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The Sealed Swordman "K"

462ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:56:43 ID:fVXcnnFQ0
唐澤が一気に接近すると同時にけんまが継戦不能と判断し、ログアウトさせる。
残されたのはカナチと座間子の二人。「ここでやられてたまるか!」カナチはピュシスフォームを起動し、ミサイルのように唐澤に突っ込む。
「無茶ンマ!」「無駄ナリよ。」唐澤は飛んできたカナチを蹴飛ばす。カナチはセイバーを地面に突き刺し、強引に姿勢を整える。
「落ち着いて、カナチさん!」「そうンマ!今あの光を無効化するプログラムを作っているとこンマ!」
「…何分稼げばいい?」「はっきりとは言えないけど推定5分ンマ。」「やってやる!」「頑張ります!」
残された二人は唐澤に近付かれぬよう、距離を取って次々と弾を放つ。唐澤は余裕を見せるかのように飛んできた弾をウラニウムソードで打ち返す。
元はカナチが放った弾も、ウラニウムソードの力によりバグを引き起こすプログラムが付与されるため、余計に避ける必要が生じる。
カナチと座間子は複雑な軌道を描いて避けつつも、負けじと弾を撃ち込み続ける。「デバッグ用プログラムが完成したンマ!」
けんまはグタンダの解析で得たプログラムを実行する。「これでウラニウムソードのバグを起こすプログラムが無効化出来るンマ!」
「よし、一気に攻めるぞ!」カナチと座間子は一気に間合いを詰める。
唐澤はウラミウムソードを光らせてカナチ達を追い払おうとするも、プログラムによって纏ったオーラが光を無力化する。
「前後から攻めるぞ!」「分かりました!」カナチは唐澤の後ろに回り込む。今まで不利だった戦況がカナチ達が有利になり始める。
座間子は槍をバトンのように振り回し、唐澤の防御を崩そうとする。
隙を見せた唐澤を背後から斬りかかろうとするカナチだったが、唐澤は奥の手と言わんばかりに大爆発を起こす。
一気に吹き飛ばされた二人だったが、ダメージは先程のプログラムがほぼ完全に無力化していた。
「被害軽微、まだいける!」カナチは正面から堂々と唐澤を斬りつけようとする。
カナチの流れるような連撃を唐澤はウラニウムソードで弾く事しか出来なかった。
防戦一方の状況に唐澤は焦っていた。(本当に最後の手段を使わないと勝てないナリね…… 麻原尊師から貰った力を解放する時ナリ!)
唐澤は渾身の力でカナチを振り払うと、座禅を組んで空中に浮かび上がる。
「我々はチームになりつつあります。声なき声に力を。」唐澤がそう言うと、周囲に居たコシナイト全員が「声なき声に力を。」と言い、光球を放った。
そしてその光球は唐澤の下に集まり、そして吸収される。「新しい時代を。」突如、唐澤は急加速してカナチに斬りかかる。
「何だ!?」カナチは唐澤の斬撃を防ぎきれず、吹き飛ばされる。力、スピード共にピュシスフォームのカナチと互角か、あるいはそれ以上になっていた。
「唐澤からの通信量が増えてる…… アイツ、コシナイトの力を吸収したみたいンマ!」「また厄介な事を!」
認識能力の限界を超えたスピードで戦う二人を座間子はただ眺める事しか出来なかった。
「けんまさん、私もあのスピードになったら…?」「座間子は多分経験が無いから脳が追いつかないと思うンマ……」
「やっぱり私じゃ駄目なのかしら……」「一応パッチ自体は10分あれば作れるンマ。ギャンブルになるけど使ってみるンマ?」
「…お願いするわ。間に合ったらの話だけど。」自ら戦力に加わりたい座間子を横目に、カナチと唐澤は激しい斬撃戦を繰り広げていた。
「けんま!弱体化パッチは作れないのか!?」「サイバーエルフの解析中だから今は無理ンマ!」
「クソっ!このスピードとパワーはどうにかならないのかよ!」「無茶言わないでほしいンマ!」
光の脅威は無くなったものの、ウラニウムソードの質量自体は無力化されていないため、純粋な攻撃力でカナチを斬り続ける。
力と質量合わさる事でカナチの防御を崩そうとする。
お互いが攻撃を避けられないように動きに緩急をつけており、唐澤の動きがゆっくりになった瞬間を狙って座間子はアイスジャベリンで応戦しようとする。
が、唐澤は素早い動きで回避するため、有効打にはならなかった。画面を凝視するけんまは解析に頭を悩ませていた。
(復号化は出来たけど変なライブラリの正体がよく分からないンマね……)
唐澤が使っているサイバーエルフはおそらくコシナイトが独自開発したであろう謎のライブラリによってRAMの中身が書き換わらないようになっていた。
会社のデバッガーもこのライブラリの解析を試みているものの、コシナイトが独自仕様を盛り込んだためか作りが特殊なため難航していた。
「普通」あの装置を使ってるなら会社にあるデコンパイラでどうにかなるンマが……けんまがそう呟くと、唐澤が通信を傍受したのか、けんまを煽る。
「当職の超越神力に敵う者など居ないナリよ。」(超越神力…?コイツ何を言ってるンマ?)
けんまは何を言っているのか分からなかったのだが、偶然コシニズムにスパイとして潜り込んでいた社員が気付き、メッセージを共有した。
"恐らく唐澤は自身の超能力かなにかで配下のプログラマーの能力をブーストしてるかも 全く訳の分からない話なのは承知なのだが、コシニズムの成り立ちが唐澤の超能力のファン集団らしいから可能性はある"
けんまを含めた他の社員はこの話を信じる事が出来なかった。超能力など存在しないという論文があるのを知っていたからだ。
"仮に超能力説が本物だとしても言語を0から組むのは現実的ではないはず"けんまはそうメッセージを送り、再び解析に戻る。
カナチは未だパワーアップした唐澤に対して優位性を取れず、どうにかしてその場を凌いでいた。
カナチを見守る座間子だったが、ふと見覚えのある影が視界を横切った。「あら…?」
座間子は追いかけようとしたが、次の瞬間カナチが吹き飛んできたのでこれを受け止めた。「クソッ、力負けしてる!」
カナチはすぐに体勢を戻し、再び唐澤を斬ろうとする。座間子が視線を戻すとそこには誰も居なかった。
そしてそのすぐ後、けんまに新しい情報が入る。「ンマ?」そこにはコシニズム内部に潜入して得られた情報が書かれていた。
その情報によると、唐澤が使っていたライブラリはC7ではなく、既にレガシー言語になっていたGoで書かれているらしい。
「Go…… 聞いた事無いンマね……」それもそのはずである。Goの最終アップデートは今から50年近く昔であり、既に使う人が居なかったからである。
当然社員全員もGoのプログラミングについて誰一人知らなかった。

社長一人を除いて。


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