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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

260 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/12(土) 22:42:38 ID:53.STGpE0

 集中の程は驚異的――目を見開き食い入るように資料を見つめるツン。
 その空気感は、或いは狂気をも醸す程だったが、けれどもクーはツンの手に己の手を重ねる。

 そうするとようやくツンは意識を完全にクーへと向ける。
 伝う体温を感じてツンは己の体温が酷く低下していることに気付いた。
 空気は未だに冬で、当然夜分は冷えた。
 寝間着のみで羽織るものもなく、思い出したように身震いをするとクーを見つめた。

ξ-⊿-)ξ、「ごめん、もしかして心配させたかな……」

川 ゚ -゚)「……いいえ。真面目に取り組まれているところに邪魔をして申し訳ありません」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、有難う。止めてくれて……」

川 ゚ -゚)「お嬢様……」

 クーは何処となく憂うような表情でツンを見下ろすと傍へと寄り、温かな羽織を着せた。
 包まれるような温もりを感じるとツンは不思議な程に安堵し、ついで肩に乗るクーの手を握りしめそれを己の頬へと寄せる。

ξ゚⊿゚)ξ「……訊かないんだね、何も」

川 ゚ -゚)「……憚られることで御座いますれば」

ξ゚⊿゚)ξ「そうかな。でも心配なんでしょう?」

川 ゚ -゚)「…………」

ξ゚ー゚)ξ「言わなくても分かるよ。クーのことくらい……」

 上目使いを寄越されたクーは唇を噛みしめた。


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