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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

719名無しさん:2022/09/04(日) 16:52:52 ID:7IoV7Kbc0


( <●><●>)「すみません」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξ「――あっ! 違う、今のは違うのよ!」

 ツンはワカッテマスの声で我に返った。
 魔眼を宿す彼の双眸がツンをまっすぐに見つめていた。
 ツンは急いで彼に背を向け、拘束されたままの不格好な姿勢で逃げ出した。

ノハ;゚⊿゚)(……いや、なんでこいつ取り乱してんだ?)

 そんなやり取りを見ていたヒートは、ツンの異様な有り様に忌避感を覚えていた。
 勝ち負けは最初から分かっていたはず。それが予定通りに終わっただけだろうに、なんで焦る。
 ヒートには、今になって焦り始める彼女の言動が少しも理解できなかった。

ξ; ⊿ )ξ「違う! 今のは本心じゃないの! 本当にそれだけじゃなくて……ッ!」

( <●><●>)「はい。すべて承知しております」

( <●><●>)「魔眼はもう使っておりません。どうかこちらを向いてください」

 取り留めのない言葉でがむしゃらに取り繕うツン。
 彼女は芋虫のように這って逃げていき、程なくヒートのもとに漂着した。
 ヒートの背後にすっぽりと身を隠し、目を見開いて息を荒らげる。

ノハ;゚⊿゚)「なあおい、お前どうしたんだよ……」

ξ;゚⊿゚)ξ「……私の拘束を解いて、今すぐ」

ノハ;゚⊿゚)「いや見りゃ分かんだろ終わりだよ。よく分かんねえけど一回落ち着けって……」

ξ; ⊿ )ξ「――私は!! ここで絶対に戦わなくちゃいけないのよ!!」

 ツンの一際大きな叫びは、しかしその悲痛さに対して余りにも荒唐無稽だった。
 言語としての機能を失った耳障りな声。それを間近で聞かされたヒートは、機嫌を損ねた。

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