したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

252 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/06(日) 18:10:15 ID:GyYSCP1M0

川 ゚ -゚)「……気安く触れることをお許し下さいませ」

ξ゚ -゚)ξ、「ううん、咎めるつもりなんて……」

川 ゚ -゚)「その……酷く傷ついている様子でしたので」

ξ゚⊿゚)ξ「……その為に抱きしめてくれたの?」

川 ゚ -゚)「要らぬ世話かもしれません。ですが……これしか術を持ち得ません」

 貴族とは斯くあり――貴族は働かず、出歩かず。
 今回のことがティレル侯爵に知られたら関係した者等がどうなるかは分からない。

 如何に優しいティレル卿とは言え、愛娘が見知らぬ土地で生活をしたと知れば当然御冠になる。
 下手をしたらば失業者が大量に生み出されるかもしれない。

 箱入り娘、籠の鳥――そう揶揄されることがしばしばの令嬢方だが、けれどもそれもまた親の愛情だったりする。
 クーはツンの気持ちを察しはするが、やはり仕えるマスターの意思こそが全てであるのは変わりがない。故にツンの外出の願いには頷けない。
 ただ、それでもクーは身を寄せると静かに言葉を紡ぐ。

川 - ,-)「……わたくしが傍におります」

ξ゚ -゚)ξ「っ……」

川 ゚ -゚)「寂しくないように、怖くないように……辛くないように。このクーが……あなた様の傍におります」

ξ。゚⊿゚)ξ「クーっ……」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板