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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです
99
:
◆hrDcI3XtP.
:2019/09/21(土) 14:51:10 ID:0IXk6Jtg0
あの日の景色――クーを抱きしめ、また抱きしめられた時のことを思い出す。
感覚は未だに身体に焼き付いたままだった。クーの震えるような腕――それでも強く、優しく包み込んでくれたクーの温もり。
祈るような、切なくて悲しくて、けれども待ち望んでいたような表情をしていたクー。それを見た時にツンの正常の箍はどこぞへと吹き飛んだ。
或いは彼女の香り――それは薔薇のようで、ともすれば果実然とした薫香。肌の滑らかさを思い出せば胸が締め付けられ、今一度それらの全てを得て感じたいとツンは思った。
ξ-⊿-)ξ「……私の、ばーかっ……」
暴走――暴走だった、とツンは後悔をする。
もしかしたら、クーは本心では嫌がっていて、己に対する態度は傷つけまいとする演技なのでは――そんな風にまで思えてしまう。
迫られたが故に仕方なく抱きしめ返し、口付けに関しては抵抗の一つも出来なかったから――考えれば考える程に悪い方向へと思考は回った。
ツンは再度大きく溜息を吐くと窓から身を乗り出し、憎らしい程に快晴な空を見上げた。
川 ゚ -゚)「危のう御座います、お嬢様」
ξ;゚⊿゚)ξ「っ……クーっ……」
ブルースに染まるツンだったが、そんな彼女へと凛とした言葉が向けられた。
寄越された声を耳にした途端にツンは緊張の表情を浮かべ、そうして身を正すと回廊の先から歩いてきた者を――クーを見つめる。
川 ゚ -゚)「このような場所で如何様な用事でもあるのですか」
ξ゚⊿゚)ξ、「ん……ないよ。少しぼけっとしてただけ」
川 ゚ -゚)「然様で御座いますか」
相も変わらずの無感情な表情に冷淡な声色。
しかしツンは彼女のそれらに嫌な気はしないし、どころか彼女が接近すると不思議と頬が熱くなる。
そんな表情を見られまいと顔を背けたツン。クーはそれを問うことはせず、再度静かに口を開いた。
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