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オフィス街のカミサマ(供養です)
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/05(土) 00:57:23 ID:neX/duq2
通りに出て少し歩くと目的のスムージー屋が見えてきた。案外すぐ近くまでは来ていたようだ。
結局あれから一緒に店を探すことになり、神様は私と並んでビル街を歩いている。そう思うと何だか少し不思議な気分だ。
こうした人間の世界へお忍びで遊びに来るとき神様は目立たないように化けているのだそうだ。
カミサマ「どこにでもいる敏腕美人OLに見せかけてたんだけど…あなたカンが鋭いのね。私の惑わしを見破るなんて」
きらきらを振り撒きながら神様は言う。その姿がはっきりと見える私にとって説得力は皆無だが、明らかに目立つ神様とこうして連れ立っても奇異の視線を少しも感じないので、なるほど普通多くの人間にとって惑わしとやらは充分に機能しているのだろう。
カミサマ「本気でやれば多分破られないと思うんだけど…でもせっかく遊びに来たのにわざわざ疲れるのもなぁ…」
ぶつくさ言いながらてこてこ歩く姿にいわゆる神の威厳は感じられない。スムージー飲みたさに道に迷う神に威厳を感じろというのが無理な話かもしれないが。
カミサマ「変装ぐらいはしておくべきだったかにゃー…でもこの服一度脱いだら最後、また着直すの面倒なんだよね…」
私「その服すごい豪華ですもんね。やっぱり着付けの方とかいるんですか?」
カミサマ「ん、そりゃあいるけどー…あなた何だか気安いね?」
しまった。威厳を感じられない出会いだったとはいえ神様を相手に友達感覚で話してしまった。
神の怒りに触れてしまっただろうか。血の気が引いた私は神様の顔を怯えるように見る。
カミサマ「んん、怒ってないよ。むしろ感心してるの。普段はがちがちになってるのばっかり相手にしてるからさー…」
カミサマ「ああいうのってこっちも緊張してくるから私は苦手なんだよね。神様相手にするんだから肩が強張るのもわかるんだけど」
そう話す神様はどことなく寂しそうだった。神様も色々あるのかもしれない。
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