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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
201
:
名無しさん
:2020/12/10(木) 23:03:30 ID:9P.ObFjI0
≪4≫
川 ゚ -゚)「……ああそうだ、今の依頼料では帳尻が合わないんだ」
喧騒に包囲された暗闇(カラオケ)で、素直クールは今回の依頼主に連絡を取っていた。
その内容は至極単純、依頼料の値上げである。
必要な口実も十分に揃っていたため、話し合いは終始素直クールの優勢だった。
川 ゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)「……分かった。一旦それで手を打とう」
話し合いの決着は数十分後。
ひとまずの結論をもって通話を終えた素直クールは、煮え切らない感情を溜息に乗せて吐き出した。
川 ゚ -゚)「……ぬぅ」
ノパ⊿゚)「ねーちゃん、やっぱダメだった?」
彼女を気にかけて声をかけたのは素直ヒート。
傭兵チーム『素直四天王』の3番手、パワー担当。ほかに個性はない。
川 ゚ -゚)「いや、3倍までは確約させたよ。向こうはかなり渋ってたがな」
ノハ*゚⊿゚)「おお! なら十分じゃん!」
川 ゚ -゚)「……そうでもない。想定より敵が強い分、仕立てと掃除の取り分も増える」
川 ゚ -゚)「その辺りは節約前提でやってもいいんだが、まぁ、満足には程遠いかな……」
ノパ⊿゚)「ああ、中間搾取……」
――昨今、世界各地で起こる超常事例は確実にその数を減らしている。
魔王勇者とは無縁の世界観に属している彼女らにとって、それはかなりの大問題だった。
活躍の場は減り、残った仕事も同業者で奪い合い、斡旋業者からも凄まじい搾取を受ける。
特筆すべき能力があればまだマシだったが、その点で言っても彼女達はギリギリだった。
そんな窮地に舞い込んできた仕事こそ今回の案件、魔王城ツンの討伐。
現在もっともデカい市場規模を有しながら、しかし滅多に出回らない異世界絡みのそれ。
普段の数十倍の報酬を期待できるこの仕事に、素直クール達は特大の期待を寄せていたのだ。
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