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ここだけ魔法少女の街ロールスレ かけら1個目

111斜乃 月緋:2015/03/13(金) 22:27:57 ID:UAp1tpIM
>>102
「九官鳥ぉ!?」

【そんな馬鹿な、と思うが月緋は星のかけらが絡めば寧ろ当然だと割り切ってしまうことにする】

「……斜乃 月緋よ。元は助けるつもりなんて無かったけど……まぁ乗り掛かった船だしね」

【手元に形成された小型の魔法陣は3つ】
【1つづつ形成してから魔力を通して維持している為余り効率が良いとは言えないが、こうすれば同時発動も不可能ではない】

(牽制からの大技……かしら)

【それらを全て地面に叩きつけてから、月緋は新しい魔法陣を編む】
【今度は先の物より大きく、複雑な模様だった】

(間に合えばいいけど……)

【風切羽は靴に突き刺さっていて、一見すれば逃げることも不可能なこの状況】
【だが、月緋はギリギリまで魔方陣を編み続ける】

(蓮華は……退避済みね)

【チラッと仲間の方を見てから、化け物を睨み付けて引き付ける】

「3……2……1……ッ!」

【先ほど足元で崩壊した二つの魔方陣は「装甲」であり、風切羽は靴に刺さっていながら地面までは貫通していなかった】
【カウントダウンが終わると同時、2つのの魔方陣が同時に輝いた】
【一つは「ジャンプ」、月緋の足元に出現した小さい魔方陣は、「装甲」と同時に編んだ物】
【それによって後ろに弾き飛ばされた月緋は、今まで編んでいた直径1m程度の魔方陣を先ほどまで自分が居た位置に置いた】
【そして怪物が地面に着地する瞬間に、魔法は発動する】

「《封印》!!」

【次の瞬間、怪物を挟んだ上側にも同様の魔方陣が出現し、下にある魔方陣との間を魔力の鎖が伸びる】
【そして、合計10本の鎖が円柱状に繋がった】
【これは怪物が隙を晒したからこそ打てる技で、通常はこれを編む時間も無ければ発動した時点で見切られるのがオチであるが】

112兵馬 一姫:2015/03/13(金) 22:41:16 ID:U5b9KaXo
>>110
誰かが来る。咄嗟に隠れようとするが、そんな余裕はなく、その人物は一姫の前に現れた。

「っ!?……お前が犯人か……」

この結界内で自分以外に立っていられる。間違いない、目の前のこの少女が犯人だ。だが、この少女、どこかで見覚えがある。たしか……

「あれ……お前、確か……生徒会長だったか……?」

生徒会の事情など詳しく知らない一姫は、“元”生徒会長とは知らずに話しかける。

「生徒会長ともあろう者がこんなことやったのかよ?」

ギロリと睨み付ける一姫。そして、相手が変身したのを見て、直ぐ様此方も変身する。赤い中華風鎧に身を包んだ一姫は、答える。

「ああ、ご名答!あんたと同じ、魔法少女だよっ!」

答えると同時、いや、答え終わる前に一姫は拳を握り締め、天子へと殴りかかった。先手必勝、その心情故の行動だ。

113兵馬 一姫:2015/03/13(金) 22:41:53 ID:U5b9KaXo
>>109
/了解です。また今度絡みましょう。

114津山 涼:2015/03/13(金) 22:44:30 ID:bvq/fiPI
【人気のない路地裏】
【そこに、ささやかな小さな光…星のかけらが瞬いていた】

よし…仕込みは上々、ってとこね。

【街に潜む、多くの魔法少女達にとっては誘蛾灯の如きその光を、近くの雑居ビルの屋上から見下ろす女】
【ハンチング帽にジャケットにズボンと、今にでも野生動物狩りに出かけそうな格好のその女は、楽しげな口調だ】
【まるで、メインディッシュを待つ子供のように…】

【その視線は、真っ直ぐに星のかけら…いや『餌』を見据えている】
【今宵は、どのような魔法少女が彼女の前に姿を現すのだろうか…?】

115東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/13(金) 23:03:54 ID:wDQZ17fs
>>112

はい、そうで〜す。
貴女の言う通り、生徒会会長の東雲天子ことあまこちゃんで〜すっと……。

【一姫の言葉を聞いて、背後にキラキラした女子力の高い光景が似合いそうなポーズを決める。実際の背後の光景──というより辺りの光景は地獄のようだが】

はぁ……いやねぇ。
「生徒会会長がこんなことしていいのか」────……いいんですぅ。
だって私はもう"生徒会会長"じゃないからぁ〜。
それに、気に入らないのよねぇ〜……。
この学園に私以外の魔法少女が在校していることがぁ。
私みたいな優れた人間なら兎も角、貴女みたいな幾多の生徒の中に埋もれるような人が私と同列に思われることが……ね。
あとぉ元生徒会会長としてはぁ、学園に魔法少女特有の厄災を持ち込まれたら困るのよね〜。あ、私は別よ?

【先程までツインテールだった髪は腰まで伸びたロングヘアーへと変わっている。東雲天子はその髪を指で弄りながら御構い無しに話し出す】
【東雲天子から告げられた結界を展開した理由は最低という言葉が似合う様な内容で、生徒会会長としての動機は伺えないだろう。最後にした説明は唯一生徒会会長らしい内容かもしれないがやはり其れも適当な建て前だろうか────】

あ、やっぱりぃ〜────ッと!速い速い。
思わず、バックステップしちゃったよ〜。
でも……避けれない速さじゃあ無いかなぁー。

【繰り出される拳による攻撃を後方に飛びすれすれで避ける東雲天子。上履きが廊下を蹴ることにより奏でられる高い音が一瞬だけ響く】

じゃあ……次は私のターンだよねぇ。

【東雲天子は右手を前に突き出すと手のひらから緑色の球体を創り出しそれを放つ】

116望月星奈:2015/03/13(金) 23:07:13 ID:6Hmtf66A
>>114
【宵の闇が広がる路地裏にて、ぼんやりと辺りを照らして輝く星のかけら】
【その光に惹かれて姿を現したのは一人一人の少女。黒のパーカーにデニムのパンツ、覗かせるのは青のTシャツ】
【両手をポケットに突っ込んだまま星のかけらへと歩み寄り、不意に足を止めて周囲を見回した】

「………なーんか、怪しいんだよね」

【告げるのは忍の本能か、無造作に転がっているそれにどうも手が伸びない】
【一握の違和感に過ぎないのだが、それでも見過ごすほど星奈はいい加減ではない】
【その根幹にあるのは自身の直感と経験に対する絶対的な信頼だ】
【ゆえに盲目的に餌に飛びつく事はせず、張り巡らされた罠を探ろうと警戒の糸を張る】
【辺りの地形を確認し、ふと一つの雑居ビルで視線が止まる】
【もしこれが罠だとしたら。自分ならば、あそこで獲物がかかるのを待つだろう】
【漆黒の瞳を細めて睥睨。月夜の下では見上げても人影を捉える事は難しい】
【だから待った。おびき寄せられた獲物を屠らんとやってくるだろう罠の主を】

117未草 蓮華:2015/03/13(金) 23:09:33 ID:YxwqDb5U
>>111

【動きを止めた獲物を見据える怪鳥の眼が残忍な喜悦を映し出す。かぁ、かかぁ、と、嘲笑うようなさえずり】
【彼は勝利を、血に塗れた報奨を確信していて――それ故に、腹の真下、死角に用意された罠に対して無防備だった】

【不意に現れた天地を繋ぐ鎖。怪鳥は抜け出さんとして身をよじるが、鎖は動くほどによりややこしく絡み付いてくるばかりで】
【ついには、宙吊りにされる形で完全に身動きを奪われる】

【もはや安全であることを確認すると、蓮華は黒のパンプスで地を蹴り、その身を魔法によって浮き上がらせる】
【そして力なくもたげられた怪鳥の――否、友人の大切な家族の頭に手を当て、小さく唇を動かした】

【びくん、と背中を震わせて、彼はキラキラと光る何かを吐き出した――そう、〝星のかけら〟だ】
【恐るべき力の源を失えば巨大な影は見る見るうちに縮んでいき、鮮やかな小鳥となって蓮華の手に収まるのだった】


「ごめんね、痛くしちゃって。すぐ帰してあげるから、今はちょっと寝ててね。
 ……ふぅ、即席だったけど上手くいって良かったぁ。えっと、月緋ちゃん。……ありがとね」


【精魂尽き果てて眠りについた九官鳥を優しく撫でながら、蓮華は月緋に向かって微笑み、感謝の言葉をかける】
【誰も失わずに魔法少女の仕事を果たすことができた満足感で、彼女の頬は柔らかく綻んでいた】


「さぁて、戦利品の山分けをしよっ。わたしはこの子で、月緋ちゃんは……」


【そう言って、左手に握った星のかけらを月緋に投げ渡そうとするだろう】
【……切なる願いのために戦う者が多い魔法少女としては、あまりにも脳天気というか、利他的というか――】

118兵馬 一姫:2015/03/13(金) 23:20:33 ID:U5b9KaXo
>>115
「ちぃっ……避けられたか……!」

舌打ち。そして、拳の空振りにより、体勢を崩すもすぐに立て直し

「あ?生徒会長じゃねぇのかよ……いや、それより……気に入らないだぁ?ふざけんなよ!お前、自分が特別な人間だとでも思ってんのか?いや……実際特別かもな。この学校の生徒会長だったんだしな。」

この高レベルな学校の生徒会長。それになるには、並大抵の努力や才能では不可能だろう。

「だけど、特別だからって何しても言い訳じゃねぇだろうが!」

激怒。一姫はこの学校が意外と好きだった。そんな好きな学校を統べる(元ではあるが)生徒会長がこんな女だったなんて

「くっ!!」

なにか来る。直ぐに廊下に魔法陣を展開。そこから、龍の紋様が描かれた大盾を召喚した。

119津山 涼:2015/03/13(金) 23:25:17 ID:bvq/fiPI
>>116

食いつかない…今日のはなかなか鼻はいいわね。

【視界に現れた少女は、星のかけらに手を出す様子はない】
【それどころか、こちらを警戒する様子すら見える】

…まあいいわ、面白い。獲物が手ごわいほど、狩った時の喜びも大きいものよ…

【そうつぶやき、どこからか猟銃を取り出し、ゆっくりと銃口を少女の方へ向ける】
【狙いは、少女の足元。この一発は、攻撃ではなく、始まりの合図】

さあ…「狩りの時間」よ。

【引き金が、絞られた】

120東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/13(金) 23:32:28 ID:wDQZ17fs
>>118

えぇ〜……何してもいいから"特別"なんじゃないのぉ?
まぁ、いいやぁ。
特別な私が何してもいいってわけじゃないならぁ………特別じゃない貴女はなにもしちゃいけないってことで決定ね。

【生徒会会長である東雲天子は実は会長としての責務はあまり果たしていなく、実際はほとんど当時の副会長に任せきりだったのだ!これ内緒!】

ふぅん、魔法陣から防具出せるんだぁ。
じゃあ〜それってつまりぃ、私の魔法を受ける覚悟があるってことよねぇ。
そ・れ・じゃ・あ……お望み通り私の魔法を受けてもらおうかしらぁ!!
前生徒会会長権限でぇ、魔法少女ちゃんバイバ〜イ!!!

【東雲天子の右手から放たれたのは緑色の球体────その球体を構成しているものはこの世に本来存在しない"異物"と"異質"だ。球体は緑色の光を放ちながら、真っ直ぐに一姫へと向かって行く】

121兵馬 一姫:2015/03/13(金) 23:43:46 ID:U5b9KaXo
>>120
「勝手に決めんじゃねぇっ!!あたしには、成すべき事、成さなければならないことがあるっ!」

盾の後ろから叫ぶ。隠れた状態なので、あまり格好つかないがそんなことを気にしている場合ではない。一姫が気にしていたのは……

(なんだ……?この余裕……?)

強固な盾を構えているのに余裕があることだ。そんなにあの魔法は強力なのか?嫌な悪寒が走る。

「くっ!!なんだかヤバそうだ!」

このまま魔法を食らうのはマズイ。そう考えた一姫は、大盾を迫り来る緑色の球体へ向け、投げつけた。相殺狙いだが、果たして?

122望月星奈:2015/03/13(金) 23:50:07 ID:6Hmtf66A
>>119
【疑念はある。だが確信には至っていない。目の前にあるのが撒き餌だと】
【それでも僅かでも猜疑の要素があるのならば、星奈は簡単に食いつこうとはしない】
【だから待つ。星のかけらを手に取る際の安全と安心を確かめられるまで】
【じっとビルの屋上付近を見つめる。きらりとなにかが月光を反射して光った気がした】

「……おっとぉ!?」

【その正体を考える間もなく、後方へと大きく飛び退る】
【先程までいた場所より僅か前方の地面を、死を招く弾丸が穿った】
【明確すぎる宣戦布告の意を察せられないほど星奈は鈍感ではない】
【ほんの少し、この距離では相手に見えないだろうに片頬を吊り上げた】

「あーあ、せっかく楽できると思ったんだけどなぁ」

【わざとらしくがっかりしたような声色とは裏腹に、心の内では闘争の炎が燃え盛っている】
【それと同時、戦闘にシフトチェンジした頭がフル回転を始める】
【相手方の居場所は明白だ、そして遠距離武器を使うという事も】
【ならば接近しなければ話にならない。こちらには強力な遠距離武器がないのだから】
【刹那駆ける、目指すはビルの屋上だ。通り過ぎざまに落ちていた星のかけらを片手で掬い取った】
【そのまま闇に紛れるようにして走り続ける。狙いを定められないよう時に急転換、時に緩急をつけて】
【ある程度近づく事が叶えば勢いよく地を蹴り空を蹴り、屋上目掛けて突っ走るだろう】
【互いの顔が目視できるまでになった頃、無言のまま銃を持つ手を狙って苦無を放った】

123東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 00:00:13 ID:Gu.Helkw
>>121

【東雲天子から放たれた未知の球体は速くもなく遅くもなく、速くもあり遅くもある説明の出来ない────というよりは不思議な違和感のある速度で魔法より召喚した盾を使い防ごうとする一姫へと向かう】
【一姫の思考通り、その球体を放った当の本人の様子はまるで余裕があるかの様だ。現に今も東雲天子は笑みを浮かべ目を見開き紫色の瞳でその球体と先にいる一姫を"ただ見つめている"】

──────あれぇ?

【何かを察知したのか、はたまた魔法少女としての勘か一姫はそのまま球体による攻撃を受けることを止め、構えていた盾を迫り来る球体へと投げつけた】
【盾と球体の衝突────一瞬、たったの一瞬だけ球体と盾が衝突した瞬間球体から眩い緑色の光が辺りを照らす。そして光が消えたその後の光景は廊下に落ちた盾があるのみで先程の球体の姿は何処にも見当たらなかった】
【球体を放った東雲天子は球体と盾が相殺されたことにより生まれたものか、或いは一姫が球体を受けなかったことに対してかその様子をただ不満気に見ているだけだ】

ん〜…………じゃあ〜、次はこれかなぁ────の前にぃ貴女の使う魔法を教えてくれないかなぁ?
ほらぁ、私の足元にもぉ貴女の足元にもぉ烏合の衆が倒れているでしょう?
もし貴女の魔法が周りを巻き込むならぁ、場所は変えた方がいいんじゃなぁい?
貴女がこの有象無象を巻き込んでいいならいいで言わなくていいけど。

【再び魔法を繰り出そうとした刹那────東雲天子は展開しつつあった魔法陣を途中で消し、足元に倒れている学園生徒を見ながら一姫に生徒会会長らしい理由を持ちながら話しかけ始めた】

124兵馬 一姫:2015/03/14(土) 00:17:48 ID:40iNpyqQ
>>123
球体は消えた。盾は破壊されていない。これだけ見ると、魔法の威力は危惧していた程ではないように感じるが……

(どうにも不気味だ……)

もし当たっていたらどうなっていたのか。恐怖を感じずにはいられなかった。だが、怖じ気づいている場合ではない。

(次の攻撃か!?)

回避を取るべきか?いや、まずは盾を回収しなくては。そう考え、一姫は落ちている盾の元へと走り出す。

「さっき見ただろ?これがあたしの魔法だよ。」

盾を拾いあげ言う。流石に手の内を全て話すことはしなかったが、『召喚魔法、少なくとも盾は召喚できる。』既に見せたこの事実は隠しようがない。

「……屋上だ。そこで決着をつけてやるよ!元生徒会長!!」

どうせ、生徒達を思いやっての発言ではない。これまでの行動でそれは分かっていた。が、一姫は関係のない生徒達を巻き込みたくはないと考えているので、場所の変更に同意した。彼女が選んだのは、屋上。流石にそこには誰も居ないだろうと考えたからだ。

125東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 00:31:02 ID:Gu.Helkw
>>124

ふぅん……"防具を出すだけ"の魔法ならぁ、別に場所なんか変えなくてもいいよねぇ〜────まぁ、私もこんな狭い場所じゃやり難いから変えたいけどぉ。

【東雲天子がわざわざ場所の移動を提案した真の考え────それはいたってシンプルな考え、その考えは誰でも考えつくいわば万人が思い付く普遍的な考え】
【だからこそ、だからこそ一姫はその考えに辿り着けるかもしれないし、辿り着けないかもしれない】

屋上?………………いいよぉ。
じゃあ屋上で決着つけようかぁ────魔法少女ちゃん。
それじゃあ私は、先に屋上で待っているからねぇ。

【そう言うやいなや、東雲天子は手から漆黒の煙を出し姿をくらました。煙が晴れた頃には東雲天子の姿はもう其処にはいないだろう。尚、煙を出して刹那、階段を登る激しい足音が聞こえるだろう】

【────屋上。この一連の私立紫薔薇学園で起きた突発的な"異変"の発信源となる場所だ。其処の中央には紫色の成人男性並みの大きさをした魔法陣とその魔法陣よりも小さな女性──不気味な笑みを浮かべた東雲天子の姿があるだろう。】

126兵馬 一姫:2015/03/14(土) 00:52:32 ID:40iNpyqQ
>>125
「消えたっ!?いや……」

煙に包まれ姿を消した元生徒会長。だが、テレポートなどではないようだ。その証拠に階段を昇る足音。これにより、本当に屋上へ向かったことも確認出来た。そして……

「……けど、先に行ってくれて助かった。おかげで準備が出来る。」

だが、準備が出来るのは相手も同じ、むしろバトルフィールドとなる屋上にいる分、細工はしやすいだろう。一姫にもそれは分かっている。そもそも、最初に相手は上から来た。既になにか仕掛けられているかもしれないのも想定済みだ。それでも、屋上を選ばずにはいられなかった。何故なら、ここは放課後の学校。人が居ないのは、屋上くらいだからだ。

「とにかく、まずは武器だ。」

あまり時間をかけるのもマズイ。一姫はまず、足元に魔法陣を展開。そこから、身の丈以上の青龍刀を取り出した。盾は邪魔になるので、その魔法陣へしまう。更に青龍刀に炎の属性を付与。相手の実力は未知数だ、出来る限り本気で行きたい。

「よし。後は攻めるのみ!」

やるしかない。そう決心し、一姫は屋上へ向かう。だが、一向に階段を昇る音がしない。何故だろうか?それは……

「うおおおおおお!!」

校舎上空に現れる一姫。一姫は、階段を昇らずに、身体能力強化の魔法により強化された脚力で、窓からジャンプしたのだ。

「食らいなっ!火龍の伊吹ぃ!!」

そして、空中で青龍刀を振りかざし、その先端から炎を放った。炎は勢いよく、屋上の天子へと向かっていく。

127東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 01:21:02 ID:Gu.Helkw
>>126

【話は東雲天子が二階から屋上に辿り着くまでに遡る】

【誰一人として人は居なく、地には倒れた鳥の姿、中央には禍々しく存在する魔法陣が──そんな無人の屋上】
【全速力で階段を駆け上がった東雲天子は屋上への扉を開ける前に肩を落とし荒い息つがいをする──疲れたのだ】
【恐らく久しぶりに走ったのだろう、大変疲れたのか東雲天子の額からは大量の汗が流れていた】
【冷たいドアノブを握りしめ、ゆっくりと押し扉を開けると東雲天子はふらふらした足取りで魔法陣がある場所へと歩み寄り、魔法少女なら使える治癒魔法で大量を回復したのだ。そうつまり────何もしていない】


【時は戻り天空からの叫び声は東雲天子の鼓膜を振動させる。その振動源へと顔を上げれば先程の魔法少女の姿が────兵馬一姫が攻撃を今まさに繰り出そうとする姿が確認出来た】


──────アハッ!

【目を見開いてこの刹那から始まる死闘に期待をするかの様な表情を浮かべながら両足の足元に魔法陣を素早く展開】
【その魔法陣が紫色に光ると同時にその光はやがて東雲天子の足に纏い魔法陣は消えた。天子と炎が衝突する瞬間、天子は素早く前方へと移動した】

身体能力の上昇────……なんて魔法じゃないのよねぇ〜これ。
《カリファ》を使い小さな衝撃波で放ちその威力で素早く器用に移動──…………というよりはぁ、器用にぶっ飛び?

【《カリファ》を含んだ小さな衝撃波を足から放つことで、生まれたその小さな余波による衝撃──いわば反動で彼女はあたかも身体能力を上昇させたかの様に移動したのだ】

ていってもぉ〜《カリファ》を知らない貴女にはチンプンカンプンかな?
さぁてと!そんな空中じゃ、思うように身動き出来ないでしょぉ……だから私が今から落としてあげるねぇ。

さぁ受けてみてぇ!《星天の涙》!!

【東雲天子は再び目を見開いて裂けるように大きく口を笑わせると自身の背後に小さな青い魔法陣を4つ展開────そして、その魔法陣から放たれるは幾万の白銀の弾幕だっま】

128兵馬 一姫:2015/03/14(土) 01:48:34 ID:40iNpyqQ
>>127
(カリ……?なんだ?あの速さ、いったいなんだ?どうすれば……?いや、今考えるべきはそんなことじゃない!)

天子の言っていることは、一姫の頭では理解できない。必死で考えるも、やはり答えは出ずだ。それに今考えるべき事は、相手の魔法への対処だ。頭を切り替え、戦いに集中。

「確かに避けれねぇさ!だがな!」

確かに天子の言う通り、一姫は思うように身動きが取れない。だが、魔法を使うことは出来る。一姫の前方に魔法陣が広がる。そこから先程の大盾を取りだそうとするが……

(っ!!間に合わないっ!!)

何故か大盾の召喚が遅れ、何発か魔法を食らってしまう。慌てて遅れて出てきた盾を取るも、受けたダメージは軽くない。結果として、一姫の身体は屋上へと叩き付けられた。

「うぐっ!?」

音を立てて落ちた一姫。続いて盾と青龍刀も屋上へと落ちた。

「くそ……こいつ……強い……」

身体の複数箇所から血を流した一姫は、ゆっくりと立ち上がり、大盾を拾おうとするが、その間隙だらけだ。

一方、上空では先程一姫が大盾を召喚した魔法陣が空に残っていた。一姫の魔法陣は役目を終えたら、自然消滅する。だが、盾を召喚したそれは、未だ空で輝いている。何故だろうか?それは、この魔法陣にまだ役目が残っているからだ。その役目とは、大量の手槍の召喚。先程、大盾の召喚が遅れたのはこれを準備していたからだ。
もし、天子が一姫に接近し、攻撃を加えようというのなら、その瞬間この屋上を多い尽くす程の手槍の雨が降り注ぐだろう。

129津山 涼:2015/03/14(土) 05:28:25 ID:fvbAZ8Ps
>>122
【無言の宣戦布告に、獲物は此方に向け猛烈なスピードで走り出す】
【魔術での反撃がないあたり、遠距離戦は得意ではないのだろうと推察する】

【ステンレスボトルを取り出し、魔法薬を一口含むと、おもむろに紫色の魔法陣が銃口に描かれる】
【その魔法陣は、魔界と現世を繋ぐ代物】

来るわよ...盛大にお出迎えして差し上げなさい、私の「猟犬」達。

【愛おしげな口調】
【引き金を引けば、飛び出たのは大型犬よりふた周りほど大きい、三つ首の怪物___ケルベロスが2頭】

【それとほぼ同時に、現れた獲物からの、黒光りする苦無の贈り物】

今日のは随分と活きがいいわね、狩りがいがある獲物は嫌いじゃないわ......行きなさい。

【その言葉と共に1頭は苦無へ駆ける】
【その勢いのまま苦無へ跳びかかり、鋭い牙を剥き喰らいつくと、苦無はまるでグラスに入っていた氷のように砕け散った】
【地面へと再び降り立つと、即座に獲物へと突進の向きを変えた】
【もう1頭の方もまた、牙を剥き、喰らい尽くさんと獲物へ駆け、飛び掛かるだろう】

【そして女は、弾丸を込めつつその様子を数m離れた所から、面白いサーカスを見るような目線で見つめている】
【お手並み拝見と言ったところか】

130斜乃 月緋:2015/03/14(土) 08:01:22 ID:iWbvUNZM
>>117
「……」

【吐き出された星のかけらを眺めながら、魔方陣を消滅させる】
【余りにも鮮やかで、それでいて自然な動作】
【星のかけらを取り込んだ生命を元に戻すあの魔法はーー】
【ーーと、そこで蓮華から声を掛けられる】

「……何度も言うけど、別に助けるつもりじゃ無かったわよ」

【ただ、成り行きとは言っても目の前の少女と共闘出来たことに感慨深く感じているのもどうやら事実であるらしい】
【そう突っぱねる様に言った月緋の顔は、やや紅く染まっていた】

「……山分け? ……ってちょっとぉ!?」

【疑問符を浮かべている間に放られる星のかけら】
【このままなら手元にすっぽりと収まってしまうだろうが、それは何故か許せなかった】

「……割に合わないわよ、こんなの」

【そう言って片手でキャッチしてから、今度は月緋が蓮華に向けて投げる】
【軽く目を逸らしながら、月緋は口を尖らせた】

「いーい? 最初の接敵はアンタ、トドメを刺したのもアンタ、ついでに言えば最初にそれを手にしたのもアンタよ……本当に割りに合わないわ」

131望月星奈:2015/03/14(土) 08:38:16 ID:YJzhbb6k
>>129
【ビル目掛けて走る途中、どこかおかしいような気がした】
【まだ互いの距離は大きく空いている。だが向こうの武器はそんなものお構いなしのはずだ】
【射程の差による有利があるというのに一向にない追撃に訝しみながらも、やはり星奈は接近するしかない】
【届かないわけではない。ただその方が戦闘を有利に運べると判断したためだ】
【そうして何事もなく屋上まで後少しというところまで辿り着き、こちらへと向けられる銃口にも怯む様子はない】
【既に牽制の苦無を放っているのだ、躱す素振りがないのならそちらに対処するつもりだろうと】

「おっとぉ!」

【引き金を引いて射出されるのは銃弾ではない。銃口から現れたのは三つ首を持つ地獄の番犬が二頭】
【無残にも粉々に噛み砕かれた苦無には目もくれず、空を蹴って更に大きく跳躍】
【ケルベロスと少女の頭上を通り過ぎ、屋上の中央に音もなく着地する。月が落とした影はやや朧】
【こちらを見る七つの視線を受けてもなお、恐怖など微塵も表に現れない】

「こんばんは、随分といきなりなご挨拶じゃない?」

【ただ小さく不敵に微笑み、大仰に肩まで竦めて見せた。最もそれは所詮偽りの仮面に過ぎないのだが】
【またもパーカーのポケットに手を突っ込み、少女とケルベロスを交互に見やる】
【その双眸は笑みこそ湛えているが、漆黒の奥に油断の二文字はない】
【さてどう出るかと目を細めて相手が動き出すのを待つ。その間、屋上を囲う結界を張っておく事を忘れない】

「ふーん、まずは犬の散歩ってわけ」

【初動は番犬、二つの影が薄暗い屋上に映って踊る】
【ちらりと少女の方へと視線を移すが、ひとまずは戦闘に参加しないと判断したのだろう】
【徐に片手をポケットから取り出す。手にしているのはなんの変哲もないスプレー缶だ】
【バックステップ、同時にこちらへと向かってくるケルベロス達の顔面を狙って躊躇いなく内容物を噴射した】
【その正体は催涙スプレー。唐辛子を主原料とした、星奈お手製のものだ】
【直撃すれば目や鼻など粘膜への強烈な痛み、またとめどなく溢れる涙が襲うだろう】
【更に嗅覚が鋭い獣ならば、激烈な唐辛子の匂いも深く脳天に突き刺さるかもしれない】

132風鈴賛花 ◆CmqzxPj4w6:2015/03/14(土) 15:08:52 ID:IjlEEhKE

【彼女はとても、とても腹がたっていたんだ】

【穏やかな気候、白い雲がふわふわ漂う大空というキャンバス、ぽかぽかと降り注ぐ日光】
【時刻は太陽がちょっと傾いた位、昼食も取り終えてさあ何をしようかと思う午後の始め頃】

【周囲には楽しげな音楽が溢れていたよ、聞いているだけで楽しくなるようなマーチと皆の笑い声】
【甘いキャラメルの香りがどこぞから、その場にいるだけで心がはしゃぐ、そうここは遊園地だ】

「……………騙された」

【メリーゴーランドを背景に、つり目で黒髪ロングな少女はフルフルと自分の肩を震わせていた】
【拳を握り締め歯を食いしばる、そして真っ赤な顔で涙目で、恥ずかしさ噛み締めて─その頂点】

「誰だよ…誰だよ」

「誰だ、魔法少女は遊園地なんかにいるって書き込んだ大馬鹿野郎わーー!!!」

【叫んだ、大声で叫んだ!、周囲の目なんて気にやしない、ただ腹の底からぶちまける遠吠え】
【そもそもスケバンな服装なんで人は距離をとっていたが更に爆弾を見つけたように距離を取る】

【子供達の楽園に相応しくないヤンキーは軽い空気を更にぶち壊していくのであった】

133東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 15:31:13 ID:Gu.Helkw
>>128

あらら〜、大丈夫ぅ?
それにしてもちゃんと地面に落ちてくれてよかったわ〜。
貴女みたいなぁ、特別じゃない人が私を見下すなんてぇ────気分悪いじゃない。

【東雲天子は元生徒会会長という立場にいた時から────いや、其れよりももっと前、自分が魔法少女として力を得た時から"私は特別"と信じ考えてしている】
【彼女が生徒会会長という立場になったのもその考えが原因であり、東雲天子は他の"個"とは違い特別な"個"であると周囲に知らしめる為の土台でしか無く特別という立場からの権力を振るう為の手段でしか無いのだ】
【ゆえに彼女は許さない。自分より特別な存在を。ゆえに彼女は許さない。特別な自分を見下す者を】
【屋上の地に落ちた一姫の姿を小馬鹿にするかの様な表情を浮かべ白い髪を弄りながら見つめる】

アハッ!魔法少女ちゃん隙だらけぇ〜!
それじゃあそろそろ────魔法少女ちゃんぶっ倒してハッピーエンド迎えよぉっと!!

【東雲天子はある意味特別だ。元とは言えこの私立紫薔薇学園の生徒会長とだった人間──その過程は険しく厳しかっただろう、並大抵の努力では乗り越えれない壁もあっただろう。東雲天子はそんな過程は乗り越え生徒会会長となったのだ】
【そんな人間はある意味特別だろう。だからこその余裕だったのか────自分が特別と信じていたその自身から不気味なまでの余裕が生まれていたのだろう】
【しかし、そんな余裕が──その余裕が彼女の余裕を崩す鍵となることに東雲天子は気付かなかったかった。自身の余裕が自身の余裕を崩す原因になることに────】
【紫色の魔法陣が東雲天子の肘から出現し半透明な光となり肘から下を螺旋状に覆う──すればその右腕は紫色に輝き《カリファ》を纏い強化された】
【東雲天子は一姫の隙だらけの姿を見た瞬間、普遍的な考えを持ちその隙を狙い一姫へ攻撃を繰り出さんと駆ける────が】

ッ!?な、ゃ……やりぃ!?!?
ぐぅっ!!────い、一体何時の間にッ!?

【東雲天子の余裕により生まれた安易な考え。一姫との最初の対峙では彼女が使った行動は拳による攻撃と盾を使った相殺、もとい防御】
【このさい天子は拳による攻撃は魔法による力を発揮してないと踏んだ。次に一姫の魔法は盾を召喚したことから"防具を召喚する魔法"と考えたが、その後の天子による"場所の移転"案。これは一姫の魔法が本当に天子の推測通りか確認する役割を担っていたのだ】
【一姫の魔法が推測通りなら場所の移転はしなくてもいいはずだ。しかし彼女は場所の移転を容認、しかも自ら舞台を名指ししたことから彼女の魔法は"防具を召喚する"では無く"召喚する魔法"と推測した】
【そして先程の攻撃──一振りの刀と其処から放たれた炎。これで天子の推測は完成した。一姫の魔法は"武器と防具の召喚と付属効果"】
【しかし、天子の推測はやはり安易な考えであった。彼女は一姫が"盾と武器の同時召喚"をしていないことから"同時に召喚出来ない"と思い込んでいたのだ】
【そして天からはその推測を打ち破る様に降り注ぐ同時召喚により放たれた大量の槍。天子の体は数本の槍により無数のかすり傷や切り傷がうまれ、うち一本の槍が左の太ももへと刺さる。天子は咄嗟に魔法陣を展開しその槍を防ぐが果たして】

134東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 15:45:16 ID:Gu.Helkw
>>133
最後、その槍では無く降り注ぐ槍です。
すいません

135未草 蓮華:2015/03/14(土) 16:03:59 ID:iNcwlZ9U
>>130

【「わわっ」と泡を食った声を上げて、蓮華は投げ返された星のかけらを掴み取る】
【――かと思うと、ソフトボールのピッチングの要領でもう一回投げ返してきた】


「ううん。付きあわせちゃったのはこっちの方だし、ちゃんとお礼がしたいよ。
 それに――わたしの願いは、もう叶っちゃってるから」

「ずっとなりかったんだ、街の笑顔を守る魔法少女に」


【にまり。屈託のない小動物じみた笑みを浮かべながら、空いた片手でスカートのフリルをつまみ】
【ちょっとだけ気恥ずかしそうな声色で、その胸の内を月緋へと告げる】


「わたしは友達の家族を助けてにっこり、あなたは願いごとに近づいてにっこり。
 これで割に合わないって言うんだったら、わたしもう知らない」


【ちょっと拗ねたような口調だけれど、もちろん「ふり」だ】
【今までの台詞を聞く限り、彼女は魔法少女として戦うことに何の見返りも求めていない】
【見た目には「正統派」――しかし、この街では「異端者」と言っていい立場の存在だ】

136千羽 鶴次郎:2015/03/14(土) 17:45:48 ID:a.GtlOaE
【夜の瀬平戸!夕餉時!】
【クリッパーを改造した移動式ハンバーガーショップ「ハングリーウィッチ」!】
【住所不定の鶴次郎の寝床兼職場である!】

【鶴次郎は常に魔法少女の情報収集を忘れない!】
【だからメニューも、女子受けのいい感じのオサレ系バーガーが多いのだ!】
【1番人気はエビアボカドバーガー!】
【エビとアボカドにレタスやトマト等たっぷりの野菜、特製ドレッシングをかけてパンに挟めば完成だ!】
【単品価格で290円! ドリンクセットで400円!】
【駅前のチェーン系列ハンバーガーショップに負けない素晴らしい価格設定は魅力だ!】
【味は…鶴次郎は余り器用ではない!】
【だけど赤が出ない程度には儲けているぞ!毎度あり!】

「ありがとうございました」

【コックコートを羽織る鶴次郎、一先ずの接客を終えて一息!】
【三白眼に5mのボウズヘッド、この道に向いていないのは明らかだが何とかなっている!】
【街に人は疎ら!】
【調理を終えた鶴次郎の瞳に安寧はなく、むしろ獲物を探す狼めいて輝く!】

(…そう簡単に連日はいねぇかな)

【先日邂逅し、舌戦にて退敗の憂を味合わせてくれたあの憎き魔法少女を思い出す!】
【店内に居ながらにしてその三白眼は鋭く、黒曜石の鈍い光を宿していた!】

137上田 美奈:2015/03/14(土) 17:57:48 ID:upVfnXfc
>>136
【残念ながら次にきたお客もお目当ての相手ではなさそうでした】
【どちらかというとおとなしい系、むしろちゃんと食べているのか心配になる系】
【あんまりしゃべらないまま、メニュー表を睨むように確認中】
【明らかに、目の前のおっさんにびびりながらも空腹に負けたっぽい】
【服装は、地味系だけどもちゃんと清潔なあたり、お金がなくてというわけではなさそう】

「……むむむむむ どうしよう、エビは苦手……」

【一番人気メニューに苦手メニューが入ってて、そこから先にすすめないらしい】
【これは強面の助け舟が必要ですね!】

138千羽 鶴次郎:2015/03/14(土) 18:07:22 ID:a.GtlOaE
>>137
【お客様が来たのにも気付かないのか鶴次郎!相変わらず遠目をギロリ!】
【しかしハッと我に返った!】
【今は役者だ鶴次郎!ハンバーガー屋さんの舞台で踊らなければならない!】

「でしたらこちら、エビをサーモンに変えたりも承っておりますよ」

【笑ったつもりであるがお察しの通り元々が強面だ!】
【それは正に、おぉ…鬼瓦の笑み!】
【パウチされたメニュー!それを示す野太い指!】
【これもチェーン店にはできない芸当!】
【そう!なんと具材のチョイスが可能なのだ!】
【某野菜系サンドウィッチチェーンで同じ事ができるのは秘密だ!毎度あり!】

139上田 美奈:2015/03/14(土) 18:19:48 ID:upVfnXfc
>>138
【困ってた部分が解決してパッと明るい顔になった】
【顔をあげたらそこに鬼瓦の笑みあげたせいで、また固まっちゃったぞ】

「えーと、じゃあ、サーモンでお願いします。
 こう、エビはどうしてもあの細い足わさわの部分がですね。」

【すごく言い訳っぽいのは鬼瓦スマイルでびびったのが伝わったと思ったので
 必死でごまかしているからなのです】
【別に甲殻類アレルギーなわけじゃないんです。あの外見が怖いんです】
【受け取って、必死な笑みをかえします】

「親切な店員さんでよかったです
                               怖いけど」

【最後にめっちゃ小さい声でなんかついた】

140千羽 鶴次郎:2015/03/14(土) 18:28:40 ID:a.GtlOaE
>>139
【おっと鶴次郎!またやってしまったと心中頭を抱えているぞ!】
【怖がられるのは日常茶飯事!これがプライベートならばいいんだけど仕事中は拙いね!】

「ははは、わさわさですか、面白い事を仰りますね
 ちゃんと下拵えしていますからわさわさはしていませんよ」

【鶴次郎の営業スマイル!銀行員時代から数多くの契約者を落として来た必殺技だ!】
【その実は相手を注視した三白眼は鋭利なままで口元だけをニタリ歪ませるという悪鬼の笑顔!】
【おぉ鶴次郎!さっきより酷い形容詞が並んでいるぞ鶴次郎!】

「…
 …ご、ご一緒にジュースはいかがでしょう?」

【怖いけど!】
【怖いけど!!】
【怖いけど!!!】
【聞こえた!確かにハッキリと聞こえた!】
【慣れてるとはいえやっぱり少し傷付いたみたいだ鶴次郎!】
【いつもの常套句にもキレがないぞ!】

141上田 美奈:2015/03/14(土) 18:39:59 ID:upVfnXfc
>>140
「むいてるから大丈夫、とよくいわれるんですけど
 食べてるときに想像しちゃうと……」

【魔法発動しない間は基本的に普通の子なんです!】
【今夜、ここに食事に来たのもこれから探索活動予定だから】
【バーガーショップの店員のほうがかけらモンスターよりよっぽど怖いよ!】
【営業スマイルの破壊力がさらに追撃】

「ぴゃっ!?   ……あ、烏龍茶くだ、ください!」

【聞こえちゃった!聞こえちゃった!? 威嚇されてるの?】
【顔から血の気が引いていく。烏龍茶受け取り次第、全力DASHで逃走する準備中】
【具体的には、先に金額計算してお財布の中身を出す準備するくらいに】

142千羽 鶴次郎:2015/03/14(土) 18:46:00 ID:a.GtlOaE
>>141
「ははは、想像力豊かなお嬢さんだ
 烏龍茶ですね、はい…セットで400円になります」

【営業スマイルが無事に取り戻せた鶴次郎!】
【消沈ばかりしていられないからね!商売だからね!】
【悪鬼の笑みで烏龍茶をお渡しだ!】

「では、どうもありがとうございました」

【代金を貰えばキチンと頭を下げてのご挨拶!挨拶は大事だ!】

/ありがとうございました、ここらで〆にさせて下さい/

143上田 美奈:2015/03/14(土) 18:54:55 ID:upVfnXfc
>>142
【受け取ったあとは脱兎のごとく】
【それもただのウサギではなく、ライオンあたりを目撃したウサギくらいのレベルで】
【ヤクザのテキ屋的なシノギ稼ぎあたりと誤解されたに違いない】

//
お疲れ様でした

144斜乃 月緋:2015/03/14(土) 19:16:43 ID:iWbvUNZM
>>135
「えっ? ちょっ……」

【待って、と言う前に既に手元には星かけらが存在していた】
【実に器用な投げ方に感心すればいいのか呆れれば良いのか迷っている内に、相手の余りにも純粋な笑みを見た】
【もう一度投げ返そうとした腕の力を脱いて、コスチュームを解除する】

「…………全く、知らないわよ?」

【そう言って上着のポケットに星のかけらを入れて苦笑する】
【目の前に居るのは自分以上に世話の焼ける人間ではないかと思いながら、変な感動を覚えていた】

「本当、お人好しね……良いわ、そんな表情されて貰わない訳にもいかないしね」

【肩を竦めて、次に軽く微笑む】
【月緋は目の前の少女の在り方に、半分ずつの呆れと好意を持っていた】
【そこでふと空を見上げれば、太陽の残光は夜の闇に呑まれつつあり、辺りは暗くなり始めていた】

「……さて、この後どうしようかな……家に帰るか、公園にでも寄って行くか……」

【そんなことを呟きながら、ふと思いついたように蓮華に問う】

「そういえば、この後はどうするの?」

145パメラ:2015/03/14(土) 19:19:24 ID:Fma99nlM

【カフェ「とれみぃ」】
【古風な看板が掲げられ、あまり目立たない場所に建つその店は】
【アンティークな雰囲気を醸し出しており、全体的に落ち着きのある印象だ】
【カウンター席と、多数のテーブル席を備えており】
【また、壁側には多数の本棚が備えられている】
【中身は……ざっくばらん、纏まりが無く、古くさいものから最新の物まで様々】
【そして店の中央にはデカデカとドリンクバーやソフトクリームバーが置かれ、カウンターの方には各種食物が並べられていた】

はぁ……修復に魔力を持って行き過ぎなんですよぉ 
何なんですかぁ、戦ってる時以外は常に持っていくってぇ…
おかげで全然本調子がでないんですけどぉ……聞いてますぅ?

【そんな店内で、なんだかよくわからないクマみたいなぬいぐるみに話しかける人物が一人】
【銀髪紅眼、紫のメイド服を着込んでいる】
【……店主のパメラ・レジエルである】

「つかいかたがあらすぎる」

仕方ないじゃないですかぁ、戦いなんですからぁ
……はぁ、まぁそろそろ一つは直りますし、ちょっとは楽になりますねぇ

【クマのぬいぐるみが、何か光る文字を浮かべて】
【店主のパメラが、不満たらたらな様子で受け答えする】
【端からみれば、凄まじく怪しい光景である】
【……まぁ、クマの方はカウンターの内側からじゃないと見えない位置に居るので、見られる心配は殆ど無い】

……今日も閑古鳥が鳴いてますねぇ

【カフェ「とれみぃ」】
【果たして、客は来るのだろうか……?】
【来るとしても、はたまたどんな客なのかは……まだわからない】

146未草 蓮華:2015/03/14(土) 19:46:27 ID:iNcwlZ9U
>>144


「お人好しというか……。魔法少女は助け合いだよね」


【月緋が変身を解いたのに合わせて、蓮華も漫画じみた衣装を霧散させ江風中の制服姿に戻る】
【同時に結界も消え去った。顕になった本物の空は、既に少し薄暗い】
【ひゅるり、と。冬の忘れ物のような冷たい風が、蓮華の頬を撫でつける】


「わたし? 取り敢えず、この子をお家に送っていかないといけない、かな。
 公園に行くなら途中までは同じルートだけど、一緒に歩く?」


【北風から鳥を守るように手で包み込みながら、蓮華は月緋の元に歩み寄ってきた】
【もし一緒に喋りながら帰るならばそのままついていくだろうし、そうでなければ真っ直ぐ友人の住む家へ向かっていくことになる】

147高坂 椿姫:2015/03/14(土) 19:53:46 ID:3TmExAbI
>>145

「あー…疲れたー……」

【そんな気の抜けた台詞を言いながら、一人の少女がカフェの扉を開けて入り込んでくる】
【赤いサイドテールが特徴的な、パーカーにジーンズという服装の彼女】
【その両手にはパンパンに膨れ上がったビニール袋があり、いかにも「買い物帰りです」といった感じだ】
【ただしその袋の中身は食材であったり日常品であったりと、非常に生活感溢れる内容であったが】

「何も飲んでなかったから喉もカラカラ……とりあえず水をちょうだい……」

【疲労困憊といった様子で店員らしきメイド服の女性へと声をかければ、そのままカウンター席へと座る】
【そのまま他の客がいないことを良いことに机に突っ伏し、「あー……」と訳の分からない鳴き声を呟いていて】

【一見すれば休憩を求めてやってきたただの客、しかしもし魔法に精通した者がこの場に居たならば】
【だらしない少女から僅かに零れる、魔力の流れを感知することも可能だろう】

148ドラセナ ◆.vzNWXs0Ko:2015/03/14(土) 19:58:29 ID:qjU5ru0w
【瀬平戸市の公園。キィー……キィー……とブランコを漕ぐ音。】
【セーラー服とプリーツスカート、傍には歩くのを補佐するための琥珀の頭の杖。】
【という出で立ちの少女ーーーーー右手に指輪が光る、が、何やら考え込んでいた。】
【年齢は18.9歳くらいであろうか。黒髪ショートヘア、メタルフレームのメガネを身につけている。】

『ふむ、この小さな金平糖のようなものを5個集めると願いが叶う……か。どうにも信じがたいのう。』

【手のひらに乗った小さなーーーーそれこそ金平糖のようなそれを弄びながら呟く。】
【月光を反射してきらびやかに輝く「ほしのかけら」。偶然一つ手に入れたのだが、】
【集めようにもその所在が分からずにいた。】

『これを5個集めれば、わしの足も元に戻るのだろうか。忌々しい「あの魔法使い」に使えなくさせられた、この片足を……』

【少女の右足は、スカートから覗くその足を見るとわかる。】
【くるぶしから縦に大きく、螺旋状に大きな古傷があった。】

『この「ほしのかけら」を……』

【突如、奇妙なことが起きた。バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ……】
【少女の手のひらから大量の「ほしのかけら」が溢れんばかりに湧き出したのである。】
【指と指の間から溢れ、地面に転がってゆく。バラバラバラバラ……夜の公園に響いた。】

『なーんて……』

『足を直すのもいいが、これらを奪い合うわし以外の魔法使いにも興味がある。』
『いわゆる『魔法少女』という奴か……くくく、興味が尽きんのう。』

【突如、それらが全て消える。掌に乗せたただ一つを残し、それらは『まるで幻であったかのように』消えてしまった。】

149斜乃 月緋:2015/03/14(土) 20:01:49 ID:iWbvUNZM
>>146
「助け合い、かぁ……ふふふ……」

【今まで月緋は略奪戦争だと思っていたのだが、そんな見方……いや、生き方もあるのかと笑う】

「……じゃあ公園まで一緒に行くわ……あ、そうそう。これはちょっとしたお礼、食べて」

【コスチュームを解除したことで元の服に入っていた紙包みに気づく】
【そして残った一つの紙包みを蓮華に渡そうとする】

「あそこの商店街にある揚げ物屋さんのコロッケ、美味しいわよ」

【そう言って、月緋は目の前の少女に対してニッコリと笑った】

/ここら辺で切りますかね? 途中色々と本当にすいません、お付き合い頂きありがといございました

150パメラ:2015/03/14(土) 20:16:24 ID:Fma99nlM

>>147

はーい、いらっしゃいませ〜

【買い物帰りらしい少女がカウンター席で呻いている間に】
【手早く水を一杯グラスに注いで、そばにコトンと置く】

ドリンクバーが300円、プレミアムドリンクバーが500円、スイーツかっこわらいがお一つ150円からですのでー

【そのまま、メニューがあるにも関わらず口頭で説明】
【まぁ、そのメニューには「今年の夏から」なんて貼り紙が貼ってたりするのだが……】
【それと同時に、少女から漏れでる魔力を感知するが】
【とりあえずは様子見、というか接客中なので、今は特に何も言わない】
【まぁ、相手から振られたならまた話はかわるだろうが…】

/よろしくお願いします!

151高坂 椿姫:2015/03/14(土) 20:35:20 ID:3TmExAbI
>>150

「んー……ありがとう………………っぷはぁ、生き返るー」

【差し出されたグラスを掴むと、そのままこくこくと一気に飲み干し】
【幾分元気が戻った様子で顔を上げれば、少女はようやく笑みを見せる】

「ええっと、ドリンクバーにプレミアムドリンクバーにスイーツかっこわらいね
それじゃあ注文は……」


「……いやちょっと待ちなさい。カフェなのにドリンクバーしかないってどういうことなのよ
それからスイーツかっこわらいって何よかっこわらいって。この店は笑われるような品を客に提供する訳?」

【ノリツッコミ、というよりは主観を前面に押し出した説教のような何かだが】
【すぐにちゃんとしたメニュー表はないのかと店内を見渡してそれらしきものを発見するも、貼り紙を見て更に愕然とし】
【どうやらこの店はハズレだったと判断したらしく、呆れた様子でため息を吐いて黙り込むこと数秒】

「……んー、じゃあドリンクバーを一つ」

【それでも注文を頼むのは、彼女の律儀な性格からか】
【いやまあここまで全て彼女の主観でしか判断していないので随分と身勝手ではあるが】
【そして注文を終えれば、そのままメイド服の店員の姿をじっと眺めるだろう。ただの好奇心か、それとも……】

152未草 蓮華:2015/03/14(土) 20:41:18 ID:iNcwlZ9U
>>149

【包みを受け取ると、蓮華はそれをすぐさま開封した】
【寒気の中に曝け出された熱い衣から、ふわりと湯気が上がる――】
【これを冷ましてしまうのは忍びないと思ったか、彼女がそれに口をつけるのもまた早かった】


「あっ、あっつ……れ、れもおいひい……」


【お陰で舌に軽い火傷を負ってしまうのだけれど】
【それでも、「友達」から受け取ったさくさくのコロッケは美味しくて】
【蓮華は月緋の笑みに釣られるように、また「にまり」と笑った】


「月緋ちゃん、今日はありがとう。もし困ったことがあったら何でも言ってね。
 わたしにできることだったら何でもするから――それじゃあ、またっ!」


【ややあってコロッケを食べ終わると、彼女は助力の約束を残してその場を去る】
【愛と正義の魔法少女は風のように現れて、風のように消えていくのだった】

/はい、二日間ありがとうございました! 楽しかったですよ!

153パメラ:2015/03/14(土) 21:03:29 ID:Fma99nlM

>>151

いやぁ、ユーモア溢れるネーミングだーなんて友人から進められましてねぇ

【柳に風、暖簾に腕押し】
【良い感じにツッコミをしてきた少女にクスリと笑みを返して】
【続いてドリンクバーと言われて、片手で伝票を作りスッと伝票置きに入れる】

じゃあグラスはあちらになりますのでぇ
因みに本日はタピオカジュースがドリンクバーについてますねぇ
それと、これはサービスですぅ

【そのまま案内を始める】
【ただのドリンクバーの筈なのに微妙に豪華なのは気のせいではない】
【余談だが、プレミアムの方は更に高級ミルクティー等があったりする】
【そして最後に、カウンターの下から取り出したのは三種のベリーのタルト】
【ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリーをこれでもかと乗せた一品である】
【本来ならばサービスで出る品ではないが、この店では良くあることだたりする】

……どうしましたかぁ?なんか漏れてますかぁ?

【そうした一連の流れを終えて】
【相手の視線に今更気付いたように振る舞う】
【にこりと、笑みを浮かべながら】

154高坂 椿姫:2015/03/14(土) 21:28:56 ID:DBAz5Djk
>>153


【マイペースな店員に呆れながらも、説明を受けてドリンクバーの内容について確認して】
【今度はつい先程までとは別の意味で驚かされる少女であった。無論、今度は良い意味で】
【それは一般的にドリンクバーと聞いて誰しもが思い浮かべるイメージのワンランク上の内容】
【更にサービスとして提供された品も随分と太っ腹な内容で】

「……ごめんなさいね。さっきまでこの店のことを馬鹿にしていて
…………それにしても、この内容でこの値段は少し安過ぎないかしら。適正価格はどうなっているのよ」

【思わずぺこりと頭を下げて、謝罪の言葉を述べる少女】
【その後に続くみみっちい台詞さえなければ完璧だったのだが】
【タピオカジュースをグラスに注いで席につけば、ベリーのタルトと格闘を開始する】
【何だかんだいってもスイーツは大好きな女の子、その瞳はキラキラと輝いていたのだが】

「……え、えっと、その……ちょっと服が気になって見ていただけよ!
………って、あ!?」

【じっと見つめていたことがばれて慌てふためく少女だったが、その理由はどうやら本当にメイド服が気になっていただけの模様】
【可愛い服装だなーなんて考えていたのだろう。その慌てっぷりもおかしなものだったが】
【「何かが漏れている」という発言の意味を数秒後に理解して、はっとした表情を見せると】

「…………ひょっとして、あなたも?」

【フォークでタルトを運ぶ手を止め、ついでにうっかり零れていた魔力を止めて】
【先程までの間抜けな雰囲気はどこへいったのやら、警戒した様子で見つめ返すのだった】

155パメラ:2015/03/14(土) 21:52:25 ID:Fma99nlM

>>154

うふふふ……仕入れ先が「良い子」ですからぁ

【少女の言も笑顔で流し】
【しかし、何か微妙な言い回しで返したかと思えば】
【自身はゴソゴソとクッキーを取り出して一口かじる】
【そうして、ころころと表情がかわる少女の様子を一通り眺めた後】

うふふ……パメラ・レジエル…今目の前にいる私はただの店主ですよぉ

【なんて、クスリと笑いながらも】
【相手にしかわからない、微妙なレベルで魔力を放って見せる】

まぁ……店を閉じている時は、新米の子達の面倒を見たりはしていますがぁ
かけらには然程興味が無いので、ご安心を……うふふ

【またも微妙な言い回し】
【しかも、その表情には一見含むものは無く】
【絶妙なまでのスマイルであった】

156風鈴賛花 ◆CmqzxPj4w6:2015/03/14(土) 22:15:38 ID:IjlEEhKE
【キラリとそれは輝いた。彼女の手が弄ぶ、それは星の明かりの結晶だ】

「…や、やっと一つ、これか星の欠片ってやつは」

【心まで凍えさせる様な冷たい風が吹く埠頭で、つり目のヤンキーガールが言葉を零した】
【バイクに腰を降ろし体を休める。その全身は所々が血の赤色に汚されている】
【だが彼女の体に傷などない、ならば誰の血液か。答えは彼女の周囲に転がっていた物】

【ヌメヌメとした粘液に包まれる、人間の造形で有りながら盛り上がり突き出た瞳】
【広い口に髪の無い頭部、その容姿は見たものに蛙の印象を抱かせる冒涜的な容姿だ】

【人間でありながら魚のようでもある半魚人、死に絶えたそれらが汚れた原因で】
【数は複数、全てが全て死んでおり、また全てが全て頭部などを叩き割られていた】

「しっかし、気味が悪い連中だったぜ」
【無論犯人は彼女で、凶器は彼女のそばに転がっている血まみれのモップ】

【通常の人間ならば正気を削られるような連中を倒したはずだが彼女の顔に消耗などなく】
【寧ろそれらが以下に異常な存在か理解していない様子でぶつくさ文句を言い続けている】

【そして彼女は気がついていない】
【魔力を垂れ流し自分の居場所をムザムザと他の魔法少女に教えていた、と言うことを】

157高坂 椿姫:2015/03/14(土) 22:15:44 ID:DBAz5Djk
>>155

「……含みを持たせた言い方ね
一応ら今はただの店主って言葉を信じておくけど」

【絶妙なまでの笑みを浮かべる店員、改めパメラ】
【やがて少女もため息を吐いて緊張を解くと、再びタルトと格闘を始めるのだった】
【実際、サービスとは思えないほどの美味しさで、少女が夢中になるのも仕方がなかった】
【フォークで突き刺したストロベリーを口に運ぶ時の表情はとても幸せそうで】
【早いペースでタルトを半分程食べて、タピオカジュースで喉を潤して、満足したところで再びパメラに向き直り】

「……よければ教えてくれないかしら
かけらに興味がないっていうのは、既に願いを叶えたから?
それともかけら以外に何か目的があるのかしら?」

【再び真剣味を帯びた眼で、掴み所のない相手へと質問する】

158兵馬 一姫:2015/03/14(土) 22:20:47 ID:zu9UOnZo
>>133
降り注ぐ槍の雨。一姫自身はそれを掴んだ盾を上に向け防ぐ。

「……お前がもの凄く速いんだったら、避けれないくらいの範囲攻撃を叩き込もうと思ってな。ある程度のダメージ覚悟で、大盾の後に槍が出てくるよう仕込んだんだ。」

そう言うが、あと少し手槍の発動が遅ければ、一姫はこの世にいなかっただろう。これは危険な賭けだったのだ。槍の雨はまだまだ降り続く。お互いに槍を防いでいて動けないなか、一姫は口を開く。

「……結界を解け。もう限界だろ……?お互いに……」

魔法を浴び、屋上に叩きつけられ、更に大量の槍召喚による魔力の消費、これらが重なり一姫の身体はもう限界に近い。だが、それは天子も同じだろうと推測。尤も推測にすぎないし、星のかけらを持っていたらこの限りではないが……
暫くして、槍の雨は止む。念のため一姫は、落ちていた青龍刀を拾うが振り回す力は残っていないだろう。

/返すの遅れてしまいました。申し訳ありません。

159フォルリィア:2015/03/14(土) 22:23:26 ID:Gu.Helkw

お城〜お城〜私のお城〜。


【瀬平戸市にある公園の砂場でお城を作る一人の小さな赤いドレスを着た女の子】
【時刻は既に夜にもかかわらず、その幼女はたった一人で黙々と砂のお城を作成中。周りには彼女の保護者らしき人どころか人一人いない】

出来ない…………全然お城ができないなんで!?なんでなんでなんでなんでなんで!!なんでノイシュバンシュタイン城みたいなお城ができないの!?なんで安土城なの!?

【砂場で完成されたお城はまるで安土城の如し!】
【しかしこの幼女はそのまごうことなき安土城を己の足で無慈悲に踏み潰す!まさに怪獣!】

160津山 涼:2015/03/14(土) 22:37:37 ID:fvbAZ8Ps
>>131

可愛いでしょう?よければ遊んであげて頂戴。

【弾を込め終わり、ジャキリと散弾銃を閉じる】
【元となる散弾銃の構造上、2発撃つごとにリロードが必要となることに、先ほどの追撃がなかった理由はある】

【突っ込んだ3つ首の番犬達を出迎えたのは、催涙スプレーの噴射】

『『ァアアアアァァオオォォ!』』

【それらをモロに浴び、2頭とものた打ち回る】
【感覚の鋭敏さが災いし、しばらくは使い物にならないだろう】

ふぅん…なるほどね。

【魔術を使わない対処である当たり、あまり魔力そのものは高くないか、肉体強化など別に得意とする魔術があるといったところか】
【どちらであるにしろ、何が飛び出るか分かったものではない】

…何の手品のタネをどれだけ持ってるかは知らないけど、あんまり物騒なもの持ち歩くんじゃないよ!

【自分のことを棚に上げたその台詞とともに、少女へ向け引き金を絞る】
【発射されたのは、命中してもダメージはないが触れたものに強烈な磁力を帯びさせる魔術を込めた散弾】
【命中すれば、スプレー缶をはじめとする鉄製の道具は体から離れなくなり、まともに扱えなくなるだろう】

そらっ、おまけ!

【間髪入れずにもう一発】
【こちらの散弾は、何の変哲もない弾丸。懐に入られ、接近戦に持ち込まれないようにするための牽制といったところか】

161東雲天子/ナル・ナルス・マナ:2015/03/14(土) 22:38:01 ID:Gu.Helkw
>>158

………………。

【両者共に空から降り注ぐ大量の槍を防ぐことにより身動きは取れない。天子は魔法陣で大量の槍を防ぎながら交渉とも取れる言葉を発する一姫をただ無言で見つめる】

──────あぁん?
テメェ……いまなんつった?
お互いに限界だぁ?
ハッ!私が限界にみえるたぁ、随分幸せな奴じゃねぇか!エェ?

【槍が止んだ刹那──天子は防御の魔法陣を消し首から一回骨の音を鳴らすと先程とは全く別の口調で話し出した。恐らくこの口調が本来の天子のものだろう】
【余裕が無くなった────と言うよりは攻撃を受けたことによる怒りか】

…………て言っても、これ以上やりあったら外部からの魔法少女が来て面倒になりそうだからな。
お前の案に乗るのは尺だがァ……この際仕方ねぇか。

【そう言うと天子は一度指を鳴らした。すれば次の瞬間、魔法陣は消え、学園を覆っていた結界も全て消滅し倒れていた生徒も再び意識を取り戻した】

────じゃあ、そういうわけでぇ……今回は引き分けってことで〜よろしくねぇ。
でもぉ、私はまだ貴女のことを認めたわけじゃないからねぇ。
んじゃ、バイバイ────魔法少女ちゃん。

【天子はそう言うと変身を解除し一姫に背を向け手をヒラヒラ煽りながら屋上を後にした】

/こんな感じでどーでしょか!
ロールありがとうございましたっ、楽しかったですん。

162上田 美奈:2015/03/14(土) 22:40:54 ID:upVfnXfc
>>159
【上空をきままに飛んでいたミナにとって、こんな時間に砂場な時点で
 とりあえず確認しないといけない対象】
【相手の年齢を空から確認して、この年令なら大丈夫かなぁと、目の前に降りることを決めました】
【というわけで、目の前に地味系私服の上から、さらに地味なマントをまとった魔法少女がおりてきます】

「ちょっともったいなかったかも……」

【すっかり砂に戻ってしまった安土城をみてしょぼーん】
【ちょっともったいなかったかも】
【でも、砂のお城って壊れるところまでが様式美な気もするし】

「次に作るときは、ちゃんと写真とか見ながら作ったほうがいいと思うよ?
 ちっちゃい子は早くおうちに帰らないと。夜はあぶないから」

【しゃがんで目線を合わせるのは子供と話すときに地味に有効な手って教わった記憶がある】
【その言葉にしたがって目線を合わせつつ、スマホの時計を指差しましょう】
【とっくに5時の鐘は過去のものですね】

163パメラ:2015/03/14(土) 22:44:15 ID:Fma99nlM
>>157

【目の前の少女がタルトに襲い掛かる間】
【パメラはカウンターから出て大きなグラスにドリンクバーのメロンソーダを注ぎ】
【次いでバニラソフトの機械で直接アイスを入れてメロンフロートを作ると、またカウンターに戻ってスプーンでつつく】
【そうして少しの時間が経った後に、少女からの質問】

ん〜、そうですねぇ

【何か思い出すように、懐かしむように】
【少しの間を開けた後】

……うふふ、どうでしょうかねぇ♪

ただ、まぁかけら以外の目的ならありますよぉ
私、新米の子達が死なないように育ててるんですよねぇ

【肝心な部分はぼかし】
【逆に、大事な話は話す】
【相も変わらずフロートをつつきながら、言葉を続ける】

何故か、と聞かれると……まぁ、人間的なエゴなんですけどねぇ
というか、最近の子は見てて危なっかしくて……お節介焼いちゃうんですよねぇ
………………ついでにお客になってくれますし

【神妙な調子で話していたが】
【最後の最後に、それをぶち壊しかねない発言】
【しかもこれ見よがしに視線をずらして】
【確信犯である】

164兵馬 一姫:2015/03/14(土) 22:53:04 ID:zu9UOnZo
>>161
「……それが本性かよ。随分口が悪いな。あたしも人のこと言えねぇけど……」

内心驚いている。まだ、相手が限界では無さそうだということに。とはいえ、戦いを続ける気は無さそうだ。どうにか命拾いしたと、ため息をつく。

「認められなくて結構。お前みたいなのに認められても全然嬉しくねぇし。」

天子が去ってから、青龍刀を手放し大の字になって倒れる。すると、変身が解除され、元の制服姿へと戻った。それに合わせて、青龍刀と大盾も無へと消える。

「はぁ……助かっ……た……けど……」

助かったはいいものの、近くに居た敵に恐れをなす。学校内にも魔法少女はいるだろうと想定はしていたが、まさかこんな奴がいたなんて……
恐れを感じずにはいられない一姫だった。何故なら……

「明日からどんな顔して学校いきゃいいんだよ……廊下とかで出会っちまったらどうすりゃいいんだ……」

もはや、学校は安全ではないと分かってしまったからだ。


/お疲れさまでした。此方も楽しかったです!

165狂犬病 鬱月:2015/03/14(土) 23:02:42 ID:IB0oAmpo
>>159>>162

【夜の街をふよふよと飛んでいた黒髪の少女は本来なら子供なんていないはずの公園に立ち寄る】

「おや?こんな時間にお砂遊びかい?」

【まるで歩いて来たかの様に公園に入り口からスタスタと、それとなく早足で近付く】

「ははは、砂遊びは良いね」

「特に脆く跡形もなく崩れ去るのがたまらなくときめくよ…」

「二人は御姉妹かい?それとも誘拐犯?」

【小柄な体をダルッダルのジャージて包んだ少女は二人に語りかける】

166高坂 椿姫:2015/03/14(土) 23:04:36 ID:DBAz5Djk
>>163

「別に動機がエゴだとしても、それが善意によるものなら構わないんじゃないかしら
その善意に救われる人は少なからずいる筈でしょう?」

【タルトのブルーベリーが乗った部分をフォークで突き刺し、慎重に口へと運ぶ】
【酸味と甘味、口内に広がる二種類の味を堪能しながら、言ったのはそんな台詞】
【人の善意はできるだけ信じるようにしたい。少女のそんな考えが垣間見える瞬間だった】
【……尤もパメラが最後に付け足した発言には、流石に苦笑いを浮かべずにはいられなかったようだが】

「まあ、私もまだ新米みたいなものだけど
集めたかけらもまだ一つだけ、この先うっかり死なないように気をつけないとね」

【なんて半分冗談混じりに言いながら、タルトの最後の一切れを口に運ぶ】
【ゆっくりと咀嚼して味わって、タピオカジュースも飲み終えれば、財布を出して料金をテーブルの上に置く】

「ごちそうさま、中々美味しかったわよ?」

167フォルリィア:2015/03/14(土) 23:11:36 ID:Gu.Helkw
>>162

【破壊された砂の安土城は既に辺りの砂と混じりその面影を残すことは無かった。フォルリィアは手に持っていたスコップで砂場の砂を叩きながらならす】
【その姿は、年相応であり全く違和感や奇妙さはないだろう────時刻がこんな夜ではなければ】

ぁ!

【ずっと真下の砂場に顔を向けていたら、彼女の視野の中に人型の影が入ってきた。フォルリィアはその影に気が付き顔を上げる】
【すると其処には、なんか全体的に地味で統一された服装のフォルリィアより年上であろう少女の姿が】

あははは、お姉ちゃんおもしろ〜い!
しゃしんってね、なにか思い出を残したいときに撮るんだよ?
でも私はこんな思い出いらないから撮らないで壊したの!
私お城壊したんだよ!凄いでしょ!

なんで?夜は別に危なくないよ?
ぎゃくに楽しいかなーって!
だってだってね!夜になるとね、知らない人が遊んでくれるんだよ!
最後は壊れちゃうから毎日違う人だけど……。

【しゃがんで目線を合わせれば、フォルリィアの瞳は年相応のキラキラ輝く純粋な瞳をしている筈だ。いや、瞳どころかその表情までも年相応だろう】
【美奈の夜は危ないという言葉の意味がフォルリィアには理解出来ないようで首を傾げた後、満面の笑みを浮かべて反論した】

>>165

?そうだよっ、今ね今ね、私お砂場でノイシュバンシュタイン城を造ってたの!
まぁ……出来たのは安土城でしたけど……ハハ……。

【美奈との会話中、新しく聞こえた声の方へと顔を向ければ其処には見覚えのない、またフォルリィアより年上の少女の姿が】
【フォルリィアは最初無邪気に満面の笑みを浮かべ両手を振りながら興奮気味に説明した後、なんか年相応っぽくない表情と口調をした】

本当!?お姉ちゃんは分かる人だね!
私も壊れるのみるの大好きなの!あ、あと壊すのも好き!
中身がねっ!中身がグシャーッてねっ!
真っ赤な絵の具だしてグシャーッてなるのがいいの!
んーん、違うよっ、お姉ちゃんと私は姉妹じゃないよ

【フォルリィアは手で砂を掴むとそれを強く握りしめ、ゆっくり手のひらを開き砂をジワジワと落としていく】

168上田 美奈:2015/03/14(土) 23:24:37 ID:upVfnXfc
>>165
【顔見知りということもあり、まずは片手で軽い挨拶】

「残念ながら一人っ子でですよ……
 しかも一人っ子なのに、親元離れてますよ」

【姉妹発言が的確にクリティカルをえぐった模様】
【これは触っちゃいけない部分に直撃って感じですね】
【とりあえず、誘拐犯ッて言われるような関係ではなさそう】

「とりあえず合わせてくれれば助かるんですが……」

>>167
【できれば普通の子として下がらせたいと思っていたけれど、これはいけないパターンだ】
【ステキな安土城はあっさり砂の山。砂場のお城の宿命としては正しいのです】

「それは正しいんですけどね?
 ただ、思い出以外にも残す理由はあるんですよ。
 これから生まれてくる人たちにも見せたい、とかいろいろ」

【直すことはしませんでした。それが砂のお城の御役目だからです】
【そして、夜になれば知らない人が遊んでくれることも、壊れてしまうという表現の意味も理解しました】

「壊した人は、普通の人でした? 魔法を使える人でした?」

【暗い公園でこのセリフは、ある意味で踏み絵と自分でも思う】
【何度も出会った。人を人と見ない魔法少女を】
【それでも、ミナは自分の生き方の上で、これを放置してはいけないと思ったのだ】
【ソレ故の踏み絵なのだ……】

169パメラ:2015/03/14(土) 23:25:22 ID:Fma99nlM

>>166

それなら、いいんですけどねぇ……

【しみじみと、そう呟いて】
【いつのまにかほぼ混ぜ合わさったメロンフロートにストローを突っ込み飲む】

あらあら……なら、先輩から少しアドバイスでもしましょうかぁ 

そうですねぇ……夜にでも来れば、宜しければ模擬戦くらいは引き受けますねぇ

後は……このカフェ、他にも魔法少女が来ることもありますから、何か探したいことが有るなら覗きにくるといいですよぉ?
……まぁ、喧嘩は両成敗ですから気を付けて頂きたいですがぁ

【クスリと笑いながら】
【端から見ればただの先輩風だが】
【その言葉には純粋な気遣いと言い知れぬ自信と……ちょっとの興味と多大な商売根性が混じっていた】

はい、まいどありがとうございました♪

【そして最後に優雅な一礼】
【きっと、何もなく少女が扉を出るのなら】
【ニコニコと、静かに見送るだろう】

170高坂 椿姫:2015/03/14(土) 23:43:52 ID:DBAz5Djk
>>169

「あら、覗くだけでもいいのかしら?
それなら遠慮なく冷やかすだけにするけど」

【くすくすを笑みを零しながら、足元の大荷物を手にとって立ち上がる】
【その際に少女の身体から僅かに、しかし確かに生じる魔力】
【どうやら荷物運びを楽するために身体能力強化の魔力を微弱に施していたのが原因のようだった】
【来店した際に溢していた魔力も、これと同様の理由が原因である】

「模擬戦ねえ……提案はありがたいけど、私は強いわよ。それもかなり
だから、全く相手にならないなんてことにならないようにしてくださいね?」

【その自信は実力が伴ったものか、それとも未熟な経験からくる見当違いのものか】
【後者の割合が圧倒的だろうが……そして少女は上機嫌な様子で店を出ようとする】
【機嫌が良いのはタルトが美味しかったからというのと、良いカフェを見つけられたという二つの理由から】
【扉を開けようとしたところで、何かを思い出したかのようにふと立ち止まると】

「……そうそう、私は高坂 椿姫
これから宜しくお願いしますね……パメラ先輩?」

【なんて、今日一日で一番素直な笑みを浮かべて告げると】
【気恥ずかしかったのか、駆け足で店を後にするのだった】

/良い時間なので〆で。絡み乙でした!

171狂犬病 鬱月:2015/03/14(土) 23:45:51 ID:IB0oAmpo
>>167

「おっと、これはすまないね?」

【そして彼女の耳に口を寄せながら】

「了解したとも、しかし、最近の子供と言うのは皆『こう』なのかい?」

>>168

「ははは、わざわざ教えてくれてありがとう、可愛らしい御嬢さん…出来たらお名前を聞かせてもらえるかな?」

【そして自分と同じ学校の生徒の言葉にニヤニヤと笑いながら「まったく」といった風に合わせる】

「あぁ!是非とも聞かせてくれないか!」

「赤い絵の具が飛び散るようなお話を僕におしえて欲しいね!」

172フォルリィア:2015/03/14(土) 23:53:09 ID:Gu.Helkw
>>168

生まれてくる………人?
んんんーー………???よく分からないいぃ〜……。

【思い出以外にも残す理由がある。生まれてくる人達に見せる────美奈のそう言った言葉の意味がフォルリィアにはまだ難しかったようで頭を抱え目を細めながら頭上にハテナを浮かべ考え出すが、どうやら考えることは苦手な様で直ぐにギブアップ】

壊れした人はねー……えっとねー……んーー……ふつう……?あ、でも魔法使ってたよ!だから普通のひとだ!
わたしも魔法使うから、魔法使ってきた人達も普通の人だよね!!

【フォルリィアは再び頭を抱え悩み出す────というよりは記憶を探り出したのか。そして険しい表情を浮かべながら、又してもギブアップかと思いきや】
【どうやら、今度はちゃんとギブアップせず最後まで頑張った様で思い出したようだ。もっともフォルリィアの言う普通の人と美奈の言う普通の人のニュアンスは全く違うが────】

>>171

名前?いいよー!
えっとね、私の名前はねフォルリィアってねいうの!

【────《フォルリィア》。幼女は満面の笑みを浮かべキラキラした歯を見せながらそう言った。魔法少女ならこの名前を聞いたらなにか違和感を感じかもしれないだろう、まるで魔法名を聞いたかの様な────】

いいよ!えっとねえっとね!
私がね、私がね………あ!……やっぱりダメ!
やっぱり話すよりやった方が楽しいもん!
だからだから、お姉ちゃん達遊んで!!

【フォルリィアはワタワタと忙しそうに、しかし嬉しそうに身振り手振りしながら狂犬達に話そうとする……が、突如何かを思い付いたかの様に手をクロスさせ、バッテンポーズからの一見可愛らしい提案】

173パメラ:2015/03/14(土) 23:56:12 ID:Fma99nlM

>>170

うふふふふ……ありがとうございましたー♪

【高坂椿姫】
【そう名乗った少女を見送る】
【中々の自信家のようだけれど】
【最後には可愛らしい笑顔で】
【それが眩しいですねぇ】

なーんて、うふふ……

――――、今日も、お客さんが来ましたよぉ

【最後に、ふと呟き】
【一つの出会いにまた、心を踊らせて】
【また、とれみぃに閑古鳥が鳴くのだった】

//了解です、絡みありがとうございました!

174上田 美奈:2015/03/15(日) 00:02:42 ID:TZ8dYJK2
>>171
「宜しくって言ったのはあなたですよ、うづきさん……」

【備考:卯月あたりと思っているのでこの反応】
【ひどいじゃないか。共闘した仲なのにすっかり忘れられているなんて】
【一回名乗ったからもう教えません、というオーラがむわっと】

「たまにいるんですよ。
 師事する相手にあえないまま、魔法の力をふるって
 そのせいで、心が壊れちゃう子……」

【あってるかどうかはしらない】

>>172
「普通の人は、魔法は使えませんよ?
 魔法を使えるってことは、普通じゃなくなっちゃったってことなんです」

【心のなかでちょっとだけ安堵。同業者なら理解した上でしょう】
【魔法少女がなんなのかわからないうちに死んでしまったなら、それは可哀想だけど
 もう手遅れじゃあ仕方ない】

「魔法は、特別な道具と同じなんです。
 使える人は特別です。特別な道具なので、自分の名前と自分の魔法は違います。
 あなたの名前、ちゃんと教えてもらえますか?」

【わかりにくいと言われたら頷こう】
【自分は、人に言葉を伝えるのは苦手な人種だ】
【さらに言えば、そもそも人というものそのものが嫌いなんじゃないかと思っている】
【でも、だからこそ、自分の後に続く人たちに、同じ気持を背負ってほしくない】
【それ故に、真正面から言葉を尽くすと、自分に一番苦手な分野に頭から突撃したのだ】

175望月星奈:2015/03/15(日) 00:07:18 ID:6FG..43A
>>160
「あっちゃー、ちょっとかわいそうな事しちゃったかな」

【とめどなく襲う刺激に苛まれる二匹を一瞥、呟く声色は言葉と裏腹になんとも軽いもの】
【苦痛の雄叫びを背景に何事もなかったかのように佇む。浮かべる笑みはまだ絶えない】
【自身が相手を分析する事が多いというのもあり、星奈は戦闘において情報を漏らすのを好まない】
【獣を撃退するために本来の武器ではないものを用いたのも、手の内をまだ明かしたくないからだ】

「護身用だって。そもそも銃を持ち歩いてる人には言われたくないから」

【空気を読まない的確なツッコミを入れつつ、空になったスプレー缶を後ろに放り捨てる】
【からんと響いた音が二人きりの屋上に響く。それが次への合図となった】

「あぶなっ……!」

【向けられる銃口に咄嗟に反応。横に転がって回避するがそれが大きな分岐点となった】
【先の狙撃から相手の弾種を限定していたため、直線上から逃れればいいと念頭に置いていたのだ】
【ところが襲い来るのは散弾。直撃こそは避けたものの、いくつかが体を掠り傷つける】
【そしてその恐ろしい魔術はすぐさま効力を発揮する。飛び道具を好む星奈にとって、ある意味致命的な】
【最初に異変が起きたのは投げ捨てたスプレー缶だ】
【かたかたと震えたかと思えば浮き上がり、星奈の元へと吸い寄せられる】
【その気配を素早く察知し受け止めるも、驚きは隠せない】

「ちっ………!」

【なにが自分に引き寄せられる要因になったか、そこまで思考が辿り着く前に放たれる追撃】
【思わず舌打ち、飛び退りながら前方へと投げつけたのは小さな玉】
【偶然にも金属を用いていないそれは、瞬く間に白い煙を吐き出して屋上を染める】
【そこから僅かな間を利用して背後に回り込み、取り出した小刀を少女へと突き立てる】
【淡い魔力の光とともに現れたそれは、焰を纏って紅く燃えた】

176狂犬病 鬱月:2015/03/15(日) 00:14:13 ID:PmqMxieE
>>174

「あはは、なるほど、卯月……ふふ……いや、すまないね……」

「なるほど、それは実に耳が痛い話だ……そういうのが乗ってある本は何処かに無いものか……」

>>172

「僕も概ね同意件だね」

「僕も自分の狂犬病 鬱月と言う不吉極まりない名前だが他人に教える時は十回に一回くらいは正直に答えるものだよ」

「その答え次第では……主にこっちのお姉さんが遊んでくれる事もやぶさかではないのだよ!」

【と、役者の様に不必要な見栄を切る】

177フォルリィア:2015/03/15(日) 00:25:04 ID:wAJZx1F2
>>174>>176

ぇ………普通じゃ……ない……の……?
で、でも私普通だよ?ほ、ほら……ねっ?…ちゃ……ちゃんとお砂場で遊んでるよ?

【《普通じゃない》──その一言は、まだ幼い少女にとって余りに衝撃的であまりに悲痛なものだった】
【今まで普通と思っていたことが実はそうでは無くて、自分も壊した人も全てが普通だと思っていたらその逆──それは幼女の日常の崩壊を招く一言に十分過ぎた】

どうぐ……名前……特別……私の名前……フォルリィア……フォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィアフォルリィア…………………

【美奈の説明に、突き付けられた事実から目を背け逃げるかの様に耳を塞ぎ目を強く閉じ、しゃがみ込み、自分に言い聞かせる様に己の名をブツブツと言い続け始めた】
【最早狂犬の声はフォルリィアには届かず────その役者めいた言葉は虚しい独り言に掻き消されるだけだった】

フォルリィアフォルリィアフォルリィア…………………ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあははははははははははははははははははは!!!
お姉ちゃん達、嘘ついたんだ!
私と遊びたくないからそんな嘘ついたんだ!
わたしはフォルリィア!普通だよ!!
普通じゃないのはお姉ちゃん達なんだ……ぁ……じゃあ普通じゃないお姉ちゃん達にはお友達いないよね?なら私がお友達になるから遊ぼう?ね?
普通じゃないなら壊れないよね!?

【名前を呼び続け終いにはフォルリィアは狂った様に顔を夜空へと上げるひたすら笑い出した】
【そして、勢い良くあげた顔を狂犬と美奈が立つ前方へと向け直す。フォルリィアの瞳は真っ赤で、口からは鋭い八重歯がみえる。幼女はやや支離滅裂した言葉を言いながら立ち上がる】

178上田 美奈:2015/03/15(日) 00:35:17 ID:mm7lCLI6
>>176
【此方がわも名前間違えて覚えてるからなんとも言えないよね、うん】

「そんな本を出版社に持ち込んでも、先輩たちが止めちゃいますよ。
 あと、勝手に人を差し出さないでください」

【終わりが必要なら、場合によっては武器を抜くことは可能性としてありえる】
【この魔法少女は、明確に善性寄りだ。理由があれば従うだろう】
【ただ、まだ足りないのだ】

>>177
「えぇ、普通じゃないんですよ?
 普通の人は魔法なんて使いません。使えません。
 普通の人が使えないから魔法なんです」

【知っている。この言葉は、誰かの世界を破壊するだけの意味はある】
【でも、これと向かい合わないと本当の意味で魔法少女にはなれないとも思う】
【最低でも、自分が普通ではないと認識するのは必要なことだ】

「気になるなら、お父さんに魔法を使わせてください。
 一番よくても手品でごまかされるか、お父さんがオカマかの2択です。
 あと、友人はいますよ? 普通じゃないなら、普通じゃない友達を作ればいいんです」

【立ち上がっても、最後の一線は譲らない】
【正面から受け止める。一番面倒な選択を選んだぞ、これ】

179狂犬病 鬱月:2015/03/15(日) 00:48:08 ID:PmqMxieE
>>177

「ふむ、確かにそれは盲点だったね、まったく、偉大なる先人達には頭が下がるね」

「そのまま頭突きを食らわせたいくらいだよ」

>>178

「ふむ、世の中には逆鱗に触れるとかっていう言葉があるが……」

((どうする?僕は狂人は嫌いじゃないがこのままでは僕達もあぶな…))←念話

((って、更にあおってどうするんだい!?))

((君にはこの状況がまだ砂遊びをしているように見えているのかね?))

「えー、と、ははは、ちなみにその遊びと言うのはどんな物なのかなぁ?」

「是非とも教えてくれたまえ!」

【時間を稼いでどうにか乗りきろうと策を巡らす】

180フォルリィア:2015/03/15(日) 01:03:33 ID:wAJZx1F2
>>178>>179

あはははははははははははは!
そうなんだぁ……お友達いるんだぁ……それはよかったねッ────!!

【貴女は普通じゃないとフォルリィアに理解してもらうよう説明する美奈を幼女はまるで馬鹿にしているかの様に笑い続けながら聞こうとしない。そしてイキナリ強い口調で言葉を発したフォルリィアは自分の右目を己の指で何の躊躇いを無しに潰す】
【普通じゃない人が三人だけいる夜の公園は、夜という闇では無い全く違う別の闇に支配されているかの様に他の場所より一段と薄暗い気がした】

あ、はははははは……はははは……もう笑い疲れたよ……。
口が裂けるかと思っちゃった……でもさでもさ!お姉ちゃん達の口は裂いてもいいよね!?

【フォルリィアは潰した痛みが屁でもないか、全く痛そうな素振りを見せず話を続けた。目を潰すことに慣れているのか、やはり痛くないのか────】
【真っ赤なドレスには右目から流れる血が流れ着く。血により赤く染まった指で口元をなぞりそのまま耳の付け根まで血を伸ばし口が裂けるとこうなるよと再現した】

じゃあ……お姉ちゃん達遊ぼっか!
そっちのお姉ちゃんは頭突きが得意らしいから遊びは鬼ごっこね!
鬼は逃げる人に頭突きをするの!何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!!

【赤い指から流れる血をフォルリィアは先程の砂場へと垂らす────と次の瞬間、血が落ちた砂場から紅い魔法陣が浮かび上がり、目を開けてはいられない程の真っ赤な光が魔法陣から放たれた──】

じゃあじゃあ………鬼は私ね!
十秒数えたらスタートだからねっ!

【光が晴れれば、先程までの砂場から一転、見覚えのない空に地面が見えるだろう。地面には無数の埋まるボロボロの西洋・和風人形が、空には無数のマネキンが飛んでいる。周りの色も可笑しく何処を見ても赤紫色】
【そしてこの不思議な場所は理性では理解出来そうにない狂気と不快さ、気持ちが悪いほどの生暖かい温度に異臭や腐臭が蔓延していた】
【《フロル》────それがこの場所の名前であり結界魔法の魔法名だ】

181上田 美奈:2015/03/15(日) 01:12:49 ID:mm7lCLI6
>>179
《ここでへし折れば、ライバルが1人減ります。
 ここで減らせば、彼女が安全になります。
 遊んでいるつもりはありません。遊べる状況じゃありません》

【この魔法少女は根っこの部分が善性だ】
【できる限りの範囲で、よくありたいと本気で思っているタイプだ】
【勝ち目がない勝負に挑む選択肢を選べる人種だ】

>>180
「いや、裂けたらさすがに困りますよ?
 ご飯を食べるのが大変になるのは困ります」

【別の闇? そんなものにはもう慣れた】
【流血も、自分たちの世代が魔法のモチーフにするネタとしては珍しくないと思う】

「いいえ、鬼は此方です。
 あなたの結界は、此方が潰す」

【星のかけら、1個。本来なら自己回復に使うソレ】
【魔法少女の窮地を救うそれ。でも窮地のすくい方は決まってない】

「助かりました。此方はそれを待っていたのだから」

【どれだけ禍々しい結界であっても、それを上書きするならどうだろう】
【自分の窮地を脱するために結界をひらき、その補助の星のかけらを使う】
【文面上は問題がないそれも、相手の結界内で使用することはどれだけ想定されているか】
【効果そのものはオーソドックス。周辺のコピー空間を作り該当者を巻き込むだけ】
【しかしこの場においては、結界術師に補助型魔法少女がかけらのブーストを使って食い下がる形】
【ある意味で、この初動の魔力衝突こそが、彼女たちの実力比較そのものである】
【抜けるか、抜けないか。どっち??】

182狂犬病 鬱月:2015/03/15(日) 01:31:07 ID:PmqMxieE
>>179-180

【一瞬にして姿を変える公園】

((………すまない、墓穴を掘ってしまったようだ…穴があったら入りたいが墓穴はごめんだよ))

「これは……幻影の類いでは無いようだね………とても………退廃的で文学的だよ!」

「これこそ写真に残したいね」

((その策も良いが……それは無粋と言うものだよ))

((君は探知も得意ではなかったのかい?僕にだってある適度は出来るしね))

「我が隷族よ、今こそ我に従い今此処に顕現せよ」

【紫薔薇学園の保健室、その窓際のオルゴールの中から黄土色のビー玉の様な物が小さな魔法陣に飲み込まれ少女の手のひらに現れる】

((鬼ごっこなら当然、『鬼退治』が許されてしかるべきだろう?))

183フォルリィア:2015/03/15(日) 01:38:13 ID:wAJZx1F2
>>181>>182

なにしてるの?なにしてるの?なんで私の公園に違う公園があるの?食べていいってことなの?

【フロル内部での結界魔法と結界魔法と激突──いわば魔力と魔力の衝突。フォルリィアの魔力は星のカケラによるブースト状態の美奈の魔力とは比べ物にならない程に弱い。ゆえに、それは目で見て分かるほどに浮き彫りとなる。美奈の展開した結界は徐々にフォルリィアの結界を押し退け抜いて行く。最早勝負に成らないその戦い────だが、それは誤算ではあっただろう】
【フロルの効果を知らない美奈達の行動はある意味正解である意味不正解。フォルリィアはその魔力の低さゆえ、結界魔法以外は全て使えない、使える結界魔法の種類も3つと少ない。其れ程魔力が低いのだ】
【だからこの衝突も簡単に終わる筈だった──この結界魔法がフロルで無ければ。フロル内部でのフォルリィアは潰れた右目から一度魔力・魔法を────喰らう】
【フォルリィアは秒を数える前に現れたその魔力と魔力のぶつかり合いを見ておもわずオロオロとするがすぐ様態勢を持ち直す。自らのルールを無視して美奈が展開した結界魔法の魔力を右目で喰らい始めた】
【美奈の展開した結界魔法は吸い取られる様にフォルリィアの右目へと飲み込まれていくだろう】

文学的?写真?あははは!
お姉ちゃん、写真撮りたいの?
いいよ!いいよ!なら私がグチャグチャのドロドロになったお姉ちゃん達をこのお人形さんと一緒に撮ってあげるねっ!

【美奈の展開した結界魔法の魔力を吸い上げたフォルリィアは右目から大量の血を流しながら咆哮すると、身体に白銀オーラの様なものを纏わせ飛躍し狂犬……では無く美奈へと接近しようとする。接近かかなったならばフォルリィアは美奈の首をカランと手刀を繰り出すだろう】

184上田 美奈:2015/03/15(日) 01:53:58 ID:mm7lCLI6
>>182-183
【結界同士の相殺】
【これだけ歪んだ情景を映せるなら、それはすさまじい使い手と思う】
【同時に、どれだけ歪んだ生涯を、この年令で送ったのかと悲しくなる】
【だが、それがどうしたというのか】

《鬱月さん!! 最大出力でうちこんで!!》 ← ちゃんと元の名前も覚えてたっぽい

【そう、ミナは確かに結界に関してはそれなりに腕に覚えがある】
【だが、それなり程度だ。自分の内側を結界に投影できるレベルにはない】
【元の現実のコピーだけなら極めて高精度ではあるが、そこに自分の意図を投影できる技術はない】
【では、ミナの本質はどこにあるのか】
【それは、彼女の魔具であるペンデュラムを使った魔法である】
【使い慣れた用途は、バインドとサーチの2つであり、この場の切り札はバインドの方】

「この距離は、はずさない!!」

【突っ込んでくる相手にタイミングを合わせるのが容易なくらいには使い込んでこそ、切り札】
【一撃分、間に合えばいい。どれだけ魔力を食われても自分が選んだモチーフを
                           森の奥方をねじ伏せるだけの力を得られるものか!!】

【自分の首を守り、相手の意識を鬱月が刈り取る刹那くらいは作ってみせる】
【彼我の実力差で、向こうの得意分野にかけら1個の消耗で挑んで押しきれずとも一瞬の時はとれた】
【ならば、逆もしかり。向こうがこちらの得意分野を正面から抜くなら、かけらの消費は必須で、使っても一瞬の時差は作れるのだ】

185狂犬病 鬱月:2015/03/15(日) 02:12:40 ID:PmqMxieE
>>183

「これは…魔力を食ってるのかい!?」

「ふっ!個人的にはそこにキノコでも生えていると最高なのだがね!!!」

【黄土色のビー玉が弱いながらも大地の魔力を纏って四方八方から襲いかかる】

【補助を成功させるための補助】

>>184

「了解したとも!この純文学的な空間ごと破壊してくれよじゃないか!」

「はぁ!」

【瞬間的にドレスアップすると共に眼帯を引き千切り腕をクロスさせ姿勢を低くする】

「【 〜 極夜の恐怖 〜 】」

【彼女の猫目が怪しく輝くと共に結界を漆黒の闇が満たす】

【さらに美奈の魔力のエレメントの影響を受け、漆黒の夜空にエメラルドの三日月が浮かぶ】

「滅びたまえ!うにゃあああああ!!!!」

【闇の魔力を背中から翅の様に噴き出し上昇、緑の月をバックに二人の魔力を纏った両足蹴りを放つ、この必殺技は駆け足をするように相手を蹴り続ける技】

「君の小さい体が果たしてもっていられるのかい!!!!!」

186フォルリィア:2015/03/15(日) 02:33:14 ID:wAJZx1F2
>>184

【フォルリィアは何の策略も戦略も持ち合わせていないし考えてもいない。ただ、年相応に、いや実際それより幼い思考でこの遊びに興じている】
【楽しい、楽しい、何時も見る代わり映えの無い心落ち着く景色・この公園《結界》でも今目の前にはこの公園を前にしても怯えない壊れない逃げない人間が二人いる】
【フォルリィアはただそれが嬉しく、楽しいと感じるだけで他に何も感じはしなかった】

まずはぁぁぁぁ地味なお姉ちゃんからぁあぁぁぁぁぁ捕まえたぁぁぁぁ!!

【悍ましい大地を力強く蹴り上げ、大きく前方へと飛躍。その力により地に埋もれた人形と地面の土や砂は後方へと飛ばされ、跳ぶ為に踏み込んだ場所にはフォルリィアの足跡の若干のひびができていた】
【狂犬による美奈にとっての補助、フォルリィアにとっての妨害を受けながらも絶えず破顔をしながら、赤い血を辺りに撒き散らし、長い爪を持つまだ血で赤い右手をその場から離れない美奈の首元へと伸ばす────】

あっ…………と、届かない……!
お姉ちゃん……こ…この紐なに!?くっ……!もうちょっとで……お姉ちゃんの首を……グシャー出来そうなの……にぃ!!

【一瞬のタイミング、フォルリィアの右手が美奈の首を狩るその刹那、フォルリィアの体は動かなくなった】
【予想外な展開に思わず唖然とし、自分の身体を見るフォルリィア。そして身体に巻かれたペンデュラムの紐に気付いたフォルリィアは悔しそうな表情を浮かべ、必死に右手を前えと伸ばし美奈の露出された首を触ろうとするが全く動かず届かない】

あ……あれ……どこ……ここ?
私のしってる公園じゃない……なんで……また?またお姉ちゃんなの!?

【変わりゆくもの光景にフォルリィアはまたまた本日何度目になるか分からない唖然の表情を浮かべながら首を左右へと振りあたりを見回す】
【幼い彼女にとって知らない場所にいることはかなりの不安──というよりはストレスだったらしく激しい怒号を目の前の美奈へと向ける】

ぁ………………──────。

【狂犬の掛け声が二度変わりはてた異界に響き渡る。フォルリィアはその声に反応するかの様に狂犬へと意識を向ける】
【大きく見開いた左目は迫り来る狂犬の蹴りを映し出し、潰れた右目からは涙の様に赤い血が一滴だけ流れ出し身体を縛った紐を辿って地面へと落ちる】
【その涙の血は自分が追い詰められたことによる悔しさから流れ出たのか、或いは始めた壊れない人間に出会えたことによる嬉しさから流れ出たのか────】
【狂犬の蹴りは身動きの取れない、フロルの掻き消されたことで魔法の使えないフォルリィアに防ぐ術はなく幾度も繰り返される蹴りを小さな体で受けそのまま後方へと吹き飛ぶ】

──────ぁ……は……は……は……は…………。
凄いね……お姉ちゃん達……私がグシャーッってするつもりが……逆にグシャーッってされちゃった。
初めてかな………壊れない人間と遊んだのは……だからね……私、今日はもうお姉ちゃん達と遊ぶのやめるねっ。
だってだって!お姉ちゃん達壊れないからもっと時間ある時いーっぱいグシャーッしあいたいの!!
それでね、それでね!私ね、次のね!
もっとお姉ちゃん達グシャーッ出来るようなねっ、遊び考えたの!
なんだっけ……あ、思い出した!《ほしのかけら》の奪い合い!
知ってる?この遊びするとね、みんなグシャーッってなるの!!

【既にフロルは打ち消された。辺りは狂犬の結界魔法に包まれている】
【フォルリィアは腕や脚や顔、様々な部位か血を流しているにも関わらずフラフラと立ち上がり笑顔で二人に話しかける】
【その内容はまるで友達に次の遊びの約束をするかの様に────】

187上田 美奈:2015/03/15(日) 02:53:05 ID:mm7lCLI6
>>185-186
【あれだけの数の足技を受けてまだ立ち上がるのか】
【そこまでする意図が彼女に、いや、彼女の魔法にあるのか?】

「いいえ、今日でおしまいですよ。
 どうせかけらは、奪い合うよりもこそこそ集めるほうが簡単なんですから」

【公園の真ん中でやるにはいささか刺激が強すぎる光景かもしれない】
【公園でやるからこそ、日常の破壊につながるのかもしれない】
【ただどちらにしろ、かけらは願いを叶えるためのものであって、それそのものを度外視すれば
 待っているのはロクでもない死に様以外ありえない、と思う】

「ここは、此方の領域です。魔法を使うのに必要なのは、日常を忘れないことではないでしょうか」

【連撃で吹き飛んでも、拘束の紐は外さない】

「次はありません。約束もできません。
 おやすみなさい」

【紐の先端。結ばれていたペンデュラム本体がただ一撃】
【首の後にふわりとした挙動で打ち込まれる】
【拘束からの急所狙い。これがこの魔法少女のフィニッシュブローなのだろう】
【本人によく似て地味だが、ある意味で致命的でもある一撃である】

//
3時ですし、そろそろ寝ませんか

188狂犬病 鬱月:2015/03/15(日) 03:08:14 ID:PmqMxieE
>>186-187

「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……はぁ……」

「ふぅ、まったく…インドア派を通り越してインおふとん派の僕の体力だとは言え……しぶといにも程がある…」

「うん、その擬音のせいで克明に言われるよりもリアルにつたわるよ……」

「今の君か奪うのも出来そうだがね…………如何せん僕の体力は赤ゲージだ」

「ゼェゼェ……しかし恐れ入るよ…………普通なら肉体が消滅しても可笑しくないと言うのに……」

【しかも今回は僕だけの技じゃ無いと言うのに…といいかけた所で振り子の先端が飛ぶ】

「『地味なお姉ちゃん』……もとい上田さん………君もなかなかどうして酷い人だね…………………親友が幼気な少女に止めをさす瞬間なんて見たくなかった!僕は君を信じてたのにっ!」

「なーんて、ね」

「この子供、あの言葉を信用するのならかけらを沢山持っていそうだが……どうする?」

//私はどちらでもよろしいですよー

189津山 涼:2015/03/15(日) 06:21:30 ID:yTD6kQg.
>>175

可哀想だと思うんだったら、最初からそんな事しなきゃいいのに。

【のた打ち回リ続ける番犬達を横目に、そう呟く】
【その間も、手は猟銃へ魔弾を込めている。その手つきは手慣れたものだ】

【リロードを終えるとほぼ同時に、屋上は煙で白く染まる】

煙玉…曲者め、とでも言えばいいのかしら?

【魔法薬入りステンレスボトルを片手に軽口を叩く】
【風の魔力を込めた魔弾を煙へ向けて放とうとしたその瞬間、後ろからの殺気】
【とっさに魔銃で小刀を防ぐも、焔はこの女の肌を灼く】
【痛みに、顔が歪む】

っ…!?なかなか味な真似をするわね…!

【このまま近距離戦を続けるのは得策ではない】
【そう判断し、後ろへと下がりつつ、空中へと飛び上がる】

…じゃあ今度はこっちが、面白いものを見せてあげましょうか。

【銃口に浮かび上がる、灰色の魔法陣】
【そして、先ほど込めた風の魔弾は魔法陣を通り抜け、暴風を纏い少女へ向かい飛んでいく】
【今度の魔弾は一粒弾。威力は散弾の比ではないが、命中率は劣る。先ほどのような俊敏性を少女が発揮すれば、回避も難しくない】
【…しかし、灰色の魔法陣により、材質を鉄へ変えたなら】
【いくら回避しようと、まるで獰猛な猟犬のように磁気を帯びたものを追い、貫かんとするだろう】

190フォルリィア:2015/03/15(日) 09:00:12 ID:wAJZx1F2
>>187>>188

【拘束された身体を血塗れの両足で支えるフォルリィアは自分の怪我を心配する様子も見せない】
【痛くない筈がない、常人ならその身体の痛みに耐えれずフォルリィアの様に笑顔を浮かべるのは難しいだろう────しかし、フォルリィアは絶えず笑顔を浮かべている】

ぇ…………?

【美奈の言葉と共に放たれたペンデュラムの本体はフォルリィアの首に優しい打ち込みを与えた】
【フォルリィアは何が起きたのか理解出来ていないようで先程までの笑顔とは違い不思議な表情を浮かべながら、身体を支えていた脚の力を失い地面へと崩れ落ちた】
【流石に狂犬の蹴りによるダメージは大きかったのかフォルリィアは立つことだけで精一杯だったらしく、美奈の一撃によりあっさり気絶してしまう】
【なお、今フォルリィアが持っている星のカケラの数は多く無くたったの一つしかない。理由としては一つだけあれば十分ということと星のカケラを集めれば願いが叶うということを知らないからだ】
【フォルリィアは目を覚ますにはまだ時間がかかるようでこのまま放置していても、後から彼女の保護者である別の魔法少女達が迎えに来るだろう】


/ロールありがとうございましたーっ

191望月星奈:2015/03/15(日) 10:48:22 ID:6FG..43A
>>189
「それはどうも……っと!」

【小刀の鋒と機銃が音を立ててぶつかり合い、白煙の中で鈍い火花を散らす】
【反動を利用してバックステップ、夜空に浮かんだ少女を見上げた】
【その表情からは未だ余裕は消えていないものの、焦燥が星奈の中にないわけではない】
【先の銃弾による魔術の正体がまだ完全に把握できていないのだ。予想はしていても、確信はできない】
【厄介だと心の内で舌打ち。これで無理矢理にでも接近戦に持ち込むしかなくなった】

「へえ?それは楽しみ」

【言葉と同時に向けられた銃口。この時点ではまだそこから飛び出す弾種は分からない】
【故に退避に選んだのは斜め後方。射線を避け、尚且つ散弾の射程距離から外れるためだ】
【しかしそれでも回避は叶わない。強力な磁気を纏った星奈は、金属にとっての大好物なのだから】

「ちょっ、うそでしょ!?」

【ぐぐぐ、と曲がって方向転換。吸い寄せられるがままに、執拗に星奈を追う鉄の弾丸】
【その様を見ながら思わず声を上げるものの、逃走の足を緩める事はない】
【追われながらも走る。目指すはまだもがき続けているだろう地獄の番犬のうちの一匹】
【飛び越えて伏せる、これでケルベロスを盾にした形だ】
【愚直に進み続ける弾丸が狙うのは目標のみ、迂回する事などない】
【磁気に引かれるままに穿つ肉は星奈のものではなく、ケルベロスのものになるはずだ】
【そうして目下の危機を回避できれば、すっと立ち上がって上空の相手を睥睨するだろう】

「いやー危なかった、なんだか知らないけど参ったね」

【大仰に肩を竦め、困ったような笑みを浮かべる。と言っても、それらは全て演技にすぎないのだが】
【あーあと短く嘆息するや否や、床を蹴って飛び上がる。空中を駆けて向かうのはもちろん相手の少女】
【その突進はあまりに直線的、片手に携えた明星が月光を反射して軌跡を描いた】

192レイラ・ウィンブラスト ◆XKrTwtU.LE:2015/03/15(日) 16:37:37 ID:XjI54ol2

【どこかの路地とか、公園とか】

「ふんふふーん〜♪」

何処かで聞いたことのあるような鼻歌を歌い、右手の中に持っていた〝星の欠片〟を親指で弾く。
甲高い音が響き、上空へと身を躍らせる欠片。その浮遊を邪魔するかのように欠片を空中でキャッチして、同じことをもう一度、もう一度と繰り返す。
その事自体に対した意味も無いのだが、どうやらその〝大した事が無い〟事が面白いらしく。先程よりも僅かに足の軽さが変わり、鼻歌のキーの高さが少しだけ上がる。

量販店で売っていそうな灰色をした無地のTシャツに、長年使っている感覚を魅せる古ぼけたジーンズ。シャツの上には黒のレザーコートを羽織っていた。
僅かに胸元にある膨らみと、肩を超えて腰の辺りに届きそうなほどの金髪。顔立ちは整っており、化粧の類といったものはこれといって見受けられない。
彼女の周りに香るのはジャンプ―と皮製品独特の香りが混ざったもので。初対面であれば多少の違和感こそすれ、別段特に嫌悪感を催すような香りではないだろう。

変哲も無い野球帽を目深に被り直し、その際に零れる笑みを隠す。「これほどの解放感は初めてだ」と、口元が声を出さずに形を変えた。
もしもこの様子を見ている人間が居るとすれば、〝観光に浮かれた外国人〟といった印象を受けるだろうか。
日本語こそ堪能であるものの、本来の人種としては此処の人間ではない故、どうしても注目を集めてしまう。だが、今ではそんなことも珍しくなくなっていることも確かで
向けられる視線は最初こそ訝しげだったものの、彼女の容姿と浮かれ方を見て大したことはないと斬り捨てたのか。幸いにも人だかりができると言ったような面倒事にはなっていない。
〝合わせる〟事を良しとするわけではないが、時としてはそういった判断も大切だろうと判断した上での〝演技〟だったのd…………結果論として人が居なくなっただけであり、事実〝浮かれて〟はいた。
認めようとしないために〝演技〟と言い張っているらしいが、一目瞭然である。

〝瀬平戸市〟の噂を聞きつけ、それを理由に自らの家を出て二週間。この町に着いたのは数日ほど前なので、今現在の状況を現わすのなら〝根無し草〟といったものが適切だろう。
力に目覚め、気が付いたらその手に在った〝欠片〟。只の石ころ、よくて価値の低い宝石程度だと思っていたが、どうやらこの町ではその価値が違うらしい。

「『集めれば願いが叶う』なんて都合のいい話がある筈も無い。」

そう吐き捨てては見たものの、彼女の内面は其処まで利口には出来ていないようで。此処にやってきたこと自体、彼女が願い事に縋ろうとしている事の証明となっている。
誰だって一度は夢見るだろうお伽噺を、なんとなくで信じてみようかと思い立つ。人間的であり、子供としての思考が抜けきらない。
…………そうやって無駄な思考に支配されてしまうが故に、些細なミスを犯してしまう。

                                     カシャン

投げては取って、投げては取ってをしていた〝欠片〟が、彼女の手をすり抜けて地面へと落下。ガラスを弾いたような音が鳴る。
人ごみに紛れそうな小さな雑音だが、聞き取れる者には。〝それを欲さんと願う者には〟、聞こえるかもしれない。

193津山 涼:2015/03/16(月) 22:17:43 ID:N7.U/FG2
>>191

【弾丸は、磁力に引き寄せられるままに、番犬のうちの一頭を貫き、体内で暴風を巻き起こし、爆ぜた】
【致命傷を負ったそれは、無様な肉片と化し、血が屋上を穢す】

あらら....残念ね。

【その口調は残念そうだが、番犬への哀れみの様子はない】

【上空へ飛び上がった女を追って来るのは先程と同じく苦無】
【飛行のスピードを上げ、更に距離を置きつつ苦無へ狙いを定め、引き金を引く】
【一粒弾と苦無は空中で火花を散らし、共に落ちた】
【間髪入れず、撃ち尽くした弾丸を再び込める】

【飛び上がった勢いで、ステンレスボトルの中の魔法薬がチャプリと音を立てる。その音は軽く、中身が残り少ないということを示している】

(......不味い)

【この女は、魔法少女の力の源たる魔力の乏しさを、魔法薬をこまめに飲むことで補っている】
【故に、女にとって魔法薬が切れることは、ほぼ敗北と等しい】

......そろそろ、締めに入りましょうか...!

【相手は俊敏性に長け、無闇に撃っても魔力の浪費にしかならない。錬金術による弾丸の材質の変化は、消費する魔力が比較的大きい上、先程のようにかわされる可能性も0ではない】
【何とかして俊敏性を失わせなければ、女に勝ちはない】
【ならば、どうするか】
【銃口に、魔法陣】

喰らいなさい......!

【一発の弾丸が、魔法陣をくぐり抜ける】
【かけた魔術は、先程と同じ「触れたものに強烈な磁気を帯びさせる」もの。但し、今回は当たればダメージがある】
【一粒弾である上、材質を変えていないので、回避することは容易だ】
【...但し、回避した後の弾丸がどこに当たるかを考えなければ】
【屋上の床かはたまたのたうち回っているケルベロスか、その何方かが強烈な磁気を帯び、少女と引きつけあえば、離れることは困難となるだろう】

194望月星奈:2015/03/16(月) 23:27:56 ID:8PPnCi/Y
>>193
【闇を駆けて空を昇る。少女の姿は近づくというのに、星月との距離はまったく変わらないような気がした】
【銃を相手に直進という愚行、しかし自暴自棄になったわけでは断じてない】
【星奈が選んだのは単なる賭けであり、ただその分がかなり悪いというだけだ】
【飛び道具を封じられてはほとんどの戦略が通用しない。長期戦を望まないのはこちらも同じなのだ】

「同感っ!」

【向けられる銃口。絞られる引き金】
【刻一刻と歩み寄る暴力の気配に、それでも星奈が止まることはない】
【ただ僅かに身を捩り、急所を避けるようにして凶弾を身に受けた】

「ぐぅっ………!」

【穿つ弾丸に眉を寄せる。闇に血が舞うがそれでも口元だけは不敵に吊り上げて見せた】
【もとよりこのつもりだったのだ。己が身を省みず、敵の懐へと潜り込む腹づもり】
【ここで下手に回避行動に移れば、またいつ接近が叶うとも分からない。もしかすれば近寄らせてすらくれないかもしれない】
【それでも弾種、またそこに付加された魔法によっては星奈自身の命も危うい】
【分かっていながらも受けた弾は、幸いながら星奈が受けてもなんの変化も及ぼさないもの】
【賭けの勝利を確信し踏み込む。また一歩、少女へと凄まじい速度で迫って行く】

「はぁっ!!」

【気合の一声。一層強く握り締める明星】
【一度負傷してしまえばもう勝ちの目は薄いだろう。分かっているからこそ、この一撃に全てを乗せる】
【少女への接近が叶えば勢いのまま、小刀による刺突を放つ】
【ばちり、明星を包む雷が音を立てて闇を奔った】

195津山 涼:2015/03/18(水) 22:43:01 ID:hO18G4v2
>>194

【必勝の確信を持って放たれた魔弾は、少女の身体を貫く】
【しかし、少女のスピードは緩まず、一直線に女へと突き進む】

っ......!?

【相手が魔法少女であっても此方の弾も魔弾。当たれば攻撃の手は止まるだろうと考えていたが、その考えは甘かったようだ】
【予想外の突撃に、対応が遅れる】
【その結果____電撃を纏った小刀が、左肩へ突き刺さった】

グアッ...............!!

【刺された痛みと、全身に拡がる鋭い刺激が、言葉を奪う】
【飛行魔術を維持できなくなり、雑居ビルの屋上へと力無く落ちていく】

ううぅっ......!

【身体の自由が効かない中、何とか落下先へ向け引き金を引く。先程魔弾を撃ち尽くさなかったのが幸いだった】
【射出された魔弾は、間も無く緑色の魔法陣へと変化した】
【魔法陣をその身体が通ると、徐々に先程の刺し傷が塞がっていく____回復魔術だ】

ハァッ...ハァッ...なかなかやって...くれるじゃないの...‼︎

【ある程度動けるだけの身体の自由を取り戻した女の、心底憎々しげな声】
【肩の傷は癒し切れておらず、未だ生々しい色を保っている】
【今すぐに少女を蜂の巣にし、首を剥製にしてやりたい...狂気がその心を灼く】

......覚えて置きなさい、次に会った時、貴女を狩って、私の大事なコレクションにしてあげるから......!

【しかし、その衝動に身を任せはしなかった】
【魔法薬の残量から考えれば、撃てる魔弾はあと数発。撃ち尽くせば変身維持もままならず死を待つのみとなる、あからさまに分が悪い賭けだ】
【傷を癒し、次の機会を待つべき___その結論に至った】

【撤退に向け、ステンレスボトルに残っている魔法薬を飲み干し、弾を込める】
【1発目を少女のいる方向へ放てば、放たれるのは催涙効果のある煙幕弾。先程のちょっとした意趣返しと言ったところか】
【そして、2発目は結界へ。一粒弾は結界へヒビを入れ、出来上がったのは人1人程度の大きさの穴】
【何事もなければ女はその穴から脱出し、少女の手元に残されるのは魔力供給が絶たれ間も無く消滅するであろうケルベロスと、餌に使った星のかけらのみとなるだろう】

//遅くなってすみません。この辺りで締めでどうでしょうか?
//磁力に関しては、解除していただいて結構です。

196望月星奈:2015/03/18(水) 23:45:47 ID:hoWq0.S2
>>195
「よっし……!」

【確かな手応え。肉を断つ感触は賭けの勝利と攻撃の成功を伝える】
【明星には雷を纏わせていた。当たりさえすれば直後の反撃はまずないはず】
【そう踏んでの捨て身の一撃は功を奏し、相手を宙空から落とす事に成功した】
【無論こちらもただではすまない。僅か遅れて重力に引かれるまま屋上に落ちる】

「いっ……たぁ!」

【背中を打ちつけ、しかしすぐさま身を起こして少女を睥睨】
【その口元は確かに笑みを浮かべているものの、傷の痛みによる脂汗は隠せない】
【それでも今ここで隙を見せてはいけないのだ。深手を追っているのは向こうだけではないのだから】

「おー怖い怖い。二度と顔を合わせない事を祈っておくよ」

【押さえつけられた衝動、その奥に見え隠れしている狂奔を垣間見て僅かに身震い】
【軽い口調ながらも語尾が微かに掠れたのは、身を蝕む痛みだけのせいではないのだろう】
【銃口を向けられながらも思うように体を動かせない自分に、人知れず歯噛みした】

「あっぶなぁ!?」
「ちょっ……嫌味かっ……!」

【放たれたのはごく普通の銃弾ではない。至近距離で巻き上がった白煙に咄嗟手で口鼻を覆う】
【ところがそれだけで催涙効果から逃れられるわけがない。涙を零し、けほけほと咳き込んで煙幕の向こうに目を凝らす】
【ようやく晴れた屋上に眦を拭って見回せば、既に残されていた人間は自分だけだった】

「……あー!疲れたっ!」

【他の人影がない事を確認するや否や、大の字になって屋上に寝転ぶ】
【銃創に手を当てて治癒を試みる。未だに残る鈍い痛みに眉を寄せた】
【傷が塞がるまででいい、もう少しだけここで休んでいきたかった】
【結界を解いて見上げた夜空はスモッグに覆われてぼんやりとしている】
【それでも変わらない朧月と星々をゆっくりと見たのは、なんだか久しぶりのような気がした】

//それではこれで〆にしますねっ
//長時間に渡る絡みありがとうございました!

197市役所の佐藤さん:2015/04/18(土) 22:19:38 ID:Z9uqPpTM
【瀬平戸に至る道@PM8:00ごろ】
【プレアデス星団のロゴをつけた乗用車が一台、県道を走行中】
【乗っているのはちょっとかわいい感じのお姉さん】
【さっくりまとめた髪型から見えるうなじがステキですが、基本的な雰囲気はロリ系です】

「うあー、意外と遅くなったー……」

【研修と言う名の出張帰り、というヤツです】
【愛車で日帰り強行軍。お花見生きたかったよう。タダ酒飲みたかったよう】
【かずかずの上司を返り討ちにしてきたワクっぷりを疲労したかったよう】
【ちょっと悲しくなって、脇道で一旦停止】

「こんなに星がきれいなのに、あたしは一人で何やってんだろうなぁ」

【愛用のライターでタバコに点火。車内ではなるべく吸いたくないのです】
【ゆるく立ち上る煙と、ついでにお姉さんの嘆きは天の川に流してしまいましょう】

198珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/18(土) 22:22:45 ID:GviXzYr2
【これまでのあらすじ】
【『貧民』と『魔法少女』という二つの秘密を抱えて黒百合女学院に通う高校生、樹心院珠輝】
【彼女は商店街のソフトクリーム屋で偶然にも生徒会書記長・如月千寄子と出会い、生徒会への印象を問い詰められてしまう】
【一年間切り続けた「しら」に限界を感じた珠輝は】
【自らの正体を明らかにした上で、『生徒会長と一対一の話し合いをしたい』という意向を飲ませ、時間稼ぎに走った】
【だが、稚気じみた野望を実現するだけの力を持った生徒会と渡り合う方法は、恭順以外にあり得るのだろうか?】
【監視下での仲間集めに窮しながらも、今日も珠輝は空を往く――!】


――――瀬平戸市、上空。

月の光をその身に纏ったコスチュームのすね当てや篭手に反射させながら、樹心院珠輝は地上から20mほどのところを飛行していた。
とは言っても、ここは本物の瀬平戸ではない。魔力によって展開した結界に覆われた、架空の空だ。
接触を拒むように強固に折り重ねた結界の効能で、彼女は孤独な――されど、穏やかな空中散歩に興じていた。

もちろん、今日は月尾神社の花見に行くという選択肢もあった。だが彼女は、その運営元にどこかきな臭いものを感じていた。
この街の名士というのは、辿っていけば必ずと言っていいほど黒百合とのつながりがある。
約束を取り付けさせたとはいえ、生徒会を信用したわけではない。
うっかり飛び込んで袋叩きにされないように――いや、むしろ彼女らが祝宴にかまけている内に、星のかけら集積という戦支度を済ますべし。
ここにいる理由は、ひとえにそういった判断ゆえだった。

重力を振り切る身体の軽さ。それは心地よいものであったが、同時に不安も覚えさせた。
長時間に渡ってどこにも足をつけることができない、という普通なら味わいようもない感覚。
それは、学校にも、魔法少女の世界にも、確かな居場所を持たない樹心院の心境に近い。
だからこそ、彼女は自分の境遇を確かめるように――もちろん、星のかけらを探査するためにも――夜を飛ぶ。

……気がつけば、だいぶ遠くに来てしまっていた。
今まで街の外で星のかけらを発見したという話を聞いたことはない。早く戻らねb

「あっ――!?」

いきなり、重力を感じた。突然のことに呼吸が途絶しかける。急速に落ちていく感覚。
辛うじて首をもたげながら眼下を確かめれば、そこには市境の標識があった。
――そして樹心院は、〝向こう側〟にいる。

歪んでいく結界の中で、樹心院は頭の中が「死」の一文字で埋め尽くされるのを感じた。
最後の力を振り絞ってなんとか標識の手前側には引き返したが、もはや「飛ぶ」というより、「落ちる方向を調整する」程度のことにしかならない。
ああ、重心に従って首が下に向いていく。私はスイカのように砕け散るのか。――父よ、母よ、妹よ!

……この時、彼女が自らの存在を秘匿するために塗り固めた結界は、一気に瓦解しようとしていた。
もし周囲に別の魔法少女がいれば、その存在に気付くこともできるかもしれない、が。

199市役所の佐藤さん:2015/04/18(土) 22:31:57 ID:Z9uqPpTM
>>198
【おう、なんか天の川方面から落下してくるのがおる!?】
【珠輝ちゃんの視界の下のほう、闇夜の中でみえる小さな赤い点が空中に陣を描きます】
【現れたのは縦に積み重なった三枚の魔法陣】
【さらに、緩んだ結界に上書きされる、無駄に広域な結界】

「おーう、久々に飛び出しそうなの見つけたなぁ」

【3枚の魔法陣は互いに干渉することでふんわりクッションのように衝撃を殺す】
【もともとはシールドか何かなのだろうが、本人曰くちょっとした応用ってやつ】

「上から探すなら、その4倍は高度がほしいな、お嬢ちゃん?」

【見覚えがあるかどうかは、自分で市役所の手続をするかどうかで変わる】
【人好きのする笑みは、いわゆる営業スマイルなのだが、今回は同時に後輩への労りも込み】

「とりあえず、ケガはないかい?」

200珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/18(土) 22:52:40 ID:GviXzYr2
>>199

終わりが近づいて来る。最悪星のかけらを一枚切ればいい? いや、かけらはうんともすんとも言ってくれない。
魔力で織られた衣装が書き消えていく。再集中の余地などない。万策尽きた!

「はうっ!?」

――なんて思っていたもんだから、柔らかい感触に身体を抱きとめられた時、樹心院は素っ頓狂な声をあげた。
黒百合の面々に見られたら、総スカン確定の情けない光景である。

「あ、あの……大丈夫、みたいです。ありがとうございます」

息を整えながら魔法陣の上に突っ伏す。蒸発したはずの魔力が、身体の芯からまた溢れてきた。
混乱した頭に区切りをつける意図もあって、とりあえず無傷であることを報告しつつ、樹心院は声の主に視線を向ける。
見覚えのある柔和な笑顔。
確か、奨学金を申請するために住民票の写しを取りに行った時みたような――。

「……えっ、佐藤さん……市役所の?」

これは驚いた。少女ならざる魔法少女の実在は知っていたが、まさか彼女がそうだとは。
思わず、目を丸くする。自分の感情を取り繕うスキルは命の危機の中で退行してしまって、樹心院の反応は余りにも素直だった。
小学生のように思ったことを口にする姿は、いつもの彼女の折り目正しさからは想像し難いと思われた。

尤も、一番佐藤さんを困らせてしまうファクターは。
いきなりすべての魔法を解かれた樹心院が、元の服を位相の異なる空間から取り出すのを忘れ、全裸になってしまったのに気づいていないことのような気がするが。

201市役所の佐藤さん:2015/04/18(土) 22:59:27 ID:Z9uqPpTM
>>200
【魔法陣の上に少女の裸体を載せた図はどうみても悪役です】
【しかしながら佐藤さんは変身のたびに脱衣というか、バンクを挟む世代の人】
【大丈夫、何があったか理解してる!】

「ほれ、とりあえず服を着なさい」

【指に挟んで保持されていたタバコから生まれる炎のたま】
【これで光源には困りません】
【魔法少女は結構な割合で暗視もちですが、珠輝ちゃんがそうとは限りませんから】

「詳しい話は服を着て、それから車の中でいいかな?」

【用意だけした本人はさっさと運転席へ】
【帰りは送ってくれる、とさ】

202珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/18(土) 23:20:16 ID:GviXzYr2
>>201

服を着なさい、と言われた樹心院の頭の上に、大きな疑問符がひとつ浮かぶ。
人心地ついて感じるようになった肌寒さと自分の醜態に気付くのは、それから一拍挟んでからのこと。

「ひゃんっ、見ないでくださいっ!」

灯された光を、自分の裸を明るみにするためのものだと勘違いしたのだろう。手をまえに突き出し、クッションの上でざっと仰け反った。
茹で蟹のように頬を赤らめ、下から見える大事なところを膝で隠しながらも、小さな魔法陣で自らを覆い
それが樹心院の身体を包み込んで消滅すれば、そこには黒百合女学院のブレザーをきっちりと着こなした少女がいた。
牢獄のような制服の存在に、今回ばかりは感謝せざるを得なかった。

「そう、ですね。他の魔法少女に勘付かれるかも分かりませんし、お願いします」

相手は市役所の職員。樹心院がド貧乏で、大した地位もない家の娘なのがバレている相手だ。
だからいつもより飾り気のない丁寧語を使って、提案に応じた。

黒百合と魔法少女と家庭の三重生活で猜疑心に苛まれている樹心院は、内心少しだけ佐藤のことを疑っている。
だが彼女は「久々に」と言っていた。これまでも、似たような事があったのだろう。
思えば――魔法少女がなぜこの街にしか存在しないのかは、誰も話題にしない。
何かが失われるのを恐れているかのように。そして、街の外で魔法を使えるか試したという話も聞かない。

いったい、何故。監視の網から逃れつつ魔法少女を続ける中で、忘れかけた好奇心が決め手となって。
樹心院はふわりと足場から飛び降り、車の助手席に座るのだった。

「……外では、魔法はおろか星のかけらも使えないんですね。
 佐藤さんがいなければ、今頃変死体になっているところでした」

シートベルトを締めながら、窓の外を見る。物理的には何の違いも無いように思える市の境。
だがそこには、霊的で厳然たるボーダーが横たわっているらしかった。

203市役所の佐藤さん:2015/04/18(土) 23:33:08 ID:Z9uqPpTM
>>202
【乗ったのを確認したら、エンジン回します】
【普通の車とはちょっち違う振動ですが、具体的な違いは割愛】
【ちゃっちゃと結界を解除して、一般道へ】

「厳密には使えないってわけじゃなくて、すごく使いにくいの方が近いんだけど
 慣らしゼロで出たらあんなものかなぁ。
 まー、最近はやりのパワースポットの真上だからすごく楽って覚えておけばオッケー」

【微妙な訂正が入ります】
【瀬平戸への帰途は意外と安全運転。結構速そうな車なのに】
【なお、予告通り車内では喫煙はしません】
【そのかわり、ちょいちょいっと収納スペースを指さします】
【中に入ってるポッキー出してほしいそうで】

「まぁねぇ。いろいろ歪んでるの、いろいろ。
 知ってる範囲でならいろいろ答えてあげられる。
 知らないことは予想くらいしかあげれないけど、運転ついでの雑談なら付き合わえるかな。
 というか、今結構眠くて危ないから、話振って」

【最後に聞き捨てならんことを言いましたが平常運行です】
【こうして近くで見れば、化粧でごまかしてるけどベースはまだ新卒に視えるレベルですね】

204珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/18(土) 23:56:23 ID:GviXzYr2
>>203

佐藤さんの説明には腑に落ちないところがあった。樹心院が知る限りにおいて、この街は昭和の大合併の産物だ。
「瀬平戸」としての歴史は短く、大きめの神社こそあるが、それ以上に霊験あらたかな話を耳にする場所ではない。
そんな場所でワン・ガール・アーミーと言うべき魔法少女を生み出すほどの力のうねりが発生するなんて。
事実起きているのだから仕方ないが、首を傾げざるを得ない。

「はい。喉につまらせないでくださいね」

ダッシュボードからポッキーを取り出し、袋を裂いて中の一本を佐藤さんの口に近づける。
――こういうご奉仕には慣れたものだ。火の車の家計を支えるために、この街では珍しいタイプの「カフェ」で働いていたことがある。
むろん黒に限りなく近いグレーなので、間違っても公務員の彼女の前では――いや、他の誰にも話さないが。

「……霊場、というものですか?
 でもそれが魔法少女の条件なら、もっと大それた舞台がありそうなものですよね。
 しかも私たちが今より大まじめに神様や不思議な力を信じていた頃じゃなくて、20世紀も半ばを過ぎてから……」

それから身の安全の確保も兼ねて、樹心院は魔法少女の謎に話題を戻した。

「そもそも、魔法少女ってみんなが言っているこれ……本当に、〝魔法少女〟なんでしょうか。
 卵が先か鶏が先か、私にはわかりません」

205市役所の佐藤さん:2015/04/19(日) 00:08:29 ID:GVkIcBF6
>>204
「昔やりあった相手に言わせればね。
 名前ってのはいろんなものを縛るらしいよ。
 名前を握って言うこと聞かせるのは、言霊の一種っていってたっけか。
 ほれ、ちょっと前の神かくし映画でもそんなシーンあったっしょ」

【もらったポッキー咥えながら夜道を運転】
【ときどき対向車のライトで横顔がふっと浮かぶ感じ】
【視えるのは、その相手にあんまりいい思い出はなさそうってこと】

「あたしらだって、さんざん奇跡に縋ってるんだし、
 そういう昔からの何かの中に、いくつか本物があったって今更驚かないよ。
 それがこの街ではあたしたちが使えるくらい濃い目なんだろう、ってくらいで
 ソレ以上は深く知らなくても困らないもの」

【徐々に魔法の力が戻ってくる。もうこの辺からなら十分に飛べるはず】

「それなぁ。あたしのコスみたら多分腹かかえて笑うことになるからなぁ。
 どっちが先かはわからないけど、経験で語らせてもらうなら
 結構そのころの流行にのってる子、多いかな。めっちゃでっかいロボットみたいな魔法の鎧とかね。
 あ、家どっち? 一応送るつもりだけど」

206珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/19(日) 00:30:52 ID:XyJA2LTc
>>205

「瀬平戸、せひらと、セヒラト……ああ」

佐藤の言わんとするところを察して、樹心院は深い溜息をついた。
神の作りし園に根を張る木。その果実を喰らったものは、永遠の生命を享受するという。
ふと、運転席に腰掛ける女性の瑞々しい頬が恐ろしく見えた。
彼女もまた、禁断の果実を味わった一人なのだろうか。

「でも、本当にそれだけだったら、作ろうと思えばいくらでも〝魔法少女の街〟が生まれてしまいそうですよ。
 と言うか、私がわるい魔法少女だったら、手を尽くしてそうすると思います」

「……深く知らなくても困らない、確かにそうかもしれない。でも私はそう思いません。
 あっ、もちろん好奇心もありますよ。だけれど私には、何とかしないといけないことがある気がするんです。
 自分自身と、みんなの平穏のために」

さっと、制服の校章のあたりを指でなぞって見せる。
脳裏に過るのは、黒百合生徒会。魔法少女の力を管理し、絶対の支配力を得ることを目的とする集団。
やむを得ず街の内側に収まっているその勢力が、もしも拡大の機会を得たとしたら?

「へえ、なるほど。最近はなんか……猛々しい武器を持っている子が多いですよね。
 全力全開、血だまりスケッチ、って感じの――まあ、私もそうなんですけど」

家はこの辺りです、とカーナビの地図を指さす時、樹心院は一抹の寂しさを感じた。
学校という世界から遠く離れた佐藤さんと話している間、彼女は不思議な安心感と、頼りがいを覚えていたのだ。
シワひとつない――だけれど少しばかり陰のある横顔に注ぐ視線は、ちょっとばかし熱い。

207市役所の佐藤さん:2015/04/19(日) 00:40:22 ID:GVkIcBF6
>>206
「つまりたぶん、“それだけ”じゃないんだろうね。
 でも残念、その何かはあたしは知らないんだ。
 知ってたらとりあえず殴るか蹴るかしにいってるね。
 願いを叶えるのはいいけど、もうちょい加減しろって」

【間違いなく、禁断の果実を喰った側】
【しかも結構不本意な形で答えが返ってきた側】

「あたしら、どうやっても表側に出れないから、記録とかはほとんど残せないし
 残しても個人のものが限界だろうしねぇ。
 あー、このまま行くとあたしは物知り長老枠になるのか、こわっ」

【信号待ちからアクセル踏み直し。気がつけば、周りの風景はすっかり街中。
 外周部に多い大型店舗と太い道】
【長老自身も全部知っているわけではないそうです】
【最近の魔具のはやりに対して「あたしのなんかこんなんだもん」と具現化して手渡されたのは
 ピンクと星と羽のめちゃファンシーなステッキでした】
【これが、時代か……】

「ほい、位置了解。さっさと帰ろう」

208珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/19(日) 01:05:31 ID:XyJA2LTc
>>207

不思議な力で夢と笑いをふりまく女の子は、時間をかけて鉄の羽根纏った戦乙女へと変わった。
ゆずれない願いは、いつの間にか欲深い憧れにすげかわった。

「……卑下しないでください。私は、こういうの好きですよ。
 杖をぎゅっと握りしめて、大切な友達と一緒に星空へ身体を預けられたら――きっと、楽しいんでしょうね」

幼き日の佐藤が抱いた魔法少女の原風景に眼を輝かせながら、樹心院は想いを巡らせる。
魔法少女の姿形、その在り方は、力を振るう者の心のあり方が決める。
血腥い欠片の奪い合いに身を投じるつもりがなかった自分でさえ、無意識に『武器』を手にすることを望んだ。
鮮やかなときめきだけを胸に空を舞うなんてことは、この街ではもう叶わないのだろうか。

「私のなんて、この車のトランクに入らないような剣です。切っ先が開けば弾丸まで撃っちゃって。
 魔法少女って聞いただけで、反射的に、身を守らないとって思ってたみたい」

樹心院は、意外とテレビを見る方だ。何せ一度買ってしまえば一番金のかからない娯楽である。
でもって夜更かししながら勉強するタチだったから、そういうたぐいのアニメはよく楽しんでいた。
――もちろん21世紀だから、人は死ぬし、どでかいビームは撃つし、ステゴロだってやるような手合いだが。

「最初っから考えが間違ってたのかしら、私……」

結局は自分も、黒百合の殺気立った空気と近年の魔法少女の風潮に当てられた一人だったわけか。
自嘲気味な独り言を零しながら、窓の外を見る。
そこはもういつもの路地で、住み慣れたボロ屋はもう数百米先にあった。

209市役所の佐藤さん:2015/04/19(日) 01:18:14 ID:GVkIcBF6
>>208
「もうすぐ30なのにそれ振るの辛いんだよね、絵的に。
 タバコもお酒も嗜むのにコレよ」

【どうやら気に入ってないわけではなかったようです】
【年齢的なイタさは確かにあるのかもしれない】
【変身すると髪の色まで変わるとかはさすがに言えねっす】

「ほい、そろそろつくよー。
 迷えるお嬢ちゃんの悩みくらいなら、疲れてなけりゃ聞いてやるから
 今夜はもうゆっくり休みなさいな。ほら名刺」

【住宅街に入って手頃な距離になったところで車止めます】

「割とまじめな話、今の生活がアレなら廃業するか他のとこいったほうがいいさ。
 無理してお嬢様やる必要はないし、無理して魔法少女やる必要もない。
 一般人の記憶操作くらいならしてやっから、間違ってたと思うならやりなおしな。
 あんたの若さはまだ本物なんだろうしね」

【年上のお姉さんからのアドバイス】
【志半ばで倒れた後輩をたくさん見てきたゆえの発言である】
【さ、早くかえりたまへ】

//
そろそろおわりませう

210珠輝 ◆ITqPX258yc:2015/04/19(日) 01:38:26 ID:XyJA2LTc
>>209

受け取った名刺を素早く胸ポケットに忍ばせて、樹心院は深々と頭を下げた。
ある意味では当然のことなのだが、魔法『少女』の事情を相談できる成人女性なんていうのはそうそう居ない。
だからこそ、この出会いは得難いものだと言えた。

そんな佐藤さんが真剣なトーンで街からの退去を提案すると、樹心院はきゅ、と目を閉じて考えたが。
やがてひとつひとつ言葉を選ぶようにして、ゆっくり瞼と唇を開く。

「……自分のことだけなら、無理なんてしないですよ。
 だけれど私には、お母さんと、妹と――どうしても、本当の気持ちを知りたい子がいるんです」

「それに佐藤さんだって、魔法少女であることからも、この街からも逃げてないじゃないですか。
 そんな人に楽な道を勧められたところで、おいそれと首を縦に振れませんよね」

貴人の端くれとして整えた微笑ではなく、歳相応の悪戯っぽい笑みで、口の端が釣り上がる。
街の秘密を知った以上は、運命共同体。もしかしたら樹心院はそういう風に思っているのかもしれなかった。

「今日はありがとうございました。市役所の、佐藤さん」

やがて車が自宅のほど近くで止まると、樹心院はそう言い残して、車の外に出ようとするだろう。
街の裏側でまで市民の安全に気をやる大人。佐藤の有り様に対する心からの敬意を、その言葉に込めて。


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