したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

250 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/06(日) 18:08:33 ID:GyYSCP1M0



 ツンとクーはまとめた荷物を馬車へと詰め込み、両親に別れの言葉を告げると五日前にきた道を再度辿る。
 長かったようで短かったこの五日間。その内容は濃く、まるで一日一日は白夜のそれと同義にすら思えた二人。

ξ*゚⊿゚)ξ「いいところだったなぁ、ハートフィールド……」

川 ゚ -゚)「……お気に召しましたか、お嬢様」

 揺れる車内でツンは言葉を零す。
 クーに寄り添うように座るツンは惜しむような素振りで、その様子にクーはどうしたものかと悩んだ。

ξ゚⊿゚)ξ、「ねぇ、やっぱり今から戻ろ――」

川 ゚ -゚)「なりません」
  _,
ξ゚〜゚)ξ「ぶーっ……クーのけちっ」

川 ゚ -゚)「けちで結構で御座います」

 村を発つ際、ツンは涙を零した。
 クーの両親に別れを告げたはいいものの、その時になるとやはり寂しさを覚える。

 己の生まれ故郷ではないにせよ、ハートフィールドでツンは多くの人々と関わり、皆に愛され、また、多くの思い出を手にした。
 その思い出で一際輝きを見せるのは、やはりクーの関係する瞬間だった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板