[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
The Demon Village.
222
:
◆L6OaR8HKlk
:2024/11/17(日) 21:37:05 ID:HcLXXAEI0
[何も悪いことなどしていないのに]
片腕を捥がれ、行く宛もなく泥の中を這いずるワンダーは、自らに身に降り掛かった災難へ恨言を吐いた
『裁断女』と呼ばれた彼、あるいは彼女は、『表』と狭間を行き来していたワンダーだった
誰にも見られることなく深夜の学校に残っている『悪い子』を連れ去っては、棲家で弄んだ後にゆっくりと食す
そんな慎ましやかで幸せな生活を送っていただけであった
[あの二匹が、あの虫が]
全身を苛む痛みは眠りに就くことを許さず、触れる泥の感触は一片の安らぎも与えなかった
堕ちていく最中、焼きついたヒトの姿が頭から離れない。これまで愉しい事だけ味わっていた裁断女に芽生えた『憎悪』の感情が、行く宛もない彼女の手足を動かしていた
[ ]
満たされた憎悪の中で時折、彼女にとって言語化出来ない感情が湧いては消えていく
その正体は、ヒトの言葉で言うところの『祈り』であった。それは尊きものとして扱われるが、相反して届く確率は低い、呪いよりもアテにならない代物だった
「可哀想になぁ」
届かぬからこそ、祈りは尊い。だがこの瞬間、彼女にとって百発百中の魔法のようなものと化した
223
:
◆L6OaR8HKlk
:2024/11/17(日) 21:40:21 ID:HcLXXAEI0
彼女の前に立つモノは独りだった。しかし、そのモノの後には無数の足跡が続いていた
泥に刻まれているのは革靴の底であったり、大小様々なヒトの素足であったり、あるいは鳥や獣の足跡であったり
中には、足ではなく『手』の跡であったりと、そのモノが不可視の存在と歩んできた道のりの軌跡が、長い列を成して続いていた
「いい出会いってもんはどこに落ちているかわからない。だから旅は良い」
そのモノは泥など厭わずに地面に膝を付き、裁断女の頬に手を添えた
孤独だった彼女にとって、初めて与えられた『慈悲』の仕草。憎悪で満たされた胸中に、新たな色が混じる
「安心しろ。これからは俺たちが救いとなり、導き手となってやる」
「捨てられたお前の存在を、活かしてやる」
一目見ただけで感じた、異形を率いるカリスマへの『心酔』である
「俺たち『拾う神』が、お前の復讐の一助となってやる」
嚥下の音と共に、裁断女は暖かな光に飲み込まれる。気づけば、『偉大なるモノ』の列へと加わっていた
もはやその身を苛む痛みは無く、偉大なるモノの威光に安らぎを覚え、彼に続く足取りはこれまでに無いほど軽かった
変わりゆく自らの存在の中で、唯一不変のものがあるとするならば
【(´ _ `)】 【/ 、 /】
彼女に憎悪を芽生えさせた、二人への執念だけだった
224
:
◆L6OaR8HKlk
:2024/11/17(日) 21:42:48 ID:HcLXXAEI0
『狭間 “In The Backrooms.”』
END
225
:
◆L6OaR8HKlk
:2024/11/17(日) 21:45:14 ID:HcLXXAEI0
裁断女のモデルはこちらです
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-909.html
いつかぶっ殺してやろうとずっと思ってました
次回はまたブスとデブの合宿に戻ります
226
:
名無しさん
:2024/11/17(日) 22:10:17 ID:jNFoN1Nk0
おつおつ
227
:
名無しさん
:2024/11/17(日) 22:30:09 ID:4bdryv0A0
おつ
228
:
名無しさん
:2024/11/18(月) 06:47:19 ID:9HqF1qUQ0
おつ
229
:
名無しさん
:2025/02/02(日) 23:40:10 ID:/RzzjASY0
面白かった!裁断女のリベンジ楽しみにしてる
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板