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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

231 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/06(日) 17:54:24 ID:GyYSCP1M0

 果たしてその光景を褒美と呼べるか否か――それはどちらに対する褒美か。
 クーはツンに対する褒美として自身を差し出したが、しかしそれは己の欲を満たす行為なのでは――クーの微かな理性がそんなことを思う。
 しかし既に時はこの只今で、如何に理屈やらを持ちより並べようとも、本能に抗うと言うのは難しいことだった。

川 - )(卑しい女だ、私は……)

 少女を愛した。そんな少女に貪られるかの如く、さりとて彼女は愛を交わす。
 永遠に叶うことはないと思っていた望み。夢とは見るものであって叶えるものではない――そう諦観していた。

 だが全ては現実になった。それも人の目の届かぬ地で、こうして秘密の関係を持ち、互いの思いをぶつけ合う。
 それは幸せだった。心のどこかでは勿論恐怖や焦燥、そして罪悪感もあった。

 だが幸福を得ると、これが思った以上に容赦がなく、彼女の罪悪感を和らげ、本能に従えと令を下す。
 何よりとしてクーはツンを受け止めるべきだと思ったし、先日は両親の邪魔立てがあったが故に互いは不完全燃焼だった。

ξ ー )ξ「……綺麗だよね、クーって」

川 - )「……お嬢様も、可憐で御座います」

ξ ー )ξ「そうかな」

川 - )「はい」

 ツンは再度クーに覆い被さり見下ろす。
 重なる互いの視線は互いのみを映す。


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