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1
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:11:22 ID:iEQOcpwA0
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(i,)
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17
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:31:15 ID:iEQOcpwA0
あると確立する可能性みたいに考えているようだけれど、あなたも私も《疑わしさ》を免れえないから、ここで思考する存在としても、また、斥けられなければいけないのではなくて? 根底から誤っているように仕立てあげられてないかしら。われわれはたえず欺かれている」
ブ「可能性は……」
沈黙。
ツ「狂気」
沈黙。
彼女は笑い声を洩らす。枯葉がなびく。車の通過する音。空調のファンが回る。陽射しが彼女の足元を照らす。
時間が逼る。
ツ「思うこと。それがあなた。〈今、私には何かが見えると思われ、聞こえると思われ、暖かいと思われるというこのことは、確かである。〉私に感じさせてくれるんでしょう」
.
18
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:32:17 ID:iEQOcpwA0
彼女は紙コップを捨てる。彼の背中を撫でる。
彼は肩を顫わす。喜んでいるみたいに。汗がしみを広げる。喉が潤う。瞬きをする。膝が笑っている。
ブ「反町盾さん。こんにちは」
ツ「はじめまして。内藤呉作さん」
風が流れる。
雨。
ツ「久しぶり」
沈黙。
ク「元気してる? ちゃんとご飯食べてる? 無理して頑張りすぎてるでしょう。肩の力を抜きなさい。そんなに緊張しなくても良いのに。誰も責めたりしないのだから」
ツ「うん。うん。こっちには戻ってこないのね」
.
19
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:33:13 ID:iEQOcpwA0
ク「いつでも戻れるから。戻っていることと変わりがない」
彼女はコーヒーを捨てる。
湯が沸く。火を止める。
ク「栄養のあるものも食べるんだよ。暑くなるから。体に気をつけて」
ツ「涼も」
ク「心配」
ツ「二週間後の今。あそこで逢いましょう」
雲が土を撫でる。
ク「九年前。あなたは大学に落ちた。十二年前。私は堕胎した。五年前。事故で彼が窓から飛んでいった。情けなかった。乾いていた。ざまあみろ」
ツ「興奮している」
ク「焼けるように」
ツ「去年。私は堕胎した」
ク「濡れていた」
.
20
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:34:17 ID:iEQOcpwA0
沈黙。
ク「あなたは見つけたみたいね」
ツ「あなたも」
ク「生まれた時から持っている」
ツ「それを知った」
ク「あなたこそ」
ツ「じゃあね」
ク「また」
通話が切れる。
雨滴が窓を下る。
夜。深夜。誘蛾灯に虫。
彼はねじを巻く。レコードをかける。リフレイン。
彼は肩をすくめて彼女を見る。彼は苦笑いを浮かべる。彼女は、彼が彼女を見る
.
21
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:35:33 ID:iEQOcpwA0
口実ができたから彼女を見て笑っているのだと気づいて、微笑む。
彼はベランダから戻ってくると、彼の苦笑いに気づき、大汗を流す。口で荒い息を吐く。肉厚な舌は乾いている。
霧は立ち込めている。
三人は家族のようにそっけない。
彼はレコードを外して、二つに割る。それをさらに、二つに割る。早足でベランダに行く。四つの破片を投げ捨てる。地面に落ちる鈍い音。
発情した猫の鳴き声が夜通しで聞こえる。街灯がちかちかと揺れる。
彼女は椅子を脚で引く。伏せた手鏡の上に両手を重ねる。
室内は暗い。三人は、互いの場所も、表情も、分からない。
ド「今だ」
沈黙。
ド「〈そして深淵より物語が立ち昇る。〉僕はそこで万斛と刻まれた言葉をつかみあげ、書き連ねる日々を幾度となく繰り返す。読み手から書き手へ。他人を意
.
22
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:36:45 ID:iEQOcpwA0
に介することなく。挫折は自分への諦めによる。しかし、まだやれるさ。なぜなら、絶望が物語を生み、苦悩を著すことで、僕は僕であることを確かめているから。そうして、物語が立ち昇るのだから」
沈黙。
ド「二、足す、二、は?」
沈黙。
ツ「虚しい」
ド「彼女はきっとくる」
ブ「彼女はいます。そこ」
ド「彼女は、彼女の中から逃げました」
足音。
ツ「言葉は意味を考慮すると、思考としての価値を失う」
ド「白紙の小説のように。あるいは、汗に汚れたレコード盤の繰り返しのように。その本」と、彼は闇の一点を指し、「消えた文字が渦を巻いている」
.
23
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:37:33 ID:iEQOcpwA0
彼はコーヒーを飲む。無造作に置く。風が強い。
ブ「詩に意味などない」
彼は叫ぶ。
ブ「読まれると、物語は形をあらわす。消えた文字に物語はない。ゆえに、意味も、意義も、ない」
ツ「だから消した」
ブ「嘘だ」
彼は叫ぶ。
ド「曖昧です」
ブ「具体的に物事を言わないことで、あなたがたは意味を持たせようとしているつもりだろうが、地面のない地平線なんて馬鹿馬鹿しい。理解がおそろしいのです」
ツ「欺かれている」
ド「うれしい悲鳴です。自慢がしたくてしょうがない。何もないのに」
.
24
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:38:39 ID:iEQOcpwA0
ブ「不要な言葉が多すぎる」
ツ「物語ではないもの」
ブ「いいえ」
点滅。三人は仮面のように無表情。
天井の軋む音。埃が積もっている。換気扇が回る。
ツ「地平線を現実としても、現実を信じる根拠が薄いから、そこに立脚するつもりはない、どころか、できない。あたかも雲に乗れないように。よって、地平線は現実に不足する。確信しえないそこ《現実・地平線》においては、反実仮想が無数にある。つまり、可能性が散らばっている。だから、可能性を可能性と認めるために問いかける。問いかけに含まれる意味の可能性を無限後退的に検討しないために、無意味な《おしゃべり》をする。ゆえに、認識を近づけるための《おしゃべり》をする。ところで、物語は読まれることで存在するものとして、読む主体があるために物語があるのだとすると、ではその意味や意義とは、あなたが批判する抽象に含まれる。矛盾する」
.
25
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:40:07 ID:iEQOcpwA0
ブ「僕の論駁は、あなたがたの象形に対してです」
ツ「あなたは間違っている。物語は読み手のみでは存在しえないから。書き手が物語を書いているときに、物語はある。読み手は書き手でもある。つまり、書かれていないものは、ないものとしてしか、そこにはありえない。ないものとしてしかありえないときに、読み手も書き手も、ないものとしてしかありえない」
ブ「偏見だ。コーヒーをください。顔を洗いたいんです」
ツ「そこ」
彼は氷を噛み割る。折れたレコードを通過する車が砕く。砂利が顫える。湯を注ぐ断続音。
彼は眉間を抑えている。汗をかいている。苦悩の皺。
彼は足を組み替えて、内藤呉作を見る。彼は楽しそうに目を細めている。
彼女は湯気の立ち昇るコーヒーを運んでくる。彼は片手で頭を支えたまま会釈をして、彼女からカップを受け取る。両手に持ち替える。
彼は暖をとっている。割れたレコードが街灯の光を反射する。
.
26
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:41:05 ID:iEQOcpwA0
ブ「概念の差異です。《何》かは言語的に規定されている必要なんてありません。僕は赤子で、あなたも赤子で、彼も赤子です。赤子は大地にふれていますが、それを《大地》とは、言語的に認識しえません。読み手と書き手とを区別しえないことと同じように。区別しえないからといって、それら二者は、ないものとしてではなく、あるものとして、名称の差異が記号としてあります」
ド「世界の認識の根底として差異がある」
ブ「声」
彼は叫ぶ。
ブ「詩人は死んだ」
彼は叫ぶ。
泥。
靴が轍に埋まる。
彼女は折れたヒールを抱えて、走る。
.
27
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:42:10 ID:iEQOcpwA0
夜。彼はいない。彼も。
彼女だけ。ひとり。
寝台から起き、破片を避ける。冷たいフローリング。空虚な部屋。物がない。
彼女は目をつぶる。無音の源を振り返り、怯えた顔で眺める。視線に果や境界線がなく、見える範囲に眼が含まれていないのに、眼をもって物を認識していることに驚くかのように。まるではじめて物を見た赤子のように。
遠い眼差しが恐怖に顫えている。焦点は定まらず、瞳孔は開いたり、狭まったりしている。口から荒い息が漏れている。
ふと、彼女から表情が消える。顫え、眼、息が止まる。
彼女は嘔吐する。服と床が汚れていく。
彼女の顔は白い。透き通る氷のように青く。
彼女は立ち上がる。隅の折れたヒールをつかみ、在らん限りの力を込めて、壁に投げる。
.
28
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:43:05 ID:iEQOcpwA0
ヒールは壁に小さな窪みを作る。乾いた泥が跡に付く。白紙に書かれて、消された文字の痕跡のように。それは、跳ね返らず、床に落ちる。横倒しのまま動かない。
彼女も。
彼は頭を振り回す。
右、左、上、下、前、後、斜、と。
彼は口を押さえている。くぐもった息すら出さず。
彼は本を燃やす。
煙が雲と解ける。
爪が剥がれている。
快晴。突き抜けるような青空。
.
29
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:44:05 ID:iEQOcpwA0
彼らは白い。天のように。透き通っている。
草の青臭い風が熱れる。土がこもる。炎天。
彼女は碧くほとびる。草原を駆け回り、汗だくになっている。彼らはそれを見ているか? 見ている。じっと。
彼女は草をうるかす。彼は何もせずに木漏れ日を浴びる。滝のような汗が流れ、服を濡らす。彼は顔を顰め、彼を見て、彼女を見て、笑う。
風が吹く。スカートが翻る。彼らは笑う。
彼女はそれを手で抑える。
ド「今だ」
彼はぬかづく。乾いた砂がまとわりつく。離れず。
彼はそのままじっとしている。彼は、たびたび大地に、全力で頭突きをし、砂は泥となり彼を覆う。
彼は、鬱田崇を無表情で見おろす。彼の汗は静止し、塩は黄色く付く。垢のように。
.
30
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:44:56 ID:iEQOcpwA0
ツ「太陽は狂っている。誰もが水を求めているように。あなたは愚かね。何もかも虚しいわ」
ブ「踊りませんか?」
ツ「踊りましょう」
ド「踊ろう」
ブ「ところで、水はどこ」
沈黙。
ド「でも、なぜ?」
沈黙。
ツ「うぬぼれるな」
彼女は叫ぶ。
沈黙。
走る。吐息。誰もいない公園がひどく狭苦しい。なぜか?
鐘の音が遠い。彼らは色づく。
.
31
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:46:10 ID:iEQOcpwA0
ツ「ばか」
彼女は笑う。
ド「僕の新しい歌」
ツ「白紙」
ド「痕跡を辿ろう。書かれた跡は、文字を消されても認識される。彼女の本のように」
ブ「青空のように」
ツ「意味や意義は、まったくもって介在しない。無意味、無意義的であり、あなたのことなんて理解できない」
ド「物語は不在において、二律排反の板挟み、つまり、それのある可能性と、それのない可能性とのあいだに位置しているのかもしれない。あるいは、まったくもって異なる、あいだをなくした同一のものとしても。そうすると、書かれた痕跡は、さらに下に書かれた痕跡を抹消するための暴力として作用した可能性があるとも言えます。しかし、暴力がある可能性もない可能性もあるのだから、さら
.
32
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:47:07 ID:iEQOcpwA0
に、それら諸可能性も何もないかもしれず、誰もいないのかもしれず、それとすると、君の言葉は、表現や物語としての機能を失う」
ツ「あなたのように」
ド「とは言い条……泥に灸だ……。現象のみがあるから、それはまごうことなき表現でもある……」
ツ「考えなさい。あなたは足らなすぎる」
ブ「読み手は物語を消費して、何を生産するのですか」
ツ「分からないわ」
ブ「書き手は物語を生産して、何を消費するのですか」
ツ「つながらない意見よ。対立しない。他人」
ブ「ところで、私的な破砕を含む可能性のある物語の痕跡は、とどのつまり、表出されえないのです。よって、あなたの想定する物語には、存在を確定しえない可能性の譬喩として、遠回しに、かつ、不親切な衒いとして読み手に勘違いと深読みを促す、非人称表現としての、主体たる《私》を除きざるをえない。あなた
.
33
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:48:55 ID:iEQOcpwA0
は無主体的だから……いや、つまり、頭の回転が短いから……」
ツ「〈私は言いたいことをうまく表現できないけれども、何かがあるんだ!〉」
ブ「かけがえのないあなたはひとりぼっちです」
ツ「純化しましょう。〈思考し表象する主体は、存在しない。〉物語の痕跡はあるのだから、白紙の本に文字が書かれていたことは間違いないとして、その下に埋められた痕跡については言及を許さない。それら二者の関係性は言及させない。でも、あなたが書き手として書く物語が、あなたのように退屈ではない理由は、物語にあなたが存在しえないから。ちょうど、考えていることを表現できても、表現したとたん、表現をするあなたと表現をしたあなたに差異が生まれ、書き手の思考という主体は、書かれたことの陰に、不在としてしかいられなくなるように」
陽射しが照らす。水の流れるせせらぎ。彼女は、錆び付いて折れた鎖を持つ。もてあそび、投げる。青空に跳ね返り、音もなく落ちる。
彼らは走る。あてどなく逃げる。微動だにせず。譬喩は譬喩以上の論旨とはなり
.
34
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:49:49 ID:iEQOcpwA0
えないように。
ド「あなたのなかに、あなたはいない。あなたも、僕にも、ね」
彼は自身と彼らを指でさす。
ツ「子どもをおろしたときのように」
ブ「親の期待が諦めに変わった瞬間を悟ったときのように」
ド「感情の表出に釘を刺されたときのように」
沈黙。
太陽は狂っている。
ツ「何事もなく、平和のただなかにあるように」
彼女は踊る。
回る。
ク「どうして逃げる?」
彼女は黙っている。
.
35
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:50:47 ID:iEQOcpwA0
ク「何のために生きている?」
彼女は黙っている。
ク「なぜ、あなたは世界にひとりしかいない?」
彼女は黙っている。
ク「何に怯えている?」
彼女は黙っている。
ク「あなたは、生きていてよいのか?」
彼女は黙っている。
ク「あなたは、生きていて赦されるのか?」
彼女は黙っている。
ク「答えは何と決めてかかっている?」
彼女は黙っている。
ク「どうして、死んでしまっていない?」
彼女は。
.
36
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:51:48 ID:iEQOcpwA0
砂が指の間から流れる。蜃気楼に霞む。泡が砕ける。影が風と解ける。音は打ちつけ合う。
止まる風。雪のように。
汗が乾くほどの熱。干した酥油のように。
ツ「佯狂ということ」
汀線が輝いている。
ツ「観念の中にあろうと願っていても叶えられないために、また、人は他者とのコミュニケーションに於いて言語を活用して表現を行うために、公共性や社会性を保ったままで、私は発狂しえるということ」
潮が重い倦怠を遺してゆく。脚が、逃走と共に水へ浸かる。爪が砂からわずかに見えている。埋まった指が、ときおり、思い出したように起きる。
ツ「自発的に壊れ、自発的に直る。処世術というもの。虚しいわ」
腰まで海水に濡れる。下半身はたゆたう。眼の下はささやかにふく汗。色とりど
.
37
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:52:46 ID:iEQOcpwA0
りに。
砂は鳴く。天井桟敷の人々のように。
気怠い足取りは緩やかに、そうして岩礁を登る。足の裏に、積もる石の暦が跡を刻む。観念から意味に向けて、考えを転回したように。
白い泡が揺曳をぴったりと覆う。視野は約まり、岩の空隙に向かう。
凝視して、ふと、手を腹に添える。さすり、愛おしげに撫で、突然に止まる。
忙しなく眴をする。頭がくるくると周る。
雲は流れずに留まり、波濤は極限に至り、太陽は燃え尽き、岩礁の空虚は散逸し、文字は隠れ、時間は止まり、感情を毀つ。
ツ「どうして?」
叫び声。涕と洟は流れるままに。
ツ「なぜ?」
嗚咽と共に夕暮れる。夜は更ける。日は昇る。星は回る。
汀に座る彼女は、いまだ泣き耽っている。感情を思い出したように。
.
38
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:53:52 ID:iEQOcpwA0
曇り。湿気。雨漏りが濡らす床の黒ずみ。
換気扇の軋む羽の音。時計の秒針が強く刻む時の中。
ド「諦観ということ」
喉を鳴らして水を飲む。何度も。
浮いた肋骨。膨らんだ下腹。抜け毛が散らばる。
部屋の隅の黒い染みと影になる。そこがゆりかごのなかのように。
一生かけても読み終わらない書籍の山々。白い黴の表紙。破けた頁。
ド「ありふれているということ」
口を抑える指の間からあふれる言葉。音声。
ド「〈すなわち、一番大事な細部が消えてしまって、そのかわりにとるに足らない些細な情景が写真のような正確さで刻みつけられるものなのだ。〉」
膝を抱える。倒れた本が翻り、滲んだインクがうごめいている。視線がぶれる。髪の毛はぴったりと濡れている。
.
39
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:55:06 ID:iEQOcpwA0
逃げる足音。ささやき声。散らばるレコードの破片は鈍い光を放つ。
臭気が体にまとわりついている。枯れた秋の木の葉のように。
おそろしい勢いで雲が流れている。空が低く落ちぶれる。
空気が滞る。
ド「一時的に起こる衝動だけで人は生きていないのだから、人の生きる目的とは、つまり、何のために生きるのかという問いは、幸福だの金銭だの曖昧さの追求だのといった、たったひと時のもの、および、中途半端な姿勢で決を下してよいもの、ではありません。受けとっているのだから、つまり、死んでいないのだから、幸福なんてものは達成できているし、すでに獲得しているものを答えとして提示しても虚しい。幸せになるために生きてなどいない。目的を見つける過程が人生などと、偉そうに語れるわけがない」
膝を抱える。すさまじい速さで秒針がまわる。短針が反時計回りにまわる。嘔吐。
逃げようという意思だけが独り歩きをする。喉の渇きが痛みを通りすぎる。色が
.
40
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:56:16 ID:iEQOcpwA0
失われる。
立ち上がる。壁に頭を打ちつけ、本を投げ、レコードは割れ散らばり、手のひらからしたたる血が肘まで伝う。枝分かれする。
部屋が無限に広がってゆく。音が歪む。
ド「どうして」
沈黙。
ド「どうしてこんなことに。どうしてこんな人間になってしまったんだ。僕は、何かがしたいはずなのに、何もできない」
さけび。
釘を打つ。
深夜。茹だるような熱気。
蛾と蝿が群がる。耳元で蚊の羽音。
彼は身体中を掻きむしる。赤く腫れている。油ぎった腹が波打つ。手の甲の血管
.
41
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:57:20 ID:iEQOcpwA0
が怒張する。
たった一つの本棚。文学全集が隙間なく押し込まれている。
立ち上がり、冷蔵庫を開ける。水を飲む。何本も。
部屋を見回す。ものがなにもない。
窓に寄り、外を見る。道は濡れている。瞬きをして、目をこする。街灯が少なく感じる。
もやが出ている。もやの中に誰かが立っているように感じる。逃げた自分が立っている。彼は顫えている。
部屋に戻る。顔を洗う。跳ねた水が着衣に染みる。肌に吸いつき、すぐに生暖かくなる。
部屋を歩き回る。床や壁に触れる。書棚から一冊ずつ本を抜き、栞の挟まった箇所を開き、読まずに元に戻す。何度も。
座る。軋む。虫の死骸が手に触れる。
耳鳴りがする。足が痺れる。指先の感覚が途切れ、氷のように冷たくなっている
.
42
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:58:20 ID:iEQOcpwA0
。
窓の外にもやが霞む。影が浮いている。そこにとどまっている。
彼らはそれに気づいているか? 気づいているだろう。きっと。
花の首が落ちる。気怠げに。茎が垂れる。
ブ「欠けているということ」
まぶたが痙攣する。眼は充血する。しきりに瞬きをする。抜けたまつげが漂う。瞳孔が開いたり閉じたりする。表情が消える。涕が浮く。回る。あらゆる角度に動く。
しかし、全て視界に映らない。
ブ「〈《欲望》は欠如ではなく、分離された存在者の独立性と超越性であるが、その《欲望》はここで成就される。自己に満足することによってではなく、自己の欲求だけを認めることによってではなく、自己を超越することによって、《欲望》を産むことによって、《欲望》は成就されるのである。〉」
喉が渇きに鳴く。
.
43
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:59:27 ID:iEQOcpwA0
天井が軋む。音が消える。本棚は倒れている。
ブ「〈意味とは、存在そのものを正当化できるような知恵、あるいは少なくとも、存在の正当化と存在の正義に不安を感ずるような知恵のことではないだろうか。〉」
沈黙。不二に入るように。
ブ「虚しい」
彼は叫ぶ。沈黙のように静かに。
ブ「どれもこれも、僕の言葉じゃない。僕は、なにも分かっていないくせに何かを分かった気になって、それらを語ることで僕自身のものであるというふうに思い込もうとしているに過ぎず、他人の深慮遠謀が導き出した苦悩を擬似的に追体験しているに過ぎず、その追体験すら偽物かつ不十分に過ぎず、僕がこれまで生み出した言葉は、他人の威を借りた批判というだけで、それだけでは価値がなく、元を辿ったところで的外れな意見なのだから、元を含めても価値がなく、なんなら依拠するところを貶めている行為としか思えないような暴挙であって、それ
.
44
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:00:27 ID:iEQOcpwA0
が僕というものでもあり、愚かで、誰にも期待されず、期待に応えられず、自身に期待を込めることすら虚しく、無能であることを分かっていながら改善できないという体たらくの出来損ないで、だから、昔も、今もなお、そしてこれから先も、人を裏切り続けるんだろう」
体を掻きむしる。爪の間に垢が溜まってゆく。黒ずむ。部屋の隅のように。
物語が宙を舞う。彼は頭を振るう。涕が床に溢れる。滝のように流れる汗のように。
ブ「まがいもの」
沈黙。
ブ「人間もどき」
沈黙。
ブ「つまり、彼ら」
沈黙。
.
45
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:01:28 ID:iEQOcpwA0
快晴。蝉時雨。
ぬるい風が舐めてゆく。彼は椅子から立ち、グラモフォンを撫で、折れた針を降ろすと、デミタスのかけらを握りしめる。したたる水滴が喧噪を包む。
緑が繁茂する。葉が茂る。赤い光。透明がプリズムを通じてスペクトルに分かれる。逃走した抜け殻の中身のように。
ツ「青色」
ド「茶色」
ブ「四色問題」
ツ「ところで明日、彼女がくる」
彼女は四つのカップに酒を注ぐ。机に置く。それを指先で触れるともせずにいる。
彼は微笑んでそれを見ている。顔に髪が張りついている。折れた鎖のように。彼は彼女の爪を剥ぐ。一本ずつ。
彼女は微笑む。彼は廿の爪の痕跡に割れたレコードのかけらを置く。彼はしきり
.
46
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:02:38 ID:iEQOcpwA0
に瞬きをする。膝を揺する。
彼は俯いている。笑っているか? 莞爾っこりと笑っている。ルビンの壺のように。
重い湿気と臭気が散らばる。乱反射する光の屈折のように。蒼然たる羊皮紙のように。
影が立つ。彼女の新しい殻が美しく光る。一度見ると、他に目をそらせないほどつややかに。
ツ「食わせ者」
ブ「二項対立ということ。項は相反するもの、相似するもの、無関係なもの、関係するもの、とるにたらない、かつ、かけがえのないものであってもよく、括りは、同一ではないということ、ないし、同一であっても差異があらわれるものとします。〈実際のところ、我々に起こりうることは、すべて思想と表象だけであり、しかも、我々の思想と表象はすべて、偶然的にではあるが仮に私の外にあるすべてのものが消滅したとしても、神と私だけ残っていれば、今生じていること
.
47
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:03:45 ID:iEQOcpwA0
はやはり必ず私に起こってくるはずであろう。〉ということ」
ド「孤高であること。外との境界線を補強して、内部の密度を高く、濃く保つということ」
ツ「クラインの壷やメビウスの輪のように」
ブ「内と外がつながりあっているように」
ド「鎖や絆のように」
ツ「どうして私はひとりしかいないんだろう。あなたも。それでいてどこにでもありふれているのにかけがえのない存在だなんて」
ド「〈目的を考えろ。〉」
ツ「理由律」
ド「ビュリダンのロバ」
ツ「プラテーロのように」
ブ「ビュリダンの著作にロバなんて登場しないのに」
ド「プラテーロだって、天才だからと飢え死にはしなかった」
.
48
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:04:37 ID:iEQOcpwA0
ツ「私には、あなたたちが分からない」
ブ「僕も」
ド「そうかな」
ツ「彼女は無関心でしょうね」
ブ「不可識別者同一の原理」
ツ「同一性で悩むことなどありえないのだから、天才ロバの死因は天才であることの自負にあり、藁の山を現象とすると、そこには必ず差異が存在するがゆえに、ロバは死なない。二枚の木の葉のように。彼はふわふわよ。毛が抜け落ちて、惨めな姿を晒す心配はない。あるいは、最初から、そんなロバも藁の山も存在しない。ビュリダンのロバが文献から見つからないように。ロバは死なない。完全な真空のように。彼はふわふわよ。毛が抜け落ちて、惨めな姿を晒す心配はない」
ブ「彼女も?」
沈黙。
.
49
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:05:30 ID:iEQOcpwA0
ツ「あなたも、私も、我々も」
彼は叫ぶ。言葉の意味をなさない半端な言葉を。
ド「おかえりなさい」
ツ「ごきげんよう」
ブ「ところで、彼女とは?」
ツ「私とそっくり。および、全く違う」
ド「藁の山のようだ」
ブ「〈異名をうまくあみだすこと〉と〈碑銘をうまく乱すこと〉のようとも」
ツ「マラプロップ夫人のマラプロピズム」
ド「彼女は間違っている?」
ブ「間違っているのは我々であって、彼女ではない。ないし、我々が正しさのなかにあり、彼女らが、誤りに含まれる」
ツ「会話の根底に差異がある。表面的には同一としても、言語の意味の解釈が異なるのだから、つまり、経験と、そこから作られる言語使用の理論が異なるのだ
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50
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:06:29 ID:iEQOcpwA0
から、私の正しさと、彼女の正しさは、異なる」
ド「普遍的な正しさなどないことが真である」
ブ「『普遍的な正しさなどない』ことが真であるのは、普遍的な正しさなどないことが、あるいは、特殊な誤りしかないことが証明される、場合その場合に限る」
ツ「〈言語は、それがすくなくともふたりの人間の存在を要求する限りにおいて、社会的であることがすでに示されたことになるだろう。〉」
沈黙。
ツ「調べた日のうちに受診して、冷淡に、肉と骨を掻き出した」
彼女は無くした爪を撫でる。
ド「遊んでいると僕が勝ってしまい、喜んでいると、父から私のプライドが傷つけられたからと謝罪を要求され、七十二回打たれました」
彼は揺れる膝に拳を置く。
ブ「毎日勉強していた科目の点が平均以下だったとき、鏡で見た自分の目と、用
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51
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:07:33 ID:iEQOcpwA0
紙を見せた時の母の目とが、同じだった」
彼は流れる汗を拭う。
ツ「だから」
沈黙。
ツ「そんなこと全部、取るに足らないこと。低級な悩みに悩むのは低級な人だけ。あそこの満たされた男の子は、人に自慢話をする機会に恵まれないことに悩んでる」
ド「あそこの女の子は、常に勝ち続けているのに、たまに出会う、負かすのに時間がかかる相手に対して悩んでる」
ブ「あそこの男の子は、自分では何もしようともせず他人に自分の要求を押しつけて、その要求が適用されないことに悩んでる」
ツ「虚しい」
ド「どうして今なお僕は、誰もが最初から抱いている低級な悩みに苦しんでいるんだろう」
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52
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:08:25 ID:iEQOcpwA0
ブ「どうして今なお僕は、誰もが最初からできていることができないことに躓き、低級な悩みに苦しんでいるんだろう」
ツ「虚しい。心が張り裂けるほどに」
ド「へらへら笑って、場をごまかしているみたいだ」
ブ「やりきれない」
ツ「いつの日か分かる日がくるのかもしれない。そのとき分かった真実を、きっと私は忘れてしまう。忘れたことも忘れてしまい、何も分からないまま、現状が継続してゆく。分かろうと分からずとも、変化しようとしまいとにかかわらず、その時々で生まれる私が繋がってゆく。まったく、分かったところで、どうなるっていうの。分からなかったところでとも」
ド「彼らのようになれるんだろうね」
ブ「今の僕らのようにはなれなくなるんだろう。そうであることを常に望んでいたのだから、それはきっと良いこと。良いこと。僕は、僕であり続けないことを祈る」
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53
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:09:39 ID:iEQOcpwA0
ド「可能性を投げ、跳ね返り、可能性の可能性を投げ、跳ね返り、相互の解析を深めるということ」
ツ「物語及び言葉の解釈を解きほぐすということ。ひたすらに。この身の裂ける想いすらをも忘れてしまえるように」
太陽が降る。雲を止めて、青空が途方もなく澄み渡る。透明の光が際限なく発散する。
彼らは耳を澄ましている。倦怠に沈み、溺れる。何かに対して思いを巡らせている。
三人は静かに目を閉じてゆく。微動だにせず、微笑みながら。
四人は顔を見合わせる。誰も言葉を発さない。
彼は笑わない。
彼は俯かず、汗も流さない。
彼女は黙っている。時間に溶けてゆくように。
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54
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:10:43 ID:iEQOcpwA0
夜。風景は後退する。揺れる光がうねりたなびく。
晴れ。しかし月は隠れている。
ク「びっくりした。あまりにも変わらなくて」
ツ「あなたは見つけられない」
ク「いつまでもそうしていられるのなら、そうしていたいのなら、そうしていればいい。駆り立てるのは誰でもないあなただから」
彼らは黙っている。左折。赤。停止。青。発進。
ツ「あなたは驚くほどに変わっていない」
ク「滑稽な言葉の誤用として、また、二人以上の人間から構成される社会の中でしか通用しない言葉として、あなたは皮肉を言っているつもりでないことを私は知っている。私はあなたのように脆くないから」
ブ「澄み切りすぎている」
ク「あなたには非人称が似合うように、二人称すらふさわしくない。あなたのよ
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55
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:11:30 ID:iEQOcpwA0
うな人なんてごまんといるから。あなたも、あなたも、あなたも、すべて、あなたと称するには不足している。どうしてあなたは死んでいない?」
沈黙。
ク「あなたの佯狂とわたしの佯狂は根本的に異なるということ。あなたは倦怠に逃れて契約を破棄しようとしているようだけれど、何の解決にもなっていないことを分かっていながら、いつまでも悔い改めることができず、むしろ開き直って、自己を前向きに認めている。それは生まれて初めて経験した理不尽から現在まで継続している。みじめな連続性のくせに、人のふりをしている人のふりをしているということ」
白い中央線をよぎる。空調が効いている。誰かがガムを噛んでいる。
数えきれないほどの虫が窓にぶつかり裂ける。看板の灯り。暗がりはぼやける。反対から光が走り去る。風を切る音。
彼女の髪がなびく。彼らはまっすぐ前を向いている。
ク「あなたの大切なものは何」
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56
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:12:17 ID:iEQOcpwA0
ツ「おむつ」
ブ「ハンカチ」
ド「本」
ク「なぜ」
ツ「あの子が着るから」
ブ「必要だから」
ド「なぜだろう」
沈黙。彼らは彼女を見ているか? 見ている。
ク「どうして大切なの」
ツ「あの子は私だったから」
ブ「不安になると汗をかくから」
ド「虚しい」
木々をかき分ける道を進む。目の前だけが照らされる。鬱蒼としている。
沈黙。
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57
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:13:24 ID:iEQOcpwA0
月はない。雲が天を覆っているのだろうか?
彼女は前を見ている。上り坂。彼女はこめかみを抑える。またばきをして、片目を閉じる。
ク「あなたは楽をしすぎている。虚しいと分かっているのに、意味のない空論を、何の努力もせず、考察も深めず、ただ徒然なるままに適当な言葉を用いて口遊んでいるのだから。あなたは人生の敗者なのに、今必要なことが何かを分かっているのに、お遊戯のほうが大事な、大きな赤ん坊。あなたのような人を、私は嫌悪する」
ツ「あなたは誰よりも狂っている。また、誰よりもありふれている」
彼女は怯えたように唇を顫わせながら発する。手の包帯に血が滲む。拳に力を入れている。
ク「あなたはいつまでも変わらない。地に足がついていないのに、さらに現実を曖昧にしか捉えようとしない。できないことはしないからできないのであって、あなたのできないは、ただの出不精。できることしかできないし、できることす
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58
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:14:40 ID:iEQOcpwA0
らしない。だらしがない。あなたは、あなたの好きなように過ごしてきたのだから、そうしてそれが、結果としての今のあなたなのだから、あなたがあなたである理由は明らかなのに、悩ましげな表情を浮かべて、どうしてこんなふうになってしまったのだろうなどと言う。虚しいでしょう。このうえなく馬鹿げている」
ド「中身が少なければ少ないほど人に好かれればよかったのに」
ク「好かれた?」
森が開ける。彼女は止まり、ドアから出る。青くさい風は水気に重い。彼らも出る。
雲が夜を覆っている。空が落ちてきたかのように。
ブ「これからどうすればいいのだろう」
ド「夢から覚めない。けれど大丈夫。誰も、最初から僕らなどに期待していない。だから、能力不足で裏切る心配もない」
彼は頬をつねる。
彼女は並んで、眼下の森を見下ろす。風は吹いているが、木々は微動だにしない
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59
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:15:37 ID:iEQOcpwA0
。木の葉すら揺れず。
ふと、はるか彼方から怒号が響く。山々に木魂して、最初の音とは別物と化した音は、寝起きの大きな欠伸のように鳴る。
彼女は並んで、崖ぎわに腰を降ろす。いつでも気楽に飛び込めるように。
彼はそれを静かに見ている。燦々と目を輝かせて。
ク「本は書けた?」
ツ「うん」
ク「だから消した」
ツ「うん」
ク「でも、傷は残る」
ツ「うん」
彼女はふわりと立ちあがり、宙に身を預ける。空気の揺れるに任せて。
彼女は後ろ襟をつかんで、彼女を地に伏せる。力まかせに。土ほこりと草の夜露に濡れる。
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60
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:17:56 ID:iEQOcpwA0
彼らはそれを見ている。
彼女は無表情で涙を流している。流れるままに。
彼女は無造作に本を取り、最後の頁を開く。
おかえりなさい。
はじめまして。
さようなら。
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61
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:18:55 ID:iEQOcpwA0
(
)
i フッ
|_|
62
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:01:12 ID:mga11gwo0
乙です。分かるような分からないような、シュールレアリスムのような作風が良いです。
63
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:07:48 ID:n/t.ErfM0
otsu
64
:
名無しさん
:2022/08/10(水) 04:49:18 ID:pwSSaS/.0
ずっとゾワゾワした
内容は難しいけど面白かった
65
:
名無しさん
:2022/08/26(金) 02:48:35 ID:PuwzGBBk0
>>43-44
が辛すぎる…
ところどころ刺されるような言葉があって苦しくなるわ…
しかし良かった、おつです
66
:
名無しさん
:2022/08/27(土) 16:34:10 ID:w59uwlw20
乙
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