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真夜中 なんとかファイト
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ゝ 、 、 }
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\| く / /
i ___ / /
i エエエエェ| __/ / な…なによ前ファイトの最後のほう…
< ̄"ゝ | | \ / 書き込みエラーが続いたと思ったらなんか同じ書き込み連投されてるじゃない!
\__,.\ ェェェェェェ| `゙''ー‐ \ 予定狂ったわよバカヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!
_\ ̄ ̄ ̄__,.-‐''"´|WW\| ̄
__,.-‐一''"´ ̄< ̄ ̄ ̄`゙''ー‐┴-、__
_> \
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ジョオズ「俺のことはどうでもいい
それよりイオさんを覚えているか?
彼女の子供ももう大きくなった」
ジュリー「イオさん……! ハライテーナさんの奥さんの!!!!!!!!!?」
イリリシカ「子供……産まれたんだ!!!」
ジョオズ「あぁ! ……ハライテーナが死んだ後……ショックで体調を崩していた彼女だが……
無事に子供を生んだんだ
それからずっと気丈に……そしてしっかりと子供を育てている
ハライテーナの残した子を……」
プティング「……良かった……」
スコンビュー「ヴぅ……! ホントだべぇ……!」
メタク「もうすぐするとそのイオちゃんとこの子供の誕生日でござる!
盛大なパーティーのための材料集めにこうして2人で遠出しているのでござる
ジョオズはリハビリも兼ねて付いて来たでござるが
材料の目利き役でもあるのでござる」
ジョオズ「……最近は料理の勉強も始めたんだ
あいつみたいな本格的なものは作れないが…………いつか食べにイエロスティまで来てくれ」
ニコッ
イリリシカ「そうなんですか……すごく食べてみたい!」
モシメベ(…………ジョオズさん…………充実してそう……
憧れだった騎士をやめることになっても前を向いてるなんて……やっぱり強い人なんだね……)
ジュリー「…………」
ジュリー(………………前を向いてる…………確かにそうだ
ジョオズさんは決して立ち止まってない……
………………でも………………きっと未練はあるはずだ……
騎士だった自分への未練……
そうでなきゃ……)
ジョオズ「…………」
チャキ……
ジュリー(騎士の時から腰に下げてる剣を……今も外していないのが……その証拠だ
ジョオズさんは騎士でいたかったはずだ……それなのに……)
オオオオオオオオオオ……
《ジュリーの脳裏に憎たらしいゼゾォンの顔が浮かぶ……》
ジュリー(……………………それなのに…………!!!!)
ギリッ……
イリリシカ「……ジュリー……」
───
メタク「……これからカレンダ大運河か……
それがどれほど大きな意味を持つか拙者達にもよく分かるでござる
………………拙者達イエロスティ騎士団は中立……
どちらかの肩を持つことは許されていないが……
拙者達個人として………………
君達の無事を祈る」
カシャンッ……ビシッ!!!!!!!!
《手で胸を打つメタクとジョオズ》
ぬるもっこり「有難い言葉感謝いたす
……いずれ また!!!!!!!」
わぁぁぁぁぁぁ……!!!!
《ぬるもっこり隊はメタク達と別れた……》
──────……
イリリシカ「……久々に会えて良かったね」
イキル「またイエロスティ行きてーよな」
スコンビュー「だべなすーー!!!!!!」
ジュリー「……」
プティング「どうしたジュルジュリ? 暗いぞ……」
ジュリー「……………………言えなかった…………」
モシメベ(……え……?)
ジュリー「…………言えなかった
……イエロスティを混乱に陥れ……多くの大切な命を奪った……あのゼゾォン隊が……
今も裁かれず……
そして……今また一緒に戦うことになったと…………言えなかった
……………………本当はそんなこと……いけないのに……!」
ギリィ……!
イリリシカ「…………ジュリー…………
今は……仕方ないよ……
でもいつか…………ちゃんと良い報告を……しに行こうね……」
ヒュウウウウウウッ……
-
メタクリル樹脂
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/44/PXL_20210720_033420757~01~01.jpg
ジョオズ
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/45/PXL_20210720_033432317~01.jpg
-
それから……
ぬるもっこり「ここからは本当に真っ直ぐ行くだけだ
少しペースを早めて予定日より早く到着し ちんぽこ要塞で体を休めるぞな」
わいわいわい……
《ぬるもっこり隊は道を進んでいく……》
ザ……ザ……
ピタ……
イキル「……ん……?
………………ッひゅい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビクッ!!!!!!!!!!
ジュリー「どうしたんだい? イキルさん?」
イリリシカ「急に何? 発情した?」
イキル「………………」
イキル「……ジュルジュリぃ……」
ギュ……
《イキルはジュリーの手を握った……》
ジュリー「ど どうしたんだい?」
イキル「…………ウンコ…………しに行こうぜぇ……」
ニィィィィ……
ジュリー「なんの誘い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「ウンコに……行こうぜ……
秘密のウンコをしようぜ……? なぁ……?」
ぐいっ……ぐいっ……
ジュリー「めっちゃ誘ってくるーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
秘密のウンコって何!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「どうしたのイキル?!
尿道だけじゃなく肛門まで開発する気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴクッッ!!!!!!
イキル「イリィ……! お前も来るんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おい!!!!!!!!!! スコンビューとプティングとモシメベも来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソウンコパーティーの始まりだずぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スコンビュー「なにゆえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
プティング「べ 別に便意はないが……」
イキル「いいから来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グイィンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(わぁ!!!!!!?)
イキル「ぬる様ぁ!!!!!!!!!!
あーしらツレウンしてきやっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そそくさ……
《イキルはジュリー達を引き連れ森の方へ向かっていった……》
ぬるもっこり「そ…そうか………………いい案配にな……」
ず〜ん……
グュース「……あいつら……ウンコまで一緒にするような仲なのか……」
アルシー「いい大人が…………」
ミャラダイン「………ふーむ……」
─── 森…
イリリシカ「イキルどうしたのー?!
なんか私達仲良し変態みたいな目で見られちゃったよ!!!?」
プティング「催したなら一人で行けばいいだろう」
イキル「ッキャローーー!!!!!!
ウンコじゃねーーーっ!!!
見てわかんねーのか!!!!!!!」
モシメベ(なにが?)
イキル「…… “近い” んだよ」
スコンビュー「え………………あっ!」
ジュリー「……! ……そうか……!」
イリリシカ「! ……そう……だね
……じゃあ……行ってみる?」
イキル「うん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オオオオオオオオオオ……
-
オオオオオオオオォォォォ……
モシメベ(……着いたね……)
イキル「あぁ
な? 近かったろ?
せっかくだから寄れて良かったじゃん」
プティング「……そうだな……」
フォオオオオオオオオ……
《そこは開けた場所………………いや 森の中……中心
その場所の木々は抉られたように消え去っていた……
その場所は……!》
スコンビュー「……会いに来たべよ………………バーミィつぁん…………」
ザアアアアアーーー……
《そこにあったのは……墓石のように積まれた石……》
ジュリー「………… “あの日” 俺達が作ったお墓だ
良かった……思ったよりきれいなままだね」
スコンビュー「ゴメンだべぇ……バーミィつぁん
なかなかお墓参りにも来れなかったべ……」
イキル「へっ! 時間ねーけど掃除してやろうぜ
あーし 水探してくる」
プティング「待て…………
“ドコ” から水をちょうたつする気だ……?」
イキル「流石におしっこは使わねーわブッ殺すぞぉ」
ぎーーん……
───
ふぁさぁ……
イリリシカ「綺麗な花見つけたよ!」
ジュリー「いいね
お墓も大分綺麗になったよ」
キラキラキラ……
プティング「私のスペアメガネで回りを埋め尽くしておいた…………
これでこの墓は世界一美しく輝く墓となっただろう……」
イキル「余計なことすんなお前」
ずーん……
カサ……
スコンビュー「バーミィつぁん……
あれから……ワタスもバーミィつぁんみたいに漫画描いてるべ……
バーミィつぁんみたいにうまくはいかないけど………………
でも……いつか ワタスが……
バーミィつぁんの残した『ままママまま!』を完成させるべ……
だから天国から見守っててね……
これはワタスの描いたイメージと皆で考えたプロットをまとめたメモ紙……
これをお供えして………………わわっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バララッ……
《スコンビューは持っていた紙を落としてしまった!!!
バラバラに落ちていく紙…………と!!!》
ビュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒュウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《吹き上げた風がスコンビューの落とした紙を巻き上げた!》
パララララララララァッ……!
《バラバラに落ちた紙は……風の力で一つに纏められ……ゆっくりと……
バビニキュの墓の前に落ちる……》
イキル「な……! これは……」
イリリシカ「スコンビューが落とした紙を……風が拾ってくれたみたい……」
スコンビュー「風……………………バーミィつぁん…………」
モシメベ(きっと……見てくれてるんだよ……!
バーミィちゃんば…………高いところできっとあたい達を見てる……!!!!!)
イリリシカ「うん……!!!!」
スコンビュー「…………! バーミィつぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わあああああああ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
-
─── そして…………
ザシッ……
ぬるもっこり「……到着……ちんぽこ要塞ぞな」
ミャラダイン「のんびりしすぎたなぁ
結局時間ギリギリの到着だがや」
ゴウウウウ……
イリリシカ「……また戻ってきちゃったね……前線」
ジュリー「あぁ…………」
ゼゾォン「おっせーーなぁ!!!!
おぉ!!!!? にげたかと思ったぜぇ!!!!!!!?」
ズンッ……
ジュリー「! ……」
ミャラダイン「ワどやつが逃げるか?
逃げるのはワどやつの得意分野だらぁ?」
ゼゾォン「あぁ!!!!!!!!!!!!?
んだと……ワレァ!!!!!?」
ループマー「おい…………いきなりよせ」
ザザンッ!!!!!!
??「ははっは!!!!!!
元気が良いな若者達!!!!! うんうんうん!!!!!!!」
みんな『!!!!』
??「しかしふれ合いもハッスルしすぎては行かんぞぉ!!!!!!!!!!
男なら輝く笑顔で見つめ会えばそれだけで十分だからさぁ!!!! うんうん!!!!!!!!!!!!」
ニカァッッ!!!!!!!!
イキル「なんだ!!!!? このテンションの高いオッサン!!!!!!!!?」
ループマー「!!! ……あなたは!!!!!
A-02部隊…………退魔軍で3つしかない1等級部隊の一つを指揮する……退魔軍副司令長!!!!!!!!!!
メメトス・セクレチアスガストロルセルロンブライアドライヤー様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「ははっはは!!!!! よく言えたなー!!!!!!
偉い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! うんうんうん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【退魔軍
A-02部隊隊長 退魔軍副司令長 メメトス】
ジュリー「こ……この人が……!!!!!」
プティング「ぬ……ぬぅぅ……!!!
なんという力強さ……! リーベス元帥と同じくらい……か……!!?」
メメトス「君達がぬるもっこり隊か!!!!! うんうん!!!!!!
活躍は聞いてるよー!!!! ハハハハッ!!!!!!!
共に作戦に携わることが出来て光栄だ!
ハハハハハ!!!! うん!!!!!!!!」
ゼゾォン「…………ち…………」
くる……スタスタスタ……
ぬるもっこり「こちらこそ……! 貴殿のような大武人と肩を並べる事が出来て光栄です……!!!」
メメトス「ははははは!!!!!
ageるねageるねーーー!!!!!! うんうん!!!!!!!!
ボクはもう年寄りの域に入りかけてるけど頑張るぞ!!!!! うん!!!!!!」
ループマー「年寄りとは……何をおっしゃいます…」
メメトス「いや年寄りでしょーー!!!!!!
もう目は掠れるしすぐ息は上がるし気を抜くとおしっこ漏れちゃうし完全に年寄りだろ!!!!? うーん!!!!!!!?」
イキル「お漏らしは年寄りだけの特権じゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
舐めんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「どこにキレてんの」
イキル「このオッサン大丈夫?! すげーの!!!!?」
グュース「マジか…………
お前知らねーのか……メメトス様を」
アルシー「あの人は今の退魔軍全部隊の実質ナンバー2だ
現役の兵としてはリーベス元帥の次に実力を持つとされる」
スコンビュー「な……!! そこまで!!!!!
すごいべーー!!!!!!!!」
ループマー「人格的にも優れた方だ
心強い……!」
イリリシカ「なんだかファンテブーさんと雰囲気似てるね」
ジュリー「うん……」
-
メメトス(画像のメメントはまちがい)
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/46/PXL_20210725_165433140~01.jpg
-
ジェッジャガもみーのR
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/47/PXL_20210725_163434313~01.jpg
-
ぬるもっこり「今回の作戦はメメトス様が指揮をされるということですな」
メメトス「いや……まぁある程度指揮を取る事もあるが……今回は勝手が違うからね うんうん
今回の作戦は特化B部隊……というより彼らの『退魔兵器』が主軸となるからさ うん
それに戦うフィールドも特殊だ……
大まかな作戦だけ共有して 後は個々の判断で戦うことになるだろうな
うんうんうん
その辺り頭に入れておくべきだね うん」
イキル「やっぱりあいつらが主軸かよ……嫌な感じだぜ」
モシメベ(今までとは勝手が違う特殊なフィールド……
……そっか 戦うのは大きな運河の上だもんね
ということは……)
メメトス「あとで要塞に入って裏手の方を見てみなさい うん
すごいものが見れちゃうよ! うんうんうん!」
ス……
リハン「メメトスさん……お久しぶりです」
ゲンキ「メメトスさん かわらねぇな」
メメトス「おやおや!!!
君らはリハンとゲンキか!!!!!?
見違えたね!!!!!!!!!!!!!
今はリーベスく…………いやリーベス元帥の特派員なんだって!!!!?
戦場を駆け回ってるとは聞いていたが 中々会わないものだね! うん!!!」
ゲンキ「まぁ……な」
メメトス「懐かしいなぁ!
君らと一緒に戦っていた日が!!!!
あの時はリーベス君…………いや元帥とファンテブー君も一緒だったなぁ!
うーん……わかかりし…………うんうん……」
ジュリー(なるほど……リーベス元帥やファンテブーさん達と同じ部隊だったのか……
通りで……!)
メメトス「あの時は元気だったけどボクもも〜オッサン!!!!
疲れたよーーーー!!!!!! 元帥も怪我して最近は戦場に出られないからさ!
あの世代の代表としてボク1人で頑張ってるって感じ!!!!!! うんうん!!!!!
なぁ! そろそろファンテブー君に戦場に戻るように言ってくれよ!!!!?
君らなら連絡取れるだろ!!!!!!!!?」
リハン「…………彼は戦えるか……分かりませんから」
メメトス「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!?
やだよもうボク1人頑張るのは本当にキツいって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オッサン独身だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
頼むから青春味わわせてくれよぉ!!!!!!? うん!!!!!!!?
結納させてくれよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結納したいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結納〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポロポロ……
スコンビュー「泣いてるべ……」
イキル「悲壮感が半端じゃねーな……」
ズーーン……
-
───
イキル「結局立ち直れずに介抱されてったなあのオッサン」
ミャラダイン「ほんにアレが軍のナンバー2の実力者かやぁ?」
ループマー「それは間違いない
メメトス様はかつてリーベス元帥・ファンテブー様と同じ部隊に所属し肩を並べていた
当時は『不敗の3闘神』と呼ばれ魔法使い達にも恐れられていたほどだ」
スコンビュー「ファンテブーすんと同じ強さなら相当だべ……!!!!」
ループマー「普段はどこか抜けていて 優しそうな印象だが
戦闘では鬼神のごとき強さを発揮する
戦いの時はその姿を目に焼き付けるといい」
─── 要塞内……
モシメベ(久しぶりにベッドで休めそうだね)
イキル「休む前にさ! 要塞の裏手の方行ってみよーぜ!
さっきの人がすごいもんがあるとか言ってたじゃん!!」
イリリシカ「言ってたね…………気になる!」
プティング「よし! 今すぐ行ってみよう!」
─── ちんぽこ要塞の裏にある湖……『キンタマ湖』
ジュリー「こ……これは!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラコッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プティング「……船だ!!!!!!!
大きな鉄鋼船が……ズラリと並んでいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジュリー「す……すごい……壮観だ」
イリリシカ「もしかしてこれで……カレンダ大運河を渡るのかな?」
ザ……
メメトス「その通り!!!! うん!!!!」
スコンビュー「メメトスすま!!!!! もうダイゾーブなんでべすか!!!!!!!?」
メメトス「あぁ!!!! とりあえず結納金だけ用意したら精神が落ち着いてきた!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!
イキル「なにその精神の安定のさせ方!!!!!!?」
ず〜ん…!!!!
メメトス「すごいだろう!!!!!
これに乗ってあの大運河を渡るんだよ!!!!!!
チョーカッケ!!!!! うん!!!!!!!!!!!」
ジュリー「これだけの船をどこから用意したんです?」
メメトス「君達が勝ち取った『ちんぽこ要塞』『うんぽこ要塞』『ぽんぽこ要塞』…………その3つの要塞で製造されたんだよ! うん
後方の拠点と繋がれた補給ルートから必要ざいり)人員が揃えられた!」
モシメベ(補給ルート…………あたい達もレールとか敷いたよね
役に立ったんだ……)
メメトス「勿論だともぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フル活用だよ!!!!!!!!!!
君らは本当に退魔軍に大きく貢献してくれている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君達のような若者が居ることが誇らしいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! うんうん!!!!!!
リーベスから君達の噂を聞きかじってはいたが! 期待以上さ!!!!!! うんうんうんうん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オッサンも負けてられないなー!!!! うーんうん!!!!!!」
ニィッ!!!!!!!!!!
ジュリー「あ……ありがとうございます……!」
メメトス「この船は退魔軍の技術……そして特化B部隊を始めとした退魔研究チームの技術の粋が集められている!
運河での戦いは空を飛べる魔法使いに分があるが……この船と君ら若者達の力があれば必ず勝てる!!!! うん!!!!!!!!」
バシッ!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「う……うぐ
は…はい!!!!!!!!!」
メメトス「ふふ……!
作戦の開始まで日数がある!
しっかり養生するんだぞ! うん!
結納したくなったら、オッサンの所へ来なさい!」
スタスタスタ……
イキル「なんか職員室来なさいみたいなノリで言われたな……」
ず〜ん…
スコンビュー「……ファンテブーすんに雰囲気似てるべ……
ワタスあの人好きだべ……」
モシメベ(スコンビューちゃん……!!!!?
あんな年上が好きなの…!!!!!!!!?)
ブシッ……ツーーーー……!!!
スコンビュー「憧れるって意味だべ?」
イキル「血涙出てるぞモシメベ」
-
ゴオオオオオ……
イリリシカ「この船が今度の戦いの要になるね」
ジュリー「うん……この船がなきゃ闘うことも出来ない……
大事な要素だ……………………しかし気がかりなのは……
この船の製造にも彼らが……特化B部隊が関わっているんだろう」
スコンビュー「……なぁんか……ちょっと嫌だべな……」
イキル「乗るときに消毒していこうぜ」
ぶつぶつぶつ……
モシメベ(ん? 誰か来る……)
ぶつぶつぶつ……
女「………………83………………」
男「“良し” ですな」
女「………………85…………90…………」
男「問題なしと」
女「82………………78………………
……………74………………」
男「おや……確かですかぃ?」
女「………………61…………58………………」
男「これは手厳しい……
あとでチェックさせやしょうかねぇ……キシシシ…」
ジュリー「……何をしているんですか?」
女「…………」
そそっ
男「おや……こいつらは…………例のぬるもっこり隊ですよ お嬢
そうそう…………ゼゾォン達が目の敵にしている……あの」
プティング「ゼゾォン……!!!?
君達は連中の関係者か……!!?」
男「まあ……そうなりやすなぁ……キシシッ……」
女「……アナラボォーデカァークヘノリーペートモナヤツァラットイッソニシナーデホッシェンスケド……」
ぶつ……
イキル「え!!? なんて!!!!!?」
ズーーーン!!!!!
男「クックック!!!!
お嬢〜……そんなブツブツ喋りじゃパンピーには伝わらねっすよぉ!!!!!!?
それに彼らは今回の作戦の主力でやす!!!! ちゃんと自己紹介はしとかんと!!!!!!」
ジュリー「お……お嬢……?」
女「…………エト…………ワーシカークギーチョッノォ…レーシア……デーケドォ」
ブツブツ……
イキル「いや分からん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
男「キシシシシ!!!!!!
しょーがねっすねぇ!!!!!!
あっしが紹介しやす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このお嬢は退魔化学研究部門筆頭主任研究員兼技士長……レンクシアお嬢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レンクシア「…………ドーモレーシアデッス……ヨロ…………」
【退魔軍 退魔研究家
思考化学筆頭主任研究員&技士長レンクシア】
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/48/PXL_20210713_072626565~01.jpg
ざわーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「た……退魔研究の……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
レイショー「そしてあっしはその部下で付き人で通訳係の……レイショーと申しやす……
以後お見知りおきを…………キシシシシシッ!!!!!!!!!!」
【退魔軍 退魔研究家
副技士長 レイショー】
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/49/PXL_20210720_033515802~01.jpg
ドンッ!!!!!!!!!!!
-
イキル「な なんか怪しそうな奴らだぜ!!!!!?
技士長!!!!? それって偉いの!!!!!!!!!?」
レイショー「キシシシシ……まぁその分野のプロフェッショナルってことになりやすかねぇ
退魔軍内で偉い立ち位置かどうかは分かりやせんが……キシシッ」
レンクシア「…………ソーホドッテモネッスヨォスコッシーットヨリィベンキョシタクライデェ…………」
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ
イキル「だから何言ってるかわかんねーって!!!!!!!
つーかあんたさっきから片パイオツがまろび出てんだよ!!!!!!」
ゴゴーン!!!!!
レンクシア「…………アッスカァ…………」
レイショー「キシシシシ……お嬢は昔からルーズでやすからねぇ
まぁお嬢のガッカリおっぱいなんて見られても減るもんじゃありやせん……キシーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
レンクシア「…………」
ずーーん…
スコンビュー「さっきからお嬢って…………お二人はどういう関係だべ?」
レイショー「幼なじみってやつでやすよ
でもお嬢は結構な名家の方なんでね
あっしの実家もお嬢の家には代々世話になっておりやすので……昔からこう呼んでいやす」
スコンビュー「はぇ〜 お嬢様だべかぁ……」
プティング「………………」
じぃ…………
イリリシカ「どうしたの? プティング?」
プティング「いや…………彼女のメガネが…………あまりにも………………」
じぃぃ……
イリリシカ「?」
レンクシア「…………レイッソクゥ…ソーソツーキミタァッスケドォ……」
レイショー「あぁそうでやすね
作業の続きをしやしょうか……キシッ……」
ツカツカツカ……
レンクシア「…………85…………90…………88…………」
ジュリー「あの…………それはさっきから一体何をしているんですか?」
レイショー「あぁ
これは品質チェックでやすよ
この船は今度の戦で退魔軍の足場となり戦場にもなる重要なモノです
そいつに欠陥があったら大問題……技術者の名折れでやしょう
だからそのようなことがないよう……入念に入念にチェックを繰り返してるのでやす」
イキル「さっきからブツクサ言ってる数字はなんだよ」
レイショー「この船の品質がどれくらいのものか……100を満点として自己評価してるとこでやすよ
大体80〜90が普通ってとこでやすね
90以上なら最高品質……80以下は問題ありってところでやす」
イキル「マヂかよ
さっきから80以下めっちゃあるじゃん」
レイショー「お恥ずかしい限りでやす……
あっしやお嬢……他の筆頭技士達が手をかけた船なら問題ないんでやすが……
何分造る船の数が途方もありやせんでしたので……若手に作らせた船も結構あるんでやすよ
基準以下の船は大体そういう若手連中の物ですね」
イリリシカ「ううん…………まぁこの数ですもんね」
ズラララーーーーー…………
イキル「おいおい
乗ったら沈む船とか勘弁だぜ?」
レイショー「きしししししっ!!!!!
沈む心配のある船は流石にありやせんよ
問題は………… “機能” を最大限引き出せるかどうかですよ」
モシメベ(機能……?)
レイショー「そうです
この船達ゃあただの船じゃあありやせん
退魔の技術がたぁっぷり盛り込まれた船です」
ジュリー「退魔の……!」
レイショー「あんた方 ゼゾォンを知ってるなら連中が使ってる『退魔繊維』ってシロモンを知っていやしょう?」
イリリシカ「あーーー…………確かそんなの着てたね あの人たち
確か……着るだけで魔知感や魔周感みたいな効果があって……魔法も分解して無効化しちゃうようなもの」
レイショー「そうそう
あれ作ったのもあっしら………………というかレンクシアのお嬢の発明なんでやす」
ジュリー「えーーーー!!!!!!」
スコンビュー「すごヨーーー!!!!!」
ワァァァッ……
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若き三闘神(リーベス・ファンテブー・メメトス)
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/51/PXL_20210730_151358014~01.jpg
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新旧十大魔女プライベート
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/52/PXL_20210730_151221021~01.jpg
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退魔軍&魔法使い軍主要プライベート
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/53/PXL_20210730_161211869~01.jpg
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ジュリー「…あの服の機能は本当に目を見張るものがあった
着るだけで……退魔の知識も技術も必要ない…………
あの服を見たときは俺も自信を失ったよ」
イキル「あんなのどーやって作るんだ?
あーし実家がファッション関係やってるからちょっと興味あるぜ」
レンクシア「…………アーハ……チョトー……ターフノォギウツヲリューヨシテェ……」
レイショー「退魔札の技術を流用したんでやすよ
お嬢の家系は退魔札を生み出した人物が始祖でやす
退魔札に関しての知識はピカイチでありやんす」
ジュリー「そうだったのか……! それはかなりすごい名家じゃないか……」
レイショー「しかし…………退魔札は時代の流れの中で埋もれてたんでやすよ
退魔札は誰にも変わらず一定の効果を安定してもたらしてくれやすが
能力としての “成長” がない……!
退魔札の素材の問題から 込められる退魔の性能にも限度がありやす
つまり真に恐るべき魔法使いとの戦いでは……まるで役に立ちやせん
それと違って生身で使う『退魔の技』は扱う人がいくらでも強化できやす
そして何百何千何万もの人々が試行錯誤を繰り返し……時代時代で新たな強力な技が生み出されてきやした
あんたが昇華させた魔流しや魔掴みもそう……点帝剣も点帝砲も……気功冠もそう
……残念ですが退魔札では……それらに比肩するほどの “成長” は望めない……」
レンクシア「………………」
しゅ〜ん……
ジュリー「……え……えっと……」
レイショー「しかしそこで諦めるお嬢ではなかったァァァァーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
コアアアッッッカァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「ふぇあ!!!!!!!?」
びく〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!
レイショー「お嬢は退魔札を “成長” させることはやめ “進化” を選んだーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
退魔札の素材から何から 旧式のものを全て捨て去り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全てをイチから作り上げる修羅の道を進んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お嬢はまだ遊びたい盛りの年から15年間引きこもりその成果をたった一人で形作った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お嬢の作った新たな退魔札はこれまでの退魔札の常識を大きく覆すものとなった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これまで単一的な効果しかなかった退魔札を……柔軟な発想で組み合わせ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
新たな効果や使い道を生み出したのでやすァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
停滞していた時は動きだし!!!! 退魔札の新時代が始まった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
実は1桁等級を含めた多くの部隊でお嬢の退魔札が積極的に取り入れられ使われてるんでやすよぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
どうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 参ったかーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レンクシア「ミーナノタネヌィガーテツウゥッタンラーヨモッモッモッモツァッテクェーテエエノンヨンエーリョシャナーデ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブツブツブツブツッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「い……いきなり興奮すんなッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずずーーーん!!!!!!!!!!
-
レイショー「ふ〜、……そんな進化した退魔札を使って出来たのがあの退魔繊維の服でやす
新たな退魔札はこれまでにない複雑な効果が組み合わさっていやす
その全てをあの服一つで発揮できる……素晴らしい発明でやしょ?」
イリリシカ「じゃああの船達にも同じように新しい退魔札がたくさん使われてるってこと?」
レイショー「そうでやす…………が
あの船を形作っているのは退魔札だけではありやせん」
プティング「というと?」
レイショー「退魔札はお嬢によって機能を大きく拡張されやした
しかしそれでも長期運用には向きやせん
長く戦闘を行う船など特にそうでやしょう
だからこそ……退魔札の機能をより長く持続させる新たな発明が必要でやした
そんな折……ゼゾォン達が持ち帰ったのが……」
ゴソ……
キラ……キラ……
コオオオオオオォ……
スコンビュー「……石……? だべ……? 綺麗な……」
モシメベ(え……待って……これって……)
レイショー「ええ……あんたらなら分かりやしょう
これは…………ミスリ〜ル鉱石でやすよ」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ジュリー「ゼ……ゼゾォン達が……イエロスティから奪った……!」
ドクン……
ゼゾォン「ミスリ〜ルは退魔気と相性がいい
ミスリ〜ルに退魔気を込めると退魔気が発するエネルギーが鉱石内で永遠に反復され……外的要因を与えるまで減退しやせん
この性質を利用してミスリ〜ル内に閉じ込めた退魔札を発動させることでその効果を半永続的に繰り返させる事が出来るのでやす
……この新たな方法も……お嬢でなければ発見出来なかった……!
……このミスリ〜ルは素晴らしい……このミスリ〜ルが来たからこそ……お嬢の研究は完成したと言ってもいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この発見は特化B部隊の集大成──────ん?」
オオオオオオ……
みんな『…………』
スコンビュー「ミスリ〜ルを……
で…でもあれってイエロスティの職人すんじゃなきゃ加工でけねんじゃ……?」
レイショー「イエロスティがどのような加工法をしているか知りやせんが、あっしらはあっしらのやり方で加工しただけでやすよ
退魔軍の化学部隊は世界の最先端でやす
鎖国された国に出来て我らに出来ないことなど………………」
みんな『…………』
レイショー「不信感…………といった目でやすね
まぁ理由は分かりやす
このミスリ〜ルを巡る顛末は……ゼゾォンの連中から自慢話のように何度も聞かされやした
しかし それでも 奴らの功績は大きい……!」
イリリシカ「……功績……? そんな!!!!」
プティング「奴らが自慢話のように話をしていたなら!!!!!
奴らが何をしたのかも分かっているだろう!!!!!!!!!?
奴らは仲間を…………」
レンクシア「…………そ……ソレデも!!!!!!!!!!
こ……コノ……ミスリ〜ルを手にシタコトは……大きな一歩ッス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コ……コノ小さな一粒デサエ!!!!! 多クの人ノ命を救うッス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ア……アナタたちノ気持チは分カルッす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
で……デモ分かって欲シイっス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達には……コノ……鉱石ガ必要なんッス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな『…………!!』
レイショー「……お嬢……
………………お嬢はこのミスリ〜ルを使った発明に人一倍真剣に取り組んでやした
お嬢の言うように……ミスリ〜ルを使った発明品は多くの兵を救いやしょう
…………この鉱石にどれほどの業があろうと……
我々研究者は……新たな一歩を踏むだけでやす
我々がどれほど業にまみれようと………………多くの命のために……!」
グッ……
みんな『………………』
ジュリー「…………」
-
しん……
スコンビュー「……なんか……申し訳ないべ
だべな……ゼゾォンすん達は悪い人達だけど
レンクスアさん達はみんなのためにケンキューしてるだべべな……
ワタス達……それを否定しかけたべ」
モシメベ(うん……………………
ミスリ〜ルが人のためになるなら……イエロスティの騎士の人達もきっと分かってくれるよね……
…………あの人達は1mmも許せないけど……)
イキル「まぁあーしらもちょっとヒステリックになりすぎたわ
許してチョンマゲ」
レンクシア「ワーテクェールナラオケーオケースゥ」
ブツブツブツ…
イキル「さっきはカッコよかったのにまた元に戻ってやがる……」
ず〜ん……
レイショー「ありがとうございやす
あんたらに理解して貰えたのは嬉しいでやす
点検にも身が入るってもんでやす」
イリリシカ「あの
少し気になるんですけど
この船には全部ミスリ〜ルが使われてるんですよね?
でもゼゾォン達が持って帰ったミスリ〜ルはここまで量はなかったと思うんですけど……」
レイショー「ええその通りでやす
ゼゾォン達が持ち帰ったミスリ〜ルはせいぜい500Kgでやす
それでは全然足りやせん
だから……増やしたんでやす ミスリ〜ルを」
ドーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ふ……増やす!!!!!? ミスリ〜ルを!!!!!!!!!!?」
ブーーー!!!!!!
イキル「増えんの!!!!!? ミスリ〜ルって!!!!!!!!?
栄養素と水分と温度の条件が揃えば増える感じ!!!!!!!!!!!!!?」
レイショー「そんな菌みたいな増えかたはしやせん
これは……我々が持ち帰られたミスリ〜ルを二年間研究して突き止めた性質でやす
いいでやすか?」
ス……コロロ……カチ……
《レイショーは地面に落ちていた小石と自分の持っているミスリ〜ルの欠片をくっつけた》
かつ……
レイショー「ミスリ〜ルは特殊なエネルギーを纏っていやす
気を用いて目を凝らして見りゃ分かりやしょう」
ズズズ……
ジュリー「……! 確かに……!」
レイショー「そしてこのエネルギーは……」
カチチッ……
《レイショーは小石とミスリ〜ルを手の中に握り込んだ
そして手をゆっくりと開くと……》
パ……
ポポポポ……
レイショー「……分かりやすか? ミスリ〜ルのエネルギーが……
なんの変哲もない小石に……移っていやせんか?」
ズ……!!!
プティング「……!! ほ…本当だ!!!!!!
僅かだが……! その小石もミスリ〜ルと同じエネルギーを纏っている!!!!!!?」
レイショー「これがミスリ〜ルの最大の特徴でやす
ミスリ〜ルは自身の力を…… “分け与える特性”を持つ……!!!!!
そして特性を持続的に分け与えられた鉱物は……長い時を経てミスリ〜ルと同質に……変容する……!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「そ……そんなことが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
レイショー「イエロスティのミスリ〜ルの鉱山はかなり広大だったと聞いていやす
おそらくその鉱山も……最初からたくさんのミスリ〜ルがあったわけではない……
元は僅かだったミスリ〜ルが……何百……何千 ……いや何万年をかけて巨大な鉱山に変えたのでやしょう」
イリリシカ「そんな壮大な……」
レイショー「その特性を発見した我々は持ち帰られたミスリ〜ルを触媒に量産しやした
とはいえ本来は何千年以上かけて作られる神秘……!
量産開始から2年かけてあっしらが作れたのは元の量からほんの2〜3倍程度……
完全なミスリ〜ルの耐久性には大きく及びやせんが 性能面では合格ラインと判断しやした
この船群はその量産型ミスリ〜ルが使われておりやす」
ジュリー「そうなのか……」
レイショー「今もいいやしたが
オリジナルと比べてミ量産スリ〜ルの耐久性は低いでやすが性能は変わりやせん
お嬢の退魔札と合わせたこの船は……大きな力とのりやす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドヤッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レンクシア「…………ア……アノ船……ヒョーカ26……」
レイショー「お…お嬢〜……せっかくどや顔したところなのに締まらない報告やめてもらえやすかぁ!!!!?」
ずーーん……
-
レイショー「キシシシシシシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ心配しやさんな!!!! 作戦開始まで少しだけ時間がある!!!!!!
それまでに技士の意地をかけてこの船全てを80……いや90以上に仕上げやす!!!!!!!!!!
お嬢……さっさと取りかかりやしょう!!!!!」
レンクシア「……ワーシサーカラズトォイコーテイコーテイーテルンディスケドォ……」
バタバタバタバタバタバタッ……!
イリリシカ「……行っちゃった」
モシメベ(…………化学部隊……はじめに話聞いてからずっと不安だったけど……
あの人達みたらちょっと安心しちゃった)
スコンビュー「だべ……! あの人達ならまかせられるべ……!」
プティング「…………うむ…………
あのレンクシアという女史も芯が通っている………………悪くない」
イキル「おおーん?
プティングお前……あんなのがタイプなの?」
プティング「……あぁ あの厚底眼鏡は結構ブランド品だぞ」
クイ……
イキル「眼鏡かよ………………」
ずーん……
ヒュオオオオオオオオ……
ごそ……
??「……」
─── それから……数日後……
ぬるもっこり「聞け!!! 朕らの出陣命令が出た!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「ついに来たかや……」
パキ……ポキキ……
ぬるもっこり「我々はこれよりカレンダ大運河に向けて出発するぞな!!!」
ざんざわざわ……!
スコンビュー「カレンダ大運河って遠いべな?」
ジュリー「ここから行くとなるとそれなりに距離はあるが……」
イキル「あ!!! でもあの船に乗っていくわけだろ!!!!!?
歩かなくていいからチョー楽じゃん!!!!!!!
ちょっとしたクルージングだね」
モシメベ(わぁ〜……! リッチ〜……)
イリリシカ「船の上でひなたぼっこ出来そうだね」
ジュリー「よしそれならみんなで水着を持っていこう俺がオイルを塗って上げるよ」
……ジュルッッ!!!!!!!!!!!!!!
わいわい キャッキャッ
ぬるもっこり「……盛り上がってるところ悪いが……」
イキル「え……?」
ぬるもっこり「朕らは陸路でカレンダ大運河へ向かう」
イキル「えええぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(え……! ふ……船には乗らないの!!!!!!?)
スコンビュー「な……なんでまたぁ!!!?」
ぬるもっこり「うむ……
多くの部隊は湖に停めてある船に乗り……この湖からいくつかに枝分かれした川を流れカレンダ大運河へ向かうことになる
だが……ここからカレンダ大運河までのルートは未だ魔法使い領だ
いくら目立たない川を通ったとしても 途中て魔法使いに船の軍勢が見つかる可能性がある
見つかればこの奇襲作戦は成り立たん
そこで船より先行して船が通る川に沿って陸路からカレンダ大運河へ向かう
そしてその途中に魔法使いの監視があるようなら極力排除する………………要するに露払いが目的となる」
ジュリー「な……なるほど
……理屈は分かるが……」
イキル「なんであーしらなんだよーーー!!!!!!!」
ぬるもっこり「さぁな…………ただ化学部隊からの要望があったらしいが……」
イキル「またゼゾォン達かよ!!!! 絶対嫌がらせだろ!!!!!!!」
ザン……
メメトス「僕からも君らを指名したよ うん」
ループマー「メメトス様!!!!!?」
メメトス「ゼゾォン隊から強い要望があったのは確かだが
僕もそれに賛同したんだ うん」
イリリシカ「え……何故……!」
メメトス「この作戦でまず大事になるのは……敵に悟られないことだ
だから敵の目をかいくぐる為の先行部隊は非常に重要で必要な役回りだ
そこに半端な戦力は当てられない………………だから君達を選んだ!! うんうん!!!
頼む どうか受けてはくれないかね!!!!!!!!!!!! うん!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!
-
レイショー「キシシシシシシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ心配しやさんな!!!! 作戦開始まで少しだけ時間がある!!!!!!
それまでに技士の意地をかけてこの船全てを80……いや90以上に仕上げやす!!!!!!!!!!
お嬢……さっさと取りかかりやしょう!!!!!」
レンクシア「……ワーシサーカラズトォイコーテイコーテイーテルンディスケドォ……」
バタバタバタバタバタバタッ……!
イリリシカ「……行っちゃった」
モシメベ(…………化学部隊……はじめに話聞いてからずっと不安だったけど……
あの人達みたらちょっと安心しちゃった)
スコンビュー「だべ……! あの人達ならまかせられるべ……!」
プティング「…………うむ…………
あのレンクシアという女史も芯が通っている………………悪くない」
イキル「おおーん?
プティングお前……あんなのがタイプなの?」
プティング「……あぁ あの厚底眼鏡は結構ブランド品だぞ」
クイ……
イキル「眼鏡かよ………………」
ずーん……
ヒュオオオオオオオオ……
ごそ……
??「……」
─── それから……数日後……
ぬるもっこり「聞け!!! 朕らの出陣命令が出た!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「ついに来たかや……」
パキ……ポキキ……
ぬるもっこり「我々はこれよりカレンダ大運河に向けて出発するぞな!!!」
ざんざわざわ……!
スコンビュー「カレンダ大運河って遠いべな?」
ジュリー「ここから行くとなるとそれなりに距離はあるが……」
イキル「あ!!! でもあの船に乗っていくわけだろ!!!!!?
歩かなくていいからチョー楽じゃん!!!!!!!
ちょっとしたクルージングだね」
モシメベ(わぁ〜……! リッチ〜……)
イリリシカ「船の上でひなたぼっこ出来そうだね」
ジュリー「よしそれならみんなで水着を持っていこう俺がオイルを塗って上げるよ」
……ジュルッッ!!!!!!!!!!!!!!
わいわい キャッキャッ
ぬるもっこり「……盛り上がってるところ悪いが……」
イキル「え……?」
ぬるもっこり「朕らは陸路でカレンダ大運河へ向かう」
イキル「えええぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(え……! ふ……船には乗らないの!!!!!!?)
スコンビュー「な……なんでまたぁ!!!?」
ぬるもっこり「うむ……
多くの部隊は湖に停めてある船に乗り……この湖からいくつかに枝分かれした川を流れカレンダ大運河へ向かうことになる
だが……ここからカレンダ大運河までのルートは未だ魔法使い領だ
いくら目立たない川を通ったとしても 途中て魔法使いに船の軍勢が見つかる可能性がある
見つかればこの奇襲作戦は成り立たん
そこで船より先行して船が通る川に沿って陸路からカレンダ大運河へ向かう
そしてその途中に魔法使いの監視があるようなら極力排除する………………要するに露払いが目的となる」
ジュリー「な……なるほど
……理屈は分かるが……」
イキル「なんであーしらなんだよーーー!!!!!!!」
ぬるもっこり「さぁな…………ただ化学部隊からの要望があったらしいが……」
イキル「またゼゾォン達かよ!!!! 絶対嫌がらせだろ!!!!!!!」
ザン……
メメトス「僕からも君らを指名したよ うん」
ループマー「メメトス様!!!!!?」
メメトス「ゼゾォン隊から強い要望があったのは確かだが
僕もそれに賛同したんだ うん」
イリリシカ「え……何故……!」
メメトス「この作戦でまず大事になるのは……敵に悟られないことだ
だから敵の目をかいくぐる為の先行部隊は非常に重要で必要な役回りだ
そこに半端な戦力は当てられない………………だから君達を選んだ!! うんうん!!!
頼む どうか受けてはくれないかね!!!!!!!!!!!! うん!!!!!!?」
バンッ!!!!!!!!!!!!
ジュリー「……!」
ぬるもっこり「いやっ……1等級の隊長殿からの要望ならば当然受けさせてもらいますぞな
我々 是非にその期待に応えさせて頂きますぞ!!!!!!」
スコンビュー「だべぇ! 急なお仕事には慣れっこだべぇー!」
ミャラダイン「しゃーねーのぉ……
まぁデケー戦争の前の運動代わりだわ」
メメトス「流石だね!! よろしく頼むよ!!!!!」
-
───
ループマー「メメトス様からも期待されているな
重要な任務だな……」
イキル「川沿い歩いてきゃいいんでしょ?
楽勝じゃん?」
イリリシカ「いや……敵がいたら悟られる前に排除しないといけないんだよ
結構大変な任務だと思う……」
イキル「へっ
そんなもんあーしの狙撃が最強じゃん」
ぬるもっこり「任務の性質上少数で行動した方が良さそうだな
隊長格からメンバーを選出するか……」
ゼゾォン「おうおうおう!!!!!
どうやら快く任務を受けてくれたそうじゃなぇ〜かぁ?
さすが飛ぶ鳥を爆弾で落としまくったぬるもっこり隊様だなぁ〜?」
ズン……
ミャラダイン「あ?
なんだや? ワぁやつらが仕組んだんだらぁが!!!!
そもそもな……ワぁやつがこの作戦の主導者ならワぁやつがやるべきだらぁが!!?」
ゼゾォン「俺様達ゃ船の整備や兵器の整備で忙しいンじゃあ
……まーとは言え俺様達も協力してやるからよぉ……感謝しな?
化学部隊から兵と……最新の退魔兵器を貸してやる
それをやくだてなぁ」
ジュリー「最新の退魔兵器……?」
ゼゾォン「あぁ
俺様達が苦労して手に入れたミスリ〜ルをふんだんに使った新兵器さァ
特別にオドレらにその性能を見せてやるからよぉ
嬉しいだろォ? 俺様達のミスリ〜ル退魔兵器の力を味わえるんだこらよぉ」
ジュリー「………………」
ぬるもっこり「……はぁ……
お気遣い感謝いたす
……して? 化学部隊からの兵はどの者ぞな?
朕らはそろそろ出発の準備に入る
その前に顔合わせをしておきたい」
ゼゾォン「あぁ〜
うちから貸すのは5人……その内2人は技士だ
今呼んでやる…………おォイ!!!!!!!!!!!!!!!」
ザ…………
レンクシア「……ソォナオーキコーデヨアナーデクダサーヨ……」
レイショー「ヘイヘイ……きやしたよ」
バーーーンッ!!!!
モシメベ(あ! レンクシアさんとレイショーさんだ!)
イキル「あーしらと同伴するのあんたらなの!!!!!?」
レイショー「キシシシシ……そのようで……」
イリリシカ「あれから船の整備は終わったんですか?」
レイショー「いや……あんたらと別れた後すぐに今回の通達がきやしてねぇ……
ほとんど手直し出来ずにこっちの準備に回ったんでやすよ」
イキル「えーー!!? じゃああの船ダメなまんま!!!?」
レイショー「いや
別の技士にまかせやしたよ
もちろんあっしやお嬢レベルの主要技士でやすから
クオリティは問題ないでやしょう」
レンクシア「……ウー……ワーシチョートシンパイダァ……」
ボソボソ……
レイショー「大丈夫でやすよ
彼らも一流でやす 意地でも妥協はしやせんでしょう」
スコンビュー「でも良かったべぇ!
知ってる人達が来てくれるなら安心だべ♪」
ゼゾォン「同伴するのはそいつらと……あとはこいつらだ」
アゴニャー「よぉ 頼むだ〜よ」
レル「よろしくですね」
プシューナ「ギョホホホホ!!!!!!!!」
ミャラダイン「ゼゾォンの取り巻き連中か……」
ゼゾォン「くくくく……
俺様の部隊自慢の筆頭技士と退魔化学の戦士達だ……
オドレらの出番はないかもな……
せいぜいこいつらの荷物持ちをしてやってくれ」
イキル「き……き〜〜〜〜〜〜!!!!!?
あーしらが荷物持ちかよーーーー!!!!!!!!!!?」
ぬるもっこり「……承知した」
ゼゾォン「くくくくく……」
ヒソ……
ゼゾォン「じゃあまかせたぞ……オドレら……」
アゴニャー「まかせるだ〜よ」
ニィィ……
ジュリー「…………」
-
─── そして……
ぬるもっこり「……出発するメンバーは……これで行く」
ババンッ!!!!!
《ぬるもっこり、ジュリー、イリリシカ、ミャラダイン、イキル、スコンビュー、プティング、モシメベ、ループマー》
グュース「俺とアルシーは居残りか」
ぬるもっこり「そなたらは残りのぬるもっこり隊達を率いて船でカレンダ大運河に向かってくれ」
アルシー「分かった」
イキル「今回は特派員の2人は来ないわけ?」
ゲンキ「なんだ? 来て欲しいのか?」
イキル「い いや別にそういうわけじゃねっスけど…」
リハン「リーべス元帥から今回の作戦中はメメトス隊長に付けとの指令です
あなた方に構う暇はありませんよ」
メメトス「あははははーー!!!!!
昔の後輩が側に居てくれて嬉しいよーー!!!!!!!!! うんうん!!!!!!
色々話聞かせてくれよ!!!!!?
結納とか!!!! 結納とか!!!!!! 結納とかーー!!!!!!!!?」
バシンバシィンッ!!!!!!!
リハン「…………」
ずーーーん……
ぬるもっこり「それでは準備出来ましたぞな
ぬるもっこり隊……出発します」
メメトス「うむ
カレンダで無事落ち合おう」
わいわい……
レイショー「タノシン…船の事は引き続きまかせやしたよ」
タノシン「了解さー」
【退魔軍 退魔研究家
統括技士長 タノシン(ラクータの先祖)】
タノシン「そっちも気をつけてなー
レンクシアちゃんもー なんかあったら悲しいしー」
レンクシア「………………ヘァ………………」
─── そして……
サラサラサラサラ……
イキル「ふー
また歩き移動かー
カレンダってとこは何日くらい掛かるんだ?」
モシメベ(歩きだと4日くらいだって…………船だと1日くらいみたい)
イキル「船だと一瞬だなー
くそー あーしも居残りが良かったか……」
ミャラダイン「へっ
船なんざ戦いが始まりゃ嫌という程乗ることになる
今は陸のありがたさを感じることだな」
イキル「船なんて乗ったことねーから楽しみだぜー
……………………つーか重っ!!!!!!
マジで荷物持ちさせられてんじゃんあーしら!!!!
なんなんだよこの荷物!!!!!!」
ガラガラガラ……
レイショー「うちの兵器やら旅の便利道具でやす
申し訳するありやせんねぇ」
ジュリー「まぁこれくらいは……
…………しかし視界が悪いな……」
コオオオオオオ……
《川の周辺は霧が立ち込めている……
そしてゼゾォン隊の3人がアンテナを持って先行していた》
スコンビュー「出発してからあの人たちと会話してないべ」
ミャラダイン「話すことなんかねーだらぁ」
ぬるもっこり「ふむ……」
ス……
ぬるもっこり「ゼゾォン隊の者達
そなたらは大きな道具を持って何かしているようだが
朕らに手伝えることはないか?」
アゴニャー「退魔兵器の知識もないお前らに扱えるものじゃないだーよ
これは高学歴専用だーよ」
レル「大人しくその荷物を持って引っ込んでおかことですね
僕らに指示は必要ないですね」
プシューナ「ギョホホホホホホホホホ!!!!!!」
すーーーん……
ぬるもっこり「ふむむ……」
ループマー「取りつく島もないな
困ったものだが 好きにやらせておこうか」
ミャラダイン「ふん…………相変わらずクソどもだの……」
─── しばらくして……
ちゃぷちゃぷ……
イキル「水うめーー」
ジュリー「今までの移動と違って今回は川に沿って移動すればいいから水や食料には困らないね」
イキル「魚も食い放題だぜ!!!!!
さっきあーし弓で魚採ったんだぜ!!!!!!!
見ろこの濃厚な味の魚……!!! 食が止まらねー!!!!!!」
バクバクバクバク……
モシメベ(わ……おいしそ………………ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
イキル「うみゃー!!!!!!!!!! うみゃー!!!!!!!!!!」
タラーーー……
プティング「おい!!! 食いながら失禁してるぞ…………ってなんだそのオシッコ!!!!!!!!?
油か!!!!!!!!?」
ずーーーーん!!!!!!!?
イキル「え……なに!!!? なにこれ!!!!?」
タラララー……
スコンビュー「油……まさかエケレつぁんが食べてるのは……バラムツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「いや川にバラムツとか……」
イキル「うぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
腹ぐぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぎょるるるる……!
-
イキル「うぎゃあああああああああぱぱぱぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダパァァァーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「イキルーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(バ……バラムツってのを食べるとこんなに油が出てくるのーーー!!!!!?)
レイショー「バラムツの身にはあぶらがよく乗ってて割とおいしいんでやすが
そのあぶらってのは人間の体内では消化できないもんなんでやす
だからこうやって尻から出たり腹が痛くなったりするんでやす」
プティング「し……尻から…………汚いな……」
ずーーん……
イキル「腹がいてばばァァァァァーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おぼぼぼぼぼぼーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジョバァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スコンビュー「アッーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あぶらと一緒に失禁までしてるべーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モシメベ(見て!!!! あぶらとオシッコが分離しているよ!!!!!!!
こっちがあぶら!!!! こっちがオシッコだーーーー!!!!!!!)
スコンビュー「なぁんでオシッコとあぶらは混ざらないんだべかぁ!!?
不思議だべー!!!!!!」
レイショー「それは表面張力が関係しやす
表面張力が同程度の物は混ざり会うのでやすが表面張力に差がありすぎると混ざらないのでやす
この2つに関しては水の表面張力が大きいわけでやすね」
スコンビュー「へーーー!!!!」
モシメベ(オシッコとあぶらを混ぜる方法ってあるの!!!?)
レイショー「界面活性剤を混ぜれば解決しやす
界面活性剤というのはまぁ石鹸みたいなものでやすね
見ていてください」
ス……ポタ……
ズズ……ズリュ……
スコンビュー「アッッ!!!!! オシッコとあぶらが混ざって白くなったべ!!!!!!!!!
微妙にトロトロしてる!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レイショー「この現象を乳化と呼びやす」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー&モシメベ(すごーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「夏休み子供化学相談してんじゃねええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
腹がいてーーなんとかしてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レイショー「お嬢は医学の知識も持っていやす
お嬢……なんとかしてあげてくださいよ」
レンクシア「……ワーシタ……」
ス……
イキル「はぁはぁはぁ……」
レンクシア「どっせい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メコォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「アガダァーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バブーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「めっちゃ強引に腹殴ってあぶらを絞りだしたーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーーンッ!!!!!!!!!!
イキル「あ……あ……」
とろとろとろ……
スコンビュー「すごいべ!!!! エケレつぁんのお股に石鹸あてがってたら
あぶらとオシッコが出た瞬間に乳化して……エケレつぁんが白濁のトロトロしたものを出してるみたいになったべ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「もうやめよう!!!!!? 絵面が大変だよ!!!!!!!!?」
ゴーーン!!!!!!!!!!
-
───
イキル「……ふひゅ……」
すー……
ループマー「容態が安定したな
さっきの治療法が正解だったわけだな」
レンクシア「……デーコレアーセーシタァーイーカモッスケドォ……」
レイショー「そうでやすね
お嬢の言う通り今日のところは安静にさせやしょう
ぬるもっこり隊長 今日はこのへんでヒトヤスミトしやしょう」
ぬるもっこり「うむ………………イキルが心配だぞな
このまま寝かせてやろう」
イリリシカ「……あの人達お構い無く先行してるよ?」
ループマー「化学部隊の君達!!!! 今日はここまでだ!!!!!
こちらに集合してくれ!!!!!!」
アゴニャー達『…………』
しーーん……
ミャラダイン「くそが……聞きさがらんな……」
レンクシア「…………エト…………キュケシテホシェッスケドォ〜…………!!!!!!」
ピタリ……
アゴニャー達『………………』
スタスタスタ……
スコンビュー「あっ! 戻ってきた!!! レンクスアさんの言うこと聞いたべ!!!!?」
レイショー「お嬢は一応立場的に彼らの上官になりやすからね」
─── 夜……
イキル「……ひゅーーー……」
イリリシカ「顔色も良くなって来た……」
レイショー「明日には快復していやしょう」
ジュリー「良かった……」
スコンビュー「安心したところでご飯だべ!!!!!!!
今日はシチューだべよぉ!!!!!!!」
モシメベ(わーーい!!!!)
スコンビュー「でも調味料が少ないから味が薄いかもだべぇ〜」
レンクシア「……アッ……ソーナァコーツカァテミテホシェンスッケドォ……」
ス……
ジュリー「……なんだい……? キレイな……スプーン?」
レイショー「これはミスリ〜ル(複製)で作ったスプーンでやす」
イリリシカ「ミ……ミスリ〜ルで!!!!!!?」
ズーーンッ!!!!!!!!!!
レイショー「キシシシシシ……実験の一環でお嬢が作ったんでやすよ……まぁこれでシチューを食べてみて下さいや」
カチャ……
スコンビュー「な…なんだか高価そうだべが……いただきますべ…………」
ズズ……
スコンビュー「……!!? え……? 美味しいべ……!?」
プティング「今まで食べたどのシチューよりも……旨味が際立っている!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴク……!
ジュリー「……! 本当だ!!! とても……味が濃い!!!!!!?
スコンビュー!!! これが味が薄いって本当かい!!!!!?」
スコンビュー「そ……そのはずだべが……」
レイショー「キシシシシシ……これがミスリ〜ルスプーンの効果でやすよ
ミスリ〜ルスプーンがシチューに含まれるアミノ酸と化学反応を起こし味に影響を与えたのでやすね
しかも人間の口当たりに最適な風味にね」
ぬるもっこり「ミスリ〜ルにそんな用途が……?」
レイショー「実を言うとミスリ〜ルと別の鉱石を組み合わせた事で発揮された力でやす
その組み合わせはお嬢が発見したものでやす」
スコンビュー「え〜〜! すごいべーーー……」
レイショー「ミスリ〜ルはこれまでほぼ研究されてなかった鉱石でやす
調べれば調べるほど新たな発見が得られる……研究者にとって宝箱のようなものでやすよ」
イリリシカ「…………このシチュー…………
イキルに食べさせたら元気が出そう
温かいうちに飲ませたいな」
モシメベ(イキルちゃんグッスリだからまだ起きなさそう……
起きるのは深夜ぐらいかなぁ……?)
ジュリー「そうなるとシチューは冷めちゃうね……」
イリリシカ「……夜中に火を起こすわけにはいかないよね……」
レンクシア「……ナーコォーヲツコーテクダーシ…………」
カラ……
プティング「なんだこれは……箱?」
レイショー「こいつはお嬢のミスリ〜ル発明品の『エネルギー保存箱』でやす
こいつにシチューを入れやすと……」
コト……
ほかぁ……
レイショー「シチューの『熱』が長い時間保存されやす
この箱に入れてあれば深夜までシチューも温かいままでやしょう」
みんな『ミスリ〜ルすげぇ〜〜〜〜〜〜!!!』
ばばーーーーん!!!!!
-
しゅううううううううう……
スコンビュー「ははー……暖めたミスリ〜ルの板で服を挟めば乾燥も出来るべなぁ
こういう旅だと長期間服が洗えないから不潔なんだべ!
これはありがたいべなす」
モシメベ(やろうと思えばこの板を使ってお風呂も沸かせて保温も出来るんだって!!!!
夢みたいだよね!!!!!!)
レンクシア「……コーノモアルンディスケドォ……」
ふわ……
イリリシカ「なにこれ?! クッション!!?」
ふかぁぁ…………
スコンビュー「す……す……すっごいふかふかだぁべぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
びゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
イリリシカ「えっ……すごい……安眠出来そう……
ここにイキルを寝かせてみよう!!!!」
ス……
ふか……
イキル「………………!」
ほあああああ……
ぷしゃあぁぁぁぁあ…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(す…すごい!!!!!!! 寝かせた瞬間に恍惚な表情でオシッコを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぷるぷるぷるぷるるるる……!!!
プティング「ゲゲェーーーーッ!!!!!!! このクッション……すごい水を弾くぞーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキルの小便が染み込まず悪くないスライムのようにプルプルしているーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぷるぷる……ぷるぷる……
スコンビュー「も……萌えだべ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
不覚にもこのプルプルかわいいオシッコに萌えちゃうべーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドキューーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガバーーーッ!!!!!!!!!!!!!!
イキル「枕元でごちゃごちゃうるせーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
イリリシカ「あ!! イキル!!! 元気になった!!!!?」
イキル「あぁ……なんか調子良くなって来たわ…………」
プルプルプルプル……
イキル「ん!!!?
なんだこいつはーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エロスライムだーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
成敗ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシュオオオオオオオオオーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《イキルのオシッコビームがオシッコスライムを消し飛ばした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
スコンビュー「IYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
萌え萌えスライムーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モシメベ(イキルちゃん!!!! 今の……イキルちゃんのかわいいオシッコだったのに……)
イキル「人のオシッコに勝手に萌えんな変態野郎〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッキーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「ほんブバリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブシャーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「セイロン茶ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
-
───
ふかふか……
スコンビュー「何はともあれこんなフカフカなクッションで眠れるなんて最高だべーーー!!!!!」
イリリシカ「ご飯もおいしくなって服も清潔でお風呂も入れる……今までの野宿では考えられない変化だよね」
プティング「ミスリ〜ル一つがもたらした発明でここまで便利になるのはすごいことだ」
スコンビュー「だべぇ〜!
レンケセエせんはヘーキよりこういうのをもっとえっぺぇ作って世に出した方がいいんだねぇべか!!!!!?」
レンクシア「……デキーコーナラソ-シティンディスケドォ……」
レイショー「元々お嬢はそうやって生活を豊かにしたいから研究者になってるんでやすよ」
ジュリー「それが何故兵器の開発に……?」
レンクシア「……ソーハァ……」
レイショー「戦争の前線こそ
進歩の最先端だからでやすよ」
イリリシカ「それは……どういうこと……?」
レイショー「これまでの歴史を見ても……人類の生活水準を一変させた契機はいつも戦争がありやした
皮肉なものでやすが 戦争のために生み出された技術が……生活を豊かにするためのものに転用されていることはよくありやす
古く遡れば……当たり前のように使っている火も…………そうなりやしょう
古い人類が野生動物達との……戦争のために使われたのが火…………発明の第一歩と言えやす」
ジュリー「それは………勉強したところにもあったな……」
レイショー「こうしてあんたらに見せてるミスリ〜ルの技術も……まさにそういうことになるんでやすよ
あっしらがこうやってミスリ〜ルで色々作れてあるのも……戦争があったからこそ…………その結果でやす」
イリリシカ「そう……なんだ…」
レイショー「だから早くこの戦争を終わらして欲しいんでやすよ」
イリリシカ「え?」
レイショー「お嬢がせっかく作った発明が世間一般に開放されるのは……世界が安定してからだ
お嬢はこの発明達が多くの人々の生活の助けになることを望んでいる
だからこんな戦争がさっさと終わることも望んでいる
あっしらがこの戦争に嫌々参加してるのも そういうことなんでやす
しかし戦闘など門外漢のあっしらに出来ることなんざ精々サポートだ
だからあんたら……頼みますよ
早くこの戦争を終わらせてくだせぇ
あっしらも出来る限りのサポートは……しやすから……!」
グッ……
ジュリー「……もちろん……!!!!」
キィ……!!!!
レイショー「へへ……こころづえぇや……ねぇお嬢」
レンクシア「…………ミーーーンミンミンミンミンミンミンミン…………
…………ミーーーンミンミンミンミンミンミンミ〜〜〜〜〜〜ン……………………」
レイショー「おっと……寝てやすか……」
イキル「一夏の間に死んじゃいそうな寝息だな……」
ずーーん……
-
マルタイ家史
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/54/PXL_20210818_161811712~01.jpg
-
コオオオオオ……
もあああああ……
イキル「ううぅっ! サブ〜!
夜は結構冷えるな」
スコンビュー「このミスリ〜ルクッションのおかげでなんとか凌げてるべ〜」
ぬくぬく……
プティング「しかしすごい霧だな……昼からずっとだ」
レイショー「我々の部隊の計算の通りでやす
このへんの地域はこの時期昼も夜も霧に包まれていて視界が悪い
船を出す日には最も霧が深いタイミングになりやしょう」
ループマー「そうか
この霧に紛れてあの大船団をカレンダまで移動させると」
レイショー「その通りでやす」
ぬるもっこり「ふぬ……しかし大丈夫か?
魔法使い達は気の気配も辿る……
それにいくら霧が深くとも数十mの範囲に入れば目視も容易だ
しかもあの数の大船団………当日不意に通り掛かる魔法使いが居たらどうする?」
レイショー「………船には細工を施していやす
……このローブを……羽織ってみてくだせぇ」
パサ……
イキル「おっ! ブランケットみたいだな! ありがたく借りるぜー!」
バサァッ!!!!!!!
《ローブを被るイキル》
ジュリー「…………ん?」
レイショー「気付きやしたか?」
ジュリー「あ……あぁ………………なんか…………ん!!?」
ズズ……
イキル「……ふい〜」
ぼやぁぁ……
イリリシカ「……え!!!? イキルの姿が消えていく!!!!!!?
イキル!!!!? イキル〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!?」
イキルの声「ハックショイ!!!!!!!」
ビチャアァ……
モシメベ(あっ!!!! 地面にオシッコの跡が!!!!!!
“そこ” にイキルちゃんが居るんだ!!!!!!!!)
バーーーーーンッ!!!!!!!!!!
バササッ!!!!
イキル「なんだよーーー!!!!!!? どーした!!!!!!!?」
《ローブから出てくるイキル!》
ミャラダイン「……ぬ!! また姿が見えたがや!!!!」
ジュリー「あ……あぁ! それに……気配もハッキリ感じる!」
イキル「あ、あー!?
なんだよ!!? 何があったの!!!!?」
イリリシカ「イキルがそのローブを被ったらイキルの姿が見えなくなっちゃったんだよ
それに……イキルの気配も……存在感もおぼろげになってた」
イキル「え〜〜〜〜〜〜!!!!?」
プティング「ま…まさか今のはそのローブの力だと?」
レイショー「そうでやす
そのローブの表面にはミスリ〜ルの粒子でコーティングがしてありやす
こいつは鏡のような特性を持っていて 周囲の景色を反射するんでやす
そうするとローブの中に居る者の姿が消えたように見えるのでやす
そしてローブの内側のミスリ〜ルには 気の流出を抑える加工がしてありやす
気の流出が抑えられた故に イキル殿が放つ気配が微かなものになったのでやす」
スコンビュー「すごい!!!! 透明人間になれるってこと!!!!!!!?」
レイショー「……まぁ簡単に言えばそうでやす
しかし完全に消えたわけではありやせん
認識されづらくなった……と言う方が正しいでしょうな」
ループマー「なるほど
このローブのようなものを 船にも被せるのか?」
レイショー「さすがにデカイローブを作るわけにはいきやせん
船には……表面にミスリ〜ル粒子をコーティングする形で使用しやす
そうすれば船もイキル殿のように周りの景色を反射し……紛れる
そして船の中に入っていれば……兵達の気配も悟られない
…………まぁ粒子は移動中に剥がれてしまうでやしょうが……大運河までは十分持つ」
イキル「すげーーー!!!!!!!
これなら絶対見つかんねーーーー!!!!!!!!」
ぬるもっこり「ふむふむ……魔法使いが偶然現れてもやり過ごせる……というわけか」
レイショー「………………まぁこれは念には念を入れた対処にすぎやせん
………………実際は…………こんな小細工をするまでもなく……
魔法使いがこの川に……近づくことは決してないでやしょう……!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ジュリー「……!!?」
アゴニャー達『…………』
オオオオオオオォ……
-
───
ちゅぎの日……
ふぉおおおおお……
イキル「……ふーーー
もう今日も午後過ぎちゃったよ
全然魔法使いと鉢合う気配なし!
こんな警戒しなくても普通に見つからなかったんじゃない?」
ぬるもっこり「それならそれで構わぬが……」
ミャラダイン「ただの歩かされ損かいや
腰がイテのぉ」
ふーーー……
スコンビュー「メレデェンすん!!!!
だったらこのコリ解消ミスリ〜ル棒でマッサージしてあげますべ!!!!!!!?」
ギャリンッ……!
ミャラダイン「いやそれマッサージっつーかただの叩き棒だわ」
わいのわいの……
レル「……うるさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アゴニャー「少し黙るだーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「おぉ!!!? なんだや急に!!!!!!?
喧嘩するか!!!?」
ガガーーーッ!!!!!!!!!!
レイショー「……! いや……これは……!
彼らの言う通りにした方がいい……!」
モシメベ(な……なに……?)
ピピピピ……
アゴニャー「……反応だーよ」
《アゴニャー達の持つひっくり返した傘のようなものが異音を放っている……!》
レイショー「マジョシカル反応数値4.7…………方向北東から速度25……こちらに向かっていやすね……」
イキル「ちょちょちょちょい……! わけんかんねー専門用語乱舞させんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまりどういう事なんだよ!!!!!!!?
その傘はなんだよ!!!!!!!?」
レイショー「これは……アンテナってやつでやす
こいつは最近研究されている電波っつーもんを拾うんでやすが……
この……魔力アンテナは…………遠く離れた魔力を感知する……!」
イリリシカ「遠くの魔力を……?!
前にゼゾォン隊が魔力を感知する退魔繊維ってやつを使ってたけど……」
レイショー「あぁ……
ようは同じでやす……しかし魔力アンテナは退魔繊維の原理に加えて……ミスリ〜ルによる機能の強化が施されていやす……!
退魔繊維の感知範囲は3km…………魔力アンテナの感知範囲は……8km!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「……! 倍以上!!!!!!!!」
レイショー「退魔繊維より遥かに遠くの位置から感知が可能……!
故に……いくらでも迎撃の体勢が整えられる!!!!!!!!」
ゴオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー(……!
俺もこの数年で魔周感の範囲を3kmまで広げた……
あのとき悔しい思いをした退魔繊維にやっと自力で並んだと思ったが……
化学は……更に先に……!)
グ……!
ジュリー(だが不思議と嫌な悔しさはない……
それを作ったレンクシアさんの思いが分かったから……
…………俺ももっと頑張らなきゃ!!!)
ニッ……
イリリシカ「! ……ふふ……」
ニコ……
ループマー「……魔法使いはここに向かっているのか? 我々の存在がバレたか?」
レイショー「……魔力のゆらぎを観測すると……複数の魔力がテレパスで飛行しながら近づいているのは確かでやすが……
動きの不安定さ……フラフラ移動しているところを見ると……
こちらを察知したわけではなさそうでやす
巡回か散歩か……とにかく偶然通り掛かる所のようでやす」
ループマー「どうする? ぬるもっこり隊長?」
ぬるもっこり「……こちらに気づいていないなら素通りさせるのと方法の一つだが…………
……戦うなら一度引き付けて地上に下ろし……」
レル「そんないも臭い戦い方する必要ないですよ
芸の無い能無しは下がってるですよ」
ミャラダイン「……ああ!!?」
イラァ……!
アゴニャー「お前らは下がってろーよ
ここは化学部隊が力を見せる……!!!!」
ギラァ……!
-
アゴニャー「レル…プシューナ
準備するだーよ!!!!!!!」
プシューナ「ギョホホホホホ!!!!!!!」
レル「了解ですね!!!!!!!」
ガコンガコッ!!!!!!
カチャカチャカチャチャッ……
《なにかを設置しはじめるゼゾォン隊》
ミャラダイン「……おいおい! 悠長に道具みたいなもん組み立てとーぞ……
そんなことしてる間に敵がくーぞや!!!!
おい……ぬるもっこり! こんなやつら放っておいてワどやつも戦闘準備を……」
レンクシア「……ダーゾブデス……」
レイショー「……えぇ
彼らにまかせやしょう
恐らく……問題ない……」
ぬるもっこり「……ぬう?!」
ガチャチャ……ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レル「オーーケィですねー」
アゴニャー「レル
方向を頼むだーよ」
ズズズンッ……!!!!!!!
《レルは巨大な望遠鏡のようなものを覗き込み……
アゴニャーは長い筒のようなものを構えた!!!!!!!》
ジュリー「な……んだ……!!!!!?」
アゴニャー「……いいか?
お前達はこの4年め退魔を鍛えたみたいだが〜よ
そんなものは……もう時代遅れだーーよ!!!!!!!
俺達化学部隊の研究によってこの世の兵器は特異点を迎えたーよ!!!!!!
いいかコイツは……火薬を使って鉄の弾を打ち出す……砲筒だーーーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
弓よりも速く……遠く!!!!!!!
そして退魔よりも確実に……無差別に!!!!!!!
命を……奪う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィヤァッ!!!!!!!!!
イキル「ゆ……弓矢よりも速くて遠いって!!!!!?
遠距離系の武器!!!!!!!?」
ループマー「火薬を使って弾を……?!
しかし……魔法使いの姿は全く見えないぞ!!!!!!!
しかもこの霧…………どう狙うと!!!!!!?」
レル「脳筋は想像力もないですね
僕のこの望遠鏡がただの望遠鏡だと思うですか?
ミスリ〜ルレンズが使われているこの……魔遠鏡は………… “魔力を視る” ……!!!!!!!
数キロ先まで!!!!!!!」
バッ……
ギョンッッ……ギョオォンッ!!!!!!!
レル「見える!!!! 見えるですよ!!!!!!
魔力が3つ!!!!!!
フワラルパターンの魔力確認……やはり飛行中!!!!!!!
魔力強度から3人のうち2人はメコラ級のフワラル! 1人はメコル級!!!!!!!!!!」
アゴニャー「ふふん……じゃあ手始めに “2人” だーよ……
補足位置送れ!!!!!!!!」
ガチャッ!!!!!
《アゴニャーは構えた砲筒の照準を合わせる…………前方は霧……何も見えない……》
レル「右3度下方修正! 横軸Y12マス修正!!!!!!!
補足確認……狙撃可能!!!!!!!」
アゴニャー「軌道修正完了! 魔力反応帯ベータ!!!!!!!
狙撃カウント3……2……1……」
グッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボギャアアァウウウウウーーーーーーーーーンッッツマ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《砲筒から……弾が……走るッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ジュリー「ぐぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
《その音と衝撃におののくジュリー達!!!!!!!!》
ジュリー(撃った……!! 弾を!!!!!?
しかし……当たるのか!!!!!!!!!!!!?)
レンクシア「……………………」
-
───
ヒュココオオオオオ……
魔法使い1「巡回……巡回と……」
ヒュロロロロ……
魔法使い3「先輩ー! 待ってくださいよ〜」
魔法使い1「遅い遅い! メコル級のフワラルじゃ俺達のメコラ級のフワラルに追い付けないのは当然だ!」
魔法使い3「こっちに合わせて下さいよ〜…」
魔法使い1「甘えるな
巡回も早く終わらせたいしな」
魔法使い2「巡回つっても霧で何も見えん!!!!!!
これだからこの時期は嫌なんだよなぁ」
魔法使い1「そうだな……まぁ万が一のことを考えて周囲から気の気配がしないか注意しながら感───」
バシュッッ……
魔法使い2「ん……? どうした……おい……」
ゆらぁ……
魔法使い1「──────」
ごぽっ……ごっぽおおおおおおおお……!!!!!!!
魔法使い3「せっ!!? 先輩のドタマに……穴……がァアァァ〜?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒュルルルルル……
《魔法使い1は落ちていった!》
魔法使い2「ッッッいッ……いるぞォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無魔の攻撃だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何をした!!!!!!? 退魔か!!!!!!? どこから!!!!!!!?
おい!!!! 気の気配は!!!!!!!!!!」
魔法使い3「ど……どこからも……」
魔法使い2「くそがァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また攻撃が来るかもしれねぇ!!!!!!!!!
固まるのは危険だ!!!!! 立ち止まるのも!!!!!!!!!!!!
空中で旋回しながら攻撃を避け……」
バサッ……
パパゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い2「!!!!? な……なにかが俺の側を横切った……?!
こ……攻撃……!!? はっ……し…しかし……外れたなぁ……!!!!」
魔法使い3「ッッいやッ!! 先輩危ないーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まッ……“曲がって” !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔法使い2「……へっ?」
ドチュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《弾が魔法使い2の脳髄を撒き散らした!!!!!!》
魔法使い3「う……うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
な……なんだ!!? 魔法なのか!!!!!!?
な……何かの物体が……意思を持つかのように……先輩のドタマに当たる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つ……次は…………ひぃっ!!!! ひぃっ!!!!」
バサバサッ……
───
ザザザザザザザッ……
アゴニャー「急ぐだーよ!!!!!!」
ミャラダイン「おい!!!! その筒で攻撃したあとおもむろに駆け出しさがって!!!!!!!
魔法使いどもの方に向かっとーか!!!?
さっきの攻撃はどうなった!!!!?」
レル「死んだですよ 2人とも
あとは1人です」
ループマー「そいつもその砲筒とやらで攻撃しないのか?」
レル「同じ方法ではつまらないですよ
少し趣向を変えるですよ」
プシューナ「ギョホホホホホホホ!!!!!!」
チャキ……
ジュリー「!!? なんだ……?!」
アゴニャー「……さて……そろそろ範囲内だーよ
せっかくだ……呼んでやるだーよ」
ズズ……ボウゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《退魔気を放出するアゴニャー……!》
ぬるもっこり「ぬ!!!? わざわざこちらの存在を敵に知らせるのか!!!?」
───
魔法使い3「ど……どうしよう!!? どうしよう!!?
先輩達が…………うううう」
ピリリリッ……
魔法使い3「……た……退魔気!!!!?
やはり近くに敵が!!!!!?
く……くそ……仇を……!!!!!
いや……その前に仲間に報告を……テレパスで……!!!!」
ズズズズズズズズズズ……
-
魔法使い3「テレパス……!
ここから近い大きい基地は…………運河の………………」
ズズズ……
プ……プ……
魔法使い3「な……なんだ!!? テレパスの繋がりが悪い……?!!
も……もう一度だ!!! テレパス!!!!!!!!」
プ……プ……プ……
魔法使い3「お……おかしい……
留守テレにも繋がらない……!!?
くそっ……こんな時に……! テレパステレパステレパス!!!!!!」
ギンッ……
ププッ……ジジジ……
テレパス『おかけになったテレパスは、お客様の都合によりかかりません
おかけになったテレパスは、お客様の都合によりかかりません』
ず〜ん!!!!
魔法使い3「お……お客様の都合だと!!!!!!!?
応答しないどころか……テレパスが繋がりすらしていないのか!!!!!!!!!?
何故……何故……………………うっ!!!!?」
ガックゥ……!
フラフラフラ……
魔法使い3「お……わああああ!!!!!?
な……なんだ……フワラルの制御が出来ッッ……まず……!!!
今……100mくらいの高さに居るのに……落ちたら……死…………ヒッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオアンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い3「う……うわあああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴッチャアァアアアアァァァーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しゅううううう……
ピク……ピク……
魔法使い3「がぺ……か……ぺ……」
ザ……
アゴニャー「まだ生きているだーよ
都合がいいだーよ
……レル」
レル「了解ですね」
ス……
パスススススッ……
《レルは魔法使い3の全身に針を刺した!》
レル「退魔針を魔管に刺したから抵抗も出来ないですね」
タタタタ……ザ……何を
ジュリー「……何を!!?」
レル「で……この『吸魔退魔札』で魔力を回収……」
ペタ……
しゅうううううううう……
魔法使い3「ぎゃあああああああ……!」
イリリシカ「……なんでそんなことを!!?
その魔法使いの人……高いところから落ちてもう長くないよ……
なのになんでこれ以上痛めつける必要が!!?」
アゴニャー「……必要があるから……だーよ
生きてる魔法使いの体は有用だーよ
活きのいい魔力も採取出来る……そして魔力に満ちた魔魂も……」
ス……ギラ
《アゴニャーはメスを取り出した……!》
魔法使い3「ひ……ひ……っ」
ループマー「……生きたままメスを入れる気か?!
反人道的だ……!」
アゴニャー「うるさいーよ!!!!!!!!!!!
戦争にきれいごとを持ち出すなーよ!!!!!!!!
この工程も研究には必要なんだーよ……! 戦争を止めるためにも……ねぇ!?
レンクシア技士長?」
ニィ……
レンクシア「………………………………………………」
ジュリー「……く……!!!!」
ズ……
ズブ…… ズブブッ……
ギャアアアアアアアア……
-
(最近ずっとそうかもしれませんが)しばらく(数ヶ月くらい)投下ペースが落ちます。
-
───
ガゴンッッ……!
アゴニャー「見たかーよ? この砲筒の力を!
こいつから撃ち出すミスリ〜ルの弾はそれ自体が魔力を感知し “そこに向かう” !
つまり弓矢のようにしっかり照準を合わせなくとも……おおよその方向に撃てば勝手に魔法使いに向かうわけだーよ!
しかも調整すれば感知する魔力量も指定出来るーよ!
先ほど3人組の魔法使い……魔魂を取り出したあいつは他の2人にくらべ魔力が弱かったから弾があたらなかったんだーよ
で……あえて残したそいつにはこれを使った」
ガシャコンッ……
レル「これは『魔力減退アンチ電波砲』ですね
このアンテナから放つ電波は魔法使いの魔力を弱めるですね
効果範囲が魔力感知アンテナや砲筒ほど広くないのが難点ですね
しかしこの電波砲の効果範囲……500m内に入った魔法使いの魔力を著しく減退させるですね
あの魔法使いも魔力が減退したためフワラルが制御出来ずに墜落したんですね
素晴らしい兵器だけどメコラ級以上の魔力を操る魔法使いには効果が薄くなってしまうから魔女とかにはあまり効かないですね」
オオオオオオオオオオ……
プティング「な……なんだそれ……?! 強力すぎるだろ……?!!」
ミャラダイン「魔力を減退させる兵器か……
魔女や上位特血に効果はなくとも
露払いとしてはこのうえなく優秀だのぉ」
アゴニャー「この2つの兵器……そして魔力感知アンテナ……
それらがあの船団に……我ら化学部隊が作り出したあの船団に標準装備されているだーーよ!!!!!!!!
その他に船は魔力に対する耐久性も段違いだ〜よ!!!!!!!!
今回の作戦の主役は完全に我々の船だーよ!!!!!!!!
お前達はその船の装備品に過ぎないのだーーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だよははははははーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プシューナ「ギョホホホホホホーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スコンビュー「ワタス達が装備品だなんて……」
プティング「いや……だが強力だ……
あの砲筒の威力は凄まじい
……もしかしたらアレを撃ってるだけで勝てる可能性もある」
モシメベ(うーーん…………)
ループマー「……時代の節目だな
戦争の勝敗は人の力ではなく……人が生み出した物の力の差で決まる時代が来るのかもしれないな……
…………戦う相手の人相も見ずにその命を奪う日が……」
イリリシカ「なんだか……怖いね……」
レンクシア「………………」
レンクシア「…………あのヘイキ……作ったのも……ワタシっス……
ワタシ……恐ろしいもの作った……わかってるっス……」
イリリシカ「! いや……レンクシアさんを責めてはいないよ!」
レンクシア「……分かってるっス
でも……本当のこと……
人のためになるものいっぱい作った……でも
そのワタシは人の命を奪うものも作った
それは……間違いなく真実っス
……ワタシはその十字架を背負って生きるっス……」
レイショー「……お嬢…」
ジュリー「………………」
ヒュウウウウン……
-
─── そして……
ザ……
ジュリー「……ここが……!」
ドンッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザアアアアアン……!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「大きな海……! いや川!!!!!!?」
プティング「ここがカレンダ大運河か!!!!」
ぬるもっこり「ふむ……壮観であるな……」
ループマー「この川の先は魔法使い軍の中枢だ……!」
ミャラダイン「しかし……これでワどやつの先行任務も終わりかや?
露払いといっても結局道中で会ったのはあの3人の魔法使いだけだどもが……」
アゴニャー「問題ないだーよ
ミスリ〜ルコーティングによるステルス機能……そして各種攻撃兵器の性能は実証されたーよ
露払い……ってのは所詮建前だーよ
お前達は元から本当にただの荷物持ちとして連れてきただけだ」
ジュリー「……く……」
ぬるもっこり「…………ふぅ…………左様か
で? ここで我々は待機か?」
アゴニャー「そうだーよ 船が到着するまでな……」
イリリシカ「船はいつ出発するの?」
ス……
レイショー「こちらから連絡をすれば……すぐ」
カチッ……
ジュリー「連絡?」
ジジジ……ヴゥーーーーン……
レイショー「この『電波連絡機』を使いやす
これもミスリ〜ルで出来ていやす
こいつは電波を内部で増幅し決めた方角に飛ばすのでやす
この電波を受けとるのは受信機……そいつは要塞の方に置かれていやす
この電波を向こうが受け取ったら船を出発させる…………そういう手筈でやす」
モシメベ(しゃべらないのにメッセージを送れるなんて不思議だね)
す〜ん
イキル「お前の脳内に直接語りかけるやつも大概不思議だけどな」
ぞーん……
アゴニャー「合図を送れば1日で船は着く
そうしたら今までで最大の戦が始まるだろうーよ
化学部隊が魔法使い達を蹂躪する戦がな……」
ニィ……
─── そして……
ザザァンッ……!!!!
ズ……!!! ズァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!
バオオオオオオオオオオオンッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《船団が出来カレンダ大運河に集結した!!》
ズララァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グュース「おう!!!! 全員無事だったか!!!!!!!」
ミャラダイン「ふん……無事もなにも……特になんもしてねーやぃ」
つん……
アルシー「何を拗ねているんだ?」
ババッ!
メメトス「君達ぃぃーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「メメトス様!!!!!!」
メメトス「任務ご苦労だったねぇ!!!!!! うんうん!!!!!!!!
おかげで快適な船旅だったよ!!!! うんうん!!!!!!!!
流石ぬるもっこり隊だ!!!! 期待を裏切らない!!!!! うん!!!!!!!!」
ぬるもっこり「恐縮ですぞ…………とはいえわれわはほぼ脇役でしたが……」
メメトス「うん〜?」
アゴニャー「ゼゾォン……」
ゼゾォン「おぅ オドレらぁ……首尾良く行ったかよぉ?」
レル「もちろんですね
兵器の実証実験も完了したですよ
文句なく…………強力であると!!!!!」
ゼゾォン「ぎゃははははっ……! 当然じゃあ!!!!
……良かったなぁ!? レンクシア!!!!!!
やはりオドレは殺戮兵器を生み出す才がある!!!!!」
タノシン「すげーレンクシアちゃんすげーー
オレッチでも敵わないさー
拍手拍手ーー」
パチパチパチパチ
レンクシア「………………」
レイショー「……く……」
アゴニャー「そっちの “計画” は?」
ゼゾォン「手筈通りに決まってらぁ……くくくく……」
ニマァァ……
レイショー(……計画……?)
ゼゾォン「……さて……」
ギン……
───
わいわいわい……
メメトス「……お?」
ジュリー「!」
ズシン……
ゼゾォン「メメトス総隊長……いつでも行けますぜぇ……」
メメトス「そうか………………うむ…………よし!!!!!!!!!!
全員所定の船に乗り準備にかかれ!!!!!!!!、
これより全船団……カレンダ大運河を進軍する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
戦闘に備えよ……敵は必ず現れてくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
-
ザァン……ザァン……ザァン……
《運河の反対側の岸に向かっていく船団……その数……80隻!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォンッ……!!!!!
【1番艦】
メメトス「……運河の流れは穏やかだ……霧も晴れた!
……戦闘日和だ……」
ズズ……
ゾワ……
リハン「! ………………」
ゲンキ「……メメトスさん…… “入った” か?」
リハン「えぇ……」
ズズズズズズズズズッッ……!!!
ゲンキ「おっかねぇや
メメトスさんは あの3人の中で一番穏やかだが……それは戦闘のない時に限る……
いざ戦争が始まれば…………鬼神だ……!」
ビキキッ……ビキッッ……ベキッ……
メメトス「…………どこからでも…………来いやァ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…… “俺” が……全部ブッ倒すからよぉぉぉぉぉ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブチッッッッ……メキキキィッッッ……!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャオオオオオオオオオンッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザザザザザザザザザザザザザッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《メメトスの気迫に船は揺れ波が荒ぶる……!!!》
メメトス「ッッ……!!!!! この戦争で活躍してよぉ……!!!!!!!!!!!
俺……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メッチャモテて結納したいッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキ「………………まぁ本質的なところは変わらねぇが……」
リハン「…………」
───
【2番艦】
アゴニャー「順調だーよ
現在運河幅の30%を通過したーよ」
レル「ミスリ〜ルコーティングは大部分が剥げているですがまだ残留してるものもあるですね
完璧なステルス状態ではないですが かなり近付かないとこちらに気づくのは難しいですね」
ゼゾォン「ふん……あまり過信しすぎるな……
川の移動以外でステルスの機能には期待してねぇ
船が動けば波は立つし音もする……
奴らが無能でないならそろそろ感づくだろうよぉ……
魔力アンテナレーダーから目を離すなよ
…………さぁ来い……来いよ……一番槍は俺様だ……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
───
【4番艦】
レイショー「1番艦にはメメトス隊長が
2番艦にゃああっしら以外の化学部隊の主力達が
3〜10番艦には2、3等級の部隊が乗っていやす」
イキル「4とか縁起わりーな……
嫌がらせなら地味すぎるぜ……」
ぞーーん……
ループマー「少し船の様子がそれぞれ異なるな」
レイショー「兵装がやや異なりやす
1〜10番艦には巨大な砲筒……『滅魔砲』が積まれていやす」
ぬるもっこり「船の前面と側面に備えられているアレか……
あの小さい砲筒のように魔法使いを追尾するのか?」
レイショー「追尾能力が備えておりやせん
しかしちょっとやそっとの魔法など弾いてしまう作りになっていやす
一度放てば魔法使い達の魔法の一斉攻撃でも簡単には止められない……!!!!
強力でやすが増産が難しく10の艦にしか積めやせんでした
……しかしそれでも十分すぎる能力を持ちやす」
ジュリー「……!」
レイショー「…………ですが……ゼゾォン達の乗る2番艦には他にも仕掛けがあるかもしれやせんね
あの船は……我々ではなくタノシンが手をかけたものでやすから……」
ミャラダイン「ふん……あいつらのことだ……まだ何か隠してそうだのぉ……」
そわそわ……
レンクシア「……………………」
キョロキョロ……ブツブツ……
イリリシカ「……? どうしたんですか? レンクシアさん……」
レンクシア「………………オカシ-………………コノ……フネ…………」
ぼそ……
イリリシカ「……?」
-
ズザォォォーーーー……
レル「運河の50%を通過したですね……」
アゴニャー「……ん!!!!? レーダーに反応!!!!!!向こうの岸に多数の魔力反応…………集まってきている!!!!
恐らくこちらに気づかれた!!!!!!」
ゼゾォン「カカッ!!!!! 来たか……だが遅ぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……電波繋げろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザ……!!!
───
ゼゾォンの声『こちら2番艦ゼゾォン!!!!!!!
敵の反応を確認したぁ!!!!!! 恐らくこれからフワラルや水上移動魔法でこちらに来る!!!!!!!!』
メメトス「オラァッ!!!!!!!!!!!!! 来るかァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキィンッ!!!!
───
ゼゾォンの声『先手必勝だァッ!!!!! 奴らが岸に集まっている今!!!!! 攻撃を仕掛ける!!!!!!!!
俺様達がやる!!!!!!!!!!!!!!!!』
ジュリー「……先手で攻撃を!!!!?」
プティング「例の滅魔砲とかいうデカイのを撃つのか?!」
レイショー「いや……ここからではギリギリ届かないはずでやすが……
…………まさか!!!! タノシンのやつ……アレを!!!!!!!!!!?」
みんな『!!!?』
スコンビュー「……わ…わぁぁーー!!!!!?
なんだべ!!!? アレ!!!!!!?
二番の船の!!! アレ!!!!!!!!」
《窓から外を覗くと……》
ズゴゴゴォォォォォォンッッッ……!!!!!
ガコォンッッ!!!!!!!!!!
ミャラダイン「なんだぃありゃ!!!!!!!!!
ゼゾォン共の船の甲板からデカイ筒が出て来たがや!!!!!!!」
ループマー「この船や他の船の滅魔砲の倍はあるぞ」
ガタッ!!!!!!
レイショー「あ……ありゃあ破魔砲!!!!!!!!?
船に積むにゃ重量などのコストが高すぎるんで見送った品でやすが…………タノシンのやつ…………試作の分をあの船に積んでいたか!!!!!!!」
ジュリー「あれを撃つと……?!」
レイショー「あれなら向こうの岸まで届く!!!!!!!!!!
そしてその威力も…………要塞一つを軽く粉砕する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
───
ゼゾォン「撃てやァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タノシン「たーーーのしーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドドギャウッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バグォオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《波が揺れ船が揺れ空気が揺れた!!!!!
放たれた巨大な弾丸は放物線を描き……魔法使いの基地のある岸へと落ちていく……》
ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
ドムッッ!!!!!!
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュドドオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
-
ジャオオオオオオオオオオオオッッッ……!!!!!!!!!
《炎上!!!!!!!!!
魔法使いの基地のあった場所は爆発とともに炎を上げた!
空が燃えたように真っ赤に染まる!!!!!!!!》
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
ジュリー「……す……すごい……威力だ……」
───
ゼゾォン「ぎゃあっはっはっはっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
爽快じゃあねぇーの!!!!!! 最高の一番槍になったぜぇ!!!!!!!」
タノシン「誉められてうっれしー」
レル「破魔砲はオーバーヒート……発射機構も溶けちゃったですね
やはり一発が限度でしたですね」
ゼゾォン「想定通りだ!!!!!!
使えなくなった破魔砲を切り離せ!!!!!!」
アゴニャー「破魔砲……ぱーじ!!!!!」
カチッ!
ガギョンッ……ボチャーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゼゾォン「はっはぁ!!! これで船も軽くなったなぁ!!!!!!
敵の反応はどうだ!!!!!?」
レル「魔力反応……最初より減ったですがまだ……
……あっ!!!! 魔力反応の束が空へ…………飛んだですね!!!!!!!!!!
フワラル魔法にて襲来するですよ!!!!!!!!!」
ゼゾォン「よぉーーーし!!!!!!
……こちら2番艦だァッ!!!!!!!!!
敵の飛行を確認……やってくるぞ!!!!!!!!!!!!!!!
応戦しろよぉ……俺様達が立てた作戦通りによぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
───
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!
モシメベ(わ……わぁ!!! 見てあれ……!)
バヒュオオオオオオオオオオッッッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イキル「す……すげー数!!!!!! まるでムクドリの群れだぜ!!!!!!!!!!!」
スコンビュー「く……くわばら〜……」
ジュリー「……やはりあの基地は魔法使い軍の最重要前線基地だったか……」
ループマー「……アレを迎え撃つわけだが……我々はゼゾォン隊から詳しい策を聞いてないぞ」
アルシー「それは私とグュースが聞いている……
まず……魔法使い連中が一定の範囲に近付いたら……
化学部隊の兵器を発動させ…… “落とす” と!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬるもっこり「!!! ……あれか!!!!!」
レイショー「『魔力減退アンチ電波砲』か……!」
───
ズオオオオオオオオオオオッッ……
ゼゾォン「いいぞ……いいぞ…………来い!!!!!!!
引き付ける……やつらを…………射程に入れて……まとめて…………!
………………今だ!!!!!! 『魔力減退アンチ電砲』……総射!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パチッ……
ギュウォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュウォンギュウォンギュウォンギュウォンギュウォンギュウォンギュウォン……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ……!!!!!!!!!
《船団が一斉に電波を放つ……すると!!!!!》
ザァァァァァァァァァァ……!!!!!
ヒュルルルルルルルルルルルッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドポォーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドポンッドポンッドポンッドポンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドポポポポポポォォォォーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《空から……魔法使い達が次々と運河へと落ちていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
イリリシカ「す……すごい効果だよ!!!!」
ジュリー「メコラ級以下のフワラルを使っていた魔法使い達がふるい落とされているんだ……!」
-
ゼゾォン「海に落ちたやつには標準砲筒……殺魔弾でトドメをさせ!!!!!」
ジャキッ!!!!!!
バキュウゥーーーンッ!!!!!!!!!! バキュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《船内部の小窓から砲筒を出して撃ちまくる退魔軍!!!!!!》
ドポンドポンドホンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
タノシン「たーのしーー!!!!!!
楽しいくらい魔溜まりが落ちてくるーー!!!!!!!」
ゼゾォン「カカカカカッ!!! 2連続でこちらの思惑通りだ……!
さぁどうする!!!!?」
オオオオオオオオオオ……!!!!!!!!!
アゴニャー「……墜落する魔法使いの数が急に減ったーよ!!!!!!」
ゼゾォン「…………ほう! どうやら現れたな……」
─── 上空
ヒュゴオオオオオオオオッ……
バサササササァッ……
双子らしき魔法使い『…………』
───
レル「───…特血『LR族』らしき存在を確認!!!!!!!!
恐らくあの2人が他の魔法使い達にメコラ級以上のフワラルをかけたですね!!!!!!!!!!」
ゼゾォン「くくくく!!!!! 仲間が三途の川に落ちていくサマはさすがに見過ごせなかったか!
いいぞいいぞ……いい流れだぞ……!」
ニヤァ……
───
リハン「……フワラルの特血……」
メメトス「ありゃー “サガン” と “ウガン” だなぁ!!!!!!!!!!!
今のLR族を支える根幹たる『四双』の1組だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ウンウン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さすが最前線!!!!! 厄介な奴が居るなーオイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
───
ループマー「『四双』のウガンとサガンか……」
ミャラダイン「ふーむ
あの2人…………だいぶ前に赤口門で戦ったフワラル使いの双子とは比べ物にならん魔力を感じーが!!!!」
ぬるもっこり「戦えば相当苦労しそうだぞなが……」
ジュリー「……けど……! 今あの2人は機能を完全に制限されているぞ……!」
イキル「どういうこと?!」
ジュリー「おそらくあの二人は…退魔兵器の効果でフワラルが強制解除される仲間たちを見かねて
自分達が仲間全体にフワラルをかけたはずだ
そうなれば仲間が墜落することはないが……本人達はフワラルを維持するのに集中力を取られまともに攻撃に参加出来ないはずだ」
プティング「そうか!!! ならばあの特血2人は既に無力化したようなものか……!」
ジュリー「だけど他に特血はいる!!!!
それに……逆を言えばあの2人以外の魔法使いはフワラルに魔力を回す必要がなくなり……
攻撃に存分に魔力を回せる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュルルルルルル……
ドバァァァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《水面に大きな水柱があがった!!》
モシメベ(攻撃が始まったよ〜!!!!!!!!!)
ドドドドドドドドドド……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バボボボボォォォーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《上空からシャワーのように魔法が降り注ぐ!!!!!》
───
レル「攻撃来たです!!!!!
魔力指数からメコラ級多数!!!!!!!!」
ゼゾォン「はっはっ……来たか!!!!!!!!
この船達の性能を見せてやる!!!!!!!!!
全船に通達…………衝撃に備えろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
-
ゴオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「攻撃かぁ!!!!!!
船の陣形を大きく展開しろぉ!!!!!!!!
船の間隔を広げて魔法の披弾率を下げろーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザッ……
ゼゾォンの声『その必要はありませんからよぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
とにかく衝撃にだけ備えてりゃあよぉッッ!!!!!!!!!!!!!!!!』
メメトス「!!!? 本当か〜!!!!!?」
───
グュース「メコラ級の雨…………下手に数発披弾すればあっけなく撃沈もありえるぞ!!!!!!!!!」
レイショー「いや……大丈夫……!」
アルシー「!!?」
レイショー「お嬢やあっし達が作ったこの船を…………信じて下せぇや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オオォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュウォオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボバァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パキュウウウウウウーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グラグラグラッ!!!!!
アルシー「……くっ!!!!!!」
ぬるもっこり「魔法が当たった!!!! 衝撃で船が揺れる!!!!!!!」
ループマー「いや……しかし直撃したというなら……この程度の “揺れ” で済んだのは不思議だぞ!!!!!!!!」
レイショー「不思議ではありやせん! 計算通りでやす!!!!!
魔法はこの船に直撃する前に無効化されやした!!!!!!」
みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
レイショー「この船は装甲は高純度・高性能のミスリ〜ルと退魔札で固められていやす!!!
その効果で船体に接近したメコラ級までの魔法なら魔力を分散させて弾くのでやす!!!!!!
以前説明したように……ミスリ〜ル内に閉じ込めた退魔札の効果は半永続的に持続しやす!!!!!
故にメコラ級の魔法でこの船が沈むことはありやせん!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!
モシメベ(さっきの揺れも魔法が当たった衝撃じゃなくて魔法が海に落ちた時の波で揺れただけみたい……!)
ループマー「……ふぅ ため息が出るほど凄い技術だ
……これはもう認める他ないな
…………化学部隊が作ったこの船なしでは ……この戦いに勝つ術はない!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
プティング「……確かに」
ミャラダイン「ふん
気に食わんが仕方ねわなぁ
それならそれで十分利用してやらこい
……なぁ!!!!!」
ぬるもっこり「あぁ! 全員それぞれの配置につくぞな!!!!!
敵の攻撃をかい潜り 敵を撃破しながら運河を突き進む!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スコンビュー「ワタスとエレレセカつぁんは新型退魔兵器の担当だべ!!!!!」
モシメベ(あたいは魔力感知レーダーってやつを見てるよ!!!!
魔法使いや魔法攻撃が迫ったら知らせるよ!)
イキル「みんな頑張れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あーしはトイレを守るぜッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキィッ!!!!!
ループマー「……ふ…… 射撃部隊や白兵部隊の我々はいささか手持ちぶさただな」
ミャラダイン「海上戦つーのは退屈だのぉ」
グュース「しゃーねぇ
出番があるまで操舵の手伝いでもしておくか」
プティング「…操舵……そうだ!!!!
ジュルジュリ! 私と君は操舵の担当だな!!!!!
早く持ち場につこう!!!!!」
ジュリー「あ……あぁ……!」
レイショー「……ふむ
お嬢、 我々も兵器の方か操舵の方に付いてやった方が…………お嬢?」
スタスタスタ……キョロ…キョロ…
レンクシア「………………33…………?」
ぼそ……
オオオオオオオオオオ……
-
ビコーーーンッ!!! ビコーーーンッ!!!
レル「次の攻撃来ますですね!!!!!!!!
魔力指数から……メコレ級の魔力をいくつか確認!!!!!!!!」
ゼゾォン「撃ってきたか……さすがにメコレ級は装甲じゃあ防げねぇ
……退魔のエネルギーを直接撃ち込んでやれ!!!!!!!!
全船通達……『点弾』を使い魔法を撃ち抜け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
───
イリリシカ「点弾……点弾…………これか!!!!!!」
スコンビュー「これは誰かが退魔気を込めて撃つやつだべ!!!!!!!」
レイショー「一人がそこの座席座って両脇のミスリ〜ル触媒に退魔気を!!!!!!
もう一人は砲台を操作し魔法を狙ってくだせぇや!!!!!!!!!
魔法位置は魔力感知レーダー係からの指示を!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モシメベの声(こちらモシメベ!!!! 魔法の指向反応確認! メコレ級魔法がこの船にも披弾する予測が出たよ!!!!)
イリリシカ「オーケー!!
スコンビュー! ここは私が乗り込んで退魔気を込める!!!!!」
ババッ……ザンッ!!!!
スコンビュー「だべ!!!! じゃあワタスが狙いを定めて撃つべ!」
ガチッ!!!!!
モシメベの声(……くるよ!!! 披弾10秒後!!!!!!)
ゴオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャラダイン「……ありゃバクサーレ系の魔法だな……当たったらバラバラだず!!!!
おいぬるもっこり! ワぁの減魔ヨガで受け止めた方がいいだねーか!!?」
ぬるもっこり「朕の減魔ヨガは魔法を足元に受け流す技だぞな!
大地の上ならともかく こんな船の上でやっても流した魔法のエネルギーに船が耐えきれぬ!!!!!」
ループマー「ここはもう一度信用してみよう……化学部隊の兵器を」
ギュオオオオオオッ!!!!!!!!!!!
イリリシカ「退魔気放出!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチバチバチッ!!!!!!!!!!!
レイショー「ミスリ〜ル触媒にエネルギー充填完了!!!!!
いつでも撃てやす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スコンビュー「行け〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カチッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パパウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キュイァーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《船の砲門の1つから撃ち出された退魔気の弾!
それとメコレ級バクサーレ魔法とがぶつかった!!!!!!!!》
ボボッ!!!!!!
ズグゥゥゥゥーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《魔法は空中で霧散した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ズザザザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「……すごい!!!! 魔法を内側から弾き飛ばした!!!!!
圧縮させた退魔気を撃ち出して……魔法の中で炸裂させたんだ!!!!!」
プティング「魔法は防いだがなかなかの余波だぞ!!!!!
船が倒れないように舵を取らねば!!!!!」
ガシュッ!!!! ガシュッ!!!!!
-
───
レル「点弾の効果てきめんですね!!!
メコレ級にも通用しているですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゼゾォン「ははっはぁぁぁーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完璧だぁ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アゴニャー「しかし誤射などで魔法を防げず撃沈した船がいくつかあるだーよ!」
ゼゾォン「ふん!!!!! 最新技術に対応出来ねーやつは死んでも仕方ねーさ
とにかく進め!!!!! 進撃しろーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザオオオオーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
メメトス「やるじゃねーか兵器ってやつはよぉ!!!!!
メコレ級以上でもこねぇ限り怖くねぇな!!!!!!
よし!! 進め進め!!!!!! 岸に向かえ!!!!!!
そして空中の敵に攻撃を続けろ!!!!!!!!!
特にフワラル使い……サガンとウガンを狙い撃て! あの2人を倒せばフワラルの効果が失われ多くの魔法使いを運河に落とせる!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
ゼゾォン「上空の敵……特にウガン、サガンに向けて殺魔弾を砲射!!!!!!
1〜10番艦は魔法使いがより固まってる所に向けて巨大砲筒滅魔砲を撃ち込め!!!!!!!!」
───
ギュゴゴゴゴゴゴ……
ズッッドォオオオオオーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《滅魔砲を放つ主力船達!!!!!!!!
閃光が多くの魔法使い達を飲み込んだ!!!!!!
だが……それをかい潜り 複数の魔法使い達が船へと突撃する!!!!!!》
70番艦船員「魔法使い急接近!!!!」
70番艦船長「命知らずめ…………殺魔弾で撃ち殺せ!!!!!!」
チャカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドウンドウンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??魔法使い「……」
チュインッ! チュインッ!
───
70番艦船員「さ……殺魔弾…効きません!!!!!!!!?」
70番艦船長「なに…………体で弾いた……
まさか…………ッ……」
ドゴオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グラグラグラ……
70番艦船員「な……何かが船に衝突ッッ……」
ヒュバッ……
ドカァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《その時! 何かが船の装甲を突き破り現れた!》
??魔法使い「……ふぅ〜 やっと足場だわ」
ゴギッ……
メキメキメキ……
70番艦船員「あ……あが……ッッおッも……ッ!!!!!!!!!!!」
《現れた魔法使いによって体が押し潰されてしまう船員!!!》
70番艦船長「こ……こいつ!!!!!? 鉱物系の特血───」
ダイヤ魔法使い「銀……だ」
ヒュッ……
ボキャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
レル「……いくつかの船が沈黙!!!!
攻撃をかい潜った魔法使いに乗り込まれた模様ですね!!!!!!!」
ゼゾォン「来たか…………」
───
オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッ……
ミャラダイン「おいおいおいおい……よく来たな
待ちかねたずね?」
ズララッ……
《武器を携帯し乗り込んできた魔法使い達……!》
魔法使い達『……』
ビキビキビキキッ……
グュース「岩魔法……鉄魔法…………なるほど… 殺魔弾も効かなさそうな連中ばかりだな‥」
アルシー「先頭にいるやつはてやたらまぶしいな」
ピッカーーー……キラキラキラ……
??魔法使い「……」
ループマー「その体はなんだ? はちみつでも塗ってるのか?」
ビキッ……
金魔法使い「…………金魔法だ!!!!!」
ピカピッカーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
-
オオオオオオオオオオ……!!!
ドカンドカァンッ……!!!!!!!
魔法使い「先陣の肉体変化魔法使いの者達が船に乗り込んだ!!!!!れ
我々も攻めいるぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュアァァーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドカァァァァァンッ……!!!!!!!!!!!!!
───
レイショー「……まずい!!! 船上に乗り込まれたようでやす!!!!!!!!
この船は直接乗り込まれると弱いでやすよ!!!!!!!!
船内部では魔法も通る……! 内部から破壊されたら……!
お……お嬢! あっしのそばを離れず……!」
レンクシア「ア…アウ……」
イリリシカ「……!!」
ドドォッッ!!!!!!
木魔法使い「見つけたぞ無魔めぇ!!!!!!!!!
ちょこざいな道具を使いおってーーーーー!!!!!!!!!」
メキメキメキッ……
レイショー「木変化魔法の特血!!!!!!!!?」
木魔法使い「死ねーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバオオオオーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イリリシカ「退魔壁『身締こめ壁』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュッ!!!!!
バキュンッ!!!!!!!!!!!
木魔法使い「なんだ!!!!? か……体が岩みたいなものに固定されて身動きが……!」
イリリシカ「スコンビュー!!!!!!!!!!!」
スコンビュー「ハイッ!!!!!
鎌とブーメランから創作武器……『カマーメラン』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズッパーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
木魔法使い「ぎゃああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャァッ
レイショー「つ……強い……!!!」
イリリシカ「船は乗り込まれたら弱いかも知れないけど
船の中に居る私達は強いよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
ゲンキ「オルァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズザァーッ!!!
鋼鉄魔法使い「ギヒヒィッ!!! まだまだァッ……!」
カチコチィィッ……
ゲンキ「ぬぅ……こいつ……4年前に戦った鉄魔法使いの数倍硬ぇな」
リハン「手を貸しましょうか?」
ゲンキ「いらねぇさ! エンジンがかかりゃ一発で凹ませる
こいつ以外にも魔法使いがどんどん来やがるぞ」
メメトス「ふふぅん! 肉体変化タイプの魔法使いか!
その系統は種類が多いが変化出来る物質によって硬度は違う!!!
発現のレア度と硬度が比例するというが……鋼鉄はなかなかレア度も高そうだな!」
??「もっとレアな者が居ますよ」
メメトス「うん!!!?」
ズチャ……
カータ「1等級の隊長が1人……メメトスだな
俺はカータ………………貴様を殺す!!!!!!!!!」
ヒュッ!!!!!
ズガガッ!!!!!!!!!!!!!!!
リハン「!!」
カータ「入った!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅうううううう……
メメトス「いきなり挨拶だなぁ……うん?!!」
ギロォッ……
カータ「なに……?!! 顔面に…… “この拳” が入っても涼しい顔を!!!!!!!!!?」
ピキピキキ……
メメトス「ほぉ……ダイヤ魔法か……
こいつはレア度高いだろ?
……はー、そりゃ……
仕方がない……仕方がないねぇ……」
ふぅぅぅ……
カータ「な……なに?」
メメトス「貴重なダイヤを砕いちまうのは気が引けるよなぁ……でも仕方がねぇよなァ
なぁアンタ……何発耐える?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ……
カータ「ッッッ………………ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブルルッッ……!
-
アゴニャー「一気にピンチだーよ!!!!!!
どうする!!?」
ゼゾォン「ふん!! あわてるんじゃねぇよ
こんなもんピンチとは言えねーよ……こっちの戦力は1〜5等級だぞ
肉体変化魔法使いくらい手前どもでなんとかさせろ!!!!!!
それよりちょうどいいチャンスだ…… “アレ” の準備をしておけ……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ミシ……バキッ……ドゴゴォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゼゾォン「!!?」
ズシャッ……
??「一際目立つ船だ
これが旗艦か?」
オオオオオオオオオオ……
レル「敵ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゼゾォン「オラアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺魔機関砲筒!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドンンンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《機関銃のように弾を撃つゼゾォン!》
しゅううううううう……
??「……いきなりだな」
アゴニャー「硬い……! 効いてないーよ!!!!!!!」
ゼゾォン「傷一つないのか? 奇妙だなぁ……
肉体変化魔法相手でも少しくらいかすり傷が付いてもいいとこだが?」
??「普通の固さではない……
この系統の魔法使いの中でも……儂は別格よ……」
パキパキパキ……!
アゴニャー「体の中から……骨!!? いや鉄か!!!!?」
??「……両方だ……
儂は骨魔法の特血と鉄魔法の特血のハイブリッド……!!!!
完成したのが……鉄の骨を持ち全身を覆う……最強の “鎧” を持つ男ォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキバキバキバキィッ!!!!!!!!!!
《鉄のような骨が魔法使いの全身を覆い尽くした!!》
カッティー「儂はカッティー
一代限りの『鉄骨魔法』を持つ……!
表皮を超硬質の骨で固め更に鉄の硬度を与える!!!!!!!!!!
この無敵の体でこの船を沈めてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!
ゼゾォン「ふん……無敵かどうかは知らねぇがァ……
いィい魔力持ってそうだな……
オイ……測定器と “吸魔機” を出せ……
こいつを燃料にしてやる……」
オオオオオオンッッッ……!!!!!!!!!!!!!!
ズゴゴゴゴゴゴゴッッ……!!!!!!!!!!!!!!!
───
金魔法使い「ふぉおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!
シュザァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ループマー「そこだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピシュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バツバツバツツッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
金魔法使い「ぎゃ……ぎゃああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥゥーーーンッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザザッ……シュパッッ!
ループマー「なかなか強力な能力だった!!
その派手な見た目を裏切らぬ実力だ!!!!!」
金魔法使い「ぐ……そ……な……何故この金魔法の肉体に傷を……!」
ループマー「君の魔法は全身素晴らしい硬さを誇るが 条件によってその堅さが失われる場所がある
それは……関節だ!! 高機動で移動するとき 君は観察部分の金魔法を一瞬弱める
固めたままだと動けないからだろうが……それが大きな弱点となったな!
全ての関節部を断ち切った しばらくは動けんだろう」
金魔法使い「く……く……そ……」
-
ミャラダイン「一番強そうな奴らブッ倒したかや」
グュース「こっちもブッ倒したぞ
やっと思い切り剣を振れてストレスも発散出来た」
ループマー「流石だな!」
アルシー「この魔法使い共の死体は……運河にでも放り投げるか?」
ササ……
化学部隊兵「やややっ……! その死体の処理めは我々が致しましょう……! ヒヒヒヒ……」
アルシー「そうか……ならば任せる」
化学部隊兵「おまかせを……ヒヒヒヒ…」
ループマー「さて……他の船の様子…………戦況の流れが気になるが……」
───
ワアアアアアア……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
ゲンキ「オリャアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガッシャアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鋼鉄魔法使い「あぎゃあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
《ゲンキは鋼鉄魔法使いを背骨折に掛けその肉体を砕いた!》
バラバラバラバラ……
ゲンキ「ふう〜 手間をかけさせやがる……!」
リハン「終わりましたか」
ゲンキ「リハン君!! メメトスさんの方はどうなったんだ?」
リハン「…まだ対峙していますよ」
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……
カータ「……くっく……ダイヤ魔法の俺に何発耐えるか……だと?
……笑止!! 肉体変化系最硬度を誇るこのダイヤの肉体は誰にも砕けん!!!!!!
他の三下のように……関節を軟化させるような半端な隙も見せん!!!!!!!!!!
俺は常に最硬度を保ちながら……高速移動が可能だ!!!!!!!」
メメトス「……マジか〜 やっべぇなぁ……うんうん」
ピキ……
カータ「侮っているな……? 貴様……
ならば見せてやる!!!!!!!」
ビッキッッッ!!!!!!!!
グォッ!!!!!!!!
カータ(ダイヤ硬度の脚力が実現する超瞬速の跳躍!!!!!!
一瞬でやつの背後を取り!!! 超硬度の体で首の骨をへし折る!!!!!!!
……そぉれ見ろ! 俺は既に貴様の真上だ!
貴様は無様にもまだ反応出来ず……立ち止まったまま!!!
そして俺は貴様の背後に……背後に!!!!!!」
ギャオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオ……
リハン「……あわれな」
ゲンキ「あぁ…あのダイヤ野郎まだ気づいていやがらねぇ」
カアァァァァァッ…………カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンキ「既に自分の体は砕け散り…… ”首だけが宙を舞っている” 事によ……」
バキバキバキバキバキ……!
パラ…パラ…パラ…パラ……
《カータの肉体だったものは……細かく砕けて飛散した……
残ったのは…………弧を描き舞い飛ぶカータの首だけであった……》
カータの首「…………え?
……俺の体……なくなくなくね……? え?
……え!!!!!! エッ!!!!!!!!!?
エッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!
バァンッ!!!!!
メメトス「……ほら 砕けた……な!!!」
ニッ……
くるくるくるくる〜……!
カータの首「な……な……なに"をじだァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
貴様ッッッ!!!!!!!!!!? “動いてないのに” ッ……何を!!!!!!!!!!?」
メメトス「なんもしてねぇやい
何の変哲もなく…… “殴っただけ” さ」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カータの首「ば……バガなぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャアアアアアアッ……!!!!
リハン「さっさとくたばってください」
ピウッッ!!!!!!!!!!!!
ズパァーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
カータの首「あぺっっぴょっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パラパララララァッ……
メメトス「……よし! 殲滅!!!!
さて……と!」
-
わああああああ……!
バゴゴオオオオオオ……!
退魔兵「きゅ……9番艦が撃沈ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
他にも魔法使いの襲撃を受け対応に追われる艦が魔法の集中攻撃を受け撃沈……または大破状態!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メメトス「あらら……まじぃなオイ
しょうがねー……俺が出る」
ザ……
リハン「……船外へ?」
メメトス「あぁ
暫くこの船の指揮はまかせた」
ザン……
ゲンキ「……メメトスさんが出るのか……久々に見られるな
……メメトスさんの『剛気』が……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
───
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ……!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「攻撃が激しい……!
滅魔砲や殺魔弾だけじゃ間に合わない……
点帝砲とかでも応戦しなければ!!!!!
プティングすまない! 俺は他の人に舵を代わってもらう!!!!」
プティング「あ…あぁ……分かった!」
───
タタタッ!
ジュリー「俺を甲板に出してくれ!!!!!」
ループマー「む! グリーブルー君か!
成る程…君も攻撃を! よし ならば俺も手伝おう!
行こう!!!!!」
ジュリー「はい!!!!」
だだだだだッ……
ガチャアッ……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グラグラグラグラ……
ジュリー「く……!!!!」
ループマー「甲板だと水上に投げ出される危険もある
注意しなければならないぞ」
ジュリー「はい……! …………ん?!
あれは……一番艦! メメトス隊長の艦! ……その甲板にも……人が……?
……あれは!!! メメトス様!!!!!!!?」
ループマー「なに? ……本当だな!」
ジュリー「メメトス様も俺達と同じ考えを?」
ループマー「いや………………」
───
バサバサバサバサッ……
メメトス「いい風だ……
船か……初めて乗ったがこういう所で休日を過ごすのもありだな……」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い「1等級と隊長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
取ったり!!!!!!!!!! バクサーレ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドバババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドカンドカァァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《魔法がメメトスに命中した!!!!!!!!!!》
───
ジュリー「ま……魔法が……当たった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ループマー「いや……! 問題ない……!」
ジュリー「……!!!?」
───
魔法使い「く……くく…………
…………う…………ん…?!!」
ピクッ!!!!!!!!!!!
シュオオオオオオオ……
メメトス「……何かしたかい?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ……
魔法使い「た……退魔の技で……防いだか……?!」
メメトス「退魔の技?
そんな洒落たもんじゃあないさ……!
こいつぁただの無骨な…………気だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い「う……うぎやああああああああーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドギャオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドポォーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《メメトスが気を放出した!!!!
その気の勢いに…魔法使いは吹き飛ばされ水の中に落ちた!!!!》
───
ジュリー「な……なんて眩しい気ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ループマー「これがメメトス様の…………剛気だ!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!
-
ギャオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《煌々と……とめどなく溢れ出るメメトスの気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その光は戦場を照らす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
───
ジュリー「な……なんだ……あの気は……?!! あの眩しさ…………まるで太陽……!
気功冠とは全然違う……いやッ……まるで正反対ッッ!!!!
気功冠は凝縮した気を安定化させ維持し纏う極意!
だけどメメトス隊長のあれは……逆に広げている!!!!!!!!!!
そ……それなのに…… “気のブレ” が一切ない……! すべてがメメトス隊長の手足の延長であるような……!
それにこの震え……まるで気が大気に反応しているように……肌で感じる……!!
こ…この気の……質量は……凄まじすぎる!!!!!」
ゴクゥッ!!!
ジジジゴ……
ジジッ……
メメトスの声『あー、あー……諸君聞こえるかな
なかなか押されている状況だがしばらく待て
……俺が全てをひっくり返す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンッ!!!!!
ジュリー「ッ……今のは『気心伝心』!!!?」
ループマー「うむ……戦場全体の兵達に言葉を伝えたようだな」
ジュリー「!!? この戦場全体に!!!? 1度で!!!!!?
メメトス隊長は……どこまで気を……」
ループマー「…………無限さ」
ジュリー「無限!!?」
ループマー「あの気は『剛気』と呼ばれるメメトス様唯一の “才能” だ
メメトス様は……退魔の技を一切使えない!!!!!!!」
ジュリー「な!!!!?」
ず〜〜ん!!!!!!!!!
ループマー「退魔の技は繊細な気の操作が求められるもの……
だがメメトス様にはそれが不可能だからだ!!!!
メメトス様の気は……常人の10倍……
同じ三闘神のリーベス元帥、ファンテブー殿と比べても倍の質量を持っている!!!!!」
ゾアァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「元帥より……ファンテブーさんより!!!!!!!!?」
ループマー「あぁ
あの気は……ただ放出するだけでも……そう、大気を震わせ……
船を揺らすほどの波を起こす!!!!
気を放出している……ただそれだけでだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス様の気は…… “ただそれだけで” ……強力な武器となる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
退魔の武を極めしリーベス元帥……
気色の術という唯一の手段を極めたファンテブー殿……
その2人に並んだのが……あの剛気を持つメメトス様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
単純な肉弾戦闘ならば……メメトス様は三闘神随一だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
ボボオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カカカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《更に輝きを増すメメトス!!!!!!》
メメトス「それぇぇーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
びょん!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《船から飛び降りるメメトス!!!!!!!!!
その身を着水……否!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ジュジュジュジュ……
メメトス「船も快適だったが……これがはええんだ」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《水上で……! 立っているメメトス!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ザワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「驚くこたぁないよ
俺の足元の気が厚すぎて……地面と同じになってるだけだからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニカァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
-
ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ
メメトス「あー、近くの船は全部俺から離れなよ……あぶねぇからねぇ」
ゴキゴキ……
メメトス「……っはぁーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カカカァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオォォォーーーーーウッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!
《メメトスの発する輝きが増した!》
───
ジュリー「ま……まだ出力が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
───
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
魔法使い達『……!!!!』
たじ………………
メメトス「どーした?
こないのか? …………怖くなったかな」
魔法使い達『ッ……ふざけるなーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バァァァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い1「魔法を合わせろぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔法使い達『バクサーレ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドゴゴゴゴアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《魔法使い達は一斉に魔法を放った!
魔法は重なり厚みを帯び……メメトスに降り注いだ!!!!!》
メメトス「まだまだ…………小さいな……
そんなんじゃ吹けば……飛んじまうじゃあないかッ!!!!!」
ググッ……フォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《メメトスが手を振るうとそれに合わせて剛気が動き…迫りくる魔法の壁を凪いだ!!!!!
すると魔法は……》
パァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い1「は…弾けて消えただと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「軽い軽い……軽いんだよ
ただ数を集めただけの魔法も……地に足ィ付いてないあんたらもな!!!!
ドァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バボォォォォォーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャアァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガガガガガガァァーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い達『ぎやあああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドポンドポンドポォォォォーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ドーム状に広がった剛気の壁が魔法使い達を弾き飛ばし水面に落とした!》
ジュリー「ッ……誰も近づけない……! メメトスさんに……!!
無敵だ!!!!! あの気は……!!!!!!!!!!」
ゴクッッ!!!!!!!!!!
-
─── 2番艦
カッティー「が……ガヒュ……! ガヒュ……!
ま……まりょ……く…………ぬ……抜け…………
か……返しぇ…………え……」
しな……しな……
ゼゾォン「ふん……なにが無敵の体だ……
最新退魔兵器の前じゃところてんだな……
まぁ魔力はまぁまぁだったなァ……貰っておくぜぇ」
アゴニャー「さすがリーダーだーよ
手際がいいだーよ」
ゼゾォン「当たり前だろがよぉ……
こいつは処理室に入れとけ…………
外の様子は?」
レル「かなり優勢ですね
メメトスが動き出したですね」
ゼゾォン「ふん…………さすが1等級の隊長……
いい “露払い” をしてくれらぁ……
だが……最後においしいとこ持っていくのは俺様達じゃあ
……あれの準備をしておけ!」
アゴニャー「アイアイサーッ!!!!!!!!!!」
───
ループマー「メメトス様のおかげで魔法使い達が陣取る空中に穴が空いたぞ!!!!
今のうちに滅魔砲、殺魔弾を放ちまくれ!!!
四双を落とすんだ!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドォンッ!!!!!!!!!!
バゴオオオーーーーーッ!!!!!!!!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオンッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《船からの砲撃が再開した!!!》
ジュリー「……よし!!! 俺も……点帝剣と点帝砲を!!!!!!」
ババッ……
ループマー「うむ!!! 私もやるぞ!!!!!!」
ズズズズ……
キィンッ!!!!!!!!!!!!
ズバッ!!!!!!!!!!!!
ジュリー「うわッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ループマー「グリーブルー君!!!!!? ……肩から血が出ているぞ!!!!!」
ブシシィィッ!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ううぅッ!!!!!?
何かが通り抜けた……!!? その時に鋭利な刃物で肩を……!」
ループマー「なに……!!! 何も捉えられなかったが……?!」
ジュリー「…………! 魔周感……!」
ブゥゥンッ……!!!!!!!
ギュオオオオッ……!!!
ジュリー「!!!! ループマーさん危ない!!!!!!!!!!!!!!」
ループマー「むッ!!!!!!!!?」
ザ……
シュザァァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ループマー「ぐわぁーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
《脇腹から血を流すループマー!!!!》
ジュリー「ループマーさんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
止血を!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ループマー「こ……これは!!!!? くっ……なにが起きた……!」
ジュリー「魔周感で正体を見破りました……!
これはフワラルの高速飛行による奇襲攻撃です!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!
ループマー「フワラルだと!!!!!?
だがこのスピードは……! 目でも追えぬこのスピードは……!!!!!!」
??「おしいおしい……」
ジュリー「む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
チャキッ……!
ウガン「……やっとストレス発散出来ると思ったのに……殺し損ねた……
殺し切りてぇなぁ……」
ふわ……ふわ……
ふわ〜……
サガン「ウガン
こんな末端の兵に構ってる場合か?
あっちに大物が居るんだぞ」
ウガン「おぉ、そうだな サガン」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ループマー「……ウガン……サガン!!!! フワラルの特血…………『四双』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
バ……バカな!!!!? この……2人は今……他の魔法使い達のフワラルを維持していて無闇に動けないはずじゃ!!!!?
どういうことだ……!!!!!!!!?」
ウガン「くくく……それはな……」
サガン「わざわざ説明する必要はない
我々の敵は……メメトスだ
行くぞ!!」
ウガン「はははは!!!!! オッケーオッケーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バサァッ……ギュオオォーーーーンッ!!!!!!
ジュリー「ま……待てーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ループマー「ッ……あの2人……強いぞ!!!!!!!
…………メメトス様……!!!!」
-
───
ボウウウウ……!
メメトス「……強い魔力?!」
バッ……
キィィィィーーーーーーッッッ……
ウガン「わはははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サガン「覚悟!!!!!!」
メメトス「……四双か!!!
…………ぬぅん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウガン「ふふんんんんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「俺の剛気に触れても弾き飛ばされないとは!!!!」
サガン「雑魚と一緒にするなよ!!!!!!
ドボムザガ ビーゴ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュシュシュシュシュンンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガキキキキキキキィンッ!!!!!!!!!!!!!!
《魔法を撃ち込むサガン! しかしそれをものともせず体で弾くメメトス!》
メメトス「俺の剛気は放出させているものだけじゃない
常に俺の体を覆っている!
生半可な魔法は効かないぞ!!!!」
サガン「……………………ちっ……………………
そうか………………」
スゥ……
メメトス「ん?」
ヒュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「!!!?」
ドギャギャッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「ガッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
メキメキメキ……
ウガン「かかかかかか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ならば “半端じゃない肉体” をぶつけたらどうだ!!!!!!?」
《メメトスの体にぶつかったのは……
全身が硬質化し針のようなものを生やしたウガンだった!!》
ブシュッ……
メメトス「ぬ……ぬぅ……!」
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!
ヒュンッッ!!!!!!!!
ウガン「ははははははッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュンッッ!! キィンッ!!!!!!!
《無軌道な動きで空中を飛び回るウガン!》
メメトス(この動きは!!!? 自操作ではない……!!?
……つーことは!!!!!!!)
サガン「その通り……ウガンを操作しているのは私だ!!!!!」
バッ!!!
ギャオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ウガン「はっはーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッシュウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「……ッ……おぉ……!!!」
ウガン「どうだ我々双子のコンビネーション!!!!!!!!
ははは……! この肉体もいいな……!」
ピキキ……
メメトス「……ふぅぅ……!
……あぁ……その体はなんだい……?!
あんた……フワラルの特血だろ……?
だがその肉体は…………肉体変化の特血が使う魔法のソレだ……
両刀使いにしてもレベルが高すぎないか?」
ウガン「ははは……なぁに
この『結晶魔法』はただの借り物だ」
メメトス「……借り物?」
サガン「ウガン…………お前は余計なことを喋りすぎる
敵は無知なまま殺せば良い
さっさと始末するぞ」
ウガン「ははっ!!!!! そうだな!!!!!!!!!!
1等級の隊長……ブッ殺して俺達双子が成り上がる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メメトス「……ふぅ……借り物ね……
なるほど……そういうことか……
そいつは厄介だな……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
-
─── 運河……魔法使い軍側の岸辺……
魔法使いA「『四双』のウガン様サガン様がメメトスと激突したようです」
??「左様かね
彼らには頑張ってもらわにゃいかん
現時点でこちら側の戦力としては機動力・攻撃力ともに最高戦力だからねぇ」
魔法使いA「えぇ……
その2人が最初封殺された時には焦りましたが……
あなた方がいてくれて良かった…………ダムイタ様」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ダムイタ「役に立ったんなら嬉しいねぇ」
【魔法使い軍 特血
転換魔法使い ダムイタ(ダジー(ダム里)の先祖)】
魔法使いA「役に立つどころじゃない!!!
あなたの “転換魔法” で……
『四双』のお二人がこの戦場の全魔法使い達に掛けていた『ミナ フワラル』の役割を
“別の者に転換してくれた” おかげでウガン様とサガン様があぁして戦えている……!」
ダムイタ「fufufu!!!
なんでもかんでも転換させちめぇのがウチの魔法の専売特許だからねえ
あの2人の代わりに『ミナ フワラル』を肩代わりした奴らは首尾よくやってるか?」
魔法使いA「はい
数人に分けて転換してくれたおかげで問題なくフワラルを維持出来ています……」
チラ……
魔法使い達『………………!!!』
ズズズズズ……!
《ミナ フワラルをウガン達の代わりに発動している魔法使い達……!》
ダムイタ「ヨシヨシ
fu…………ウガン坊の方に転換させた『結晶魔法』も問題なく発動してるようだな
……………………高レベルのフワラルの特血に『肉体変化魔法』の付与か……
我ながらイイ案出せたぜ」
魔法使いA「ええ……!
体を硬質のトゲ状に変化させる『結晶魔法』は肉体変化魔法系の中で特に高い攻撃力を誇る……!
超スピードを可能とするあの2人と……転換で付与された結晶魔法ならば……!
十大魔女にも匹敵しうる!!!!!!!!
あのメメトスに勝つ可能性は十二分!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ダムイタ「………………楽観的すぎりゃせんか?」
魔法使いA「え……」
ダムイタ「相手は敵方の “伝説” だぞ
こっちと万全の態勢で臨まなきゃなんねぇ
今の……こちらの態勢は……せいぜい百全ってとこだナ……」
魔法使いA「……!」
ダムイタ「万全に近づけてぇなら……
こちらももっと戦力を増やさねぇとならねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
……そう! 十大魔女だ!!!!!
十大魔女はまだ来ないのか!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いA「れ……連絡は既にされているはず……
十大魔女か大魔属か特血の精鋭か……
恐らくこの運河という戦場に適した戦力が駆けつけるはずですが……」
ダムイタ「ならば急げぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちが全滅する前に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴゴゴゴウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
───
ザブブブ……
??「…………あと少し…………」
オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッ……!!!!!
ザップォン……ザップォン……!!
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/113/PXL_20211025_140643736~01.jpg
───
??2「一気にいけるかの?」
??3「もちも〜ち」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/114/PXL_20211025_140719162~01.jpg
───
ズズズズズズズズズズブブブブブブ…………
??4「ふふふふ……」
https://downloadx.getuploader.com/g/nantokafight/115/PXL_20211025_140735198~01.jpg
オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ン……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《集約さる……激動の戦場……『カレンダ大運河』にて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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