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The Sealed Swordman "K"

1ザマコスキー(仮):2020/07/28(火) 00:48:13 ID:9seZKNo.0
とある臭芋が紡ぐ、カラケーどころか恒心関連の文章で(恐らく)一番長い創作物
ゲーム化を前提にした無駄に長い小説ですを
本編と後書き以外に適当な頭の中のガラクタ等を吐き出す事もあります

前スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/23070/1543856913/
本編まとめ(後書き等は無し):https://pastebin.com/SUxumbdY

362名無しっ子:2023/01/09(月) 22:55:03 ID:QeKPK/zo0
誰でも眉シバけるのはイイネ

363ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/01/13(金) 02:04:59 ID:2u5EhGuE0
入力作業、ルーズリーフ片面分仕上がってるんだが最近時間が無さすぎる
余裕は探そうと思えばあるけど生憎電源が使える場所じゃない
バッテリーさえどうにかなったらなぁ…

364ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/01/22(日) 03:46:15 ID:Zf6HGPz60
ラジオでSAOの話題が出てたがEX6みたいにロックマンエグゼ+流星のロックマン+ニンジャスレイヤーみたいな描写ってどれだけSAOに似てるんだろうか
今原作見る余裕とか全く無いからどうなのか分からん

365名無しっ子:2023/01/25(水) 16:07:49 ID:4rR1NdRo0
ネットダイブ描写のある作品って最近逆に少ないよね
とりあえずSAOがベンチマーク扱いされるのも仕方ないのかもしれない

366ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/01/29(日) 01:42:27 ID:J696DUGo0
久々にrentry恒心しました
先月どう続き書くつもりで考えてたかな…

367名無しっ子:2023/01/29(日) 09:42:04 ID:tSi.gYWA0
おつかれさまです

368ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/01/30(月) 01:37:10 ID:5qy8vddE0
>>343
これに引き続き今度はHDDが死にました
まだデータそのものは生きてる可能性が高いからこっちは全ロスの心配はあんまりないものの金が足りません

アメンバーの皆さん助けてください

369名無しっ子:2023/01/30(月) 18:15:22 ID:xG6wMLg.0
>>368
災難ですね…
最近ムツケー民のPC周りの故障報告が多い気がする

370名無しっ子:2023/02/01(水) 23:22:59 ID:KdDX6c9c0
>>368
イーブイ六座間
金とリーフィアの助けにはならなくてすまないが、元気を出しておくれ
https://i.imgur.com/tHyjKac.png

371ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/02/06(月) 15:43:59 ID:WY2lhI7.0
HDDが3台潰れた(うち1台はデータ抽出済)んですが1台が完全にデータごと巻き込んでお陀仏になりました
辛いです(25番感)

372名無しっ子:2023/02/06(月) 17:52:26 ID:.anhHjZU0
辛いンゴねぇ…
バックアップは大事
六座間イーブイ♀説

373ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/02/10(金) 21:01:53 ID:YXOfB8eg0
HDD潰れてからHDD絡みの夢を頻繁に見る、これはいけない。
未練やべーわ

374名無しっ子:2023/02/11(土) 10:19:25 ID:Lg7b0BdQ0
バックアップを万全にすることでトラウマを払拭するしかないわね
難しいけど元気を出してください

375ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/02/22(水) 03:47:56 ID:e1vyh30A0
はよ続き書かないといけないって思いつつも他のタスクを先延ばしにする癖があるからそっちをどうにかしないとって毎日思うしHDD壊れたストレスもあるから続きをしばらく書けてない
恒心ガールズの談義してないで早く続きを書かないと…
入力終わった箇所から全然書けてないんだよな
https://i.imgur.com/jYQAFde.jpg

376ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/02/24(金) 03:10:27 ID:N3d9rBnk0
とりあえず3枚目両面が書き上がった
入力しないと…

377名無しっ子:2023/02/24(金) 16:47:08 ID:ogb8PqlE0
おつかれさまです
恒心ガールズ談義しながらでもええんやで

378ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/02/24(金) 22:22:36 ID:N3d9rBnk0
3台死んだHDDのうち1台のデータサルベージに成功しました
2TB全ロスが避けられて安心出来た

379名無しっ子:2023/02/26(日) 12:20:13 ID:CswkmEXM0
おめでとうございます

380ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/01(水) 03:21:38 ID:4tRyi1OA0
何となく考えてたがけんまがカナチ達をオペレートする時にメガネかけてヘッドセットも付けてオペレートするとかそれっぽいかもな
挿絵作る時にそういう描写にするか

381ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/02(木) 02:47:30 ID:vf3Amfi20
rentry恒心

382名無しっ子:2023/03/02(木) 20:49:16 ID:GAbwC7eA0
おつかれさまです

383ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/05(日) 22:38:05 ID:z4LTSTdQ0
EX6、尊師倒して終わりのつもりだったけど最後っ屁でカランサムウェア撒き散らしてそれをどうにかするってシーン追加します
ウィルスにはウィルスをぶつけるんだよ理論で解決する流れになります

没選曲だったStraight Ahead、ステージの雰囲気(最悪の時まで秒読みなのを急いで阻止する)と一致してるしSFの敵サイドの抵抗らしくもある

という事で追加のストーリーメモ
尊師を倒してようやく終わり
…かと思いきやX5のシグマみたいにサイバーエルフそのものにデリートをキーにカランサムウェアがバラ撒かれるコードが仕組まれていて、コシナイトが過去に構築したバックドアを通じて電力会社を中心にインフラ設備がカランサムウェアに感染する
カナチ達はカランサムウェアの復号化方法が分からず手詰まりだったのだが、社長が千刃剣魔経由で偶然カランサムウェアのソースコードを入手していた
そこでAIと社員の知識をフル活用してわずか2時間で復号化させるプログラム(挙動はほぼウィルス)を完全させる
残された時間は3時間(本来は1時間程度なのだが、尊師のゼロデイ攻撃で大量のコンピュータが止まったため皮肉にも余裕が出来ていた)も無いのだが、コシナイトが使っていたバックドアから感染したコンピュータにカナチが侵入する
一応他のメンバーも動こうと思えば動けるのだが、ほぼウィルスと同じ事をするため駆除されないためにけんまと社長の二人掛かりでオペレーションして戦力を維持している
カランサムウェア自体はカナチからは爆弾として見えており、プログラムを無力化するために電脳信管を破壊してそこから先程錬成されたアンチカランサムウェアを起動して暗号化されたデータを復号化していく
この事を第三者が見た場合ウィルスにやられているところに別のウィルスが紛れ込んできて暗号化されたデータが復号化されていくという全く訳の分からない挙動となる
残された時間(特に国の電力備蓄が無くなるまで)にカナチ達は急いで日本中のコンピュータを駆け巡ってカランサムウェアを駆除していく事になる
そして最後のカランサムウェアを駆除した時、カナチの精神が限界に達し、気絶するような形でログアウトする
やっている事は犯罪紛いのためカナチも匿名化を施していたためログからは誰がこの問題を解決したのか分からなかったが、翌日のニュースに掲載されたところで幕を閉じる
なおカナチは精神的に相当疲れてるだけで死んではいない模様(むしろこの話書く時のポリシーで眉毛と尊師以外は誰一人死んでいないという設定を一貫してる)

384名無しっ子:2023/03/08(水) 16:29:08 ID:34Hmyeqc0

生死をハッキリさせるこれはいい。

385ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/08(水) 21:27:42 ID:E23xqEPA0
4枚目表面が書き上がった
入力し次第また恒心する

386ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/19(日) 01:45:36 ID:eaxDV2b.0
rentry恒心

387ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/19(日) 02:43:42 ID:eaxDV2b.0
メモ:豆が50で敵の体力を考えてみる

388ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/20(月) 03:31:41 ID:WuCQZm1g0
https://i.imgur.com/iMNgxAl.jpg
現行版カナチのデザイン画
バスターは一度書き直した
スキャナーの色の拾い方の関係で分かりにくい気もしますがセイバーの握る部分は黄色ですを

389名無しっ子:2023/03/21(火) 16:49:05 ID:OOdvOGyE0
恒心とデザインおつ

390ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/28(火) 12:10:36 ID:f3dzdyqQ0
前に話してたRPG化の妄想がちょっと膨らんだのでメモ書きがてら
今回はキャラごとの傾向について
カナチ:主人公らしく万能キャラ…かと思いきや火力は中程度な代わりに覚える技が特攻技のオンパレード 特攻技はポケモンの急所みたいに攻撃側がマイナスになる補正を全部無視出来るのでデバフをバラ撒いたりバフで硬くなる敵に滅法強い アルファのデータを吸収した後はコストが重いが範囲技も覚えるようになる
山岡:物理火力特化枠 魔法をあまり覚えない代わりに武器を使った技を大量に覚える 最終的には手数と火力を両立しつつ回避性能まで兼ね備えた回避タンク役になる
けんま:バフ・デバフの王様 全てのバフとデバフ魔法を覚えるためボス戦で役立つ
六実:攻撃魔法使い 炎属性の技を中心に一通り攻撃魔法を習得する 物理火力は威力こそ低いが命中率は全キャラで最も高いためメタルスライムみたいな体力が無くてすぐ逃げる敵にも強かったりする
座間子:回復魔法のエキスパート 体力回復や状態異常回復は勿論のことコストが重いが蘇生魔法も最終的には覚える 攻撃魔法は水・氷属性が中心だが使えない事は無い
電:鈍足重装備な防御タンク 範囲技を大量に覚えるため雑魚処理やボスの取り巻き処理に強い 単体攻撃魔法は電気属性が中心
十七実:フィールド魔法とトラップ魔法の使い手 プレイヤーが敵の動きを把握出来るほど役立つ 攻撃魔法は木属性が中心で拘束系が多い

391ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/03/29(水) 01:17:30 ID:bipwkzaY0
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/25445/1666327952/893
モデルHXかモデルLXみたいなのを思い浮かべたわ

392名無しっ子:2023/03/30(木) 18:22:09 ID:nf8K46I20
やっぱり六実はテクニック型で座間子は特殊型で十七実はトラップ型って感じするよね

393ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/14(金) 03:39:42 ID:zXJSo0jM0
rentry恒心
実は5枚目表は既に6割くらい埋まってたりする

394ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/15(土) 03:53:48 ID:ujeHFsIk0
5枚目片面が書き上がった訳だが入力をどのタイミングでするか…
尊師撃破してウィルスばら撒くシーンまでは書いた

395ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/16(日) 03:26:01 ID:XmKcWf560
rentry恒心
さて、ここからどういう表現でランサムウェアでやられたデータを復元させっかね…

396名無しっ子:2023/04/16(日) 15:39:23 ID:waR2mJBc0
恒心乙

397ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/20(木) 01:50:51 ID:RsGs/xTI0
なんか書いてて事前に考えてた内容と違う箇所がちらほらあるな…

398ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/21(金) 20:36:27 ID:KBAX0AtQ0
https://i.imgur.com/9IVS4Br.jpg
アルファのデザイン、カナチのコピーとはいえやってなかったなって思ってアーマーデザイン描きました
アーマーデザインが違う理由は単に同じだとカナチと見分けつかないのでは?ってのとデザイン違ってたほうがキャラ設定とかも分かりやすくね?って感じで分けてる
デザインルーツはオメガ第1形態とXゼロ
ヘルムに刻まれてるAっぽいロゴはΑ(大文字アルファ)のイメージ
あとデザインに含まれてる裏設定として当職のオリジナル作品と繋がる部分があります
作中ではほとんど触れませんがオリジナル作品のほうで回収する予定です

399ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/24(月) 03:18:32 ID:.QMG.HFY0
とりあえずドット絵作ってみた
https://i.imgur.com/ddgfOu5.png
まだ改良の余地がある気がする

400名無しっ子:2023/04/24(月) 17:45:40 ID:W6oF/A.o0
ベースの色はカナチと同系統なんやな

401ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/24(月) 19:30:28 ID:.QMG.HFY0
一応ゼロとオメガみたいな立ち位置だからメインカラーはほぼ同じイメージですね
ただちょっと彩度上げすぎたか?

402ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/04/26(水) 22:55:53 ID:VCiG6f.A0
ロックマンX8やってて思ったが難易度下げるためにX8のクラッキング導入してもいいかもな
ゼロベースだと難易度高すぎる気がするからせめてZXくらいまで下げたい

403ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/01(月) 03:05:42 ID:OUra5MbY0
5枚両面書いてまだ完結しないとかやけに時間が掛かってますね…
既に2万字も書いてる訳だしまーたEX2並の長編が出来上がってしまうのか

404ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/14(日) 02:20:34 ID:LhyukqxI0
当職以外に使う芋が居るのか分からんけどそのうち座間子の顔グラ作りたい
自作の動画で使う予定あるから作りたいんだけどね

405ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/15(月) 01:15:08 ID:XEMCQyHM0
>>403
えーこの件ですが今家がややこしい状態になってるので今週末辺りまで入力する余裕が無さそうです

406ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/20(土) 03:29:36 ID:HpyNF4oo0
rentry恒心
後付追加パートに入ったけどどこまで内容を書くべきかね…

407名無しっ子:2023/05/20(土) 16:48:06 ID:/Tot3uA60
おつ

408ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/21(日) 01:30:14 ID:frtIocko0
挿絵作りの目的でMMD使うか?
アーマー装備させるからそのままだと使えないが

409ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/05/23(火) 02:36:14 ID:XtNvr7Fk0
MMD慣れしたいからカナチにゼットセイバー持たせてポージング作ってみようかな
ただ望んでる眼光を出せるかどうか…
Z4版ゼロみたいな眼だったら特に考える必要が無いんだけどな

410ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/06/03(土) 17:25:14 ID:fRUpfhLM0
今はまだ構想段階で明確な事はあんまり決まってないですが世界観流用した新作書くかもしれません
ただ出すキャラの都合(恒心外のキャラ使うつもりです)でここではなくウラケーを使う事を想定してます

411名無しっ子:2023/06/04(日) 23:37:12 ID:Dn/vb0l.0
チェック

412名無しっ子:2023/06/06(火) 18:34:08 ID:e.im9LGw0
MMD路線進出ですか?
同じ世界観を使った話はうまくリンクさせると読み手は気づいた時快感があるぞ

413ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/06/06(火) 19:34:12 ID:SpnnBCJE0
>>412
新作小説ですね
オリジナル作品のスピンオフ("K")のスピンオフみたいな立ち位置になりますが
世界観に関してはゲームの中の世界な話になりますが
一応本編終了後の平和な日常から始まる物になります

414ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/10(月) 22:16:56 ID:zdxia/uA0
https://www.youtube.com/watch?v=hdtLQYQJPA0
半分関係ない内容なんだけどアルファと戦う時の曲、こんなのがいいなぁって思いながら書いた

415ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/17(月) 16:52:36 ID:yHij5wXQ0
rentry恒心

416名無しっ子:2023/07/20(木) 18:07:54 ID:Wg8acJPw0
恒心おつ

417ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/23(日) 01:52:31 ID:cbEBk5aE0
地味ながらタイトル画面で使えそうな曲を書いてる
ただタイトルデモをどうするかが思いつかないが
以前天啓が来た時のアレンジを流用してるけど本編開始前のあらすじをどう表現すっかね…
考えてない部分も多いから追加で色々考えないとな

418ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/25(火) 22:32:33 ID:GtPB6qEc0
>>414
これ無断転載されたんだが
再生数もコメントも横取りされて腹立つ

419ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/26(水) 12:17:20 ID:J8K4FlhM0
https://i.imgur.com/K6PK5T5.png
ポア確定(画像略)

420名無しっ子:2023/07/26(水) 18:06:23 ID:hs8pAmds0
成りすましはすぐ対応してくれるんやね

421ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/26(水) 20:04:08 ID:fH3UivKs0
相手さんアカウント停止させられてて梨

422ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/27(木) 00:33:14 ID:AqrW4Kic0
EX2に誤字を発見したのでrentry恒心

423ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/27(木) 22:09:19 ID:AqrW4Kic0
原稿(ルーズリーフ6枚目裏面)が書き上がった
ここからやたら時間掛かる入力作業が始まるぞ

これ普通にEX6の完結に3万字超える事になるな
ただカランサムウェアの復号化プログラムが完成したシーンまで書いたから後は適当に無効化しつつ復号化していくと完結かな
ただ最後の1つでコシニズムさんサイドの最後の抵抗があると話が盛り上がるがその辺どうしようかな
概形だけ決まって後は流れでって書き方してるからオチが決まりきってない

424ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/07/31(月) 15:51:16 ID:S96.zWCs0
rentry恒心
多分ルーズリーフ8枚目入る辺りには終わると思う

425名無しっ子:2023/08/01(火) 17:24:27 ID:FHJFwCAo0
恒心乙

426ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/04(金) 02:51:42 ID:RGvC4cL20
この作品限定ではないんだがロゴを作ってみたりする
タイトルロゴはこれから作る

427ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/10(木) 02:14:39 ID:9UacY0ww0
7枚目表面完成
ラスト1箇所を長めに書くか?

428ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/13(日) 02:02:31 ID:LCwzthm.0
今の段階だと1作戦4行で進めていったほうがいいな

429ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/13(日) 13:39:36 ID:LCwzthm.0
rentry恒心
今のうちに完結させたい

430名無しっ子:2023/08/14(月) 18:17:58 ID:egogEHlo0
お疲れさまです

431ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/27(日) 21:00:24 ID:U97CtNS.0
rentry恒心

432ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/08/30(水) 12:34:46 ID:F603Z.Z20
https://misskey.kindworld.one/notes/9ipecpp4zy
タイトル画面用の曲を書いたはいいが動画にする用の画像が思いつかない

…これ先にSoundcloudの垢作って完成次第全部そっちに投げたほうがいいか?

433名無しっ子:2023/08/30(水) 18:01:39 ID:3sQb0RTY0
更新おつ

434ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/09/12(火) 16:31:15 ID:0RDoKdAk0
何となく考えてた事(というより友達に贈る用のパカレイバー読んで考えてた事)
武装の製造元等について(自分ワールドが強い設定なので無視して構いません)
・カナチ
アーマーはけんまのハンドメイド。装甲自体は入手ルートは不明だがアメリカのハドソン・アーミー社によって作られた軽量セラミック装甲をベースに用いている。
下地は長谷川繊維工業の特殊繊維を用いており、耐久性と柔軟性を確保している。
アーマーのパワードスーツモジュールの稼働用バッテリーとしては入手性・性能の観点からパナソニック製のバッテリーを利用している。
バスターはけんまがどのようにして税関を突破したのかは不明だが、ドイツのGP社が製造していた2世代型落ちのエネルギー銃を改造した物を利用している。特にジェネレーター周りの改造により、最新世代のエネルギー銃と同等の威力を発揮するどころか追加モジュールで放つ弾の性質を変える事が出来る。
セイバーは元の制作者が不明。バッテリーやジェネレーターが三菱重工・三菱電機製の物のため三菱関連の人の可能性があるが、詳細は不明。
セイバーの一番の見どころとしては、エネルギー安定装置(刃を形成するための機構)であり、作られた時代どころか"K"の時代、更には後の時代であるMMInfの時代でも型落ちとは言えど十分現役で使える程の高性能な物になっている。当時としてもオーパーツ扱いの製品であり、メーカー・型番などが存在しない事から制作者によるワンオフ製品と見られる。
作中でジェネレーターが照宮電子製に換装され、より高出力の電源をエネルギー安定装置に送る事が可能となっている。
・ボス勢共通
装甲はカナチ同様軽量セラミックだが、メーカーはアメリカのグローバル・ケミカル・インダストリアル製の物を用いている 下地も同社の物を用いており、戦闘時における性能は非常に高い物といえる。
パワードスーツ用電源としては台湾のアース・エレクトリック社の物を用いており、重量と出力のバランスを両立している。
・六実
武器の弓は低温で燃えるガスを少量燃やす事で弓として形成している。本来は無くても問題の無い機能ではあるが、威圧感を与える目的で搭載されている。
メーカーはイギリスのファイン・インダストリアル社によって清掃されており、同社が開発したガスバーナーや火炎放射器の技術が流用されている。
燃料は転送装置によって順次供給されており、日本のどこかに隠されている(一説には長崎にあるとされているが、眉毛の死亡により詳細は明かされていない)ガスタンクから供給されている。
・座間子
槍自体のメーカーはアメリカのクイーンズカンパニー製であるが、刃を形成するために用いている冷却装置は岡本電機製の物を用いている。
電源は冷却装置が大電力を要求するため、三菱電機製の高出力バッテリーを採用している。
・電
特徴的な武器腕はアメリカのメガワークス社によって作られており、大型の筐体の中にはレールガンで用いられるような高出力ジェネレーターが搭載されている。また、刃の形成に用いるエネルギー安定装置も同社のフラグシップ製品が用いられており、カナチのセイバー程ではないが高い性能を誇る。
背中に背負った発電機兼バッテリーはメガワークス社とアース・エレクトリック社の共同開発で作られた小型発電機・バッテリーを流用して設計されている。製造はアース・エレクトリック社が担当。
・十七実
斧の自体はルクセンブルクのアルセロール・ミッタル社が開発した軽量鋼を採用している。弾の発射装置はフランスのタレス社の物を利用している。
飛行ユニットはアメリカのグローバル・アーマメントス社が開発している試作機を搭載している。
・山岡
セイバーはメガワークス社とグローバル・アーマメントス社のパーツを使ったワンオフの物。特にメガワークス製のエネルギー安定装置は市販されている物の中では世界最高性能を誇り、カナチの物に肉薄する性能を見せる。
また、彼のアーマーは前線に立つ指揮官としての役割も持たされているからか、広範囲に使える通信機が内蔵されており、洋上要塞からほぼ日本全域をカバー出来る性能がある。
・"A.C."
杖のメーカーはメガワークス製で、作中の武器で最も複雑な機構をしている。けんまでも解析が不可能なくらい複雑であり、回路図を理解するだけでも1ヶ月を要する程の複雑さ。
爪は唐澤重工が開発しており、独自開発されたジェネレーターとエネルギー安定装置を用いている。エネルギー安定装置の作りは独特で、発生する刃は他のエネルギーを相殺するような挙動を見せる。
・アルファ
設計・製造を全てメガワークスで行っている。メガワークスにおけるフラグシップ機体の1つであり、複数の軍用機相手でも戦える程の性能を誇る。セイバー・バスターも同社が製造した物を用いており、メガワークス社の技術力の高さが伺える。
また、他のボスと自身の戦闘データから常時学習しており、戦えば戦う程強くなるという特性もある。この時のデータが後に別の形で活用される。

普通にこの辺の設定は変わると思う

435ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/09/12(火) 16:32:21 ID:0RDoKdAk0
何となく考えてた事(というより友達に贈る用のパカレイバー読んで考えてた事)
武装の製造元等について(自分ワールドが強い設定なので無視して構いません)
・カナチ
アーマーはけんまのハンドメイド。装甲自体は入手ルートは不明だがアメリカのハドソン・アーミー社によって作られた軽量セラミック装甲をベースに用いている。
下地は長谷川繊維工業の特殊繊維を用いており、耐久性と柔軟性を確保している。
アーマーのパワードスーツモジュールの稼働用バッテリーとしては入手性・性能の観点からパナソニック製のバッテリーを利用している。
バスターはけんまがどのようにして税関を突破したのかは不明だが、ドイツのGP社が製造していた2世代型落ちのエネルギー銃を改造した物を利用している。特にジェネレーター周りの改造により、最新世代のエネルギー銃と同等の威力を発揮するどころか追加モジュールで放つ弾の性質を変える事が出来る。
セイバーは元の制作者が不明。バッテリーやジェネレーターが三菱重工・三菱電機製の物のため三菱関連の人の可能性があるが、詳細は不明。
セイバーの一番の見どころとしては、エネルギー安定装置(刃を形成するための機構)であり、作られた時代どころか"K"の時代、更には後の時代であるMMInfの時代でも型落ちとは言えど十分現役で使える程の高性能な物になっている。当時としてもオーパーツ扱いの製品であり、メーカー・型番などが存在しない事から制作者によるワンオフ製品と見られる。
作中でジェネレーターが照宮電子製に換装され、より高出力の電源をエネルギー安定装置に送る事が可能となっている。
・ボス勢共通
装甲はカナチ同様軽量セラミックだが、メーカーはアメリカのグローバル・ケミカル・インダストリアル製の物を用いている 下地も同社の物を用いており、戦闘時における性能は非常に高い物といえる。
パワードスーツ用電源としては台湾のアース・エレクトリック社の物を用いており、重量と出力のバランスを両立している。
・六実
武器の弓は低温で燃えるガスを少量燃やす事で弓として形成している。本来は無くても問題の無い機能ではあるが、威圧感を与える目的で搭載されている。
メーカーはイギリスのファイン・インダストリアル社によって清掃されており、同社が開発したガスバーナーや火炎放射器の技術が流用されている。
燃料は転送装置によって順次供給されており、日本のどこかに隠されている(一説には長崎にあるとされているが、眉毛の死亡により詳細は明かされていない)ガスタンクから供給されている。
・座間子
槍自体のメーカーはアメリカのクイーンズカンパニー製であるが、刃を形成するために用いている冷却装置は岡本電機製の物を用いている。
電源は冷却装置が大電力を要求するため、三菱電機製の高出力バッテリーを採用している。
・電
特徴的な武器腕はアメリカのメガワークス社によって作られており、大型の筐体の中にはレールガンで用いられるような高出力ジェネレーターが搭載されている。また、刃の形成に用いるエネルギー安定装置も同社のフラグシップ製品が用いられており、カナチのセイバー程ではないが高い性能を誇る。
背中に背負った発電機兼バッテリーはメガワークス社とアース・エレクトリック社の共同開発で作られた小型発電機・バッテリーを流用して設計されている。製造はアース・エレクトリック社が担当。
・十七実
斧の自体はルクセンブルクのアルセロール・ミッタル社が開発した軽量鋼を採用している。弾の発射装置はフランスのタレス社の物を利用している。
飛行ユニットはアメリカのグローバル・アーマメントス社が開発している試作機を搭載している。
・山岡
セイバーはメガワークス社とグローバル・アーマメントス社のパーツを使ったワンオフの物。特にメガワークス製のエネルギー安定装置は市販されている物の中では世界最高性能を誇り、カナチの物に肉薄する性能を見せる。
また、彼のアーマーは前線に立つ指揮官としての役割も持たされているからか、広範囲に使える通信機が内蔵されており、洋上要塞からほぼ日本全域をカバー出来る性能がある。
・"A.C."
杖のメーカーはメガワークス製で、作中の武器で最も複雑な機構をしている。けんまでも解析が不可能なくらい複雑であり、回路図を理解するだけでも1ヶ月を要する程の複雑さ。
爪は唐澤重工が開発しており、独自開発されたジェネレーターとエネルギー安定装置を用いている。エネルギー安定装置の作りは独特で、発生する刃は他のエネルギーを相殺するような挙動を見せる。
・アルファ
設計・製造を全てメガワークスで行っている。メガワークスにおけるフラグシップ機体の1つであり、複数の軍用機相手でも戦える程の性能を誇る。セイバー・バスターも同社が製造した物を用いており、メガワークス社の技術力の高さが伺える。
また、他のボスと自身の戦闘データから常時学習しており、戦えば戦う程強くなるという特性もある。この時のデータが後に別の形で活用される。

普通にこの辺の設定は変わると思う

436ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/09/12(火) 16:33:45 ID:0RDoKdAk0
なんか二重書き込みになったので尊師をパキーンする

437ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/10/04(水) 02:56:29 ID:k47Q6Kok0
1ヶ月恒心してませんが一応続きはちまちま書いてます
今は8枚目表面半分くらい
https://i.imgur.com/Hk9cVdM.jpeg

さて、ここからどう倒すシーンまで繋げるか…

438名無しっ子:2023/10/04(水) 17:27:44 ID:k1zf9wKo0
お疲れさまです

439ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/10/13(金) 00:17:48 ID:rqT/ByqA0
体力、最初から最後まで1000のつもりで書いてたけどステージクリアごとにアーマーの改良に成功したって名目でクリアごとに+200してもいいかもなって思った
最大HPは2000でゲーム開始時の倍になる
4ボス+山岡は据え置きで

440ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/10/19(木) 01:41:33 ID:hjc9o7zg0
8枚目書いたので現在入力中…

441名無しっ子:2023/10/20(金) 15:05:37 ID:hnMae/Xo0
おつかれさまです

442ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/10/26(木) 21:20:24 ID:mpJE3m1E0
入力終わったんで帰ったら投下します
まだ完結はしてないです

443ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/10/27(金) 13:31:41 ID:azJXxXXg0
rentry恒心しました

444名無しっ子:2023/10/28(土) 17:00:02 ID:PkZS5OM20


445ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/07(火) 03:19:42 ID:WnIYOkW.0
私用が一段落したので執筆再開
若干端折ったけどやりたい事は書いてるつもり

446ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/09(木) 12:37:48 ID:y5zFPSCo0
完結しました
入力したら原稿とセットで投下します

去年の9/24に書き出すって言ってから1年ちょい、やりたい事詰め込んだ結果長くなりすぎたがようやく書き上がった…
多分この間見つけた特大ミスを潰したから話の矛盾点はあんま無いはず

447ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/10(金) 03:19:34 ID:1fJ5pnpk0
次回作の構想とかあんま無いんだがUBBSに掲載するやつでただただ座間子を幸せにするだけの話書くかも…?
まぁ他に書きたい物もあるから時間無いんだが…

448ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/12(日) 02:31:29 ID:it7G6na.0
入力終わったけど体力無いから起きたら投下する

449名無しっ子:2023/11/12(日) 17:37:15 ID:XYUL0bMU0
お疲れさまです

450ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/13(月) 03:19:27 ID:aIEiCaUM0
とりあえずクッソ長い文章投下するやで〜

451ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/15(水) 12:24:23 ID:9LQTFPNs0
投稿しようとしたら連投規制に引っかかるので解除されてから投下するわ
物自体はrenyryにある

452ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/17(金) 03:11:49 ID:ANEQ0TQw0
連投規制解除されたっぽいんで寝て起きたら投下したいところ

453ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:11:41 ID:fVXcnnFQ0
とりあえず投下リベンジ

454ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:15:05 ID:fVXcnnFQ0
EX Stage 6 -脱獄-

ここは府中刑務所。唐澤は電に手を出し、強姦致傷の罪で投獄されていた。毎朝早くに起こされ、刑務作業をする日々を過ごしていた。
今まで自堕落な生活をしてきた唐澤にとっては苦痛で、なにより日課の児童ポルノの収集が出来ない事に強いストレスを感じていた。
刑務作業中につい「ムショから出たいナリ……」と口にする。当然刑務作業中は私語が厳禁なので怒られる。「2783番、私語は厳禁だぞ!」

そして長い刑務作業が終わり、唐澤は独房に戻る。これでようやく今日は休めるのだ。食事を終え、床につく唐澤。
今までの生活を改めなければ刑務所での生活は出来ないため、諦めて寝る。しかしその日の夜、唐澤は不思議な夢を見た。
(…ここはどこナリか?どこかで見た気がするナリが……)どこか思い出せそうで思い出せない。しかし見覚えのある河川敷だった。
ここまでなら普通の夢なのだが、唐澤の場合は幼女に対する飢えからか、ここしばらくカンボジアで"買った"夢ばかり見ていたため、違和感を感じていた。
唐澤が河川敷を歩いていると、後ろから声をかけられる。「おい。」
当職は上級国民だぞと思いつつ振り返ると、そこには見覚えのある姿があった。「麻原尊師!?」「久しぶりだな、唐澤。」
「あなたは既に死んだはずナリが……」「確かに私は死んだ。だが今は天上界から超越神力を使って君の夢に出てきている。…その様子だと超越神力を殆ど失ったようだな。」
「実は……」「言わなくても分かるぞ。奥義・分身を使ったが、その分身を倒されたのだな。本来超越神力を上手に使えば今のように逮捕される事は無かったのだがな。」
「麻原尊師は何でもお見通しナリね。」「当たり前だ。天上界に行っても修行は続けていたからな。そこでだ……」
麻原は自身の超越神力を凝縮したであろうエネルギー球を手のひらに出す。
「もう一度だけチャンスをやろう。私が天上界で身につけた超越神力の一部を再び与える。今度こそ偉大な尊師(グル)になってくれよ。」
麻原がそう言うと、唐澤にエネルギー球をぶつける。唐澤はぶつけられてハッと目覚めると、既に起床時刻になっていた。
外から刑務官の声が聞こえる。「2783番、朝食だぞ。」刑務所の食事は質素だ。唐澤が好きなような物はまず出て来ない。
(当職はガリガリ君が食べたいナリ……)唐澤が朝食を受け取り、机に置くために振り向くと、床に未開封のガリガリ君が落ちていた。
「…ナリ?」唐澤は特に疑う事なくガリガリ君を手に取る。「よく分からないナリがちょうどいいナリね。」
唐澤は朝食の後にデザート感覚でガリガリ君を食べる。
そしていつも通り刑務官に連れられて刑務作業に向かうが、道中でこんな汚らわしい刑務官など消えてしまえばいいと思った途端、唐澤を連行していた刑務官が跡形もなく消えた。
「ナリっ!?」当然一人で歩いている唐澤を見つけ次第、他の刑務官が来るものの、消えろと思った瞬間消えていた。
(この感覚……超越神力が戻ってきたナリ!)唐澤が超越神力を失っていた期間がそこそこあったため、超越神力の使い勝手を忘れていたが、この時完全に思い出した。
(勝てる・・・勝てるナリ!)そして唐澤は取り戻した超越神力を使い脱獄する。

『緊急警報!緊急警報!』
『囚人一名が脱獄!』
『職員は直ちに向かえ!!』

唐澤が脱獄した後、刑務所では警報が鳴り響き、職員が大慌てになっていた。当然この非常事態はすぐに他の囚人にも伝わる。
急遽今日の作業が中止となった囚人の間でもこの話題で持ち切りになった。

唐澤が脱獄した場所では刑務官が目を疑っていた。「何故だ……」刑務官が驚くのも無理はない。
高強度コンクリートで作られた刑務所の壁がまるで粘土の壁だったかのように大穴が開けられていたからだ。
この穴を見た一人の老刑務官が呟く。「まさか……超越神力が継承されたとでもいうのか?」「超越神力?」一人の若い刑務官が尋ねる。
「あぁ…… 昔麻原彰晃が居たのは分かるよな。」「確かテロを起こして死刑執行された人ですよね。」
「アイツが過去に脱獄した事があったのだが、まさにこんな感じだった。」「え…?」麻原の脱獄の話を聞いて固まる若い刑務官。
「…そういう事だ、仕事に戻れ。」老刑務官は唐澤が脱獄した場所を調べだした。

所変わってけんまの拠点。けんまは開発の仕事をリモートで行っていた。(とりあえずここまで完成したし一旦休憩するンマ。)
作業が一段落してコーヒーを飲みながらSNSを開く。いつも通りよく分からない事が流れてくるタイムラインだったが、その中にニュースのリンクが紛れていた。

"府中刑務所から囚人が脱獄"と。

455ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:30:37 ID:fVXcnnFQ0
どうせ関係無い事だと思っていたけんまだったが、社員用アプリの緊急通達と電からの電話が同時に来た。
けんまが電からの電話に出ると、電がパニックを起こしていた。「けんまさん、早く捕まえて!」
「いきなりどうしたンマ!」「唐澤が…唐澤が脱獄したのです!!」「なっ…!!」この時けんまは他人事でない事を知る。
「けんまさん、いい?」パニックを起こしている電に代わり、六実が電話に出る。
「ニュースで報道された内容を大まかに纏めるわ。唐澤は府中刑務所に収容されていたんだけど、刑務官数人を巻き込んで脱獄したみたいなの。
勿論警察も総力を上げて探しているけど脱獄した経緯から特殊部隊を出動させる事も検討してるらしいわ。ただ、その脱獄した手法は報じられてないけど。」
「想像以上に厄介な事になってるンマ……」「あと聞いた噂なんだけど、巻き込まれた刑務官は"殺された"のでなく"消された"らしいわ。」
「どういう事ンマ?」「私もよく分からないんだけど、なんでも"跡形もなく消された"んだとか……」
「都市伝説みたいな事になってるンマね……」けんまは電話で話しつつパソコンで緊急通達の画面を開いた。
「え…?」「どうしたの?けんまさん。」「会社のサーバーの負荷がおかしいンマ…… セキュリティ的に大丈夫なはずなんだけどこれは攻撃されてるンマ……」
「こんな時に!?」「しかも通達に書いてある事だと複数社が同時に攻撃を受けてるンマね……」
「いわゆるサイバーテロってやつになるのかしら?」「何を目的にしてるのか分からないンマが恐らくそうンマ。で、えっと……」
けんまが通達の続きを読むとこう書いてあった。"デバッガー・エンジニアは緊急の案件のため本件の解決を優先せよ"と。
「何かそっちも厄介な事になってるようね…… 私達も行きましょうか?」「裏方の仕事が出来るなら来てほしいンマ。」
「分かったわ。」六実が電話を切った後、本件の詳細を調べた。
会社が出した資料によると、複数社が同様の被害を受けており、協議の結果合同で本件に対応する旨が書かれていた。
また、攻撃対象には日本政府管轄のサーバーも含まれていた。(ん…?これは本当にやる気ンマ?)
けんまが気になった部分として、資料の最後には"本案件は緊急かつ重要な案件のため、社長も参加する"と書かれていた。
社長がこの手の対応に参加するレベルという事は尋常じゃないと文面から感じ取っていた。

そしてけんま宛にDMが送られてきている事も気付く。(DM?誰からンマ?)けんまがDMを開くと、社長からの個人通達が届いていた。
"今回の件はサダナッチの件を類似している箇所がいくつかあった。共通点を分析していくと、恐らくあの時の装置と同じ物が使われている可能性が高いため、プロトタイプを使ってまた電脳世界に入ってほしい。私がセカンドオペレーターとなる"
「また…?」けんまはDMの添付資料を読むと、けんまがサダナッチの時に使った装置とほぼ同じヘッダー情報が書かれていた。
「…どうやらまた全員を呼ばないと駄目ンマね。」けんまはカナチ達に拠点に来るようにメッセージを送った。
この時唐澤は社長の読み通り、どこからかサダナッチが使っていた装置を入手し、都内のとあるビルに即席の拠点を構え、数人の仲間の援護の下電脳世界にダイブしていた。
協力者の目は虚ろだったが、唐澤のために全力を注いでいた。

456ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:33:43 ID:fVXcnnFQ0
しばらくしてけんまの拠点にメンバーが集まった。「今回集まってもらった理由はメッセージで送った通り社長からの要望があったからンマ。」
「まさかまたアレを使うとはな。」「正直な事を言うと前回の時みたいに安全を保証出来ないンマ。嫌なら嫌って言っていいンマよ。」
「馬鹿な事を言うな、オレ達が必要なんだろ?」「私も大丈夫よ。」「みんな……」全員が今回の作戦に挑む意思を見せる。
「で、コードネームはどうする?」「そうンマね…… "Star Force"ってのはどうンマ?」「"Star Force"(星の力)か…… 悪くないな。」
「よし、なら出撃準備するンマ!」各員が装置の中に入る。「"Operation Star Force"、作戦開始ンマ!」
けんまが起動コマンドを入力すると、カナチ達の意識は7つのリングを通り、電脳世界にダイブする。
「今回の作戦は前回と違って飛行が禁止されてるとかは無いンマ。というのも、相手は日本のネットワークを無差別に攻撃してるみたいだから隠れたところで意味が無いンマ。」
「随分と厄介だな……」「会社のエンジニアが対応に当たっているンマが基本的に防御しか出来ないンマ。で、社長に言われたけど僕達は"攻撃する側"になるンマ。」
「それってマズいんじゃ……」「確かに違法行為になるンマ。ただそれはIP開示とログの取得の両方が成功して初めて逮捕出来るンマ。」
「まさかログを……」「社長が会社側のサーバーにアクセスした時のログを消す仕組みを用意したのと、かなり匿名性の高いVPNを調達してくれたンマ。」
「…社長って実は悪人なのでは?」「社長は元々ハッカーだったからその辺の知識は妙にあるンマ。」
「本当に大丈夫かしら……」「社長曰く『NSAすら欺ける』らしいンマが、正直その辺は専門外だから僕もよく分からないンマ。」「おいおい……」
「とりあえず今は社長を信じるンマ。」「まぁやるしかないよな……」「今回は裏口も攻撃されてるから正面から出るンマ。」「分かった。」
カナチ達はサーバーの正面玄関に相当するメインのネットワークアダプタからインターネットに出る。
しかし事前の情報とは違い、インターネットは静かだった。「…妙ンマね。」「あぁ。」
カナチ達が周囲を見渡しても傷跡こそあるものの誰かが攻撃している様子は無かった。「会社のサーバーも狙って――」「上ンマ!!」
けんまに言われて上を見ると、何の前触れも無く突然巨大な爆弾が落ちてきていた。カナチ達は飛び上がって爆風から逃れる。
ビル郡の上まで飛び上がると、仮面を付けた謎の人物が居た。謎の人物はカナチ達に向けて合成音声で話し出す。
「当職は今非常に起こっている。故にこの国に裁きの雷を下す。」
カナチ達が攻撃元を見つけたため、防衛のために用意された大量のサイバーエルフが一気に現れる。
「目標捕捉!」「分析開始!」「デバッグモード、準備ヨシ!」

"A.C."は謎の人物に妙な既視感を覚える。(なんやろ…… どっかで見た気がするんやが思い出せんな……)

「アイツが攻撃元ンマ!」「了解、戦闘に入る!」「当職は上級国民だ、悔い改めよ。」「ファイル名分析完了、"Gtanda.ELF"!」
ファイル名が解析されたグタンダだったが、余裕を見せながら手を挙げた。「光あれ。」グタンダがそう言うと、大量のミサイルが現れた。
瞬間的に加速したミサイルを避けるためにカナチ達は散乱する。一般兵として召喚されたサイバーエルフは銃を連射し、弾幕を張ってグタンダに対抗しようとする。
弾幕で逃げ場が無くなったグタンダに向かって電は電撃弾を放つ。

「無駄だ。」

グタンダは眩い光を放ったかと思えば大爆発を起こして電撃弾ごと弾幕を掻き消した。「次は当職の番だ。」
そう言うとグタンダはどこからか黄色い剣を取り出した。次の瞬間、ミサイルのように加速し、サイバーエルフ数体を斬った。
斬られたサイバーエルフはまるで鈍器で殴られたかのようによろめく。
「この程度……」「おいお前…… 身体が!」斬られたサイバーエルフは身体がバグに蝕まれ、データが崩壊していく。
「当職の呪いをその身で味わえ。」「嫌だ…… あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
そしてデータが全てバグに蝕まれ、"消滅(デリート)"する。「何あのバグ…… エンジニアやってて初めて見たンマ……」
「俺達はアレをどうにかしろってのかよ……」「それでも…… それでも必ず弱点はあるはずンマ!」
「そうね、完璧な物は存在しない、そう信じて戦うしかないわ。」「まずはウチが!」"A.C."はネツァクを携え音速で突っ込む。
"A.C."をフォローしようと召喚されたサイバーエルフもバズーカやミサイルで援護する。

457ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:37:19 ID:fVXcnnFQ0
しかしグタンダは避けようとせず、剣の切っ先を"A.C."に向け、呪文を唱えるように呟く。
「ウラニウムソードよ、我が意志に呼応して輝け。」「!!」
"A.C."は本能的に危険を感じ取り、急旋回してグタンダから離れるも、グタンダの剣が発した青白い光を浴びてしまう。
幸い致命傷は避けられたものの、一番グタンダに近かった脚がバグに蝕まれる。「アイツ今"ウラニウムソードって言ったよな……"」
「まさかさっきの光はチェレンコフ光って事…?」「どういう実装をしているのか分からないンマが、アレにバグを引き起こすプログラムが仕込まれているのは間違いないンマね。」
「ならオレ達はあの光から逃れながら戦えって事かよ!?」「飛び道具はさっきみたいに掻き消されるから……」
「…結局近づかなアカンって事やな。」「一応会社のコンピュータにウラニウムソードの解析命令を出したンマが、AIを介入させても時間が掛かるかもしれないンマ……」
「まぁそれでも何もしないよりかはマシだな。」「という事は私達は解析するまで時間稼ぎをしないといけないって事ね。」「とりあえず有効打をどうにかして探すこったな。」
「当職は倒せないぞ。」グタンダはカナチ達に向けてミサイルを放つ。「とりあえず近づいたらやられる!ありったけの弾を撃ち込むぞ!」
カナチ達は散乱し、遠くからグタンダを囲い込む。「行くぞ!」カナチ達はそれぞれの武器でありったけの弾を撃ち込む。
「応急処置は済ませたンマ!ただガワだけ直してるようなものだから無茶しないでほしいンマ!」「けんま、ありがとうな!」
けんまは"A.C."に生じたバグに応急処置を施す。グタンダに撃ち込まれた弾は爆発で掻き消されるも、カナチ達は屈する事なく撃ち込み続ける。
「しつこいな……」グタンダは花火玉程度の弾を取り出し、ウラニウムソードで次々と打ち、カナチ達の方へと飛ばす。
「千本ノックといくぞ。」"A.C."は飛んできた弾を打ち返そうと思っていたが、飛んできた弾はまるで近接信管が付いていたかのように"A.C."の眼前で炸裂する。
「大丈夫か!?」爆炎と煙が晴れた後、そこには"A.C."の姿は無かった。「当職は無敵だぞ。」
「キルスイッチで強制的にログアウトさせたンマ、"A.C."は死んでないンマ。」「最悪の事態は避けられたか……」
「まだ終わってないぞ。」グタンダは休む隙を与えず次々と弾を打つ。カナチ達とグタンダの間には双方から撃ち込まれた弾で弾幕が形成される。
カナチ達はグタンダの弾を回避しているものの、一般兵として呼び出されたサイバーエルフには高度なAIが搭載されていたり優秀なオペレーターが付いていたりしないため、少しずつ数が減っていく。
けんまも戦況を有利にしようとグタンダの解析状況を見る。(やっぱりスーパーコンピュータの概念実験機だと性能が足りないンマか?)
グタンダの解析に量子CPUをフル稼働しているものの、最新のプロテクトが使われているのもあってセキュリティの突破に手こずっていた。
他社もグタンダの解析をしているが、どこも結果を出せていなかった。
また、複数の解析機をネットワーク経由で接続して解析速度を上げる案もあったのだが、そのほとんどが開発に用いるコンピュータを使っており、企業秘密の流出を懸念して賛同しなかった。
また、これとは別にグタンダの接続元も監視していたのだが、全てがTorのIPであったため通信ログから解析出来そうな物はほとんど無かった。
だがけんまはログを流し読みした時に一箇所だけ混じっていた怪しいデータに気付く。(これ……もしかして?)
一見するとただの乱数と思われるデータだったのだが、けんまにはどこかで見覚えのあるデータだった。
けんまは急いで過去に取っていた通信ログを遡る。(あの時似たようなデータがあったはずンマね…… よく見たら……)
けんまのコンピュータの画面全体に大量のログが表示される。「あったンマ!やっぱり思った通りだったンマ!」
けんまは急遽解析班にメッセージを送る。"恐らく暗号化にメガ系列の会社が開発したアルゴリズムを使用している"
偶然の発見によりグタンダを暗号化しているアルゴリズムが一気に絞り込まれる。会社に居るエンジニアが一気に慌ただしくなる。
けんまは解析を他の社員に任せ、再びカナチ達のオペレートに戻る。グタンダは攻撃の手を緩めず、次々と弾を打ち出す。
グタンダに向けて撃たれた弾はグタンダが飛ばした弾に相殺されるか、グタンダに届いたとしても爆発で掻き消される。
「四方八方から囲んでもコレか…… 背中に目でもあるのか?」「そうとしてか思えないな。背面からの弾に対しても秒で反応してるからな。」
グタンダは死角など存在しないかのように全方位から飛んできた弾に対処する。「どうすればいいのですか……」

458ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:41:23 ID:fVXcnnFQ0
「暗号化を突破出来てもそこからまた分析が必要ンマ。僕の知識で支援出来るのはまだ後になるンマね。」
けんまが次の一手を考えていると、会社から復号化成功の連絡が入る。「もう終わったンマか……」
けんまは社員の仕事の早さに驚く。「新興企業のはずなのにやけに技術力が高くないか?」
「まぁ僕みたいな"変わり者"がいっぱい居るンマ。で、えーっと……」けんまは復号化されてデコンパイルされたグタンダのソースコードを読む。
「…やっぱりC7で書いてるンマね。C7用のデバッグAIに入れたらバグを見つけてくれそうンマ。でもどうしてあの暗号化方式を使ってたのか気になるンマが……」
けんまはデバッグ用のAIに指示を出した。けんまもソースコードを読み、脆弱性を探す。
グタンダはソースコードがデコンパイルされた事を知らず、攻撃を続ける。味方のサイバーエルフは少しずつ減っているが、戦況はカナチ達の方が有利になりつつある。
カナチはグタンダの様子を見ていたが、少し違和感を感じる。「なぁ山岡、アイツの爆発間隔、若干だが長くなってないか?」
「言われてみればそんな気もするな。誰かがオペレートでもしてるのか?」「今ソースコードを読んでるけど全部AIに投げる作りじゃないから誰かがオペレートしてると思うンマ。」
「という事はオペレーターが疲れてきたとか?」「可能性としてはありそうだな。」「なら物量作戦は有効って事ね。」
カナチ達は引き続き大量の弾で弾幕を作り続ける。グタンダの攻撃で消滅(デリート)されていたサイバーエルフもバックアップなどからの再起動が始まり、補充が行われだす。

「もうしつこいぞ!」グタンダは突如怒りだす。「まずい!一旦全員ログアウトするンマ!」
けんまからの呼びかけに応じ、カナチ達はログアウトする。直後、けんまが使っていたコンピュータの通信が強制切断される。
装置の中から出てきたカナチがけんまに問う。「一体何があったんだ?」「…アイツ、とんでもない規模のゼロデイ攻撃をしてきたンマ。」
「ゼロデイ攻撃?何だ?」「一言で言うなら対策が発見される前の脆弱性を使った攻撃ンマ。今回はルーターを強制停止したから僕達には被害が出てないンマが……」
一旦休憩しようとテレビをつけた山岡だったが、ニュース速報が表示されていた。"日本政府のサーバー全てにサイバー攻撃か"
この時他の人は誰がやったのか分からなかったが、カナチ達はこれがグタンダの仕業だと気付いた。
「なぁけんま、さっきゼロデイ攻撃って言ってたよな。何を使っていたんだ?」
「ソースコードを読んだ限りCPUのバグを使った攻撃ンマね。恐らく"Nuclear Missile"って呼ばれてるやつンマ。」
「…この間それの記事を読んだが確か今から10年前までのIntel製CPU全てにあるバグだったよな。」
「そうンマ。しかも発見されたのが先週末だから……」「3日程度だとまともに対策も出来ないって事か。」
けんまと山岡の話についていけないカナチ達。「で、例の脆弱性は海外でも知られてるのか?この手の事を一番してきそうなのはロシア辺りだが……」
「アメリカのハッカーの間では話題になってるンマ。ロシアの方は繋がりが無いからよく分からないンマが……」
「なら海外からの攻撃では……」「多分違うンマ。分析結果からすると日本語環境で構築された可能性が高いンマ。」「となると……」
「恐らく作ったのは"コシニズム"の連中ンマね。」「コシニズム?」初めて聞く単語に戸惑うカナチ。
「説明するンマ。コシニズムは日本で一番勢力のあるインターネット犯罪組織ンマ。」「犯罪組織ってか…… 頭領を捕まえれば解決するんじゃ?」
「それで解決してるなら今頃コシニズムなんてねぇよ。」「どういう事だ?」
「コシニズムは上下関係を持たない、いわゆる"集合意識"の集団ンマ。更に"特定される事を恥"としている教義がある集団故に他の構成員の本名を誰一人知らないのが基本ンマ。」
「お互いがお互いを知らない……」
「過去にアノニマスという集団が居たが、アイツらはハクティビズムという思想があったが、コシニズムにはそれが無い。面白いという理由だけでやってる上に誰も構成員を知らないから厄介なんだ。」
「かなり面倒な集団を敵に回してるな……」「で、通信ログの解析はどうだ?」「全部Torだから…… ん?」
けんまは1つだけ逆引きに特徴のあるIPを見つける。気になったけんまはルーターを再起動し逆引きを調べる。
「これは……」「どうした?」「接続元は"Fortress Hostings"になってるンマね。」「…コシニズム宗教自治区か。」
「おい待て、その2つをいきなり言われてもオレらは分からないぞ。」

459ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:44:47 ID:fVXcnnFQ0
「Fortress Hostingsはコシニズムの構成員であるコシナイトが設立した疑惑のあるサーバー会社ンマ。本社は中米のベリーズにあるから日本の警察も中々手が出せないンマ。」
「で、そのサーバーなんだが、名前通り要塞なんだ。どうもログをそこまで取ってないようでな……」
「ログが無いと警察も捕まえる事が出来ないから厄介ンマ。で、コシニズム宗教自治区はそこでホストされてるンマ。」
「ただIPだけだとコシニズム宗教自治区からの攻撃と決まった訳ではないだろ。」
「会社に情報収集目的で潜り込んでる人が居るンマ。その人に聞いたら何か分かると思うンマ。」「そんなとこに潜り込むって……」
「さっきも言った通りコシニズムはお互いの事をほぼ何も知らない匿名集団ンマ。情報収集目的で入っても誰にもバレないンマ。」
けんまは社員に電話をかける。

しばらくして通話を終えたけんまは報告する。
「内部資料からすると犯人はコシナイトで間違いないンマね。ただコシナイト同士のやり取りで主カラサワって単語が頻出してるのが気になったンマが……」
「まさか"あの"唐澤なのですか……?」「多分違うと思うンマ。僕は天才ハッカーとして有名な厚史だと思うンマ。あの人も唐澤姓だし。」
「そうだといいのですが……」電は不安を拭いきれなかった。唐澤が逃げ出した直後に今回の件があったため、どうしても関連性を否定する事が出来なかったからだ。
「とりあえず会社のエンジニアの一部が僕達と一緒にコシニズム宗教自治区に向かう事になったンマ。装置のエラーチェックが終わったら出陣したいけど大丈夫ンマ?」
「オレは大丈夫だ。皆は?」「大丈夫よ。」先程緊急離脱した"A.C."含め出陣する意志を示す。
「コシニズム宗教自治区は日本で一番自由な空間ンマ。何があるか分からないンマよ。」
「アルファに殺されそうになったのと比べたらそれほど怖くないぞ。」けんまは装置の簡易メンテナンスを行う。
「…さっきのゼロデイ攻撃は何とか防げてるンマね。会社のサーバーも仮復旧したみたいだし出陣出来るンマよ!」
全員が再び覚悟を決める。「システム起動、トランスミッションンマ!」カナチ達は先程と同じように電脳世界にダイブする。

「やっぱり視覚的に見ると結構悲惨ンマね……」カナチ達は先程のゼロデイ攻撃で大きな被害を受けているサーバーに出た。
サーバーの中ではサイバーエルフや大量のコンソール画面が修復を行っていた。
「見た感じ本当に応急処置だけして再起動した感じね。」「幸いカーネルが無事だったからどうにかなってるンマ。とりあえずコシニズム宗教自治区を目指すンマよ。」
カナチ達はサーバーの正面玄関から出る。「…外も結構悲惨だな。」会社のサーバーと同じように、グタンダの攻撃によって街並みは破壊されていた。
それぞれのサーバーを意味する建物には大穴が開けられた物もあり、被害が深刻だった事を思わせる。
「あそこまでダメージを受けてると0から環境を組み直したほうが早そうンマね……」
カナチ達は荒廃した街を通り抜け、一つの門の前に立つ。「まさかこんな大通りに構えてるとはな。」
「この先がコシニズム宗教自治区ンマ。ここから先は日本のネットワークから離れるから注意するンマよ。」
カナチ達が先に進むと大量の広告が迫ってくる。"神を崇拝せよ""神の死によって罪は償われる""百科事典を読め"などだ。
内容は宗教的な物とインターネット集団らしい物がほとんどを占めていた。
「…妙だな。インターネット犯罪組織のはずなのにポップカルチャー的な内容しか無いな。」
「それはコシニズムの表面的な部分ンマ。奥に行けば行くほど禍々しい物で溢れてるンマ。」
カナチ達は美少女やイケメンキャラが勧誘してくるのを無視して更に奥へと進む。進んでいる途中、巨大な百貨店のような施設があった。
「…妙にデカいな。ここは何だ?」「ここはコシナイトが使っている百科事典のサイトンマね。かなり大量のデータがあるからコシナイトが使っているサイトで最も大きなサイトンマ。」
「ならここにさっきのゼロデイ攻撃の情報も載ってそうだな。」「ここが速報サイト的な使われ方してるか分からないンマが載ってそうではあるンマね。」
山岡は後で確認出来るようにブックマークマーカーを置いた。「ブックマークマーカーがこんなに置かれているって事は使ってる人がかなり多いのね。」
百科事典に置かれていたブックマークマーカーに次々と飛んでくるサイバーエルフの数から規模の大きさが伺い知れた。

460ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:48:16 ID:fVXcnnFQ0
百科事典を通り過ぎると、じきに禍々しくなっていった。
「ここがコシナイトの本拠地ンマ。騒がなければ多分大丈夫ンマが、サイバー犯罪に慣れた人が多いから気をつけるンマよ。」
眼の前にはノイシュヴァンシュタイン城のような豪華な要塞があった。「ここがコシニズムの本拠地か……」
「これがコシニズムの中核を成す匿名掲示場のアイオス五反田駅前掲示板ンマね。」「何でその名前なの?」
「詳しくは知らないけどどうも今は昔のビルの名前を付けるのが流行りらしいンマ。」「よく分からないのですね……」
カナチ達が掲示板に入ると、無数の部屋があった。「ここは掲示板サイトだから部屋の1つ1つがスレッド(話題)ンマね。」
「…"ネット犯罪綜合"とかあるのか。」「コシナイトの一部はそういう事に強いから普通にあるンマね。」
この時けんまは気付いていなかったのだが、アイオス五反田駅前掲示板の管理人はカナチが侵入した事に気付いていた。
所変わって管理スレ。過激派コシナイトはカナチ達にどう対処するかを相談していた。
「主の跡を追って誰か来たようだぞ。」「確か主は東京に居たよな。」「東京の廃ビルに居る。ただどこでIPが漏れたのか……」
「主の装置は鯖のノードを入口にしてたよな。」「そもそもあの装置はTorを前提に作ってなかっただろ。」
「漏れたのはしゃーない、切り替えていく。論点はここからどう対処するかだな。」
「とりあえず唐澤砲でも撃っておくか?」「撃つ前にハッカー隊を動員しろ。相手には本職のデバッガーが居るとの情報がある。」
「すぐにどれだけ来るのか分からないがハッカー隊に要請をかけた。」「タイの政府鯖のバックドアを使って唐澤砲を仕込んでおいた。」
「ようやっとる、俺らは主を守るから砲兵は唐澤砲で、ハッカーはKRSWLockerで応戦してくれ。」

「――で、コシニズムの本拠地はここンマが指揮している……」「危ない!避けろ!」突然カナチ達に向けて一発のレーザー砲が放たれる。
「裁きを。」「裁きを。」特に何もしていなかったカナチ達だったが、警戒態勢のコシニテスに囲まれる。
「クソッ、察知されたか!」「どうやらウチらはアレと戦わんといけんようやな。」カナチ達は武器を構える。
「声なき声に力を。」コシナイトの一人がそう呟くと、他のコシナイトも一斉に襲いかかってくる。
「敵はおそらく数で圧倒するタイプや!とりあえず蹴散らすで!」「まずは私が!」六実は牽制として炎の矢を大量に放つ。
「私も援護します!」電も大量の電撃弾を放つ。矢と弾はコシニテスに着弾するも、数が全く減らない。
「山岡!」「おう!」カナチと山岡は音速まで加速し、次々とコシナイトを斬りつける。「やるしか無いわね…!」
座間子は氷龍を召喚し、コシナイトに向けて飛ばす。十七実は召喚された氷龍を盾に、次々とフォレストボムをバラ撒く。
「ウチもまとめて射抜いたるわ!」"A.C."は杖からレーザーを放つ。
カナチ達全員がコシナイトを次々と消滅(デリート)するも、一向に数が減らない。それどころか、戦闘開始時より数が増えている感じすらした。
「…どういう事だ!」「もしかして……」けんまは消滅(デリート)されたコシナイトのデータを解析する。「やっぱり……」
「何だ?」「コイツら、サイバーエルフに姿を似せただけのウィルスンマ!」「おい待て、サイバーエルフじゃないって事はコイツらの羽は?」
「どうも普通のサイバーエルフに見えるようにその辺を偽装しているみたいンマ。」「ウィルスって事は増殖も容易いって事ね。」
「そういう事ンマ。ウィルス故のカラクリンマね。」「でもこれだけの数はいくら倒してもキリが無いわ。一度に大量を倒す兵器って無いの?」
「今会社のデバッガーにサンプルを送ったところンマ。感覚的にクラッシュさせるバグはあると思うンマが、コード長的にAIで分析しないと短時間で見つけるのは難しいと思うンマ。」
「でも会社のコンピュータがさっきの攻撃でまともに動かないんじゃ……」
「一応故障時のために置いていた控えのワークステーションが数台あったからそれを使って分析するンマ。」
「とりあえず解析出来るまでコイツらの相手をしろって事か。」「やるしか無いのです…!」
カナチ達は解析の時間稼ぎのためにひたすらコシナイトを倒し続ける。先程のレーザーも撃ち込まれていたが、撃たれる度に詳細が明らかになっていく。
「レーザーの正体が解析出来たンマ!」けんまは解析結果を読み上げる。
「攻撃元は様々な国から、これはハッキングされたサーバーなどから撃たれてる可能性が高いンマ。目的は相手の計算資源を喰らい尽くして機能停止させる事みたいンマ。」
「アレに当たるだけで死が確定するのか……」
「今使ってる装置はまだ開発段階の物ンマ。安全装置がまだ未完成だからフリーズするだけでもどうなるか分からないンマ、だから絶対に避けるンマよ!」
「どっちにしろ元から喰らえそうな雰囲気じゃなさそうだったがな!」カナチ達は再び増え続けるコシナイトを相手する。

461ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 01:53:26 ID:fVXcnnFQ0
「――あともう少し……」けんまは会社のAIのコンソールを見ながらカナチ達が不利にならないようにオペレートし続ける。
そして15分くらい経った後、AIがついにコシナイトの解析を終え、脆弱性を突く1つのプログラムを生成した。
「AIが解析してくれたンマ!起動するから離れるンマよ!」
けんまがプログラムを実行すると、カナチ達からは会社のサーバーから超音速でICBMが飛んできたように見えた。
そして退避を終えたカナチの眼前で炸裂した。まるで核爆弾かのように。発生した衝撃波はコシナイトを一掃し、一部のコシナイトを残して殲滅した。
「凄まじい威力なのです……」一掃されて残ったコシナイトを分析したところ、ウィルスではなく通常のサイバーエルフだと判明した。
「恐らくアイツらがウィルスの司令官ンマ!アレを叩けばウィルスは湧かないと思うンマ!」
残ったコシナイトを倒そうとするカナチ達だったが、コシナイトも負けじとレーザーで反撃する。
コシナイトは再びウィルスを召喚して戦おうとするものの、先程のプログラムの影響で不発に終わる。
これまでの戦いで精神的に消耗しているカナチ達であったが、皆があと少しだと思ってコシナイトを撃破していた。

そして残されたコシナイトをすべて撃破したカナチ達。これでようやく終わったと思っていたが、突如として全身が動かなくなる。
「これは……」けんまが急いでサイバーエルフの状態を確認する。「マズい、クラッキングされてるンマ!」「クラッキングだと…?」
カナチ達のサイバーエルフがクラッキングされたのは、ウィルスとレーザーの解析に注力し過ぎて敵勢力全体の分析に遅れが生じたからであった。
幸いサイバーエルフ自体はプロテクトが掛かっていたため無事だったものの、敵のハッカー軍団は移動に関する制御権を乗っ取った。
ハッカー部隊のサイバーエルフがカナチ達の上に現れる。
「よう実働を倒したな。だが俺らの方が一枚上手だったようやな。ではお楽しみの処刑タイムといこうか。まずは……」
ハッカー部隊はカナチ達を見た後、六実と十七実を指差す。「お前らだ!」「なっ…!」「神の名において華々しく散るがよい!」
「間に合わないンマ!」コシナイトは先程のレーザーを六実と十七実に向けて放つ。けんまは最終手段としてキルスイッチを用いて二人を強制ログアウトさせる。
「これは愉快だ!さっきまで圧倒してた奴をこんなあっさりと退場させられるとはな!」「くっ…!」
カナチは必死に動こうとするも、クラッキングされた領域が広いからか、まるで金縛りのように体が動かない。
けんまは急いで会社のデバッガーにフォローを頼むも、ハッカー部隊は攻撃の手を緩めない。「次はお前だ!」レーザーは無惨にも"A.C."に向けて放たれる。
「すまん、離脱する!」"A.C."は攻撃の矛先が向けられた時点で今までの経験上やられる事を確信し、被害を最小限に抑えるべくログアウトする。
急いでデータの修復を試みるけんまだったが、完成まであと一歩のところでもう一発が放たれ、放たれた時には既に"A.C."はログアウトしていた。
「クソっ…!」「間に合わせだけどパッチが完成したンマ!」パッチが適用され、どうにか動けるようになったカナチ達。
「ほーん、もう突破したのか。面白くないな。でも次は――」「させるか!」
山岡は斬撃を飛ばし、次のプログラムを実行しようとしていたハッカーの腕ごとプログラムを破壊した。「覚えてろよ!」
ハッカーはプログラムが起動出来なくなったからなのか、早々と撤退した。「よくも同胞を…!」
先程のハッカーとは別のハッカーが出てきてカナチ達に反撃しようとする。

「そこまでナリよ。」「あ…主カラサワ様…!」「お前は…!」

なんと、そこに居たのは府中刑務所から脱獄した"あの"唐澤だった。「!!」電は唐澤を見た途端言葉を失う。
「コイツ…!!」カナチと山岡は槍のように鋭い殺意を唐澤に向ける。「そうピリピリしないでほしいナリよ。何故なら……」
唐澤はウラニウムソードを取り出す。それも一本だけでなく二本も。「この剣の前には誰も勝てないナリ!」
唐澤はウラニウムソードを光らせ、そのまま山岡を斬ろうとする。「くたばれ!!」山岡は次々と唐澤に向けて斬撃を飛ばす。
しかし唐澤はこれらを弾き飛ばして山岡に接近する。「法廷での借りはキッチリ返させてもらうナリよ。」そして唐澤と山岡は鍔迫り合いになる。
カナチは背後から唐澤を斬って抵抗しようとしたが、近づいたらウラニウムソードが放つ光にやられるため近づけなかった。
ウラニウムソードの光で身体がどんどんバグに蝕まれていく山岡。「山岡!これ以上は死んでしまうンマ!」
無念にも山岡はログアウトする。「さて……」唐澤の視点は電に向けられる。「あの時の続きナリよ。」
電はパニックを起こし、恐怖から狙いを定めずに電撃弾を次々と連射した。


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