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( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
56
:
◆gMoTB8ciTo
:2024/04/29(月) 01:33:35 ID:fCDwqofo0
( ゚д゚ ;)「こ、これ……!お嬢様の、ですよね!?」
ミセ;゚―゚)リ「……!そ、それ……!!」
ポケットから出した僕の手に握られていたのは、鮮やかな青色のハンカチだった。
ハンカチを視認したお嬢様は、まるでひったくりのようなスピードで僕が持っていたそれを奪い取る。
暗い夜空の下ではあるが、最近僕が導入した最低限の道灯りもあって、周囲の環境くらいは伺い知れるようになっている。
お嬢様は念入りにハンカチを見た後、今まで一度も見たことのないような安堵の表情を浮かべた。
ミセ;゚―゚)リ「…アンタ、これ、どこで……?」
( ゚д゚ )「庭に落ちてました。…落ちてたっていうか、木の枝に引っかかってるのを、ちょうど今日見つけて……」
( ゚д゚ )「…お嬢様、最近よく庭にいらっしゃいましたよね?そのご様子が散歩というよりかは、何かを探しているような素振りでしたので…」
「ハンカチが探し物かどうかまでは勘でしたが」と付け加える。
最初から、少し不思議には思っていたのだ。
お嬢様はああ見えて本当に病弱だ。どういった病気かは知らないが、屋敷の影で辛そうに肩で息をしているのを数回見かけたことがある。
そんな彼女が無暗に自室を出て歩き回るなど、それこそ物を失くしたとか、何か特殊な理由があるのではないかと思ったのだ。
そこからは推察の連続だ。
彼女は偶に、自室のベランダで夜風を浴びていることがある。
そこで本を読んだり、ヴィオラを弾いたり、ただ何もせず呆けていたりと様々だったが、偶にそういったことをしているのは夜の庭を掃除している時に知っていた。
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