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錬金術師は遂せるようです
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◆vXEvaff8lA
:2020/05/03(日) 22:03:05 ID:YLCyI6VU0
***
次に入間が目を覚ましたのは、己が名前を呼ぶ声が聞こえたからだ。
言わずもがなそれは、來狂のものだった。
川 ゚ 々゚)「おはよぉ」
ニコリと微笑む來狂を確認し、入間は溜息を吐いた。
というのも今二人がいるのは、居心地のいい私室ではなかったからだ。
( ^ν^)「また俺の部屋を、塗り潰したな……?」
入間に分け与えられた空間も、元を正せば來狂のものである。
空間を構成する要素を分解し、再構成することなど、來狂にとっては朝飯前だった。
川 ゚ 々゚)「心配しなくとも、あとで部屋は戻してあげるよ」
削がれた気を接着剤でくっつけるように、來狂は入間を慰めた。
( ^ν^)「それで、用件は?」
手元に用意されていたコーヒーを飲み、入間はそう言った。
黒々とした液体は、甘じょっぱい味がした。
角砂糖三個に塩を小さじ半分、それが入間の好むコーヒーであった。
川 ゚ 々゚)「やっとこ手術が終わったよ」
くぁー、と彼はあくびを洩らす。
曰く都子の手術は、丸一日かかったらしい。
もっともその数字は、心臓の算出を含めた時間だろうと入間は考えた。
( ^ν^)「都子は?」
川 ゚ 々゚)「まだスヤスヤ眠っているよ」
來狂もまた、コーヒーを口にした。
挽いた豆ごとお湯を被せたそれを、造作もなく彼は飲み込んでいく。
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