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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
93
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 02:23:29 ID:fCDwqofo0
( ゚д゚ )「……あ、来た」
空いたスペースに置いていた絵を背負い、定刻から少し遅れて来たバスに乗り込む。
いつもと同じく乗客は僕だけ。すっかり顔なじみになった運転手の初老の男性と二言三言の挨拶を交わし、いつも座っている左奥の座席へと腰を落ち着かせた。
二人掛けの席は意外に広く、隣に荷物を下ろしてもなお身動ぎ出来る余裕のスペースがある。
暖房が効いたバスの中、僕は大学から持ってきた絵を隣に置いた。
彼女はどう思ってくれるだろうか。
漠然とした不安を感じながら、布で丁寧に包んだ絵の表面を撫でる。まだ制作途中だが、キリのいいところまでは描きあがったから、彼女に見せたいと思ったのだ。
描いている時は夢中だった。こんなに他のことを考えず、筆を走らせたのは一体いつぶりだろう。
大学の課題ではない。どこかのコンクールに送るための作品でもない。
ただ描きたくて描いた、僕が描きたいものを描いただけの絵。
絵がある程度まで終わったのは昨日の夜。今日、呼び出されたのはタイミングが良かった。
大学で友人たちと昼食を摂っている時、メッセージを受信して震えたスマホには、旦那様からの連絡が届いていた。
内容の旨は「何時でもいいから、今日、屋敷まで来て欲しい」とのこと。
今日は屋敷で働く曜日ではなかったが、どっちにしろ伺おうと思っていたのですぐに了承の返事を送った。
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