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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
70
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 01:53:44 ID:fCDwqofo0
( ゚д゚ )「失礼しますー……」
かと言って、絶対百パー大事という訳じゃない。
部屋に入っていきなり物が飛んできて顔面骨折なんて事態は流石に避けたいので、ゆっくり扉を開いて顔を出す。
すると、部屋の奥では椅子に腰かけ、ヴァイオリンを青い布のような何かで拭いているお嬢様の姿があった。
丸いテーブルの上には高剛性のカーボンケースが置いてある。おそらく、彼女が今手入れをしているのは自分では一生かかっても買えない値段の楽器なのだろう。
ミセ*゚ー゚)リ「なによ、職員室に入る時の学生みたいにオドオドしちゃって。気分悪いわね」
( ゚д゚ ;)「い、いえ、そんなことは……」
ミセ*゚ー゚)リ「まぁいいわ。入っていいわよ、絵描き」
じとりとした睨みを伴う追及は苦笑いで誤魔化す。
雇用先の令嬢と只の使用人という上下関係があるとは言え、年がほぼ変わらないであろう女の子に詰められるというのは中々心に来るものがある。
そして補足だが、”絵描き”とは僕のことである。
数か月前の夏頃、お嬢様が失くしたハンカチを見つけたことをきっかけにある程度は話してくれるようになったのだが、一向に彼女は僕のことを名前で呼ぼうとはしてくれなかった。
というよりも、もしかしたら本当に彼女はまだ僕の名前を覚えてないのかもしれない。
心中でうだうだ言ったところで、それを指摘する勇気もつもりもないのだが。
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