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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
82
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 02:11:30 ID:fCDwqofo0
ミセ* ― )リ「天才だの何だのと囃し立てた奴らは、私が病気になったって途端急に手の平返した。見向きもしなくなった奴ら、心配してる風を装って近づいてくる奴ら、昔からずっとうざったい記者ども……」
ミセ* ー )リ「…まぁ、天才の失墜ほど凡人たちが喜ぶ話はないものね」
吐き捨てるように笑う彼女に、僕はなんと言葉をかければよいのか分からなかった。
彼女も別に、気安い慰めの言葉なんて欲していないのだろう。
ゆっくりと弦とヴァイオリンを持った彼女は、慎重に大きなケースの中にそれらを仕舞った。
ミセ*゚ー゚)リ「今の生活は気楽。プレッシャーも、面倒な妬みや嫉みもない。変な記者たちからの追及もない」
ミセ*゚ー゚)リ「ヴァイオリンじゃなくてヴィオラを弾いても、なーんにも文句言われないしね」
パチンとケースが閉じられる音が鳴り、彼女は吹っ切れたような声を発した。
どういうことだろうかと首を傾げていると、彼女は僕の方を見て、少し照れくさそうに微笑んだ。
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