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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ

74 ◆gMoTB8ciTo:2024/04/29(月) 02:01:34 ID:fCDwqofo0

ミセ;゚―゚)リ「…なに変な顔してるのよ。チチリアティなんだから大体そんな値段でしょ」

ミセ*゚ー゚)リ「……まさか、なんか勝手に期待してたんじゃないでしょうね?”堂島ミセリ”が使うヴァイオリンなんだから、ガルネリとか、本物のストラディバリウスに違いないとか…」

( ゚д゚ ;)「ち、違います違います!その、自分の想定よりずっと高かったから…!」

ミセ*゚ー゚)リ「はぁ?…練習用のヴァイオリンなんて、このくらいでしょ」

お嬢様の表情にさっと影が差し、慌てて弁解の言葉を述べる。
別にがっかりしたとかじゃない。というかそもそもヴァイオリンの値段の知識なんてこれっぽっちも有していない。
ただ、あまり聞いたことのない言葉が並び、もう僕の脳は爆発寸前にまで追い込まれただけだ。

ミセ*゚ー゚)リ「……そうだ」

にまりと笑ったお嬢様は何を思いついたのか、ケースから弓を取り出してこちらを見た。

ミセ*゚ー゚)リ「栞、業腹だけど中々良かったからね。なにか弾いてあげましょうか」

ミセ*゚ー゚)リ「”堂島ミセリ”のソロ、あんたみたいな只の絵描きには勿体ないくらいだけど、どうする?」

ヴァイオリンを構え、揶揄うような笑みを携えて弓を弦に当てている。
まだ音はなっていない。演奏どころか、あの提琴から発せられた振動は一切ない。
なのにもう、ただ彼女がヴァイオリンを構えただけで、この部屋の空気が一気に入れ替わったような言い知れぬ迫力があった。


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