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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

277 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/12(土) 23:02:48 ID:53.STGpE0

 ツンのその叫びを受けてクーは涙を零した。
 その一言はあまりにも幸せだった。だがそれはツンを絶望へと突き落とすことと同義だった。
 だが、二人が言い合う様子を黙して見つめていたのは――ブーン・ティレル卿。

( ^ω^)「……どういうことかお、クー」

川; - )「マスターっ……」

( ^ω^)「君は、もしや……ツンとそう言う間柄にでもなった、と……?」

川; - )「っ――」

 犀利なる瞳――それは殺しを根底に置くような、冷徹の一言に尽きる瞳だった。
 蛇に睨まれた蛙のようにクーは身動きが取れなくなる。更には呼吸までもが止まり、彼女は死を連想する。
 しかし、そんな彼女の前に立ちはだかったのは――

ξ#;⊿;)ξ「そうだよ、なにがおかしいの、お父様……!!」

( ^ω^)「ツン……」

――ツン・ティレル嬢。
 涙を流しつつ、嗚咽を漏らしつつ、それでもツンは己のレディースメイドを――否、愛する佳人を護ろうとする。
 そんなツンを見てクーは面を伏せた。己の主は、誠、実のところ、大層に胆が据わっている御方だ、と。
 例え実の父と言えど鬼のティレル卿を前に臆すこともなく、更には睨み返すその態度。流石はティレル卿の愛娘と呼べた。

ξ#;⊿;)ξ「お父様、わたしを叱るならいいよ……でもクーを怒らないでっ。
        クーはわたしの為にずっとずっと我慢し続けてきたんだよ……わたしを護る為に、支える為にって……!!」

( ^ω^)「……本当かお、クー」

川; - )「マス、ターっ……」

 事実だ。それはハートフィールドで告白をしている。
 だがそれをティレル卿に問われるとクーは恐れた。

 己は殺される――そう思うのだ。
 けれどもクーの頭中では様々な想いが駆け巡っていた。


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