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( ^ν^)四月、僕は泥棒になったようです
155
:
名無しさん
:2024/08/04(日) 01:34:53 ID:ZRamFMRU0
ζ( ー *ζ「…お見舞い、ありがと」
( ^ν^)「気にするな。大した手土産も持ってきてない」
( ^ν^)「お陰で、ツンには露骨に嫌な顔をされた。”バイオリンの一つでも持ってきてよ”だと」
ζ( ワ *ζ「へへ、そういうとこも、かわいーでしょ」
“ツン”というのは、年が離れたデレの妹のことだ。
まだ小学生だというのに、その言動はデレよりも成熟したものを思わせる。
だが、似ているのは精々、顔のつくりのみ。昔からずっと、どうしてか俺には懐いてくれない。
今日も「見舞いに来た」と顔を出した瞬間、まるで人殺しでも見るような顔で睨まれた。性格だけを見れば、とてもデレと同じ血が流れているとは思えない。
( ^ν^)「顔以外まるで似てないよな。それこそ赤ん坊の頃から知ってるが、僕に笑ってくれたことなんて一度もないぞ」
ζ(- - *ζ「………昔から、好きになっちゃダメって言ってるからね」
( ^"ν^)「…?なんだ、君が黒幕か。どういう嫌がらせだ?」
ζ( ー *ζ「ふふ、お姉ちゃんだって、回りくどいワガママの一つくらいあるのです」
いまいち言葉の意味が理解できずにいると、デレはゴホゴホと咳き込んだ。
広いからこそ、この部屋は嫌に静かに感じる。
ただの咳が、末期癌の患者のそれのように掠れて聞こえた。
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