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The Demon Village.

191 ◆L6OaR8HKlk:2024/11/17(日) 20:04:39 ID:HcLXXAEI0
[コォオオオオオオオオオオオオオオキィィィィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!]


裁断女の背中はついに教室の壁を打ち破り、腰から上は第六階層への境界に通じる大穴へと曝け出される
手放した鋏がクルクルと回転しながら落下していき、大樹に突き刺さった
残念なことに下半身は教室に残ったまま、これ以上落ちまいと無様なガニ股で踏ん張っている


(#´・_・`)「チッ、とことん往生際の悪い……」

/ ゚、。 /「センセ、見てみ」


鈴が足下を指すと、待機していた蟻たちが動き出していた
それと同時に、裁断女の上半身に『系』が絡まる。焦った様子で剥ぎ取るが、糸の供給量の方が遥かに多い
蟻達は裁断女の足下へと群がると、壁の破壊と下半身への攻撃へと取り掛かる。糸で真っ白に巻きつけられた裁断女から、僅かに悲鳴らしき音が漏れた


/ ゚、。 /「あの子らも向こう側から削ってくれとったんよ」

(´・_・`)「話通じすぎやろ。ざまぁねえな」


四面楚歌。放って置いても時間の問題だと思うが、こっちも急ぎだ。それに、返してもらわねばならないモンもある
脇腹に突き刺さったままの斧の柄を握り、裁断女の腹に片足を乗せた


(´・_・`)「じゃあなクソアマ。ジャングルを楽しめ」


足で身体を押し込みながら、一息に斧を抜き取る。弾みで裁断女は宙へと投げ出された


[〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!?????]


(´・_・`)「あ」


このまま第六階層にサヨナラバイバイかと思いきや、運が良いことにバタバタと振り回した手が偶然にも鋏の取手を握った
鋏はガクンと大きく傾いたが、大樹から抜けることなく主人の体重を支えた。健気な光景に涙が出てくるよクソッタレ


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