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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

263 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/12(土) 22:45:01 ID:53.STGpE0

 クーはツンの息遣いを聞くと嫌な予感が過った。
 急いで身を離すとツンの額へと手を宛がう――と、同時にその熱量に思わず驚いてしまう。
 体躯は未だに冷たいが、それは内部に熱が籠っているからだった。
 ツンの吐息は荒く、更には熱っぽかった。瞳は潤み、それは単純に疲弊を物語る。

ξ; ⊿ )ξ「げほげほっ……ああ、もうっ、我慢してたのにっ……」

川;゚ -゚)「お嬢様っ。まさかお気づきになられていたのでっ」

ξ; ⊿ )ξ「そりゃあ、自分の身体だもん……げほっ。うぅっ……」

川;゚ -゚)「これは大変っ……至急医者をお呼びしますっ」

 思考が恋する乙女から侍女のそれに切り替わると彼女はチャームを鳴らす。
 その音を聞くと直ぐ様に女中が駆けてきてツンの部屋へと飛び込んできた。

「なにごとですかっ」

川;゚ -゚)「そこのあなた、至急お医者様をっ」

「クー様っ。お嬢様は如何なされたのでっ」

川;゚ -゚)「風邪です、咳もありますっ。症状は高熱と咳だとお医者様に先だってお伝えなさいっ」

「はっ、畏まりましたっ」

 忙しなく駆けていく女中を見送るとクーはツンを抱きかかえてベッドへと運ぶ。
 まるで思い出したようにツンの身体は汗をかき、クーは寝かせたツンの額を拭いつつ、他の従者を呼ぶと氷と水を持ってくるようにと命令を下した。


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