[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
74
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 02:01:34 ID:fCDwqofo0
ミセ;゚―゚)リ「…なに変な顔してるのよ。チチリアティなんだから大体そんな値段でしょ」
ミセ*゚ー゚)リ「……まさか、なんか勝手に期待してたんじゃないでしょうね?”堂島ミセリ”が使うヴァイオリンなんだから、ガルネリとか、本物のストラディバリウスに違いないとか…」
( ゚д゚ ;)「ち、違います違います!その、自分の想定よりずっと高かったから…!」
ミセ*゚ー゚)リ「はぁ?…練習用のヴァイオリンなんて、このくらいでしょ」
お嬢様の表情にさっと影が差し、慌てて弁解の言葉を述べる。
別にがっかりしたとかじゃない。というかそもそもヴァイオリンの値段の知識なんてこれっぽっちも有していない。
ただ、あまり聞いたことのない言葉が並び、もう僕の脳は爆発寸前にまで追い込まれただけだ。
ミセ*゚ー゚)リ「……そうだ」
にまりと笑ったお嬢様は何を思いついたのか、ケースから弓を取り出してこちらを見た。
ミセ*゚ー゚)リ「栞、業腹だけど中々良かったからね。なにか弾いてあげましょうか」
ミセ*゚ー゚)リ「”堂島ミセリ”のソロ、あんたみたいな只の絵描きには勿体ないくらいだけど、どうする?」
ヴァイオリンを構え、揶揄うような笑みを携えて弓を弦に当てている。
まだ音はなっていない。演奏どころか、あの提琴から発せられた振動は一切ない。
なのにもう、ただ彼女がヴァイオリンを構えただけで、この部屋の空気が一気に入れ替わったような言い知れぬ迫力があった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板