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ここだけ魔法少女の街ロールスレ かけら1個目
11
:
上田 美奈
:2015/03/10(火) 23:17:26 ID:3lXZAFE2
>>10
【確かに響いた肉を断つ音】
【光の粉と散る黒豹モドキ】
【光が散った後に残るのはかけらが1個と、気絶した子猫】
「……結界、解除」
【ミナの声と共に、位相がずれた空間が復帰し、破壊の爪あとも霧散する】
【夕方の公園に少女が二人】
【ミナの方はコスチュームも解除したようで】
「約束どおり、そのかけらはあげる。
あとは……、ありがとう?」
【何故か疑問形】
【……かけらより先に子猫を抱っこするのを優先したのは、誰の目にも明らか】
12
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/10(火) 23:33:18 ID:SEgRANVE
>>11
【生生しい音と共に崩れる黒豹もどき】
【少女も服装をダルッダルのジャージに戻す】
「さてと欠片は、うん、あったね」
【そして少女の言葉に驚いたような顔をする】
「ふむ、わりとあっさり渡してくれるのだね?」
「僕としては疲労した僕を倒して僕の欠片ごと奪うと思っていたが…」
【そして彼女が抱き抱えた猫を一瞥する】
「君には出来なさそうだね」
「申し遅れたが僕は狂犬病 鬱月」
「以降は宜しくしてくれたまえ」
【そして彼女ひ欠片はを仕舞うと公園を後にした】
//ここらへんで〆にしようと思います
//お疲れ様でした!
13
:
上田 美奈
:2015/03/10(火) 23:43:02 ID:3lXZAFE2
>>12
【治癒魔法をかけてから開放される子猫】
「……ズルや約束を破ってかけらを集めて願いを叶えても
きっと後悔する日が来るから」
【自分が納得できる形で集めたいという強い意志表示】
【青いともいえるし、頭が硬いともいえるでしょう】
「ミナ。上田美奈。……また、縁があれば」
【ミナの足は逆の出口へ】
【そのうち出会うこともあるでしょう。腹痛とかで保健室にいく機会があれば、たぶん】
14
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/11(水) 21:02:19 ID:JuGvDtBc
【青い月明かりに照らさない街の裏路地は人通りも少なく夜の冷たい風が空気の走る音と共に過ぎ去るだけだった】
【地に落ちた烏の羽根は風に揺られながらに天を舞いやがて再び冷たき地表へとその流れに逆らうことなく舞い落ちる。そんな烏の羽根を足に履いた厚底ヒールで無慈悲に踏み潰し足を進め静かだった空間に足音を響かせる女性が一人、闇に包まれた道の中いた】
あー…………参ったなぁ。
遅くなっちゃったわ……本当まいっちんぐまちこ先生だわ。
早く帰らなきゃ私無しの寂しさに嬢様が泣いちゃうってのに────まぁ、別にこんなこともあろうかとお嬢様のお部屋にはは盗さ……監視カメラを仕掛けているからいいけど。
でも我が儘が通るならやっぱり生で見たいわね。
【女性は坦々とさも当たり前かの様に独り言を呟きながら暗い夜道を歩く。冷たい夜風により揺らされる真っ白な髪の毛は不規則に乱れ出している】
【既に女性一人が裏路地を歩くにはあまりに遅い時刻にも関わらず彼女、《小鳥遊胡桃》はまるで時刻が昼間かの様に辺りに注意を払う様子も無く自身の身の安全を確信あるいは────確定しているかの如く迷うこと無く確実な足取りで先へと向かう】
15
:
上田 美奈
:2015/03/11(水) 21:25:03 ID:ZQ4QSNe6
>>14
【夜間の探索活動してたら、サイコさんがいました】
【今、絶対盗撮って言った。怖い怖いやりすごそう】
【電柱の裏で、ふわ髪の細身が警戒中】
(かけら探しにきて、精神系危険物を見つけたときって、どうすればいいんだろう)
【ささっと、コスチュームモードオン】
【夜間であれば、風景に溶け込むマントはさらに効果的】
【せめてお嬢様とやらに盗撮の事実を教えてあげないといけない】
【こそこそと尾行開始】
16
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/11(水) 21:49:21 ID:JuGvDtBc
>>15
────────ハッッッ!?
【丁度美奈が胡桃をコソコソと怪しげに尾行し始めた瞬間、偶然なのか美奈の存在に気が付いたのか胡桃の順調な足取りが突如止まり、きもちわるい独り言もプツリと止み辺りに静寂が訪れた────とそんな静寂も束の間、突然胡桃は何かに気が付いたかの様に叫声を上げた】
【まさか胡桃は既に魔法少女の存在に────上田美奈の存在に気が付いたとでもいうのか!?】
確かに私が今帰ればお嬢様の泣き顔を直接拝めることが出来る────が、仮に今日帰らず明日の朝帰ることで、お嬢様の腫れ顔を見ることが可能となる!!
でもそうした場合、私はあのジジイ(お嬢様の父親)から叱られてしまう!?
あぁぁぁあぁぁぁぁアァァァァァァァア一体どうすればぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
【どうやら微塵も気が付いてないようです。しかも気が付いていないならいないで人通りの少なく暗い夜の裏路地で最早独り言とは言えないレベルの独り言を叫ぶあたり彼女はもう末期。盗撮カメラ言ってるし】
【頭を抱え胡桃は叫声する。その声はしまいには辺りに響き渡り近くにいれば嫌でもその内容が鼓膜を振動させ情報として脳に入ってくるだろう】
【大変くだらない葛藤を繰り広げたあげく胡桃は無意識に答えにたどり着く】
こ、こんなとき《かけら》が揃っていればぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
【魔法少女ならすぐに分かるそのワードをくだらない葛藤の末叩き出した胡桃は、未だに頭を抱え先程よりも更に馬鹿っぽく今度はしゃがみ出した】
17
:
上田 美奈
:2015/03/11(水) 21:56:15 ID:ZQ4QSNe6
>>16
【ぱきっと、足元から枝をおる音】
【ミナが自分の足元を確認すると、街路樹の枝が一本】
【……どうやら絶叫にびっくりして無意識に一歩下がってしまったらしい】
【これは死亡フラグというやつである。しかもたちが悪いことに、手元には緊急用のかけらが1個】
【たぶん今のびっくりで隠蔽は一瞬緩んだ。これを知覚されたら、同業者確定である】
「……えーと、この場合はあなたの勤め先に、
盗聴器が仕込まれている可能性があるって、通報すればいいの?」
【隠れているのは諦めた。そして第一声がコレ】
【消されるかもしれない……?】
18
:
神帰月真奈
:2015/03/11(水) 22:11:43 ID:j96MQYgk
【二人の学生がいた。ほんの帰り道の話だった】
【私立紫薔薇学園の中等部に通う二人の少女は、少し遅くなった帰り道を自転車を引きながら、取り留めのない雑談を交えながら歩いていた】
【そんな二人が立ち止ったのはつい先ほど。その理由は至極当然の事で、学校から去った旧友を久方振りに見つけたからだった】
【元々幾度か言葉を交わす中で、その二人は基本的に誰かと喋るのが好きな事も有り、その少女に話しかけるのに寸分の躊躇もありはしなかった】
『久し振りー、神帰月さん!会いたかったよー』
『そうだよー、私達挨拶くらいはしときたかったのにさー、まぁ……しょうがないかもしれないけど』
『あー、ところで、何で……』
【何でも無い会話を、始めようとした最中の事だった】
【目前に立つ、黒い髪の少女。一年前に学校を去った筈の少女は、何故だか未だに学生であった頃の制服を身に着けていて】
【それに対して、問いを口に出そうとした時だった。まるで、それが琴線にでも触れたかの、様に】
「……そう、あなた達でもいいかな」
【疑問の声を出す前に、それは展開された。魔法少女だけが扱える、結界】
【その中に、魔法少女 神帰月真奈と共に、少女二人は放り込まれた――――――――――そしてその瞬間、二人の眉間に対して両手の人差し指が突きつけられた】
【初歩的で簡単な魔法だ。相手に対して強烈な眠気を誘う魔法、とは言っても一般人程度にしか効果は無いが……それでも、彼女の目的には十分だった】
「これで準備完了。さぁ、来て。魔法少女……いえ。星の、かけら」
【一般人二人、それらを彼女は魔法少女を誘き寄せる為の罠として利用した】
【倒れ込もうとする二人の少女達を支えて、そっと地面に寝かせると。神帰月真奈は、それに誘われて、他の誰かが来るのを待つ事にした】
19
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/11(水) 22:15:27 ID:JuGvDtBc
>>17
────………参った……参ったなぁ〜。
【枝が折れる音──枝が何者かの理不尽な重量により強制的に折られた音が胡桃の耳に入る。枝が折れる、というよりは折られたのだ。つまり枝を折った何者かが直ぐ近くにいると胡桃は確信し、ゆっくりと立ち上がると音の発信源である背を向ける方角へと体を向け直した】
本当……参ったわよ。
【目に入ってきたのは、あいも変わらず先が見えない──というよりは目を凝らさなければ先が見え難い裏路地の通路と、冷たそうなコンクリートの壁、そして律儀に学生服を着用している一人の少女だった】
あー……それは出来ればやめて欲しいわねぇ……そんなことされたら私はタダじゃ済まないからね。
まぁ──お嬢様からの……ハァ……お仕置きなら…ハァ…心から魂から受け入れるけどハァ……ハァ…────っと涎が……てか貴女誰?
正直貴女が何処から聞いていたかは知らないけど通報とかされたら面倒だから────死んで?
【頭を掻きながら先程とは違いやや冷静に──とどうやら冷静だったのは最初だけの様で、途中からは侍女である胡桃が支えるお嬢様とのくだらない妄想により顔はだらし無い表情を浮かべ、口からは涎が出ている汚い】
【初見からしてみれば唯の基地外、もしくはサイコにしか見えないだろうし魔法少女なら尚更彼女が雑魚そうに見えるかもしれない】
【しかし、フッ──と口からは垂れた涎を吹いた瞬間、まるで先程とは別人の様に冷たい瞳を美奈へと向けながら温かみのない笑顔を浮かべると同時にフォームチェンジを展開した】
20
:
上田 美奈
:2015/03/11(水) 22:31:41 ID:ZQ4QSNe6
>>19
【やっぱりあかん人だ! ザコとかには絶対見えない!】
【こういうタイプは、理性で制御するタイプよりも容赦がない分、厄介さと危険度ははるかに上】
【そして自分は、戦闘向きとは言えないのだから】
「……いや、死んでと言われて死ぬわけには。
とりあえず、さようなら!!」
【フォームチェンジ中に全力加速で空中退避】
【猛スピードとはいかないものの、初速で引き離せばそのまま姿を隠せるはず】
【いや、それよりも】
>>18
(誰かが展開した結界に飛び込む方がいい)
【少なくとも、かけらの争奪戦になれば脱出するチャンスは生まれる】
【かけら探ししている相手なら、手持ちの1個を取引に使えるかもしれない】
【1対1をやるよりははるかにいい】
【全速力で、結界に飛び込み、最初に見えたのは】
「って、なんでええええ!?」
【こっちはこっちで民間人が大変なことになっていた】
【誤ってかけらと取り込んでしまったとかだと思いたいけれど、嫌な予感がフルスロットル】
(このまま、結界の反対側まで飛んでかけらを使って抜ける? でもっ!)
【今しばらく結界内にとどまることを選択】
【姿は互いに見られただろうけど、高度を下げて建物が作る死角に飛び込む】
【運が良ければ追跡者と謎の魔法少女の衝突】
【運が悪ければ自分を狩る相手が二人】
「今日は厄日なの?」
21
:
兵馬 一姫
:2015/03/11(水) 22:31:47 ID:g1Cp6nS2
>>18
紫薔薇学園高等部の兵馬一姫は、眠りについた二人の少女と同じく下校途中であった。やや急ぎ足で歩く一姫。それもそのはず、今日は入院中の妹、二那に会える日なのだ。一秒でも長く二那と居たい一姫は、一刻も早く病院へ行こうとするが……
「!?これは……近くに居やがるな……」
結界の気配を察知し、足を止める。
「だけど、面倒だな……相手がかけらを持ってるとも限らねぇし……」
どうしようかと考えつつ、結界へ接近。相手がかけらを持ってそうになかったら、さっさと逃げようと考えていたが……
「あ、あいつ!?一般人を!?」
一般の生徒二人を結界へ入れたのを目撃。さすがにこれを見過ごして病院へ行く訳にはいかない。そう考えた一姫は、結界へと足を踏み入れた。
「おい!そいつらをどうする気だ!?」
結界へと侵入し、大きな声で叫ぶ。
22
:
高坂 椿姫
:2015/03/11(水) 22:32:53 ID:tYqRDOMs
>>18
(…………!!)
【夕飯の食材の買い出しを終えて帰宅する途中だった少女、高坂椿姫】
【突然その場にピタリと立ち止まって辺りを見渡すと、瞳を閉じて気配を研ぎ澄ませる】
【感じたのは魔法の力、それは付近で誰かが結界を展開したということであり】
「……見つけた。あっちね!」
【そしてそれは即ち、彼女の探し求める星のかけらが出現した可能性が非常に高いということ】
【先を越される可能性は高いものの、結界が閉じていない限りはかけらはまだ誰の手にも渡っていないに違いない】
【しかしこのまま向かえば誰かの発見したかけらを横取りする形になるが、彼女はそんな体面を気にするような性格でもなく】
(結局は先に手に入れた者勝ち、誰かの手に渡る前にさっさと回収しないと!)
【今、椿姫が所持しているかけらはたったの一つ】
【僅かな焦燥は彼女の足を早め、そしてこれが罠であるかもしれない疑う余地を奪ってしまい】
【やがて結界の目の前まで辿り着くと、すぐさま魔法を使ってその内部へと侵入を果たすが……】
「……え、人が倒れてる?それも魔法少女じゃない一般人が、どうして……?
……と、とりあえず!大丈夫!?早く外に運ばないと……!」
【この時点でもう少し頭を働かせれば、これが仕組まれた罠であることに気付いたのだろうが】
【お人好しスキルを発動させた彼女は、慌てて倒れている少女達に向かって、無警戒にも近づいてゆく】
23
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/11(水) 22:33:26 ID:ZYuys3xk
>>18
【ここは私立紫薔薇学園の保健室】
【そこでその少女、狂犬病 鬱月は上体を起こしたまま手に取っていた『罪と罰』を閉じて視線をふと前に向ける】
「ふむ、魔力の波動……これは近いね?」
【そして面白そうに笑うと窓を開けて夜空を見上げる】
「闇よ、我が身を抱いて天を翔よ…」
【闇の魔力が翅の様に展開して夜空を舞う】
【結界の中の少女を見つけるのに時間はかからないだろう】
24
:
高坂 椿姫
:2015/03/11(水) 22:34:48 ID:tYqRDOMs
//更新忘れ、
>>22
は取り消してください
25
:
朝顔 小雨
:2015/03/11(水) 22:48:41 ID:aCDOA.6Y
【時は夕暮れ、巨大な公園の一角】
【紫薔薇学園のものとは違う、ブレザーの制服を着た一人の少女が】
【四阿の柱に背を委ねて立っていた】
「《5つ集めると願いがかなう》……なんて言ってもねえ」
【少女はその手に無色の光を放つ石、「星のかけら」と呼ばれるそれを手に取って】
【赤く燃える太陽にかざすようにして、まじまじと見つめている】
【願い事を決めかねているのか、考え事をしているように見える彼女だが】
【こんな場所で星のかけらを取り出しているのだ】
【魔法使いに声を掛けられてもおかしくはないだろう】
26
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/11(水) 22:51:45 ID:JuGvDtBc
>>18
【小鳥遊胡桃は例外なく例中的に魔法少女の一人だ。ゆえに他の魔法少女同様《結界》の出現は瞬時に察知出来るし、《結界》を展開したその術者が魔法少女ということも確信せずとも感知可能だ】
【勿論、今回もそれは外れること無く、魔法少女として普遍的に偶発的に意図して展開された《結界》を呼吸をする様に感じた──というよりは魔法少女だから《結界》を感知可能なのでは無く《結界》が魔法少女に感知させているのかもしれないが】
────でも、正直今は………今目の前にいる同業者の方が世間的な意味で厄介だから後回し!!
【小鳥遊胡桃は《結界》を感知したが、全くと言っていいほど無視してそのまま目先の魔法少女の尻を追う】
>>19
【此方は既に戦闘態勢に入っている。相手もフォームチェンジをした魔法少女が目の前にいるなら嫌でも戦うだろ──しかも命を狙われているのだ、殺られる前に殺る、なんて世紀末思考な胡桃にとっては美奈の撤退という行動は意表を突いた様で、結構な距離を開かれてしまう────が】
待ちやがれェェェェェェェェェェ!!
【小鳥遊胡桃は諦めない。なんと健気に自分も飛び、美奈を追いかけた!その先が先程の《結界》とも知らずに】
27
:
高坂 椿姫
:2015/03/11(水) 23:06:50 ID:tYqRDOMs
>>25
「いらないようだったら私が貰ってあげましょうか、ソレ」
【星のかけらを眺める少女へと声をかけたのは、やはり同じく魔法少女】
【サイドテールの赤髪が特徴的なパーカー姿の少女が、いつの間にか彼女のすぐ側に立っていて】
「……というか、あんまり外で見せびらかすような真似はやめた方がいいわよ、あんた
暗黙のルールなんてクソ食らえって連中も中にはいるんだから」
【呆れたような口調で一方的に説教のような台詞を告げてから、その場で大きく伸びをする】
【そんな彼女の足元には近所の商店街で購入したらしい、色んな食材が詰まったビニール袋が置いてあり】
【その様子からして、どうやら買い物の帰り道でたまたま魔法少女らしい人物を見かけたから声をかけただけのようだった】
28
:
神帰月真奈
:2015/03/11(水) 23:07:07 ID:j96MQYgk
>>20
>>21
>>23
>>26
(数は4……思った以上に釣れた、けれど)
【最初に彼女の瞳を除いた人間が見れば、それが正気で飽く迄も理知的な物を持ちながらも、まともな精神構造をしていない事は理解できるだろう】
【目が据わっている】
【彼女をそうさせる最たる理由であり、或いは唯一つの外見的特徴であるかもしれない。何処か目の前を見ている様で、見ていない様に見えるのだった】
【直感的に、まともな話し合いには応じない、と理解させるには十分であるが……同時に】
「……この結界に入った魔法少女全員に告ぐ。星のかけらを置いて行け。そうすれば私はあなた達には手を出さない。
拒否した場合、私が一人一人刻んでいく。持っていないのならば、私の前に来て、その証拠を提示すれば出してあげる」
【魔術による、結界全体への声の浸透】
【彼女は飽く迄も正気であり、まともでない話し合い、或いは自分に利益の存在する取引に対しては応じるという判断能力程度は、持っていた】
【但し、このままでは余りにも一方的で片方にとっては不利益極まりない取り引きだ……普段の彼女ならば、その宣言通りに行動するのであるが】
【一人一人を刻んでいくのは簡単だが、彼女の魔法少女としての能力は乱戦に向いた物では無かった】
【二人。追いかけっこをする魔法少女がいる。そして程無くして、彼女の目の前に程無くして二人の少女が現れる、その片方が叫んだ言葉も考慮して……その言葉に、一言付け加える】
「星のかけらさえ渡せば。私も相応の取引に応じたいと思う。この状況に限定して、だけれど。例えば……」
【一度言葉を斬ると同時に、彼女の左手に機械的なガントレットが装着され……更にその手の甲から、青色の光を放つ刃が出現する】
【魔法少女ならば直感的に理解できるだろう、これは。魔力によって形成された、熱量兵器で在り】
【それを少女達に、突きつけた】
「……この子達を助ける、とか」
【彼女は、特に兵馬 一姫に対して強調してそう言った】
【ともあれ、こうして少しでも相手に有利になる取引を提示する、と言うのは、この数の魔法少女達を纏めて相手する事に対して多少なりとも危機感を抱いたことに他ならない】
【だが彼女の据わった瞳は、そう言う色を浮かべる事は無かった。……いや、どちらかと言えば、そもそもそう出来る程の精神的余裕が無い、と言った方が正しいか】
29
:
朝顔 小雨
:2015/03/11(水) 23:20:23 ID:aCDOA.6Y
>>27
【届いた声にふと我に返ると、パーカー姿の彼女が目に映る】
【少し驚きの表情を浮かべた後で】
「いや、折角だし取っておくことにするよ
そのうち欲しいものが見つかるかもしれないし―――見つからなければお金に替えるさ」
【言いながら星のかけらを左の掌に握りこんで、流れるような動きで右手で指を鳴らす】
【そうして開けた左手の中には、もう輝く石の姿はなくなっていた】
【会話をしながらマジックを披露した少女は、伸びをしている彼女に向かって悪戯者の笑みを見せるのだった】
「ところで、これを知ってるってことは君も魔法少女だよね?
どんな願いを持ってるのか教えてくれないかい?後学のためにさ」
30
:
兵馬 一姫
:2015/03/11(水) 23:23:58 ID:g1Cp6nS2
>>20
>>23
>>26
「なっ!?他にも魔法少女の気配!?一人二人……いや、三人か!?」
周囲の他の魔法少女の気配を感じる。これでこの結果内の星のかけらはいくつになるのだろうか。もし、全員が一つ以上持っているのなら、五つは存在することになる。ちなみに、一姫は現在一つだけ所有している。
「これは……チャンスなのか?それとも……」
チャンスかピンチか。戦いの行方は未だ分からないが、己の願いのために戦う少女達の激突が始まろうとしている。
>>28
「はぁ?誰が置いていくかよ!」
(とはいえ、人質か……目の前で殺されるのを見過ごすのも気分が悪ぃ……どうするか……?)
易々とかけらを手放すつもりは無い一姫。だが、人質となった生徒二人が気になり動くことは出来ない。
(考えろ……あたしは勉強は苦手だが、頭は悪くない筈だ……そうだ!……せっかくの人質をそう簡単に殺しはしない。ならば……)
まずは人質をどうにかする方法を考える。利用するのはこの状況だ。この場に他にも三人向かっているというこの状況。
三人がたどり着いた時に、真奈が一姫に気を取られていれば、三人のうちの誰かが人質を助けてくれる筈。本当に助けようとするのか不安はあるが、そこは人間の善の心を信じたい。
「それより、お前こそ逃げた方がいいんじゃないか?今、ここに向かっている三人はあたしの舎弟だぞ。このままじゃお前、ボコボコだぞ?」
とりあえずは、時間稼ぎのためのハッタリ。他の三人に怒られそうなハッタリである。表情には出ていないが、とにかく相手の気を引こうと必死だ。
31
:
上田 美奈
:2015/03/11(水) 23:25:42 ID:ZQ4QSNe6
>>21
>>23
>>26
>>28
【強引な回収方法だ。しかし見つけて飛び込んできたのも多い。わりと良い手段?】
(共闘して集中攻撃すればたぶん勝てる。
だけど、追われてる側が1人まじってると、ちょっと戦場が複雑になりすぎる。
そして、かけらは手持ち1個だけ。確実に味方に引き込めそうなのは1人)
【なるべく自分が納得できる形で動きたい、という条件が加わると動きは更に厄介】
【直接戦闘するであろうメンバーにプラスになり、自分が助かり、追跡者に距離をとれる手段……】
『普通の人が二人なら、片方の分とここから出る権利をかけら1個で取引なら乗ろうと思う』
【結界の主に念話を飛ばそう。同時にスマホを取り出し、周辺の位置関係も確認しよう】
【追われていて結界内で隠れてる以上、姿は見せれない】
【それなら魔具で送るしかない。そして自分の技はそういうのに向いているのだから】
『受け取ってもらえないなら、此方の追手をあなたに誘導するけれど』
【隠れてる身でこの宣言です。】
32
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/11(水) 23:27:54 ID:ZYuys3xk
>>28
【結界に入ると共に響く声】
【それでも狂犬病はにやにやとした笑いを絶やさない】
【持ちかけられて取り引き、魔力の刃】
「ははははははは、冗談としては面白いがとても飲める物じゃないよ御嬢さん」
【足下まで延びた艶のある黒髪が夜風に揺れる】
「何故にこの僕が彼女らを助けなければならないんだい?」
「巻き込まれたのは彼女らの自己責任だ、愛すべき我が校の愛すべき生徒だからと言って助ける理由も義理もない」
「そしてもうひとつだ、君の言い方だとまるで僕まで哀れな獲物の様じゃないかい?」
「そいつはいただけないなぁ、うん、いただけない」
「ちょうど良い機会だ、この場で全員倒してこの僕の願いを叶えるとしようか」
【と、饒舌にしゃべくりながらダルッダルのジャージから腕を出して紫の薔薇の意匠が感じられる魔法陣を作り出す】
「ドレスアップ!だね」
【その魔法陣を潜った彼女は紫を基調としたフリルの多いゴスロリドレスに身を包んで医療用眼帯を紫に染まった物を着けて所々に赤い包帯を巻いた姿に変わっていた】
「狩人は、僕だ!」
【それと同時に魔法陣からやや弱い闇の弾幕を牽制に四方八方に撒き散らす】
33
:
高坂 椿姫
:2015/03/11(水) 23:34:04 ID:tYqRDOMs
>>29
「お金に変える、ねえ。星のかけらの相場ってどれくらいなのかしらね
まあ私は売る気なんて更々ないけど。むしろお金で買えるくらいなら借金してでも買い集めるわ」
【目の前で颯爽と披露されたマジックに、椿姫は少しだけ目を丸くする】
【正真正銘の魔法を操る力を持ちながら、これくらいで驚きを見せるのもおかしは話ではあるが】
「……今のは手品、それとも魔法?前者なら大したものだけど」
【悪戯的な笑みを浮かべる彼女とは対照的に、椿姫の表情には僅かな不信感が浮かんでいた】
【その原因は彼女の質問、どうやら願いについて訊ねられることは椿姫にとって快いものではなかったらしく】
「…………生憎と、名前も知らないような人に教えるつもりはないわ」
【どこかむすっとした様子で、そう返すのだった】
34
:
朝顔 小雨
:2015/03/11(水) 23:54:17 ID:aCDOA.6Y
>>33
「いやいや。5つ集めて一生金に困らない暮らしでもしようかな、ってね」
【それくらいの願いは出来るだろうし、と軽い口調で言い放つ】
【どうやら本当に、特別叶えたい願いもないようだ】
「ボクはマジシャンだからね。物を消したり取り出したり、それくらいはお手のものさ
魔法の力も出来ちゃうけど、それはちょっと無粋だよね」
【言いながら今度は右手を握り、開く動作】
【するとそこに先ほどのものと同じだろう、星のかけらが載っていて】
【椿姫の驚きの表情を見て満足したのか、星のかけらをブレザーのポケットに雑に仕舞い込むのだった】
「うん?そんな大事なことなのかい?
ボクは朝顔小雨。キミの名前は?」
【別に名前が聞きたかったわけでもないのだろうが、自己紹介の流れに持っていこうとする小雨】
【ニコニコとした表情からは悪意は伺えない……というか、ただマジックが披露出来て満足しているだけにも見える】
35
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 00:09:16 ID:D7Ec2hwo
>>28
>>30
>>31
>>32
!………これは………結界……。
あんのやろう、よりによって結界なんかを逃げ道に使いやがって!
【たった今小鳥遊胡桃の目先に広がる光景は"異物"や"異質"が入り混じり一種のケイオスと化けた異空間、即ち《結界》だった】
【先程までの闇に包まれた裏路地の景色とは違い最早常人の理性では説明の出来ない小さな世界の構造や光景はカオスを具現化したと言っても過言ではないだろう】
【小鳥遊胡桃は地表に脚を着くと2度3度周囲を見回し、先程まで追っていた同業者である美奈の姿が見えないことに気付き一回舌打ちをした後、そのまま足を進めた】
ん…………?
【結界に入り早数分、この結界を通して響き渡るおそらくここの術者であろう魔法少女の声。そしてその声が小鳥遊胡桃の耳に入ってきた刹那、結界内にいる合計4人の人間を発見する。うち1人は気絶しているのか瞳を閉じ微動だにしない。残り3人はそれぞれ魔法少女ならではのフォームチェンジを既に終えコスチューム、いわば戦闘服へとドレスアップしていた】
【気絶している女性を人質にとりなにやら自分を含めた他の魔法少女と交渉を始める魔法少女。しかし、小鳥遊胡桃はその人質とはなんの面識も持たない、この結界で一方的な初対面を果たした関係────ゆえに────】
はぁ……あのさぁ……私がなんで見ず知らずの訳も分からない奴を助ける為に欠片をあげなきゃいけないのよ。
しかも、アンタ今、一人一人刻むって言った?私を、アンタが?……ハァア?
いい!?私を切り刻むのはお嬢様だけ!私を切り刻んでいいのはお嬢様のみ!!
その他有象無象の魔法少女だが魔女だか知らないこんな結界に引きこもる奴に私が切り刻まれていいわけないだろぉぉぉ!!
オンドリャァァァァ!ぶち殺すぞテメェ等ァァァァァァァァ!!!!
【《アリステリア》に真紅の五芒星が浮かび上がる。小鳥遊胡桃の足元には小さな魔法陣が出現する。これは最早彼女に交渉しても無意味ということだろう】
【目の前にいる人質と魔法少女、右にいる小鳥遊胡桃を舎弟呼ばわりした魔法少女、ゴスロリに身を包み四方八方へと闇の弾幕を放つ魔法少女、何処に逃げたか分からない魔法少女、全てが彼女の敵だ】
【魔法少女が戦うのに、理由は要らない。魔法少女が戦う理由が欠片なんじゃない。魔法少女は戦うことは前提なんだ。此処にいる魔法少女はその前提に理由を後付けしている、そう小鳥遊胡桃は考えていた】
【だから────────】
『ナイナトメア・ネメシス』(笑)
こんなふざけた魔法名でも殺せるんだよぉ!!!
【狂犬から放たれる弾幕を己の闇の弾幕で打ち消し、足元に作られた魔法陣の魔法を発動させる】
【魔法陣から生み出される魔法は、光の弓────様々な方角へと光の弓が小鳥遊胡桃の足元から放たれだした】
36
:
高坂 椿姫
:2015/03/12(木) 00:11:37 ID:bFVSI69o
>>34
「お金ねえ……願いなんて人それぞれだから、別に構わないとは思うけど
というか、やっぱりトリックがあるのねソレ。一体どういう仕組みなのかしらね」
【非難はせず、されど同意もせず。椿姫自身は金銭に関する願いに対してそこまで興味がないらしい】
【そして再び彼女の手のひらに姿を現した星のかけらに、無関心を装いながらも驚きと興味を隠し切れない様子で】
【 どうにかしてトリックを見破れないかと目を凝らすも、結局叶わず少しだけ残念そうな表情を見せるのだった】
「私の名前は椿姫。高坂 椿姫(こうさか つばき)よ
……別に引け目を感じるような願いじゃないんだけど。あんまり他人には言いたくないのよね」
【悪意の欠片もない笑みを向けられて、少々気不味そうに視線を逸らす】
【ほんの僅かに頬を赤らめて、どうやらよほどシャイな性格らしく、小雨の笑顔に対して照れているだけのようだった】
37
:
朝顔 小雨
:2015/03/12(木) 00:26:59 ID:5cNUL73A
>>36
「ふふん、これだけは絶対にタネ明かししないよ?
知りたければボクの弟子になるか……そうだね」
【言いながら制服の胸ポケットに指を入れ、一枚のカードを取り出した】
【それは彼女のマジシャンとしての名刺。】
【アーガイルを基調とした凝ったデザインのそれには彼女のアドレスと、ひとつの住所が書かれていて】
「そこ、ボクの母がやっている喫茶店なんだ。
休みの日とかにボクのマジックショーもやってるからさ。よかったら来てみてよ、椿姫ちゃん?」
【今聞いたばかりの名を、いきなり下の名前で呼びながら。】
【彼女の僅かな表情の変化を見て、興味を持ってくれると判断しての行動だった】
「ふーん。まあ、それこそ願いなんて人それぞれだしね」
【無理に詰め寄ることもしないのは、視線があわなかったからか―――】
「コホン……『ねぇねぇ、もし宝くじあたったらぁ、椿姫ちゃんは何に使うぅ?』
……なーんって、そんな会話のノリで話してくれてもいいんだけどね?ボクとしては」
【――――否、この一発ネタをやりたかっただけだろう】
【イマドキの女の子風のきゃぴきゃぴした口調でバッチリ決めた後、小さくウィンクするのだった】
38
:
神帰月真奈
:2015/03/12(木) 00:35:20 ID:4VQEqV5c
>>30
>>31
>>32
「了解、交渉成立。あなたは、賢い人ね。先ずは前金として」
【交渉に応じた人間、独り――――――――――上等。面倒事を抜きにして星のかけらが手に入るのならば、それに越した事は無い】
【故にその交渉は承諾した。何処にいるか分からないが、交渉が成立した以上、その『位置』について勘繰る必要はない……手渡す魔術があるのならば】
【其処に存在する少女の一人を、即座に結界の中より"排出"した。これにより二人の少女の片方は、結界の外へと帰還する事に成功しただろう】
【後は、星のかけらを渡されれば、彼女を結界の内側から出る事を許可するだろう―――――――――だが、拒絶したならば、その刃は彼女へと振るわれる事になるだろう】
【最低限の今日の収穫は出た。一つ、あるのならばそれでいいが――――――――――彼女は未だ一度も、戦闘らしきものはしていない、まだ余裕がある】
【故にまだ引き時では無い。そしてその上、乱戦に"持ち込んだ者"がいる。故に――――――――――まだ、もう一つ程度ならば取れるチャンスがある】
「……五月蠅いのが、二人。特にうるさいのが二人」
「他三人、交渉不成立。……その中の二人は、話が通じ無さそうな人達。話し合いの余地は、無さそうだから」
「最低限の目的は達したけれど――――――――――全員、力づくで斬り『奪』う」
「特に、私を騙そうとした貴女は」
「FULL MOON」
【蒼光、軌跡を遺して、その放たれた攻撃の中を掻い潜り彼女は空へと駆け出した。人質であるもう一人の少女を左腕に抱えた上で】
【ボディスーツの様な薄い素材で作られたスーツ、機械的な両手、両脚を包む装甲。右手から伸びるのは、大きく伸びる青色の光を放つ魔術により形成された刃】
【戦闘行動へと入った。浮遊魔法から注ぐ魔力を背部の、右手に存在する刃へと集中させる。目標は――――――――――】
【彼女を騙そうとした、兵馬一姫。直線的ではあるが――――――――――"正に目にも留まらぬ速度で、彼女へと飛来しようとした"】
【そして、彼女の横を通り過ぎた瞬間。その速度を乗せて、刃を振るう】
39
:
上田 美奈
:2015/03/12(木) 00:47:52 ID:RrEcnTDY
>>32
>>38
『本当は不本意。でもあなたとサイコさんの相手を同時にするのもムリだから』
【仕方ない、という言葉は使いたくないのが本音】
【だけど、自分にだって帰る家はあるし、実家に帰れば家族もいる】
【まず1人開放できただけでも良しとするのが精一杯の譲歩といいたい】
【かけらを渡すくらいなら消費して結界を通過してもよかったはずなのだから】
『じゃあ、受け取ってね』
「バレル・ストリングス展開、そして発射!!」
【彼女の魔具は魔力の紐で繋がれたペンデュラム】
【その紐部分で筒を作り、主戦場へと星のかけらを発射する】
『確かに契約は果たしたし、出してもらうから』
//
ごめんなさい、眠気リミットです。
このまま戦域離脱でお願いします
40
:
高坂 椿姫
:2015/03/12(木) 00:48:37 ID:bFVSI69o
>>37
「ふーん、マジックショーね……別に興味はないけど
……そうね、週末なら暇だから、少しくらい遊びに行ってあげてもいいかしら」
【素直に興味があるとは言えないらしく、それでも興味津々なのがバレバレな口調で言い訳しながら】
【小雨の名刺を受け取ると、ポケットから可愛らしい財布を取り出して、その中に大事そうにしまい込む】
【そうして視線を逸らしたまま、気不味い(椿姫の主観)からそろそろ立ち去ろうと考えたその時】
「………………!」
【茶目っ気溢れた台詞と共にウインクを飛ばされて、思いがけない行動に少しだけ目を丸くする】
【が、やがて小さな溜息を吐くと、頬を緩めて柔和な笑みを見せるのだった】
【椿姫自身、気がつかない内に肩に力が入っていたらしく、どうやらその緊張がようやく解れたらしい】
「……まあ、宝くじのような現金じゃ買えない願いって奴よ
本当に何でも願いが叶うなら、奇跡のような夢のある願いを望んだっていいじゃない」
【そう答える椿姫の表情は、先程までとは異なってとても穏やかなものだった】
41
:
兵馬 一姫
:2015/03/12(木) 00:51:15 ID:krCqw3Os
>>32
「うおおおっ!?マジかよ!?んだ、コイツ!?頭イカれてんのか!?」
撒き散らされた闇の散弾は、一姫の方にも飛んできた。一姫はそれに対応するために変身。中華風の鎧に身をつつむ。そして、散弾を走って回避する。突然のことに戸惑うが、冷静になって考えれば一姫にとっては好都合かもしれない。何故なら……
(だけど、結界の主がこのイカれた奴に気を取られていれば……)
人質を救出する隙が生じるかもしれない。
>>35
「この街にはイカれた奴しか居ねぇのかよおおおお!?」
闇の散弾の次は光の弓矢。どちらか一方だけならば、身体能力強化の魔法による回避が可能であったが、弾幕と化した光と闇はもはや回避不能だ。
「流石に避けれねぇよこりゃ!!大盾!!出てこい!」
自身の足元に魔方陣を展開、大盾を召喚する。それにより、二つの攻撃を防ぐ。流れ弾には多少当たるが、傷は浅い。それより、一姫が恐れるのは……
「くそっ!人質は無事なのか?いや、それよりも……マズイ!!」
この身動きが取れない体制は非常にマズイ。何故なら、近くには対峙していた真奈が居るのだ。もし、彼女がなんらかの手段で二種の魔法を防げたら、今動けない一姫が狙われる可能性もあるのだ。それから、人質も気になる。
>>38
恐れていた予測が当たってしまった。接近する真奈の攻撃を防ごうにも、大盾は他の二人の魔法を防ぐのに使ってしまっている。故にーー
「ぐはぁっ!!」
飛び散る鮮血。一姫は少なくない血液を腹部から流す。
「くそっ……」
(いてぇ……マジかよオイ……こりゃ、もう……)
「……降参だ。あたしはこれ以上戦えない。」
自身の腹部の傷を見てそう言った。そして、懐から星のかけらを取り出し、真奈に差し出す。だが、この行動の真意は……
(なわけねぇだろ。てめぇみたいなのほっといたら寝つきが悪くなるわ。)
真奈が星のかけらを取ろうとした瞬間、自分にそのかけらを使い傷を回復。そして、隙を見て攻撃をしようとするものだ。だが、先程のハッタリで相手の警戒心は高まっているだろうし、この結界内にはまだ二人の危険人物が居る。果たして、この作戦は成功するのか?
42
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/12(木) 01:01:26 ID:1g14okUo
>>31
>>35
>>38
【はったりをかます少女を見やる】
「舎弟?」
「この僕がかい?」
「あっはっはっはっはっはっはっはっ、なるほどなるほど、やはり魔法少女となると面白い人間が多いね」
「それでは、親分?でいいのかな?」
【そうしてもう一人の特に煩わしい少女の方に顔を向ける】
「ふむ、いやいや、僕までそんなバーサーカーみたいに言って貰っても困るのだがね?」
「とかく戦闘は確かに娯楽としては秀逸だと言う意見には賛成だがね?」
【飛来した光の矢を闇の魔力を使い空中で止める】
「但しその場合、君の様に全ての理由が殺人に向くのならさしずめこの僕は全ての行為が娯楽の理由になりうるのかも知れないね!」
【そして小さな魔法陣を彼女に向けて飛ばす】
「爆発よ、刹那のときめきのその身を焦がせ!」
「エクスプロージョン!」
【彼女に飛んで行く小さな魔法陣が次々と当たる当たらないに関わらす爆発する】
【そして今しがた狂犬病が親分と呼んだ少女にこの結界の主と思われる少女がとびかかった瞬間に】
「それでは親分、可愛い舎弟の為に巻き添えを喰らってくれたまえ♪」
【二人、否、一般人も交えた三人の上に大きな魔法陣を発生させもろともに潰そうとする】
【しかしこの連続しさ作業のせいで今の彼女は無防備な状態である】
43
:
朝顔 小雨
:2015/03/12(木) 01:07:57 ID:5cNUL73A
>>40
「うん、待ってるよ。とびきり素敵なのを用意してね」
【興味がなければ、たかが紙切れ一枚】
【それを大事そうに財布に入れる彼女が嬉しい】
【期待に違わないものをお見せしなければ、とエンターテイナーの血を密かに滾らせて】
「そうだね。ボクのはいくらなんでも夢の無い願いだと自分でも思うよ
子供のころなら『小雨はぁ、空が飛びたいのー!』なんてことも言えたけど、この年じゃねえ……ていうか普通に飛べるし」
【自虐的なセリフだがそれを感じさせない快活さでサラリと言ってのけた後、またしてもきゃぴきゃぴ声。ハマったのだろうか】
【そしていつの間にやら警戒心を解いている様子の椿姫の様子を見て、安心と満足の入り交った表情を浮かべていた】
44
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 01:25:15 ID:D7Ec2hwo
>>38
あんの女、逃げやがったな……。
【一通り魔法陣から弓を放ち終えると、先程追っていた魔法少女がどうやらさきの交渉に応じたらしく結界から消えたようだ】
【そもそもの原因はあの魔法少女が小鳥遊胡桃の独り言を聞いてしまったことにある為に小鳥遊胡桃はあの魔法少女を絶対に捕まえると決めていたゆえ、逃げられてしまったと分かり思わず眉間に皺を寄せてしまう】
────………あの糞女の魔法は中々面白い系統っぽいわね。
対してさっき私のナイトなんちゃらを防いだあの魔法少女はみたところ武器を召喚するのかしら────まぁ、別に例えどんな魔法だろうと勝つのは私だけどね。
とりあえず、あの糞女は盾女とやりあうみたいだし、私はもう片方の同業者でも殺しとこうか。
【先程の弓の魔法はただ周りに散らばる魔法少女達を攻撃する為だけのものではない。攻撃魔法を発動することにより一体他の魔法少女達はどんなアクションを起こすか────回避か、攻撃魔法か、治癒魔法か防御魔法か、相手の手の内を探る為にあの魔法は使われていたのだ】
【一通りのアクションを確認、敵二人は既に此方を意識していない。ならばもう片方は────】
はっ、甘い甘い甘い甘い甘いッ!
ただ魔法を放つだけなら赤ん坊でも出来るわァッ!!
【狂犬から放たれる魔法陣による爆発を右往左往しながら挑発を交え回避する小鳥遊胡桃】
仕方ないな────私が本当の魔法って奴を見せてあげるわ……って言ってもそんな滅多な魔法じゃないんだけどね。
────《アリステリア》発動。
【小鳥遊胡桃の義眼の名前にして、小鳥遊胡桃が所持する魔具を成し、してその正体は、小鳥遊胡桃の操る魔法名】
【《アリステリア》発動とはつまり、小鳥遊胡桃が経った今から本来の魔法を使うということ────】
《シルビア・アナタシス》
【今は此方に意識していない狂犬を標的に右手を掲げる。手のひらからは黄色く光る魔法陣が形成され────黄金に輝く波動が放たれだした】
45
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 01:26:50 ID:D7Ec2hwo
>>44
安価ミスです
>>38
>>39
>>41
>>42
46
:
高坂 椿姫
:2015/03/12(木) 01:30:34 ID:bFVSI69o
>>43
「それじゃ、少しだけ期待してるわ……ほんの少しだけよ」
【口ではそう言っているものの、内心ではとても期待していることは明白で】
【魔法少女かどうかは一切関係なく、椿姫は純粋に彼女のマジックを楽しみにしているようだった】
【ついで今度はトリックも見破ってやろうという密かな決意も胸に秘めて】
「魔法が使えるようになって、幼い頃に夢見たことが色々と簡単にできるようになったのは事実ね
例えば今小雨ちゃんが言ったような、空を飛んだりとかも」
【周囲に人の目がないことを確認すると、瞳を閉じて魔法を発動】
【すると椿姫の足元から炎が生じて纏わりつき、そのまま彼女の身体を宙へと持ち上げた】
【魔法による浮遊能力、子供なら誰しもが一度は夢見る空飛ぶ能力もこうして簡単に使えてしまう】
【くるりと空中で一回転した後に地面に着地して、魔法を引っ込めると少しだけ照れ隠しの混じった笑みを浮かべるのだった】
「それじゃ、私はそろそろ帰るわね、早く帰ってご飯を作らないといけないし
……とびっきり素敵なマジック、ちゃんと用意しておきなさいよ?」
【期待を込めて念押ししておくと、たたっと駆け足気味に歩き出す】
【そうして少し進んだところで一瞬だけ立ち止まると、くるりと振り返ってほんの一瞬だけ手を振って、再び歩き出すのだった】
//こんなかんじで〆ということで、絡み乙でした!
47
:
朝顔 小雨
:2015/03/12(木) 01:46:29 ID:5cNUL73A
>>46
「ハードルあげるねえ……もちろん、御期待には添えると自負しているよ」
【特に喫茶店となればいわば自分のホームグラウンド、多少大がかりなものでもいける】
【……などと、営業に支障の出そうなレベルで算段を立てているのだった】
「そうそう、特に空中浮遊なんてステージマジックの花形だよ?なのにちょっと種も仕掛けもなさすぎだよ!」
【嬉しいのやら悲しいのやら、興奮した様子を見せるのは、やはりマジックを愛しているからだろう】
「おっと、そうかい?じゃあ、また会おうね」
【迷った末の行動だろう、手を振ってくる様子に微笑んで手を振りかえすと、】
「さて、それじゃあボクも帰って仕込みをはじめますか!」
【伸びをひとつして、公園から去って行った】
/はーい、絡みありがとうございました!
48
:
神帰月真奈
:2015/03/12(木) 01:57:26 ID:4VQEqV5c
>>39
>>41
>>42
>>44
「了解した。それでは、さようなら」
【そう言った瞬間に、彼女が結界から出る事が出来る"権利"を彼女へと与えた】
【そうしたのならば、彼女は容易にこの戦場からの逃亡は簡単に成立するだろう――――――――――発射された星のかけらへと手を伸ばし、それを受け取った】
「ありがとう、名前も知らない人。今度は仲良くできると良いね」
【確かに本物。そうなれば今度こそ、彼女へと何か危害を加える理由は無い。其処に何かしがらみも、怨念も無く、彼女を容易にこの結界の外へと出る事が出来る筈だ】
【本来の位置には、先程強制的に排出された少女が一人、眠っているだろう】
【本心でも何でもない言葉で、心のかけらも籠っていない、そんな只の冗談だけを、彼女の背中へと残してから、彼女は再度戦闘へと向かっていった】
【加速した身体を魔法によって減速させる。この熱量によって叩き斬る剣には血こそ付着しないが、誰かを斬る感覚は確りとその腕に残して行った】
【振り向いてみれば、彼女の腹部からは止め処なく血が流れていた。魔法少女ならば助かる程度だろうが――――――――――】
【諦めに至る理由にはなるだろう。その差し出された星のかけらは、本物の意思に見えた。或いは、目の前に存在するそれに目を奪われて、判断能力を失ったか】
「そう、大人しく、それを渡せば―――――――――――――――ッッッ!?」
【直後、発動する爆発の魔法。思い切り後方へと跳ねようと画策したが、彼女の能力は前方への高速移動に特化している……故に、完全な回避には至らなかった】
【そして反射的に、その腕に抱えていた少女を結界の外へと排出する。両腕で顔を覆うが、熱が彼女の身体を焼いていった】
【防御手段に乏しい彼女にとって、ほんの些細なダメージも致命傷になり兼ねない。故に、ここから先の戦闘について、良く見極める必要があった】
【ここには二人、狂った人間がいる。予測不可能、どうすればと考えるが――――――――――どうやら、それは一先ずとは言え、憂慮であったらしい】
【相手に仲間意識は無いだろう。だが、一人を請け負うのだとすれば、後はこの目の前にいる一人に集中することが出来る】
「……あなた……よくもッ……!!」
【一言、何か言おうかと思ったが、それで何かこの少女を刺激したくない】
【故に。僅かに小鳥遊胡桃に視線をやっただけで、直ぐに目の前の自分の敵へと視線を戻した。両腕に、青色の刃を展開する】
「……良かった、イカれはイカれ同士で、やりあってくれるみたいで。
私は、貴女に集中できる。貴女が親分なら、子分の責任はとるべきでしょう?今度こそ間違いなく……貴女は、私が斬り『奪』ってみせる」
【彼女へと、思い切りよく踏み込んで、彼女へと両の剣を、両手の剣を交差する様に振るった】
【無論、他の二人への警戒を解いた訳では無いが。一先ずは、彼女を斬ってしまおうと】
49
:
兵馬 一姫
:2015/03/12(木) 02:12:44 ID:krCqw3Os
>>42
「くっ!?」
盾を片手で上に持ち上げ、爆発を防ぐ。身体能力強化の魔法が無ければ危ないところだった。だが、これにより、作戦は失敗。真奈への不意打ちならず。
>>48
だが、不意打ちの前に行おうと思っていた行動。それは、成功していた。
「奪う?何をだ?」
それは、星のかけらの使用。先程盾で鬱月の魔法を防いだその瞬間、もう片方の盾を持っていない手で、腹部にそれを使用したのだ。故に、一姫の腹の傷はすっかり塞がっていた。
「もうかけらはねぇぞ!ざまぁみやがられっ!!」
そして、直ぐ様足元に新たな魔法陣を展開。そこから取り出した青龍刀で、真奈の剣を受け止め、つばぜり合いを仕掛ける。
「あたしは、力には自信がある!さあ、逃げるんなら今のうちだ!」
かけらを使用したとはいえ、流れた血は多量。一姫はもう限界である。だからだろう、真奈に逃げるように、つまり結界を解くように言う。
50
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/12(木) 02:34:12 ID:1g14okUo
>>44
>>48
>>49
「あははは、人質を解放するとは随分とお優しい魔法少女もいたも…」
【その言葉は背後から放たれた黄金の波動によって遮られる】
「くぅっ!」
【先程と同じように闇の魔力で打ち消そうとするが今回は勝手が違う】
【咄嗟の反応でもありまた、先程とは威力も桁が違う】
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
【あまりの威力に体が人形の様に吹っ飛ぶ】
「くぅ、確かに僕は甘かったらしいね、反省反省、ゼェゼェ、なにぶん体が弱いのに甘いものしか口にしていないのが原因かな?」
【等とお喋りをしながらそれとわからぬ様に徐々に魔力を高めて行く】
「そのせいで胸にこんなにお肉がついてしまったよ、本当にやれやれとしか言い様がないね」
「肩は凝るし男の子の視線は集めるしで大変だよ?もっとも、僕はチビだから余計に大きく見えるかもしれないがね?」
「それに甘い物と言えば君、ドーナッツなるお菓子を知っているかい?炭水化物を脂質で揚げて糖質をぶちまけたという現代人の健康を害する為に生まれてきたような食品だよ」
「あれには実に多くのバリエーションがあってだね、シュガーにチョコにストロベリーに、僕はココナッツがまぶしてあるのが大好きでね?」
「この食品で特に気に入っている点と言うのは真ん中に穴が空いている、言い方を変えれば欠けていると言う点だよ」
「これがなければドーナッツとは言えない、何かが欠けている事こそが象徴だなんて君、実に人間的で文学的で魅力的じゃないかい!」
「と、言う訳で…」
「潰れたまえ♪」
【今度は大きな魔法陣を少女の上下に設置してそのまま押し潰そうとしてくる、乗用車ぐらいなら一瞬でペシャンコにされて仕舞うだろう】
51
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 03:05:56 ID:D7Ec2hwo
>>48
──なによ?……………あ!分かってるわよ分かってるわよ、安心して。
ちゃんときっちりアンタも殺して上げるから────……あれ、なんだっけ?欠片を渡さないと、切り刻む?だっけ?
で、私を切り刻────あ、ちょっ、まだ話し終わってねーぞッ!おいコラこっちむ……チッ…戦い始めやがった……。
【狂犬へと攻撃を放つ刹那──ここの結界の術者《真奈》と初めて目があった。小鳥遊胡桃は此処ぞとばかりに真奈を挑発する────が、結局全て言い切る前に彼方は彼方で別枠の戦闘を始めてしまった。と同時に魔法陣から黄金に輝く聖なる波動《シルビア・アナタシス》を狂犬へと放った】
>>50
────まぁ……光と闇じゃあねぇ。
今は夜の時間だからよく光が目立つ────……夜?ヌワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァお嬢様のこと忘れてたァァァァァァアァァァァァァァァァ!?
【地表を削り結界内には空間から空間へと直線的に移動する波動の移動音と僅かに余波により地表の外面が削り取られる音が響き渡ると同時に狂犬へと向かう】
【狂犬から放たれだした"狂気"の具現化の様な闇の魔法が波動の行く手を阻むが、実にいい相性なのか────黄金に輝く波動がはそれを害ともせずに押し退け狂犬へと命中した】
【その様子を見たいた小鳥遊胡桃は流す様な瞳をしながら至って冷静に分析をした──がその冷静さにより思い出す只今の時刻と家で待つお嬢様】
【まぁ、帰宅時間が遅いのは魔法少女と相対したという理由で片がつくがどうせなから欠片があった方が信憑性が増すだろうと思い────】
決めた……この戦い、是が非でも欠片を頂くッ!────……ふぅん、まだ随分と余裕みたいだけど……?
まぁ、口から出てくる言葉は弱々しい内容だけどね。
【吹き飛んだにも関わらず余裕を見せる狂犬の姿はやはり魔法少女としての"人外さ"を見せ付けてくれた】
────ハッ、胸に肉がどうだとか身長がどうのこうのやら男子の目線があーだこーだくだらないわねェ!
そんなことを自分自身で言う奴は大体自意識過剰なんだよ!ア"ァア"ン"?
テメェみテェなけちょんけちょんのナァナァの少し胸が私よりデカくて少し私より小さい女なんかなぁ!お嬢様と比べたら月とすっぽんなんだよぉ!!
【狂犬の発言の何処かに爆弾があったのだろうな。先程まで比較的自称クールビューティー(笑)だった小鳥遊胡桃がまるで女性特有の悩みに怒り狂う様な状態に変貌した】
──はぁ……なんか叫び過ぎて喉いた……ッ!?
これは………魔法陣!しかも結構な魔力とサイズ………それに上にも……ったく、一体何時の間に……。
なにが欠けていることが人間的なんだか……こんな魔法使う時点で────いや、魔法なんか使う時点で"私達は人間なんかじゃないじゃない"『操る属性は血と涙の暴虐の賛美』。
《エデンズ・アナタシス》
【足元には巨大な魔法陣、上空にも巨大な魔法陣、しかも動いている。ならばあの狂犬がやろうとすることも自ずと分かる。奴が操る闇が"狂気"の具現なら此方の操る闇は"狂喜"の具現】
【魔法陣から飛び出し、人一人覆うサイズの比較的巨大な黒の魔法陣を形成──その魔法陣から放たれるは闇の波動。まるで重力を纏ったかの様な重圧と衝撃の波動だ。闇とは自由を縛る呪い、ゆえに誰め動けないし誰もが縛られる】
52
:
神帰月真奈
:2015/03/12(木) 03:42:04 ID:4VQEqV5c
>>49
>>50
>>51
【ギッ、と金属に阻まれる音がする。盾と、出現した青竜刀による防御。その外見、中華風の鎧に違わず、その能力は予想するに両方を利用した近接戦闘】
【となれば、このまま正面から打ち合えば勝てないだろう。神帰月真奈の魔法少女としての能力は、真正面から殴り合えるような能力では無い】
【一撃離脱。一撃必殺。だが、今から仕切り直すことが出来る自信はある。ある。……あるが】
「――――――――――かけらが、無い」
【それが衝撃だった。欠片を囮とした攻撃、そうなれば幾つかを持っているのは当然だろうというのが、彼女の中で完成されていた思考だった】
【勝手な思考だった。この女はもう、かけらをもっていないとしたら、この剣を振るう必要はない。この剣を振るう、意味が無いじゃないか】
【彼女の据わった眼は動かないが……その表情は、其処で漸く。陳腐な表現ではあるが、苦虫を噛み潰したかのような表情をその顔に浮かべて見せた】
【鍔迫り合いの状態から、剣を弾いて思い切り後方へと飛び退った】
【暫し、とは言っても一、二を数える程度の間の思考。両手の高熱の蒼剣が消滅する】
【今更、あの二人の戦いに入り込もうとは思えない。そんな気力も体力も残っていない。となれば――――――――――非常に、不本意ではあるが】
「……もう、私が此処にいる理由が無い。……悔しいけれど、私は無意味に誰かを殺す理由は持たないし。
其処にいる誰かみたいに、戦いを至高とは思えない」
【横目で、其処に立つ片方を見やり】
「残念だけど、あなたを切り刻むのはまた今度。今度は仲良くできると、いいけれど。
……次に会う時は、もっと大人しくなっているといいけれど」
【もう一人へと、目をやってそう言った。先の挑発への仕返し、とでも言うべきか】
【兎も角、彼女、及び、神帰月真奈が展開した結界から、彼女は背を向けた。背部のブースターに青色の魔力が集中し、直後に爆発的な魔力を噴き出した】
【結界から、彼女の姿が消えた直後。結界は即座に消滅し、其処には何時も通りの街が広がっている筈だ――――― 再度、結界を展開し、戦い続けるならそれでもいい】
【人質二人の救出は成功……まぁ、もともと彼女にも殺すつもりは無かったが、その点に関して言えば兵馬一姫、上田美菜の目論み通りであろう】
【だが結果的に、その殆どの流れが彼女の望んでいた通りの物と成った。星のかけらを一つ手にし、人質を手に掛ける事も無く戦闘を終える事と成った】
【神帰月真奈は夜空へ蒼い軌跡を描きながら、空を駆けていった】
53
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/12(木) 03:56:09 ID:1g14okUo
>>51
「おやおや、そんなに慌ててどうしたんだい?」
「ふむふむ、僕の話は聞いてくれないようだね?」
【そして一人コントが終わって此方に向き直った彼女は上下からの攻撃をかわす】
「ははは、成る程成る程、その御嬢様とやらが君の力の根元のようだね?」
【そして現れた魔法陣が少女を拘束する】
「ふむ、君の属性は光だとばかり思っていたが違うようだね?」
「専門とは言わないまでもそれなりだよ」
「ふふふふふ、月と鰲か、良いね!」
「何が良いって地球の衛星と食用の爬虫類を比べた所が実に良いよ!!!」
「僕もかつて京都に行ったときに友人に一口だけ貰ったね」
「僕はお肉が苦手だからそれ以外は基本的に穀類由来の物しか食べなかったが思ったより泥臭く無くて珍しくお肉が美味しいとおもったよ!」
「そしてまぁ、一言言わせて貰うのならば僕は君を舐めていたよ…」
「これを今此処で詫びよう!」
「誤認であったと陳謝しよう!」
「まさか君が…」
「この程度の闇でこの僕を縛れると思うほどお馬鹿だとは思わなかったよ……」
【自らを縛る魔法陣に自らの魔力を注いで自壊させる】
「闇の拘束とはね、こうするのだよ!」
【相手の背後に先程相手が使ったものと同じ様な魔法陣、そこから鎖が飛び出した物を配置して体をからめとろうとする】
【と、同時に先程消さずに残して置いた魔法陣を再び開いて今度は左右から挟み込もうとする】
「君の言う通り、僕も欠片が欲しいからね?」
「そろそろケリをつけてあげよう!!!」
54
:
兵馬 一姫
:2015/03/12(木) 07:24:33 ID:mDpyIRSY
>>52
「はぁっ……はぁっ……助かった……」
肩で息をし、剣を杖がわりにする。誰が見ても分かる、疲労感。他の二人と戦う体力など残っていない。
「今のうちに逃げよう……」
ふと、右腕の腕時計を見る。夜間を示す針。
(ああ……くそ……病院の面会時間終わってんじゃねぇか。)
「後で、二那に謝んねぇとな……」
妹に会いに行くつもりが、こんなことになってしまうとは。そして、この戦いで失ったものは少なくなかった。
奪われはしなかったが、星のかけら一つを使用してしまい残りはゼロに。そして、多量の血液。
「また一から集めなおしか……」
これ以上この場所に留まる必要性は無い。そう考えた一姫は、フラフラとした足取りでこの場を後にした。
55
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 14:17:48 ID:D7Ec2hwo
>>52
【狂犬との戦闘に意識を向けてはいるが真奈の撤退のみは見過ごさず、しかしそれを阻害する訳で無くただ横目でそれを見ただけだった】
56
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 14:18:38 ID:D7Ec2hwo
>>53
お嬢様が力の源……?
んなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁ!!
お嬢様は私の生きる源!それは"命"ッ!!
【小鳥遊胡桃にとってどうやらお嬢様の存在は狂犬の解釈より大きいようだ】
【人間が生きる上でもっとも必要な存在と言えば"呼吸"や"食料"だが更に其れより必要な存在は"心臓"つまりは"命"だ。小鳥遊胡桃にとってお嬢様とはその心臓、命と同義】
私の魔法は────……って言うわけないじゃん。
あー……うん……そうなんだ、へぇ〜……。
(あれ、今気付いたけど此奴結構頭ヤバい人?うっわー……まじやべぇよ……べっーよマジべーよ……。私京都行ったこてあるけど殼類なんか食べてないから知らねーよ、え?てかなんでそんな話してるの……やだなぁぁもぉぉぉ!)
ん……?私を舐めていた?あー……別にいいよいいよ、そんなこと。
一流の魔法少女は戦う前から相手と自分の力量の差を計算する、二流の魔法少女は戦いの中で相手の力量を計算する、三流の魔法少女は直感で戦う────……一流の私は最初から、アンタが魔法を使うより前の結界の術者を見た瞬間、私と其の場にいた魔法少女との力量の差を計算していたからね、それを踏まえて私は"勝つ"と確信していたから別にアンタが私を舐めていたことなんて分かってるわよ。
そして────あんな闇でアンタを縛ることが出来ないことも……ね。
【闇の波動──闇の波動は縛りの呪い、その波動を受ければ既に自由は無く鎖に縛られるかの如く体は動かなくなる──が狂犬にそんな陳腐な魔法が効かないことは分かっていた。しかし、魔法そのものを破壊するのは小鳥遊胡桃でも予想していなかったようで狂犬の魔力が比較的高い方と今この瞬間分かった】
57
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 14:19:09 ID:D7Ec2hwo
──────ッ!これは……ッ!?
【さて如何したものかと次のカードを選ぶ小鳥遊胡桃だが、自分を一流の思っていることからの慢心か────狂犬の魔法を見過ごしてしまう、いや見過ごしたと言うよりは気付かなかったのだろうか】
【狂犬の扱う魔法は先程からの戦闘を振り返る限り魔法陣そのものを操る──勿論それが彼女の魔法では無いだろうが少なくとも魔法を使い使用した技であることは確かだ。ゆえに、小鳥遊胡桃は狂犬の魔法陣を警戒すればいいと浅はかな考えをしていた。結果、自身の死覚から魔法陣が現れても目の前の狂犬は何もしていないのだから気付かなかったのだ】
あー…………なんだどうやら私もアンタと同じ二流の魔法少女だったみたいね。
反省、反省……。
────で、これがアンタの縛り?
ふぅん……鎖ねぇ……。
【狂犬の魔法により縛られる小鳥遊胡桃だが、まるで余裕かのように冷静──】
えっ!?ちょっ!?魔法陣!?
さっきの謎魔法陣がっっ!?チクショーヤバいヤバい!!
左右からなんか凄い音するし!なんかゴゴゴゴーって、ゴゴゴゴーって聞こえるやべぇ!?
これ絶対欠片奪うだけじゃすまない!
絶対死ぬ!絶対死ぬ!チクショー!おんどりゃあ、ぶっ殺すぞ禿げぇぇ!!
鎖ほどけぇぇ!
こ、こうなったら自力で解いてやるッ!
ふんっ……くっ……ぬおおっっ……ど、どんだけ縛り強いんだこの鎖チクショー!
だ、だったら私もアンタみたいに魔力で鎖を破壊してやる……そ、そうだ……最初からそうすればよかったんだ……ひひひ……待ってろよこのあばずれ女ァァァァァァァァ!!
ハァァァァァァアァァァァァアァァァァァァァァ────………できねぇ!ちくしょぉぉ!!
なんなんだどうやって魔力流し込むんだ!?くぅぅ…………せめて何か……。
(魔法で足元を破壊……その衝撃で後方に……くっ、魔法陣が近過ぎて下がれない。なら足元を破壊して地中に……鎖の力で私は落ちないからこれもぺけ……なら魔法陣を魔法で破壊……ん?魔法陣……魔法……破壊……魔法…)
【────ではなくめちゃくちゃ焦り出す。身体は狂犬の鎖により縛られる動かすことが出来ず只管此方に迫り来る左右の巨大な魔法陣に対して一心不乱に何度も顔を向け酷い汗を流しながら見る】
【地表を削りながら徐々に近付く魔法陣はその禍々しい魔力が空気の流れを強引に弄り、辺りには重圧に満ちた音響が鳴り響く】
【小鳥遊胡桃は先程狂犬がした様に己を縛る魔法陣に魔力を流し破壊しようとするが、他者の魔法に干渉する術を知らない為結局その考えはやらずじまいとなった──がわざわざそんなことをしなくてもいいこの状況を締めくくる方法を見出した】
──なんだ私って……こんな馬鹿だったんだ。
わざわざ逃げ出そうとしたり、慣れないことをしなくても……アンタを倒せば魔法陣も戦いも終わりじゃない。
だから────出し惜しみ無しで……いくわよぉぉぉぉぉ!あんまり私を舐めるなァァァァァァアァァァァァァァァァァヌワァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァアァァァァァァァァ!!!!
【────《第4の属性》、小鳥遊胡桃が扱う3つの属性を複合させることにより作られる全くの"異質"であり"異物"の"未知の属性"だ】
【小鳥遊胡桃の上位魔法であり、必殺技である切り札】
【鎖に縛られている体の少し前方に、現れるサッカーボール程度の大きさの白銀の球体──その球体は風や空気、地表を削り吸い取り出し自然の流れを無視した理不尽なまでの流れを強引に作り出す】
【そして刹那────白銀の球体が眩い光を放つと同時に辺りに高音が響き渡り、一瞬の出来事、白銀の球体がビー玉ほど小さくなったかと思えば、まるでビックバンの如くに爆発的に再び先程の大きさに巨大化────と同時に放たれた広範囲の白銀色の衝撃波は大地を瞬く間に大きく削り、最早大地を破壊しているとも言える移動威力を出したながら空気を強引に押し退け狂犬へと向かう】
>>56
58
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/12(木) 16:06:23 ID:1g14okUo
>>56-57
「ふむ、それはもう信頼どころか狂信だと言えるかもしれないね?」
【そして一瞬だけ冷静に見えた彼女は滑稽な程に狼狽え、喚き散らす】
「いやいや、相手の魔法陣を観察もしない人間にそんな芸当は不可能…おや?」
【雄叫びと共に現れた白銀の球体に目を向ける】
「これは一体…?一見どのエレメントにも属して無いようだが……」
【余りにも不思議な出来事に観察が先になってしまい反応がやや遅れる】
「な!?これは一体!?」
「まさか異なる属性を混ぜ合わせて不安定な属性を【作った】のか!?」
「混沌と急激に膨れ上がるエネルギー、即ちこれは超新星爆発の様な物を元にした意図的に暴発させる魔法!?」
「あはははははは、なんてむちゃくちゃ!なんてイレギュラー!」
【そして猫目を大きく開いて】
「ならご褒美に僕の魔具も御見せしようかね!!!!」
【膨大な魔力の渦に巻き込まれながらそう叫ぶ】
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!
【大地が抉れ、まさしく焦土と化したその場所に、ゴスロリドレスがボロボロになって大ダメージは免れぬものの稲妻の方をした両刃の剣を組み合わせた様な大鋏を持って立っている少女がいた】
「……………………魔鋏ポープジェノサイダー」
【よく見ると鋏の鋒から銀杏(いちょう)形に破壊が弱く成っている】
【答えはひとつ、この大鋏がエネルギーの奔流の一部を切り刻んだのである】
「訳すのならさしずめ、『希望を虐殺する者』とでも言おうかね?」
【傷付きながらも彼女は皮肉気な笑顔を見せつける】
59
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 17:15:52 ID:D7Ec2hwo
>>58
あー……はぁ…こりゃ……予想以上。
【巻き起こる砂煙りの奥に見えるシルエットは未だ二足の脚で大地を立つ狂犬のものだった】
【そして消えてはくれない左右の魔法陣と拘束する闇の呪い──鎖】
【小鳥遊胡桃は額から大量の汗を流しながら、大きく深呼吸をして乱れた呼吸を整え煙が晴れた向こうに見える狂気の笑顔を浮かべる狂犬を見つめる】
一応、アレが私は必殺技だったんだけど……ダメか……。
私の魔法は攻撃特化だからな……防御も回復も使い物にならないし、空を飛ぼうにもこの鎖じゃ駄目っぽいしな……それになにより────ご覧の通り……もう魔力がすっからかんだ。
【諦めたかのか全てを悟ったかの様な表情を浮かべ先程までの様に抵抗する様子を見せない小鳥遊胡桃が唯唯一した行動は、口での証明ただそれだけだった】
希望を虐殺する……ねぇ。
そんな大層な名前付いた魔具を隠し持ってるなんて、やっぱり二流は……いや、三流魔法少女だったようね……私は。
────さ、殺していいわよ?
【小鳥遊胡桃の瞳は虚空を見つめ一体彼女はなにを想うか──己の願望か、弱愛するお嬢様か、それとも己の未熟さか】
60
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/12(木) 17:40:48 ID:1g14okUo
>>59
「ふ……ふふ………ゼェゼェ…………お、お褒めに預かり……光栄と、いった方が良いの………かな?」
【ホープジェノサイダーを杖の様にして何とか立っている】
「は、ははは、ジョーカー(きりふだ)は最後まで取っておくべきなのさ……ぐぅ………そして君が最期に見るのは………僕の………ワイルドカード(さいしゅうへいき)だよ!」
「その……潔(いさぎよ)さに…………免じて………派手に散らして…あげよう!!!」
【そして自らが装着している眼帯を引きちぎる】
「 『 〜極夜の恐怖〜 』 」
【両手を胸の前でクロスさせて姿勢を低くする】
「闇に……飲まれたまえ!!!」
【両方の紅い眼が不気味に輝くと同時に景色が一瞬にして黒い霧に包まれ、それが払われるとやっと白らんで来た空が月も星も無い漆黒に変わる】
「はぁ!!!」
【地面に現れた魔法陣が彼女の両足に鋭利な牙の様に闇の魔力を纏わせ、一気に天高く上昇】
「うにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
【そして背中から紫の魔力を吹き出し加速をつけて謎の掛け声と共に両足蹴りを放つ、しかもこの蹴りは一撃では終わらず駆け足をするようにして何十回も繰り出されることだろう】
61
:
小鳥遊胡桃
:2015/03/12(木) 18:03:03 ID:D7Ec2hwo
>>60
あー…………疲れた。
思い返せば今日まで結構長い時間、お嬢様に尽くしてきたし……魔法少女としても頑張ってきたし……そろそろ両方から"お暇"貰ってもいいわよね。
【瞳に映る終焉への幕引きが刻々と迫る。小鳥遊胡桃はその幕引きを最後まで見ることは無く途中ゆっくりと瞳を閉じやがて訪れる幕引き────お暇をただ待つのみだった】
【狂犬の叫び声がこの時のみは、悪魔の声に聞こえる。小鳥遊胡桃へと迫り来る幕引きは一撃ではその幕を閉じることは無く──何度も何度も幾度と無く繰り返された】
【────やがて其処に立っていた二人の魔法少女の内一人、小鳥遊胡桃の姿は無く魔力もその存在も感じられない。そして地面には小さな一つの星のカケラが転がっているだけだった】
/ロールありがとうございました!
62
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/12(木) 18:35:47 ID:1g14okUo
>>61
【雲の切れ間から朝日が刺し、結界が溶けるように消えていく】
「ぐぅぅ、あぐぅ、はぁはぁ……ふふ」
【いつものダルッダルのジャージに戻った少女は這いつくばる様にして地面に落ちたかけらを拾う】
「はははははははは!!!!」
「狂喜の魔法少女!君の事は僕のこの胸の片隅に永遠に留めておこう!」
「この雲の木洩れ日の様に淡く可憐な魔法少女よ!」
「あと……ひとつ!」
「あとひとつで僕は永遠の命が手に入るんだ!!!!!」
「この世界(娯楽)を遊び尽くせるようになれる!!!かはっ!」
「ふ……ふふふ……………いやぁ、良く考えたら徹夜じゃないか!」
「これは美容と健康によくないな!」
「あはははははははははは!!!!あははははは!!!!!」
【ひとしきり笑い、彼女は闇の翅を展開してフラフラと家への道を急ぐ】
//2日に渡るロール、お疲れ様でした!
//是非ともまたロールしましょうね!
63
:
望月星奈
:2015/03/12(木) 19:52:08 ID:NkEpzG.M
【時は夜、春の朧月が街を優しく照らす頃】
【星の光すらも届かない路地裏にて、じっと佇む影が一つ】
【上下黒を基調としたジャージは濡れ羽色の髪と共に闇に溶け込み、今にも消えてしまいそう】
【腕を組んで仁王立ち。その双眸は閉ざされ瞳の奥を窺い知る事はできない】
「………うーん、今日も収穫なしかなぁ」
【否、呟きと同時に目蓋が持ち上げられる。現れた眼はやはり黒に満たされていた】
【ぐっと伸びをして探査魔法を解除。広範囲に渡って魔力の動きを監視していたのだが、どうやら徒労に終わった模様】
【いつの間にかかなりの時間を費やしていたのだろう、自分の体がやけに凝り固まっている気がして思わず苦笑】
「せめて落ちてるのだけでも探して帰ろうかな…」
【長い間一人でいれば、自然とひとりごとも増えるというもの】
【まして彼女は一人暮らし。誰かと過ごす時間が人よりも少ないせいか、こうして気を抜けばすぐに言葉を紡いでしまう】
【その真意は普通ならば読み取るのは難しい。ピンとくる者がいるのなら、それはきっと彼女と同類なのだろう】
【静寂に包まれた狭い道の奥の奥へと、僅かな手がかりをも見逃さないように目を凝らして歩を進める】
【いつ何と遭遇してもいいように、忍の本能が足音と息を殺す】
【闇を薙いで抜ける風が、肩で揃えた黒髪を揺らして通り過ぎた】
64
:
パメラ
:2015/03/12(木) 20:29:33 ID:V7Ae.iEc
>>63
【路地裏】
ふんふんふんふふんふーん♪
【薄暗く人気の無い路地に、場違いなくらい響く鼻唄】
【その発生源はといえば】
【無造作にボサッと伸ばした銀髪に紅い眼、そして紫のメイド服という、場違いにも程がある服装をした高校生程の少女であった】
ふーんふんふん♪
【そのままコツコツと】
【手ではなにか、ぽーんぽーんと上に投げては受け止めながら】
【無造作に歩き続けていた】
ふーん…………ん?
【そのまま少しの間歩き続けていたが】
【その歩みがふと止まる】
【そして、立ち止まったまま、道の奥を見据えていた】
【その手は、相も変わらず】
【星のかけらを、無造作に弄んでいた】
/良ければお相手を願いたいです!
65
:
望月星奈
:2015/03/12(木) 20:51:45 ID:NkEpzG.M
>>64
【星奈にとって路地裏を探索するという事には、二つの目的がある】
【一つは星のかけら。不思議と目撃情報の多いこの薄暗い路で歩き回るのは、最早日課と言っても差し支えない】
【そしてもう一つ、同じ目的を持つ者を探る事だ】
「…………ん?」
【静寂に満ちた路地裏において、不用意な鼻歌は不必要なほどに周囲へと響き渡る】
【それを捉えられないほど星奈は鈍感ではない。不意に足を止め、その音源を求めて耳を澄ます】
【背後から、少しずつ不用心に近づく歌。徐々に足音までもが明らかになっていく】
【途端、頭を迷いが駆ける。一般人か、はたまた同類か。しかし一瞬で前者の可能性を切り捨てる】
【鼻歌の主はおそらく女性、普通ならばこんな時間にこんな場所をうろつくなどあり得ない】
【すなわちこの歌の正体は星のかけらを求める者。そこまで辿り着いてなお星奈の思考は目まぐるしく動く】
【だとすればどうするべきか。問答無用で襲いかかるか、友好的に接するか】
【暫しの逡巡。やがて答えを選んだ星奈は、ゆっくりと振り返って微笑んだ】
「こんばんは。あまり無防備に晒すのはよくないと思うけど?」
【視線の先にいた少女には驚いた様子を見せない。その手で弄ばれていた星のかけらをちらりと見やったがそれも一瞬】
【すぐさま漆黒の瞳で灼眼を見つめ、笑みを絶やさず同類へと向かい合った】
//はーい、よろしくお願いしますっ
66
:
パメラ
:2015/03/12(木) 21:11:39 ID:ruSlBFO6
>>50
【足を止めて見つめる先には、一人の少女】
【黒い姿は、闇に溶けるように見え】
【そして、その暗闇の眼と視線が交錯する】
はぁい、こんばんわぁ
私には、もうあまり興味が無いものですからぁ
【次いで、投げ掛けられた言葉に】
【独特な、間延びした口調でそう返す】
新米……には、見えないですねぇ…
……貴女も、これが気になる方ですかぁ?
【続く台詞はこれで】
【どうにも、本当にあまり執着して無い様子である】
【が、気づく者は気づくであろう】
67
:
パメラ
:2015/03/12(木) 21:13:10 ID:ruSlBFO6
/すみません、上ミスです
>>65
【足を止めて見つめる先には、一人の少女】
【黒い姿は、闇に溶けるように見え】
【そして、その暗闇の眼と視線が交錯する】
はぁい、こんばんわぁ
私には、もうあまり興味が無いものですからぁ
【次いで、投げ掛けられた言葉に】
【独特な、間延びした口調でそう返す】
新米……には、見えないですねぇ…
……貴女も、これが気になる方ですかぁ?
【続く台詞はこれで】
【どうにも、本当にあまり執着して無い様子である】
68
:
望月星奈
:2015/03/12(木) 21:31:52 ID:NkEpzG.M
>>66-67
「へぇ…っていうことは、もう願いを叶えた事があったり?」
【探るような、しかし冗談めいた口調で問いかける。もっとも星奈の中でそれは、ほぼ確信として形を取っていたのだが】
【銀の髪は僅かな月光を反射し、闇に包まれた路地にぼんやりと浮かび上がっているかのよう】
【どこか間延びしている少女の声、即戦闘とはならなかった事に内心で安堵】
「気にならない…って言えば嘘になるかな」
「まあ、簡単に渡してくれるとも思っていないけど」
【それでも警戒を解く事は決してない。片足を半歩引き、いつ何が起きても対処出来るように全神経をもって周囲に注意】
【例え眼前の少女がどういった意図を持っていようと、星奈は油断しようとは思わないだろう】
【自らを偽りで固めている星奈だからこそ、相手の裏を勘繰り嘘を疑う】
【敵対するつもりはない、ただ忍の本能として身を守るべくの行動】
【もちろんあからさまにそんな態度を表に出そうとはしない】
【敵意を持っていると思われるのはこの場では好ましくないと判断したためだ】
【ゆえに笑顔を保ったまま、少女から目を逸らさず反応を窺った】
69
:
パメラ
:2015/03/12(木) 21:51:18 ID:ruSlBFO6
>>68
どうでしょうかぁ……願う前なや、叶っちゃったかもしれませんよぉ……?
【クスリと、笑いながら相手の問いに答える】
【真実は……まぁ彼女のみしか知らない】
そうですかぁ…それならぁ……
……私、貴女に興味が湧きましたからぁ……賭けをしませんかぁ?
【続く相手の言葉に返したのは、賭け、という提案】
【しかも、何だか微妙に誤解を招きそうな言い回しである】
貴女が勝てば、これを譲りますよぉ?
逆に、私が勝ったなら……うふふふふ♪
【そして更に続けて口にするのは、この様な事であり】
【不気味な事この上無いが】
内容はぁ……魔法少女らしく、激しい運動(バトル)にしましょうかぁ
【ニコリと】
【飽くまでマイペース、一切の調子を崩すこと無く】
【さらりと、とんでもないことをいい放った】
70
:
望月星奈
:2015/03/12(木) 22:14:44 ID:NkEpzG.M
>>69
【はぐらかされても気を悪くしたようには見えない。わざとらしく、困ったようにまた笑った】
【興味がないわけではないが、どうしても知りたいほどでもない。どうだっていいのだ、そんな事は】
【仮に真相へと辿り着いたとして、確かにそこには利益があるのだろう】
【しかし辿り着かなかったからといって、不利益に繋がるわけではないと判断した結果だ】
「あら、それは光栄」
「……ふーん?」
【興味が湧いたと言われれば軽い調子で返す。だが続く言葉に、初めて星奈から笑みが消えた】
【代わりに浮かぶのはいかにもな悩み顏。眉を寄せ人差し指を唇に当て、終いに首まで傾げて見せた】
【少女の紡ぐ言葉を無言で聞き入れ、言い終えてもまだ目線を落として考え込んでいた】
【束の間の静寂。不意に振り向いた時と同様、ゆっくりと顔を上げて微笑んだ】
「そっちが勝った時の事が気になるけど…まあいいや」
「いいよ、受ける。勝利条件は?」
【不敵な笑みを貼り付け、分かり切った問いを投げつける】
【賭けの内容を聞けば誰だって思い至るだろう、これからここで行われる二人の少女の戯れを】
【それでもあえて問う。明確でない賭けなど成立はしないのだから】
【偽りの表情の奥、漆黒の瞳は微かな星の光を受けて爛々と煌めいた】
71
:
パメラ
:2015/03/12(木) 22:39:31 ID:ruSlBFO6
>>70
【相手が、了承した途端】
【ニィッと、彼女の口角がつり上がる】
【最近は、『下』の子達ばかり相手にしていた彼女にとって】
【眼の前の相手は、またとない『相手』であった】
そうですねぇ……降参するか、はたまた膝をつかせるかぁ
所詮は一時の戯れですからぁ……これぐらいで良いですよねぇ
【相も変わらずの雰囲気】
【しかし、いつのまにか】
【本当にいつのまにか、彼女のすぐ横に輝く魔方陣が浮かび上がっていた】
星の輝き、夢の彼方、我願うは『乙女の煌槍』…
アウェイクン……スピカ!
【唱えるは一つの儀式】
【日常から非日常へと切り替える魔法の言葉】
【そして、魔方陣の中から現れるのは】
【一つの、二メートルは超すであろう『羽を広げた鳥の様なランス』】
【それが、誰の手も借りずに浮かんでいた】
……あ、私は結界が苦手なので、貴女にお願いしたいんですがぁ
【そして最後に、先手もどうぞ】
【なんていう台詞を、絶対の自身と共に放ったのだった】
72
:
望月星奈
:2015/03/12(木) 23:07:57 ID:NkEpzG.M
>>71
【ぞわり。相手が笑みを浮かべた途端、背中が一気に粟立った】
【久しく身に浴びていなかった闘争の気配は、鈍った体には些か刺激が強かったのだろうか】
【だが同時に、自身が高揚している事にもまた気がついていた】
【理性や知性を持たないクリーチャーではない、純然たる魔法少女を相手取る事に喜びを覚えていたのだ】
「分かった、それでいこうか」
【突然現れた魔方陣に慌てる様子もない。ただ冷静に観察し、分析を続けていた】
【戦いにおいてはいかなる隙も見せてはならない。染みついた教えによって未だ笑みを絶やす事はない】
【焦燥や恐怖を心の内に閉じ込める術は心得ている。目を逸らす事なく、少女の余裕の表れにはあと大きくため息をついた】
「そっちから誘ったんでしょ…仕方ないなぁ」
【渋々といった様子で結界を展開。良くも悪くも平均的な広さの闘技場が完成した瞬間だ】
【姿を現したランスを油断なく見つめて刹那、星奈から表情は消え去った】
【何を映したでもない、感情が削ぎ落とされたような顔から意図を読み取るのは難しい】
「それじゃあ、遠慮なく」
【言葉とほぼ同時、ノーモーションで放たれる一本の苦無。闇を切り裂いて進む行き先は相対する少女の顔面】
【なんらかの対処をして星奈へと視線をやれば、その姿は闇に紛れて消え去っているだろう】
【自身の知り得る限りの隠密術を駆使している星奈の気配を捉えるのは至難の技だ】
【しかし背後、至近に迫られれば否が応でもその存在を感知するはずだ】
【もっとも、一連の動作を少女が許せばの話であるが】
73
:
パメラ
:2015/03/12(木) 23:34:17 ID:ruSlBFO6
>>72
ええ、始めましょうかぁ
【ほぼ動きがない状態で放たれたクナイ】
【しかしそれは、横に控えていたランス――スピカによって払い落とされた】
【しかし、この一連の間に消える相手の姿、気配】
あらら、見失ってしまいましたかぁ
【その事実を認識した瞬間】
【ランスの柄を取ると同時に、ランスそのものが淡く光る】
【そして、神経を、気配を研ぎ澄ませ】
【狙うはカウンター】
【一瞬でも気配を悟れば、ランスを振り切ると同時に発動したレーザーで薙ぎ払いに掛かるだろう】
【しかし、飽くまで大振りな一撃、速度と反射神経に自信が有るものならば避けられなくは、ない】
74
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 00:03:05 ID:6Hmtf66A
>>73
【宙を蹴り空を舞い、闇夜に紛れて辿り着いた少女の背後】
【その間に抱いたのは小さな疑問。動きを見せない相手に対し、長年の経験が危機感を訴えた】
【それでも止まる事はない。どこからともなく現れた淡い燐光が右手に集い、瞬く間に小刀を形成する】
【踏み込み、刃を振るおうとした刹那。疑念は確信に変貌して星奈へと牙を剥く】
「あっ……ぶなぁっ!?」
【振り上げられたランスが向かう先は明らかだ、敵は互いに互いしかいないのだから】
【踏み込みの勢いは今更殺せない、選んだ回避手段は力づくでのバックステップ】
【それでも薙ぎ払うレーザーまでは予測出来ない。かろうじて横に転がって難を逃れるが無事では済まなかった】
「いったいなー、それってあり?」
【軽い口調、未だ殺された表情。だがそれは偽りの仮面だ。相手に弱味を晒さないがための】
【黒のジャージは横に切り裂かれ、腹部からは鮮血が流れ出る。もちろん痛くないわけがない】
【本能のままに回避へと移行したのが幸いか、深手というわけではないのだが】
「だったら次は、これでどうだっ!」
【二人の中間地点に投げ込まれる小さな玉。それは地面にぶつかるなり勢いよく白煙を吐き出す】
【煙幕は視界を遮り、互いが互いの姿を視認出来ないよう世界を覆い隠してしまう】
【その間を僅かに鳴る風の音、星奈のいた方向から放たれた数本の苦無が迫る音だ】
【次いで僅かな時間差、少女の頭上に迫る影】
【紅く燃える小刀を構えた星奈が、少女のランスを持つ側の肩を目がけて振り下ろした】
【変わらず照らす銀の月光は、宙を舞う星奈の影をぼんやりと落とした】
75
:
パメラ
:2015/03/13(金) 00:32:10 ID:eyf/6ZsA
>>74
【暗闇の中、迫る敵意に対して】
【一閃】
【暗闇を切り裂いた光条が、相手を切り裂くが、浅い】
【それでも、相手の顔に変化は無く】
【しかし、それだけでも相手の力量を図る材料になる】
魔法少女ですからぁ
【わざわざ相手の愚痴に対して返し】
【次いで、爆発的に広まる白の世界】
【それに対して、ランスを盾の様に構え】
【直後、金属がぶつかり合う音が響きあい】
……っ!
【直後、自身にかかる影に気付き】
【スピカを手放し、その場から跳び跳ねるように動く】
【結果、避ける事は出来たがスピカは手元に無く】
【更に、体勢を崩してしまう】
【相手の少女に何もなければ、簡単に追撃を許してしまう状況である】
76
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 00:47:15 ID:6Hmtf66A
>>75
【刃を突き立てんとした先に目標は既になく、空を切り裂いて着地する】
【その際の衝撃で傷口が更に痛むが、それにかまけてなどいられない】
【僅かに顔を顰めながらも視線だけで相手を追う。小刀が纏っていた炎は風に吹かれて霧散した】
【厄介だったランスはない、上手い事に体勢を崩している】
【つまりまさに、今が好機。そう判断した星奈の決断は早かった】
「っ………!」
「もらったぁ!」
【脚に力を込め、地を勢いよく蹴って少女へと駆ける。腹部から舞った血飛沫が闇を汚した】
【直線を駆けるその速度は驚異的だが、今を逃すべきでないと焦るがための猪突猛進でもある】
【小刀がばちりと音を立てる。白銀の刃を包む雷が白光の道筋を描いた】
【少女に肉薄すれば急所を避け、体を貫かんと明星を突き出した】
77
:
パメラ
:2015/03/13(金) 01:10:26 ID:eyf/6ZsA
>>76
っ……ちょっとしくじりましたねぇ
【体勢を崩した状態での、相手の追撃】
【回避する事はまず叶わない】
【では防御?】
【いや、バリアを作るにしても付け焼き刃】
【では……?】
……シューティングスター!
【叫ぶは自らの魔法の一つ】
【通常は、相手に対してのホーミング弾】
【それを】
……くぅっ!
【自らの目前に、叩き落とす】
【結果生まれる爆発と、爆風によりその場から弾き飛ばされるが】
【一手と一歩遅く、左腕を切り裂かれ、流れる電流に意識を一瞬手放しかける】
……ぁ、ぐ…
【この時、パメラが起こした爆発に巻き込まれる等が無ければ、更なる追撃も可能だろうと普通は考えるだろう】
【……ただし、独りでに動くランスが刺し貫かんと迫っている事に気づかなければの話だが、果たして】
78
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 01:27:23 ID:6Hmtf66A
>>77
「なっ……!?」
【突如現れた光弾を視認し、しかし今更回避する事は叶わない】
【やられた、と思うと同時に更に強く踏み込む。どうせ躱せないのならば、せめてこの一撃だけでもと】
【ところがホーミング弾が狙ったのは星奈ではない。それが引き起こす爆発こそが相手の狙いだったのだ】
【爆風をもろに受けて吹き飛ぶ体。それでも空中で受け身を取って後方で着地】
【傷の痛みは治まるどころかますます星奈の体を蝕んでいく】
【思わずふらつくが膝をつく事だけは気力と精神力で堪えた】
【直前、確かに感じた手応え。明星には雷属性を付加していたのだ、すぐに動く事は叶わないだろう】
【そう分かってはいるものの、体は咄嗟に動かない。顔に出さないまでも歯噛みし、ふと別の方向から気配を感じた】
「ちっ……!」
【目を離していた隙に動き出していたランス。その動きを察知出来たのは痛みによって体が鈍っていたからだ】
【ランスによって浴びせられた傷のおかげでランスに気がつくとはなんとも皮肉だが、生憎と放置出来るほどこちらにも余裕はない】
【思わず舌打ち、小刀を振るってランスを弾き落とす】
【しかし武器の大きさが違いすぎる。攻撃を防ぐ事は出来ても少女にまでは気が回っていない状態だ】
79
:
パメラ
:2015/03/13(金) 02:01:31 ID:eyf/6ZsA
>>78
……うふふ……うふふふふ!
【身体を蝕む傷みと、芽生える一つの感情】
【頭の片隅、冷静な部分で、悪い癖が出たと思いながら】
【パメラは、笑みが止まらなく鳴ってきた】
【久方ぶりに、大きなダメージを受けた事で】
【今までパメラの中で燻っていた何かに】
【わざと、見せつけるように星のかけらを持ち歩くまでになってしまった何かに】
【完全に、火が点いた】
良いですよぉ……凄く…久しぶりに、ヒヤッとしましたぁ
………全開を、お見せしましょうか
【ゆらり】
【ダメージの残る体を揺らして】
【今にも笑みが溢れそうな表情で】
【そう、宣言する】
…我願うは更なる威光、思い描くは天上の乙女!
光星の下に、裁きの極光を示せ……ヴィルゴ!!
【そして高らかに唱うは、更なる儀式の呪文】
【直後、空に浮かび上がる六の魔方陣】
【そして、その魔方陣一つにつき一基】
【五メートルは超すであろう、巨大なランス型の、空中移動砲台が】
【姿を現した】
……さぁ、踊りましょうかぁ!
【そして、召喚が終わると同時に】
【相手の少女に襲いかかったランスがパメラの手元に戻り始めたなら】
【まるで仕切り直しとばかりに】
【今度は上空からヴィルゴが、一斉にレーザーを放つであろう】
80
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 02:25:28 ID:6Hmtf66A
>>79
【ぞくりと、少女の顔に浮かぶ笑みを受けてまた冷たいなにかが背中を這う】
【火が灯ったパメラとは正反対、すうっと頭の中が急激に冷えていく錯覚を覚えた星奈】
【やってしまった、というのが本心だ。出来うる事ならば、切り札を出させる前に終わらせてしまいたかった】
【しかし相手とて魔法少女、そんな甘い考えでは到底通用するはずもない】
「うっわぁ…これはまずいかな…」
【魔力の流動を感じて頭上を見上げる。先程までそこにあった月は隠され、代わりに浮かぶのは死を誘う巨大な砲台】
【それが六つも自分に照準を定めているのだ、焦りを通り越して乾いた笑いさえ漏れてくる】
【冷や汗が伝う、傷口は痛む。それでも避けるしかないのだ、この場で生を掴むには】
「ああもうっ………!」
【駆ける、跳ぶ、転がる。全ての力を脚に込め、レーザーを躱すためだけに全神経を駆動させる】
【無論全てを避けきるのは至難の技。手負いであれば尚更だ】
【レーザー身を掠り傷つける。だが致命までには至らない、至らせない】
【やがて激しく巻き起こる土埃によって、集中砲火の行く先は霞んで見えなくなっていった】
【やがて視界が晴れていけば、荒された地面と人影が見えるだろう】
「……はぁっ…はぁっ……」
【息を切らし膝に手をつき、それでもまだ立っている星奈の姿が】
【黒のジャージはところどころ焼け焦げ、その奥の肌に走る傷は両手で数え切れないほど】
【ただ漆黒の瞳に決意だけを漲らせ、眼前の少女を感情を露わに睨みつけた】
【だがすぐにふらりと、星奈の体が前方に倒れていく。ついに限界が訪れたのだ】
【直前、最後の足掻きとばかりに一本の苦無を少女へと放った】
81
:
パメラ
:2015/03/13(金) 02:49:12 ID:eyf/6ZsA
>>80
【降り注ぐ光の柱】
【巻き起こる砂嵐】
【それらを、パメラはじっと、じっと見つめていた】
【その頭の中では、多少の後悔が混じっている】
……やり過ぎ、ましたかぁ…?
【パメラ自身、実は全く殺すつもりなど無く、飽くまで「賭け」だったのだが】
【熱がこもり、放った閃光】
【本来ならば、かなり自由に威力を絞れるのだが】
【今回は、全くといって良いくらいに、していなかった】
【そして、その後悔ゆえに】
……っ、くっ!?
【少女の投げた、最後のクナイ】
【気付いた時には遅く】
【それが、左肩に突き刺さる】
……最後の、最後に……まったく…本当に亡くすのは惜しい、ですねぇ
【呟き、ながら、クナイを引き抜き】
【血が出るが、それには構わず】
【倒れた少女へと、ふらふらと歩み寄る】
【既にパメラ自身には戦う気は無く】
【一応、問答無用で奇襲されないように気を付けながら】
【生きてますかぁ、なんて声をかけながら】
【苦手ながらも治癒魔法を少女にかけ始めるだろう】
82
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 03:05:03 ID:6Hmtf66A
>>81
【歩み寄る少女に対し、星奈が警戒態勢を取る事はない】
【こうして無様に倒れてしまったのだ、相手の勝利条件を十分に満たしている事になる】
【ごろりと仰向けに転がり、ひらひらと手を上げて生きている事だけを示した】
「なんとかね……」
【といってもやはり痛い。無理に体を駆動させていたせいで節々も軋む】
【寝転がったまま少女の方をちらりと見やる。左肩の傷に視線を向け、相討ちは叶わなかったかと短く嘆息】
「あー……もう最悪……」
【間延びした声。空へと視線を移せば、また月が微笑んでいた】
【無数の傷は治癒魔法によって少しずつ癒えていくが、それでもまだ体を起こす事は叶わない】
【痛みに思わず眉を寄せながらも、戦闘前と同じような柔らかい笑みを浮かべて少女に問いかけた】
「……で、あたしの負けなわけだけど。どうするつもり?」
【今の星奈は完全に無防備な状態だ。息の根を止めようとすればそれは容易いだろう】
【だがそうはならない自信があった。でなければ、この治癒魔法の説明がつかない】
【賭けの負けを認め、諦めたように目を瞑る。瞼の裏に星屑が散らついた】
【今度は長く大きな吐息、痛みに身を委ねながらも少女の返答を待った】
83
:
パメラ
:2015/03/13(金) 03:18:50 ID:eyf/6ZsA
>>82
ごめんなさい、ここまでやる気はなかったんですけどぉ…
……こちらはお陰さまで、左腕が全く動かせないですけどねぇ
【どうやら無事に生きている様で一安心】
【こちらも左腕の感覚が麻痺してるが、生きてるので大丈夫と割りきる】
そうですねぇ
【そのまま、片手だけで治癒を続けていると】
【少女から問われるは、彼女の今後の扱いであり】
【たっぷり10秒、思案した後に】
…実は私、お店をやってるんですけどぉ
なーんか目立たない場所に有るんで、お客が少ないんですよねぇ
それと、店員も少なくてぇ
…だれかいい人居ないですかねぇ、常連になってくれそうな人とかぁ
今なら感激して願いを叶える綺麗な欠片をあげちゃうんですけどねぇ
【ニコニコと、もしかすると今までで一番最高の】
【そんな笑みを浮かべながら、そんな事をのたまうのだった】
【しかも、ご丁寧に何処から取り出したのか、チラシと星のかけらをセットで取り出しながら】
84
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 03:37:55 ID:6Hmtf66A
>>83
「いやいや、そこは気にしなくていいって」
「むしろ生きているだけありがたいってね」
【生命を賭けていたわけではないにしろ、まさに生死を争った戦いだったのだ】
【こうして互いに話し合っている事ですら、むしろ奇跡なのではないかと星奈は思う】
【問いの答えを探りながら動く右手だけで星奈の治癒を続ける少女を横目に、ふっと体の力を抜いた】
【握っていた小刀は再び光の粒子となって闇に溶け、結界は解けて元通りの路地裏に戻っていく】
【そして片手を上げて制止の素振り。あとは自分でするつもりなのだろう、自らに手を当てて治癒魔法を発動した】
【代わりにと少女の左腕を顎でしゃくる。そっちに専念しろという事だろう】
【そうして回答を待ち、紡がれた言葉にほんの少しだけ目を丸くした】
「…………はぁ?」
「あーもう…分かった分かった、あたしが常連になればいいんでしょ」
【予想だにしなかった答え。思わず間抜けな声も漏れるというものだ】
【しばし呆然としていたが、やがて諦めたようにため息を一つ】
【待っていた間にある程度の回復が出来たのか、ゆっくりと身を起こしてチラシと星のかけらを受け取ろうと手を伸ばす】
【満面の笑みである少女とは対照的に、星奈の笑みはどこか引き攣っていた】
85
:
パメラ
:2015/03/13(金) 03:56:06 ID:eyf/6ZsA
>>84
話が早くて助かりますよぉ♪
【相手の少女が、観念したかのようにひきつった笑みを見せる】
【まぁ、確かにあんな激戦を繰り広げた挙げ句、言われた罰が常連になれ、である】
【しかも結局星のかけらを渡すという、何とも想像の斜めを行く行動だが】
【逆に言えば、こういった考えが出来るのが、パメラという少女なのだ】
あ、そうそう、そうでしたぁ
私、パメラ・レジエルと言いますからぁ
その、カフェ「とれみぃ」の店主ですので、今後とも宜しくですぅ
……それと私、新米魔法少女の教育とか特訓もやってたりしますからぁ
後、その関係でお店にも魔法少女が来ることもあるんで情報収集も出来ますよぉ?
【そうして、なんだか気の抜けるような字体でかかれたチラシと星のかけらを渡しながら】
【さらりとまた、大事な事をのたまう伝える】
【……実は、それらの魔法少女達の大半はパメラにボコられたのがきっかけだったりするが、勿論言わなかった】
さてさてぇ、大丈夫ですか?
辛いなら、送っていきますよぉ?
【そして最後に、相手に対して一人で帰れるか、問うのであった】
86
:
望月星奈
:2015/03/13(金) 04:13:45 ID:6Hmtf66A
>>85
「……望月星奈、紫薔薇学園に通ってる」
「はいはい、今度はその店でお世話になりますよっと」
【相手の名乗りにようやく自己紹介もすませていない事を思い出し、短く簡潔に述べる】
【もしもパメラが裏社会に通じているならばその苗字に聞き覚えがあるかもしれない】
【古くから続いている忍の一族。その一員であり現当主こそが、眼前の少女なのだ】
「……って、はぁ!?そういう事は…」
【続くパメラの言葉にまたも上げる素っ頓狂な声。ワンテンポ遅れてやって来た重要な情報にまたも目をぱちくりとさせた】
【しかし言いかけて口を噤む。パメラと会ってまだ間もないが、その人となりがなんとなく掴めたような気がしたからだ】
【そして星奈が思い至った通りであれば、きっと彼女は言ってもどこ吹く風なのだろう】
【まあいいかと短くため息。チラシと星のかけらを受け取りながら立ち上がり、ぱんぱんと体の埃を払う】
【やはりまだ痛むが動けないほどではない。なによりも今は早く帰って休みたかった】
「大丈夫大丈夫、この格好はちょっと厳しいけどね」
「それじゃあ、そのうち店に遊びに行くよ」
【パメラの申し出には即答。負けてなおその相手に送られるのは、さすがにプライドが許さなかった】
【ちなみに星奈が着ていた黒のジャージはぼろぼろになり、かろうじて原型を留めているだけ】
【十分人目を引く格好だ。参ったなとさほど困っていないように苦笑】
【またね、とパメラに言い残して跳ぶ。建物から建物へと飛び移り、あっという間にその姿は闇夜に紛れて消えてしまった】
【全てが元の通りに復元され、何事もなかったかのような薄暗い路地裏】
【魔法少女の邂逅を見届けていた星空は、黙したまま静かに瞬いた】
//そろそろ〆でしょうか
//絡みありがとうございましたっ
87
:
パメラ
:2015/03/13(金) 04:33:57 ID:eyf/6ZsA
>>86
望月……星奈さん、ですかぁ
【颯爽と夜闇の中に消えていった彼女を見送りながら、ぼそりと呟く】
【これからまた、大事な客となる少女の名を、自らに刻む】
【……なんだか、最後の方で色々言いたげだったのが少し気になるが】
……さぁて、私も帰りますかぁ
……ふんふんふーん♪
【そして、パメラもまた歩き始めた】
【路地裏にはふたたび、場違いな鼻唄が響いていたが】
…それにしても、自分じゃなかなか治せませんねぇ……お店、バイトに任せるべきでしょうかぁ……
【最後にふと、そんな囁きだけを残して、消えた】
/ですねー、この辺りが調度いいですので
/こちらこそ、ありがとうございました!
88
:
千羽 鶴次郎
:2015/03/13(金) 15:35:47 ID:myqmXFKM
「いい夜だ…」
【夜の瀬平戸!夜半過ぎ!】
【南地区の煌々たるビル群を仰ぐ瀬平戸ショップモール付近!】
【そこに一人の男が居た!】
【その程度ならば大した事はない!日常的風景!】
【この国の男女比率はおよそ49:51!人が居れば二人に一人は男なのだから!】
【だがしかし!】
【平々凡々な殺風景から逸脱した違和感を滲ませるのは宵闇の仕業か!】
【いや違う!断じて違う!】
【その男の風貌が極めて極道なヤクザ・アトモスフィアを漂わせているからだ!】
【190を超える体躯を包むは上質さがシルクめいた質感として露呈している漆黒のビスポークスーツ!】
【カミソリ並みの切れ味の三白眼を覆うは月も薄雲に逃げ込んだというのにレイバンのグラス!】
【土瀝青の道路を踏み抜き溶解させんばかりの足にはアルマーニの革靴!】
【駐車場をホームにしているチンピラ達も尻尾を巻く威圧感の塊!】
【今宵も魔法少女の命を狩る死神と成り果て藍の帳の元を征く!】
【彼の名は千羽!】
「…こんな夜に独り歩きは侘し過ぎる」
【「千羽 鶴次郎」!!!】
89
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/13(金) 16:04:54 ID:cSHR3VWw
>>88
「同感だとも……」
【そんな彼に声をかける者が居た!】
【ショッピングモールの直ぐ近く】
【三日月を象ったモニュメントに腰をかける少女が!】
「ふむ、君は風貌こそ粗暴だが…中々に風情がわかるのだね」
【年頃の少女にしては珍しく小柄な体と豊満な胸をファッションも何もないダルッダルのジャージに包み!】
【足元まで伸びる黒髪は夜に溶ける様に艶やかに!】
【赤い猫目に男を映し、ニヤニヤと笑っている!】
【そのミステリアスな笑みはさしずめ白熱した刃のような男を前にしても崩れることはない!】
【彼女の名は「狂犬病 鬱月」!】
90
:
千羽 鶴次郎
:2015/03/13(金) 16:15:54 ID:myqmXFKM
>>89
「あ?」
【邂逅!その刹那から糸車は紡ぎ始める!】
【運命と言う名の糸を!カラカラと音を立てながら!】
【誰が為に鳴るものか!それは現時点で判別は不可能!】
(…ただのガキって訳じゃなさそうだ)
(酔っ払いか、ジャンキーか…それとも)
【その何方でもないか!】
【だとすれば答えは一つ!圧倒的明白!】
【思考に浮かぶ二つの何れにも、眼前の少女が当てはまらぬと踏んだ鶴次郎の取った行動!それは!】
「…お嬢ちゃん、魔法少女って知ってるか?
そう、休みの日の朝、テレビアニメでやってるあれだよ」
【アンダンテを刻みながら歩み寄り!】
【緩やかに隙のない仕草へとシフトを取りつつ!】
【尋ねる!ただ日常会話めいたニュアンスで、だが明確な殺気を孕ませつつも!】
91
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/13(金) 16:29:27 ID:cSHR3VWw
>>90
「ふふん」
【両足をそろえてモニュメンとから降りる少女!】
「魔法少女?はははっ!魔法少女だって!?」
【さも楽しいと言うようにケタケタと笑う!】
【不気味!まるで殺気を霧雨を浴びるように受け流す】
「ふむ、僕はそう言う番組はついぞ見たことはないが・・・」
「なんだい君は?魔法少女(そういうの)が好きなのかい?」
「ふむふむ、もしかしてその番組に出てくる人物に僕か似ているのかな?」
「ははは!だとするとこれは俗に言うナンパと言う物なのかな?」
「だとしたら僕にとっては初めての体験だよ!思わず胸が高鳴ってしまうね!」
「まったく……これ以上僕のおっぱいが大きくなったらどうしてくれるんだい?」
【ペラペラと内容の無いがらんどうな中身の無い言葉を壊れたラジオの様に芝居じみた白々しい声色で話す】
92
:
千羽 鶴次郎
:2015/03/13(金) 16:39:18 ID:myqmXFKM
>>91
「そぉかそいつぁ残念だ」
【互いの距離は着実に近くなり果てる!】
【既に二人の合間において言葉はその意味を失っていた!】
【鶴次郎は切り札を切る!確信を具現化するための最後の破片!】
「…こいつに見覚えは?」
【心無しか鶴次郎の頬が左右非対称に不敵に嗤う!】
【それは切り札を切った人間特有の表情だ!】
【チャカが最も似合うであろう懐から取り出した物!】
【一握りのかけら!反射光なき夜に不思議と煌めくかけら!】
【魔法少女切望のアイテムにして鶴次郎の妻と娘の片見の品!】
【「星のかけら」!!!】
93
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/13(金) 16:47:26 ID:cSHR3VWw
>>92
【男が取り出した星のかけら】
「ほぅ、それは……綺麗だね……うん…………綺麗だ」
【ほんの僅かに反応を示し、当たり障りの無いような言葉は並べる】
「うん…こんなに綺麗な『宝石』を見たのは初めてだよ………すこしかして見せて貰えると嬉しいね?」
【不健康な程に白い雪の様な指か袖から覗く手を男に差し出す】
94
:
千羽 鶴次郎
:2015/03/13(金) 17:03:34 ID:myqmXFKM
>>93
「…」
【鶴次郎のレイバンに隠された三白眼、微かに動揺の色が走る!】
【この少女はハズレか!馬鹿な!ただの歌舞伎者なのか!】
【鶴次郎は魔法少女に対しては情けや容赦を持たない!】
【だが確証があれど証拠の無しにその暴力性を実行する事はできないのだ!】
【権力に追われる身となれば魔法少女を狩るための行動は大きく制限されてしまう!】
(…成る程な)
【そこまでを思えばこの少女の出方に納得!】
【思考の到達点は、「その前提がある限り大人である鶴次郎から手出しはないと踏んでいるのではないか!?」だ!】
【限りなく黒に近いグレー、だが明確な黒ではない!】
【強かな相手だと舌を巻く!同時に反省!猛省!】
【傲りがあったのだ!大人である鶴次郎はまさか子供である魔法少女に駆け引きでは負けないとの!】
「…お断りだ、知らんのならいい」
【鶴次郎が取れたのはただ、星のかけらを懐に戻し!】
【少女とすれ違うように歩き去ろうとするだけであった!】
【鶴次郎、戦闘前前哨にては敗北!痛恨の敗北!】
95
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/13(金) 17:19:27 ID:cSHR3VWw
>>94
【背中を見せて立ち去ろうとする男を見て細く微笑む】
「おいおい、つれないことを言わないでくれたまえ」
「何かを探しているんだろう?」
「是非とも思春期の好奇心をもて余す僕に教えてくれないかい?うん?いかしたお兄さん?」
【そしてその男性が自分を見ていない状態だと言うことを確認して結界をはる】
【周囲のショッピングモールを飲み込む程の大きさを持つ結界、これが二人『だけ』を包む物なら即座にこの少女が魔法少女だと特定できるだろう!】
【だが!しかし!これでは広大かつ複雑なショッピングモール全体の何処で誰が魔法を発動しているかはわからない!】
【しかもこの少女はそんなことには気づいていないと言う風な降るまいでコシュチュームも一切変化させていない】
【即ち!無自覚に巻き込まれた電波な一般人と言う疑いが此処までしても消滅しないのである!!!】
96
:
千羽 鶴次郎
:2015/03/13(金) 17:26:09 ID:myqmXFKM
/18時過ぎまで離席します/
/都合悪かったら絡み〆てください、すみません/
97
:
狂犬病 鬱月
:2015/03/13(金) 17:29:47 ID:cSHR3VWw
>>96
了解いたしました
なんか、キャラの性格ひねててすいません。
98
:
斜乃 月緋
:2015/03/13(金) 19:14:15 ID:UAp1tpIM
【黄昏】
【太陽が沈んでもまだ赤みが残る空の下で、その色と同じ髪を持った少女が歩いていた】
「おばちゃん、いつもの2つ」
【ここは北瀬平戸商店街】
【最近では南のショッピングモールに客を奪われがちだが、この時間帯はやはり帰り際に寄って行く学生や主婦で賑わっていた】
【少女は受け取った2つの紙包みの片方を開けて、中に入ったコロッケを食べ始める】
「うん、美味しい……あ、ありがとね」
【そう言った少女は、いきなり硬直して眉を顰める】
【「どうしたの?」という問い掛けに「大丈夫」と短く答えて、小走りでその場を後にした】
(これは……南西の方かしら……星のかけらね)
【少女が感じ取った違和感にも似た感覚】
【紛れもない、星のかけらの存在だった】
【出現したのは住宅街の中】
【道路の隅に、小さく綺麗な石が落ちていた】
「ここかしら……?」
【そして、星のかけらの存在を感じてから数分後に少女は住宅街へと辿り着いた】
「……一体何処に……」
【……まだ正確な位置は掴めていない様だが】
99
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/13(金) 19:39:49 ID:YxwqDb5U
>>98
【出現した星のかけら。月緋がその正確な位置を確かめるために、余計な苦労をかけることはない】
【何故ならば――彼女が住宅街に足を踏み入れるのとほぼ時を同じくして、ひとつの結界が一帯に展開されたからだ】
【もし月緋が、「隔離」された星のかけらの気配を追ってその結界に突入したらならば】
【案の定、鳥類がかけらを飲み込んで変質したと思われる有翼の怪物と、ひとりの魔法少女が対峙する光景を見ることになるだろう】
【雄牛ほどもある怪鳥が強靭な鉤爪を突き刺さんと降下してきた所に合わせて、その魔法少女がさっと飛び退く】
【さっきまで自分が踏んでいたコンクリートが抉られるのを見て額に冷や汗を伝わせながらも、彼女は】
「――――ロータス、ブルームっ!!」
【自らの魔具の名を叫び――その両手に、スイレンの意匠を持つ弓を投影。刹那、光の矢を生成し、それを右側に番える独特の構えで放った】
【射る。射る。更に、射る。跳躍から落下までの間に、その魔法少女は隙を晒した怪鳥の頭に四発もの焼け付く光を突き刺していた】
【そうして作り出した僅かな猶予の間に、彼女は結界の中に入り込んだ新しい気配へと視線を移すと】
【「お願い、ちょっと手伝って!」と――闖入者を疑う余裕もなさそうな、無垢な声音で叫ぶのだった】
100
:
未草 蓮華
:2015/03/13(金) 19:41:11 ID:YxwqDb5U
/名前忘れですっ
101
:
斜乃 月緋
:2015/03/13(金) 19:58:07 ID:UAp1tpIM
>>99
「ーーあるの……ッ!?」
【突如として出現した結界】
【それは現実から切り離す隔離結界】
「……この中ね」
【仮にも魔法少女である、当然星のかけらを追い求めて中へと突入する】
【そして勢いよく一歩踏み込んだ所ですぐに足を止めた】
「……クリーチャー……」
【星のかけらを取り込んだ生物の変異体、それは一種の排除するべき目標であり、そのため行動に移すのに理由は要らなかった】
【結界の主と思われる魔法少女に軽く頷いて返すと、魔法で黒い制服を編んで纏う】
「魔法陣……形成!」
【魔力の線が月緋の前に出現し、それらが折り重なって一つの陣を生み出す】
【そして、その陣の中から長い針ーー30cm程度ーーが生み出され、弾丸の如く化物の顔面へ射出される】
「援護するわ! それとも前で押した方がいいのかしら?」
【そして、少女に問いかけながら再び魔力で陣を描き始めた】
102
:
未草 蓮華
:2015/03/13(金) 20:50:46 ID:YxwqDb5U
>>101
【月緋の攻撃は、藻掻く標的の脳天を過たず直撃した】
【頭蓋を畳針めいた太い針が穿つ痛みは想像に難くない。怪鳥はたまらず苦悶の啼き声を上げ、赤い残光を帯びた目で新たな敵を睨んだ】
「付かず離れず、時間を稼いで欲しい……かな!
あの子、友達の家から逃げた九官鳥なの。だからどうしても助けてあげたいなって!」
「私は未草 蓮華――あなたは?」
【近づいて来た援軍。少女は激しい羽撃きの音にかき消されないように声を張り上げる】
【はっきりと伺えるようになった彼女の装束は、ピンクと白の色彩とフリルスカートに特徴付けられる少女趣味のワンピースで】
【甘い言動も相まって、見る者に「正統派の魔法少女」というイメージを抱かせるものだった】
【そうして二人が意思疎通を図っている間にも、怪鳥は体勢を立て直し、魔法少女たちに襲い掛かろうとしていた】
【連続攻撃の第一波は、牽制。抜け落ちた何枚かの羽を魔力によって硬化させ、翼の風圧によって打ち出す】
【ナイフの如く鋭利な風切羽の狙いは、ふたりの足下。対処できなければ、地面に靴ごと足を縫いとめられてしまうだろう】
【間髪入れず、怪鳥は錐のような嘴をこちらに向けて急降下してくる】
【逃げる手段を奪い去り、大きな一撃をくれてやる二段構えの攻撃――だが所詮はペットと言うべきか、その予備動作は予測が容易なもの】
【月緋からしてみれば、いくらでも罠に嵌める機会はあるに違いなかった】
【なおこの間の蓮華は、自分の方に打ち出される羽を矢の連射によって弾き、捌き切れなかった分を宙返りで回避している】
【つまり、月緋が他人の心配をする必要は無いということだ】
103
:
東雲天子/ナル・ナルス・マナ
:2015/03/13(金) 21:33:03 ID:wDQZ17fs
【ここは優秀な少年・少女が己の青春と将来を授けて通う私立紫薔薇学園。放課後の学園では部活動に励む生徒達の姿が確認される】
【そんな学園の屋上では柵に肘を付け、学園の校庭を穴が開くほどに見つめている学生服を着た女性がいた】
魔法………少女………。
【東雲天子《しののめてんし》、この私立紫薔薇学園の元生徒会会長────つまりは、前生徒会会長であった女性だ。彼女は訳あってつい最近生徒会会長を自ら辞任し、今はごく普通の一般生徒として学園生活を送っている】
【そんな彼女が何故こんな人気のない屋上にいるのか、一体なにをしているのか──】
…………ふふふ。
待っていてください…………"魔法少女"。
──────《創造界》。
【空を飛ぶ鳥が屋上の柵に羽根を休みに来たのを見ながら東雲天子がまるで何かの合図かの様に指を鳴らしたその刹那────東雲天子の背後に成人男性程の大きさをした紫色の魔法陣が展開された】
【そして次のアクションでは────その魔法陣から漆黒の煙が大量に出現したかと思えば瞬く間に学園全てを覆い尽くし、煙が全て消えた次の瞬間、辺り一面は真っ赤に染まり空には紅い月が浮かび、生徒達は倒れ出した】
104
:
兵馬 一姫
:2015/03/13(金) 21:50:38 ID:U5b9KaXo
>>103
紫薔薇学園に通う兵馬一姫。彼女は特に部活はやっていないし、学校に残る理由も無いので、放課後はすぐに帰宅をする。この日もそうするつもりだったのだが……
「……何だよ……?これ……?」
二階の廊下の窓から外を見れば、漆黒の煙。
「火事か!?いや……これって……」
一瞬火事かと思ったが、煙は暫くして消えてしまったため、違うと気づく。
「魔法少女の仕業……しかも……」
ちらりと辺りを見ると、倒れている生徒達。どう考えても先程の煙が原因だ。そして、外には真っ赤な空に赤い月という不気味な光景。これは……
「また、悪趣味で達の悪い奴か……」
今度も大変な目に合うと予想。思わず冷や汗を流す。しかも、今回は星のかけらを持っていないので、ピンチ時の回復も出来ない。一姫は、緊張した様子で辺りを探る。
105
:
高坂 椿姫
:2015/03/13(金) 21:54:38 ID:eHHwNvwE
>>103
【高坂椿姫は紫薔薇学園の生徒ではない。今日学園の付近を訪れていたのも偶然でしかなかった】
【庶民向けの商店街で買い物を終えた帰り道、偶々学園の側を通りかかった時にそれは起こり】
「……………魔法!でもなんで……?」
【学園全体を飲み込んだその魔法を目の当たりにして驚愕するも、次の瞬間には魔法少女としての行動を会社する】
【まずは結界の展開、正体不明の魔法に覆われた学園を更に包み込むように、巨大な結界によって学園全体を結界に閉じ込める】
【そしてすぐさま地面を蹴ると、柵を軽々と飛び越えて学園の敷地内へと……紅に染まった世界へと踏み込んだ】
(……一般人が巻き込まれている。星のかけらの現象か、それともあるいは…………!)
【広がる惨状に怒りを露わにしながらも、椿姫は視線を別の場所へと向ける】
【超常的な現象、こんなことが起きる原因があるとすれば、それは彼女と同じく存在によるものであり】
【すぐに椿姫の視線が、屋上に立つ彼女へと向けられるのだった】
106
:
高坂 椿姫
:2015/03/13(金) 21:57:10 ID:33oD1K4M
//また更新忘れを……すいません、
>>105
は取り消しで
107
:
兵馬 一姫
:2015/03/13(金) 21:59:55 ID:U5b9KaXo
/自分は3人でも全然大丈夫ですよ
108
:
名無しの魔法少女さん
:2015/03/13(金) 22:11:08 ID:wDQZ17fs
自分も平気ですがどうしましょかっ
109
:
高坂 椿姫
:2015/03/13(金) 22:20:31 ID:33oD1K4M
//申し訳ありません、複数だと自分が付いていけなくなるので今回は遠慮させていただきます……
110
:
東雲天子/ナル・ナルス・マナ
:2015/03/13(金) 22:25:45 ID:wDQZ17fs
>>104
さぁて────………釣れますか釣れますかぁっと。
この学園にいる生徒には必ず私以外の"魔法少女"がいるはず……いや、いないと可笑しい。
まあ、いなければいないで良いんだけどねぇ……────っと、そろそろこのヘナチョコな結界に気付いた魔法少女がいると信じてぇ、私も校舎内に行こうかしらぁ。
【グラウンドに倒れる生徒達を屋上から見下す東雲天子は自分以外の魔法少女を見つけ出す為に屋上を後にする】
【天子の去った屋上に人は一人も居なく、ただ一話の鳥が倒れているだけだった──】
!………あらぁ?
おかしいなぁ〜〜、なぁんで皆んな倒れているのかなぁ〜?ねぇ、貴女知らな〜い?
【階段を下り屋上よりも下位の廊下を歩き様々な階を見回り──辿り着く二階】
【ツインテールを左右へと穏やかに揺らしながら、静寂に包まれる空間に足音を響かせる。そして天子の目の前に広がる光景はこの二階にやって来るまでに何度も見たものでは無かった】
【そう────人がいた。倒れている烏合の衆の中にただ一人、何かを警戒しているかの様な女性が立っていたのだ】
【天子はその女性に近づく為にゆっくりと足を運びながら辺りを見回しだす。まるでこの光景を初めて見て不安かの様に──】
まぁ────私は知っているけどねぇ!
貴女、魔法少女なんでしょぉ?
だから……この結界内でもこんな奴らと違って立っていられるんでしょう?
【天子は冷たい不気味な笑みを浮かべ目の前の女性へと向けると何の予備動作も無しに変身を遂げた】
【この結界内と同じ様な赤いドレスを着飾り、その上から黒いドレスコートを羽織っている。変身姿としてはラフな姿だ】
>>109
了解ですー
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