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( ,,^Д^)プラスチックの心臓が痛いようです 最終話
1
:
名無しさん
:2023/08/25(金) 22:38:39 ID:w43iWbmg0
最終話の途中ですが、まさかの2スレ目です。
1スレで足りると思ったのに…なんでや…。
224
:
名無しさん
:2024/07/11(木) 00:07:17 ID:xoN8l4P60
〜都内 とあるホテル〜
( ^ω^)「………いよいよ、明日からだお」
( ^ω^)「念のため、試験会場近くのホテル、半年前から予約してて良かったお。ここなら試験開始時間ギリギリまで勉強と休憩に集中できるお」
(; ^ω^)オロオロ「…うーん、大学卒業してからもずっと勉強してきたし、社会人やりながら予備試験も受かったけど、それでもやっぱり不安だお…」
(; -ω^)「うっ胃が…!も、もう今日は早めに寝た方がいいかもしれんお…」
□<ブーン!ブーン!
(; ^ω^)っ□「……うん?メッセージ?こんな夜中に…」
( ^ω^)っ□「………あ」
ξ゚⊿゚)ξ『頑張って』
( ^ω^)っ□「…………」
(* ^ω^)「……ふふ」
(* ^ω^)っ□スマホポチポチ
225
:
名無しさん
:2024/07/11(木) 00:09:42 ID:xoN8l4P60
〜ツンの家〜
ξ;゚⊿゚)ξソワソワ「……」
□<ブーン!ブーン!
ξ゚⊿゚)ξ「…あ……!」
ξ゚⊿゚)ξっ□「………」
( ^ω^)『頑張るお!』
ξ*゚⊿゚)ξっ□「……」
ξ*゚―゚)ξ「……ふふ」
ξ*^―^)ξ「………終わったらまた、バイオリン、聴かせてあげないとね」
〜おしまい〜
226
:
名無しさん
:2024/07/11(木) 00:12:16 ID:xoN8l4P60
今年も5日間、試験を受ける人たちに向けて。
最後まで諦めず、頑張ってくれ〜〜〜!!!!!
227
:
名無しさん
:2024/07/11(木) 05:21:26 ID:ZXt7Acrc0
乙
各回冒頭のナンバーってもしや……その量を……!!?
228
:
名無しさん
:2024/07/13(土) 08:29:05 ID:NRJjqnxk0
乙乙
集中すると聞き慣れた人の声聞こえなくなるのあるある
229
:
名無しさん
:2024/07/13(土) 15:26:50 ID:x92btDwE0
おつ
キューちゃんホントに何でもできてかわいい
230
:
名無しさん
:2024/07/15(月) 09:42:43 ID:mEE5/Tok0
乙乙
231
:
名無しさん
:2024/07/16(火) 00:42:37 ID:.nVLkAi.0
おつおつ、更新気づかんかった
俺バカだからよくわかんねーんだけどよお、法学部のヤツってみんな司法試験ってのをうけるんじゃねーのか?
てかマジでそんなムズいもんなん?
232
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:14:31 ID:VSL4ff1w0
『パン屋』 5/99
╲o川*>ー<)o╱ノビー「……ふう。今月もメンテナンス終了〜!」
o川*゚ー゚)o「まったく、私に定期メンテなんて必要ないのに。デレ先生に会えるのは嬉しいですけど…あのポンコツもいるのは嫌なんですよねぇ」
o川#゚ぺ)o「嫌味ったらしい上に、職務中に自分のマスターと呑気にお喋りなんて羨ま…意識が低いです!第二世代の分際で!”アイ”の風上にも置けません!」
o川#- -)oイライラ「…あーダメです。感情機能にエラーが起きてる…。いや、これは暑いからです。若しくはあのポンコツに変なウイルス流されたに違いありません」
o川*゚ー゚)o「お散歩がてら、気分転換に何か美味しいものでも……あれ?」
[ ^ω^]「美味しいパンは如何ですかおー!今ならクロワッサンとカレーパン、アップルパイが焼きたてだおー!」
233
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:19:09 ID:VSL4ff1w0
o川*゚ー゚)o「あら。良い匂いがすると思ったら、こんな所にパン屋さん出来てたんですね…」
o川;゚―゚)o「…って、またあの配膳ロボット!呼び込み!?こんな所でも使われてるんですか!?」
三[ ^ω^]ブーン「おっ!おねーさん!焼きたてのパンは如何ですかお!」
o川;゚―゚)o「わ!な、中々のスピード…!配膳ロボットのくせして…!」
o川#゚皿゚)o「く、くうぅ〜どいつもこいつも!これに至っては人型でもない、ちょっと親しみやすいデフォルメ顔なだけの分際で…!私の方がずっと高性能なのに!」
[ ^ω^]「おっ…?あれ、おねーさん、ぼくらのお仲間かお?」
o川;゚―゚)o「し、しかもバレた!?思ったより性能が良い…!」
[* ^ω^]「…なんというか、ぼくらよりずっと”凄い”って感じがするお!」
[* ^ω^]「もしかして、ご飯食べられる…?凄い性能だお!羨ましいお、カッコイイお〜!」
o川*゚―゚)o「……」
o川;*゚―゚)oテレテレ「…ほ、ほう。中々立場を弁えられるロボットのようですね」
o川;*゚―゚)o「ま、まぁ、私の方がお姉さんですし、高性能ですし?可愛いロボ後輩のために、呼び込みにつられてあげてもいいですよ?」
[* ^ω^]「え?や、やったお!ありがとうだお!1名様、ご案内だおー!」
o川;*- -)o「パ、パンに罪はありませんしね。ちょうどお昼過ぎですし、仕方ない、仕方ない……」
234
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:22:44 ID:VSL4ff1w0
カランコロン(店に入る音)
[* ^ω^]「中へどうぞだお!いらっしゃいだお〜!」
o川*゚ー゚)o「へぇ、外観からのイメージより意外と広いですね…」
o川*゚ワ゚)o「……あ!わあぁああ〜〜!パンがいっぱい…!!」
[ ^ω^]「オススメは焼きたてのアップルパイと、あとクリームパンだお!」
[ ^ω^]「うちのクリームパンは中のクリームが二種類!ケーキ用のフレッシュクリームと、特製のカスタードを合わせてるお!」
[ ^ω^]「それと、パン以外だとプレーンとチョコのクッキー、あとは新商品の夏みかんのタルトがオススメで…」
o川*゚ー゚)o「全部3こずつください」
[; ^ω^]「……お?」
o川*゚ー゚)o「だから、全部3こずつ下さい。パン以外も含めて。あ、※BonBon使えます?」
※”BonBon”…通称”ブンブン”。QRコード決済の手段の一つ。支払いが完了すると「ブーン!」と甲高い声がスマホから響くことで有名。何故か”ボンボン”とは誰も呼ばない。
[; ^ω^]「おっ、つ、使えますけど…しょ、少々お待ち下さいだお!」
[^ω^ ;]三ブーン!!
<テ、テンチョー!テツダッテクダサイオ!ボクダケジャムリダオー!
o川*゚ー゚)o「本当はもっと欲しいですけど…お店やお客さんに迷惑かける訳にもいきませんし」
o川*^―^)o「ふふ、今日はパン祭りです!楽しみですね〜!喜んでくれるかな〜!」
235
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:25:56 ID:VSL4ff1w0
〜その日の夜〜
(; ,,^Д^)「……なぁ、キュート」
o川*゚ー゚)o「はい、どうしました?早く座ってくださいよ、今日は御馳走がいっぱいですよ!」
(; ,,^Д^)「いや、御馳走って……この山、なに?」
o川*゚ー゚)o「…?なにって、パンですけど」
(; ,,^Д^)「…………全部?」
o川*゚ワ゚)o「はい!全部です!あ、一部クッキーとかもありますけど!
o川*^ー^)o「今日の病院帰り、良いパン屋さんを見つけたんですよ〜!」
(; ,,^Д^)「いや、多すぎないか…?テーブルみしみし鳴ってるけど……」
o川*゚ー゚)o「お昼に1こずつ食べたんですけど、どれも絶品で…!意外と美味しかったのはコロッケパンですね!」
(; ,,^Д^)「ねぇ聞いてる?」
o川*゚ワ゚)o「個人的な好みでいえばクリームパンが超美味しかったんです!お惣菜系だとカレーパンですかね、中にミニハンバーグが入ってたのはビックリしました!」
(; ,,^Д^)「聞いてないし、聞いてないよ……」
236
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:27:16 ID:VSL4ff1w0
o川*^ワ^)o「あ、マスターはこのアップルパイとか好きだと思います!レモン風味のクリームチーズとリンゴがよく合ってたんですよ〜!」
(; ,,^Д^)「……いや、まぁ、パン好きだけどさ…流石に、この量はちょっと……」
o川*゚ー゚)oっ〇「はい!」
( ,,^Д^)「えっ?」
o川*゚ー゚)oっ〇「まぁまぁ、まずは食べてから!」
o川*^―^)oっ〇「”あーん”、です!マスター!」
〜おしまい〜
237
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 00:28:42 ID:VSL4ff1w0
美味しそうなパン屋さん見つけてウキウキで入ったのに、アップルパイもショソンオポムもなかった時のガッカリ感は異常。
せめてどっちかはあって欲しい。日本全国のパン屋さんに法律で義務化して欲しい。
238
:
名無しさん
:2024/07/27(土) 18:57:54 ID:wcOMJ7Hs0
オツ
239
:
名無しさん
:2024/08/02(金) 18:56:58 ID:rVmxzZ9.0
乙乙
パン屋のアップルパイ美味しいよね
240
:
名無しさん
:2024/08/03(土) 22:22:40 ID:RwNoiDbg0
乙乙
クリームパンの違い分かるの凄いな
カスタードは酸味少ないパンと相性が良いくらいしか拘りないな
クリームチーズ入ってるアップルパイ美味しそう
241
:
名無しさん
:2024/08/17(土) 22:52:56 ID:vGffyamk0
おつ ハンバーグ入ったカレーパンいいな
本気で99までやるつもりか作者?
242
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:33:40 ID:GKpPYm3E0
『壁ドン』 6/99
o川*゚ー゚)oボー
o川*゚ー゚)o「やることなさすぎてネットサーフィンしてたら、めちゃ面白い少女漫画見つけてしまいました…『君に届け』…良かった……」
o川*゚ー゚)o「思わず全巻買ってしまいました…電子書籍で全30巻…あ、映画もあるんですね…見たい……」
o川*>ー<)o「……くぅ〜〜!私も恋したい!ドキドキしたい!プラスチックの心臓が痛むくらいの恋が!したい!!」
o川*゚ー゚)o「…でもなぁ。今の状況になっても、マスターが急に何かしてくれるとも思えないんですよねぇ。もう長いこと一緒にいますけど」
o川*- -)o「女の子扱いしてくれる時もありますけど、基本的には私のことロボット扱いするんですよね。どうにか、私のことを意識させる方法はないものか…」
243
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:35:57 ID:GKpPYm3E0
o川*- -)o「……」カンガエチュウ
o川*゚ワ゚)o「!」ピカントキタゼ
o川*゚ワ゚)o「そうだ!実際に、少女漫画みたいなことをすればいいのでは!?」
o川*゚ー゚)o「確かに、こういう漫画みたいなアプローチはしたことないですもんね!王道ですけど、だからこそ効果あるかも!」
o川*゚ワ゚)oっ「よーし、マスターが帰ってきたらすぐに試しましょう!さてと、何か参考になりそうな漫画は〜〜!?」
o川*゚ー゚)o「…あ、もうコインないですね。とりあえず1万円分くらい課金しとこ…」
244
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:39:29 ID:GKpPYm3E0
〜その日の夜〜
o川*゚ー゚)oっ□「………」マンガヨミヨミ
<ガチャ タダイマー
o川*゚ー゚)o「……はっ!帰ってきた!」
o(゚―゚*川o三ビューン
( ,,^Д^)「…は〜〜、今日も疲れた……」
( ,,^Д^)「ただいまキュート。聞いてくれよ、今日エキナカでシュークリームの販売あってさ…」
「おかえりなさ〜〜い!!」ドドド
(^Д^ ,,)「…って、うん?」クルッ
三o川*゚ワ゚)o「マ、ス、タ〜〜〜!!!」ドドドドド
o川*゚ワ゚)oつ(^Д^ ,,)□ドゴン‼︎!
o川*゚ワ゚)oつ(^Д^ ,,) 三三三三□ヒューン‼︎!※ドアが吹っ飛ぶ音
o川*゚ワ゚)oつ(^Д^ ,,) パラパラ……※ドアが粉々になる音
o川*゚ワ゚)o「どうですかっ!?」ドヤッ
(^Д^ ,,;)「えっ…?…えっ、な、なにが……???」
245
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:41:56 ID:GKpPYm3E0
o川;*゚ー゚)o「だ、だから…今の壁ドン、どうでした!?その…私にドキドキ、します!?」
(^Д^ ,,;)「え……?いや、まぁ、心臓はこの上ないくらいバクバクしてるけど……」
o川*゚ワ゚)o「〜〜っ!!ほ、ホントですか!?やったぁ!」
o川*゚ー゚)o「よーし、これからは少女漫画を指針にガンガン……あれ?」
o川*゚ワ゚)oっ□「あっ、シュークリームだ!しかも気になってたトコの!ありがとうございます、マスター!」
o川*^ー^)oっ□「夜ご飯も出来てますからね!今日はグラタンです!ちゃんと手洗いしてきて下さいね〜!」
□⊂o(*^―^*川o三ビューン!!
<ヤッタァシュークリームダー! バタバタ……
246
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:43:05 ID:GKpPYm3E0
(^Д^ ,,;)「…」
(^Д^ ,,;)「………」
(^Д^ ,,;)「……………」
(^Д^ ,,;)「……え、どゆこと……???」
〜おしまい〜
247
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 22:50:24 ID:GKpPYm3E0
>>227
>>241
やれたらやるか〜くらいの気持ちです。
元々、板の賑やかしになれたらいいな程度の軽い感じで始めたのですが、ある日99という数字が朧げながら浮かんできたので、それをとりあえずのゴールにしました。
今めっっっっちゃ後悔してます。ある日、何の前触れもなく数字が10くらいにしれっと減るかもしれませんが、その時は見逃して下さい。
248
:
名無しさん
:2024/08/20(火) 21:21:07 ID:6BuE5vnA0
乙乙
楽しみに待ってるで
249
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:08:20 ID:e8TNNF8M0
『スイカ割り』 7/99
o川*゚ー゚)oっ〇「見て下さいマスター!スイカですよ、スイカ!」
(; ,,^Д^)「まさか丸ごと買ってくるとは思わなかった……マジかよ…」
o川*゚ー゚)o「いやぁ、半額だったのでつい…でもでも今が旬ですし!夏の間に一度は食べなきゃ勿体ないじゃないですか!」
o川*゚ー゚)oっ|「それに私、スイカ割りやってみたかったんです!棒も用意しましたし、さっそく今日やりましょう!」
o川*゚ー゚)oっ|←どこからどう見ても棒
250
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:13:44 ID:e8TNNF8M0
(; ,,-Д-)「…やるのはいいけど、今日はダメだぞ。明日、燃えるゴミの日じゃないし」
o川*゚ー゚)oっΔバチバチ!!「大丈夫ですよ、私が燃やせますから」
(; ,,^Д^)「何も大丈夫ではない……」
(; ,,^Д^)「というか、前から疑問だったんだけど、なんでそんな機能あるんだ?そもそもどういう原理なんだ?」
o川*゚ー゚)o「機体に内包されてる不必要かつ余った可燃性物質と酸素で作ってます。あとは掌で酸素濃度を調整しつつ…」
o川*゚ー゚)o「あ、なんで搭載されてるかは知らないです。博士にメッセージ飛ばして聞いておきましょうか?」
(; ,,^Д^)「…いや、やっぱいいや。なんか怖くなってきたし…」
o川*゚ー゚)o「高性能ですからね!私!」
(; ,,^Д^)「高性能……うん、まぁ、そうだな…」
251
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:16:51 ID:e8TNNF8M0
〜10分後〜
( ,,^Д^)っ〇「……とりあえずシート広げて、中心にスイカ置いて…」
( ,,^Д^)「これで、飛び散ってもすぐ掃除できるな。よし、もういいぞー」
o川*゚ー゚)o「はい!よーし……!」
o川*゚ー゚)oっ|「汚れてもいいスウェットよし!スイカ割り用の棒、よし!」
o川*∩ー∩)oメカクシカンリョウ「目隠し装着!いきます!」
( ,,^Д^)「頑張れー」
o川*∩ー∩)oっ|「……」
o川*∩ー∩)oっ|「…………」
o川*∩ー∩)oっ|「………………」
o川*∩―゚)oメカクシハズシ「マスター」
( ,,^Д^)「……うん?キュート、どうした?」
o川*゚ー゚)o「…私、目隠ししてても、周囲からの音の反響とか、赤外線探知でスイカの場所わかっちゃいます」
( ,,^Д^)「……ダメじゃん」
o川*゚ー゚)o「ダメですね」
252
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:19:34 ID:e8TNNF8M0
o川;- -)o「私が高性能過ぎるせいで…!ううむ、個別のoff機能が必要になる日が来るとは想定外でした……」
o川*゚ー゚)oっ|ドウゾ「…しょうがないですね。マスター、代わりにお願いします」
(; ,,^Д^)「えっ?お、俺がやるのか?いいのか?」
o川*゚ー゚)o「私はまたの機会にします。まだ夏は終わりませんし、新しくオプションつけてもらえば多分出来るようになりますから!」
( ,,^Д^)「そんなDLCみたいに機能の後付けとかできるんだ…」
o川*゚ー゚)o「高性能ですからね!」
( ,,^Д^)「高性能とはまた違う話な気がする」
253
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:22:31 ID:e8TNNF8M0
(* ,,^Д^)「…ま、まぁ。俺も実はやったことないし、ちょっとやってみようかな」
o川*゚ワ゚)o「お!マスターも乗り気だったんじゃないですか〜!」
o川*^ー^)oっ|「はい、棒どうぞ!思いっきりやっちゃってください、マスター!」
(* ,,^Д^)っ|「お、おう。ありがと……」
( ,,^Д^) っ __ゴン!!! ※棒が手から床に落ちた音
( ,,^Д^)っ __グシャァッ!!! ※棒が床にめり込んだ音
(; ,,^Д^)「…………え?」
o川;゚―゚)o「あぁっ!マ、マスター、大丈夫ですか!?お怪我は!?」
( ,,^Д^)「…え……い、いや、俺は大丈夫だけど……床が…」
o川;゚―゚)o「そ、そんな…まさか……」
254
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:27:37 ID:e8TNNF8M0
o川;゚―゚)o「たった”200kg”しかないスイカ割りの棒を落としてしまうなんて…そんなにお疲れが溜まってたのですね…!」
(; ,,^Д^)「………はい?」
o川;゚―゚)o「やっぱりマスターはお仕事で疲れているんです!やっぱりお仕事辞めちゃいましょう!お休みが必要です!休息が足りてません!」
o川*゚ワ゚)o「そして2人でまったりゆったり過ごしましょう!大丈夫です、いつそうなってもいいように色々とコツコツ準備してましたから!さっそく明日の朝一番に私が代わりに退職手続きを…!」
(; ,,^Д^)「い、いやごめん待って、あの棒、なに?」
o川*゚ー゚)o「えっ?なにって…」
255
:
名無しさん
:2024/08/22(木) 22:29:43 ID:e8TNNF8M0
o川*゚ー゚)o「スイカ割り用に私が特注で作ったスイカ割り専用の棒です。”アイ”にも使われてる特殊な重合金の結晶構造で出来てて…」
o川*゚ー゚)o「ほら、この前うっかり玄関のドア壊しちゃったじゃないですか。あれの修理に使った材料が余ってたので、再利用です!」
o川*^ー^)o「資源を無駄にしてはいけませんからね!えっへん!」
o川*^ー^)o←褒められ待ち
( ,,^Д^)「…………うん」
( ,,^Д^)「ごめん、スイカ割り、やっぱなしで」
o川;゚Д゚)o「え、えぇっ!?きゅ、急にどうしてですか!?」
( ,,^Д^)「怖いから」
o川;゚Д゚)o「そんなぁ〜〜!!!」
〜おしまい〜
256
:
名無しさん
:2024/08/26(月) 23:18:13 ID:BJ1SLLDo0
乙乙
マンションの扉とか超硬いのに凄いねキューちゃん…
目隠ししてても分かる機能、視覚にハンディキャップがある人にも役立ちそうだけど、キューちゃんの性能がどの程度社会に反映されてるか気になるところ
本編に説明あったらごめん
257
:
名無しさん
:2024/08/27(火) 00:33:09 ID:DXWRMOD60
盆休みからやっと全部読めて追いついた 乙
本編、番外編と全然温度違うじゃねぇかよ なんでこうならなかったんだよ…
258
:
名無しさん
:2024/08/29(木) 23:32:27 ID:GG.DDtdY0
おつおつ
キュートちゃんなにかと理由つけて仕事やめさせようとしてくんのかわいい
前の総合の祝いを乞うって作者の?
259
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:21:36 ID:TWzZlGqA0
>>256
本編に説明書いたか自分でも覚えてないや。
今後どこか矛盾してても許してください、見逃してくれぇ…!
一応設定を明かすと、キュートちゃんたち(アイ)に用いられている技術や性能はトップシークレットで、研究員や病院関係者を除けば、超特権階級の限られた大金持ちや権力者だけがちょっと知ってるという感じです。
バレてもいいと判断された一部の技術は一般社会に表向きの最先端技術・治療として流れています。なので一応、現実世界より色んな技術は10~20年くらい進んでる感じですね。特に猫田博士の意向で医療・福祉は進んでます。
それでも全てを知っているのは猫田ギコ博士だけです。彼一人で国や権力者相手に情報統制を敷いています。
260
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:23:04 ID:TWzZlGqA0
>>257
読んで頂きありがとうございます!
元々、あのラストを書きたいがために最終話から逆算して作った作品なので…。
ごめん、やん…。
261
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:24:12 ID:TWzZlGqA0
>>258
そうです。
なんでいつも何書いてもバレるん?おかしない?
262
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:28:26 ID:TWzZlGqA0
『道案内』 8/99
o川*- -)o「……はぁ」
o川;- -)o「まさかシュークリームが全部売り切れなんて…予想外でした……」
o川;- -)o「”ファンファーレ”、テレビで紹介されてからますますお客さん増えてますねぇ。いや、喜ばしいことではあるんですけど…フクザツ……」
o川*゚ー゚)o「うーん、時間が余ったのはいいものの特に買い物の予定もありませんし…もうこのまま帰りましょうかねぇ」
o川*゚ー゚)o「………おや?」
( ゚д゚ ;))キョロキョロ ((; ゚д゚ )キョロキョロ
( -д- ;)ウーン…
o川*゚ー゚)o「………」
o川*゚ワ゚)o「人助けの予感!!」
263
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:32:23 ID:TWzZlGqA0
ビューン三o川*゚ワ゚)o「すいませーん!お兄さん、なにかお困りでしょうか!」
( ゚д゚ ;)「うわっ!?……え、しゅ、瞬間移動……?」
o川*゚ー゚)o「もしかして、道に迷われたのかなーと思いまして!合ってます?」
( ゚д゚ ;)「えっ…?は、はい、そうなんです。行きたい所があったんですけど…」
( -д- ;)「東京には不慣れで。一応、住所などはメモしてきたのですが……お恥ずかしい」
o川*゚ー゚)o「ほうほう。ちなみに、目的地は?」
□⊂( ゚д゚ )「この場所で……ご存知ですか?」
o川*゚ー゚)oっ□「どれどれ…?」
o川*- -)oケンサクチュウ…
o川*゚ワ゚)oピカントキタゼ「分かりました!」
( ゚д゚ ;)「えっ、スマホも触ってないのに…?」
o川*^ー^)o「ふふふ、ちょっとした特技です!」
o川*゚ワ゚)o「せっかくですし、現地までご案内します!着いてきてくださいね〜!」
( ゚д゚ ;)「えっ?あ、はい…。ありがとうございます、ご親切に」
o川*゚ー゚)o「いえいえ!人助け、好きですから!」
264
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:36:32 ID:TWzZlGqA0
〜30分後〜
o川*゚ー゚)o「……ほほう、じゃあ京都から呼ばれて展覧会を!凄いですね!」
( ゚д゚ *)「いえ、僕はあくまで絵を数点置かせてもらえるってだけで……でも、ありがとうございます」
o川*゚ー゚)o「ですが、来週からなんですよね?どうして今日にわざわざ下見を?」
( ゚д゚ )「本業で東京に用事があったのですけれど、少しトラブルがあって…1日丸々空いちゃって」
( ゚д゚ )「どうせ暇だし、予めどういうアトリエなのか見ようと思ったんです。今週までやってる展覧会も気になってたし」
( -д- ;)「…本当は、正午過ぎには着く予定だったんですけど。夕方になってしまいました」
o川*゚ー゚)o「なるほど、それで……。まぁ、東京は広いし、仕方ないですよ」
o川*゚ワ゚)o「…あっ、ここですね!この建物です!」
o川*゚ー゚)o「ありゃ、そこそこ人がいますねー。今の展覧会も人気なのかな?」
( ゚д゚ )「わぁ、写真で見るよりずっと大きいな…すいません、わざわざここまで案内していただいて」
o川*^―^)o「いえいえ!元々、人の役に立つのが私の存在意義ですから!」
o川*゚ー゚)o「それじゃあ私は失礼します!来週からの展覧会、頑張ってくださいね〜!」
( ゚д゚ *)「はい。本当に、ありがとうございました」
o川*^―^)o「……ふぅ。良いことをすると気分が良いですね〜!」
o川*゚ぺ)o「しかし、一度も会ったことない方のはずですけど…ああいう人にも会うんですねぇ。やっぱりよく分からないなぁ、此処」
o川*゚ー゚)o「…ま、いいや!私も帰って、夜ご飯の準備!今日は贅沢にローストビーフだし、マスターもきっと、いつもより喜んでくれる筈!」
o川*゚ー゚)o「良い時間つぶしになりました!さーて、帰ろ〜っと!」
o(゚―゚*川o三ビューン!!
265
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:39:23 ID:TWzZlGqA0
( -д- )「……ふぅ」
( ゚д゚ )「まさか、住宅街の中にこんな広いアトリエがあるとは思わなかった…。結構お客さんいるし、京都とはやっぱりちょっと違うな」
( ゚д゚ )「…あの子、凄くいい人だったな。道案内しながら、僕の絵の話とかも聞いてくれたし」
( ゚д゚ )「……しかし、性格は全然違ったけど結構顔が似てたなぁ。東京だからそりゃあ、綺麗な人は多いだろうけれど…」
「――何が綺麗なのかしら?」
( ゚д゚ ;)「……えっ…?」
ミセ*゚ー゚)リ「……おっそいわよ。バカミルナ」
266
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:43:08 ID:TWzZlGqA0
( ゚д゚ ;)「…えっ!ミセリさん…!?な、なんで、”僕一人で大丈夫”って…」
ミセ*゚ー゚)リ「別に。今日はリハも大学院もないし、暇潰しがてら来ただけよ」
ミセ#゚ー゚)リ「てゆーか、なんでアンタこんなに遅いのよ。言ってた時間と全然違うじゃない」
( -д- ;)「す、すいません……」
ミセ* ー )リ「……で」
ミセ; ー )リ「………さっきの、一緒にアンタと来てた女の子、誰?」
( ゚д゚ ;)「え、えっと…お恥ずかしい話、道に迷ってしまって…あの子にここまで案内してもらったんです」
( ゚д゚ *)「凄く良い人だったんですよ。丁寧にここまで送ってくれて…あ、来週始まる次の展覧会についても話したので、もしかしたら来てくれるかもしれないんです」
( ゚д゚ *)「それと、驚いたんですけど、顔がミセリさんによく似た方だったんですよね。世の中には似た顔の人が3人いると言いますが…凄く綺麗な女性でした」
( ゚д゚ *)「話すと明るい子だったんですが、パッと見た時の印象はなんというか、人というよりは美術品そのものみたいというか。まるで、人工物みたいに整った方で……」
ミセ*゚ー゚)リ「……」
ミセ#゚ー゚)リ「…………」カチン
ミセ# ー )リ「…………………」ムカムカ
( ゚д゚ ;)「………ミセリ、さん?」
267
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:45:04 ID:TWzZlGqA0
ミセ# ー )リ「………………へーえ?」
( ゚д゚ ;)(……あれ?)
ミセ# ー )リ「…昨日、電話した時」
ミセ# ー )リ「”東京駅で待ち合わせして私が案内してやってもいい”って言ったら、アンタ、断ったわよね?」
ミセ# ー )リ「”お気遣いなく”とか”一人で行きます”とか、なんとか言ってたような気がするんだけど。私の記憶違いかしら?」
ミセ# ー )リ「私の案内は断って、あんな見ず知らずの、若い女の子の案内は受けるんだ?ふーん?」
( ゚д゚ ;)「……い、いや、そのですね」
( ゚д゚ ;)(お、怒ってらっしゃる?なんだ?どこでミスったんだ僕は…?)
268
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:47:16 ID:TWzZlGqA0
ミセ#゚ー゚)リ「それで?綺麗って、あの子のこと?へーえ?」
ミセ#゚ー゚)リ「やけに嬉しそうだったわね?おまけに何?随分と女性の容姿の評価が流暢になったみたいだけど?もしかしてそういうのに慣れたのかしら?」
( ゚д゚ ;)「そ、そんなことは…僕は、その、ええと……」
ミセ# ー )リ「心臓だけやなく、目ぇも舌も、よぉ動くようになったみたいやねぇ。すっかり丈夫になったみたいで嬉しいわぁ」
ミセ# ー )リ「のびのびお仕事しながら絵ぇ描いてるって聞いてたけど、ホンマ随分と元気になったみたいやん?よろしいなぁ」
ミセ# ー )リ「それで?今日はキレ-な東京の子とまったりゆっくりお喋りして来たん?ニコニコして、えらい楽しそうやったねぇ?」
( ゚д゚ ;)(や、や、やばい、京都弁が…!!めっちゃ怒ってらっしゃる!?なんでだ!?)
269
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:49:29 ID:TWzZlGqA0
( ゚д゚ ;)「あ、あの、落ち着いてください、お嬢様――」
ミセ#゚皿゚)リ「"お嬢様"?」
( ゚д゚ ;)「……………あっ」
ミセ#゚ー゚)リ「………」
( ゚д゚ ;)「ち、ちが……違うんです、ミセリ、さん。あの、昔の癖って結構抜けなくてですね」
( ゚д゚ ;)「それにあの、この呼び方も実は結構、自分的には気に入ってたというか…」
ミセ#゚ー゚)リ「………」
( ゚д゚ ;)「そ、そうだ!展覧会、良ければ今から一緒に入りませんか?ここでずっとお話してるだけというのも、アレですし!」
ミセ#゚ー゚)リ「ここまで来てあげた私置いて、一人で入るつもりやったん?」
( ゚д゚ ;)「……あ、え、いや、そ、そんなつもりは…」
ミセ#゚ー゚)リ「じゃ、どういうつもり?」
( д ;)「…その、言葉の綾、というか、言い間違い、というか……」
270
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:51:45 ID:TWzZlGqA0
ミセ#゚ー゚)リ「………」
( ゚д゚ ;)「………」
ミセ#゚ー゚)リ「………」
ミセ#- -)リ「……もういいわよ」
( ゚д゚ ;)「えっ…!?」
Σ(; ゚д゚) テクテク三ミセ#゚ー゚)リ
( ゚д゚ ;)「あ、あの!ミセリさん!?待ってください!ちょっと!?」
( ゚д゚ ;)「違うんです!い、いや、何が違うのか正直よく分かってないけど…!と、とにかく違うんです!」
( ゚д゚ ;)「久々にミセリさんに会えて、気が動転したというかですね…!そうだ、良ければ美味しいご飯とか、食べに行きませんか!気になってる東京のお店があるんです!」
( ゚д゚ ;)「ミ、ミセリさん!?あの、ちょ、ちょっと待って〜〜!!」
ミセ#゚ー゚)リ「………」
271
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 01:59:49 ID:TWzZlGqA0
ミセ#゚ー゚)リ(…なによ。久しぶりに会えたっていうのに、見ず知らずの女の子に"綺麗"だとか言っちゃって!ぼんくら!)
ミセ#゚皿゚)リ("人生全部で貴女を描く"って言ったくせに!だったら私のことだけ見てなさいよ!あのアホ!)
ミセ#- -)リ(せめて、”可愛い”とか”似合ってる”とかくらい、言ってくれたっていいじゃない!誰のために新しく下ろした服だと思ってんのよ鈍感バカ!)
ミセ* ー )リ(……せっかく、無理してスケジュール空けて、会いに来たのに………)
( ゚д゚ ;)「ミセリさん!あの!待って!」
ミセ* ー )リ(………でも、まぁ)
( ゚д゚ ;)「ら、来週から数日また東京にいますし…明日も、夕方過ぎまでは空いてるんです!どこか、行きたい所とかありませんか!」
( ゚д゚ ;)「荷物持ちでも、なんでもやります!どこでもご一緒しますから!ミセリさん!あのー!?」
ミセ*゚ー゚)リ(なんか、自分からまたボロボロ言質零してるし、まだちょっと…)
ミセ* ー )リ「…あーあ、チケット売り場って何処なのかしら?ここまで一人で来て、ずーっと待って、疲れたなぁー?」
( ゚д゚ ;)「す、すぐ2枚買ってきます!少々お待ちください!」
ビューン‼三(; ゚д゚)
272
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 02:01:44 ID:TWzZlGqA0
ミセ*^ー^)リ「……ふふ、なんだかちょっと懐かしいわね。この感じ」
ミセ*゚ー゚)リ(…ま、ミルナは来週また東京に来るらしいし)
ミセ* ー )リ(久しぶりにもうちょっと、"いけず"させてもらおうかなー?)
ミセ*゚ー゚)リ「……最低でも夢の国くらいは、付き合ってもらうんだから」
ミセ*^ー^)リ「覚悟しときぃや、ミルナー?」
〜おしまい〜
273
:
名無しさん
:2024/09/07(土) 02:06:03 ID:TWzZlGqA0
世界観的に別の自作品のキャラ出してもいいのでは?&例の話の番外編、まだ全然筆が進まねぇ〜!これで一旦お茶濁すしかねぇ〜!という理由で急遽、ヴィオラの2人を出しました。
ちょっと自由にやり過ぎたかもしれない。ごめんなさい。
ミセリちゃんがわざわざ道案内を提案したのは、適当な理由つけて下見ついでに2人でお買い物したり、ご飯食べたり、お喋りしながら東京を歩いたりしたかったからです。そのために大事なオーケストラの練習も無理言って頭下げて欠席してます。
でも今回は残念ながら、ミルナ君の間違った気遣いのせいで、忙しい合間を縫ってちょっとでもデートがしたいというミセリちゃんの願いは叶いませんでした。
頑張って勇気出したのにね。精一杯お洒落もしてきたのにね。全部ミルナ君のせいです、はーあ(クソデカため息)。
274
:
名無しさん
:2024/09/09(月) 15:11:35 ID:duYH1wtI0
乙!
ハッピーエンドルートの二人か!ありがとう!
ヴィオラ番外編も待ってるぞ!
275
:
名無しさん
:2024/09/10(火) 18:25:22 ID:IjJ.tZnA0
おつ
二人とも本編だとあれなのつらい…
276
:
名無しさん
:2024/09/10(火) 23:45:12 ID:ThNVJYzc0
おつ、キューちゃんとミルナが会話してるとこで泣きそうになった
この二人ってどっちも本編ではいなくなった側なんだよな…
277
:
名無しさん
:2024/09/11(水) 18:22:42 ID:2WxQew9A0
乙乙
ミセリん家お金持ち過ぎて気合い入れたお洒落もランクがインフレしてて庶民には気付かれない可能性も高いという…
いや、ミルナは美大生だからワンチャン気付くか?
278
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:25:21 ID:15QUJAJI0
『貴翰拝誦』 9/99
279
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:27:52 ID:15QUJAJI0
ざわざわと木々が擦れる音がして、ゆっくりと目を開いた。
上を見上げると、ずっと私を支えてくれている大木が、沢山の緑を揺らしていた。
以前に目を覚ました時は、瞬きさえ億劫なほど、見事な桜を咲かせていたのに。
どうやらいつの間にかまた春が終わり、夏になっていたらしい。
眼前には、もうとっくに見飽きてしまった風景が変わらず広がっている。
いや、”見飽きた”という表現は些か正解に遠かっただろうか。
確かに飽きたは飽きたのだが、不快感や嫌悪感などはない。
例えるなら、恋人と一緒に暮らすようになって数年、朝起きた時に相手の寝ぼけた顔を見ても、同棲開始当初ほどのドキドキが湧かなくなったとか、そんな感じだ。
280
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:28:29 ID:15QUJAJI0
夏風に揺られる緑の葉を見ながら、自分の思考にふっと笑みが零れた。
“恋人”なんて、まるで人間が思いつくような概念とエピソードだ。
そもそもこんな風に、例え話を考えるということ自体、おかしい。
以前の自分ならば、絶対にありえなかった行動だ。
自分で自分を笑っていると、遠くから、何かが近づいてくる音が聞こえた。
少し涼しくなった夏風の音でも、宙を舞う花びらや木々から離れた葉が落ちる音でもない。
顔を上げる。すると視線の先、青空の中に浮かぶ雲の中心を、何かが動いているのが見えた。
鳥だ。それも、見るからに只の鳥じゃない。
雲の一部から生まれたような、一切の交じり気のない、白い鳥。
“純白”と言っていいほどに穢れのない光を纏った白い鳥は、その自慢の羽を優雅に動かしながら、ゆったりとこちらに近付いてきていた。
四月中旬に零れる桜みたいにゆっくりと、白い鳥は私の前に降り立つ。
「久しぶりですね」と声をかけると、その鳥もまた返事をするみたいに、恭しく頭を垂れた。
私の言葉を本当に理解しているのかは分からない。
以前の私ならいざ知らず、今の私はもう、なんでもすぐに知ることは出来ない。今思えば前の自分は随分とオーバースペックだったように思う。
けれど存外、こんな状態になってしまったのにもかかわらず、私は今の私を気に入っていた。
281
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:29:22 ID:15QUJAJI0
頭を上げた白鳥は、トコトコと可愛らしい動きでこちらに近付いてくる。
その長い嘴の先には、いつもと同じように、白い手紙が咥えられていた。
「ありがとう」と言って、慣れた手付きで手紙を受け取る。
運んできてくれた鳥に負けないくらいに白く輝く封筒の中には、可愛らしいシロツメクサの意匠が縁に施された便箋が数枚。
どれも、存在しない心臓が痛くなるくらいに、懐かしい筆跡で書かれた文章が綴られていた。
隣で白鳥が腰を落ち着けるのを尻目に、私はゆっくりと、届けられた手紙に目を通し始めた。
指で文字をなぞりながら読む。少しでもこの時間が続くように、少しの想いも零さないように。
書かれていた内容は、正直に言って、大したことじゃなかった。
年々、夏が暑くなっている気がすること。
仕事のこと。新しく出来た友人や知り合いのこと。
近所のスーパーのポイント制度が少し酷くなったこと。好きな水族館の年間パスポートの値段が上がってしまったこと。
よく行っていたケーキ屋の新メニューが美味しかったこと。日が落ちるのが早くなって、もうすぐ秋が来そうな予感がすること。
どれも、取り立てて手紙に書くようなことじゃない。
でも、どんな小さなことでも、私が想像しやすいように事細かく心情と共に書かれている。
相変わらず、優しい文章だ。
282
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:30:44 ID:15QUJAJI0
最後の手紙に辿りつく。
今回は全部で9枚。春に来た前の手紙は11枚だったから、ちょっと少なくなっている。
別に怒ったりはしない。いつも春は少しだけ多くて、他の季節に来る手紙の枚数は大体このくらい。
寧ろ、まだこれだけの枚数を書いてくれるということ自体、少し申し訳ない反面、凄く嬉しい。
一番後ろにあった、ラストの便箋。
なんだかんだ毎回内容が違う手紙も、一番最後に書かれている内容だけは、どれだけ時が経っても同じだった。
「もういいのに」。
読み終わってすぐ、苦笑いと共に漏れた言葉が、涼やかな風に乗って霧散した。
283
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:31:28 ID:15QUJAJI0
丁寧に便箋を畳み、慎重に封筒の中に入れ直す。
それからゆっくりと立ち上がって少し移動した私は、ずっと背凭れ代わりにしていた大木の側面に目をやった。
私が座っていた場所から、少し離れた隣。
大木を壁にするようにして、沢山の手紙が丁寧に積まれているのが見て取れる。
私の腰の高さくらいにまで積まれた手紙の塔の、一番上に手を伸ばした。
読み終わったばかりの手紙を塔の頂点に置く。
気が付けば、只の手紙の束が随分な高さになったものだ。
いつかは私の身長はおろか、この大木ですら越してしまうのだろうか。
有り得なくもなくなってきた妄想に、また再び笑みが零れる。
はっと我に返って横を見ると、白鳥は不思議そうに首を傾げていた。
何かを誤魔化すように咳払いをしてから、元の位置に戻り、再び木を背にしてゆっくりと座る。
私が手紙を読み終わるまで待っていてくれた白鳥もまた、ちょうど私と対面になる位置まで移動した。
芸術品のような神々しい輝きを纏いながらも、親近感のある白い羽毛が風に靡いている。
何かを問いかけるように、真直ぐで、優しい瞳がじっとこちらを見つめている。
「ありがとう、またお願いしますね」。
そう声をかけると、白い鳥は満足そうに目を細め、翼を大きく広げて飛び去っていった。
284
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:32:23 ID:15QUJAJI0
雲の白さと鳥の白さが判別できなくなるまで、私は座りながら、空へと消えていく白い鳥を見送っていた。
いや、これもまた不正解な表現だ。私は恩人ならぬ、恩鳥とも言えるあの白鳥のことを考えていた訳ではない。見送るという言葉はきっと違う。
小さくなっていくあの白い鳥をただ呆と見つめながら、頭では別のことを考えていた。
この場所のことでも、あの白い鳥のことでも、最近見ている夢についてでもない。
今回来た手紙に対する、返事についてだ。
想いを文字にする為のペンはない。
返事を遺すための紙も、インクも、ポストだって此処にはない。
それでも言葉にしなければ。想いを、気持ちを、あの人に伝えなくては。
貴方の手紙はきちんと届いていましたと、全て読んだと、言わなくては。
いつかまた、ちゃんと彼に会えた時、何を話すか、考えておかなくては。
ここで目を開いている時はずっと、そんなことばかり考えている。
285
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:33:00 ID:UQcVTCLU0
支援
286
:
名無しさん
:2024/09/12(木) 23:36:14 ID:15QUJAJI0
ふと、視界が狭まった気がした。
目を数回瞬かせてからようやく自覚する。また、夢の時間が来たのだ。
もう此処に来て長いが、この眠気と評すべきなのであろう感覚には未だに慣れない。
抗い難い感覚に身を任せるように目を瞑る。
意識を失うその直前、無意識に動いた右手の指が、左手の薬指に触れる。
以前の私は、只の髪飾りとして使っていた物。
全部終わってしまった後、あの人が、最後に私にくれた物。
なんの約束もしていないのに、何かを期待するみたいに、薬指に着けているもの。
少しひんやりとしている筈のそれが、どうしてか、泣きそうなくらいに暖かく思えた。
〜おしまい〜
287
:
名無しさん
:2024/09/13(金) 01:56:08 ID:JmpR4u4g0
>>279
訂正。以下が正しい本文です。
一瞬、誰かに呼ばれたような気がして、ゆっくりと目を開いた。
上を見上げると、ずっと私を支えてくれている大木が、沢山の緑を揺らしていた。
以前に目を覚ました時は、瞬きさえ億劫なほど、見事な桜を咲かせていたのに。
どうやらいつの間にかまた春が終わり、夏になっていたらしい。
眼前には、もうとっくに見飽きてしまった風景が変わらず広がっている。
いや、”見飽きた”という表現は些か正解に遠かっただろうか。
確かに飽きたは飽きたのだが、不快感や嫌悪感などはない。
例えるなら、恋人と一緒に暮らすようになって数年、朝起きた時に相手の寝ぼけた顔を見ても、同棲開始当初ほどのドキドキが湧かなくなったとか、そんな感じだ。
288
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 01:09:12 ID:/meg9kwc0
乙乙
本編の世界線のキューちゃん…
289
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:39:50 ID:rOhEjJU20
『寝顔』 10/99
ガチャ
( ,,^Д^)っ「ただいまー」
シーン
( ,,^Д^)「………ん?」
( ,,^Д^)「返事がない…。おーい、キュートー?」
( ,,^Д^)っ ガチャ
( ,,^Д^)「……あ」
o川*- -)oシーン
(; ,,^Д^)「……珍しい、寝てるのか?」
( ,,^Д^)「いや、スリープモードになってるだけか…簡易自動メンテだっけ?別に床で横にならなくたっていいのに」
290
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:41:21 ID:rOhEjJU20
o川*- -)oシーン
( ,,^Д^)「…こうしてピクリとも動かないトコ見ると、本当にロボットなんだなって感じするな。呼吸してる様子もないし」
( ,,^Д^)「しかしタイミング悪かったな。せっかく早く帰ってこれたから、今日は外食でもと思ってたんだけど…」
( ,,^Д^)「早く帰るってメッセージ送ったのに返事がなかったのはこのせいか。ということは、結構長い時間スリープしてるんだな」
o川*- -)oシーン
( ,,^Д^)「…なんか、夢でも見てそう」
( ,,^Д^)「アンドロイドは電気羊の夢を見ないなんて言うけど…お前なら、夢だって見れそうだな」
( ,,^Д^)「………」 o(- -*川o
(^Д^,, ))) スタスタ o(- -*川o
ガサゴソ o(- -*川o
テクテク ((( ,,^Д^)っ□←毛布
サッ…( ,,^Д^)っ□o(- -*川o
( ,,^Д^)「最近寒くなってきたしな。大丈夫なのは分かってるけど…一応」
291
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:42:52 ID:rOhEjJU20
o(- -*川oシーン
( ,,^Д^)「…」
( ,,^Д^)「………」
( ,,^Д^)っ□<パシャ □o(- -*川o
(* ,,^Д^)「なんだかんだ、キュートが寝てるトコなんて普段見れないしな。レアショットだ」
( ,,^Д^)「…」
( ,,^Д^)「……」
( ,,^Д^)「………いつも、ありがとうな。キュート」
□o(- -*川o
( ,,^Д^)「社会人になってからも、たまに喧嘩しても、いつも一緒にいてくれること、感謝してる」
( ,,^Д^)「…ごめんな。寝てる時に、ずるいよな」
( ,,^Д^)「ちゃんといつか面と向かって言うから、もうちょい、待っててくれな」
□o(- -*川oシーン
292
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:44:02 ID:rOhEjJU20
(; ,,^Д^)「………さて、どうするかな」
(; ,,^Д^)「今日は俺が夕飯作るか…いや、勝手に冷蔵庫の材料使いたくはないな。それで前に『食べさせたい料理があったのに!』ってちょっと怒られたし」
( ,,-Д-)「とはいえ、こういう日くらいは何か俺も家事をしたい……」
( ,,-Д-)ウーン
( ,,^Д^)「…よし、無難に掃除でもするか。この前、スーパーの福引で当てた最新型掃除機、俺もちょっと使ってみたいし」
Σ(; ,,^Д^)「……って、あ。しまった」
□o(- -*川oシーン
(; ,,^Д^)「キュートを移動させないと…っていうか、最初からベッドに運べば良かったのか」
( ,,^Д^)「毛布ごと運ぶか。ごめんなキュート、ちょっと触るな」
ギュッ( ,,^Д^)っ□o(- -*川o
ググッ(( ,,^Д^)っ□o(- -*川o
グググッ((; ,,^Д^))っ□o(- -*川o
グググググッッ(((; ,, Д )))っ□o(- -*川o
((; ,, Д ))ゼェハァ
(; ,, Д )「………!?」
293
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:44:39 ID:rOhEjJU20
(; ,,^Д^)「…………お、重っっ……!?!?」
(; ,,^Д^)「え?は?山……???ま、まじで動かん…!!」
グググッ((; ,, Д ))っ□o(- -*川o
((; ,, Д ))ゼェハァ □o(- -*川o
グググググッッ((; ,, Д ))っ□o(- -*川o
(; ,, Д )ゼェゼェ
(; ,, Д )ハァハァ
□o(- -*川oシーーーン
(; ,, Д )「……………………」
294
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:49:33 ID:rOhEjJU20
〜1時間後〜
o川*- -)oシーン
o川*- -)oサイキドウシマス
o川*゚ー゚)oパチッ
\o川*>ー<)o/ノビー「う〜〜ん、よし!簡易セルフメンテおしまい!」
o川*^ー^)o「変なバグもボディの不調もなし!私ったら全く高性能ですね〜〜!」
Σo川;゚―゚)o「…ありゃ、もうこんな時間!早く夜ご飯の準備しなきゃ…!」
o川*゚ー゚)o「………ん?」
((; ,, Д )) 「きゅう、じゅう…なな……きゅうじゅう、は、ち……」
;U; ;U;プルプル
o川;゚―゚)o「マ、マスター……?」
((; ,, Д )) 「お、おう、キュート…おはよう……」
;U; ;U;
o川;゚―゚)o「な、何をなさってるんです?」
((; ,, Д )) 「い、いや……ちょっと、筋トレを…」
;U; ;U;
((; ,, Д ))「……うぐっ!」バタッ
o川;゚Д゚)o「大丈夫ですか!?というかどうしていきなり筋トレ!?」
(; ,, Д )「だ、だいじょうぶ、ありがと…」
295
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:54:24 ID:rOhEjJU20
(; ,, Д )「…ごめん、先に風呂入るわ。今日は先に入るけど、ごめんな」
o川;゚ー゚)o「は、はい…構いませんけど……あっ、じゃあ沸かして…」
(; ,, Д )「いや…さっき、お湯張ったから…大丈夫……」
o川;゚ー゚)o「とても大丈夫には見えませんが…」
(; ,, Д )「………キュート」
o川*゚ー゚)o「はい?」
(; ,, Д )っo(゚ー゚*川oギュッ
o(゚ー゚*川o「……へ?」
(; ,,^Д^)「俺、頑張るから」
(; ,,^Д^)「いつか絶対、ちゃんとお前のこと、支えられるようになるから」
(; ,,^Д^)「…もうちょっとだけ、待っててくれ。ごめんな」
o(゚ー゚*;川o「………ふぇ」
o(゚ー゚*;川o「……………」
o( ー *;川o「は、はい………」
(; ,,^Д^)「…じゃあ、先に風呂入ってくる。今日だけごめん」
(^Д^,, ;))) スタスタ
296
:
名無しさん
:2024/11/05(火) 01:58:50 ID:rOhEjJU20
o川;*゚ー゚)o「……」
o川;*- -)o「……」
『警告:熱暴走感知』
『異常な温度上昇、思考伝達経路でのエラーを検知・各機構には異常なし』
『接触部分及びコアに高熱発生・解析結果、原因不明・外部によるメンテナンスを推奨――』
o川;* ー )o「……うるさいうるさい」
o川;* ー )o「……」
o川;* ー )o「………」
o川;* ー )o「…………もぅ」
o川;* Д )o「…変なこと言わないでくださいよ〜〜!!も〜〜!!!」
〜おしまい〜
297
:
名無しさん
:2024/11/06(水) 00:05:39 ID:dteun8y20
乙乙
二人ともかわいい
298
:
名無しさん
:2024/11/06(水) 09:29:10 ID:3ASv0bAg0
おつ
いつもは一番風呂をキューちゃんに譲ってるっぽいとこ好きよ
299
:
名無しさん
:2024/11/11(月) 23:59:56 ID:SosoGLzI0
乙乙
Mikunologieという曲を思い出した
300
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:23:45 ID:weoU8Y8o0
『節分』 11/99
o川*゚ー゚)o(今日は2月2日。例年と違って1日ズレたらしいですが、世間では”節分”と呼ばれる日)
o川*゚ー゚)o(そして節分とはそう!美味しい豆と恵方巻が食べられる日!)
o川*゚ー゚)o(軽く塩を振って味付けした豆も、朝から一生懸命作った恵方巻もたくさんある!準備万端!)
o川*゚ー゚)o(豆まきの掃除も終わったし、ここからいよいよ本番ですよ…!)
o川*^ワ^)o「マスター!こっちはお掃除おしまいです!さっそく豆と恵方巻食べましょ〜!」
(li ,,^Д^)ズーン「………」
o川*゚ー゚)o「……? マスター、どうかなさいましたか?」
(li ,,^Д^)「……まさか豆まきで壁がボコボコになるとは思わなかったなって…」
o川*゚ー゚)o「あー…そうですねぇ。まったく、ちょっと豆を投げたくらいでへこむ壁なんてこのマンションの脆弱性にも困ったものですね!」
(li ,,^Д^)「いや、お前が投げ……やっぱなんでもない…」
o川*^ー^)o「まぁまぁ、壁は業者さんに頼めば直せますから!それより早くご飯食べましょう!」
(; ,,∩Д-)「あぁ〜…これで敷金いくら吹っ飛んだんだ……」
301
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:26:00 ID:weoU8Y8o0
( ,,^Д^)「……よし。キュート、豆渡すぞー」
o川*^ワ^)oっ「はーい!たくさん下さい!マスター!」
( ,,^Д^)「たくさんって、節分の豆は年の数だけ……」
( ,,^Д^)(……まてよ?キュートって確か…)
( ,,^Д^)「……」
( ,,^Д^)っ...「はい」
o川*゚ワ゚)oっ...「わーい!やったやった…!」
o川*゚ー゚)oっ...「……って、え?」
o川*゚ー゚)oっ...「………」
o川*゚"ー゚)oっ...「……なんですか、このたった三粒の豆…」
302
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:32:11 ID:weoU8Y8o0
( ,,^Д^)「いや、節分って年の数と同じだけ豆を食べるって風習なんだけどさ」
( ,,^Д^)「キュートって確か稼働してまだ3年とかだろ?それなら3粒が正しいのかなって」
o川#゚Д゚)o「え、え、え〜〜!?なんですかその理論は!横暴です!」
o川#゚ー゚)o「それなら、これからはどこか遊びに行ったとき私の分はぜ〜んぶ子供料金ですからね!公共の場でもマスターの前で”私は3歳だから安くしろ”って騒ぎまくりますよ!いいんですね!?」
(; ,,^Д^)「わ、分かったわかった!冗談だって!ほら、たくさん食べな!」
o川#- -)o「……もう、お茶目な意地悪やめてくださいよ!まったく…」
o川*゚Д゚)oっ□ガバー←豆を全て流し込む音
o川*゚〜゚)oバリバリモグモグ
o川*゚ワ゚)oオイシー!
( ,,^Д^)「いや全部食べていいとは言ってないが」
303
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:37:41 ID:weoU8Y8o0
(; ,,^Д^)「そろそろ恵方巻を…うわ。また随分たくさん作ったな」
o川*゚ー゚)o「海苔巻いたりするのが結構楽しくてつい…」
o川*゚ー゚)o「左からスタンダードな太巻きに、赤身と中トロとタタキを使った鉄火巻、アボカドをメインにしたサラダ巻きと、一番奥のはヒレカツ巻きです!どれも自信作!」
( ,,^Д^)「俺が知らない恵方巻が存在している…」
o川*゚ー゚)o「今は海鮮系以外の恵方巻も当たり前らしいですよ」
( ,,^Д^)「じゃあええと、今年の方角は…?」
o川*゚ー゚)o「今年は西南西なので、あっちですね。ちょうどマスターのお背中側です」
(; ,,^Д^)「うわ、じゃあ何もない壁見ながら食べなきゃいけないのか…。まぁ一本だけやって、後は普通に食べるとするか」
( ,,^Д^)っー「よし。じゃあ、いただきま――」
( ,,^Д^)っー o(゚ー゚*川oヨイショ
( ,,^Д^)っー o(゚ー゚*川oジー
(; ,,^Д^)「………」
o(゚ー゚*川o「………」
304
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:41:18 ID:weoU8Y8o0
(; ,,^Д^)「………」
(; ,,^Д^)「……あの、キュート?なんでわざわざ俺の前に…?」
o(゚ー゚*川o「お気になさらず。ささ、恵方巻をどうぞ!」
(; ,,^Д^)「あぁ、うん、ありがと……」
(; ,,^Д^)っー o(゚ー゚*川oジー
(; ,,^Д^)「…………」
ギュッ⊂o(゚ー゚*川o「ほらマスター、ちゃんと正しい方角を向いたままじゃないと!支えておいてあげますねっ!」
(; ,,^Д^)(か、顔を両手で掴まれて動かせない、食べにくっ…!)
o(゚ー゚*川o「あ、喋っちゃダメですよ?動かず、静かに、ゆっくりです」
o(゚ー゚*川o「恵方巻はまだまだ沢山ありますから、そのままず〜〜っと……」
o(^ー^*川o「私(こっち)だけ見ててくださいね?マスター♪」
〜おしまい〜
305
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 00:44:27 ID:weoU8Y8o0
「夜遅くなら半額シール貼られた恵方巻買えるぜヒャッホウ」という天才的アイデアを思いつき仕事帰りに意気揚々とスーパーへ赴いたのですが、閉店間際のお寿司コーナーには自由に持ち帰りOKと書かれた無料のガリと醤油しか残ってませんでした。
美味しい恵方巻が食べたかった…。
306
:
名無しさん
:2025/02/05(水) 01:23:24 ID:S9v.C5kY0
うれしい
307
:
名無しさん
:2025/02/06(木) 09:21:58 ID:DnSW9PtI0
久々おつ
ヤンデレ一歩手前みたいなキューちゃんかわいい
308
:
名無しさん
:2025/02/11(火) 21:22:44 ID:564Sv8CI0
乙乙
サラダ巻き助かる
309
:
名無しさん
:2025/02/11(火) 23:24:04 ID:vS/ecVIA0
多忙アピ有能アピ乙
310
:
名無しさん
:2025/02/13(木) 16:03:46 ID:.vg1mlqs0
>>309
どういうつもりで書きこんだんだよ消えろやゴミ
これで更新止まったら首つって詫びろ
311
:
名無しさん
:2025/02/13(木) 20:00:16 ID:Em8xL8qA0
>>310
かげき
312
:
名無しさん
:2025/02/16(日) 22:38:20 ID:uqgVXbJk0
負けんなよ、なんも気にすんな
99まで続けてくれ
313
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:32:49 ID:6kGwVXcc0
『バレンタイン』 12/99
〜とあるデパート〜
ガヤガヤ ガヤガヤ
(;,,^Д^)「……ミスったなぁ」
(;,,^Д^)(軽い気持ちでバレンタインの催事に来たけど…めっちゃ居づらいな…)
(;,,^Д^)(どこもかしこも忙しそうな女の人ばっかだし、来るの失敗だったか…?)
(゜д゜@#「ちょっと!邪魔よ退いてっ!!」ドンッ
Σ(;,,^Д^)「うわっ!す、すいません…!」ビクッ
(;,,^Д^)(ゆっくりチョコ見るのも無理だ…落ち着くまで隅っこに避難しよう)
(^Д^,,)))スタコラ
(;,,-Д-)「……う〜〜ん」
(;,,^Д^)っ□(催事のマップ貰ったけど全然分からん……)
(;,,^Д^)っ□(ええと、あの店があっちで…ん?違うか?この店の名前はそもそもなんて読むんだ?)
(;,,^Д^)(キュートと一緒に来た方が良かったな…う〜んどうしたもんか……)
「……あれ、猫田先輩?」
(,,^Д^)「ん?」
ハソ;* ゚-゚リ「……き、奇遇、ですね」
314
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:33:30 ID:6kGwVXcc0
(,,^Д^)「雪野さん…!?お疲れ様、会社の外で会うの珍しいね」
ハソ;* ゚-゚リ「そ、そうですね…お疲れ様です」
ハソ;* - -リ(ま、まさか先輩とバッタリ会っちゃうなんて…!いやラッキーだけど……わ〜!)
ハソ ゚-゚リ「先輩も、バレンタインのチョコレート買いに来たんですか?」
(,,^Д^)「まぁ…でもどれを買えばいいのか全然分かんなくてさ」
(,,^Д^)「人も多いし、一旦隅に避難してたんだ。雪野さんは?」
ハソ ゚-゚リ「わ、私も同じで……ちょうどさっき買ってきたんです」
ハソ;* - -リ(厳密には買ったというか、予約してたチョコを受け取ったところなんだけど…)
ハソ ゚-゚リ「先輩はその…どこのチョコを買うかとか決まってるんですか?」
ハソ* ゚-゚リ(せっかく会えたんだし、もうちょっとお話したい!)
(,,^Д^)「いやぁそれが全然…この人混みじゃゆっくり見るのも難しくてさ」
ハソ; ゚-゚リ「そ、そうですよね……」
315
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:34:01 ID:6kGwVXcc0
ハソ; ゚-゚リ「……よ」
ハソ; ゚-゚リ「よかったら、選ぶのお手伝いしましょうか?」
(,,^Д^)「え?」
ハソ;* ゚-゚リ「そ、その、私結構チョコとか好きで!ご迷惑でなければ…その、いつものお礼と言いますか!」
ハソ; ゚-゚リ(ななな何言ってるの私!プライベートでも同僚と行動するなんて嫌がられるって!)
(,,^Д^)「……じゃあ、お願いしていいかな?」
ハソ; ゚Д゚リ「ほぇ!?!?」
(;,,^Д^)「え、や、やっぱダメだった?」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ!精一杯やらせていただきます!」
(,,^Д^)「いや、そんなに肩肘張らなくていいけど…」
(,,^Д^)「普段も合わせて申し訳ないんだけど、今回も頼りにさせてもらうよ。ありがとう」
ハソ;* ゚-゚リ「は、はい!」
ハソ* ゚ワ゚リ(……やったぁ!)
316
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:35:36 ID:6kGwVXcc0
ハソ ゚-゚リ「……で、ここのは入れ物が可愛くて、あっちのは量が多くて…」
ハソ ゚-゚リっ□「個人的な好みですけど、一番美味しいと思うのはこのブランドのですね!値段は結構張りますがバレンタイン限定のチョコも入ってる組み合わせでオススメです!」
(,,^Д^)「ふむふむ……あれ?なんかこっちには和風な感じのチョコがある」
ハソ ゚-゚リ「あ、それは京都にあるショコラトリーのですね。毎年この時期だけ東京でも買えるんです」
(,,^Д^)「へぇ…雪野さん、チョコ詳しいんだね」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ…それほどでもないですよ」
ハソ;* - -リ(先月からめちゃくちゃリサーチしてただけとは言えない……)
ハソ ゚-゚リ「先輩はどういうチョコがいいとかありますか?量が多いとか、見た目が個性的とか…」
ハソ; ゚-゚リ(…てか、私も聞いてから買えば良かったんだ!しまった〜!)
(,,^Д^)「う〜ん……ふわっとして申し訳ないんだけど、強いて言うなら美味しいやつかな。普通じゃ買えないような…何というか、特別な感じの」
(,,^Д^)「何あげても美味しそうに食べるんだろうけどさ、やっぱりこういう時くらい良いやつ用意したいんだ」
ハソ; ゚-゚リ「………え」
317
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:36:34 ID:6kGwVXcc0
(,,^Д^)「うん?どうかした?」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ……」
ハソ; ゚-゚リ「…その、先輩が食べるんじゃなくて、あの……」
ハソ; - リ「……どなたかに、あげるチョコなんです…か……?」
(,,^Д^)「そうだよ。まぁやっぱ、男が人にあげる側になるってのはおかしいかなとも思ったけど……」
ハソ; ゚-゚リ「そ、そんなことは…!海外だとバレンタインって男性が贈る側のイベントだって聞きますし、おかしくないですよ!」
(*,,^Д^)「…だよね、ありがとう」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ……」
ハソ; - リ(………先輩、チョコあげたい人、いるんだ…)
318
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:37:56 ID:6kGwVXcc0
〜20分後〜
(;,,^Д^)「……待たせてごめん!レジめっちゃ混んでて…!」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ大丈夫です!それで、どのチョコにしたんですか?」
(,,^Д^)っ□「迷ったんだけど…結局、雪野さんが一番オススメしてくれたコレにしたよ」
ハソ; ゚-゚リ「えっ!?そ、それ結構高いブランドのチョコですけど、大丈夫なんですか…!?」
(,,^Д^)「まぁぶっちゃけ予算オーバーだったけど…買ったのはこれ一個だけだし」
(,,^Д^)「色々アドバイスくれてありがとう。本当にめちゃくちゃ助かったよ」
ハソ; ゚-゚リ「い、いえ……」
ハソ; - リ「……あ、あの、先輩」
(,,^Д^)「ん?」
ハソ; ゚-゚リ「その……どんな人、というか…どういう関係の人に、あげるんですか?」
ハソ; - リ「もしかして、あの…彼女さん、とか……?」
ハソ; ゚-゚リ(き、聞いちゃった!いきなり何プライベートに突っ込んでるの私!)
(,,^Д^)「彼女…?いや、違うけど。そもそもいないし」
ハソ;* ゚ワ゚リ「あ…そ、そうですか…!」ホッ
ハソ; ゚-゚リ(やばい明らかにホッとしちゃった!)
319
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:38:48 ID:6kGwVXcc0
(,,-Д-)「しかし、どういう関係か……う〜ん…」
(,,^Д^)「……家族かな。血が繋がってる訳じゃない…ってか、それ以前の話だろうけど」
ハソ ゚-゚リ「……? 親戚の方ですか?」
(,,^Д^)「…うん。まぁ、そんな感じかな」
(,,^Д^)「そういえば、雪野さんは誰にチョコを?お姉さんに買ったの?」
ハソ; ゚-゚リ「えっ?あ、いや私はその…姉にも買いましたけど…」
(;,,^Д^)「……あっごめん、プライベートなこと聞いちゃって」
(,,^Д^)「今日は本当にありがとう!じゃあ、また会社で!」
ハソ; ゚-゚リ「あっ……」
(^Д^,,)))テクテク
ハソ; ゚-゚リ(……!)
320
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:40:11 ID:6kGwVXcc0
ハソ; ゚Д゚リ「……あ、あのっ!!」
((,,^Д^)「……ん?」クルッ
ハソ; ゚-゚リ「そ、その……よ」
ハソ; - リっ□「よ、よ……よかったら……コレ…」
(;,^Д^)っ□「……え、俺に?」
ハソ; ゚-゚リ「い、いつもその、沢山お世話になってるので…ご迷惑でなければ…!!」
(,,^Д^)「………」
(;,^Д^)「…あ、ごめん。まさか会社の人から貰えるとは思ってなかったから吃驚しちゃって…」
(*,,^Д^)「…ありがとう。大事に食べるよ」
ハソ;* ゚ワ゚リ「は、はい…!」
ハソ; ゚-゚リ「…じゃじゃ、じゃあ、私はこれで!あの、またその、会社で!失礼します!」
ピュー三ハソ;* >-<リ
(;,^Д^)「あ、うん、また……足速いな…」
ハソ;* >-<リ(わ、わたせた!渡せた!渡しちゃったよ〜!!)
321
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:41:36 ID:6kGwVXcc0
〜その日の夜、マンション〜
ガチャ
(,,^Д^)っ「ふぅ……ただいまー」
三o川*゚ワ゚)o「おかえりなさいマスター!今日はですね、ちょっと特別なものが…!」
(,,^Д^)「あ、キュート。今少しだけ話いいか?」
o川;*゚ー゚)o「へ?お話って…も、もしやついにお仕事を辞める決心が!?」
(;,^Д^)っ□「いや全然違うけど……はい、これ」
o川;*゚Д゚)oっ□「はぁ……えっ!こ、これって!?」
(*,,^Д^)「俺から渡すのっておかしいかもしれないけど……バレンタインのチョコ」
o川;*゚ワ゚)oっ□「わ、わぁ…!ありがとうございます!!い、今すぐ後生大事に冷凍保存してきますね!!」
(,,^Д^)「いや食べてくれると嬉しいんだけど」
□⊂o(゚ー゚*;川o三ダッシュ
(;,^Д^)「はっやっ……まぁ、喜んでくれたならいいか」
322
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:42:43 ID:6kGwVXcc0
o川*>ー<)o(ま、まさかマスターからチョコを貰えるなんて…!嬉しすぎて出力バグっちゃいそうです〜!!)
o川*゚ワ゚)o(そうだ!忘れないうちに私もアレを出しとかないと…!)
(,,^Д^)っ□「キュート、悪いんだけどコレも冷蔵庫に入れといてくれるか」
o川*゚ワ゚)o「あ、はーい!貰います……ね…」
o川*゚ー゚)oっ□
(^Д^,,)「じゃ、俺は夕飯の前に軽く浴槽洗ってくるから……」
三o川* ー )o「お待ちくださいマスター」シュイン
(;,^Д^)「うおっ!?しゅ、瞬間移動……!?」
323
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 02:43:49 ID:6kGwVXcc0
o川* ー )oっ□「……マスター、なんですかこの女性が異性に渡しそうな包装で包まれたチョコレートは」
(,,^Д^)「ん?あぁ、今日デパートで貰ったんだよ」
o川* ー )o「………もらった?」
(,,^Д^)「催事でたまたま会社の後輩に会ってさ。いつも仕事頑張ってる子で…普段のお礼ってことで貰えたんだ」
(,,^Д^)「まぁどっちかっていうと、いつも俺の方が助けられてばかりなんだけどさ」
o川* ー )o「……」
(*,,^Д^)「他意はないってのは分かってるけど…正直ドキッとしたよ。なんだかんだこういうのって何歳になっても嬉しいもんなんだな」
o川* ー )o
o川* ー )oビビ ガガ
o川*゚ー゚)o
o川#゚ー゚)oカチン
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