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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
61
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 01:42:43 ID:fCDwqofo0
ミセ*゚ー゚)リ「というか、うちにこんな花あったのね。ねぇ、これってなんて花なの?」
( ゚д゚ ;)「…へ?あ、あぁ、えっと、それは彼岸花で……」
――心の渇きがほんの一瞬、潤った気がした。
不思議な高揚感を覚えたまま、僕は彼岸花の説明を口にする。
そして、いつもなら僕のやることなすことに怒鳴りつけてきたお嬢様は、何故か今回は黙って素直に話を聞いてくれていた。
彼岸花の説明から少し離れて、絵の解説をする。
使っている絵の具、キャンバスの性質、あえて緻密に描いた部分と、わざとぼかした背景に至るまで。
「絵については詳しくない」。そう先ほど発言したお嬢様は、僕の説明を鬱陶しがることなくじっと聞いていた。
なんだろうか。言葉にしづらいが、確かな満足感があった。
もうすっかり日は落ちきり、きっともう日付は変わっている。
そんな時間なのに、まるで、ただのクラスメイトみたいに僕らは話しこんでいた。
最近庭に埋めた花、旦那様や使用人たちの話、お嬢様のハンカチの話。
( ゚д゚ )「それで、僕は気分転換に、ダリアを持って行ったんです。そしたら旦那様は花瓶を指差して、”何だそれは、スズランか?”って、大真面目な顔で…」
ミセ* ー )リ「ふ、ふふ…!ちょっと、それ、お父様の真似?」
( ゚д゚ )「え、似てないですか?」
ミセ*^ー^)リ「ぜーんぜん。バレたら減給ものね」
静かな夏の夜に、火花みたいな笑い声が二つ弾けた。
そこでふと、僕は今更なことに気が付いた。
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