!!?」



リハン「!!! 流動魔法…!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

75名無しさん@避難中:2019/06/28(金) 01:21:45 ID:wfMAewCcO
オオオオオオオオオオォ…


イリリシカ「…治癒魔法使い!!!!!!?
確か治癒魔法使いは魔法使いの貴族の一つだったよね………」

イキル「えー…ヤバいやつってこと…?」

リハン「………こんな場所に居るようならリレクタ家の本家ではないでしょう
おそらく系列の分家…………
治癒魔法は厄介ですが今はそちらよりも……」

ゲンキ「流動魔法使いか…」

イリリシカ「聞いたことのない魔法だけど…」

リハン「流動魔法使いとなれば該当する人物はただ一人…
『脅流』ヤーダバイカン…」

ジュリー「ヤーダバイカン…!」
ゴゴゴ…

プティング「…むう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その名は知っている!!!!!!!!!!!!!!!!
かつてこの領が奪われたあの忌まわしき『フィリーブ領の敗走』の戦いの際に敵側にいたという魔法使い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“流動するものに体を一体化させ潜む”という流動魔法の使い手!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
特血の中でも特異なこの魔法は長い歴史の中でもヤーダバイカンしか使えない完全なる突然変異型の魔法!!!!!!!!!!!!!!!!
『フィリーブ領の敗走』の戦いでは当時の水の大魔女と共に一方的なまでに退魔軍側を蹂躙したとッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
恐らく魔法使い側の英雄………それがヤーダバイカン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スコンビュー「ひょ…ひょえぇ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

イキル「なんじゃー!!!!!!!! そのとんでもにゃー魔法は〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「…ヤーダバイカン…」
ググ…



――― ぬるもっこりの回想 ―――

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

赤さんぬるもっこり「おんどぅるるるぎゅぉあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おんああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(←泣き声)

ぬる母「あぁ…あああ…」

退魔兵「あんた!!!!! この村はもうダメだ!!!!!!!!!
その子を連れて東へ走れ!!!!!!! とにかく走るんだ!!!!!!!!
急げッ 魔女が居る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ…

ぬる母「し…しかし……自警団の夫がまだ…」



ズドォーーーーーーーーーッッ…ン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


グララララァァァッ!!!!!!!!

退魔兵「う…うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
み…水柱ッ…?!!!!!!!! 高く…長い…!!!?」

ぬる母「あ…あそこは夫が居た場所ッッ…」





ザバァァァァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
??「ほははははっ!!!!!!!!
生温い!!!!!! 血が!!!!!!!!
兵でもないザコが戦士に立ち向かうな!!!!!!!!!!!!!!!!
弱者はせめて血を“流し”…我輩の魔法の礎となりや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この地を蹂せし我輩はヤーダバイカン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
五臓に刻め我が恐怖!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙






ぬる母「あ…あ…」
ガタ…ガタ…

赤さんぬるもっこり「ぬる…ぬる…おぎゃああああ!!!!!!!! ぬぎゃああああああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




―――

ぬるもっこり(………思い…出したッ!!!!!!!!
…ヤーダバイカン……あの男が………未だ………この地にッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
グググ…!!!!!!!!

76名無しさん@避難中:2019/06/29(土) 23:35:23 ID:2e3a.WQkO
リハン「…………今やダムとなり潤沢に水があるこの地にあの流動魔法使いがいるとは…
水の大魔女がいないとはいえ……それだけでも脅威
これは戦い方を多く考える必要がありそうです」

ぬるもっこり「なにか…策でも?」

リハン「ひとつ」

ミャラダイン「おーおーなんだや?
やっと協力的になったかや イイことだずー?」

ぬるもっこり「黙っていろミャラダイン!
リハン殿…策とは? よろしければご教示頂きたい」

リハン「真っ向から戦わずこちらに備わった機能を利用する
おそらくワンダー大橋門の内部には水門を制御するカラクリがあるはずです
そのカラクリを操作すればダムの水を一気に放水することも可能でしょう
魔法使い達を下流に誘いだし 内部に侵入し水門を操作しダムの水を解放…
圧倒的な水量で魔法使い達を押し流すのです
例え流動魔法使いといえど洪水に巻き込まれれば一たまりもないでしょう」

ぬるもっこり「おぉ!!!!!!!! なるほどっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

しめてくれ…「だが……どうやって下流に誘い出すんだ?」

リハン「ぬるもっこり隊長
数人…いや出来れば半数近く…選抜して下さい
その者達は武装して下流から船で遡上しあたかもこれから攻め入るように見せかけます
するとワンダー大橋門から魔法使い達の軍勢が出撃してくるでしょう
水場での戦闘を主流とするヤーダバイカンも間違いなくあらわれるはず
そうして下流に引き付けている間に残った部隊でワンダー大橋門内部へ潜入し水門の操作室へ向かいます
そして操作室を占拠し…水門を…」

ミャラダイン「!!! 待て! その策だとワどやつの兵に犠牲が出やせんか!
囮として船に乗った連中だ!!!!!!
それもこの部隊の半数も…!」

リハン「当然です
生半可な数では真面に相手にされないでしょう
必要なのは真に迫った戦意とそれに見合った戦力…!
そうして敵を下流へとおびき出し…
水門が解放され大洪水が魔法使い達を飲み込むその瞬間も敵とともに運命を共にするのです
華々しく勝利の礎となり最期を迎えられる…戦士としてこれ以上なく幸福な最期ではありませんか」

ジュリー「そ…そんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「そんな役目誰が受けーってかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「受ける受けないではないでしょう
決めるのはぬるもっこり隊長です
選ばれたものはそれに従うだけ…
それが兵というものです」

ぬるもっこり「ぐ…」

イリリシカ「そ…そんな役をぬるもっこり隊長に選ばせるなんて酷です!!!!!!
それに例え選ばれたとしても…死ぬために行くなんて…そんな…」

リハン「なぜそうも甘いのか」
ヒュッ…


シュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「ッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《イリリシカの首元に剣の切っ先を向けるリハン…!!!!!!!!》

リハン「犠牲なくして勝利など有り得ません
あなた方は若く…そしてつい先日まで2ケタ等級だった故に経験も少ないから仕方ないのかもしれませんが…
だからこそこの戦いで知るべきです
勝利のために仲間の命を捨てる時もあるのだと
勝利のために己の命を差し出す時もあるのだと

…さぁ…ぬるもっこり隊長
選抜を


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ぬるもっこり「…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオォ…

77名無しさん@避難中:2019/06/30(日) 01:21:49 ID:jRbqumwwO
ぬるもっこり「…………!!!!!!!!」

ジュリー「隊長…」

イキル「ぬ…ぬるもっこり様ぁ…」

しめてくれ…「…俺は…選ばれれば…行く………行きます!!!!!!」

ミャラダイン「…………」


ぬるもっこり「…………!!」


ぬるもっこり「…ダメぞな………朕には選べぬ…」

ホ…
イリリシカ「隊長……」


リハン「………」

チャキッ…


ザシュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬるもっこり「ッが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《リハンはぬるもっこりを切り付けた!!!!!!!!》


ミャラダイン「ぬるもっこりッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様ァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキ「控えろ三下ぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「…あなたは刺し傷などすぐに回復するでしょう?
…ただ…失望しましたよ
リーベス元帥から1ケタ等級の部隊の名誉を頂きその隊長にまで指名されたあなたがその程度の男とは
これ以上は問答は無用…
私が隊長代理として決定権を下す」

ミャラダイン「待ちさがれッ!!!!!!!!!!!!!!!!
なしてワぁが!!!!!!!! ワどが隊長補佐だぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「あなたも彼と同じ意見でしょう
これ以上私の剣の錆の元を増やしたくはありませんので」

ミャラダイン「なんだててぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

リハン「私が囮役の部隊を決定します
もちろん拒否権はありません
拒否したものは私が処理します
洪水に溺れるよりも苦しい方法で」

ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


ジュリー「…ぐ…!!!!!」

スコンビュー「あ…あばばばばば…」

モシメベ(怖い…選ばれたらどうしよう…)

モシメベ(でもスコンビューちゃんと死ねるなら選ばれてもいいかも…)

ガタガタガタガタ…
プティング「…………!! (;)-(;)」



リハン「まずは…」
ス…

ミャラダイン「ぬうううん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「なんですか? 立候補ですか?」

ミャラダイン「…ワぁやつの好きにはさせんぞ…!!!!!!!!
決闘だァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ワどが勝ったらワぁやつの策は却下だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「…?
私がそんなことに付き合う必要がありますか?」

ミャラダイン「あるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁ!!!!! そんな作戦を取るってのはこの部隊が弱いと思っとーけんだらぁが!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな事はねけん!!!!!!!! こいつらはツエーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワどがそれを証明してやーわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リハン「…あなた一人が戦ったところで部隊全体の強さの証明にはならないでしょう?」

ミャラダイン「うっせわ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ごちゃごちゃ言うなや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんにしても勝者が正義!!!!!!!!
勝負でワぁが勝ったら誰も彼も文句言わず死んでやるからさっさと決闘を受けろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ンゴォ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「…」

ゲンキ「まぁまぁリハン君
このままじゃ面倒くせぇし受けてやったらどうだ
負けたら素直に言うこと聞くって言ってるしな
ちょっくら力で屈服させて現実見せてやりゃいいんだ
それにこんなヤツ楽勝だろう?」

リハン「…
………分かりました………」


オオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

78名無しさん@避難中:2019/07/02(火) 01:51:18 ID:/VF84TC.O
―――

ヒュォオオオオオオオオオオ…

ミャラダイン「…ここなら騒いでも大丈夫さげだのぉ
はじめーかいやァ!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「…ふぅ…仕方ありませんね
しかし一つ……ルールを付けましょう
『どちらか一方の攻撃が入った時点で勝敗を決する』……
つまり先に攻撃を当てた方が勝ちです」

ミャラダイン「ふぅん………そんなもんでエかい」

リハン「再起不能になるまであなたを叩きのめすのは本意ではありません
あなたにはきちんと囮になってもらわねばなりませんので」

ミャラダイン「…はっ!!
既にワどは死ぬ役に内定しているわけかい…
まぁいい…………さっさとやーぞ…」
ギン…


リハン「……」

ス…
ゲンキ「リハン君…あいつはパワーはあるが真っすぐしか攻撃出来ない猪野郎だ
リハン君なら数秒でケリがつく」

リハン「分かっていますよ
まったく 煩わしい時間稼ぎだ」
チャキ…



ヒュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ



ミャラダイン「…」


リハン「…」



しめてくれ…「ッ………はじめッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「うおおおおおおおおおるるァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リハン(…高く振り上げた拳を真っすぐ振り下ろして来る…
やはり捻りのない…
鞘で弾き体勢を開かせそのまま剣で…)
チャッ…バッ!!!!!!!!!!!!!!!!
グォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「ぬふーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビタッ!!!!!!!! グォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン(!!!!!!!!?
振り下ろす拳を止めた!!!!!!!!?)



ゲンキ(フェイントだと!!!!!!!!!!!!!!!!?)

ぬるもっこり(あ…あのミャラダインが…!)

ジュリー「…!」



ミャラダイン「ッズァアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュウォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン(反対の拳で…横からッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし…大振り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ヒュッ!!!!!!!!

くるるるっ…スゥゥゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



プティング「飛んで避けたッ!!!!!!!!
いや…ミャラダイン殿の拳の上を転がるように…まるで傘回しの玉のように回転して避けたのかッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
クイクイッ!!!!!!!!



スチャッ!!!!!!!
リハン(―――…着地のために体勢の低くなったこの状態から…足を斬る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ヒョッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「おら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシャシャシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブワァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リハン「………ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!」



モシメベ(地面を足で払って砂煙を巻き上げた!!!!!!
リハンさんが怯んだ!!!!!!!!)



ミャラダイン「ドリャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガンッッ!!!!!!!!
リハン「………!!!」
ギギギ…

《ミャラダインの拳を剣の腹で受け止めた!》

リハン「…変化をつけた戦い方には驚きましたが…
やはり攻撃自体は単調ですね…
…力が入りすぎですよ」
クンッ

ガクゥッ!!!!!!!!
ミャラダイン「ウッ!!!!!!!!」

《リハンは剣を素早く引き ミャラダインの体勢を崩した》

リハン「終わりですッ…!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

79名無しさん@避難中:2019/07/02(火) 02:04:02 ID:/VF84TC.O
ブォーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《リハンの剣が振り下ろされる!!!!!!!!》


ミャラダイン「ねェい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガグンッ!!!!!!!!
リハン「ううっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミャラダインは倒れつつ咄嗟にリハンの足を払った!!!!!
リハンもバランスを崩し…剣を振り下ろしていた手が緩む!》

ミャラダイン「せやァーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パシッ…パパァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《その隙を見逃さずミャラダインはリハンの手から剣を弾き飛ばした!!!!!》

リハン(…なんという…反応…反射速度!!!!!!!!
そして咄嗟に行動を取る…戦闘勘…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキさんに手玉に取られていたこの男がここまで動けるとは…
誰だ……誰が教えた!!!!!!!!!?)

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「超回転地獄グルマだでーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォングォングォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴギャギャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミャラダインはリハンとの上下を入れ替え関節をキメ…そのまま地面にたたき付けた!!!!!!!!》

リハン「―――!!!!!!!!!!!」
ゴパッ…



しめてくれ…「ッッ…一本ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン隊長補佐の勝ちだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


イキル「マ…マジかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「せ…せげぇーでせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「ミャラダインさん…あんなに動けたんだ…!!!!!!!!!!!」

ジュリー「………ふー…」



ゲンキ「…バカな………リハン君がッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

グォオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

80名無しさん@避難中:2019/07/02(火) 13:22:04 ID:/VF84TC.O
ミャラダイン「おうマメなかや?」
ス…

リハン「……
……………………」
ふいっ…… スクッ…

ゲンキ「…リハン君!!!!!!!」

ミャラダイン「ふん やはりあの程度の攻撃じゃあすぐに立ち上がーわな
だどもが攻撃は入っただーが?」

リハン「……えぇ……入りましたね
………私の負けです」


イキル「うぉおーっ!!!!!!!!!!!!!!!! …って…事は?!!!!!!!」

イリリシカ「囮を犠牲にする作戦は中止だ!」

スコンビュー「えけってぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ス…
ミャラダイン「まぁ待て」

ジュリー「ミャ…ミャラダインさん!!?」

ミャラダイン「確かにワどの勝ちは勝ちだが…
ワぁやつは納得いかんだら?」


ゴォ…

リハン「……」

ゲンキ「…………」


ミャラダイン「正直ワど自身今ので完全勝利だなんて思ってねわな
今までしてこなかった変化する戦闘は……言うなればただの初見殺しだけんのぉ
それにやっぱり…ワどが一人勝った所でこの部隊の強さの証明にはならん
そこで…………エキシビションと行こうだねか!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

リハン「…エキシビション?」

ミャラダイン「あげだ
今からワどが一人指名する…
そいつと……今度はゲンキ……ワぁと戦わせる」

ゲンキ「なに!!!!!!!!!!?」

ミャラダイン「そいつがワぁに勝ったら今度こそこちらの勝利として…ワぁやつの作戦を却下させてもらう
もちろん…ゲンキが勝てばワぁやつの作戦を呑んでやる」

イキル「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
正気かよミャラダインさんよーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
折角勝ったのにだよ?!!!!!!!! それをナシにして次の勝敗で決めるって!!!!!!!!?
しかも今度はここの誰がを戦わせて!!!!!!!!!!!!!!!?
そんなん無理だろーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここの誰が1等級のヤツに勝てるってんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「いやぁ居るさ…………ジュルジュリ…よォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「ジュ…ジュリーがっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ミャラダインさんっ…いくらなんでも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミャラダイン「信じろよイリリシカ
ずっとそばにおったワぁなら分かるだら? ジュルジュリの強さをよ…!」

イリリシカ「…!!!」


ジュリー「………ふ…ふぅー……
いきなり変な事言い出した時点で嫌な予感はしていたよ…………
………でもミャラダインさんにそこまで言われたなら……やるしかない…!!!!!!!!」
ザンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



リハン「………」

ゲンキ「…ふん!!!!!!!!
勝手に話を進めやがる…!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ…いい………向こうがそう言うんならよぉ…!!!!!!!!!
土の大魔女を倒したっつーその腕前……見せてみろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

81名無しさん@避難中:2019/07/02(火) 19:17:03 ID:/VF84TC.O
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!


ゲンキ「こうして見ると………ちっちぇえなぁ」

ジュリー「…」



イキル「ヒョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この身長差は暴力的すぎるーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一触れされただけで折れちまいそうだぜーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バッキバキのチ○ポのようによォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「イキル………どこでそんな言葉を覚えたの…?」


ミャラダイン(ジュルジュリ……イキルの言う通りお前の体じゃヤツの攻撃を受けたら一たまりもないずや…
………マトモに……受けたらな……!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ…


しめてくれ…「…は…はじめッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ダウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキ「オラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンキ(ミャラダインみたいに動きを変化させてワシを翻弄するつもりだろう!!!!!!!!!!!!!!!!
だがそうはさせん!!!!!!!! 圧倒的なパワーとスピードで即効潰す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギュアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




プティング「……はやいッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「ジュルジュリ避けらんねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「でもあのジュリーの構え……元から避けるつもりがない!!!!?」




ズォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「流ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパパッ…

タァーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「んんんッ!!!!!!!!!!!!!!!!? いなされたッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ゴラァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!

《間髪入れず蹴りを放った!》

ジュリー「流ゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「ォラララゥラァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボボボボボボボボボボボボボボ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「りゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ流ーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボバババババババババババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スコンビュー「ひょ…ひょえーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぜんべのけーげきをせんぜんで…えけながせてれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「あ…あれは……魔流しの技術を…応用している…!!!!?」




ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー(俺のこの小さい体は…ちょっとの攻撃でも致命傷になる…!!!!!!!
小さな体でも大きな体の人達と渡り合えるように…俺は…誰よりも…昔から
『気』の鍛練を続けてきた!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダインさんとの実戦を含んだ特訓で…俺の『気』の技は更に進化したッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!

82名無しさん@避難中:2019/07/02(火) 23:28:32 ID:/VF84TC.O
てすと

83名無しさん@避難中:2019/07/03(水) 13:39:27 ID:N4S8PbgUO
バババババババババッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ(…くっ!!!!!!
ただの技巧ではねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
わしの拳が…こいつの手に触れる前にスリップするように…横に流れていく!!!!!!!!!!!!!!!!)

ヴゥーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー(これは魔流しの応用だ!!!!
魔流しは魔力を退魔気で受け流す技術!!!!!!
気で魔力を流せるなら…気で気を受け流す事だって出来る!!!!!!!!!!!!!!!!
もちろん同じ要領では出来ないが……もうコツは掴んだ!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ゲンキ(ッちッッ…ミャラダインのパクリじゃあねーが………フェイントを混ぜる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
クンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ピクッ
ジュリー「流!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「おぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
動きを読んだッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー(周囲の魔力を知覚する『魔知感』………その応用!!!!!!!!
相手の気の流れを読んで行動を先読み!!!!!!!!
それに加えて相手の筋肉や足の動きも読み正確性を上げている!!!!!!!!!!!!!!!!)
ふぅっ…

パパパパァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「ッぐぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




プティング「攻撃の手が止まった!!!」

イリリシカ「全部の攻撃を捌ききったんだっ!」



ジュリー「おぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バッ…
《ジュリーはゲンキの懐に入った!》



ミャラダイン(体格差を利用した超接近間合い!!!! そのままアゴを打ち抜けッ!!!!!!!!)



ジュリー「アッパァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「ギィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガギャアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ゲンキはジュリーのアッパァを額で受け止めた!》


ゲンキ「…くくく……痒いねぇ
これは一撃のうちには入んねーだろ…!!!!!」


ジュリー(初めて戦った時のミャラダインさんとは違う…
やっぱりこの人…強い…!!!!!!!!!!!!!!!!)

ゲンキ「ぜいッッオォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブクブクブクンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「うわぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドタァー!!!!!!!! ゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!


ズザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー(き…筋肉を膨張させた衝撃で………吹き飛ばされたっ…
くそっ…体勢をッ…)

ガァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキ「隙ありィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



イリリシカ「ジュリィーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「ダメだ…あの体勢では捌ききれんッ…喰らうッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「ずぉるァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドギュウゥーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《重い一撃がジュリーの体に打ち込まれるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

84名無しさん@避難中:2019/07/03(水) 13:40:16 ID:N4S8PbgUO
ゲンキ「…決まった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…ん!!? この感触…」


ズズズズズズズズズズッ…


ズズズ…ズォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「お…俺には届いてませんよ…!
これも…一撃のうちには入らないでしょう…!」
ギギギギ…

ゲンキ(その細腕でわしの攻撃を受け止めた!!!!!?
いや……“気を纏った腕”で…か!!!!!!!!!!!!!!!!?
なんて…高純度な…気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴグッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




リハン(………
ゲンキさんも腕に大きく気を纏っていたはず…
それを受け止めるほどの気による防御を…………あの体で…
……人が放つ気の強さは…第一に気の器たる肉体の容量…つまり大きさが重要となる
だがもう一つ重要となるのは……その者の精神の強さ…
精神がより強ければ…それに呼応して気の性質も……高まる……………
肉体が圧倒的に足らないはずの彼は………精神でその差をカバーしているのか……
だとすればあの気の質量は…!)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ジュリー「防御は攻撃にも転じる…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズ…ボボボボボボボボボボボボウゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キュイィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ジュリーが放つ気が腕に収束する!!!!》


ゲンキ「腕に全ての気を…! ………!!!!!!
この輝き…!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ジュリーの腕が白銀に輝く!!!!!!!!》



ざわっ!!!!!!!!

イキル「なにあれー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「あ…あれは…ま…まるでリーベス元帥のような…」


リハン(…集中した純度の高い気が高密度ゆえに気の性質を表す色が表面に現れたッ!!!!!!!!!!!!!!!!
あの技は…『聖拳』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リーベス様をはじめ1ケタ等級の上位隊長クラスしか使えぬ技…!!!!!!!!!!!!!!!!)



ジュリー「うぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「ッせ…聖拳だと…………お前が…
…………ナメるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしとて!!!!!!!!!!!!!!!! 聖拳を使えるのだァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャララァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《赤く輝くゲンキの拳!!!!!!!
白銀のジュリーの拳と…ぶつかるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ドギュッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガガガァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



モシメベ(わあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

イキル「久々のおもらし〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジョババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴゴォォォォ…

ジュリー「ハァ…ハァ…」

ゲンキ「……………くっ」

よろ… よろ…


ジュリー&ゲンキ『………ッぐぅ!!!!!!!!』

《両者…膝をつく!!!!!!!!》



しめてくれ…「そ…そこまで!!!!!!!!
引き分けだーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

85名無しさん@避難中:2019/07/03(水) 13:40:39 ID:N4S8PbgUO
ゲンキ「…引き分け…だと…」


ざわざわざわ…

スコンビュー「…えま!!!!! へてんででぇじにへざをついたべ!!!!!!!!」

モシメベ(う…うん!!!!!)

プティング「ゲ…ゲンキ様はリーベス元帥の直属だぞ…
私よりも年下の彼が引き分けるなんて…」

イキル「つーか引き分けってどういう扱いになんの!!!!!!!!!!?」
ドキドキ!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「…あいたたたた…」

イリリシカ「ジュリー…大丈夫…?」

ジュリー「あ…あぁ…
ごめんよ…勝てなかった…」

ズン…
ミャラダイン「…いい よくやった
……あとは連中がどう判断するか…だ」



ヒュウーーーーーーー…

ゲンキ「………」

ザ…
リハン「…ゲンキさん…」

ゲンキ「…………リハン君…
………………………ちっ………」
ぽりぽり…

リハン「…………
……………分かりました
今回の作戦…我々は引き下がります
あなた方に指揮をまかせます」


ぬるもっこり「…!!!!!! なんと…本当ですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「おぉぉー
グレーな結果だったけんワぁやつなら問答無用で自分達の策を優先すると思ったが
ここでは空気を読んだかい 意外だのぉ」

ゲンキ「当たり前だ…あんな新兵に引き分けじゃあ…負けたようなもんだ」

リハン「……そもそも前提として私の時点で負けています
ここで往生際悪くゴネるなど無様な真似は…リーベス様の名誉にも傷がつく」

ミャラダイン「そげかい」

リハン「………では…ワンダー大橋門での作戦…指揮はあなた達に全任…私達は口出ししません
しかし当然分かってはいると思いますが…
この戦いは勝たなければなりません
我々が提示した囮作戦は間違いなく最善でした
…それに代わる作戦…必ず勝てる作戦を考えてください」

ぬるもっこり「も…もちろんです!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「すぐ思いつくわ!!!!!!!!
こいつら全員優秀だけんのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
ここだけの話…ワどにあの戦い方を教えたのはジュルジュリだで!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュルジュリがワどを進化させた!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてこの部隊の奴らは…ほぼ全員ジュルジュリの特訓を受けてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
個々の純粋な戦闘力はまだ高いとは言えないが
対魔法使いの戦闘となればそこらの部隊にはない強力な技や強さがある!!!!!!!!
それを見ればワぁやつも見直すだらァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ハ…ハードルあげすぎですよ!!!!!!!!」

イリリシカ「そうですよ イキルみたいな子も居るんですから」

イキル「どういう意味じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



わいわい!!!!!!!! わいわい!!!!!!!!




ゲンキ「………変わった奴らだ
今までにないエネルギッシュさを感じるな…」

リハン「…」

ゲンキ「………ちょっと興味がわいてきたかい…リハン君…」

リハン「…
………………………」
くるっ…

リハン「……………いいえ
………………特には」
スタスタスタスタ…


ゲンキ「……………
…………辛い任務だねぇ………わしらは…」


ゴゴォオオオオオオオオオオ…

86名無しさん@避難中:2019/07/04(木) 00:11:23 ID:5q26xz.IO
――― 次の日…


ぬるもっこり「一晩で思い付いた作戦を実行するぞーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

イキル「はえーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう思い付いたのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「イキルははやく寝ちゃったけどね 皆で遅くまで討論して考えたんだよ
夜中の3時まで話し合いは続き…エロダンスで誘惑…セールスに成り済まして突撃訪問…頼んでもいない闇営業を装って潜入…いっそのこと帰る…様々な案が出て
結局全部採用になった」
ス〜ン…

イキル「完全に深夜テンション混じっちゃってるだろソレーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「い…いや朝起きて冷静になって考え直したよ
隊長達と話し合ってちゃんとした作戦を考えた」

イキル「そ…それならいいけど…
…本当にいける作戦なんだろ〜な〜」

ジュリー「…結局やってみなきゃ分からない
そして今回は……イキルさんにも頑張ってもらうことになるね」

イキル「え…えぇ…?
なにさせられるの…?
あーし…お漏らし以上カラダの関係未満って明確なやるやらないの線引きあるから」

イリリシカ「いやそこはお漏らしもやらない線引きで行こう?」

ジュリー「イキルさんの腕を見込んでのことさ……」


ぬるもっこり「全員下流へ行くぞな
急いで準備をする」

イキル「か…下流?!!! なにしに!!!!!!!?」

ミャラダイン「説明はその都度すーわい
行くずや」


――― 下流…


ぬるもっこり「これからここで船を作る」

イキル「船ーーーーーー!!!!!!? なんで!!!!!!!!!?」

ミャラダイン「ここから大橋門に向かわせるわや」

イキル「えっ…!!!!!!!!!?
それってつまり囮…!? ちょっ…犠牲者出す作戦は却下したじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
結局その作戦じゃないとムリポだから採用しちゃったってこと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
じゃぁ昨日の一連のアレはなんだったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ッッ!!!!!! 待って…!!? あーしが今回の作戦で頑張るってまさか……あーしがこの囮船に乗る役!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ヤダーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
昨日安心させといてこの仕打ちはあんまりだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
詐欺だーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
特殊詐欺だこんなもんわーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「落ち着いて…」

プティング「君は少し話を聞きたまえ…
ほら…心が落ち着く眼鏡だ…」

スチャ…
イキル「ω-ω

なんだこの眼鏡ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
落ちつかね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

87名無しさん@避難中:2019/07/04(木) 01:26:55 ID:5q26xz.IO
ミャラダイン「ワぁはやかましのぉ〜 話を聞くだ!
これから作るやつは確かに囮船だが人は乗らん!!!!!!
自動で大橋門に向かう無人船だ!!!!!!!」

イキル「え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ぬるもっこり「だからここで即席の船団を作る
構造はハリボテで構わんが見た目は退魔軍の戦闘船を模したものを作る
今日中に完成させる!!!! 目標は10隻だ!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「無茶ぶり〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも頑張ります〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― そうして…夕方


ででーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぷっかぁ〜〜〜〜〜…



スコンビュー「でけてぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わーい!!!!!!!!

モシメベ(はぁはぁ……やれるもんだね)

ジュリー「…うん! これならよさ気だね!!!!!!!!」

イキル「まだ重要な儀式が残ってるぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神聖なる進水式だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あーしの神聖なるお漏らしパンティーを船にぶつけて無事終了だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビタタタターンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


イキル「分かったぜジュルジュリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あーしの重要な役どころってのはつまりコレだったんだなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「違います」

イリリシカ「船が出来たのは良かったけど
この船をどうやって上流の大橋門に向かわせるの?
船を動かすには結局人の力が必要だと思うけど…」

ジュリー「それにはこれを使う」
ピララッ…

イリリシカ「それは…退魔札…いや…魔法札!!!!!?」

ジュリー「赤口門を出るときに装備の備蓄として持ってきていたものさ
これは水魔法の札…そしてこれは船魔法の札」

プティング「船魔法? そういえば魔法使いにそんな魔法を扱う特血がいたらしいな
昔習ったよ」

ジュリー「かつて外洋も戦場だった時代に暴れていた魔法使いだね
荒れる海で魔法を駆使し縦横無尽に船を操る技は恐ろしいものだったと聞く…
時代が進むにつれ海岸部の防御が完備されて少しずつ活躍の場が減って行き
そのうち内陸の湖や川での戦いを主戦場としていた
でも基本的に穏やかなそれらの場所では船魔法の本領が発揮できず……結局淘汰されたみたいだね
今はほぼ失われた魔法……それがこめられた札だよ」

モシメベ(すごく貴重なんじゃ…
そんなもの使って大丈夫?)

ぬるもっこり「こういう時に使わずいつ使う
この作戦に出し惜しみはなしだ」

ジュリー「といってもこの魔法札だけでは心配だから水の魔法札も使って水流を多少コントロールするよ」

イリリシカ「…魔法を使って魔法使いを出し抜くんだね……バレないかな?」

ジュリー「魔法札は魔法の効果だけを発動させるから多分大丈夫さ」

ミャラダイン「ふん………魔法に頼るのはイケ好かんがのぉ
…まぁ利用するつもりで思っておくかいのぉ」

88名無しさん@避難中:2019/07/04(木) 02:57:39 ID:5q26xz.IO
ジュリー「仕上げにいくつか退魔札を張って終わりにしよう
見た目は立派な船でも実際はハリボテだから…少しでも魔法を受けられるように…!
だから何人か退魔気を提供してです
札に加工するのは俺がやるんで」

リハン「退魔札も作れるのですか?」

ジュリー「は…はい
昔に独学で…工作がてらに
…もちろん本物の職人ほどまともなモノではないですけど」


リハン(…ジュルジュリ・グリーブルー…
かつて士官だったズズゾゾ・グリーブルーの息子…
ズズゾゾ・グリーブルーもかなり多才だったと聞きますが 彼はその驕りから自分を含む多くの部隊をいくつも壊滅に追いやってしまったということですが…
果たして彼は…)



――― 次の日…


ででででん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぬるもっこり「それではこれより…本作戦を開始する…!
まずは昨日作った偽装船団を発進させる
発進させたら我々はワンダー大橋門の東入口付近に戻る
あとはあの偽装船団が現れ敵がそれに気付いたら…次の段階だ!!!!」

ジュリー「船魔法札と水魔法札は発動させてすぐは出力を抑えるようにしています
一定時間が経つと一気に速度を上げて上流に向かいます
それまでに俺達は定位置に戻りましょう」

ぬるもっこり「うむ!!!!!!!!!
それでは魔法札の発動を!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ザザザザザザザ!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「船が加速する前に入口の側まで戻ろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「うん!!!!!!!!!!!!!!!!」

イキル「あうあう〜…」

スコンビュー「エケレつぁん?!!!! けぇえれがわれぇろ!!!!!!!?」

イキル「う…うー
思ったより大変な役じゃんあーし…
緊張してきた…」

イリリシカ「しっかりしてイキル!!!!!!!!
この作戦が終わったらなんでも言うこと聞くから!!!!!!!!」

イキル「ん!!!!?
今なんでもするって言った!!!!!!!?
ぬるもっこり様のパンティーくれるって言った!!!!!!!!!!!!!!!!?」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「後者は全然言ってないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

イキル「あーし ぬるもっこり様のパンティーが手に入るなら頑張る!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

イリリシカ「モチベーションの上げかたが汚いよ!!
そんなの貰ってどうするの!!!!!!!!!!!!!!!!?」

イキル「履くに決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「病気になっちゃうよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ぬるもっこり「誰が病原菌じゃあッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ〜!!!!!!!!

ジュリー「そういうことなんですけど…イキルさんにパンティーあげてもらえます!!!!!?」

ぬるもっこり「使ったやつでいいなら…」

イキル「ヒョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 妊娠しちまうーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
やる気出てきたぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! まかせろーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どひゅーん!!!!!!!!

《イキルは自分の配置に向かった!》


ぬるもっこり「いやちゃんと洗ってるやつだぞな!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!

ジュリー「隊長ッ!! 俺達の待機場所…ワンダー大橋門の入口の近くが見えてきました!!!!!」

プティング「(◎)-(◎)
ぬっ!!!!!!!! ちょうど偽装船団も上流に上がってきたところ!!!!!!!!」

しめてくれ…「…よしッ いいタイミングだぞ…!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1234/IMG_20190704_024135~01.jpg

89名無しさん@避難中:2019/07/05(金) 01:12:05 ID:fy6vPhD.O
ズォオオオオオオオオオオ…
ザザザザザザザ……


プティング「おー…っ…登ってきている…!」

しめてくれ…「魔法札はちゃんと働いているようだな」

ミャラダイン「向こうはまだ気づいとらんか?」

ジュリー「いや……いいです
どうせ気づかせる…!
……イキルさんのタイミングを待ちましょう…!」



―――

イキル「んあー…きてるきてる!!!!!!
もうちょっと上流に行かせて…もう少しもう少し……っと!
ここであーしが…矢で…! あそこを狙う…!」
ギギギ…

パシュッ!!!!!!!!
《イキルは偽装船団に向けて矢を放った!!!!》



ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
シュカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ブチィーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガコガコガコガコココンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《イキルが放った矢は船に張られていた謎のロープを断ち切った!
そのロープが切れると細工を施されていた仕掛けがピタゴラスイッチみたいに連携し…
即席の火矢装置の火薬に点火させた!!!!!!!》


ジジジジッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パシュウンシュンパシュシュシュシューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《火矢が物凄い勢いで大橋門へと放たれた!》

ズドドドドドドドドドドドドドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ミャラダイン「よーし仕掛けたぞッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ワァァァァァァァ…

ウーッ ウーッ ウーッ



イリリシカ「警報がなりだしたよ!!!」

ぬるもっこり「魔法使い達が船団に気付いた!!
どう出るぞなもし!!!!!!!!?」



―――

イキル「よ…よーし もう一発カマしてやるか!!!」
ギギ…

シュパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドカカカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギギギギギ…


パシュシュシュシュシュシュシュシュシューーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドゴゴゴゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ミャラダイン「派手にやるじゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!」

イリリシカ「ジュリー……火矢の点火は崖の上のイキルが矢を放っやっているんだよね?
イキル……矢をうってるのがバレて狙われないかな…」

ジュリー「…もちろんそのリスクは最小限に抑えているよ…!
イキルさんが射っているのはガラスで作った透明の矢だ
川は深くて薄暗いガケ下だから遠目からじゃ絶対に矢は見えない!」

イリリシカ「そうなんだ…
ガラスの矢なんてあったんだね」

プティング「ふふふ…それは私の仕事さ□-□
船造りと並行しえ私が矢を作っていたんだ
ガラスの加工は得意なんでね」
クィ

ミャラダイン「それにしてもイキルのやつはなかなかやーのぉ
あの高さから矢をちゃんとロープに当てーだけんのぉ
おいぬるもっこり ちゃんとご褒美にワぁのパンツやーだぞぉ
もう目の前で脱ぎ立てパンツくれてやった方が喜ぶんじゃないか?」

ぬるもっこり「喜ばれてどう反応すればいいんだぞな…朕は…」

90名無しさん@避難中:2019/07/08(月) 00:45:52 ID:xvSlNLEMO
スコンビュー「めへーつけぇねへててつは…でうするんでせぇ…」



キュイイイイイイ…



ジュリー「ッ魔力…! 応戦するようだ!!!!」




ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《大橋門の壁の窓から魔法が放たれた!》

きゅるるるるるッ
ズジュウウウウウウッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



モシメベ(あっ…船が魔法を弾いた!)

ジュリー「よ…よし 俺の退魔札も機能しているな
あの様子なら大橋門内からの魔法狙撃では簡単には壊せない
強い魔法を撃たれればさすがに耐え切れないが…
そうなると向こうも大橋門から出ないと使えないだろう」

ミャラダイン「つまり奴らは川に出るしかねぇってわけだな」

ジュリー「そうですね………
よし…もう一押し……彼らをあわてさせれば…!
…イキルさんに意図は伝わるかな…?」




―――

ズドドォーーーーン…
シュゴォーーーーーーーーー…


イキル「…魔法撃ってきたなー
よぅし…頃合いだぜー
もいっちょ脅かしてやるーっ!!!!!!」
ギュキキッ… ググググ…

シュパンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《イキルは新たに矢を偽装船に向けて放った!》


ギュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズカカカッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《イキルの矢は火矢を起動させるロープとは別のロープを断ち切った!
すると…》


ジジジジジジ……シュボッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メラァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《船が炎上した!!
そのまま大橋門へ突っ込んでいく!》



ゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


スコンビュー「えれぇことねねってれぇ!!!!!!!!!!」

プティング「これならば魔法使い達からしてもかなりの脅威に感じるはずだ…
そうなると…」



ヴゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



モシメベ(警報が大きくなった!!)

しめてくれ…「喧騒も慌ただしい……これなら魔溜まり達も大慌てで向かっていくぞ!!!!!!」

ぬるもっこり「まだ様子を見ろ!!!!!!!
警戒すべきは流動魔法使い!!!!!!!!
流動魔法使いが下へ降りてから突入だ!」

プティング「か…確認出来るのかそんなの?!!」

ジュリー「…魔知感の上位退魔技の『魔周感』なら…
………リハンさんかゲンキさんは使えますか?」

リハン「使えます」

ゲンキ「当たり前だ」

ジュリー「俺も使うんでお二人も魔周感を発動してもらえますか?
俺一人では大きな大橋門全体の魔力をカバー出来ないので…」

リハン「………分かりました」
ヴゥーーーーーーーーーンッ…

ジュリー「ありがとうございますッ…」
ヴヴヴンーーーーーー…

《ジュリー達は強い魔力への感覚を高める退魔を発動させた!》


ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥーーー…ヴヴッ


リハン「………反応がありました
流動魔法使いは既に動いています
ダムの水の流れに潜み川へと向かったようです」

ジュリー「ッ…隊長!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「うむっ……突入だ!!!!!!!!!!!」

ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

91名無しさん@避難中:2019/07/08(月) 01:27:17 ID:xvSlNLEMO
―――

イキル「…おー…イリ達行ったな…!
あとはこっから……水門を操作するところに向かって水をたくさん放水して川に行った魔法使い達をもろとも水洗便所みたいに流すんだよな
…頑張れー…イリ…ジュルジュリ…ぬるもっこり様…みんな……死ぬなよぅ
………あーしも……頑張るかんなぁ…!!!!!!!!!!
魔法使い達が偽船に気づく前に火矢とか撃たせまくって粘るんだ!!!!」
バッ…ギリリリッ…



―――

タタタタタタタタタタタ…!!!!!!!!

ぬるもっこり「入口だぞな!!!!!!」

ミャラダイン「見張りもおらんのぉ!!!!!!
全員下の異常事態に釘付けかっ!!!!!!!!」

プティング「だ…大丈夫かなぁ
偽装船がもぬけの殻だってバレたら…」

しめてくれ…「気付いたところで遅い!!!!!!
あんな下からすぐには戻ってこれまい!!!!!!」

ジュリー「向こうにフワラル魔法使いがいないのは把握してますしね…!!!!」

モシメベ(りゅ…流動魔法使いは水に潜んで移動するんですよね?
下に移動出来るなら上にも戻って来れるんじゃ…?)

リハン「流動魔法は潜んだ水の形状を変えて広がったり動かしたりすることは出来るようですが
基本的には元々の水の流れには逆らえません
下に流れている水の中を上へと逆流することはないでしょう
魔法で生み出した水に潜んで登って来る事も考えられますが
この高さの大橋門を一気に駆け上がれるほどの水魔法を撃てる魔法使いがココに居るとは考えられない
ヤーダバイカン自身も流動魔法以外は使えないはずですので…」

ぬるもっこり「…流動魔法使いは封じたと思ってもいいわけですなッ!!!!!!!!!!!!!!!!
だがこちらも余裕というわけではない!!!!!!
我々はこの大橋門の構造をよくしらない 水門を操作する部屋がどこにあるか分からないからな!!」

ミャラダイン「つってもただのダムだずぅ!!!!?
そんな複雑な作りでもネだい!!!!!!!!!!!!!!!!
真っすぐ進みゃあ着くわや!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「そ…それはどうでしょう…
まぁ比較的上の方にあるとは思いますが…」

イリリシカ「大橋門ッ……中に突入するよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バタタタタタタ…
《大橋門の中に突入したぬるもっこり隊!!!!!!
その一行を薄暗く狭い通路が迎えた!!!!!!!!》


しめてくれ…「ここが大橋門の内部か…狭いな…」


サラサラサラサラサラ…


モシメベ(わーっ この通路の両脇…溝があってそこを水が流れてるー!!)

スコンビュー「はぇ〜〜〜 おされだべぇ」

イリリシカ「……ジュリー!!!! これ…地図じゃない?」

ジュリー「本当だ! 大橋門の内部が詳しく書かれている………うっ
結構複雑だな……………
階層が8つに分かれてる…俺達がいるのは最上層で………
操作室……操作室………は…と………ん!
あった…! 2階層の奥……『水門制御室』…ここにだ!!!!!!!」

ぬるもっこり「一つ下か…
そこへはどう行く?」

ジュリー「えと………ここをこうして………
割と複雑ですね……でも何となく分かります」

ぬるもっこり「…よし!!!!! ならば向かうぞ!!!!!!!!!!!」



―――…

コツ… コツ…

ジュリー「こっちです」


コツコツコツ…

ミャラダイン「急ぐ割には歩いてだことのユックリだのぉ」

しめてくれ…「こう通路が狭いと大人数での移動が大変だからな…
それに音も響く…魔溜まりが下に集中してる間に出来るだけ気づかれたくない」

ぬるもっこり「急がば回れ………リスクは最小限が基本だぞな
それにゆっくりでも無駄はないぞよ
ジュルジュリが道を覚えているから迷うことはないしな…」

ジュリー「……こっち…で…
この先から少し道が広くなりますよ」


ザァァァァァァァァ…


イリリシカ「ん…水の音も大きく…」

92名無しさん@避難中:2019/07/08(月) 02:15:51 ID:xvSlNLEMO
ザザザァーーーーーー

モシメベ(わっ!!! 広くなったね)

プティング「ふぅ ここからは歩きやすくなるな」

スコンビュー「めてー!!!!
めちめへれけねってけれレイワケねめぜげねげれれめぜめえーけけねってれ!
(見てー!!!!
道が広くなったから両脇の水が流れる溝も大きくなってる!)」

モシメベ(本当だねー
水浴びが出来そうだねー)

スコンビュー「えーねぇ
けけ…あつぇ〜けれつぇめてぇメズねへぇれてぇべー」

モシメベ(そうだね うふふ)

モシメベ(濡れスコンビューちゃん…濡れスコンビューちゃん…
見てぇ〜〜〜〜〜〜〜(水分を)吸収してぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)
ハァハァハァ…

しめてくれ…「しかしこんな建物の中に水を流すのはどういう意味だ?」

イリリシカ「やっぱりお洒落だからじゃないですか?
水の音も爽やかだし」

しめてくれ…「理解出来ん…
俺は水の音がチョロチョロしていると気になって『元栓しめてくれ…』って思ってしまうな」

イリリシカ「しめてくれ…だけに」

ジュリー「……………」

ジュリー(………お洒落………
……本当にそんな理由か…?)



チンなめボンバー三郎「…本当に暑いな…
そーいえば緊張して作戦前に水飲んでなかった…喉渇いたな」

チンなめミラクル太郎「だったらそこに流れてる水飲めよ いっぱいあるしな」

チンなめボンバー三郎「おっ ソレいいな! ちょっくら!」
ゴソ…

ピチャ…
チンなめボンバー三郎「ひゃー! チベテッ!
こりゃあウマそうだな!」
ゴク…


ギラ…

チンなめボンバー三郎「…ん? 水の中になんか―――」


―――…


ジュリー「…」
キョロキョロ…

ゲンキ「どうした? 何が気になる?」

ジュリー「…いや…えっと…何か違和感が…」


モシメベ(それにしても本当に凝ってるよねココ
左の溝は水が奥に向かって流れてるけど右の溝は奥からこっちに流れてきてるもん)


ジュリー(―――…そうか! この違和感………水の流れ!!!!!!?
まさか…この溝の水はッ!!!!!!!!!!!!!)



チンなめミラクル太郎「ぎゃ…ぎゃあぁ〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴォオオオオオオッ!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!?』
ざわっ!!!!!!!!

ぬるもっこり「どうしたッ?!!!!!」

チンなめミラクル太郎「ボ…ボンバー三郎が!!!! 喉が渇いたってんで溝の水を…飲んでッ…
いつまでも水から顔をあげないからッ…見たらッ…顔がッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャポッ!!!!!!!!


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンなめボンバー三郎「―――」

《チンなめボンバー三郎の顔の中心に穴が空いていた!!!!!!!!》
ゾゾォーーーーーーンッ!!!!!!!!!!


ミャラダイン「ッなッ……まるで顔を槍で貫かれたようなッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ッッ…しまったッ……やはりそうだったのか!!!!!!!!!!!!!!!!
みんなッ!!!!!!!! 溝から離れるんだーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!



ザパパァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《その時!!!!! 水の中から何かが飛び出しッ――――》


チンなめミラクル太郎「ひぇッッッ…!!!!!!!?」


ヒュッ… ドシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チンなめミラクル太郎「ごぁ――――」
ブッシュ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!


ぬるもっこり「チンなめ(ミ)ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


??「おんしら………無魔か………
下の船もおんしらか……何しに来た…我輩の城へ…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


リハン「……ッヤーダバイカン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1235/IMG_20190708_012833.jpg
【流動魔法使い ヤーダバイカン】

93名無しさん@避難中:2019/07/08(月) 21:42:57 ID:xvSlNLEMO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤーダバイカン「下のよぉ〜 船………おんしらだな?
……あんな凝った船を囮にするとはねぇ……ここの若ェもん達があわてておったわ…
我輩も張り切って下に降りたんだがのぉ…
船は確かに鬼気迫る様相で火矢をうったり船に火を付けたりしてこっちに向かって来よるが…どうにも気迫を感じられなくてな
こりゃ裏があると思い上に戻ってみりゃ……ドンピシャリよ
ほはははは…なかなか粋よのぉッおんしら…」

しめてくれ…「き…貴様…!
下まで降りて…どうやってここまで一気に上がって来た!!?
流動魔法は…水の流れに逆らえないんだろう!!!!?」

ヤーダバイカン「うむ 詳しいな
その通りよ 我輩の流動魔法はその流れに身をまかせるのみ
だから水の流れに乗ってここまで戻ってきた…ただそれだけのこと…」

イリリシカ「…!!?」

ジュリー「…こ…この建物の中に…水を汲み上げる巨大な機関があるんだな!!!!?
下に流れた水を…重力に逆らわせて再びこの建物の最上層に循環させるカラクリ!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてここにある水路は…そうして流れている……お前専用の“通路”!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤーダバイカン「ほははは!!!!!!!!!
その通り!!!!!!!!!!!!!!!!
全て我輩が作らせた!!!!! この大橋門は我輩の城!!!!!!!!
そしてこの地は…我輩の領地!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無魔よ!!!!! ここに足を踏み入れた意味…分かるな!!!!!!!!!!!!?」
ズォオオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬるもっこり「ふざけるな!!!!!!!!!!
ここは貴様らの地ではない…!!!!!!!!!!!!!!!!
ここは元々真人間達の地だった!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「ぬるもっこり…!」


ヤーダバイカン「ふん 何を今更?
これは戦争だ……戦の勝者が敵からモノを奪い取るのは何もおかしくはないであろう
それよりおんしら………もしや赤口門から来たのか?」


ぬるもっこり「だったらなんだ?」


ヤーダバイカン「ほっほぉ!!!!!!!!
ならば!!!!!! おんしらか!!!!!!!!
赤口門で若輩の魔女を下したのは!!!!!!!!!!!!!!!!
ほはははッ!!!!! それはヨウコソヨウコソッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あれから大して月日も経っておらぬのに攻めて来るとは相当ノッとおるなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こりゃー楽しいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とてもじゃないが他の奴らを呼ぶ気にはならんな!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩だけで遊びたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビキッッ!!!!!!!!
ミャラダイン「遊ぶだとッ………ワぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(こ…怖いよぉ…)
ブルブルブル…

プティング「………!!!」


イリリシカ(……凄い魔力………ビ…ビリビリ来る…!
もしかしたら…土の魔女メクリスタとそう遜色ない…!!!!!!?
そして…………この人……………
女物のスク水着てる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
胸に『はなこ』って書いてある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
変態だッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でもイキルが居ないから誰も突っ込まないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツッコミ役の大切さに気付いたよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズズズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤーダバイカン「……ほはは…」
ニィッ…

スッ…!!!!!!!!

94名無しさん@避難中:2019/07/09(火) 00:46:08 ID:3m2kqDcIO
ヤーダバイカン「…ひとまず!!!!!」
スゥッ…!

バチャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤーダバイカンは水路に飛び込んだ!!!!!》



ぬるもっこり「み…水の中に潜ったぞな!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「全員戦闘態勢だ!!!!!!!!!
ここでこいつに会ったのはチャンスと思え!!!!!!!!!
いまコイツを倒せばこの場所は制圧したも同じだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「で…でっけれけれへぇ!!!!!!!!!?」

プティング「りゅ…流動魔法は水の流に逆らえない…つまり移動にしか使えないならば…
そこまで恐れるほどのものでしょうか?!!!!!!!」

リハン「先程行った事を忘れましたか?
流動魔法使いは潜りこんだ水を多少操る事が出来るのです
水は流れるだけではありません…時には飛沫をあげる…そのように…!」



ザッパァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
水「その通り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



モシメベ(す…水路の水が…跳ね上がって…波みたいにこっちに!!!!!!!!!!!!!!!!)

イリリシカ「というか水がしゃべってる!!!!!!!
…人影はないのに…! 本当に…水の中に溶け込んでるみたいに!!!!!!!」



ザバァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《波がリハンを飲み込む!!!!!》


リハン「! ………狐牙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バシャンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
水「どんな達人も水は斬れぬ!!!!」

ザバババババババーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《波に呑まれるリハン!》

リハン「ッ!!!!!!!!!」
ギギィィンッ!!!!!!!!

《リハンは水の中で何かを剣で弾いた!》


ジュリー「なんだ!? 水の中に何か仕込んでいるのか…!?」


水「防いだか やるのぉ
おぉ…水が引く! かなしき流水のサガよ!」
ザザザザザザッ

《水(ヤーダバイカン)は飛び出して来た水路へと戻っていく…
ジュリー達の足元をその水(ヤーダバイカン)が流れる…》


水「一人くらいもらっていくぞ!」
ぬっ

《水路に戻っていく水の一部からヤーダバイカンの手が生えてきた!》

ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!
兵1「ひやひぇッッ!!!!!!!!?
ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズジャジャジャザザザァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《足を掴まれた兵の一人が水路へと引きずり込まれて行く!!!!!!》


ジュリー「く…くそーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ザザザンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プカ… プカ…

《兵が水の中に消えた後…切断された兵の体が水面に浮かんだ!》



イリリシカ「ひ…ひどい…
イキルだったら10回はおもらししてるよ…!」
ゾッ…

プティング「と…というかコチラからの攻撃は擦り抜けて向こうは逆に攻撃し放題なのか!!!?
そんなのどうすれば!!!?」

リハン「…移動の際は完全に水と同化しているため攻撃は効かないようです
しかし向こうから攻撃して来る際はヤーダバイカンは実体化します
先程私を波に飲み込んだ際は腕と…なにか鋭利な刃物を実体化させていました」

ゲンキ「つまり向こうが攻撃してくる瞬間にこっちも攻撃をブチ当てればいいのか!!!!!!!!!」

リハン「えぇ
…次来れば……今度は…」
チャキ…



ヤーダバイカンの声「ほうやはり…中々強そうだな」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ジュリー「ど…どこだ!!!!! どこに居る!!!!!!!!?」

95名無しさん@避難中:2019/07/10(水) 00:29:39 ID:DFV4BsI6O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

オオオオオオオオオオォ…

しぃぃぃぃぃぃん…………



イリリシカ「で…出てこない…」

ジュリー「す…水路から離れて!!!!!!!!!
左右どちら側から現れるか分からないぞ…!
中央でみんなで固まるんだ…!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


みんな『………!』
ドクン…ドクン…ドクン…!


ザァァアアアアアアア…!



モシメベ(く…来るな来るな来るな…!)

スコンビュー(け…けねぇでぇ〜…け〜ねぇでぇ〜…)

プティング(よ…弱気だと狙われるかもしれない…!
こ…こういうときは強く見える眼鏡をかけるぞ…! カチャ
([∩∩])死にたいらしいな)

モシメベ(ス…スコンビューちゃんと密着……髪の匂いスンスンスンスン…)



ゴゴゴゴゴゴゴ……
リハン(…いつでも来い…)


《全員が各々…左右の水路を警戒…
ヤーダバイカンが現れる時を待った…!》




…………ゴボッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドババンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リハン「ッッうぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《その時!!!!!!!!
全員の意識の外から水の塊が襲ってきた!!!!!!!!
リハンを飲み込んだ!!!!!!!!!!!!!!!!》


リハン(どこ…から!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?)
ザザザァーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゲンキ「リ…リハン君ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…!!!!!」


ザバババババババァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー(…壁に穴が空いてそこから水が?!!!!!!!!!!
まさか…この建物の中で水が流れているのは…水路だけじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!
壁の中も…床の下も…全てがッヤーダバイカンの道なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


ゴゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

水「お前はメインディッシュだ……」

リハン(…………!
…………不意を………つかれた…!!!!!!
重心が浮いてしまった……波に…持っていかれる!!!!!!!!!!!!!!!)

バシャアアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《リハンは水圧に押され水路に落ちた!
そしてそのまま姿が消えた…!!!!!!》


ぬるもっこり「リ…リハン殿!!!!!!!!!?
どこへ行ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミャラダイン「…沈んだ…!!? いや流されたのか!!!!!!!?
あれほどの男が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンキ「よくもリハン君をォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤーダバイカンンンン〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!


ヤーダバイカンの声「囀るな!
おんしの相手もしてやろうぞ」



ドバッ!!!!!!!! ドバッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《左右の壁に穴が開き水が吹き出す!!!!
狙われたのはゲンキ!!! 二方向から水の塊が襲う!!!!!》


ゲンキ(…どっちだ!!!!!? ヤーダバイカンが潜んでいる水は!!!!!!!!?)

96名無しさん@避難中:2019/07/11(木) 01:45:38 ID:iFhaTnnEO
ゲンキ「ぬんんんェェェェーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

《ゲンキは左右から来る水をそれぞれの手で受け止めるように広げた!!!!!!!!》


ズズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミシミシッ…
ゲンキ「ッッぐぐッ…!!!!!!!!」


ズズズズ… ズズ…
水「おんし…パワーがありそうだな…
我輩と力比べしよう!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤーダバイカンはゲンキが左腕で受け止めた水の中に潜んでいるッ!!!!!!!!!!!!!!!!》

ゲンキ「おッ…おぉぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキ…!!!!!!!!

ゲンキ(よりにもよって…左かッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…ワシの左腕は…! 病に侵され右腕より筋力が付かない…!!!!!!!
この腕では…押し返せんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが右腕も…離せんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズズズズッッッ

ヤーダバイカン「ほはーーーはははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩プラス水の力には敵わぬか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ゲンキは水路へと押されて行く!!!!!!!!!!!!!!!!》



イリリシカ「たっ…助けないと…!!!!!!!!」
バ…

ジュリー「イリリシカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ズズズズゥゥ…
ゲンキ「ぐ…ぐぬぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズ…ズルゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ついにゲンキは足を踏み外し水路へと身を落とす!!!!!!!!》


ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「ゲンキ特派員ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バ…!!!!!!!!

《イリリシカはゲンキに手を伸ばし引っ張りあげようと体を掴むが…!》



ミャラダイン「ダラずーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワぁのパワーでは無理だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!



ゲンキ「…!!!!!!!!」

水「…くくくくッ おまけ付きか!!!!!!!!!!!!!!!!
一緒に落ちろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

イリリシカ「きゃ…きゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バッシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ゲンキとイリリシカは共に水路の中へと落ちた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ジュリー「イリリシカァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ぶく… ぶく… ぶく…
ゴボボボボボボボボボ…

………しぃーーーーーーー…ん………

《二人はそのまま…リハンのように…姿を消した…!!!!!!!!!!!!!!!!》



ジュリー「う…うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤーダバイカン「…メインディッシュは後のお楽しみ…
次は…“デザート”でも吟味するかィ…」
ニギャアアアァリ…!!!!!!!!

97名無しさん@避難中:2019/07/11(木) 12:15:41 ID:iFhaTnnEO
ヤーダバイカン「我輩のデザートになりたいやつは誰だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我こそはと思う者は手をあげい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ぬるもっこり「ヌッ……くッ…かかれィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『う…うぉおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤーダバイカン「そっちから来てくれるとは気が利くな!!!!!!!!」

兵A「し…死ねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤーダバイカン「…ほははッ!!!!!!!!」
ボッ…

バシャオアァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤーダバイカンの足元から水が噴き出した!!!!!》

兵A「う…うわぁ…!」
ゴポォッ…

ザシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
兵A「ぎえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤーダバイカンは水の中に消え…勢い余って水に突っ込んだ兵Aの首を切り飛ばした!》


ぬるもっこり「水に潜んだぞ!!!!!!!!
どこから来るか分からん!!!!!!!! 警戒しろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「わ…わぁぁぁ…!!!」

プティング「…! ([∩∩])死にたいらしいな」



パシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

兵B「ギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

パシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

兵C「ぐぇッ!!!!!!!!」

パシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

兵D「ごぱぁ〜〜〜〜!!!!!!!!」


ボトボトボトォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《壁の色んな所から放たれる水が兵達の首を次々と狩っていく!》



モシメベ(ぴゃ…ぴゃあ…!)
ガタガタガタガタッ…

ジュリー「く…くそ!!!!!! 縦横無尽すぎる!!!!!!!!!」


ヤーダバイカンの声「んンーーーーーーーーーンつまらんのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
食べ応えのあるデザートはおらぬのかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ズシンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「なにがデザートだ!!!!!!!! 食えるものなら食ってみさがれ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤーダバイカンの声「デカいな!!!!!!!! そして威勢がいい!!!!!!!!!!!!!!!!
どれ…味見をしてやるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴッ…ドウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「水が!!!!! 4方向から!!!!!!!!!!
ミャラダインさんッッ……………いや…待て…!!?」




ミャラダイン「来い…!」
バ…

《ミャラダインは一見無防備な構えで待つ…!》



ジュリー(ミャラダインさんの体は魔法を無効化する!!!!!!!!!!!!!!!!
水と同化したヤーダバイカンがミャラダインさんとぶつかったら一体どうなる!!!!!!!!!?)


ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

98名無しさん@避難中:2019/07/11(木) 12:48:35 ID:iFhaTnnEO
バオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「来さがれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バッチャアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《水がミャラダインにぶつかった!!!!!!!!!!!!!!!!》

水「…!!!? …お…おぉ!!!!!!!!?
なんだ!!!!!!!!!!? 体がッ?!」
ズ…ズゾゾゾゾ…

ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「そこかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!! ククンッッ………

ドッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!
ヤーダバイカン「ぉほぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ミャラダインはヤーダバイカンの腕を掴み そして捻り回して床に組み伏せた!!!!!!!!》


しめてくれ…「や…やったッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プティング「ヤ…ヤーダバイカンを捕まえたぞッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「メレデェンすぇんけっけぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤーダバイカン「な…なんだ…? 初めての感覚であったぞ…
おんし…なにをした!!!!!!!!」

ミャラダイン「なにもしとらんわ
ワぁが不用意にワどの体に触れただけだ…!」

ヤーダバイカン「…!!
おんし…魔法効果を打ち消す体質か!!!!?
……特殊な血の人間だったか……! 面白い!!!!!!!
おんしは我輩のデザートになる素質がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ミャラダイン「そぎゃんな状態で何を言っとーかや!!!!!!
ワぁはもう終わりだ!!!! 捻り潰してやーけん…!」
ミシミシミシィィッ…

ヤーダバイカン「…ぐふッ!!!!!!!!
……ほは………これで我輩の自由を奪ったつもりか!!!!!!!!!」

ミャラダイン「負け惜しみを…」

ヤーダバイカン「ところでおんし…ここまで我輩はどうやっておんしらの仲間を殺したと思う?
見ての通り武器を持っていない我輩がどうやって人の首をはねていたと思う?」

ミャラダイン「?!」

ヤーダバイカン「答えはココだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュインッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドズッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「がァッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミャラダインの右胸を鋭利なものが貫いた!!!!!!!!!
それは槍のように鋭い二本のトゲ…!!!!!!
それは……ヤーダバイカンの腕を突き破り伸びていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ぬるもっこり「ミャラダインーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミャラダイン「ご…ハ…!!!!!!! 骨…!!!!!!!!!?」

ヤーダバイカン「左様…
特なる魔法使いの中には『骨魔法』なるものを操るヤツもいる…
そいつの力で我輩は腕の骨をあたかも槍のように変質させた…!
普段は腕の中に収納されているが………このように出し入れ自由伸縮自在!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グ…グリグリグリグリグリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミャラダイン「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

99名無しさん@避難中:2019/07/11(木) 23:59:11 ID:iFhaTnnEO
ブシュッ…ブシュッ…ブシュシュッ…
ミャラダイン「き…キサ……マ…………」

ヤーダバイカン「肺を貫いた
味見のつもりが食い過ぎてしまったな
まぁ……腐ってなかったら……またツマみに来てやろう…!」
ドスッッ…

ミャラダイン「ぐぅぅーーーー…!!!!!!!!」
バシャアアァァーーーーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミャラダインも水路の中に落ちて消えた…!》


ぬるもっこり「ミャラダイン…!!!!!!!!!!!
ヤーダバイカン…貴様ぁ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤーダバイカン「一瞬焦ったぞ
無魔にもおもしろい能力を持ったヤツもおるのぉ
さて…選別はこれで済んだか?
あとは……食ってしまおう」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ジュリー「……!」

ぬるもっこり「……しめてくれ……!」

しめてくれ…「…ぬっ!!!!!!?」

ぬるもっこり「………貴殿に指揮を委任する…!!
皆と共に例の場所に向かってくれ…!!!!!!!!」
ゴゴゴゴ…!

しめてくれ…「! ………!
しかしぬるもっこり隊長ッ……………い…いや…………承知した!!!!!!!!!!!
お前達!! 俺に続け!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「た…隊長…!!!!」



ぬるもっこり「…ジュルジュリ………まかせたぞ…!」


ゴウッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤーダバイカン「ほほぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
献身的な男だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「………隊長として……当然だぞな…!」

ヤーダバイカン「隊長ぅ…!? おんしがか!!!!!!!!
前の3人と比べると格落ち感は拭えぬが……まぁ良かろう!!!!!!
その力を我輩に見せてみよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシャンッ!!!!!!!!

ザバァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ぬるもっこり(また潜った!!!!!!
……奴の魔法は…! ミャラダインの魔法耐性に触れた途端に解除された…!!
魔力を無効化する力が通用するなら…我輩の減魔ヨガも効くはず…!!!!!!!!
ヤーダバイカン…お前は朕が討ち取ってやる―――――)
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ

《乳首ピロピロを開始するぬるもっこり!》


ヤーダバイカンの声「なんだそれは? 気味が悪いぞ
とりあえず―――…」


ズッ…
ヤーダバイカン「隙がありすぎだ」

ギラァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤーダバイカンは水の中から飛び出し…腕の槍骨を伸ばし――――》



ズドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ぬるもっこり「―――――――」
ポタ… ポタ… ポタ………………


《ぬるもっこりの顔のド真ん中と…そして心臓を…貫いた…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤーダバイカン「…他愛がない…」
ブンッ…



ザパァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズズズズズズズズズズ…

《ぬるもっこりの肉は水路へと打ち捨てられた………》

100名無しさん@避難中:2019/07/12(金) 22:11:56 ID:TtXVE2s.0
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