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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

51 ◆hrDcI3XtP.:2019/09/16(月) 02:29:49 ID:GTEjhEsE0

 いっそ、外の雨はクーが降らせているものだとすら思った。
 今宵の雨は彼女の音楽と戯れ踊る。
 優しげな旋律はロンドン市を包み安寧を齎す――つまり、ツンはクーのピアノが大好きだった。

川 ゚ -゚)「……このような感じで宜しいでしょうか」

ξ;゚⊿゚)ξ、「あっ……うん、うんっ。すっごくよかったっ」

川 ゚ -゚)「お褒めに与り恐悦至極……」

 が、世界に浸っている合間にクーはアウトロへと移り最後のコードを叩いて了となる。
 唐突に世界が終わったことにツンは呆けたが、しかし普段通りの無表情を装着したクーを見たツンは、少し物寂しくも思ったがクーを褒め称える。

ξ*゚⊿゚)ξ「久しぶりに聴いたぁ、クーのピアノっ。ねぇ、なんであんまり弾かないの?」

川 ゚ -゚)「……畏れ多いことですので。お許しを得たとは言え、わたくし程度の者がグランドサイズのピアノに触れることは憚られます」
  _,
ξ゚〜゚)ξ「そんなことないのに……ねぇ、やっぱりクーがピアノをわたしに教えてよ」

川 ゚ -゚)「なりません。専属の講師の方がいらっしゃいます」
  _,
ξ゚⊿゚)ξ「クーのピアノが好きなのに……」

 今宵、ツンは駄々をこねた。その内容と言うのは、久しぶりにクーの奏でる音楽が聴きたい、というものだった。
 これを寄越されたクーは悩む。

 クーは幼い頃からピアノを得意としていたが、大きなピアノに触れることには抵抗があった。経験としてはスクエアが最も親しみがある。
 ティレル家に勤めるようになってから何度か触れる機会もあったが、しかしその度に彼女は何とも言えない気持ちになった。


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