レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
-
しばらくは例年通り、下らないことを話していた。
去年より仕事が更に忙しくなったこと。
柄にもなく、ちょっとだけだが人に物を教える立場になったこと。
嫌われているっぽい同僚と、少しずつだが仲良くなれているかもしれないこと。
そんな、一方的かつ自己満足の会話を続けて、数時間。
ふと、昔の映像が脳裏をよぎった。
(´・ω・`)「……お前には、何も勝てなかったなぁ」
小学生の頃。中学生の頃。高校生の頃。
当たり前のように、いつも隣に君がいた時期。
(´・ω・`)「テストの点数も、運動も、被ってた習い事も、人としての諸々も」
(´・ω・`)「…でも、一番気に入らなかったのは、誕生日だった」
(´・ω・`)「……まさか、一番どうにもならないと諦めてたことで、勝てるようになるとは思わなかったよ」
幼い頃の記憶を思い出す。
毎年毎年、「私の方が3か月だけお姉さんだね」なんて、向日葵みたいな笑顔で笑ってた君の姿。
(´・ω・`)「…あぁそうだ。そういえば今日は、"花の日"以外にも、"地球歌の日"とか"鍵盤の日"とかでもあるらしい」
(´・ω・`)「つくづく、お前にピッタリな日だと思う。多才だったもんなぁ」
役者みたいにわざとらしく、明るい声と話題を出す。
だがそれでも、長年溜め続けた蟠りや不満は、どうにも抑えられそうになかった。
“死人に口なし”とは、よく言ったものだと思う。
残された人間がただ、いなくなった”誰かさん”が言いそうなことを、推測するくらいのことしか出来ない。
君がいなくなってからはただ、”こうすれば、君は褒めてくれるか”とか、”これは君が好きそうか”だとか、そんな下らないことだけを考えて息をするだけの人生だった。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板